JP6865157B2 - 硬化性歯科用物品を使用する方法 - Google Patents

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Description

本開示は概して、硬化性歯科用物品を使用又は硬化する方法に関する。
展性があり、かつしたがって、カスタマイズ可能な、硬化性歯科組成物を有するものを含む、硬化性歯科用物品が、修復歯科医術において広範に使用されている。例えば、予備形成されたクラウン又はブリッジなどの、テンポラリー及びパーマネント歯科用物品による歯の修復は、一般的な処置であり、修復プロセスは、修復される歯(単数又は複数)のおよその形状に予備形成された歯科用物品を使用することによって促進される。カスタマイズされた歯科用物品が所望される場合、接着剤、ペースト、二部分粉末/液体システム、予備形成された金属又はポリマーのテンポラリークラウン、及び予備成形されたセラミック又は磁器性/金属性パーマネントクラウンなどの、従来的な技術では、何度も歯科に通院する必要があることが多い。
硬化性歯科用物品が硬化するとき、1〜2%以上の収縮が生じ得る。このような収縮は、例えば、硬化した硬化性歯科用物品の微少漏洩、硬化した硬化性歯科用物品の形成された歯への過度に緊密なフィットなどの問題を生じ得る。
本開示のいくつかの態様は、硬化性歯科用物品を使用する方法を提示する。方法は、基部、基部から延びる少なくとも1つの内面、及び少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含む、硬化性歯科用物品を提供する工程であって、硬化性歯科用物品の少なくとも基部及び少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、硬化性歯科用物品を歯科構造に適用する工程と、硬化性歯科用物品の形状をカスタマイズする工程と、硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、内側フィルムは、硬化工程中において、少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、内側フィルムを硬化した歯科用物品から除去する工程と、を含み得る。
本開示のいくつかの態様は、硬化性歯科用物品を硬化する方法を提示する。方法は、硬化性歯科用物品を提供する工程であって、歯科用物品は、基部、基部から延びる少なくとも1つの内面、及び少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含み、硬化性歯科用物品の少なくとも基部及び少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、硬化性歯科用物品を、対象の口腔内の歯表面に適用する工程と、硬化性歯科用物品の形状をカスタマイズする工程と、硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、内側フィルムは、硬化工程中において、少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、を含み得る。
本開示の他の特徴及び態様は、「発明を実施するための形態」を考慮することによって明らかとなろう。
用語の定義
用語「歯科用物品」には、例えば、テンポラリー、中間的、及びパーマネントクラウン、ブリッジ、インプラント、人工歯、インレー、アンレー、ベニア、テンポラリー修復物、インプラントヒーリングキャップ、歯スプリント、インプラントアバットメント、コーピング、ポスト、ブリッジフレームワーク、及び他のブリッジ構造、並びにアバットメントが挙げられる。
用語「歯科構造」には、例えば、形成された歯を含む歯、タイポドント又は他のモデル(例えば、歯科模型、硬質石膏モデル又はワックスモデル、及び3Dプリントによるモデル)の人工歯、インプラント、インプラントヒーリングキャップ、及びインプラントアバットメントが挙げられるがこれらに限定されない。
用語「展性」とは、例えば、15℃〜40℃の温度において、適度な手の力(すなわち、指での軽い圧力から、歯科用複合器具などの小さなハンドツールによる手動操作でかけられる圧力までの力)で、形状をカスタマイズし、フィットさせることができる、硬化性歯科用物品などの物品を指す。形成、フィット、成形などの工程は、辺縁部又は辺縁部に隣接した部位以外での材料の追加又は除去を行わずに、硬化性歯科用物品の外側の形状及び/又は内側の空洞形状を調整することにより実行され得る。一実施例において、物品は形成された歯にフィットさせることができる。
用語「硬化性」とは、重合可能及び/又は架橋可能であり得る。
本明細書で使用するとき用語「自立型」とは、自立させたときに(すなわち、包装又は容器の支持なしに)、少なくとも約2週間にわたって、室温(すなわち、約20℃〜約25℃)において、寸法安定性のある(有意な変形を伴わずにその形状を維持する)物品、例えば硬化性歯科用物品を指す。この定義は、任意の開始剤系を活性化する状況にない状態及び重力以外の外力のない状態で適用される。
用語「予備形成された」とは、例えば、いずれかの1つの特定の用途の要件に応じて、カスタマイズせずに又はカスタマイズして、使用するために好適な形状に形成された、硬化性歯科用物品などの、物品を指す。
用語「実質的に同じ」とは、本開示の典型的な実施形態において、20%以下、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下の差を指す。
用語「備える・含む(comprising)」及びその変化形(例えば、含む(comprises)、含有する(includes)など)は、明細書及び特許請求の範囲内でこれらの用語が使用される場面において限定的な意味を有するものではない。
本明細書で使用するとき「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」、及び「1つ以上」は、文脈によって他の用法が明確に示される場合を除き、互換可能として使用される。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するときに、用語「又は」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、一般に「及び/又は」を含む意味で用いられる。
