JP6867837B2 - 偏心揺動型の歯車装置およびその製造方法 - Google Patents

偏心揺動型の歯車装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、偏心揺動型の歯車装置およびその製造方法に関する。
特許文献1に、内歯歯車と、該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、を備えた偏心揺動型の歯車装置が開示されている。この歯車装置は、外歯歯車を揺動させる偏心体を有する偏心体軸を備えている。外歯歯車の軸方向側部には、該偏心体軸を支持するキャリヤが配置されている。偏心体軸とキャリヤとの間には偏心体軸軸受が配置されている。
偏心体軸軸受は、転動体としてころを有している。一方、偏心体軸は段部を有している。偏心体軸は、この段部と偏心体軸軸受との間に配置されたワッシャを、キャリヤの軸方向端面に当接させることによって、キャリヤに対する偏心体軸の軸方向移動を規制している。
特開2008−202764号公報(図1)
この種の歯車装置においては、ワッシャが当接するキャリヤの軸方向端面の加工が難しく、コストが掛かるという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、偏心揺動型の歯車装置において、より低コストで偏心体軸のキャリヤに対する位置決めを行うことをその課題としている。
本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体を有する偏心体軸と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記偏心体軸を支持するキャリヤと、前記偏心体軸と前記キャリヤとの間に配置される偏心体軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置であって、前記偏心体軸軸受は、ころと、前記キャリヤとは別体の外輪と、を有し、前記偏心体軸は、段部を有し、かつ前記歯車装置は、該偏心体軸に設けられた段部と前記偏心体軸軸受との間に配置されたスラスト受け手段を有し、該スラスト受け手段は、前記外輪の軸方向端面に当接する構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
また、本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体を有する偏心体軸と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記偏心体軸を支持するキャリヤと、前記偏心体軸と前記キャリヤとの間に配置される偏心体軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置の製造方法であって、前記偏心体軸軸受は、ころと、前記キャリヤとは別体の外輪と、を有し、前記外輪を前記キャリヤに組み込んだ後に、当該外輪の前記ころの外輪転走面を仕上げ加工する工程を含む構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明における歯車装置においては、偏心体軸とキャリヤとの間に配置される偏心体軸軸受が、ころと、キャリヤとは別体の外輪とを備える。偏心体軸は段部を有し、この段部と偏心体軸軸受との間に配置されたスラスト受け手段が、(キャリヤの軸方向端面にではなく)偏心体軸軸受の外輪の軸方向端面に当接するように構成している。
この構成により、後に詳述する理由により、偏心体軸のキャリヤに対する位置決めを、より低コストで行うことができるようになる。
本発明によれば、偏心揺動型の歯車装置において、偏心体軸のキャリヤに対する位置決めを、より低コストで行うことができる。
本発明の実施形態に係る偏心揺動型の歯車装置の一例を示す全体断面図 図1の要部拡大断面図 図2の要部拡大断面図 図1〜図3の歯車装置の変形例に係る図3相当の断面図 図4の歯車装置の更なる変形例に係る図3相当の断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る偏心揺動型の歯車装置の一例を示す全体断面図、図2は、図1の要部拡大断面図である。
この偏心揺動型の歯車装置G1は、内歯歯車12と、該内歯歯車12と噛み合う第1外歯歯車150および第2外歯歯車250と、を備える。また、歯車装置G1は、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250を揺動させる第1偏心体153および第2偏心体253を有する偏心体軸14を備えている。第1外歯歯車150および第2外歯歯車250の軸方向側部には、偏心体軸14を支持する第1キャリヤ155および第2キャリヤ255が配置されている。
