JP2017211060A - 密封構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転トルクの低減を図ることのできる密封構造を提供する。【解決手段】軸200は、環状溝210を介して高圧側(H)に設けられる小径部220と、環状溝210を介して低圧側(L)に設けられる大径部230と、を備え、ハウジング300の軸孔の内周面は、高圧側(H)の方が低圧側(L)よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、かつ段差面330は軸200の軸線方向において環状溝210が設けられる範囲内に設けられると共に、シールリング100は、径方向外側には幅広部120が設けられ、径方向内側には幅狭部130が設けられており、幅広部120の外周面が前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位に密着し、かつ幅広部120における低圧側(L)の側面が環状溝210における低圧側(L)の側壁面に対して摺動自在に接触することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、シールリングを備える密封構造に関する。
自動車用のAutomatic Transmission(AT)やContinuously Variable Transmission(CVT)においては、油圧を保持させるために、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するシールリングが設けられている。このようなシールリングにおいては、燃費を低くするために、シールリングにおける回転トルク(回転時の摺動トルク)の低減が求められている。図4を参照して、従来例に係る密封構造について説明する。図4は従来例に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図4においては、図中右側が高圧側(H)であり、図中左側が低圧側(L)である。
従来例に係るシールリング500は、軸600の外周に設けられた環状溝610に装着される。そして、シールリング500が、軸600が挿通されるハウジング700の軸孔の内周面に対して密着し、かつ環状溝610の低圧側(L)の側壁面に摺動自在に接触することで、軸600とハウジング700の軸孔との間の環状隙間を封止するように構成される。
この従来例に係るシールリング500においては、両側面における内周面側に環状に切り欠かれた部位を有している。これにより、シールリング500は、径方向外側には軸線方向の幅が広い幅広部510が設けられ、径方向内側には軸線方向の幅が狭い幅狭部520が設けられている。つまり、シールリング500について、中心軸線を含む面で切断した断面の形状はT字形状となっている。
以上のように構成されるシールリング500においては、幅狭部520の両側から流体圧力P3が作用する。そのため、これらの流体圧力P3は相殺される。従って、幅狭部520の側面に対する流体圧力は、環状溝610の側壁面に対するシールリング500による摺動抵抗には影響しない。つまり、環状溝610の側壁面に対するシールリング500による摺動抵抗は、幅広部510の側面に対して作用する流体圧力P4にのみ依存する。従って、幅広部510の径方向の幅を狭くすればするほど、摺動抵抗は低くなり、回転トルクを低減させることが可能となる。
しかしながら、幅広部510の径方向の幅は、軸600とハウジング700の軸孔との間の環状隙間の幅Sに、各部材の公差を加えた幅よりも広くしなければならない。また、ハウジング700に対して軸600が偏心する場合には、偏心分も考慮しなければならない。従って、使用環境によっては、幅広部510の径方向の幅を狭くするのには限度があり、回転トルクを十分に低減させることができない場合がある。
本発明の目的は、回転トルクの低減を図ることのできる密封構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封構造は、
相対的に回転する軸及びハウジングと、
前記軸の外周に設けられた環状溝に装着され、前記ハウジングに設けられた軸孔と前記軸との間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持するシールリングと、
を備える密封構造において、
前記軸は、
前記環状溝を介して高圧側に隣接して設けられる小径部と、
前記環状溝を介して低圧側に隣接して設けられ、前記小径部よりも外径が大きな大径部と、
を備え、
前記軸孔の内周面は、高圧側の方が低圧側よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、かつ段差面は前記軸の軸線方向において前記環状溝が設けられる範囲内に設けられると共に、
前記シールリングは、両側面における内周面側に環状に切り欠かれた部位を有することによって、径方向外側には前記軸線方向の幅が広い幅広部が設けられ、径方向内側には前記軸線方向の幅が前記幅広部よりも狭い幅狭部が設けられており、
前記幅広部の外周面が前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位に密着し、かつ前記幅広部における低圧側の側面が前記環状溝における低圧側の側壁面に対して摺動自在に接触することを特徴とする。
相対的に回転する軸及びハウジングと、
前記軸の外周に設けられた環状溝に装着され、前記ハウジングに設けられた軸孔と前記軸との間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持するシールリングと、
を備える密封構造において、
前記軸は、
前記環状溝を介して高圧側に隣接して設けられる小径部と、
前記環状溝を介して低圧側に隣接して設けられ、前記小径部よりも外径が大きな大径部と、
を備え、
前記軸孔の内周面は、高圧側の方が低圧側よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、かつ段差面は前記軸の軸線方向において前記環状溝が設けられる範囲内に設けられると共に、
前記シールリングは、両側面における内周面側に環状に切り欠かれた部位を有することによって、径方向外側には前記軸線方向の幅が広い幅広部が設けられ、径方向内側には前記軸線方向の幅が前記幅広部よりも狭い幅狭部が設けられており、