別途記載のない限り、本明細書及び「特許請求の範囲」で使用される特徴部の大きさ、量、及び物理的特性を表わす全ての数字は、いずれの場合においても「約」なる語によって修飾されているものとして理解されるべきである。それ故に、そうでないことが示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲で示される数値パラメータは、当業者が、本明細書で開示される教示内容を用いて、目標対象とする所望の特性に応じて、変更し得る近似値である。
また本明細書において、端点による数値範囲の記載には、その範囲内に包含される全ての数(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)、及びその範囲内の任意の範囲が含まれる。
本発明の上記の概要は、本発明のそれぞれの開示される実施形態又は全ての実施を説明することを目的とするものではない。以下の説明は、例示的な実施形態をより詳細に例示するものである。
本出願の硬化性歯科用物品の実施形態の断面図である。 本出願の硬化性歯科用物品の別の実施形態の断面図である。 本出願の調整及び/又はカスタマイズした硬化性歯科用物品の実施形態の断面図である。
本開示のいずれかの実施形態が詳細に説明される前に、本発明の適用は、以下の記載で説明される使用法、構造、及び構成要素の構成の詳細に限定されないことが理解される。本発明は他の実施形態が可能であり、かつ、実施されることが可能であり、又は、本開示を読み取った当業者にとって明らかになる様々な方法で実施されることが可能である。更に、本明細書で使用される専門用語及び用語は、説明目的のためであり、制限とみなされるべきではないと理解されている。「含む(including)」、「備える・含む(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変化形は、その後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を含むことを意味する。他の実施形態を利用することができ、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的又は論理的な変更を行うことができると理解されている。
収縮は、硬化性歯科用物品において使用される歯科用コンポジットにおける一般的な問題である。例えば、収縮は、硬化した硬化性歯科用物品の微小漏洩を生じ得る。硬化性歯科用物品がクラウンである場合、収縮により硬化したクラウンが形成された歯に対して過度に緊密にフィットすることがあったり、又は硬化したクラウンは形成された歯に完全に適合しなかったりすることがある。これは例えば、形成された歯への低い辺縁適合性及びより大きな辺縁空隙、並びに/又は大きすぎる咬合面に繋がり得る。加えて、形成された歯を含む歯にアンダーカットが存在する場合、アンダーカットによるロッケージ(lockage)が、潜在的に、硬化したクラウン及び/又は歯の破砕を生じ得る。これらの結果のいずれかにより、配置時の修復物の更なる調整、又はそれ以降の治療における潜在的な修復若しくは再配置のいずれかにおいて、歯科医が更なる時間及び労力を必要とすることになり得る。
本開示は概して、硬化性歯科用物品を使用又は硬化する方法に関する。一般的に、硬化性歯科用物品は、基部、基部から延びる少なくとも1つの内面、及び少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含み得る。特に、硬化性歯科用物品の内側フィルムは、硬化性歯科用物品の収縮を適合させることができる。加えて、内側フィルムは、硬化性歯科用物品の除去を容易にするための、潤滑効果をもたらすことができる。更に、硬化性歯科用物品がクラウンである場合、内側フィルムは、クラウンが形成された歯に完全に配置され得るように、内側フィルムが除去された後に硬化したクラウンと形成された歯との間に均一な空隙/空間をもたらし、よってより良好な辺縁適合性、並びに適切な咬合高さをもたらすことができる。
いくつかの実施形態において、本明細書において記載される硬化性歯科用物品は、クラウン、インレー、アンレー、ブリッジ、ベニア、顎顔面補綴、人工歯、及び歯スプリントであり得る。これらの実施形態のいくつかにおいて、硬化性歯科用物品はクラウンであり得る。いくつかの実施形態において、硬化性歯科用物品は、予備成形された硬化性歯科用物品であり得る。
図1において、本明細書において記載される方法で使用される硬化性歯科用物品10の一実施形態が断面図で例示される。硬化性歯科組成物11を含む、クラウンの形状の硬化性歯科用物品10は、典型的には基部14、外面12、及び基部14から延びる内面52を備える内部空洞50を有する。内側フィルム40は、内面52と接触している。図1に示されるように、内側フィルム40は、基部14を超えて延びている。別の実施形態(図示されない)において、内側フィルムは基部を超えて延びていない。内側フィルム40の存在により、内部空洞50は形成された歯表面と、適切な空隙/間隔で係合することができる。内側空洞の形状は、円筒形の空洞であり得る。
図2において、本明細書において記載される方法で使用される硬化性歯科用物品の1つの代替的実施形態は、断面図で例示される。任意の外側フィルム20は、硬化性歯科用物品10の外面12と緊密に接触している。やはり図2に例示されるフランジ25は、外側フィルム20の延長部であり、任意ではあるが、いくつかの実施形態において、フランジ25は、適切な時期に外側フィルム20を硬化性歯科用物品10から除去するのを容易にするために存在している。外側フィルム20及び内側フィルム40の部分は、外側フィルム20と内側フィルム40との間の硬化性歯科用組成物11を封止するために一緒に結合されてもよい。
歯科用硬化性組成物
本明細書において記載される硬化性歯科用物品は、硬化性歯科用組成物を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、15℃〜40℃の温度において展性であり得る。これらの実施形態のいくつかにおいて、硬化性歯科用組成物は、室温から38℃までの温度範囲において展性であり得る。
十分な展性を有する本明細書に記載される硬化性歯科用物品を作製するために使用され得る、いくつかの潜在的に好適な硬化性歯科用組成物の例としては、例えば、硬化性有機組成物(充填されている又はされていない)、重合可能な歯科用ワックス、硬化されていない状態でワックス様又は粘土様稠度を有する硬化性歯科用組成物などが挙げられる。いくつかの実施形態においては、硬化性歯科用物品は、本質的に非金属組成物からなる硬化性組成物で構成される。
