JP6866807B2 - Esd保護デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板に薄膜プロセスを用いて形成されたESD保護デバイスに関する。
現在、各種の電子機器にはIC等の半導体回路素子が用いられていることが多い。このような半導体回路素子のサージ電流による静電破壊を防ぐことを目的として、電子機器には、ESD保護デバイスが備えられている。
例えば、特許文献1には、ダイオード方式のESD保護デバイスが記載されている。このESD保護デバイスは、半導体基板に対して薄膜プロセスよってダイオードを形成することによって、実現される。
ESD保護デバイスは、保護対象のICが接続される信号ラインとグランドとの間に接続されており、サージ電流が信号ラインを流れると、当該サージ電流をグランドに導く。
国際公開第2014/162795号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載のようなダイオード方式を用いた構造では、ダイオードのダイナミック抵抗(動的抵抗)が高い場合に、サージ電流がESD保護デバイスに流れず、ESD保護が機能しないという問題が生じることがある。
したがって、本発明の目的は、導通時の抵抗が低いダイオード型のESD保護デバイスを提供することにある。
この発明のESD保護デバイスは、互いに対向する第1主面と第2主面とを有する半導体基板、ESD保護回路部、および、非接地導体を備える。ESD保護回路部は、半導体基板の第1主面側に形成され、第1ダイオード素子と第2ダイオード素子とを含む。第1ダイオード素子と第2ダイオード素子とは、半導体基板の厚み方向すなわちESD保護回路部の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、半導体基板を介して接続されている。非接地導体は、半導体基板の第2主面に形成されている。非接地導体は、半導体基板の平面視において、第1ダイオード素子および第2ダイオード素子との間の領域の少なくとも一部を含み、第1ダイオード素子または第2ダイオード素子の少なくとも一部に重なっている。
この構成では、第1ダイオード素子と第2ダイオード素子との間に、非接地導体が半導体基板と並列に接続される。非接地導体は、半導体基板よりも導電率が高い(抵抗率が低い)ので、ESD保護デバイスとしての導通時での抵抗が低下する。
また、この発明のESD保護デバイスでは、非接地導体は、第2主面の全面に形成されていることが好ましい。
この構成では、導電率の更なる低下と、構造的な信頼性の向上が実現される。
また、この発明のESD保護デバイスでは、次の構成であることが好ましい。ESD保護回路部は、半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、半導体基板に接続された第3ダイオード素子を備える。ESD保護回路部の表面には、第1端子導体、第2端子導体、および、第3端子導体が備えられている。第1端子導体は、第1ダイオード素子に接続され、平面視において第1ダイオード素子に重なる。第2端子導体は、第2ダイオード素子に接続され、平面視において第2ダイオード素子に重なる。第3端子導体は、第3ダイオード素子に接続され、平面視において第3ダイオード素子に重なる。第3端子導体は、グランドに接続される端子導体である。非接地導体は、平面視において、第3ダイオード素子に重なる形状である。さらに、平面視において、第3端子導体は、第1端子導体と第2端子導体との間に接続されている。第3端子導体と第1端子導体との距離と、第3端子導体と第2端子導体との距離とは、略同じである。
この構成では、第1ダイオード素子と第3ダイオード素子とを含む第1電流経路、および、第2ダイオード素子と第3ダイオード素子を含む第2電流経路とを備えるESD保護デバイスが実現される。そして、これら第1電流経路と第2電流経路との間での導通時の抵抗の差が抑制され、且つ、第1電流経路と第2電流経路との間でのアイソレーションも向上する。
また、この発明のESD保護デバイスでは、次の構成であってもよい。半導体基板は、平面視で矩形であって、第1対角と第2対角とを有する。ESD保護回路部は、ハンド歌基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、半導体基板に接続された第4ダイオード素子を備える。ESD保護回路部の表面には、第4ダイオード素子に接続され、平面視において第4ダイオード素子に重なる第4端子導体と、ダミー端子導体と、を備える。非接地導体は、平面視において、第4ダイオード素子に少なくとも一部が重なる形状である。第1端子導体とダミー端子導体は、平面視において、ESD保護回路部の表面の第1対角の付近にそれぞれ配置されている。第2端子導体と第4端子導体とは、平面視において、ESD保護回路部の表面の第2対角の付近にそれぞれ配置されている。第3端子導体は、平面視において、ESD保護回路部の表面の中央部に配置されている。
この構成では、第1ダイオード素子と第3ダイオード素子とを含む第1電流経路、第2ダイオード素子と第3ダイオード素子を含む第2電流経路、および、第4ダイオード素子と第3ダイオード素子とを含む第3電流経路を備え、端子導体の配置バランスが良好なESD保護デバイスが実現される。そして、これら第1電流経路、第2電流経路、第3電流経路間での導通時の抵抗の差が抑制される。また、第1電流経路と第2電流経路との間でのアイソレーションも向上する。
また、この発明のESD保護デバイスでは、次の構成であることが好ましい。平面視において、第1端子導体と第4端子導体とは、第3端子導体に対して同じ側に配置されている。非接地導体は、第1端子導体と第4端子導体との間に、導体非形成部を有する。
この構成では、第1電流経路、第2電流経路、および第3電流経路間でのアイソレーションが向上する。
この発明によれば、ダイオード型のESD保護デバイスにおいて、導通時の抵抗を低くできる。
(A)は本発明の第1の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図であり、(B)は側面断面図であり、(C)は第2主面側から視た平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。 (A)は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図であり、(B)は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの第2主面側から視た平面図である。 (A)、(B)は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。 本発明の第3の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図である。 本発明の第4の実施形態に係るESD保護デバイスの第2主面側から視た平面図である。 (A)、(B)は、本発明の第4の実施形態に係るESD保護デバイスの側面断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。
