JP6857250B2 - 飛行制御装置及び飛行制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、飛行体の飛行を制御する技術に関する。
飛行体の飛行を制御する技術が知られている。例えば特許文献1には、手動制御モードの際には、飛行体の速度や姿勢が過大になると要危険回避状態であると判定し、手動操作を無効にして自動操縦を行うことが記載されている。特許文献2には、飛行制御装置において作動している制御プログラムが、ノイズやバグによりロックしたり、暴走したりすることにより駆動装置の制御が不能となった場合に、駆動装置の制御を、オペレータの指示操作に基づいて飛行制御装置が行う制御から、オペレータの指示操作とは関係なく自律飛行装置が自律的に行う制御に切り替えることが記載されている。
特開2017−65297号公報 特開2017−7588号公報
ドローン等の無人の飛行体の中には、人が操作を行わなくても、予め定められた飛行計画に従って飛行できる飛行体がある。この飛行計画は、複数の飛行体が衝突せずに飛行できるように定められている。そのため、飛行体が予定時間よりも大幅に遅れて飛行すると、後続の飛行体に衝突したり、後続の飛行体の飛行を妨げになったりする場合がある。
本発明は、飛行体が制限時間内に経路上の位置に到達できなかった場合に、後続の飛行体への影響を低減することを目的とする。
本発明は、第1飛行条件が記載された飛行計画と、飛行体が飛行する経路上の位置に対して設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備える飛行制御装置を提供する。
前記飛行計画には、第1経路及び目的地が記載され、前記条件決定部は、前記目的地に向かう、前記第1経路とは異なる第2経路を決定してもよい。
前記飛行計画には、目的地が記載され、前記条件決定部は、前記目的地に向かう複数の経路のうち、所定の空域を通る経路を決定してもよい。
前記飛行計画には、目的地が記載され、前記条件決定部は、所定の条件を満たす場合には、前記目的地を変更し、前記変更された目的地に向かう新たな経路を決定してもよい。
前記飛行体の位置を測定する測位部を更に備え、前記飛行計画には、飛行目的に応じて付与される優先度が記載され、前記所定の条件は、前記測位部により測定された前記位置から前記目的地までの距離又は前記優先度に関する条件であってもよい。
また、本発明は、飛行体が飛行する経路上の位置に対して制限時間を設定する設定部と、第1飛行条件が記載された飛行計画と、前記設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備える飛行制御システムを提供する。
前記設定部は、前記飛行体の飛行性能と前記飛行体が飛行する空域の状況とに基づいて、前記制限時間を設定してもよい。
本発明によれば、飛行体が制限時間内に経路上の位置に到達できなかった場合に、後続の飛行体への影響を低減することができる。
飛行制御システム1の構成の一例を示す図である。 飛行体10の外観の一例を示す図である。 飛行体10のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。 飛行制御システム1の機能構成の一例を示す図である。 飛行制御システム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 飛行計画121の一例を示す図である。 空域の一例を示す図である。 飛行経路R1の一例を示す図である。 判定結果に応じた飛行制御の一例を示す図である。 飛行体10の飛行制御を示すフローチャートである。
実施形態
構成
図1は、飛行制御システム1の構成の一例を示す図である。飛行制御システム1は、飛行体10の飛行を制御するシステムである。飛行制御システム1は、複数の飛行体10と、サーバ装置20とを備える。
図2は、飛行体10の外観の一例を示す図である。飛行体10は、人が操作を行わなくても自律的に飛行可能な無人航空機である。飛行体10は、例えばドローンである。飛行体10は、プロペラ101と、駆動装置102と、バッテリー103とを備える。
プロペラ101は、軸を中心に回転する。プロペラ101が回転することにより、飛行体10が飛行する。駆動装置102は、プロペラ101に動力を与えて回転させる。駆動装置102は、例えばモーターである。駆動装置102は、プロペラ101に直接接続されてもよいし、駆動装置102の動力をプロペラ101に伝達する伝達機構を介してプロペラ101に接続されてもよい。バッテリー103は、駆動装置102を含む飛行体10の各部に電力を供給する。
図3は、飛行体10のハードウェア構成を示す図である。飛行体10は、物理的には、プロセッサ11、メモリ12、ストレージ13、通信装置14、測位装置15、撮像装置16、バス17などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。
プロセッサ11は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ11は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ11は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ13及び/又は通信装置14からメモリ12に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、飛行体10の動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。飛行体10において実行される各種処理は、1つのプロセッサ11により実行されてもよいし、2以上のプロセッサ11により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ11は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ12は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ12は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ12は、本発明の一実施の形態に係る飛行制御方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ13は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ13は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置14は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