一方、偏心体軸14と第1キャリヤ155との間には第1軸受157(第1の偏心体軸軸受)が配置されている。偏心体軸14と第2キャリヤ255との間には第2軸受257(第2の偏心体軸軸受)が配置されている。
第1軸受157は、転動体としての第1ころ159と、第1キャリヤ155とは別体の第1外輪163と、を備える。第2軸受257は、転動体としての第2ころ259と、第2キャリヤ255とは別体の第2外輪263と、を備える。
偏心体軸14は、第1偏心体153の側部に第1段部165を有し、この偏心体軸14に設けられた第1段部165と第1軸受157との間に第1ワッシャ167(スラスト受け手段)が配置される。第1ワッシャ167は、第1外輪163の第1端面163E(軸方向端面)に当接している。
また、偏心体軸14は、第2偏心体253の側部に第2段部265を有し、この偏心体軸14に設けられた第2段部265と第2軸受257との間に第2ワッシャ267(スラスト受け手段)が配置される。第2ワッシャ267は、第2外輪263の第2端面263E(軸方向端面)に当接している。
以下、より詳細に説明する。
本歯車装置G1は、偏心体軸14の近傍の構成は、後述する偏心体軸歯車20の軸方向中央Ce20を対称面として、第1キャリヤ155側と第2キャリヤ255側が、ほぼ対称に構成されている。そのため、ここでは第1キャリヤ155側の構成要素については「第1」の接頭語を付した名称とすると共に100番台の符号を用いて説明することとし、第2キャリヤ255側の構成要素については、「第2」の接頭語を付した名称とする共に200番台の下2桁が同一の符号を用いることとする。なお、第2キャリヤ255側については、重複説明を適宜省略することがある。
先ず、歯車装置G1の概略から説明する。
歯車装置G1の入力軸16は、内歯歯車12の軸心C12上に配置され、第1キャリヤ155の中央貫通孔155Bを非接触で貫通している。入力軸16の反負荷側にはホロー部16Aが形成され、キー(キー溝16Bのみ図示)を介して図示せぬモータのモータ軸が連結可能とされている。入力軸16の負荷側には、入力ピニオン18が直接形成されている。入力ピニオン18は、偏心体軸14の第1外歯歯車150と第2外歯歯車250の間に配置された偏心体軸歯車20と噛合している(偏心体軸歯車20は偏心体軸14の端部に設けられてもよい)。
この歯車装置G1は、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250を揺動させる偏心体軸14を複数(この例では3本:図1では1本のみ図示)備えている。偏心体軸14(の軸心C14)は、内歯歯車12の軸心C12からδ(C12−C14)だけオフセットした位置に、円周方向に120度の間隔で配置されている。前記偏心体軸歯車20は、各偏心体軸14に設けられており、1個の入力ピニオン18と同時に噛合している。各偏心体軸14は、入力ピニオン18および偏心体軸歯車20の回転により、同一方向に同一の回転速度で回転可能である。
各偏心体軸14には、第1外歯歯車150を揺動させる第1偏心体153と、第2外歯歯車250を揺動させる第2偏心体253が一体的に形成されている。第1偏心体153は、偏心体軸14の軸心C14に対して偏心量eだけ偏心した軸心C153を有している。第2偏心体253は、偏心体軸14の軸心C14に対して偏心量eだけ偏心した軸心C253を有している。第1偏心体153と第2偏心体253の偏心位相差は、この例では180度である(互いに離反する方向に偏心している)。
3本の偏心体軸14は、同様の構成を有し、各偏心体軸14の軸方向同一位置に形成されている第1偏心体153同士は、偏心位相が揃えられている。各偏心体軸14の軸方向同一位置に形成されている第2偏心体253同士も偏心位相が揃えられている。
第1偏心体153と第1外歯歯車150との間には、第1偏心軸受169が配置されている。第1偏心軸受169は、転動体としての第1偏心軸受ころ170と、該第1偏心軸受ころ170を保持する第1偏心軸受リテーナ171を有する。第1偏心軸受169は、専用の内外輪を有していない。第1偏心体153が第1偏心軸受169の内輪転走面を構成し、第1外歯歯車150の第1偏心体軸貫通孔150Aが第1偏心軸受169の外輪転走面を構成している。
第2偏心体253と第2外歯歯車250との間には、第2偏心軸受269が配置されている。第2偏心軸受269も、転動体としての第2偏心軸受ころ270と、該第2偏心体軸受ころ270を保持する第2偏心軸受リテーナ271を有する。第2偏心軸受269も、専用の内外輪を有していない。第2偏心体253が第2偏心軸受269の内輪転走面を構成し、第2外歯歯車250の第2偏心体軸貫通孔250Aが第2偏心軸受269の外輪転走面を構成している。
