JP6859772B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
定着装置に関し、無端状の定着ベルトの内周面に押圧部材を配置し、定着ベルトの外側から押圧部材に加圧回転体を圧接するとともに、加圧回転体と定着ベルトの外周面との間に発生する摩擦力により定着ベルトを従動回転させる、摺動ベルト定着方式が考案されている。
摺動ベルト定着方式を採用する定着装置において、定着ベルトと加圧回転体との間に滑りが発生すると、定着ベルトと用紙上に担持された溶融状態の未定着トナー像との間にも滑りが発生する。その結果、画像のざらつき、および、トナーが局部的に脱落することによる白点等の、画像乱れが発生するという問題点があった。
定着ベルトと加圧回転体との間で発生する滑りを解決するために、定着ベルトの非通紙領域における内周面に接触するコロを配置した定着装置が提案されている(たとえば特開2012−255870号公報(特許文献1)、特開2015−18139号公報(特許文献2))。
特開2012−255870号公報 特開2015−18139号公報
しかし、コロは押圧部材に比べ曲率が大きいため、定着ベルトの非通紙領域における内周面にコロを接触させると、定着ベルトの非通紙領域の一部に応力が集中し、定着ベルトの耐久性が低下する。
本発明の目的は、ベルトの耐久性を低下させることなく、加圧回転体とベルトとの間での発生する滑りを抑制できる定着装置および画像形成装置を提供することである。
本発明に係る定着装置は、無端状の第1のベルトと、加圧回転体と、第1の押圧部とを備える。加圧回転体は、第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する。第1の押圧部は、第1のベルトの内周側に配置されニップ部に圧力を付与する。第1のベルトは、ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、通紙領域に対して第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有する。第1の押圧部は、通紙領域に対向して配置される。定着装置は、第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、第2の押圧部とをさらに備える。第2の押圧部は、第2のベルトの内周面に接触する。第2の押圧部は、非通紙領域に対向して配置され、ニップ部に圧力を付与する。非通紙領域において第2の押圧部から第1のベルトが受ける圧力は、通紙領域において第1の押圧部から第1のベルトが受ける圧力以上である。
上記の定着装置によると、第1のベルトの耐久性を向上させることができ、さらに加圧回転体と第1のベルトとの間で発生する滑りを抑制することができる。
上記の定着装置において、第2の押圧部と第2のベルトとの間に発生する摩擦力は、第1の押圧部と第1のベルトとの間に発生する摩擦力よりも小さい。これにより、非通紙領域における搬送力を向上させることができる。
上記の定着装置において、第2の押圧部は、基材と、基材を覆う摺動層とを有する。摺動層は、第2のベルトの内周面に接触しており、基材よりも摩擦係数が低い。これにより、非通紙領域における搬送力を向上させることができる。
上記の定着装置において、第2の押圧部と第2のベルトとの間に発生する摩擦力は、第2のベルトと第1のベルトとの間に発生する摩擦力よりも小さい。これにより、第2のベルトは、第1のベルトとの間に滑りを発生させることなく、第1のベルトに従動して回転することができ、非通紙領域における搬送力を向上させることができる。
上記の定着装置において、第2のベルトは、互いに積層された低摩擦層と高摩擦層とを有する。低摩擦層は、第2の押圧部と接触しており、高摩擦層よりも摩擦係数が低い。これにより、第2の押圧部と第2のベルトとの間に発生する摩擦力を低減することができ、非通紙領域における搬送力を向上させることができる。
上記の定着装置において、第1の押圧部は、加圧回転体と対向し第1のベルトの内周面に接触する第1の対向面を有する。第2の押圧部は、加圧回転体と対向し第2のベルトの内周面に接触する第2の対向面を有する。第2の対向面には、第1の対向面に対して窪んだ窪みが形成されている。窪みの深さは、第2のベルトの厚みに等しい。これにより、第1のベルトの耐久性を確保することができる。
上記の定着装置において、第1の押圧部は、加圧回転体と対向する第1の対向面を有する。第2の押圧部は、加圧回転体と対向し第2のベルトの内周面に接触する第2の対向面を有する。第2の対向面は、第1の対向面よりも加圧回転体側に突出している。これにより、非通紙領域における第1のベルトの搬送力を向上することができる。