本明細書に記載される硬化性歯科用物品を製造するために使用され得る好適な硬化性歯科用組成物には、例えば、米国特許出願公開第2003/0114553号、表題「HARDENABLE SELF−SUPPORTING STRUCTURES AND METHODS」(Karim et al.)に記載される組成物が挙げられる。他の好適な硬化性組成物には、国際公開第2010/057144号(Jones et al.)、米国特許第5,403,188号(Oxman et al.)、同第6,057,383号(Volkel et al.)、同第6,799,969号(Sun et al.)、及び同第7,816,423号(Karim et al.)に記載されるものが挙げられる。
国際公開第2008/033911号、表題「DENTAL COMPOSITIONS INCLUDING ORGANOGELATORS,PRODUCTS,AND METHODS」に記載されるオルガノゲル化剤が、本明細書において記載される歯科用物品の硬化性歯科用組成物に含められてもよい。これらのオルガノゲル化組成物は包装可能、又は自立型であり得る。
いくつかの実施形態において、本明細書において記載される実施形態のいずれか1つの硬化性歯科用組成物は、レジン系、充填剤系、及び開始剤系を含む、光重合可能なコンポジットであってもよく、光重合可能なコンポジットは、自立型であり、展性である。レジン系は、十分な強度を有する硬化組成物を形成することができる、口内環境において使用するのに好適な1つ以上の硬化性有機レジンであり得る。
いくつかのこのような実施形態において、レジン成分の少なくともいくつかは、エチレン性不飽和を含むことがあり、追加的な重合を受けることが可能である。いくつかの実施形態において、好適なレジンは、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーを含む(すなわち、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む)場合がある。好適なレジン系には、米国特許第7,816,423号(Karim et al.)に記載されるものが挙げられる。
いくつかのこのような実施形態において、レジン系は、国際公開第2010/057144号(Jones et al.)、米国特許第7,674,850号(Karim et al.)、及び同第7,816,423号(Karim et al.)(本明細書に参照として組み込まれる)に記載されるように、初期の予備形成された形状を維持するために、三次元構造を付与する(例えば、非共有結合)ために、結晶成分を含んでもよい。この結晶成分は、重合(架橋も含む)することができる反応性基を有してもよく、有さなくてもよい。いくつかの実施形態では、結晶成分は重合可能であり得る。いくつかの実施形態では、結晶成分はポリマーであり得る(オリゴマーを含む)。いくつかの実施形態では、結晶成分は重合可能なポリマー材料であり得る。
充填剤系において使用される充填剤は、レジン系に組み込むために、広範な従来的な充填剤から選択することができる。いくつかの実施形態において、充填剤系は、例えば歯科修復組成物において現在使用されている充填剤のような、医療用途に使用される組成物に組み込むのに好適な1つ以上の従来的な材料を含む。充填剤は、本質的に、粒子状又は繊維状のいずれかであり得る。充填剤は、無機材料であり得る。また、充填剤は、レジンに不溶性である架橋有機材料であってもよく、所望により無機充填剤と共に充填される。好適な充填剤には、米国特許第7,816,423号(Karim et al.)に記載されるものが挙げられる。
開始剤系に使用するための開始剤、すなわち、レジン系を硬化(例えば、重合、及び/又は架橋)させるために好適な、1つの開始剤、又は2つ以上の開始剤の混合物は、様々な方法(例えば、熱及び/又は照射)により活性化させることができる、フリーラジカル開始剤であり得る。したがって、例えば開始剤系は、熱開始剤系(例えば、アゾ化合物及び過酸化物)又は光開始剤系であってよい。好ましくは、開始剤系は、1つ以上の光開始剤を含む。いくつかのこのような実施形態において、開始剤系は、約300ナノメートル(nm)〜約1200nmのスペクトル領域において活性であり、かつ好適な波長及び強度の光に曝された際にエチレン性不飽和部分のフリーラジカル重合及び/又は架橋を促進することができる、少なくとも1つの光開始剤を含む。多種多様のそのような光開始剤を使用することができる。好適な開始剤には、米国特許第7,816,423号(Karim et al.)に記載されるものが挙げられる。
フィルム
本明細書において記載される硬化性歯科用物品は、硬化性歯科用物品の少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触する内側フィルムを含む。いくつかの実施形態において、内側フィルムは、硬化性歯科用物品の内面の約80%、約90%、約95%、約100%、100%、又はこれらの値のいずれか2つの間の範囲(その値を含む)を被覆し得る。いくつかの実施形態において、硬化性歯科用物品は、硬化性歯科用物品の少なくとも1つの外面の少なくとも一部と接触する任意の外側フィルムを含み得る。
いくつかの実施形態において、内側フィルム、又は外側フィルムは、ホモポリマーフィルム、又は単一層フィルムであり得る。好適なポリマーとしては、直鎖状低密度ポリエチレン、EVAコポリマーなどが挙げられる。
いくつかの実施形態において、内側フィルム及び/又は外側フィルムは、多層ポリマーフィルムであり得る。好適な多層ポリマーフィルムとしては、国際公開第2010/057144号(Jones et al.)に記載されるものが挙げられる。いくつかの実施形態において、多層ポリマーフィルムは、別々の層の少なくとも2つの異種ポリマーを含み得る。例えば、外側層は、少なくとも1つのポリマーを含んでもよく、内側コア層は、外側層を含む少なくとも1つのポリマーとは異なる、少なくとも1つのポリマーを含み得る。本明細書において記載される方法実施形態のいずれか1つを含む、いくつかの実施形態において、異種ポリマーは、組成、結晶化度、弾性率、最大伸長率、歪み回復、回復負荷(recovery load)、表面エネルギー、光学特性、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特性において、互いに異なる。組成の異なるポリマーの例としては、弾性及び可塑性ポリマー、ホモポリマー及びコポリマー、異なる分子量のポリマー、異なる密度のポリマー、ある種類のポリマーと別の種類のポリマー(例えば、ポリエチレンとスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー)、異なる分子構造(例えば、直鎖と分岐鎖)、異なる量のポリマー、異なる相モルホルジーなどが挙げられるがこれらに限定されない。結晶度の差は、コモノマー含有量の差、分岐の差、分子量の差などにより生じ得る。結晶度の差は、別々の層における、異なる伸長率、弾性率、密度、及び/又は回復特性を生じ得る。表面エネルギーの違いは、硬化性歯科用物品、及び/又は成形型からの良好な剥離をもたらす一方で、これらの層の間の良好な接着をもたらす。光学特性としては、透明性、不透明性、%ヘイズ、表面光沢、色などが挙げられる。