本発明の第1の実施形態に係るESD保護デバイスについて、図を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図である。図1(B)は、このESD保護デバイスの側面断面図である。図1(C)は、このESD保護デバイスの第2主面側から視た平面図である。図1(B)は、図1(A)に示すA−A断面を視た図である。
図1(A)、(B)、(C)に示すように、ESD保護デバイス10は、半導体基板20、ESD保護回路部345、再配線層60、コンタクト導体71、72、端子導体81、82、非接地導体90を備える。
半導体基板20は、n型のSi基板である。半導体基板20は、平面視して矩形である。半導体基板20は、厚み方向に直交し、互いに対向する第1主面と第2主面とを有する。半導体基板20の厚みは、できる限り薄いことが好ましい。
ESD保護回路部345は、半導体基板20の第1主面側に形成されている。ESD保護回路部345は、半導体基板20に対して、所謂薄膜プロセスによって形成されている。ESD保護回路部345は、n型エピタキシャル層30、nウェル41、42、および、p層51、52を備える。
n型エピタキシャル層30は、半導体基板20の第1主面に当接し、所定の厚みを有する。n型エピタキシャル層30は、半導体基板20よりもn型ドーピングが少ない層である。
nウェル41、42は、n型エピタキシャル層30内に形成されている。nウェル41、42は、n型エピタキシャル層30を厚み方向に沿って略貫通する形状である。nウェル41、42は、離間して配置されている。nウェル41、42の一方端は、半導体基板20の第1主面に接触している。nウェル41、42は、n型エピタキシャル層30よりもn型ドーピングが多い層である。
p層51、52は、n型エピタキシャル層30における半導体基板20に当接する面と反対側の面に形成されている。この面は、半導体基板20の表面であり、ESD保護回路部345の表面である。p層51、52は、半導体基板20の表面から所定の深さで形成されている。ESD保護回路部345を平面視して(ESD保護デバイス10を平面視して)、p層51とp層52とは、離間している。同平面視において、p層51は、nウェル41に重なっており、nウェル41の他方端に接している。同平面視において、p層52は、nウェル42に重なっており、nウェル42の他方端に接している。p層51、52は、p型ドーピングされた層である。
このような構成によって、p層51とnウェル41とによって厚み方向にPN接合が形成された第1ダイオード素子と、p層52とnウェル42とによって厚み方向にPN接合が形成された第2ダイオード素子とが実現される。
再配線層60は、ESD保護回路部345の表面に形成されている。再配線層60は、絶縁性樹脂等の絶縁性材料で形成されている。
端子導体81、82は、再配線層60の表面(再配線層60におけるESD保護回路部345に当接する面と反対側の面)に形成されている。端子導体81、82は、平面視して矩形である。ESD保護デバイス10を平面視して、端子導体81と端子導体82とは、離間している。端子導体81は、p層51に重なっている。端子導体82は、p層52に重なっている。端子導体81は、本発明の「第1端子導体」に対応し、端子導体82は、本発明の「第2端子導体」に対応する。
コンタクト導体71、72は、再配線層60内に形成されている。ESD保護デバイス10を平面視して、コンタクト導体71は、p層51と端子導体81とに重なっている。コンタクト導体71は、p層51と端子導体81とに接している。同平面視において、コンタクト導体72は、p層52と端子導体82とに重なっている。コンタクト導体72は、p層52と端子導体82とに接している。
非接地導体90は、半導体基板20の第2主面の全面に形成されている。非接地導体90は、半導体基板20に対して、1桁以上導電率が高い材料、例えば、Cu、Al等の金属からなる。なお、非接地導体は、グランドに直接的には接続されておらず、グランドや他の回路素子から電気的に独立した導体層である。
このような構成によって、ESD保護デバイス10は、図2に示す回路を実現する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。
図2に示すように、ESD保護デバイス10は、ダイオードD1、D2、抵抗R20を備える。ダイオードD1は、p層51とnウェル41とによるpn接合で実現されるものであり、上述の第1ダイオード素子である。ダイオードD2は、p層52とnウェル42とによるpn接合で実現されるものであり、上述の第2ダイオード素子である。抵抗R20は、半導体基板20で実現されている。端子P1は、端子導体81によって実現され、端子P2は、端子導体82によって実現される。
ダイオードD1は、抵抗RD1を含んでおり、所謂ツェナーダイオードである。ダイオードD1のアノードは、端子P1に接続されており、ダイオードD1のカソードは、抵抗R20に接続されている。
ダイオードD2は、抵抗RD2を含んでおり、所謂ツェナーダイオードである。ダイオードD2のアノードは、端子P2に接続されており、ダイオードD2のカソードは、抵抗R20に接続されている。
さらに、ESD保護デバイス10では、ダイオードD1のカソードとダイオードD2のカソードとは、非接地導体90によって接続されている。言い換えれば、ダイオードD1のカソードとダイオードD2のカソードとは、半導体基板20からなる抵抗R20と非接地導体90との並列回路によって接続されている。また、非接地導体90には、抵抗Rcが含まれる。上述のとおり、非接地導体90は、半導体基板20に対して、1桁以上導電率が高い材料からなる。したがって、非接地導体90の抵抗Rcの抵抗値は、半導体基板20の抵抗R20の抵抗値よりも大幅に小さい(Rc<<R20)。
このような構成では、ダイオードD1のカソードとダイオードD2のカソードとが抵抗R20のみによって接続される構成と比較して、ダイオードD1、D2が導通時における端子P1と端子P2との間の抵抗が低下する。これにより、端子P1または端子P2のいずれか一方を信号ラインに接続し、他方をグランドに接続することによって、端子P1と端子P2との間でサージ電流が流れ易くなり、サージ電流をグランドに導き易くなる。
特に、ESD保護デバイス10を薄膜化するために、半導体基板20を薄膜化した場合、抵抗R20は大きくなるが、非接地導体90を備えることによって、端子P1と端子P2との間の抵抗は低くなり、端子P1と端子P2との間でサージ電流が流れ易くなり、サージ電流をグランドに導き易くなる。
なお、上述の説明では、非接地導体90は、半導体基板20の第2主面の全面に形成されている。しかしながら、非接地導体90は、ESD保護デバイス10を平面視して、端子導体81と端子導体82との間の領域の少なくとも一部を含み、端子導体81と端子導体82とのいずれかに少なくとも一部が重なる形状であればよい。より好ましくは、ESD保護デバイス10を平面視して、nウェル41とnウェル42との間の領域の少なくとも一部を含み、nウェル41とnウェル42とのいずれかに少なくとも一部が重なる形状であればよい。すなわち、非接地導体90は、ESD保護デバイス10を平面視して、ダイオードD1とダイオードD2のとの間の領域の少なくとも一部を含み、ダイオードD1またはダイオードD2の少なくとも一部に重なっていればよい。