第1外歯歯車150および第2外歯歯車250は、内歯歯車12に内接噛合している。内歯歯車12は、この歯車装置G1では、ケーシング22と一体化された内歯歯車本体12Aと、該内歯歯車12の内歯を構成する円柱状のピン部材12Bと、を有している。ピン部材12Bは、内歯歯車本体12Aに形成されたピン溝12Cに回転自在に組み込まれている。内歯歯車12の歯数(ピン部材12Bの本数)は、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250の歯数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
第1外歯歯車150および第2外歯歯車250の軸方向一側には、第1キャリヤ155が配置されている。第1外歯歯車150および第2外歯歯車250の軸方向他側には、第2キャリヤ255が配置されている。第2キャリヤ255からは、キャリヤピラー24が第1キャリヤ155側に一体的に突出されている(図1参照)。キャリヤピラー24は、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250を非接触で貫通している。第1キャリヤ155と第2キャリヤ255は、キャリヤピラー24を介してキャリヤボルト26により連結・一体化されている。
この歯車装置G1では、便宜上、反負荷側、あるいはキャリヤピラー24が突出していない側のキャリヤを第1キャリヤ155と称し、負荷側、あるいはキャリヤピラー24が突出している側のキャリヤを第2キャリヤ255と称する。
第1キャリヤ155は第1軸受157(第1の偏心体軸軸受)が収容される第1軸受孔155Aを有する。つまり、該第1軸受孔155Aと偏心体軸14との間に第1軸受157が配置されている。第2キャリヤ255は第2軸受257(第2の偏心体軸軸受)が収容される第2軸受孔255Aを有する。つまり、該第2軸受孔255Aと偏心体軸14との間に第2軸受257が配置されている。すなわち、偏心体軸14は、第1軸受157および第2軸受257を介して第1キャリヤ155および第2キャリヤ255に支持されている。第1軸受157および第2軸受257については、後に詳述する。
ケーシング22と第1キャリヤ155との間には、第1主軸受173が配置されている。ケーシング22と第2キャリヤ255との間には、第2主軸受273が配置されている。この歯車装置G1では、第1主軸受173および第2主軸受273は、背面合わせで組み込まれたアンギュラ玉軸受で構成されている。
第1主軸受173は、転動体として第1玉175を有し、専用の第1主軸受外輪177を有している。しかし、専用の内輪は有していない。第1主軸受173の内輪転走面は、第1キャリヤ155の第1外周面155Sによって構成されている。第2主軸受273も、転動体として第2玉275を有し、専用の第2主軸受外輪277を有している。しかし、専用の内輪は有していない。第2主軸受273の内輪転走面は、第2キャリヤ255の第2外周面255Sによって構成されている。符号28は、第1主軸受173および第2主軸受273の予圧を調整するためのシム(またはスペーサ)である。
本歯車装置G1では、ケーシング22に対して、例えばロボットの第1アーム(図示略)が、ケーシング連結ボルト(ボルト孔22Pのみ図示)を介して連結される。第2キャリヤ255には、キャリヤ連結ボルト(タップ穴255Pのみ図示)を介して、例えばロボットの第2アーム(図示略)が連結される。
なお、符号32は、第2軸受孔255Aの閉塞キャップ、符号34は、第2キャリヤ255の中央貫通孔255Bの閉塞キャップ、符号36は、ケーシング22と第2キャリヤ255との間を封止するオイルシールである。
ここで、偏心体軸14を第1キャリヤ155および第2キャリヤ255に対して位置決めする構成について、詳細に説明する。図3は図2の要部拡大断面図である。
前述したように、本歯車装置G1は、基本的に偏心体軸歯車20の軸方向中央Ce20を対称面として、第1キャリヤ155側と第2キャリヤ255側は、ほぼ対称に構成されている。そのため、ここでは第1キャリヤ155側の構成に着目して説明することとし、第2キャリヤ255側の構成に関しては、図2中で下2桁が同一の200番台の符号を対応する主要部位に付するに止め、重複説明は省略する。
第1軸受157(第1の偏心体軸軸受)は、転動体としての第1ころ159と、第1キャリヤ155とは別体の第1外輪163と、第1ころ159を保持する第1リテーナ180とを有する。第1軸受157は、専用の内輪を有していない。偏心体軸14の軸方向における第1キャリヤ155に対応する部分の外周が、第1軸受用内輪転走面183を構成している。