いくつかの実施形態において、本明細書において記載される方法実施形態の硬化性歯科用物品において使用される多層ポリマーフィルムは、第1外側層及び第2コア層を含む少なくとも2つの層を含み得る。これらの層はそれぞれ、1つ、2つ、又は3つ以上の層を含み得る。他の実施形態において、多層ポリマーフィルムは、第1外側層、第2コア層、及び第3外側層を含む少なくとも3つの層を含み得る。これらの層はそれぞれ、1つ、2つ、又は3つ以上の層を含み得る。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、第1外側層及び第3外側層は、実質的に同じ回復負荷をかけることができる。多層フィルムの各主要表面において実質的に同じ回復負荷を有することにより、線形、二軸、又は径方向伸張などの歪みを受けた後の、不均等な回復負荷によって生じるフィルムのなんらかの湾曲、又は他の欠損が低減、又は排除される。スキン層としても既知である外側層は、スキン層が異なる材料、材料の異なる組み合わせ、及び/又は異なる厚さであっても、均衡している場合がある。
多層ポリマーフィルムが第1外側層及び第2コア層を含む、上記の方法実施形態のいずれか1つを含む、いくつかの実施形態において、第1外側層及び第2コア層の少なくとも一方が、硬化性歯科用物品の形状を実質的に変形させることなく、硬化性歯科用組成物から剥離することができる。いくつかのこのような実施形態において、第1外側層及び第2コア層の少なくとも一方が、硬化性歯科用物品の形状を実質的に変形させることなく、成形型又はピン表面から剥離することができる。いくつかのこのような実施形態において、第1外側層及び第2コア層の少なくとも一方が、硬化性歯科用物品の形状を実質的に変形させることなく、歯(形成された歯を含む)表面から剥離することができる。これらの実施形態のいくつかにおいて、第2コア層は、層全体に分布した剥離添加物を含有してもよい。剥離添加物には例えば、シリコーンオイルが挙げられる。他の剥離添加物には例えば、ワックス及び押し出し可能なフルオロケミカルポリマーが挙げられる。第1外側層は、任意により剥離添加物を含むが、剥離添加物は、硬化性歯科組成物と接触する多層フィルムの層に含まれるのではなく、硬化性歯科用組成物内へと移動し得ることが好ましい。
少なくとも1つの外側層を含む、上記実施形態のいずれか1つを含むいくつかの実施形態において、好適な外側層は、国際公開第2010/057144号に記載される熱可塑性ポリマーを含む場合があり、これには、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレン−コ−プロピレン)、ポリ(エチレン−コ−ヘキセン)、ポリ(エチレン−コ−オクテン)、ポリ(エチレン−コ−ブテン)、ポリ(エチレンーコ−ビニルアセテート)、ポリ(エチレン−コ−ビニルアルコール)、ポリウレタン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。これらの実施形態のいくつかにおいて、熱可塑性ポリマーは、イソタクチックポリプロピレン、ポリ(エチレン−コ−プロピレン)インパクトコポリマー、高密度ポリエチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。これらの組み合わせは、コポリマー及び/又はブレンドを含む。これらの実施形態のいくつかにおいて、熱可塑性ポリマーは、高密度ポリエチレンであり得る。
多層ポリマーフィルム内に第2コア層を含むいくつかの実施形態において、第2コア層には、弾性材料、プラスチック材料、又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。これらの実施形態のいくつかにおいて、第2コア層としては、線形低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、極低密度ポリエチレン、スチレンン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−コ−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、エラストマーポリウレタン、ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート)、エチレン−プロピレンエラストマーコポリマー、エチレン−プロピレン−ジエンエラストマーターポリマー、ポリ(エチレン−コ−ヘキサン)、ポリ(エチレン−コ−オクテン)、ポリ(エチレン−コ−ブタン)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。これらの実施形態のいくつかにおいて、第2コア層には、超低密度ポリエチレン、極低密度ポリエチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−コ−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。これらの組み合わせは、コポリマー及び/又はブレンドを含む。これらの実施形態のいくつかにおいて、第2コア層は、極低密度ポリエチレンを含み得る。
いくつかの実施形態において、内側フィルムは、不透明であるか、着色されているか、又は着色されたパターンを有し得る。着色された内側フィルム、又は着色されたパターンを有する内側フィルムは、例えば、視覚化されて歯科医に内側フィルムを除去するよう促し得る。
