JP6865122B2 - 密封構造 - Google Patents
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Description
軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔に挿通され、前記ハウジングに対して相対的に回転する軸と、
前記軸の外周に設けられた環状溝に装着され、前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する樹脂製のシールリングと、
を備え、
外力が作用していない状態における前記シールリングの外周面の周長は、前記軸孔の内周面の周長よりも短く構成されると共に、
前記環状隙間内において、前記シールリングを介して両側に差圧が生じた場合に、前記シールリングが、前記環状溝における低圧側の側面と前記軸孔の内周面に接することで前記環状隙間が封止される密封構造であって、
前記環状溝における前記低圧側の側面と前記軸の外周面との間には、高圧側から低圧側に向かって拡径する軸側傾斜面が設けられると共に、
前記シールリングには、前記環状溝における前記低圧側の側面に接するシール面よりも径方向外側に、高圧側から低圧側に向かって突出する環状突出部が設けられており、かつ該環状突出部の内周面は、前記軸側傾斜面に対して傾斜方向に摺動自在に設けられ、高圧側から低圧側に向かって拡径するシールリング側傾斜面により構成されていることを特徴とする。
図1〜図5を参照して、本発明の実施例に係る密封構造について説明する。図1は本発明の実施例に係るシールリングの側面図である。図2は本発明の実施例に係るシールリングの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。図3〜図5は本発明の実施例に係るシールリングを用いた密封構造を示す模式的断面図である。なお、図3は差圧がない状態(無負荷の状態)を示し、図4は差圧が生じ始めた状態を示し、図5は差圧が生じた状態を示している。
本実施例に係る密封構造は、軸孔を有するハウジング300と、軸孔に挿通され、ハウジング300に対して相対的に回転する軸200と、軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止する樹脂製のシールリング100とを備えている。本実施例に係るシールリング100は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、軸200とハウジング300に設けられた軸孔の内周面310との間の環状隙間を封止する。これにより、シールリング100は、流体圧力(本実施例では油圧)が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する。図3〜図5において、軸200とハウジング300との間の環状隙間のうち、シールリング100を介して図中左側の領域を領域Sと称し、図中右側の領域を領域Tと称する。本実施例においては、領域Tの流体圧力が変化するように構成されており、シールリング100は、この密封対象領域である領域Tの流体圧力を保持する役割を担っている。なお、自動車のエンジンが停止した状態においては、密封対象領域の流体圧力は低く、無負荷の状態となっており、エンジンをかけると密封対象領域の流体圧力は高くなる。
て拡径する軸側傾斜面212が設けられると言うこともできる。
図3〜図5を参照して、本実施例に係るシールリング100の使用時のメカニズムについて説明する。図3は、エンジンが停止して、シールリング100を介して左右の領域の差圧がなく(または、差圧が殆どなく)、無負荷の状態を示している。図4は、エンジンがかかり、シールリング100の両側に差圧が生じ始めた状態を示している。図5は、シールリング100の両側に差圧が生じて、シールリング100による密封機能が働き、領域T内の流体圧力が保持された状態を示している。なお、図3〜図5中のシールリング100は、図1中のAA断面に相当する。
ける領域S側の側面211に接した状態となる。
以上のように、本実施例に係る密封構造によれば、領域Tと領域Sとの間で差圧が生じていない状態から差圧が生じた状態になると、シールリング100は、即座に拡径するように変形する。そして、シールリング100の外周面110が、ハウジング300における軸孔内周面310に接した状態となる。従って、無負荷状態から、急激に流体圧力が高くなった場合でも、シールリング100とハウジング300の軸孔の内周面310との間の隙間から密封対象流体が吹き抜けてしまうことを抑制することができる。
本実施例においては、軸側傾斜面212と、シールリング側傾斜面142aが、いずれもテーパ面の場合を示した。しかしながら、これらの傾斜面については、テーパ面でなくてもよい。例えば、これらの傾斜面は、中心軸線(軸200の中心軸線及びシールリング100の中心軸線)を含む断面で見た場合に、直線ではなく曲線となるような湾曲面により構成してもよい。
110 外周面
120 内周面
130 側面
141 シール面
142 環状突出部
142a シールリング側傾斜面
200 軸
210 環状溝
211 側面
212 軸側傾斜面
300 ハウジング
310 内周面
Claims (1)
- 軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔に挿通され、前記ハウジングに対して相対的に回転する軸と、
前記軸の外周に設けられた環状溝に装着され、前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する樹脂製のシールリングと、
を備え、
外力が作用していない状態における前記シールリングの外周面の周長は、前記軸孔の内周面の周長よりも短く構成されると共に、
前記環状隙間内において、前記シールリングを介して両側に差圧が生じた場合に、前記シールリングが、前記環状溝における低圧側の側面と前記軸孔の内周面に接することで前記環状隙間が封止される密封構造であって、
前記環状溝における前記低圧側の側面と前記軸の外周面との間には、高圧側から低圧側に向かって拡径する軸側傾斜面が設けられると共に、
前記シールリングには、前記環状溝における前記低圧側の側面に接するシール面よりも径方向外側に、高圧側から低圧側に向かって突出する環状突出部が設けられており、かつ該環状突出部の内周面は、前記軸側傾斜面に対して傾斜方向に摺動自在に設けられ、高圧側から低圧側に向かって拡径するシールリング側傾斜面により構成されていることを特徴とする密封構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017128693A JP6865122B2 (ja) | 2017-06-30 | 2017-06-30 | 密封構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017128693A JP6865122B2 (ja) | 2017-06-30 | 2017-06-30 | 密封構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019011817A JP2019011817A (ja) | 2019-01-24 |
JP6865122B2 true JP6865122B2 (ja) | 2021-04-28 |
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ID=65227842
Family Applications (1)
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JP2017128693A Active JP6865122B2 (ja) | 2017-06-30 | 2017-06-30 | 密封構造 |
Country Status (1)
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2017
- 2017-06-30 JP JP2017128693A patent/JP6865122B2/ja active Active
Also Published As
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JP2019011817A (ja) | 2019-01-24 |
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