このような構成からなるESD保護デバイス10は、次に示す製造方法によって製造されている。まず、半導体基板20の第1主面にESD保護回路部345と、薄膜プロセスによって形成する。具体的には、半導体基板20の第1主面にn型エピタキシャル層30を形成する。次に、n型エピタキシャル層30に対して、局所的なドーピングを行い、nウェル41、42を形成する。次に、nウェル41の表面側にp層51を形成し、nウェル42の表面側にp層52を形成する。これにより、ESD保護回路部345が形成される。次に、ESD保護回路部345の表面に再配線層60を形成する。次に、再配線層60に貫通孔を形成し、当該貫通孔を含むように、メッキ等によって部分的に導体を形成する。これにより、端子導体81とコンタクト導体71とが一体形成され、端子導体82とコンタクト導体72とが一体形成される。
次に、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスについて、図を参照して説明する。図3(A)は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図である。図3(B)は、このESD保護デバイスの第2主面側から視た平面図である。図4(A)、図4(B)は、このESD保護デバイスの側面断面図である。図4(A)は、図3(A)に示すB−B断面を視た図であり、図4(B)は、図3(A)に示すC−C断面を視た図である。図5は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。
図3(A)、(B)、図4(A)、(B)、および、図5に示すように、概略的には、本実施形態に係るESD保護デバイス10Aは、第1の実施形態に係るESD保護デバイス10に対して、ダイオード素子の数および端子導体の数が増加した点で異なる、ESD保護デバイス10のダイオード素子の基本的な構成等については、ESD保護デバイス10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
ESD保護デバイス10Aは、半導体基板20A、n型エピタキシャル層30A、nウェル41A、42A、43A、44A、p層51A、52A、53A、54A、再配線層60A、コンタクト導体71A、72A、73A、74A、および、端子導体81A、82A、83A、84A、89Aを備える。端子導体83Aが本発明の「第3端子導体」に対応し、端子導体84Aが本発明の「第4端子導体」に対応し、端子導体89Aが本発明の「ダミー端子導体」に対応する。
半導体基板20Aは、第1の実施形態に係る半導体基板20と同様の組成からなり、平面視して略矩形である。n型エピタキシャル層30Aは、第1の実施形態に係るn型エピタキシャル層30と同様の組成からなり、半導体基板20Aの第1主面に形成されている。
nウェル41A、42A、43A、44Aは、第1の実施形態に係るnウェル41、42と同様の組成および基本構造からなる。p層51A、52A、53A、54Aは、第1の実施形態に係るp層51、52と同様の組成および基本構造からなる。この構成によって、第1ダイオード素子、第2ダイオード素子、第3ダイオード素子、第4ダイオード素子が実現される。第1ダイオード素子は、nウェル41Aとp層51Aとによるpn接合によって実現される。第2ダイオード素子は、nウェル42Aとp層52Aとによるpn接合によって実現される。第3ダイオード素子は、nウェル43Aとp層53Aとによるpn接合によって実現される。第4ダイオード素子は、nウェル44Aとp層54Aとによるpn接合によって実現される。
再配線層60Aは、第1の実施形態に係る再配線層60と同様の組成および基本構造からなる。コンタクト導体71A、72A、73A、74Aは、第1の実施形態に係るコンタクト導体71、72と同様の組成および基本構造からなる。端子導体81A、82A、83A、84A、89Aは、第1の実施形態に係る端子導体81、82と同様の組成および基本構造からなる。
非接地導体90Aは、第1の実施形態に係る非接地導体90と同様の組成からなり、半導体基板20Aの第2主面の全面に形成されている。また、非接地導体90Aには、第1の実施形態と同様に、半導体基板20Aよりも大幅に抵抗値が小さい抵抗Rcが含まれる。
このような構成によって、ESD保護デバイス10Aは、図5に示す回路を実現する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。
図5に示すように、ESD保護デバイス10Aは、ダイオードD1、D2、D4、DG、抵抗R21、R22、R24、RCを備える。ダイオードD1は、p層51Aとnウェル41Aとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第1ダイオード素子である。ダイオードD2は、p層52Aとnウェル42Aとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第2ダイオード素子である。ダイオードD4は、p層54Aとnウェル44Aとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第4ダイオード素子である。ダイオードDGは、p層53Aとnウェル43Aとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第3ダイオード素子である。抵抗R21、R22、R24は、半導体基板20Aで実現されている。より具体的には、抵抗R21は、半導体基板20AにおけるダイオードD1への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。抵抗R22は、半導体基板20AにおけるダイオードD2への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。抵抗R24は、半導体基板20AにおけるダイオードD4への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。端子P1は、端子導体81Aによって実現され、端子P2は、端子導体82Aによって実現され、端子P4は、端子導体84Aによって実現され、端子PGは、端子導体83Aによって実現される。
ダイオードD1のアノードは、端子P1に接続されている。ダイオードD1のカソードは、抵抗R21と非接地導体90Aによる抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードD2のアノードは、端子P2に接続されている。ダイオードD2のカソードは、抵抗R22と非接地導体90Aによる抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードD4のアノードは、端子P4に接続されている。ダイオードD4のカソードは、抵抗R24と非接地導体90Aによる抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードDGのアノードは、端子PGに接続されている。端子PGはグランドに接続される端子である。