上記の定着装置において、第2の対向面が第1の対向面に対して突出する突出高さは、通紙領域から離れるほど大きくなっている。これにより、第1のベルトの耐久性の低下を抑制することができる。
上記の定着装置において、第1の押圧部と第2の押圧部とは一体である。これにより、製造コストを抑制することができる。
上記の定着装置において、第2のベルトは、通紙領域と非通紙領域との両方に亘って配置されている。これにより、通紙領域における搬送力を向上することができ、第1のベルトの耐久性を向上させることができる。
上記の定着装置において、第2のベルトの厚みは、第1のベルトの厚みよりも大きい。これにより、第2のベルトの耐久性が大きくなり、第2のベルトの破損による第1のベルトへの影響を抑制することができる。
上記の定着装置において、第2のベルトの厚みは、通紙領域に近づくほど小さくなっている。これにより、通紙領域における第1のベルトの搬送力の低下を抑制することができる。
上記の定着装置において、第2のベルトの外径は、通紙領域に近づくほど小さくなっている。これにより、通紙領域における第1のベルトの搬送力の低下を抑制することができる。
上記の定着装置において、第2の押圧部は、非通紙領域にのみ対向している。これにより、第2の押圧部が画像形成に与える影響を抑制することができる。
上記の定着装置において、第1のベルトの内周に配置される加熱ローラーをさらに備える。これにより、ヒーターからの熱を効率よく第1のベルトに伝達しながら、第1のベルトを張架することができる。
本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかの局面の定着装置と、記録媒体を搬送する搬送部とを備える。これにより、第1のベルトの耐久性を低下させることなく、加圧回転体と第1のベルトとの間で発生する滑りを抑制できる、画像形成装置を実現することができる。
本発明の適用により、ベルトの耐久性を低下させることなく、加圧回転体とベルトとの間での発生する滑りを抑制できる、定着装置および画像形成装置を実現することができる。
実施の形態1に従う画像形成装置の内部構造の一例を示す図である。 実施の形態1に従う定着装置の概略図である。 図2中のIII方向から見た際の定着装置の構成の概略を示す図である。 非通紙領域における加圧回転体、第1のベルト、第2のベルトおよび第2の押圧部の幅方向に直交する断面の分解概略図である。 図3に示すV−V線に沿う、通紙領域における断面の概略図である。 実施の形態2に従う定着装置の部分拡大図である。 実施の形態3に従う定着装置の部分拡大図である。 実施の形態4に従う定着装置の部分拡大図である。 実施の形態5に従う定着装置の構成の概略を示す図である。 実施の形態6に従う定着装置の構成の概略を示す図である。 実施の形態7に従う定着装置の部分拡大図である。 実施の形態8に従う第2のベルトの概略図である。 実施の形態8に従う定着装置の部分拡大図である。 通紙領域における加圧回転体、第1のベルトおよび第1の押圧部の幅方向に直交する断面の分解概略図である。
以下、図面に基づいて、実施の形態における画像形成装置について説明する。以下に示す実施の形態において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。以下で説明される実施の形態の各構成は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
(実施の形態1)
<画像形成装置100>
図1は、実施の形態に従う画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。図1を参照して、本発明に係る定着装置1が搭載されている画像形成装置100について説明する。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンタであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、搬送部55と、レジストローラー40と、給紙手段18と、定着装置1とを備えている。
画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備えている。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。
イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。中間転写ベルト30上のカラーのトナー像が、後述する二次転写ローラー33に搬送される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