いくつかの実施形態において、内側フィルムは、内側フィルムの、硬化性歯科用物品の内面への接着を促進又は向上させるために、硬化性歯科用物品の内面と接触している側を、接着剤層でコーティングされ得る。別の実施形態において、接着剤層は、感圧性接着剤若しくは熱活性接着剤、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、内側フィルムは、内側フィルムの、硬化性歯科用物品の内面への接着を向上させるために、下塗り又は表面処理されてもよい。好適な表面処理としては、コロナ処理(高いフィルム温度におけるコロナ処理を含む)、火炎処理、プラズマ処理、及び化学プライミング(chemical priming)が挙げられるがこれらに限定されない。
製造方法
硬化性歯科用物品は、本質的に、本明細書において参照により組み込まれる国際公開第2010/057144号、米国特許第7,811,486号、及び同第8,136,657号に記載されるように調製された。いくつかの実施形態において、内側フィルムは、硬化性歯科組成物の上に配置され得る。内側フィルム及び硬化性歯科組成物は、成形型空洞の形状を有する硬化性歯科用物品を形成するために、成形型空洞内に(同時に、又は順次)押し込まれる。硬化性歯科用組成物は、成形型空洞に収容することができるあらゆる形状、又は形態で提供され得る。硬化性歯科用組成物が、内側フィルムと外側フィルムとの間に配置されるように、任意の外側フィルムが、成形型と硬化性歯科用組成物との間に配置され得る。このような実施形態に例示されるプロセスは圧縮成形プロセスとして記述され得る。しかしながら、硬化性歯科用組成物は他の好適なプロセスによって硬化性歯科用物品の形状に形成されてもよいと理解されるべきである。いくつかの好適なプロセスには、例えば、射出成形、鍛造、注型、真空成形、押出成形、熱成形、トランスファー成形、吹込み成形などが挙げられるが、これらに限定されない。
使用方法
いくつかの実施形態において、本方法に使用される硬化性歯科用物品の形状は、クラウン、インレー、アンレー、ブリッジ、ベニア、歯複写物(tooth facsimile)、テンポラリークラウン又は修復物、インプラントヒーリングキャップ、又は歯スプリントのものであり得る。いくつかの実施形態において、硬化性歯科用物品の形状は、クラウンのものであり得る。いくつかの実施形態において、硬化性歯科用物品は、自立型展性硬化性クラウンであり得る。自立型展性硬化性クラウンの関係において、このようなクラウンは典型的には基部から延びる外面及び内面、並びに内面と接触する内側フィルムを有する。
このようないくつかの実施形態において、自立型展性クラウンの適切な形状及び大きさが選択される。クラウンは、形成された歯の上に配置され、任意によりクラウンにマークを付けながら(例えば、形成された歯に良好なフィットをもたらすよう、辺縁部の外辺に沿ってクラウンが調製されるべき基準点を設けるために、クラウン基部付近にマークを付ける)、必要とされる調製及び成形の範囲を判定する。いくつかのこのような実施形態において、クラウンは、任意により形成された歯から除去されてもよく、切削、調製、成形などによって(所望により)、必要とされる形状及び大きさの調節が行われ得る。これらの実施形態のいくつかにおいて、内側フィルムは、切削、調整、成形などの間に、クラウンの少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触したままであり得る。これらの実施形態のいくつかにおいて、クラウンの内側フィルムは、クラウンの基部の外辺の外側に実質的に延びていない(例えば、未硬化クラウンの切削後)。これらの実施形態のいくつかにおいて、クラウンの自立型展性硬化性歯科用組成物は、クラウンの辺縁部において暴露され得る。
その後クラウンが歯形成部上に再配置され、ここで、例えば、歯肉、側方、及び咬合フィットを含む最適なカスタムフィットをもたらすために、指又は選択される器具(例えば、複合ツールの手動操作)による圧力の適用、調整、切削、彫成、研削など様々な方法により追加の形状カスタマイズが室温で行われる。クラウンの形状のカスタマイズは、対象の口腔の内側又は外側で行われ得る。典型的には、図3に例示されるように、クラウンが調整及び/又はカスタマイズされた後に、内側フィルムのどの部分もクラウンの内部空洞を超えて延びていない。この方法により、クラウンの硬化の直前(又は硬化中)、内側フィルムのいずれの部分も、修復されている歯、又は形成された歯のすぐ隣の歯と接触していない。いくつかの実施形態において、クラウンの自立型展性硬化性歯科用組成物は、クラウンのカスタマイズ中及び/又はその後に歯肉組織と接触し得る。
一度所望のカスタム形状が達成されると、物品は、これを熱/放射線に暴露して開始剤系の活性化を生じることによって、少なくとも部分的に硬化(例えば、固化)される。単一ステップ、又は中間で行われるカスタム成形の連続ステップを含む複数のステップのいずれかで、これを実行することができる。いくつかの実施形態において、必要に応じて口腔内にある間、典型的には、数秒間歯科用硬化光にそれを曝露し、次いで、それを注意深く口腔から取り出し、最終硬化のために硬化チャンバ内で所望により熱と組み合わせて硬化光に曝露することにより、再成形されたクラウンを硬化することができる。あるいは、他の実施形態において、再成形されたクラウンは、口腔の外側で少なくとも部分的に硬化され得る。いくつかの他の実施形態では、クラウンはまた、これを歯科用硬化光で照射することにより、口腔内で完全に硬化することができる。
いくつかの実施形態において、内側フィルムは、カスタマイズ工程又は硬化工程中に、クラウンの内面の少なくとも一部と接触したままであり得る。他の実施形態において、クラウンの内側フィルムは、カスタマイズ工程及び/又は硬化工程の間に、成形された歯表面の少なくとも一部と接触している場合がある。内側フィルムが、硬化中にクラウンの内面との接触を維持している場合、これは例えば、クラウンの内面が、例えば、硬化プロセス前、及びその間に酸素へと暴露されるのを防ぐことができる。加えて、硬化中に適所に保持される内側フィルムは、硬化中に、クラウンの硬化性歯科用組成物が、形成された歯に不必要に接着するのを防ぐことができる。内側フィルムが、硬化中に適所に保持される場合、内側フィルムは例えば、歯科医が(所望であれば)硬化前にクラウンをカスタマイズ又は成形するのを可能とするように硬化性であってもよい。
最終的な成形及び硬化工程の後、内側フィルムは硬化したクラウンから除去され得る。いくつかの実施形態において内側フィルムは、単一片として除去され得る。内側フィルムの除去は例えば、クラウンの収縮による過度に緊密なフィット、又は形成された歯のアンダーカットによるロッケージを避けるために、硬化したクラウンと形成された歯との間に小さく均一な空隙をもたらすことができる。更に、内側フィルムを除去することにより、硬化したクラウンを合着するための適切な空隙/隙間がもたらされ得る。