第1外輪163は、この歯車装置G1では、円筒状の部材で構成されている。そして、当該円筒状の部材の第1外輪163の内周によって第1外輪163の第1ころ159の第1外輪転走面163Gが構成されている。
一方、偏心体軸14は、第1軸受用内輪転走面183と第1偏心体153との間に軸と直角の第1段部(当接面)165を有している。この第1段部165と第1軸受157(の第1リテーナ180)との間には、スラスト受け手段としての第1ワッシャ167が配置される。そして、この第1ワッシャ167が、第1外輪163の第1端面163E(軸方向端面)に当接される。
なお、第1ワッシャ167は、第1外輪163の軸方向第1外歯歯車150側の第1端面163Eに当接され、第2ワッシャ267は、第2外輪263の軸方向第2外歯歯車250側の第2端面263Eに当接される(図2参照)。
本歯車装置G1においては、第1キャリヤ155の第1軸受孔155Aは、第1キャリヤ段部155Dを備える。第1軸受孔155Aは、該第1キャリヤ段部155Dの第1外歯歯車150側に第1キャリヤ大径部155A1、第1キャリヤ段部155Dの反第1外歯歯車側に第1キャリヤ小径部155A2、を有している。第1キャリヤ大径部155A1の内径は第1キャリヤ小径部155A2の内径よりも大きい。
第1キャリヤ大径部155A1は、第1ころ159の軸方向幅よりは大きく、かつ第1外輪163の軸方向幅よりは小さい軸方向幅を有する。第1外輪163は、第1キャリヤ大径部155A1に圧入によって組み込まれている。第1外輪163の反第1外歯歯車側の端面163Fは、第1キャリヤ段部(当接面)155Dに当接している。
第1外輪163の軸方向幅は、第1キャリヤ大径部155A1の軸方向幅よりも大きいため、第1外輪163は、第1キャリヤ155の当該第1外輪163の径方向外側に位置する第1端面155E(軸方向端面)よりも、δ(163−155)だけ第1外歯歯車150側に突出している。
また、第1ワッシャ167の外径(半径)R167は、第1外輪163の外径(半径)R163よりもδ(167−163)だけ大きい。これにより、第1ワッシャ167は、第1外輪163の第1端面163Eの全面と当接している。
なお、偏心体軸14は、第1軸受用内輪転走面183の反第1外歯歯車側に該第1軸受用内輪転走面183よりも外径が小さい第1偏心体軸小径部185を有している。このため、第1軸受用内輪転走面183と第1偏心体軸小径部185との間には、第1偏心体軸段部187が形成されている。この第1偏心体軸段部187には、第1端部ワッシャ190が当接している。第1端部ワッシャ190は、第1止め輪溝193に嵌合された第1止め輪195によって位置決めされている。
図2に戻って、偏心体軸14の軸方向中央Ce20に配置された偏心体軸歯車20の第1キャリヤ155側において、第1偏心軸受169の第1偏心軸受リテーナ171、スラスト受け手段としての第1ワッシャ167、第1軸受157の第1リテーナ180、第1端部ワッシャ190、および第1止め輪195は、この順で当接し、互いに軸方向の移動を規制している。また、偏心体軸歯車20の第2キャリヤ255側においても、第2偏心軸受269の第2偏心軸受リテーナ271、スラスト受け手段としての第2ワッシャ267、第2軸受257の第2リテーナ280、第2端部ワッシャ290、および第2止め輪295が、この順で当接し、互いに軸方向の移動を規制している。
この歯車装置G1では、第1キャリヤ155は、炭素鋼で構成されている。炭素鋼の定義は、JIS G 0203:2009における4.1.1(鋼の種類)、番号1104での定義に従う。すなわち、ここでの炭素鋼とは、「鉄と炭素の合金で炭素含有率が、通常0.02〜約2%の範囲の鋼」を指す。少量のけい素、マンガン、りん、硫黄等を含むのが普通である。なお、第1外輪163は、この歯車装置G1では、例えば、SUJ2(軸受鋼)を使用している。
次に、本偏心揺動型の歯車装置G1の作用を説明する。始めに、歯車装置G1の動力伝達に関する作用から説明する。
図示せぬモータの駆動によって入力軸16が回転すると、該入力軸16の先端に形成された入力ピニオン18が回転する。入力ピニオン18が回転すると、該入力ピニオン18と同時に噛合している3個の偏心体軸歯車20が回転され、各偏心体軸14が同一の方向に同一の回転速度で回転する。
これにより、各偏心体軸14において位相が揃えられた第1偏心体153を介して第1外歯歯車150が揺動回転する。また、第1偏心体153と180度の位相差で位相が揃えられた第2偏心体253を介して第2外歯歯車250が揺動回転する。