この構成によって、端子P1と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第1電流経路PT1となる。端子P2と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第2電流経路PT2となる。端子P4と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第3電流経路PT3となる。
そして、この構成では、非接地導体90Aが無い場合と比較して、第1電流経路PT1、第2電流経路PT2、および、第3電流経路PT3の導通時における抵抗が低下する。これにより、第1電流経路PT1、第2電流経路PT2、および、第3電流経路PT3は、サージ電流が流れ易くなる。
以上の構成からなるESD保護デバイス10Aは、平面視して矩形であり、角部CR1、CR2、CR3、CR4の四隅を有する。言い換えれば、ESD保護デバイス10Aを形成する半導体基板、および、当該半導体基板の表面に形成されたESD保護回路部は、平面視して矩形であり、角部CR1、CR2、CR3、CR4の四隅を有する。角部CR1と角部CR3とは対角(第1対角)の位置にあり、角部CR2と角部CR4とは対角(第2対角)の位置にある。
端子導体81A、コンタクト導体71A、p層51A、および、nウェル41Aは、角部CR1付近に配置されている。端子導体82A、コンタクト導体72A、p層52A、および、nウェル42Aは、角部CR2付近に配置されている。端子導体89Aは、角部CR3付近に配置されている。端子導体84A、コンタクト導体74A、p層54A、および、nウェル44Aは、角部CR4付近に配置されている。
端子導体83A、コンタクト導体73A、p層53A、および、nウェル43Aは、第1方向における中央部に配置されている。第1方向とは、図3(A)、図3(B)に示すように、角部CR1と角部CR2とを接続する方向(角部CR4と角部CR3とを接続する方向)である。また、端子導体83A、コンタクト導体73A、p層53A、および、nウェル43Aは、第2方向に沿って延びる形状である。第2方向とは、図3(A)、図3(B)に示すように、角部CR1と角部CR4とを接続する方向(角部CR2と角部CR3とを接続する方向)である。図3(A)、図3(B)からも分かる通り、第1方向と第2方向とは、互いに直交している。
端子導体83Aは、第1方向において、端子導体81Aと端子導体82Aとの間に配置されている。図3(A)に示すように、端子導体83Aと端子導体81Aとの距離D13は、端子導体83Aと端子導体82Aとの距離D23と略同じである。ここで、2個の端子導体間の距離とは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、これら2個の端子導体間の最短距離を意味する。
同様に、コンタクト導体73Aは、第1方向において、コンタクト導体71Aとコンタクト導体72Aとの間に配置されており、コンタクト導体73Aとコンタクト導体71Aとの距離は、コンタクト導体73Aとコンタクト導体72Aとの距離と略同じである。また、p層53Aは、第1方向において、p層51Aとp層52Aとの間に配置されており、p層53Aとp層51Aとの距離は、p層53Aとp層52Aとの距離と略同じである。また、nウェル43Aは、第1方向において、nウェル41Aとnウェル42Aとの間に配置されており、nウェル43Aとnウェル41Aとの距離は、nウェル43Aとnウェル42Aとの距離と略同じである。ここで、2個のnウェル間の距離とは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、これら2個のnウェル間の最短距離を意味する。
上述の構成を用いることによって、ESD保護デバイス10Aを平面視して、端子導体81Aと端子導体83Aと距離と、端子導体82Aと端子導体83Aと距離とは、略同じになる。また、第1電流経路PT1のサージ電流の伝送距離と、第2電流経路PT2のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。これにより、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2との導通時の抵抗の差は低減される。この結果、電流経路間でのESD保護特性の差が小さくなり、利用する電流経路(外部接続する端子導体)によることなく、同様の特性を得ることができる。
また、端子導体83Aを、グランドに接続される導体にすることによって、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2との間のアイソレーションは向上する。ここで、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2との間のアイソレーションとは、端子導体81Aから入力されたサージ電流が端子導体82Aに伝送し難いこと、および、端子導体82Aから入力されたサージ電流が端子導体81Aに伝送し難いことを意味する。
また、上述の構成を用いることによって、ESD保護デバイス10Aを平面視して、端子導体81Aと端子導体83Aと距離と、端子導体84Aと端子導体83Aと距離とは、略同じになる。また、第1電流経路PT1のサージ電流の伝送距離と、第3電流経路PT3のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。これにより、第1電流経路PT1と第3電流経路PT3との導通時の抵抗の差は低減される。
また、図示していないが、端子導体84Aと端子導体81Aとの距離(第2方向に沿った距離)を、端子導体84Aと端子導体83Aとの距離(第1方向に沿った距離)よりも長くすることが好ましく、この構成によって、第1電流経路PT1と第3電流経路PT3との間のアイソレーションは向上する。
また、上述の構成では、矩形のESD保護デバイス10Aにおける四隅の全てに端子導体が配置されているので、例えば、端子導体89Aが無い態様等と比較して、実装安定性が向上する。
また、グランドに接続される端子導体83Aが他の端子導体81A、82A、84Aよりも大きいことによって、より安定したグランドが実現される。
なお、上述の説明では、非接地導体90Aは、半導体基板20Aの第2主面の全面に形成されている。しかしながら、非接地導体90Aは、次の(1)、(2)、(3)の条件の全てを満たす形状であればよい。