測位装置15は、飛行体10の三次元の位置を測定する。測位装置15は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、複数の衛星から受信したGPS信号に基づいて飛行体10の現在位置を測定する。
撮像装置16は、飛行体10の周囲の画像を撮影する。撮像装置16は、例えばカメラであり、光学系を用いて撮像素子上に像を結ばせることにより、画像を撮影する。撮像装置16は、例えば飛行体10の前方において所定の範囲の画像を撮影する。ただし、撮像装置16の撮影方向は、飛行体10の前方に限定されず、飛行体10の上方、下方、又は後方であってもよい。また、例えば撮像装置16を支持する台座が回転することにより、撮影方向が変更されてもよい。
また、プロセッサ11やメモリ12などの各装置は、情報を通信するためのバス17で接続される。バス17は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
図4は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、飛行体10に対して運航管理を行う役割を担う。この「運航管理」とは、飛行体10の航空交通を管理することをいう。例えば飛行体10がドローン等の無人航空機である場合、運航管理には、飛行体10の飛行空域の設定や飛行経路の制御が含まれる。ただし、「運航管理」とは、このような無人航空機の管理だけでなく、有人航空機の航空交通管制、例えば有人航空機が飛行する空域全体の把握及び報知も含み得る概念である。
サーバ装置20は、物理的には、プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、通信装置24、バス25などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、通信装置24、及びバス25は、上述したプロセッサ11、メモリ12、ストレージ13、通信装置14、及びバス17と同様であるため、その説明を省略する。
図5は、飛行制御システム1の機能構成の一例を示す図である。飛行制御システム1は、生成部111と、設定部112と、送信部113と、取得部114と、測位部115と、検出部116と、判定部117と、決定部118と、飛行制御部119として機能する。この例では、生成部111、設定部112、及び送信部113は、サーバ装置20に実装される。サーバ装置20における各機能は、プロセッサ21、メモリ22などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ21が演算を行い、通信装置24による通信や、メモリ22及びストレージ23におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより実現される。一方、取得部114、測位部115、検出部116、判定部117、決定部118、及び飛行制御部119は、飛行体10に実装される。飛行体10における各機能は、プロセッサ11、メモリ12などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ11が演算を行い、通信装置14による通信や、メモリ12及びストレージ13におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより実現される。この場合、飛行体10は、飛行制御装置として機能する。
生成部111は、飛行体10の飛行計画121を生成する。この飛行計画121とは、飛行の計画を示す情報を意味する。この飛行計画121には、第1飛行条件が記載される。飛行条件とは、飛行体10が飛行するときに従うべき条件をいう。飛行条件は、飛行体10の飛行制御に用いられる。
設定部112は、飛行体10が飛行する経路上の位置に制限時間を設定する。この制限時間とは、経路上の位置に到達すべき時間の範囲又は時刻をいう。設定部112は、飛行体10の飛行性能と飛行体10が飛行する空域の状況とに基づいて、制限時間を設定してもよい。制限時間の設定において空域の状況を加味するのは、空域の状況によっては、飛行体10が飛行性能を十分に発揮できない可能性があるためである。
送信部113は、生成部111により生成された飛行計画121と、設定部112により設定された制限時間を示す情報とを飛行体10に送信する。取得部114は、送信部113から送信された飛行計画121及び制限時間を示す情報を取得する。この制限時間を示す情報は、飛行計画121に含まれてもよい。
測位部115は、飛行体10の位置を測定する。測位部115は、例えば上述した測位装置15により実現される。検出部116は、飛行体10から所定の範囲内に存在する物体を検出する。検出部116は、例えば撮像装置16により撮影された画像に画像認識処理を施すことにより、飛行体10から所定の範囲内に存在する物体を検出する。この物体は、例えば他の飛行体10、鳥、自然物、建造物等の飛行の妨げになる障害物である。
判定部117は、取得部114により取得された情報に基づいて、飛行体10が制限時間内に対応する位置に到達したか否かを判定する。飛行体10は、計時機能を有する。判定部117は、例えば測位部115により測定された位置及び計時機能により計測された現在時刻に基づいて、この判定を行ってもよい。
決定部118は、判定部117により飛行体10が制限時間内に対応する位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する。この制限時間内に対応する位置に到達していない状態とは、飛行体10が制限時間内に対応する位置に到達していない状態である。すなわち、制限時間内に対応する位置に到達していない状態とは、制限時間になったときの飛行体10の位置が、経路上においてその制限時間が設定された位置よりも出発地P1に近い状態である。