第1外歯歯車150および第2外歯歯車250は、内歯歯車12に内接噛合しており、かつ内歯歯車12の歯数(ピン部材12Bの本数)は、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250の歯数よりも1だけ多い。したがって、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250は、各偏心体軸14が1回回転する毎に、内歯歯車12に対して歯数差分(この歯車装置G1では1歯分)だけ位相がずれる。
この結果、第1外歯歯車150および第2外歯歯車250を貫通している偏心体軸14が、内歯歯車12の軸心C12の周りで公転する。この公転は、偏心体軸14を第1軸受157および第2軸受257を介して支持している第1キャリヤ155および第2キャリヤ255に伝達され、第1キャリヤ155および第2キャリヤ255は、(第1主軸受173および第2主軸受273を介して)ケーシング22に対して回転する。
第1キャリヤ155および第2キャリヤ255が回転すると、第2キャリヤ255と連結されているロボットの第2アームが、ケーシング22に連結されているロボットの第1アームに対して相対回転する。
次に、偏心体軸14の軸方向の移動規制に関する作用を説明する。
第1ワッシャ167は、第1外輪163の第1端面163E(軸方向端面)に当接している。また、第1ワッシャ167は、偏心体軸14の第1軸受用内輪転走面183と第1偏心体153との間の第1段部165に当接している。これにより、偏心体軸14の軸方向反負荷側への移動(第2キャリヤ255側から第1キャリヤ155側へ向かう移動)が規制される。
同様に、第2ワッシャ267は、第2外輪263の第2端面263E(軸方向端面)に当接している。また、第2ワッシャ267は、偏心体軸14の第2軸受用内輪転走面283と第2偏心体253との間の第2段部265に当接している。これにより、偏心体軸14の軸方向負荷側への移動(第1キャリヤ155側から第2キャリヤ255側へ向かう移動)が規制される。
なお、本歯車装置G1においては、このように、偏心体軸14の軸方向負荷側への移動および反負荷側への移動のいずれに対しても、本発明が適用された同様な構成を採用している。しかし、いずれか一方側については、必ずしも本発明の構成を適用していなくてもよい。つまり、いずれか一方側への移動規制に対して本発明の構成が適用されていれば、本発明の実施の範疇に含まれる。
ここで、このような移動規制の構成を採用するメリットについて説明する。
例えば特許文献1で開示されている従来の歯車装置では、便宜上本歯車装置G1の符号を用いて説明するならば、第1軸受157(偏心体軸軸受)は、その転動体が「(軸と平行の内外輪転走面を有する)ころ」で構成されており、かつ、専用の内外輪を有さない構成とされていた。そして、偏心体軸14が軸方向に移動するのを、偏心体軸14の第1段部165に当接する第1ワッシャ167を、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eに当接させることによって規制していた。このため、第1キャリヤ155の当該軸方向端面155Eは、第1ワッシャ167の摺動面を構成することになるため、相応の硬さと加工精度を維持する必要があった。
また、従来の歯車装置では、第1キャリヤ155の当該軸方向端面155Eの径方向外側に隣接して第1主軸受173の内輪転走面を構成する第1外周面155Sを形成する必要があり、さらに、当該軸方向端面155Eの軸方向に隣接して第1軸受157の第1ころ159の外輪転走面を構成する第1軸受孔155Aを形成する必要もあった。
そのため、当該第1ワッシャ167の摺動する軸方向端面155Eの近傍は、素材(第1キャリヤ155の素材)の硬度が極めて高く、また、位置や形状の関係で、当該第1キャリヤ155の軸方向端面155Eは、例えばコンタリング加工と称される大掛かりな加工工法にて切削する必要があり、加工コストが掛かるという問題があった。この事情は、第2キャリヤ255の側でも同様であった。
本歯車装置G1においては、第1軸受157(偏心体軸軸受)は、第1ころ159と、第1キャリヤ155とは別体の第1外輪163を備えている。そのため、第1ワッシャ167は、(第1キャリヤ155の軸方向端面155Eにではなく)第1外輪163の第1端面163Eに当接させることができる。
したがって、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eを第1ワッシャ167の摺動面として加工する必要がない。第1外輪163の軸方向端面163Eを第1ワッシャ167の摺動面とするための加工は、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eを第1ワッシャ167の摺動面とする加工と比較して格段に容易である。