(1)ESD保護デバイス10Aを平面視して、端子導体81Aと端子導体83Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、端子導体81Aと端子導体83Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。より好ましくは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、nウェル41Aとnウェル43Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、nウェル41Aとnウェル43Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。すなわち、非接地導体90Aは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、ダイオードD1とダイオードD3のとの間の領域の少なくとも一部を含み、ダイオードD1またはダイオードD3の少なくとも一部に重なっている。
(2)ESD保護デバイス10Aを平面視して、端子導体82Aと端子導体83Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、端子導体82Aと端子導体83Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。より好ましくは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、nウェル42Aとnウェル43Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、nウェル42Aとnウェル43Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。すなわち、非接地導体90Aは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、ダイオードD2とダイオードD3のとの間の領域の少なくとも一部を含み、ダイオードD2またはダイオードD3の少なくとも一部に重なっている。
(3)ESD保護デバイス10Aを平面視して、端子導体84Aと端子導体83Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、端子導体84Aと端子導体83Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。より好ましくは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、nウェル44Aとnウェル43Aとの間の領域の少なくとも一部を含み、nウェル44Aとnウェル43Aとのいずれかに少なくとも一部が重なる形状である。すなわち、非接地導体90Aは、ESD保護デバイス10Aを平面視して、ダイオードD4とダイオードD3のとの間の領域の少なくとも一部を含み、ダイオードD4またはダイオードD3の少なくとも一部に重なっている。
次に、本発明の第3の実施形態に係るESD保護デバイスについて、図を参照して説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係るESD保護デバイスの第1主面側から視た平面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るESD保護デバイス10Bは、第2の実施形態に係るESD保護デバイス10Aに対して、非接地導体90Bの構成において異なる。ESD保護デバイス10Bの他の構成は、ESD保護デバイス10Aと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
ESD保護デバイス10Bの半導体基板20Bは、ESD保護デバイス10Aの半導体基板20Aに対応する。ESD保護デバイス10Bのp層51B、52B、53B、54Bは、ESD保護デバイス10Aのp層51A、52A、53A、54Aに対応する。ESD保護デバイス10Bのコンタクト導体71B、72B、73B、74Bは、ESD保護デバイス10Aのコンタクト導体71A、72A、73A、74Aに対応する。ESD保護デバイス10Bの端子導体81B、82B、83B、84Bは、ESD保護デバイス10Aの端子導体81A、82A、83A、84Aに対応する。なお、図示していないが、ESD保護デバイス10Bのn型エピタキシャル層とnウェルは、ESD保護デバイス10Aのn型エピタキシャル層とnウェルにそれぞれ対応する。
非接地導体90Bは、導体部901Bと導体部902Bを備える。導体部901Bと導体部902Bは、第1方向に延びる形状であり、第2方向において導体非形成部GAPを介して、配列された形状である。導体部901Bと導体部902Bには、第1の実施形態と同様に、半導体基板20Bよりも大幅に抵抗値が小さい抵抗Rcが含まれる。
導体部901Bは、端子導体81B、82Bに重なるとともに、端子導体83Bに対して部分的に重なる形状である。導体部902Bは、端子導体84B、89Bに重なるとともに、端子導体83Bに対して部分的に重なる形状である。なお、導体部902Bは、少なくとも、端子導体84Bに重なり、端子導体83Bに対して部分的に重なる形状である。
このような構成を用いることによって、端子導体81Bに重なる導体部901Bと、端子導体84Bに重なる導体部902Bとは、導体非形成部GAPによって離間されている。したがって、第1電流経路PT1と第3電流経路PT3との間のアイソレーションは、向上する。
次に、本発明の第4の実施形態に係るESD保護デバイスについて、図を参照して説明する。図7は、このESD保護デバイスの第2主面側から視た平面図である。図8(A)、図8(B)は、このESD保護デバイスの側面断面図である。図8(A)は、図7に示すD−D断面を視た図であり、図8(B)は、図7に示すE−E断面を視た図である。図9は、本発明の第2の実施形態に係るESD保護デバイスの等価回路図である。
図7、図8(A)、(B)、および、図9に示すように、概略的には、本実施形態に係るESD保護デバイス10Cは、第1の実施形態に係るESD保護デバイス10に対して、ダイオード素子の数および端子導体の数が増加した点で異なる。ESD保護デバイス10Cのダイオード素子の基本的な構成等については、ESD保護デバイス10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
ESD保護デバイス10Cは、半導体基板20C、n型エピタキシャル層30C、nウェル41C、42C、43C、44C、45C、p層51C、52C、53C、54C、55C、再配線層60C、コンタクト導体71C、72C、73C、74C、75C、および、端子導体81C、82C、83C、84C、85Cを備える。
半導体基板20Cは、第1の実施形態に係る半導体基板20と同様の組成からなり、平面視して略矩形である。n型エピタキシャル層30Cは、第1の実施形態に係るn型エピタキシャル層30と同様の組成からなり、半導体基板20Cの第1主面に形成されている。