前記幅広部の外周面が前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位に密着し、かつ前記幅広部における低圧側の側面が前記環状溝における低圧側の側壁面に対して摺動自在に接触することを特徴とする。
本発明によれば、軸は環状溝を介して高圧側の小径部と低圧側の大径部とが備えられる構成である。また、ハウジングにおける内周面は、高圧側の方が低圧側よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、段差面は軸線方向において環状溝が設けられる範囲内に設けられている。従って、シールリングにおける幅広部の径方向の幅は、軸とハウジングとの間の環状隙間の幅よりも広くする必要がなくなる。これにより、シールリングにおける幅広部の径方向の幅を狭くすることが可能となり、回転トルクを低減させることが可能となる。
前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位の内径は、前記軸における前記大径部の外径よりも小さいとよい。
これにより、シールリングにおける幅広部の径方向の幅を設定するに際して、軸とハウジングとの間の環状隙間の幅を考慮する必要がなくなる。
以上説明したように、本発明によれば、回転トルクの低減を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に
詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施例に係るシールリングは、自動車用のATやCVTなどの変速機において、油圧を保持させるために、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する用途に用いられるものである。また、以下の説明において、「高圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に高圧となる側を意味し、「低圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に低圧となる側を意味する。また、以下の説明において、「軸線方向」とは、軸やシールリングの中心軸線の方向を意味する。
詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施例に係るシールリングは、自動車用のATやCVTなどの変速機において、油圧を保持させるために、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する用途に用いられるものである。また、以下の説明において、「高圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に高圧となる側を意味し、「低圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に低圧となる側を意味する。また、以下の説明において、「軸線方向」とは、軸やシールリングの中心軸線の方向を意味する。
(実施例)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係るシールリング及び密封構造について説明する。図1は本発明の実施例に係るシールリングの側面図である。図2は本発明の実施例に係るシールリングの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。図3は本発明の実施例に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図3中のシールリングは、図1中のAA断面図に相当する。
図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係るシールリング及び密封構造について説明する。図1は本発明の実施例に係るシールリングの側面図である。図2は本発明の実施例に係るシールリングの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。図3は本発明の実施例に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図3中のシールリングは、図1中のAA断面図に相当する。
<密封構造及びシールリングの概略構成>
特に、図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係る密封構造及びシールリングの概略構成について説明する。本実施例に係る密封構造は、相対的に回転する軸200及びハウジング300と、軸200とハウジング300(ハウジング300における軸200が挿通される軸孔の内周面)との間の環状隙間を封止するシールリング100とから構成される。本実施例に係るシールリング100は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、ハウジング300に設けられた軸孔と軸200との間の環状隙間を封止する。これにより、シールリング100は、流体圧力(本実施例では油圧)が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する。ここで、本実施例においては、図3中の右側の領域の流体圧力が変化するように構成されており、シールリング100は図中右側の密封対象領域の流体圧力を保持する役割を担っている。
特に、図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係る密封構造及びシールリングの概略構成について説明する。本実施例に係る密封構造は、相対的に回転する軸200及びハウジング300と、軸200とハウジング300(ハウジング300における軸200が挿通される軸孔の内周面)との間の環状隙間を封止するシールリング100とから構成される。本実施例に係るシールリング100は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、ハウジング300に設けられた軸孔と軸200との間の環状隙間を封止する。これにより、シールリング100は、流体圧力(本実施例では油圧)が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する。ここで、本実施例においては、図3中の右側の領域の流体圧力が変化するように構成されており、シールリング100は図中右側の密封対象領域の流体圧力を保持する役割を担っている。
<シールリング>
