JP6858932B1 - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
Description
前記可動接点が前記固定接点に閉極している状態において前記ラッチの他端が引き外し駆動されると前記ラッチ係合部と前記ラッチピンとの係合が解けて前記開極用のばねによって前記可動接点が前記開極方向に駆動され、
前記可動接点が開極している状態において前記投入アクチュエータによって前記絶縁ロッドを介して前記ラッチピンが投入方向に駆動されると前記ラッチ係合部を介して前記ラッチが投入方向に駆動され前記可動接点が前記固定接点との閉極方向に駆動されるものである。
なお、各図面において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
図1から図7Bは本願の実施の形態1における回路遮断器の操作機構の構造を説明するためのもので、図1は回路遮断器の主として操作機構の構造を示し、図2は回路遮断器の主として操作機構の開極状態を示し、図3は回路遮断器の主として操作機構の閉極状態を示し、図4は回路遮断器の主として操作機構のラッチ係合解除による開極状態で投入アクチュエータ励磁状態を示し、図5は回路遮断器の主として操作機構の投入駆動ロッドと絶縁ロッドの連結部を示し、図6Aおよび図6Bは回路遮断器の主として操作機構の可動端子と開極ばねユニットの連結部を示し、図7Aおよび図7Bは回路遮断器の主として操作機構の絶縁ロッドとラッチ係合部を示すものである。
図2に示すように、投入アクチュエータ7内には投入用の駆動ロッド7a、駆動ロッド7aを復帰させるための復帰ばね7b、および投入コイル7cが装備されている。閉極時は投入コイル7cの励磁により、図2右方向へ駆動ロッド7aが水平移動すると共に復帰ばね7bが蓄勢される。開極時は投入コイル7cの解磁により、復帰ばね7bが放勢され、駆動ロッド7aは図2左方向へ水平移動し、リセット状態となる。
閉極駆動機構は絶縁ロッド6、絶縁ロッド6に設けられたラッチピンS1、一端がラッチピンS1に回転可能に取り付けられ、他端が固定ピンP2を回転中心として軸支された閉極駆動用のリンク16、リンク16に設けられたばね受けピン16a、閉極駆動用のリンク16を復帰させるための閉極駆動用リンク復帰用の復帰ばね17、メカフレーム5に固定された固定ピンP2で構成され、これらの部材は次のようにメカフレーム5に装備されている。
開極駆動機構は、可動接点1aが形成された可動接触子1bと開極駆動リンク1cとで構成された可動端子1、シャント4、固定ピンP1および開極ばねユニットで構成されている。
ここで、可動接触子1bの一端には固定接点2aと接離する可動接点1aが形成されている。
開極ばねユニットは、開極用のばねロッド8、開極用のばね9、開極用のばねガイド10、開極用の可動連結ピンS2、および抜止めピンS7から成る。
ばねガイド10は、回路遮断器内に固定されている。
また、ラッチ機構はラッチ11、可動連結ピンS3、ラッチ復帰ばね18で構成され、これらの部材は次のようにメカフレーム5に装備されている。
可動連結ピンS2の抜止めは、図6Aに示すように、開極駆動リンク1cに設けられた止まり穴のピン穴22へ抜止めピンS7を挿入、蓋をする様に可動接触子1bを取付けることでなされる。
図6Bに示す様に、固定接点2aから見て、可動接触子1bと開極駆動リンク1cは同等幅で形成され、開極用のばねロッド8の直径も可動端子1の幅と同じに構成されている。また、開極用のばねロッド8は開極用のばねガイド10により上下方向をある程度移動自由に支持されている。
ラッチ11は、可動端子1のラッチ貫通穴1eを貫通した状態で、可動連結ピンS3により、可動端子1に回転自在に軸支されている。ラッチ11は、回転軸を挟んで一端をラッチ係合部11a、他端をラッチ押し部11bで構成され、図7Aおよび図7Bに示すようにラッチ係合部11aは絶縁ロッド6にて上面および側面をカバー等で覆われた状態でラッチピンS1と係合している。
また、ひねりばねのラッチ復帰ばね18が可動連結ピンS3を支持軸として、一方の腕を可動端子1へ、もう一方の腕をラッチ11に掛けるように配置されており、ラッチ11は時計回りに常に付勢されている。
補助スイッチ駆動機構は、補助スイッチ駆動用のリンク15、補助スイッチ駆動用のロッド12、補助スイッチ駆動用のばねガイド13、補助スイッチ駆動用のばね14、可動連結ピンS4、可動連結ピンS5、可動連結ピンS6、固定ピンP4で構成され、これらの部材は次のようにメカフレーム5へ装備されている。
主構成ばねの荷重は、開極用のばね9>補助スイッチ駆動用のばね14の関係にあり、各復帰ばねのばね荷重は、これらばね荷重よりも小さい。
図2は投入コイル7cが解磁状態で操作機構は開極状態を示し、この状態からまず閉極動作を説明する。
換言すれば、可動端子1の閉極への動作過程において、リンク15の可動連結ピンS4が可動端子1に規制されてリンク15の移動量が規制され、可動端子1の閉極への動作の完了状態では可動連結ピンS4と可動端子1との間に空隙21が生じており、前記規制が解除されている。