nウェル41C、42C、43C、44C、45Cは、第1の実施形態に係るnウェル41、42と同様の組成および基本構造からなる。p層51C、52C、53C、54C、55Cは、第1の実施形態に係るp層51、52と同様の組成および基本構造からなる。この構成によって、第1ダイオード素子、第2ダイオード素子、第3ダイオード素子、第4ダイオード素子が実現される。第1ダイオード素子は、nウェル41Cとp層51Cとによるpn接合によって実現される。第2ダイオード素子は、nウェル42Cとp層52Cとによるpn接合によって実現される。第3ダイオード素子は、nウェル43Cとp層53Cとによるpn接合によって実現される。第4ダイオード素子は、nウェル44Cとp層54Cとによるpn接合によって実現される。第5ダイオード素子は、nウェル45Cとp層55Cとによるpn接合によって実現される。
再配線層60Cは、第1の実施形態に係る再配線層60と同様の組成および基本構造からなる。コンタクト導体71C、72C、73C、74C、75Cは、第1の実施形態に係るコンタクト導体71、72と同様の組成および基本構造からなる。端子導体81C、82C、83C、84C、85Cは、第1の実施形態に係る端子導体81、82と同様の組成および基本構造からなる。
非接地導体90Cは、第1の実施形態に係る非接地導体90と同様の組成からなり、半導体基板20Cの第2主面の全面に形成されている。
また、非接地導体90Cには、第1の実施形態と同様に、半導体基板20Aよりも大幅に抵抗値が小さい抵抗Rcが含まれる。
図9に示すように、ESD保護デバイス10Cは、ダイオードD1、D2、D3、D4、DG、抵抗R21、R22、R23、R24、RCを備える。ダイオードD1は、p層51Cとnウェル41Cとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第1ダイオード素子である。ダイオードD2は、p層52Cとnウェル42Cとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第2ダイオード素子である。ダイオードD3は、p層54Cとnウェル44Cとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第4ダイオード素子である。ダイオードD4は、p層55Cとnウェル45Cとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第5ダイオード素子である。ダイオードDGは、p層53Cとnウェル43Cとによるpn接合で実現されるものであり、上述の第3ダイオード素子である。抵抗R21、R22、R23、R24は、半導体基板20Cで実現されている。
より具体的には、抵抗R21は、半導体基板20BにおけるダイオードD1への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。抵抗R22は、半導体基板20BにおけるダイオードD2への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。抵抗R23は、半導体基板20BにおけるダイオードD4への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。抵抗R24は、半導体基板20BにおけるダイオードD5への接続部とダイオードDGへの接続部の間に領域によって実現される。端子P1は、端子導体81Cによって実現され、端子P2は、端子導体82Cによって実現され、端子P3は、端子導体84Cによって実現され、端子P4は、端子導体85Cによって実現され、端子PGは、端子導体83Cによってされる。
ダイオードD1のアノードは、端子P1に接続されている。ダイオードD1のカソードは、抵抗R21と非接地導体90Cの抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードD2のアノードは、端子P2に接続されている。ダイオードD2のカソードは、抵抗R22と非接地導体90Cの抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードD3のカソードは、抵抗R23と非接地導体90Cの抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードD4のアノードは、端子P4に接続されている。ダイオードD4のカソードは、抵抗R24と非接地導体90Cの抵抗Rcとの並列回路を介して、ダイオードDGのカソードに接続されている。ダイオードDGのアノードは、端子PGに接続されている。端子PGはグランドに接続される端子である。
この構成によって、端子P1と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第1電流経路PT1となる。端子P2と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第2電流経路PT2となる。端子P4と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第3電流経路PT3となる。端子P5と端子PGとを接続する伝送経路は、サージ電流の第4電流経路PT4となる。
そして、この構成では、非接地導体90Cが無い場合と比較して、第1電流経路PT1、第2電流経路PT2、第3電流経路PT3、および、第4電流経路PT4の導通時における抵抗が低下する。これにより、第1電流経路PT1、第2電流経路PT2、第3電流経路PT3、および、第4電流経路PT4は、サージ電流が流れ易くなる。
以上の構成からなるESD保護デバイス10Cは、平面視して矩形であり、角部CR1、CR2、CR3、CR4の四隅を有する。言い換えれば、ESD保護デバイス10Cを形成する半導体基板、および、当該半導体基板の表面に形成されたESD保護回路部は、平面視して矩形であり、角部CR1、CR2、CR3、CR4の四隅を有する。角部CR1と角部CR3とは対角(第1対角)の位置にあり、角部CR2と角部CR4とは対角(第2対角)の位置にある。
端子導体81C、コンタクト導体71C、p層51C、および、nウェル41Cは、角部CR1付近に配置されている。端子導体82C、コンタクト導体72C、p層52C、および、nウェル42Cは、角部CR2付近に配置されている。端子導体84C、コンタクト導体74C、p層54C、および、nウェル44Cは、角部CR3付近に配置されている。端子導体85C、コンタクト導体75C、p層55C、および、nウェル45Cは、角部CR4付近に配置されている。
端子導体83C、コンタクト導体73C、p層53C、および、nウェル43Cは、第1方向における中央部に配置されている。第1方向とは、図7に示すように、角部CR1と角部CR2とを接続する方向(角部CR4と角部CR3とを接続する方向)である。また、端子導体83C、コンタクト導体73C、p層53C、および、nウェル43Cは、第2方向に沿って延びる形状である。第2方向とは、図7に示すように、角部CR1と角部CR4とを接続する方向(角部CR2と角部CR3とを接続する方向)である。図7からも分かる通り、第1方向と第2方向とは、互いに直交している。