また、第1外輪163を備えることにより、第1キャリヤ155の第1軸受孔155A自体を第1ころ159の外輪転走面とする困難な精密加工をする必要がない。第1外輪163の内周を第1軸受157の第1ころ159の第1外輪転走面163Gとするための加工は、第1キャリヤ155の第1軸受孔155A自体を第1ころ159の外輪転走面とする加工と比較して容易である。
なお、本歯車装置G1においては、第1外輪163は、第1キャリヤ155の当該第1外輪163の径方向外側に位置する軸方向端面155Eよりもδ(163−155)だけ第1外歯歯車150側に突出している。このため、第1ワッシャ167は、構造的に第1外輪163の第1端面163Eとのみ当接・摺動し、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eとは当接しない(摺動しない)。したがって、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eの加工精度が高くなくても、第1ワッシャ167に悪影響を及ぼすことはなく、第1ワッシャ167の寿命を延ばすことができる。
また、本歯車装置G1においては、第1ワッシャ167の外径(半径)R167が第1外輪163の外径(半径)R163よりもδ(167−163)だけ大きい。そのため、第1ワッシャ167は、第1外輪163の第1端面163Eの全面と摺動することができる。したがって、第1外輪163の第1端面163Eにおいて一部の部分のみが摩耗する状況を回避でき、第1端面163E全体の平面性を長期に亘って良好に維持することができる。
このように、本歯車装置G1においては、特に第1キャリヤ155に対して、第1ワッシャ167の摺動面としての軸方向端面155Eの精密加工と、第1軸受157の第1軸受用内輪転走面183としての精密加工が省略できるようになる。そのため、(特に、第1キャリヤ155は、キャリヤピラー24が突出していないため)該第1キャリヤ155の素材として、浸炭焼入れに適したコストの高い合金鋼(JIS G 0203:2009における4.1.1(鋼の種類)、番号1105を参照)とせず、例えばS45Cなどの一般的な炭素鋼を使用することにより、更なる低コスト化を実現することも可能となる。
つまり、既に説明したように、本歯車装置G1においては、第1キャリヤ155の軸方向端面155Eや第1軸受孔155Aを高い硬度に仕上げる必要がない。そのため、第1キャリヤ155を、例えば炭素鋼にて形成した上で、(該第1キャリヤ155をケーシング22に支持するための)第1主軸受173の第1外周面155S(内輪転走面)に、高周波焼入れを施すことによって該第1外周面155Sのみを硬化する手法を採用することもできる。
因みに、第2キャリヤ255については、キャリヤピラー24が一体的に突出しているため、基本形状を鍛造にて形成した方が合理的な面があるため、本歯車装置G1では合金鋼を採用している。なお、本発明の適用により第1キャリヤ155を炭素鋼で形成することが可能となり得るが、本発明では、第1キャリヤ155を炭素鋼で形成することを必須の要件として要求するものではなく、第1キャリヤ155は合金鋼で形成してもよい。また、第2キャリヤ255を炭素鋼で形成することを禁止するものでもない。
第1外輪163の製造方法に関連してさらに説明すると、この歯車装置G1においては、第1外輪163は、例えばSUJ2(軸受鋼)を焼入れすることによって形成している。第1外輪163の第1端面163Eは、該第1外輪163を第1キャリヤ155に組み込む前に、仕上げ加工を施している。仕上げ加工を施すことにより、摺動面となる第1外輪163の第1端面163Eを精密に仕上げることができる。この仕上げ加工は、通常の研削で済むため、低コストである。
そして、第1外輪163を第1キャリヤ155に組み込んだ後に、当該第1外輪163の内周、つまり、第1ころ159の第1外輪転走面163Gを仕上げ加工する。この仕上げ加工は、具体的には、ホーニング加工等が採用できる。従来の浸炭材で硬く形成され、かつ、熱歪が生じていて加工代が大きくなっている第1軸受孔155A自体を、直接外輪転走面として加工する工程と比較して、加工のステップおよびコストを大きく低減することができる。
図4に、図3の実施形態の変形例を示す。
この歯車装置G1では、第1キャリヤ155と第1外輪163との間に第1外輪用ワッシャ197を備え、該第1外輪用ワッシャ197を介して、第1軸受157の第1外輪163の軸方向移動を規制すると共に第1ころ159の軸方向移動も規制している。
この構成は、第1外輪163を組み込むために形成した第1キャリヤ段部155Dと、当該第1外輪163の反第1外歯歯車側の端面163Fが平行に対向している構成を有効に活用したものである。