図3に示す閉極状態から、投入コイル7cを解磁すると、復帰ばね7bが放勢され、図3の左方向へ駆動ロッド7aが移動する。このとき駆動ロッド7aが絶縁ロッド6の押し面6aを押す力が消失するため、復帰ばね17が放勢され、絶縁ロッド6およびラッチピンS1を有する閉極駆動用のリンク16が固定ピンP2を回転軸として反時計回りに円弧移動する。
その結果、ラッチピンS1のラッチ係合部11aを押す力が消失し、開極用のばね9が放勢され、ラッチ11を有する可動端子1が固定ピンP1を回転軸として反時計方向へ円弧移動する。
図4は引外し装置でのラッチ係合解除による可動端子1が開極状態、投入コイル7cが励磁状態を示す。図3の閉極状態で、回路短絡電流を検出した引外し装置20が上方向へ動作し、ラッチ押し部11bを押してラッチ11を反時計回りに回転させる。
ラッチ11が回転することにより、ラッチ係合部11aとラッチピンS1の係合が解除され、投入コイル7cは励磁状態を保ったまま、可動端子1は開極状態へ移行する。
ラッチ11はラッチ復帰ばね18により反時計回りに復帰し、図2に示す開極状態となる。本開極動作における補助スイッチ駆動機構の動作説明は、投入コイル7cの解磁による開極動作と同様で説明済みのため省略する。
以下、図8に基づいて、本願の実施の形態2を説明する。なお、本願の実施の形態2において前述の実施の形態1と同一または相当する部分についての説明は割愛し、前述の実施の形態1と異なる部分を主体にして以下に説明する。
実施の形態1では、補助スイッチ19の入切に補助スイッチ駆動用のリンク15、補助スイッチ駆動用の駆動ロッド12、補助スイッチ駆動用のばね14等、補助スイッチ駆動専用の部品が必要であったが、実施の形態2では補助スイッチ19を開極ばねロッド8にて駆動させる構成としている。このような構成とすることで、実施の形態1で必要であった上記部品が不要となり、部品点数を削減することができる。
前述の実施の形態1および実施の形態2では、可動端子が回動する構造の回路遮断器について説明したが、開閉機構は、この構造に限定されるものではなく、可動端子が例えば水平方向に直線移動する構造の回路遮断器であってもよい。なお、本願の実施の形態3において前述の実施の形態1および実施の形態2と同一または相当する部分についての説明は割愛し、前述の施の形態1および実施の形態2と異なる部分を主体にして以下に説明する。
図9A、図9Bおよび図9Cはこの実施形態3の回路遮断器を示す図であり、図9Aは回路遮断器の開極状態を、図9Bは閉極状態を、図9Cは引外し装置によるラッチ解除で回路遮断器開極状態かつ投入アクチュエータ励磁状態を、それぞれ示す。
また、ばねロッド8の移動により、補助スイッチ19が駆動される。
ばねガイド10は回路遮断器内に固定されている。
特徴4:前記特徴3において、前記可動端子と前記閉極駆動リンクと前記ラッチとは、平行クランク機構に構成されていることを特徴とする。
特徴5:前記特徴2から4のいずれかにおいて、前記ラッチ係合部および前記ラッチピンが、前記可動端子の前記可動接点と反対の側に配設され、前記ラッチピンが絶縁ロッドを介して投入方向の駆動力によって駆動され、前記ラッチ係合部および前記ラッチピンは前記可動接点の側が前記絶縁ロッドの一部で覆われていることを特徴とする。
特徴6:前記特徴2から5のいずれかにおいて、前記可動端子は、通電を担う銅系材の前記可動接点と剛性を担う鉄系材の開極駆動リンクとで一体に構成されていることを特徴とする。
特徴8:前記特徴2から7のいずれかにおいて、前記可動端子の前記一端を前記固定部に枢着する固定ピンが設けられ、前記固定ピンに補助スイッチ駆動リンクが可枢動に軸支され、前記可動端子の閉極への動作過程において補助スイッチ駆動リンクは補助スイッチ駆動ばねのばね力により駆動されて補助スイッチを動作させることを特徴とする。
特徴9:特徴8において、前記可動端子の閉極への動作過程において、前記補助スイッチ駆動リンクの可動連結ピンが前記可動端子に規制されて補助スイッチ駆動リンクの移動量が規制され、前記可動端子の閉極への動作の完了状態では前記可動連結ピンと前記可動端子との間に空隙が生じており、前記規制が解除されていることを特徴とする。
特徴10:前記特徴5において、前記投入方向の駆動力は投入アクチュエータの投入駆動ロッドから前記絶縁ロッドに伝達され、投入駆動ロッドと前記絶縁ロッドとは開極方向への動作時はそれぞれ独立して動作可能であることを特徴とする。
特徴11:前記特徴2から6のいずれかにおいて、前記開極方向の駆動力を前記可動端子に伝達する開極ばねロッドにより補助スイッチが駆動されることを特徴とする。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
Claims (11)