硬化工程の後、所望により、硬化物品はコンタリング、研削、調整等により形状を更に修正されるか、仕上げることができる。クラウンの最終的なカスタム形状が得られたら、意図される用途のために必要である場合、仕上げたクラウンは研磨、洗浄、塗装、又は表面処理を行うことができる。意図された用途は、接着剤により、機械的に、又はその両方の組み合わせにより、カスタム成形された硬化したクラウンを第2の物体へと装着、結合、ないしは別の方法により取り付けることを必要とする場合がある。次いで、仕上げたクラウンは、そのまま合着されるか、又は口腔内に配置される前に好適なレジン組成物によりライニングされ得る。
いくつかの実施形態において、自立型展性硬化性クラウンは、クラウンの外面の少なくとも一部と接触している、任意の外側フィルムを有してもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、任意の外側フィルムは使用前に除去することができる。これらの実施形態うちの他のものにおいて、外側フィルムは、クラウンの使用中に、クラウンの外面と完全に、又は部分的に接触している場合がある。これらの他の実施形態のいくつかにおいて、外側フィルムは、カスタマイズ工程又は硬化工程中に、外面の少なくとも一部と接触したままであり得る。カスタマイズ工程又は硬化工程中に、外側フィルムがクラウンの外面との接触を維持している場合、これは例えば、形成された歯からのクラウンの除去を容易にするタブをもたらし得る。いくつかの他の実施形態において、外側フィルムは、クラウンの硬化を促進するために透明であってもよい。
当業者により理解されるように、本出願は、本明細書において開示される教示に基づき、クラウン以外の硬化性物品に適用することができる。
以下の実施形態は、本開示を例示することが意図され、限定するものではない。
実施形態
実施形態1は、硬化性歯科用物品を使用する方法であって、
基部、基部から延びる少なくとも1つの内面、及び少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含む、硬化性歯科用物品を提供する工程であって、硬化性歯科用物品の少なくとも基部及び少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、
硬化性歯科用物品を歯科構造に適用する工程と、
硬化性歯科用物品の形状をカスタマイズする工程と、
硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、内側フィルムは、硬化工程中において、少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、
内側フィルムを硬化した歯科用物品から除去する工程と、を含む、方法。
実施形態2は、硬化性歯科用物品を使用する方法であって、
硬化性歯科用物品を提供する工程であって、歯科用物品は、基部、基部から延びる少なくとも1つの内面、及び少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含み、硬化性歯科用物品の少なくとも基部及び少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、
硬化性歯科用物品を、対象の口腔内の歯表面に適用する工程と、硬化性歯科用物品の形状をカスタマイズする工程と、
硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、内側フィルムは、硬化工程中において、少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、を含む、方法。
実施形態3は、硬化工程の後に内側フィルムを除去する工程を更に含む、実施形態2に記載の方法。
実施形態4は、適用工程の前、適用工程の後、又は適用工程の前及び後の両方において、硬化性歯科用物品の形状がカスタマイズされる、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
実施形態5は、硬化性歯科用物品の形状をカスタマイズする工程が、対象の口腔の内側で行われる、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
実施形態6は、硬化工程の前、硬化工程の後、又は硬化工程の前及び後の両方において、硬化性歯科用物品を切削する工程であって、内側フィルムは切削工程中において少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触したままである、工程を更に含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
実施形態7は、内側フィルムが、カスタマイズ工程又は硬化工程中において、少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触したままである、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
実施形態8は、内側フィルムが、カスタマイズ工程又は硬化工程中において、歯表面の少なくとも一部と接触している、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の方法。
実施形態9は、内側フィルムは単一片として除去される、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10は、内側フィルムが不透明であるか、着色されているか、又は着色されたパターンを有する、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11は、内側フィルムは接着剤層によりコーティングされている、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12は、接着剤層が、感圧性接着剤若しくは熱活性接着剤、又はこれらの組み合わせを含む、実施形態11に記載の方法。