搬送部55は、給紙手段18とレジストローラー40とを有する。搬送部55は、記録媒体の一例としてカセット37にセットされた用紙Pを定着装置1に搬送する。用紙Pは、給紙手段18により給紙され、レジストローラー40と二次転写ローラー33を経て、定着装置1に送られる。
二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成されている。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Pに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が記録媒体に転写される。一方、二次転写ローラー33により用紙Pにトナー像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写ベルト30は、クリーニング手段16により残留トナーが除去される。
二次転写ローラー33への用紙Pの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてレジストローラー40によって調整される。レジストローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、用紙Pの適切な位置に転写される。
定着装置1において、トナー像は用紙Pに定着される。その後、用紙Pはトレー48に排紙される。
<定着装置1>
以下、定着装置1についてさらに詳細に説明する。図2は、実施の形態1に従う定着装置1の概略図である。図3は、図2中のIII方向から見た際の定着装置1の構成の概略を示す図である。図2および図3に示すように、定着装置1は、無端状の第1のベルト2と、加圧回転体3と、加熱ローラー54と、ヒーター56と、無端状の第2のベルト5とを備える。
加圧回転体3は、第1のベルト2の外周面に対向して配置されている。加圧回転体3の外周面と第1のベルト2の外周面とが接触して、ニップ部Nが形成されている。加圧回転体3は、図2中の矢印A方向に駆動回転する。加圧回転体3の駆動回転に伴い、第1のベルト2は図2中の矢印F方向に従動回転する。
加熱ローラー54およびヒーター56は、第1のベルト2の内周側に配置される。加熱ローラー54は、ヒーター56を囲うように配置される。加熱ローラー54は、第1のベルト2を張架する。加熱ローラー54は、第1のベルト2の内周面の一部に接触している。ヒーター56は、加熱ローラー54を加熱する。ヒーター56により熱せられた加熱ローラー54は、第1のベルト2を加熱する。
定着装置1に加熱ローラー54を設ける構成とすることで、ヒーター56からの熱を効率よく第1のベルト2に伝達しながら、第1のベルト2を張架することができる。なお、加熱ローラー54以外の別の部材等によって第1のベルト2を張架する構成でもあってもよい。
搬送部55より搬送された用紙Pが、加熱ローラー54より熱せられた第1のベルト2と加圧回転体3との間のニップ部Nを通過する。加圧回転体3は、ニップ部Nを通過する用紙Pを加圧および加熱しながら、用紙P上に担持された未定着のトナー像を用紙Pに定着させる。
図3に示すように、第1のベルト2は、通紙領域R1と、一対の非通紙領域R2とを有する。図3中の二点鎖線は、通紙領域R1と非通紙領域R2との境界を示している。通紙領域R1は、ニップ部Nを通過する用紙Pと第1のベルト2とが接触しうる領域である。一対の非通紙領域R2は、通紙領域R1に対して第1のベルト2の幅方向DR1の両端にそれぞれ位置する。幅方向DR1は、無端状の第1のベルト2の延在方向に直交する方向であって、図3の紙面上においては左右方向である。ニップ部Nを通過する用紙Pは、第1のベルト2の非通紙領域R2とは接触しない。
第2のベルト5は、第1のベルト2の内周側に配置されている。第2のベルト5の外周面は、第1のベルト2の内周面の一部に接触している。第2のベルト5は、一対の非通紙領域R2のそれぞれに、対向して配置されている。第2のベルト5は、非通紙領域R2にのみ対向して配置されており、通紙領域R1に対向していない。第2のベルト5は、全周に亘って、ほぼ均一な厚みとほぼ均一な外径とを有している。
(第2の押圧部6および第1の押圧部4)
定着装置1は、第2の押圧部6と第1の押圧部4とをさらに備える。第2の押圧部6は、第1の押圧部4に対して幅方向DR1における両側に設けられている。前述した図3中の二点鎖線は、通紙領域R1と非通紙領域R2との境界であり、かつ、第2の押圧部6と第1の押圧部4との境界である。
第1の押圧部4は、加圧回転体3と対向する第1の対向面52を有する。第1の対向面52は、第1のベルト2の内周面に接触する。第2の押圧部6は、加圧回転体3と対向する第2の対向面53を有する。第2の対向面53は、第2のベルト5の内周面に接触する。