具体的には、第1キャリヤ155の第1キャリヤ段部155Dは、軸と直角の面で構成されており、第1外輪163の反第1外歯歯車側の端面163Fも、軸と直角の面で構成されている。そのため、該第1キャリヤ段部155Dと第1外輪163の反第1外歯歯車側の端面163Fとの間に第1外輪用ワッシャ197を挟み込むことにより、偏心体軸15の第1キャリヤ155に対する軸方向の位置決め行うことができ、同時に、第1ワッシャ167と第1外輪用ワッシャ197とで第1リテーナ180を挟み込むことで、第1軸受157の第1ころ159の軸方向の位置規制も行うことができる。
この図4の構成によれば、第1外輪用ワッシャ197を第1キャリヤ段部155Dと第1外輪163の反第1外歯歯車側の端面163Fとの間に配置するだけで、既に説明した図1〜図3の実施形態における偏心体軸14の第1偏心体軸小径部185の形成、該第1偏心体軸小径部185の第1止め輪溝193の形成、該第1止め輪溝193に嵌合する第1止め輪195の配置、および第1端部ワッシャ190の配置を省略することができるようになる。そのため、偏心体軸15の構造を簡素化できる。
なお、先の実施形態と同様、第2キャリヤ255側についても、全く同様の構成を採用することができる。その他の構成は、先の図1〜図3を用いて説明した歯車装置G1と同様であるため、図4中で図1〜図3と対応する部位に下2桁が同一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。
図5に図4の更なる変形例を示す。
この変形例では、第1外輪163の第1端面163Eは、第1キャリヤ161の軸方向端面161Eから突出しておらず、第1軸受孔161Aの中に納まっている。第1ワッシャ168の外径(半径)R168は、第1外輪163の外径(半径)R163よりもδ(163−168)だけ、僅かに小さく形成されており、第1ワッシャ168も、ほぼ第1キャリヤ155の第1軸受孔161Aの中に収められている。この構成によっても、第1ワッシャ168を、第1外輪163の第1端面163Eに当接させることによって、これまでの実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この例では、第1キャリヤ161の第1軸受孔161Aは、軸方向全域に亘って第1キャリヤ段部のない(後に形成する第1止め輪溝196を除いて面一の)ストレート穴で構成されている。第1外輪163は、第1外輪用ワッシャ197によって軸方向の位置決めがなされている。第1外輪用ワッシャ197は、第1軸受孔161Aに形成した第1止め輪溝196に嵌合した第1止め輪198によって位置決めされている。このように、第1外輪の位置決めは、必ずしも第1キャリヤに形成した第1キャリヤ段部を利用した構成でなくてもよい。
この歯車装置においても、第2キャリヤ側について、同様の構成を対称に採用することができる。その他の構成については、先の図4の実施形態と同様であるため、図中で同一または対応する部位に同一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。
なお、本明細書においては、「ころ」の概念には、「ニードル」の概念が含まれる。
また、上記実施形態においては、スラスト受け手段として、ワッシャを採用していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、転動体を有するスラスト軸受を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、第1偏心体153および第2偏心体253を、偏心体軸14(15)と(同一の素材で)一体的に形成していた。しかし、偏心体軸に設けられる第1偏心体および第2偏心体は、例えば、偏心体軸とは別の部材で構成された「第1偏心体あるいは第2偏心体を有する偏心体部材」をキー等を介して偏心体軸に固定した構成であってもよい。
この場合も含め、本発明における「偏心体軸に設けられた段部」には、(偏心体軸と同一の素材で)「偏心体軸上に直接設けられた段部」のほか、もし偏心体軸の外周に、別体の偏心体やスペーサ、カラー、軸受の内輪等が固定されている場合には、「当該別体で偏心体軸上に設けられた偏心体等の軸方向端面によって構成される段部」の概念も含まれる。
また、上記実施形態においては、第1外歯歯車および第2外歯歯車を揺動させる偏心体軸を内歯歯車の軸心からオフセットした位置に複数有する振り分けタイプの偏心揺動型の歯車装置が採用されていた。しかしながら、偏心揺動型の歯車装置には、このほかに、内歯歯車の軸心上に偏心体軸を1本のみ備え、キャリヤ側から突出させた柱状部を介して外歯歯車と内歯歯車の相対回転を取り出す、センタクランクタイプの歯車装置も知られている。