端子導体83Cは、第1方向において、端子導体81Cと端子導体82Cとの間に配置されている。図7に示すように、端子導体83Cと端子導体81Cとの距離D13は、端子導体83Cと端子導体82Cとの距離D23と略同じである。同様に、端子導体83Cと端子導体85Cとの距離D53は、端子導体83Cと端子導体84Cとの距離D43と略同じである。ここで、2個の端子導体間の距離とは、ESD保護デバイス10Cを平面視して、これら2個の端子導体間の最短距離を意味する。
上述の構成を用いることによって、ESD保護デバイス10Cを平面視して、端子導体81Cと端子導体83Cと距離と、端子導体82Cと端子導体83Cと距離とは、略同じになる。また、第1電流経路PT1のサージ電流の伝送距離と、第2電流経路PT2のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。
同様に、端子導体85Cと端子導体83Cと距離と、端子導体84Cと端子導体83Cと距離とは、略同じになる。また、第3電流経路PT3のサージ電流の伝送距離と、第4電流経路PT4のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。
これにより、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2との導通時の抵抗の差は低減される。同様に、第3電流経路PT3と第4電流経路PT4との導通時の抵抗の差は低減される。この結果、電流経路間でのESD保護特性の差が小さくなり、利用する電流経路(外部接続する端子導体)によることなく、同様の特性を得ることができる。
また、端子導体83Cを、グランドに接続される導体にすることによって、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2、第3電流経路PT3と第4電流経路PT4との間のアイソレーションは向上する。ここで、第1電流経路PT1と第2電流経路PT2との間のアイソレーションとは、端子導体81Cから入力されたサージ電流が端子導体82Cに伝送し難いこと、および、端子導体82Cから入力されたサージ電流が端子導体81Cに伝送し難いことを意味する。同様に、第3電流経路PT3と第4電流経路PT4との間のアイソレーションとは、端子導体84Cから入力されたサージ電流が端子導体85Cに伝送し難いこと、および、端子導体85Cから入力されたサージ電流が端子導体84Cに伝送し難いことを意味する。
また、上述の構成を用いることによって、ESD保護デバイス10Cを平面視して、端子導体81Cと端子導体83Cと距離と、端子導体85Cと端子導体83Cと距離とは、略同じになる。また、第1電流経路PT1のサージ電流の伝送距離と、第4電流経路PT4のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。これにより、第1電流経路PT1と第4電流経路PT4との導通時の抵抗の差は低減される。
同様に、ESD保護デバイス10Cを平面視して、端子導体82Cと端子導体83Cと距離と、端子導体84Cと端子導体83Cと距離とは、略同じになる。また、第2電流経路PT2のサージ電流の伝送距離と、第3電流経路PT3のサージ電流の伝送距離とは、略同じになる。これにより、第2電流経路PT2と第3電流経路PT3との導通時の抵抗の差は低減される。
また、図示していないが、端子導体85Cと端子導体81Cとの距離(第2方向に沿った距離)を、端子導体85Cと端子導体83Cとの距離(第1方向に沿った距離)よりも長くすることが好ましく、この構成によって、第1電流経路PT1と第4電流経路PT4との間のアイソレーションは向上する。同様に、端子導体84Cと端子導体82Cとの距離(第2方向に沿った距離)を、端子導体84Cと端子導体83Cとの距離(第1方向に沿った距離)よりも長くすることが好ましく、この構成によって、第2電流経路PT2と第3電流経路PT3との間のアイソレーションは向上する。
また、この構成を用いることでも、グランドに接続される端子導体83Cが他の端子導体81C、82C、84C、85Cよりも大きいことによって、より安定したグランドが実現される。
なお、第3の実施形態における説明では、ダミー端子導体を1個備える態様を示したが、2個以上のダミー端子導体に対しても、上述の構成を適用することができる。
10、10A、10B、10C:ESD保護デバイス
20、20A、20B、20C:半導体基板
30、30A、30C:n型エピタキシャル層
41、41A、42、42A、43A、44A
41、41A、41B、41C、42、42A、42B、42C、43A、43B、43C、44A、44B、44C、45C:nウェル
51、51A、51B、51C、52、52A、52B、52C、53A、53B、53C、54A、54B、54C、55C:p層
60、60A:再配線層
71、71A、71B、71C、72、72A、72B、72C、73A、73C、74A、75C:コンタクト導体
81、81A、81B、81C、82、82A、82B、82C、83A、83B、83C、84A、84B、84C、85C、89A:端子導体
90、90A、90B、90C:非接地導体
345:ESD保護回路部
901B、902B:導体部
CR1、CR2、CR3、CR4:角部
D1、D2、D3、D4、DG:ダイオード
GAP:導体非形成部
P1、P2、P3、P4、PG:端子
PT1:第1電流経路
PT2:第2電流経路
PT3:第3電流経路
PT4:第4電流経路
R20、R21、R22、R24、RD1、RD2、RC:抵抗

Claims (6)

  1. 互いに対向する第1主面と第2主面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1主面側に形成され、第1ダイオード素子と第2ダイオード素子とを含むESD保護回路部と、
    前記半導体基板の前記第2主面上に形成された非接地導体と、を備え、
    前記第1ダイオード素子と前記第2ダイオード素子とは、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板を介して接続されており、
    前記非接地導体は、前記半導体基板の平面視において、前記第1ダイオード素子および前記第2ダイオード素子との間の領域の少なくとも一部を含み、前記第1ダイオード素子または前記第2ダイオード素子の少なくとも一部に重なっており、
    前記非接地導体と前記半導体基板は電気的に並列であり、
    前記非接地導体の抵抗値は、前記半導体基板の抵抗値よりも小さく、
    前記第1主面上に、前記ESD保護回路部の厚み方向へ形成される、n型エピタキシャル層を備え、
    前記第1ダイオード素子および前記第2ダイオード素子は、p層およびnウェルにより構成され、
    前記nウェルは、前記ESD保護回路部の厚み方向に沿って、前記n型エピタキシャル層を貫通し、且つ、前記nウェルの一方端は前記第1主面に接し、
    前記p層は、前記ESD保護回路部の厚み方向において、前記nウェルに重なって形成され、