第2の押圧部6と第1の押圧部4とは、一体に形成されている。第2の押圧部6と第1の押圧部4とが一体に形成されていることで、製造コストを抑制することができる。さらに、第1の押圧部4と第2の押圧部6との隙間に潤滑剤等が入り込むことによる汚れの飛散を抑制することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
第2のベルト5は、第1のベルト2と、第2の押圧部6との間に配置されている。第2の押圧部6は、第2のベルト5の内周面に接触している。
第2の押圧部6は、ニップ部Nのうち非通紙領域R2に含まれる部分に圧力を付与する。実施の形態1において、第2の押圧部6は非通紙領域R2にのみ対向している。第2の押圧部6は通紙領域R1に対向していない。これにより、圧力をニップ部Nに付与する第2の押圧部6が画像形成に与える影響を抑制することができる。
図4は、非通紙領域R2における加圧回転体3、第1のベルト2、第2のベルト5および第2の押圧部6の幅方向DR1に直交する断面の分解概略図である。図3に示す非通紙領域R2における配置順にあわせて、図4中において上から下へ順に、加圧回転体3、第1のベルト2、第2のベルト5および第2の押圧部6を図示している。
図14は、通紙領域R1における加圧回転体3、第1のベルト2および第1の押圧部4の幅方向DR1に直交する断面の分解概略図である。図3に示す通紙領域R1における配置順にあわせて、図14中において上から下へ順に、加圧回転体3、第1のベルト2および第1の押圧部4を図示している。
図4,図14に示すように、加圧回転体3、第1のベルト2、第2のベルト5、第2の押圧部6および第1の押圧部4は、それぞれ複数の層を有している。
加圧回転体3は、芯金と、芯金を覆う弾性層60と、弾性層60を覆う離型層61とから構成される。なお、図4および図14に芯金は図示していない。芯金は、アルミニウムまたは鉄等の金属材料からなる。芯金の厚みは、0.1mm以上5mm以下程度が好ましい。
弾性層60は、耐熱性を備えた弾性材料であるシリコーンゴムおよびシリコーンスポンジ等からなる。弾性層60の厚みは、1mm以上20mm以下の範囲内が好ましい。離型層61は、離型性、耐熱性、およびガスバリア性を備えたフッ素樹脂等の材料からなる。離型層61の厚みは、5μm以上100μm以下の範囲内が好ましい。離型層61の表面は、加圧回転体3の外周面を構成している。
第1のベルト2は、基材62、弾性層63、および離型層64を有する。基材62、弾性層63、および離型層64は、この順に積層されている。基材62は、ニッケル、アルミニウムもしくはSUSなどの金属、または、ポリイミド(PI)もしくはポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性樹脂である。基材62の厚みは、材料強度確保のため30μm以上100μm以下が好ましい。
弾性層63は、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムなどの耐熱性の高いゴム材料である。弾性層63の弾性率を0.03MPa以上から100MPa以下程度とすることが好ましく、弾性層63の厚みを50μm以上100μm以下とすることが好ましい。
離型層64は、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂によるフッ素系チューブまたはフッ素系コーティングにより構成される。離型層64の厚みは10μm以上70μm以下とすることが好ましい。基材62の表面は、第1のベルト2の内周面を構成している。基材62は、第1の押圧部4の第1の対向面52に接触している。離型層64の表面は、第1のベルト2の外周面を構成している。
図4に示す第2のベルト5は、低摩擦層50(摺動層)と高摩擦層51(弾性層)とが互いに積層されて構成されている。摺動層は、PFAおよびPTFEなどのフッ素樹脂で構成される。摺動層の厚みは、強度および耐摺動性の観点から100μm以上500μm以下が好ましい。
弾性層は、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムなどの耐熱性の高いゴム材料である。弾性層の弾性率は、0.03MPa以上100MPa以下程度とすることが好ましい。弾性層の厚みは、50μm以上100μm以下とすることが好ましい。
低摩擦層50の表面は、第2のベルト5の内周面を構成している。低摩擦層50は、第2の押圧部6の第2の対向面53に接触している。高摩擦層51の表面は、第2のベルト5の外周面を構成している。高摩擦層51は、第1のベルト2に接触している。低摩擦層50は、高摩擦層51よりも摩擦係数が小さい。
第2の押圧部6は、基材7と摺動層8とを有している。摺動層8は、基材7を覆っている。摺動層8は、第2のベルト5の内周面に接触している。摺動層8は、基材7よりも摩擦係数が小さい。