本発明は、センタクランクタイプの偏心揺動型の歯車装置においても、キャリヤに対する偏心体軸の軸方向移動を規制する構成として同様に適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
G1…歯車装置
12…内歯歯車
14…偏心体軸
150…第1外歯歯車
153…第1偏心体
155…第1キャリヤ
157…第1軸受(偏心体軸軸受)
159…第1ころ
163…第1外輪
165…第1段部(段部)
163E…第1端面(軸方向端面)
167…第1ワッシャ(スラスト受け手段)

Claims (8)

  1. 内歯歯車と、該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体を有する偏心体軸と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記偏心体軸を支持するキャリヤと、前記偏心体軸と前記キャリヤとの間に配置される偏心体軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置であって、
    前記偏心体軸軸受は、ころと、前記キャリヤとは別体の外輪と、を有し、
    前記偏心体軸は、段部を有し、かつ
    前記歯車装置は、該偏心体軸に設けられた段部と前記偏心体軸軸受との間に配置されたスラスト受け手段を有し、
    該スラスト受け手段は、前記外輪の軸方向端面に当接し、
    前記外輪の軸方向端面は、研削による仕上げ加工されており、前記キャリヤの前記スラスト受け手段側の軸方向端面は、前記研削による仕上げ加工されていない
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  2. 請求項1に記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記キャリヤは、該キャリヤをケーシングに支持するための主軸受の内輪転送面を有する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  3. 請求項2に記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記スラスト受け手段の外径が、前記外輪の外径よりも大きい
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記キャリヤは、第1キャリヤと、前記第1キャリヤに向かって突出するピンを有する第2キャリヤとを有し、
    前記第1キャリヤは、炭素鋼で構成され、前記第2キャリヤは、合金鋼で構成されている
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の偏心揺動型の歯車装置において、
    前記キャリヤと前記外輪との間にワッシャを備え、
    該ワッシャによって、前記ころの軸方向移動が規制される
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  6. 内歯歯車と、該内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体を有する偏心体軸と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記偏心体軸を支持するキャリヤと、前記偏心体軸と前記キャリヤとの間に配置される偏心体軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置の製造方法であって、
    前記偏心体軸軸受は、ころと、前記キャリヤとは別体の外輪と、を有し、
    前記外輪を前記キャリヤに組み込んだ後に、当該外輪の前記ころの外輪転走面を仕上げ加工する工程を含む
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の偏心揺動型の歯車装置の製造方法において、
    前記キャリヤは、外周に当該キャリヤをケーシングに支持するための主軸受の内輪転走面を有し、
    当該主軸受の内輪転走面に、高周波焼入れを行う工程を含む
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置の製造方法。
  8. 請求項6または7に記載の偏心揺動型の歯車装置の製造方法において、
    前記外輪の軸方向端面に対し、該外輪を前記キャリヤに組み込む前に、仕上げ加工する工程を含む
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置の製造方法。
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