実施形態13は、硬化性歯科用物品が予備成形された硬化性歯科用物品である、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14は、硬化性歯科用物品が、口腔の内側で少なくとも部分的に硬化される、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15は、硬化性歯科用物品、が口腔の外側で少なくとも部分的に硬化される、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16は、硬化性歯科用物品を最終的にコンタリング及び成形する工程を更に含む、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17は、硬化性歯科用物品を仕上げる工程を更に含む、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18は、硬化性歯科用物品を研磨する工程を更に含む、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19は、硬化性歯科用物品を合着する工程を更に含む、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20は、硬化性歯科用物品が、基部から延びる少なくとも1つの外面と、少なくとも1つの外面の少なくとも一部と接触している外側フィルムとを更に含む、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21は、外側フィルムが、カスタマイズ工程又は硬化工程中において、少なくとも1つの外面の少なくとも一部と接触したままである、実施形態20に記載の方法。
実施形態22は、外側フィルムが透明である、実施形態20に記載の方法。
実施形態23は、硬化性歯科用物品の形状が、クラウン、インレー、アンレー、ブリッジ、ベニア、歯複写物、テンポラリークラウン又は修復物、インプラントヒーリングキャップ、又は歯スプリントのものである、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の方法。
実施形態24は、硬化性歯科用物品の形状がクラウンのものである、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25は、内側フィルム又は外側フィルムが多層ポリマーフィルムであり、多層ポリマーフィルムは、少なくとも2つの異種ポリマーを別々の層中に含む、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26は、少なくとも2つの異種ポリマーが、組成、結晶化度、弾性率、強度、最大伸長率、歪み回復、回復負荷(recovery load)、表面エネルギー、光学特性、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される特性において、互いに異なっている、実施形態25に記載の方法。
以下の実施例は、本発明の説明を目的としたものであって限定的なものではない。
本発明の目的及び利点を、以下の実施例によって更に説明するが、これらの実施例に記載する特定の材料及びその量、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不要に限定するものと解釈されるべきではない。別段の指定がない限り、部及び百分率は全て、質量基準である。
Figure 0006865157
ポリカプロラクトン−IEM(CAPA2125−IEM及びTone 230−IEM)の調製
約50グラム(g)の選択されたポリカプロラクトン(すなわち、CAPA2125又はTone 230)及びBHT(約0.04g)がガラスジャーに添加され、これは油浴内で60℃まで加熱された。固体のポリカプロラクトンを溶解させた後、磁気撹拌しながら2モルのIEM等価物(約7.8g)が15分間にわたり添加された。1滴(約0.02g)のジブチルスズジラウレートをその混合物に加えた。この反応を60℃で12時間続けた。得られた白色の固形物をIR及びNMRで明らかにし、それぞれ所望のポリカプロラクトン−IEM(CAPA2125−IEM及びTone230−IEM)であることが確認された。
クラウンペーストの調製
クラウンペーストを調製するため、表2に掲載された成分が以下のように混合された。顔料はレジン成分と均一に混合され、その後充填剤が添加されて、均一な稠度のペーストが得られるまで更に混合された。
Figure 0006865157
Figure 0006865157
多層ポリマーフィルムの調製
エラストマーラミネートは、本質的に米国特許6,869,666号の実施例1に記載されるように、2つのスキン層を備え、各1つがコア層の両側にある、エラストマーコア材料のシートを共押出することによって調製された。したがって、エラストマーラミネートは、三層構造を有し(すなわち、スキン−コア−スキン)、両方のスキン層が同じ組成及び厚さを有する。
使用されたコア及びスキン材料が、その供給源と共に、表4の材料の後に要約されている。詳細な多層フィルム構造が表5に記載されている。
Figure 0006865157
Figure 0006865157
クラウン形成及び処理の評価
クラウンは、本質的に米国特許第7,811,486号(これは本明細書において参照によりその全体が組み込まれる)に記載されるプロセスにより調製された。特に、試験される各ペーストのサンプルが、第1フィルムCortran 9715によってライニングされた成形型内に注入された。この第1フィルムは最終的には、最終的に形成される中空のクラウンの外面上に存在する。所与のペーストのサンプルは、Cortran 9715フィルムと共に、第2フィルム(表3の単一層フィルム、又は表5の多層フィルム)で被覆された第2多部分成形型に移送され、中空のクラウン形状を形成するように圧縮成形された(およそ10.6mmの近心−遠心寸法を有する、対称モデル第1大臼歯の形状)。したがって、第2フィルムは、中空クラウンの内面上に存在した。
中空クラウンサンプル(関連する内側及び外側フィルムを有する)が、#31の位置にある、Columbia Dentoform R862タイポドントの形成された人工歯上のクラウンをカスタマイズした、経験を積んだ歯科医によって評価された。タイポドントの歯は、ショルダー形成部を有するように修正された。クラウンサンプルは以下により評価された。
1.未硬化のクラウンから外側Cotran 9715を除去する工程。
2.内側フィルムを適所に配置した状態で、未硬化のクラウンの辺縁部をクラウンシザーで調整する工程。
3.内側フィルムを適所に配置した状態でクラウンを歯形成部に適合させる工程を含む、クラウンをカスタマイズする工程。
4.内側フィルムを適所に配置した状態で、クラウンが歯形成部に配置された状態で、及び/又はクラウンが歯形成部から除去された後に、クラウンを光硬化する工程。