図14に示す第1の押圧部4は、基材7aと摺動層8aとを有している。摺動層8aは、基材7aを覆っている。摺動層8aは、第1のベルト2の内周面に接触している。摺動層8aは、基材7aよりも摩擦係数が小さい。
第2の押圧部6における第2のベルト5と接する部分または第1の押圧部4における第1のベルト2と接する部分に、フッ素樹脂などの摺動層8,8aがコーティングされていてもよい。基材7または基材7aの外周面に、摺動性のある材料を塗布すること又は含侵させた摺動シートを貼り付けることによって、摺動層8,8aが構成されるものとしてもよい。
図5は、図3に示すV−V線に沿う、通紙領域R1における断面の概略図である。第1の押圧部4は、第1のベルト2の内周側に配置されている。第1の押圧部4は、第1のベルト2の内周面に接触している。第1の押圧部4は、通紙領域R1に対向して配置されている。第1の押圧部4は、ニップ部Nのうち通紙領域R1に含まれる部分に圧力を付与する。
通紙領域R1において、第1の押圧部4がニップ部Nに圧力を付与することで、加圧回転体3と第1のベルト2との間で摩擦力F3が発生する。第1のベルト2は、摩擦力F3により、加圧回転体3の回転に伴って従動する。この従動に伴って、第1のベルト2は第1の押圧部4に対して相対移動する。このとき、第1のベルト2と第1の押圧部4との間で、摩擦力F3と反対方向に作用する摩擦力F4が発生する。通紙領域R1における第1のベルト2を搬送させる力(以下、搬送力)は、摩擦力F3から摩擦力F4を減じた差で表すことができる。
同様に、図2に示すように非通紙領域R2において、第2の押圧部6がニップ部Nに圧力を付与することで、加圧回転体3と第1のベルト2との間で摩擦力F1が発生する。第1のベルト2は、摩擦力F1により、加圧回転体3の回転に伴って従動する。第1のベルト2の従動に伴って、第2のベルト5がつれ動き、第2のベルト5は第2の押圧部6に対して相対移動する。このとき、第2のベルト5と第2の押圧部6との間で摩擦力F1と反対方向に作用する摩擦力F2が発生する。非通紙領域R2における第1のベルト2の搬送力は、摩擦力F1から摩擦力F2を減じた差で表すことができる。
図3に示すように、用紙Pを搬送する際には通紙領域R1において加圧回転体3と第1のベルト2との間に用紙Pが介在するので、加圧回転体3と第1のベルト2とが接触しない部分が形成される。そのため、摩擦力F3が小さくなり、通紙領域R1における第1のベルト2の搬送力が低下する。
本実施の形態では、非通紙領域R2において第2の押圧部6が第1のベルト2に付与する圧力は、通紙領域R1において第1の押圧部4が第1のベルト2に付与する圧力以上である。非通紙領域R2において第1のベルト2に付与する圧力を大きくすることにより、非通紙領域R2において加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F1は、通紙領域R1において加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F3よりも大きくなる。
これにより、非通紙領域R2における第1のベルト2の搬送力を向上させることができる。その結果、通紙領域R1における第1のベルト2の搬送力が低下した場合でも、非通紙領域R2において第1のベルト2に十分な搬送力を作用させることができるので、加圧回転体3と第1のベルト2との間で発生する滑りを抑制することができる。
非通紙領域R2において、第2のベルト5が第1のベルト2と第2の押圧部6との間に配置されていることにより、第1のベルト2の内周面が第2の押圧部6に対して摺動することがない。これにより、第1のベルト2の耐久性を向上させることができる。
図4に示すように、非通紙領域R2において、第2のベルト5の低摩擦層50を第2の押圧部6に接触させて配置することにより、第2の押圧部6と第2のベルト5との間に発生する摩擦力F2を、小さくすることができる。これにより、非通紙領域R2における搬送力を向上させることができ、加圧回転体3と第1のベルト2との間で発生する滑りを抑制することができる。
第2のベルト5に高摩擦層51が形成されることで、第2のベルト5と第1のベルト2との間に発生する摩擦力は大きくなる。第2のベルト5は、第1のベルト2との間に滑りを発生させることなく、第1のベルト2に従動して図2中の矢印H方向に回転する。
これにより、第1のベルト2と第2のベルト5との間で発生する滑りを抑制することができ、第1のベルト2の搬送力の低下を抑制することができる。
また、図4に示すように非通紙領域R2において、摩擦係数の低い摺動層8が第2のベルト5の内周面に接触して配置されていることにより、第2の押圧部6と第2のベルト5との間に発生する摩擦力F2をより小さくすることができる。これにより、非通紙領域R2における搬送力をより向上させることができ、加圧回転体3と第1のベルト2との間で発生する滑りをより抑制することができる。