    前記n型エピタキシャル層は、前記半導体基板および前記nウェルよりもn型ドーピングが少ない、ことを特徴とする、
    ESD保護デバイス。
  2. 前記非接地導体は、前記第2主面の全面に形成されている、
    請求項1に記載のESD保護デバイス。
  3. 前記ESD保護回路部は、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板に接続された第3ダイオード素子を備え、
    前記ESD保護回路部の表面には、
    前記第1ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第1ダイオード素子に重なる第1端子導体と、
    前記第2ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第2ダイオード素子に重なる第2端子導体と、
    前記第3ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第3ダイオード素子に重なる第3端子導体と、
    を備え、
    前記第3端子導体は、グランドに接続される端子導体であり、
    前記非接地導体は、前記平面視において、前記第3ダイオード素子に重なる形状であり、
    前記平面視において、
    前記第3端子導体は、前記第1端子導体と前記第2端子導体との間に接続されており、
    前記第3端子導体と前記第1端子導体との距離と、前記第3端子導体と前記第2端子導体との距離とは、同じである、
    請求項1または請求項2に記載のESD保護デバイス。
  4. 前記半導体基板は、平面視で矩形であって、第1対角と第2対角とを有し、
    前記ESD保護回路部は、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板に接続された第4ダイオード素子を備え、
    前記ESD保護回路部の表面には、前記第4ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第4ダイオード素子に重なる第4端子導体と、ダミー端子導体と、を備え、
    前記非接地導体は、前記平面視において、前記第4ダイオード素子に少なくとも一部が重なる形状であり、
    前記第1端子導体と前記ダミー端子導体は、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の前記第1対角の付近にそれぞれ配置されており、
    前記第2端子導体と前記第4端子導体とは、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の前記第2対角の付近にそれぞれ配置されており、
    前記第3端子導体は、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の中央部に配置されている、
    請求項3に記載のESD保護デバイス。
  5. 前記平面視において、
    前記第1端子導体と前記第4端子導体とは、前記第3端子導体に対して同じ側に配置されており、
    前記非接地導体は、前記第1端子導体と前記第4端子導体との間に、導体非形成部を有する、
    請求項4に記載のESD保護デバイス。
  6. 互いに対向する第1主面と第2主面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1主面側に形成され、第1ダイオード素子と第2ダイオード素子とを含むESD保護回路部と、
    前記半導体基板の前記第2主面上に形成された非接地導体と、を備え、
    前記第1ダイオード素子と前記第2ダイオード素子とは、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板を介して接続されており、
    前記非接地導体は、前記半導体基板の平面視において、前記第1ダイオード素子および前記第2ダイオード素子との間の領域の少なくとも一部を含み、前記第1ダイオード素子または前記第2ダイオード素子の少なくとも一部に重なっており、
    前記非接地導体と前記半導体基板は電気的に並列であり、
    前記非接地導体の抵抗値は、前記半導体基板の抵抗値よりも小さく、
    前記ESD保護回路部は、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板に接続された第3ダイオード素子を備え、
    前記ESD保護回路部の表面には、
    前記第1ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第1ダイオード素子に重なる第1端子導体と、
    前記第2ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第2ダイオード素子に重なる第2端子導体と、
    前記第3ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第3ダイオード素子に重なる第3端子導体と、
    を備え、
    前記第3端子導体は、グランドに接続される端子導体であり、
    前記非接地導体は、前記平面視において、前記第3ダイオード素子に重なる形状であり、
    前記平面視において、
    前記第3端子導体は、前記第1端子導体と前記第2端子導体との間に接続されており、
    前記第3端子導体と前記第1端子導体との距離と、前記第3端子導体と前記第2端子導体との距離とは、同じであり、
    前記半導体基板は、平面視で矩形であって、第1対角と第2対角とを有し、
    前記ESD保護回路部は、前記半導体基板の厚み方向に沿ってpn接合が形成され、前記半導体基板に接続された第4ダイオード素子を備え、
    前記ESD保護回路部の表面には、前記第4ダイオード素子に接続され、前記平面視において前記第4ダイオード素子に重なる第4端子導体と、ダミー端子導体と、を備え、
    前記非接地導体は、前記平面視において、前記第4ダイオード素子に少なくとも一部が重なる形状であり、
    前記第1端子導体と前記ダミー端子導体は、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の前記第1対角の付近にそれぞれ配置されており、
    前記第2端子導体と前記第4端子導体とは、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の前記第2対角の付近にそれぞれ配置されており、
    前記第3端子導体は、前記平面視において、前記ESD保護回路部の表面の中央部に配置されており、
    前記平面視において、前記第1端子導体と前記第4端子導体とは、前記第3端子導体に対して同じ側に配置されており、
    前記非接地導体は、前記第1端子導体と前記第4端子導体との間に、導体非形成部を有する、
    ESD保護デバイス。
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