- 固定接点、前記固定接点に接離する可動接点を一端に有する可動接触子、ラッチ係合部を有する一端と引き外し駆動される他端との間の部分が前記可動接触子の他端に枢着されているラッチ、前記ラッチ係合部と係合するラッチピンを一端に有する絶縁ロッド、前記絶縁ロッドの他端を駆動する投入アクチュエータ、および前記可動接点を開極方向に駆動する開極用のばねを備え、
前記可動接点が前記固定接点に閉極している状態において前記ラッチの他端が引き外し駆動されると前記ラッチ係合部と前記ラッチピンとの係合が解けて前記開極用のばねによって前記可動接点が前記開極方向に駆動され、
前記可動接点が開極している状態において前記投入アクチュエータによって前記絶縁ロッドを介して前記ラッチピンが投入方向に駆動されると前記ラッチ係合部を介して前記ラッチが投入方向に駆動され前記可動接点が前記固定接点との閉極方向に駆動される
ことを特徴とする回路遮断器。 - 固定接点、前記固定接点に接離する可動接点、および一端が固定部に枢着され前記可動接点を有する他端が開極方向の駆動力によって駆動される可動端子を備えた回路遮断器であって、
ラッチ係合部を有する一端と引き外し駆動される他端との間の部分が前記可動端子の前記一端と前記可動端子の前記他端との間に枢着されたラッチ、および
固定部に一端が枢着され、前記ラッチ係合部と係合するラッチピンを他端に有する閉極駆動用のリンクを備え、
前記可動端子が閉極している状態において前記ラッチの他端が引き外し駆動されると前記ラッチ係合部と前記ラッチピンとの係合が解けて前記可動端子が前記開極方向の前記駆動力によって開極するように枢動し、
前記可動端子が開極している状態において前記ラッチピンが投入方向の駆動力によって駆動されると前記ラッチピンおよび前記ラッチの前記ラッチ係合部を介して前記ラッチが枢動することに伴って前記可動端子が枢動して閉極動作する
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2に記載の回路遮断器において、
前記可動端子と前記閉極駆動用のリンクとは所定の距離を隔てて同方向に延在しており、
前記ラッチは、前記可動端子および前記閉極駆動用のリンクの前記延在している方向と交差する方向に延在している
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項3に記載の回路遮断器において、
前記可動端子と前記閉極駆動用のリンクと前記ラッチとは、平行クランク機構に構成されている
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の回路遮断器において、
前記ラッチ係合部および前記ラッチピンが、前記可動端子の前記可動接点と反対の側に配設され、前記ラッチピンが絶縁ロッドを介して投入方向の駆動力によって駆動され、前記ラッチ係合部および前記ラッチピンは前記可動接点の側が前記絶縁ロッドの一部で覆われている
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の回路遮断器において、前記可動端子は、通電を担う銅系材の前記可動接点と剛性を担う鉄系材の開極駆動リンクとで一体に構成されている
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の回路遮断器において、
前記開極方向の駆動力を前記可動端子に伝達する開極ばねロッドと前記可動端子とが開極用可動連結ピンで連結されている
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の回路遮断器において、
前記可動端子の前記一端を前記固定部に枢着する固定ピンが設けられ、前記固定ピンに補助スイッチ駆動リンクが可枢動に軸支され、
前記可動端子の閉極への動作過程において補助スイッチ駆動リンクは補助スイッチ駆動ばねのばね力により駆動されて補助スイッチを動作させる
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項8に記載の回路遮断器において、
前記可動端子の閉極への動作過程において、前記補助スイッチ駆動リンクの可動連結ピンが前記可動端子に規制されて補助スイッチ駆動リンクの移動量が規制され、前記可動端子の閉極への動作の完了状態では前記可動連結ピンと前記可動端子との間に空隙が生じており、前記規制が解除されている
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項5に記載の回路遮断器において、
前記投入方向の駆動力は投入アクチュエータの投入駆動ロッドから前記絶縁ロッドに伝達され、
投入駆動ロッドと前記絶縁ロッドとは開極方向への動作時はそれぞれ独立して動作可能である
ことを特徴とする回路遮断器。 - 請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の回路遮断器において、
前記開極方向の駆動力を前記可動端子に伝達する開極ばねロッドにより補助スイッチが駆動される
ことを特徴とする回路遮断器。
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