第2のベルト5の厚みは、第1のベルト2の厚みより大きいことが好ましい。これにより、第2のベルト5の耐久性が大きくなり、第2のベルト5の破損による第1のベルト2への影響を抑制することができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に従う定着装置1の部分拡大図である。図6には、図3に示す領域VIに相当する定着装置1の一部分が拡大されて図示されている。実施の形態1と異なり、実施の形態2に従う第2の対向面53は、第1の対向面52よりも加圧回転体3側に段差状に突出している。第2の押圧部6が加圧回転体3側に突出していることにより、加圧回転体3は変形している。
第2の対向面53が加圧回転体3側に突出した形状にすることで、ニップ部Nのうち非通紙領域R2に含まれる部分に第2の押圧部6が付与する圧力が増加する。これにより、非通紙領域R2における加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F1が増加するため、非通紙領域R2における第1のベルト2の搬送力を向上することができる。したがって、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する滑りを抑制することができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に従う定着装置1の部分拡大図である。図7には、図3に示す領域VIに相当する定着装置1の一部分が拡大されて図示されている。実施の形態2と異なり、第2の対向面53が第1の対向面52に対して突出する突出高さは、通紙領域R1から離れるほど次第に大きくなっている。
これにより、第1の押圧部4と第2の押圧部6との境界付近(図7中の領域X)で、第1のベルト2に発生する応力集中を抑制することができる。したがって、第1のベルト2の耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、実施の形態2に従う第2の対向面53と同様に、非通紙領域R2における第1のベルト2の搬送力を向上させる効果が得られる。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4に従う定着装置1の部分拡大図である。図8には、図3に示す領域VIIIに相当する定着装置1の一部分が拡大されて図示されている。図8では、説明を簡略にするため用紙Pの記載を省略している。第2の対向面53が第1の対向面52に対して突出している実施の形態2および実施の形態3と異なり、実施の形態4の第2の対向面53には、第1の対向面52に対して窪んだ窪みが形成されている。第1の対向面52と第2の対向面53とは、段差を形成している。
第2のベルト5は、段差によって形成される壁部分に対向して配置されている。この壁部分により、第2のベルト5の図8中の矢印B方向への移動が抑制されている。第2のベルト5の移動を抑制して、第2のベルト5が常に第2の押圧部6と第1のベルト2との間に配置されるようにすることにより、第1のベルト2の耐久性を確保することができる。
窪みの深さは、第2のベルト5の厚みに略等しい。これにより、第1の対向面52と第2のベルト5の外周面とが略同一面上に配置されることになる。これにより、図8中の点Sを基点に第1のベルト2が湾曲しないため、第1のベルト2に発生する応力集中を抑制することができる。
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5に従う定着装置1の構成の概略を示す図である。図9には、図3と同様の、図2中の矢印III方向に見た定着装置1の一部分が図示されている。図3に示す実施の形態1では、第2のベルト5は、非通紙領域R2にのみ対向して配置されているが、実施の形態5の第2のベルト5は、通紙領域R1と非通紙領域R2との両方に亘って配置されている。
第2のベルト5が通紙領域R1にも対向して配置されていることにより、第1の押圧部4と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F4を低減することができる。これにより、通紙領域R1における搬送力を向上することができ、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する滑りを抑制することができる。
第2のベルト5を第1のベルト2と第1の押圧部4との間に配置することにより、第1のベルト2の内周面の第1の押圧部4に対する摺動を低減することができるため、第1のベルト2の耐久性を向上させることができる。
(実施の形態6)