5.内側フィルムを硬化したクラウンから除去する工程。
6.硬化したクラウンを歯形成部に戻し、硬化したクラウンが適切にフィットしているかチェックする工程。
この処理の全体的な許容可能性は、硬化前のクラウンを調整、調節、及び平滑化する能力、並びに硬化後のクラウンの適切なフィットに基づいて評価された。評価の結果を表6に示す。全般的に、内側フィルムを備える未硬化のクラウンは、内側フィルムを層剥離させることなく切削及び調整することができ、未硬化のクラウンは内側フィルムを適所に配置した状態でカスタマイズ及び適合させることができるとわかった。クラウンは、歯形成部の上で、又はそれ以外で、内側フィルムを適所に配置した状態で硬化させることができる。ほとんどの場合において、内側フィルムは、硬化したクラウンから、単一片として容易に除去することができる。硬化したクラウンからのフィルムの除去は、クラウンを歯形成部に合着させる間に、セメントを収容するための空隙をもたらし、これによりクラウンを完全に配置することができるようになる(硬化中にクラウンが重合による収縮を生じても)。
Figure 0006865157
本明細書において引用された全ての参照及び刊行物は、その全体が参照することによって本開示に明確に援用される。本発明の例示的実施形態を検討し、発明の範囲内で可能な変形例を参照した。例えば、1つの例示的な実施形態との関連において記載される機構が、本発明の他の実施形態との関連において使用され得る。本発明におけるこれら及び他の変形及び改変は本発明の範囲から逸脱することなく当業者にとって明らかであり、本発明が本明細書に記載される例示的実施形態に限定されないことは理解されるべきである。したがって、本発明は、以下に提供されている請求項及びその同等物によってのみ制限されるべきである。

Claims (14)

  1. 硬化された歯科用物品を製造する方法であって、
    基部、前記基部から延びる少なくとも1つの内面、及び前記少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含む、硬化性歯科用物品を提供する工程であって、前記硬化性歯科用物品の少なくとも前記基部及び前記少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、前記硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、
    前記硬化性歯科用物品を歯科構造に適用する工程と
    前記硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、前記内側フィルムは、前記硬化工程中において、前記少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、
    前記内側フィルムを前記硬化した歯科用物品から除去する工程と、を含む、方法。
  2. 硬化された歯科用物品を製造する方法であって、
    硬化性歯科用物品を提供する工程であって、前記硬化性歯科用物品は、基部、前記基部から延びる少なくとも1つの内面、及び前記少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している内側フィルムを含み、前記硬化性歯科用物品の少なくとも前記基部及び少なくとも1つの内面は、硬化性歯科用組成物を含み、前記硬化性歯科用組成物は、自立型展性構造の形態である、工程と、
    前記硬化性歯科用物品を、対象の口腔内の歯表面に適用する工程と
    前記硬化性歯科用物品を少なくとも部分的に硬化する工程であって、前記内側フィルムは、前記硬化工程中において、前記少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触している、工程と、を含む、方法。
  3. 前記硬化工程の後に前記内側フィルムを除去する工程を更に含む、請求項2に記載の方法
  4. 前記内側フィルムが、前記硬化工程中において、前記少なくとも1つの内面の少なくとも一部と接触したままである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記内側フィルムが、前記硬化工程中において、前記歯表面の少なくとも一部と接触している、請求項2〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記内側フィルムは単一片として除去される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記内側フィルムが不透明であるか、着色されているか、又はパターンを有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記内側フィルムは接着剤層によりコーティングされている、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記提供時の前記硬化性歯科用物品が予備成形された硬化性歯科用物品である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記硬化性歯科用物品が、前記対象の口腔の内側で少なくとも部分的に硬化される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記硬化性歯科用物品が、前記基部から延びる少なくとも1つの外面と、前記少なくとも1つの外面の少なくとも一部と接触している外側フィルムとを更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記外側フィルムが、前記硬化工程中において、前記少なくとも1つの外面の少なくとも一部と接触したままである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記硬化性歯科用物品は、クラウン、インレー、アンレー、ブリッジ、ベニア、歯複写物、テンポラリークラウン又は修復物、インプラントヒーリングキャップ、又は歯スプリントの形態である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記内側フィルムは多層ポリマーフィルムを含み、前記多層ポリマーフィルムは、少なくとも2つの異種ポリマーを別々の層中に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
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