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係るシールリング100について、より詳細に説明する。本実施例に係るシールリング100は樹脂材により構成されている。このシールリング100に用いられる材料の具体例としては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを挙げることができる。
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係るシールリング100について、より詳細に説明する。本実施例に係るシールリング100は樹脂材により構成されている。このシールリング100に用いられる材料の具体例としては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを挙げることができる。
そして、本実施例に係るシールリング100は、両側面における内周面側に環状に切り欠かれた部位110を有する。より具体的には、断面が矩形の環状部材に対して、両側面における内周面側に断面が矩形の切り欠かれた部位110を有している。ただし、これは形状についての説明に過ぎず、必ずしも、断面が矩形の環状部材を素材として、一対の切り欠かれた部位110を形成する加工を施すことを意味するものではない。勿論、断面が矩形の環状部材を成形した後に、切削加工により一対に切り欠かれた部位110を形成することもできるが、一対の切り欠かれた部位110を有するシールリング100を成形することもでき、製法は特に限定されるものではない。
このように、一対の切り欠かれた部位110を有することによって、シールリング100においては、径方向外側には軸線方向の幅が広い幅広部120が設けられ、径方向内側には軸線方向の幅が幅広部120よりも狭い幅狭部130が設けられている。つまり、シールリング100について、中心軸線(シールリング100の中心軸線)を含む面で切断した断面の形状はT字形状となっている。
<密封構造>
特に、図3を参照して、本実施例に係る密封構造について、より詳細に説明する。本実施例に係る軸200は、環状溝210を介して高圧側(H)に設けられる小径部220と、環状溝210を介して低圧側(L)に設けられ、小径部220よりも外径が大きな大径部230とを備えている。なお、小径部220と環状溝210は隣接しており、大径部230と環状溝210も隣接している。
特に、図3を参照して、本実施例に係る密封構造について、より詳細に説明する。本実施例に係る軸200は、環状溝210を介して高圧側(H)に設けられる小径部220と、環状溝210を介して低圧側(L)に設けられ、小径部220よりも外径が大きな大径部230とを備えている。なお、小径部220と環状溝210は隣接しており、大径部230と環状溝210も隣接している。
また、ハウジング300における軸孔の内周面は、高圧側(H)の方が低圧側(L)よりも内径が小さな段差を有する面で構成されている。つまり、ハウジング300における軸孔の内周面は、高圧側(H)の小径部310と、低圧側(L)の大径部320と、小径部310と大径部320との段差面330とを有している。そして、段差面330は、軸200の軸線方向において環状溝210が設けられる範囲内に設けられている。
ここで、軸200における小径部220の外径をD1,大径部230の外径をD2とし、ハウジング300における軸孔の内周面において、小径部310の内径をD3,大径部320の内径をD4とすると、D4>D2>D3>D1を満たす。このように、軸孔の内周面のうち内径が小さい部位(小径部310)の内径D3は、軸200における大径部230の外径D2よりも小さくなるように構成されている。なお、軸200とハウジング300との間の環状隙間の幅Sは、環状溝210を介して、高圧側(H)と低圧側(L)が同一となるように設定されている。
そして、シールリング100における幅広部120の外周面が、ハウジング300の軸孔の内周面のうち内径が小さい部位(小径部310)に密着する。また、幅広部120における低圧側(L)の側面が環状溝210における低圧側(L)の側壁面に対して摺動自在に接触する。
<シールリングの使用時のメカニズム>
特に、図3を参照して、本実施例に係るシールリング100の使用時のメカニズムについて説明する。図3は、油圧がかかり、シールリング100を介して、左側の領域に比べて右側の領域の流体圧力の方が高くなった状態を示している。
特に、図3を参照して、本実施例に係るシールリング100の使用時のメカニズムについて説明する。図3は、油圧がかかり、シールリング100を介して、左側の領域に比べて右側の領域の流体圧力の方が高くなった状態を示している。
油圧がかかり、差圧が生じた状態においては、シールリング100の内周面に作用する流体圧力によって、シールリング100の外周面は、ハウジング300における軸孔の内周面(小径部310の内周面)に対して密着する。また、高圧側(H)から低圧側に向かって作用する流体圧力によって、シールリング100の低圧側(L)の側面は、環状溝210における低圧側(L)の側壁面に密着した状態となる。従って、軸200とハウジング300との間の環状隙間が封止された状態となる。
そして、軸200とハウジング300との相対的な回転によって、シールリング100の低圧側(L)の側面と、環状溝210における低圧側(L)の側壁面との間で摺動する。なお、シールリング100の外周面とハウジング300における軸孔の内周面との間では摺動しないように構成されている。これは、シールリング100の外周面側の摺動抵抗の方が、シールリング100の側面側の摺動抵抗よりも十分大きくなるように設計されていることにより実現されている。
<本実施例に係る密封構造の優れた点>
本実施例に係る密封構造によれば、軸200は、環状溝210を介して高圧側(H)の小径部220と低圧側(L)の大径部230とが備えられる構成である。また、ハウジング300における内周面は、高圧側(H)の方が低圧側(L)よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、段差面330は軸線方向において環状溝210が設けられる
範囲内に設けられている。従って、シールリング100における幅広部120の径方向の幅は、軸200とハウジング300との間の環状隙間の幅Sよりも広くする必要がなくなる。これにより、シールリング100における幅広部120の径方向の幅を狭くすることが可能となり、回転トルクを低減させることが可能となる。