図10は、実施の形態6に従う定着装置1の構成の概略を示す図である。図10には、図3と同様の、図2中の矢印III方向に見た定着装置1の一部分が図示されている。実施の形態5と異なり、第2のベルト5は、通紙領域R1と非通紙領域R2との全域に亘って配置されている。
これにより、第1の押圧部4と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F4をより低減することができる。したがって、通紙領域R1における搬送力をより向上することができ、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する滑りをより抑制することができる。
通紙領域R1の全域において、第2のベルト5を第1のベルト2と第1の押圧部4との間に配置することにより、第1のベルト2の内周面が第1の押圧部4に対して摺動することがない。そのため、第1のベルト2の耐久性をより向上させることができる。
(実施の形態7)
図11は、実施の形態7に従う定着装置1の部分拡大図である。図11には、図3に示す領域VIに相当する定着装置1の一部分が拡大されて図示されている。実施の形態1と同様に、実施の形態7の第2のベルト5は、非通紙領域R2にのみ配置されている。実施の形態1と異なり、第2のベルト5の厚みは、通紙領域R1に近づくほど小さくなっている。第2のベルト5の外周面と加圧回転体3の外周面との間隔は、通紙領域R1から離れるにつれて、次第に小さくなっている。
これにより、通紙領域R1から離れる方向である図11中の矢印C方向に、第1のベルト2が移動しようとする際、第2のベルト5の外周面が、第1のベルト2の矢印C方向への移動を妨げることとなる。
第1のベルト2が矢印C方向へ移動していくと加圧回転体3と第1のベルト2との接触面積が小さくなるため、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F1,F3が小さくなり、搬送力が低下する。第1のベルト2の矢印C方向への移動を抑制することにより、通紙領域R1における第1のベルト2の搬送力の低下を抑制することができ、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する滑りを抑制することができる。
(実施の形態8)
図12は、実施の形態8に従う第2のベルト5の概略図である。第2のベルト5は、幅方向DR1における一方の端部Bと他方の端部Cとを有している。実施の形態1と異なり、第2のベルト5の外径(図12中のG)は、端部Bから端部Cへ向かうにつれて、次第に小さくなっている。
図13は、実施の形態8に従う定着装置1の部分拡大図である。図13には、図3に示す領域VIIIに相当する定着装置1の一部分が拡大されて図示されている。第2のベルト5の外径が大きい側の端部Bは、幅方向DR1において、第2の押圧部6の端部Tに近い側に配置されている。第2のベルト5の外径が小さい側の端部Cは、幅方向DR1において、第2の押圧部6の端部Tから離れる側に配置されている。
一般に、張架された無端状のベルトは、ベルトの幅方向において、ベルトに作用する張力が小さい方に移動しようとする。図12に示す実施の形態8に従う第2のベルト5において、端部Bにおける第2のベルト5の張力は大きく、端部Cにおける第2のベルト5の張力は小さくなる。そのため、第2のベルト5は、張力が大きい端部Bから張力が小さい端部Cに向かう方向、すなわち図13中の矢印E方向に移動しようとする。
第2のベルト5が矢印E方向に移動することにより、第2のベルト5が、第1のベルト2の端部Bに近づく方向である矢印D方向への移動を妨げることとなる。第1のベルト2が矢印D方向に移動していくと加圧回転体3と第1のベルト2との接触面積が小さくなるため、加圧回転体3と第1のベルト2との間に発生する摩擦力F1,F3は小さくなり、搬送力が低下する。
第1のベルト2の矢印D方向への移動を抑制することにより、通紙領域R1における第1のベルト2の搬送力の低下を抑制することができ、通紙領域R1における第1のベルト2の搬送力の低下を抑制することができる。
上記の実施の形態1から実施の形態8において、第1の押圧部4と第2の押圧部6とは一体に形成されているが、第1の押圧部4と第2の押圧部6とは別体で設けられていてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 定着装置、2 第1のベルト、3 加圧回転体、4 第1の押圧部、5 第2のベルト、6 第2の押圧部、7 基材、8 摺動層、50 低摩擦層、51 高摩擦層、52 第1の対向面、53 第2の対向面、54 加熱ローラー、55 搬送部、56 ヒーター、60 弾性層、61 離型層、62 基材、63 弾性層、64 離型層、100 画像形成装置、P 用紙、T 端部、B 端部、C 端部、R1 通紙領域、R2 非通紙領域、DR1 幅方向。

Claims (15)

  1. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第2の押圧部と前記第2のベルトとの間に発生する摩擦力は、前記第1の押圧部と前記第1のベルトとの間に発生する摩擦力よりも小さい、定着装置。
  2. 前記第2の押圧部は、基材と、前記基材を覆う摺動層とを有し、
    前記摺動層は、前記第2のベルトの内周面に接触しており、前記基材よりも摩擦係数が低い、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2の押圧部と前記第2のベルトとの間に発生する摩擦力は、前記第2のベルトと前記第1のベルトとの間に発生する摩擦力よりも小さい、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  4. 前記第2のベルトは、互いに積層された低摩擦層と高摩擦層とを有し、
    前記低摩擦層は、前記第2の押圧部と接触しており、前記高摩擦層よりも摩擦係数が低い、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第1の押圧部は、前記加圧回転体と対向し前記第1のベルトの内周面に接触する第1の対向面を有し、
    前記第2の押圧部は、前記加圧回転体と対向し前記第2のベルトの内周面に接触する第2の対向面を有し、
    前記第2の対向面には、前記第1の対向面に対して窪んだ窪みが形成されており、
    前記窪みの深さは、前記第2のベルトの厚みに等しい、定着装置。
  6. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第1の押圧部は、前記加圧回転体と対向する第1の対向面を有し、
    前記第2の押圧部は、前記加圧回転体と対向し前記第2のベルトの内周面に接触する第2の対向面を有し、
    前記第2の対向面は、前記第1の対向面よりも前記加圧回転体側に突出している、定着装置。
  7. 前記第2の対向面が前記第1の対向面に対して突出する突出高さは、前記通紙領域から離れるほど大きくなっている、請求項に記載の定着装置。
  8. 前記第1の押圧部と前記第2の押圧部とは一体である、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第2のベルトは、前記通紙領域と前記非通紙領域との両方に亘って配置されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第2のベルトの厚みは、前記第1のベルトの厚みよりも大きい、定着装置。
  11. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第2のベルトの厚みは、前記通紙領域に近づくほど小さくなっている、定着装置。
  12. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第2のベルトの外径は、前記通紙領域に近づくほど小さくなっている、定着装置。
  13. 前記第2の押圧部は、前記非通紙領域にのみ対向している、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 無端状の第1のベルトと、
    前記第1のベルトの外周面に対向してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記第1のベルトの内周側に配置され前記ニップ部に圧力を付与する第1の押圧部と、を備え、
    前記第1のベルトは、前記ニップ部を通過する記録媒体が接触する通紙領域と、前記通紙領域に対して前記第1のベルトの幅方向の両端に位置する非通紙領域とを有し、前記第1の押圧部は前記通紙領域に対向して配置され、
    前記第1のベルトの内周面に接触する無端状の第2のベルトと、
    前記第2のベルトの内周面に接触し前記非通紙領域に対向して配置され、前記ニップ部に圧力を付与する第2の押圧部と、をさらに備え、
    前記非通紙領域において前記第2の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力は、前記通紙領域において前記第1の押圧部から前記第1のベルトが受ける圧力以上であり、
    前記第1のベルトの内周に配置される加熱ローラーをさらに備える、定着装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載された定着装置と、
    前記記録媒体を搬送する搬送部とを備える、画像形成装置。
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