本実施例に係る密封構造によれば、軸200は、環状溝210を介して高圧側(H)の小径部220と低圧側(L)の大径部230とが備えられる構成である。また、ハウジング300における内周面は、高圧側(H)の方が低圧側(L)よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、段差面330は軸線方向において環状溝210が設けられる
範囲内に設けられている。従って、シールリング100における幅広部120の径方向の幅は、軸200とハウジング300との間の環状隙間の幅Sよりも広くする必要がなくなる。これにより、シールリング100における幅広部120の径方向の幅を狭くすることが可能となり、回転トルクを低減させることが可能となる。
すなわち、シールリング100においては、幅狭部130の両側から流体圧力P1が作用する。そのため、これらの流体圧力P1は相殺される。従って、幅狭部130の側面に対する流体圧力は、環状溝210の側壁面に対するシールリング100による摺動抵抗には影響しない。つまり、環状溝210の側壁面に対するシールリング100による摺動抵抗は、幅広部120の側面に対して作用する流体圧力P2にのみ依存する。従って、幅広部120の径方向の幅を狭くすればするほど、摺動抵抗は低くなり、回転トルクを低減させることが可能となる。本実施例においては、上記の通り、幅広部120の径方向の幅を、軸200とハウジング300との間の環状隙間の幅Sよりも狭くすることが可能となるため、回転トルクを低減させることが可能となる。
また、本実施例に係る密封構造においては、ハウジング300の軸孔の内周面のうち内径が小さい部位(小径部310)の内径D3は、軸200における大径部230の外径D2よりも小さくなるように構成されている。これにより、シールリング100における幅広部120の径方向の幅を設定するに際して、軸200とハウジング300との間の環状隙間の幅Sを考慮する必要がない。従って、幅広部120の径方向の幅を十分狭くすることが可能となり、回転トルクを十分に低減させることが可能となる。
また、本実施例に係るシールリング100は、軸線方向の中心面に対して対称形状となるように構成されている。従って、シールリング100を環状溝210に装着する際に、シールリング100の向きを考慮する必要がない。
更に、シールリング100については、環状溝210への装着性を高めるために、周方向の1箇所に合口部を設けてもよい。この合口部については、各種公知技術を採用できる。例えば、ストレートカット,バイアスカット,ステップカット,特殊ステップカットなどを採用できる。これらについては、公知技術であるので、その詳細な説明は省略するが、ストレートカットは、径方向に真っ直ぐ切断される構造である。また、バイアスカットは、径方向に対して斜めに切断される構造である。また、ステップカットは、外周面及び内周面から見て階段状に切断され、両側面から見ると直線状に切断される構造、又は、両側面から見ると階段状に切断され、外周面及び内周面から見ると直線状に切断される構造である。更に、特殊ステップカットは、外周面及び両側面から見ると階段状に切断され、内周面から見ると直線状に切断される構造である。なお、これらの切断構造については、文字通り切断により形成される場合の他、成形により形成される場合もある。
100 シールリング
110 切り欠かれた部位
120 幅広部
130 幅狭部
200 軸
210 環状溝
220 小径部
230 大径部
300 ハウジング
310 小径部
320 大径部
330 段差面
110 切り欠かれた部位
120 幅広部
130 幅狭部
200 軸
210 環状溝
220 小径部
230 大径部
300 ハウジング
310 小径部
320 大径部
330 段差面
Claims (2)
- 相対的に回転する軸及びハウジングと、
前記軸の外周に設けられた環状溝に装着され、前記ハウジングに設けられた軸孔と前記軸との間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持するシールリングと、
を備える密封構造において、
前記軸は、
前記環状溝を介して高圧側に隣接して設けられる小径部と、
前記環状溝を介して低圧側に隣接して設けられ、前記小径部よりも外径が大きな大径部と、
を備え、
前記軸孔の内周面は、高圧側の方が低圧側よりも内径が小さな段差を有する面で構成されており、かつ段差面は前記軸の軸線方向において前記環状溝が設けられる範囲内に設けられると共に、
前記シールリングは、両側面における内周面側に環状に切り欠かれた部位を有することによって、径方向外側には前記軸線方向の幅が広い幅広部が設けられ、径方向内側には前記軸線方向の幅が前記幅広部よりも狭い幅狭部が設けられており、
前記幅広部の外周面が前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位に密着し、かつ前記幅広部における低圧側の側面が前記環状溝における低圧側の側壁面に対して摺動自在に接触することを特徴とする密封構造。 - 前記軸孔の内周面のうち内径が小さい部位の内径は、前記軸における前記大径部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
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---|---|---|---|---|
CN113864452A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-12-31 | 西安近代化学研究所 | 一种通过密封圈自由运动实现全空间等压受力状态的耐腐蚀防泄漏装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275052A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nok Corp | シールリング |
JP2009228859A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Ihi Corp | シール構造 |
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Patent Citations (2)
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Legal Events
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