飛行制御部119は、判定部117の判定結果に応じて、飛行計画121に記載された第1飛行条件に従う第1飛行制御と、決定部118により決定された第2飛行条件に従う第2飛行制御とを切り替えて、飛行体10の飛行を制御する。例えば飛行制御部119は、判定部117により飛行体10が制限時間内に対応する位置に到達したと判定された場合には、飛行計画121に記載された第1飛行条件に従って飛行体10の飛行を制御してもよい。一方、飛行制御部119は、判定部117により飛行体10が制限時間内に対応する位置に到達していないと判定された場合には、決定部118により決定された第2飛行条件に従って飛行体10の飛行を制御してもよい。
なお、以下の説明において、飛行体10を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ11、メモリ12などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ11が演算を行い、通信装置14による通信や、メモリ12及びストレージ13におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。サーバ装置20についても同様である。
動作
図6は、飛行制御システム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。飛行体10が飛行を行う前に、ステップS101の処理が開始される。
ステップS101において、飛行体10は、飛行許可を申請する申請情報を送信する。この申請情報には、例えば飛行日時、飛行経路、飛行高度等の飛行条件が含まれる。
ステップS102において、サーバ装置20の生成部111は、飛行体10から受信した申請情報に基づいて、飛行体10の飛行計画121を生成する。
図7は、飛行計画121の一例を示す図である。飛行計画121には、出発地、目的地、経由地、待機場所、及び飛行経路が記載される。出発地は、飛行体10が出発する場所である。目的地は、飛行体10が飛行の目的とする場所である。経由地は、飛行体10が出発地から目的地へと飛行する間に経由すべき場所である。待機場所は、飛行体10が一時的に待機する場所である。飛行経路は、飛行体10が辿るべき三次元の空路である。
この例では、飛行計画121には、出発地P1、目的地P10、経由地P2からP8、待機場所P9、飛行経路R1が記載される。これらの飛行条件は、申請情報に含まれる飛行条件であってもよいし、サーバ装置20により設定されてもよい。例えば飛行条件は、飛行体10が飛行する空域の属性に基づいて設定されてもよい。
図8は、空域の一例を示す図である。この例では、空域は、複数の空域セルCに分割されている。各空域セルCは、三次元の空間である。空域セルCは、例えば筒状の形状を有する。ただし、空域セルCの形状は筒状の形状に限定されず、角柱等の筒状以外の形状を有していてもよい。
空域セルCには、属性が設定されていてもよい。この属性には、例えば飛行方向及び空域の種別が含まれる。例えば空域セルC1に対して南から北に向かう飛行方向が設定されている場合、飛行体10は、この飛行方向にしか空域セルC1を飛行することができない。空域の種別には、例えば共有空域と排他空域とが含まれる。共有空域においては、同時に複数の飛行体10が飛行することができる。一方、排他空域においては、同時に1つの飛行体10しか飛行することができない。例えば空域セルC1が排他空域に設定されており、13時00分から15時00分の間、他の飛行体10に空域セルC1が割り当てられている場合、飛行体10は、この時間帯に空域セルC1を通ることはできない。上述した飛行経路R1は、このような空域セルCの属性を踏まえて設定されてもよい。
図9は、飛行経路R1の一例を示す図である。この飛行経路R1は、出発地P1から経由地P2からP8を介して目的地P10へと向かう経路である。また、目的地P10の近くには、待機場所P9がある。飛行経路R1が設定されると、飛行体10には、この飛行経路R1上の空域セルC1からCnが割り当てられる。或いは、飛行経路R1自体が連続する複数の空域セルCで表現されてもよい。また、出発地P1、経由地P2からP8、待機場所P9、及び目的地P10の少なくとも一部が空域セルCで表現されてもよい。
ステップS103において、サーバ装置20の設定部112は、飛行計画121に記載された経由地P2からP8に対して、制限時間を設定する。この制限時間には、飛行時間と余裕時間とが含まれる。飛行時間は、飛行体10の飛行性能に基づいて設定される。例えば飛行時間は、経由地P2からP8の各々までの飛行距離と、飛行体10の飛行速度とを用いて算出されてもよい。余裕時間は、例えば経由地P2からP8の各々の周辺の空域の状況に基づいて設定される。空域の状況には、例えば空域内の飛行体10の混雑度又は天気が含まれる。この混雑度は、例えば経由地P2からP8についてそれぞれ、所定の範囲の空域内に存在する飛行体10の数に基づいて算出されてもよい。例えば経由地P2から所定の範囲内の飛行体10の混雑度が高い場合には、経由地P2の余裕時間が延長されてもよい。これにより、経由地P2に設定される制限時間が長くなる。天気は、例えば外部システムから天気情報を取得することにより特定されてもよい。例えば経由地P2から所定の範囲の空域の天気が悪い場合には、経由地P2の余裕時間が延長されてもよい。これにより、経由地P2に設定される制限時間が長くなる。この「天気が悪い」とは、例えば降雨量が所定の量以上であったり、風速が所定の速度以上であったりする等、飛行体10の飛行性能が予定通りに発揮されないと考えられるような状態をいう。
また、設定部112は、このようにして設定した制限時間を飛行計画121に記載する。図7に示す例では、飛行計画121には、経由地P2からP8と対応付けて、各々に設定された制限時間が記載される。例えば経由地P2と対応付けて、経由地P2に設定された制限時間「13時30分」が記載される。
ステップS104において、サーバ装置20の送信部113は、飛行を許可する許可情報を飛行体10に送信する。この許可情報には、ステップS102において生成された飛行計画121が含まれる。飛行体10の取得部114は、サーバ装置20から許可情報を受信する。
ステップS105において、飛行体10は、受信した許可情報に含まれる飛行計画121をストレージ13に記憶させる。
ステップS106において、飛行体10は、ストレージ13に記憶された飛行計画121に従って飛行を開始する。具体的には、飛行制御部119は、飛行計画121に記載された飛行経路R1を通って飛行するよう、駆動装置102を制御する。飛行制御部119の下、駆動装置102が駆動することにより、プロペラ101が回転して飛行体10が飛行する。
ステップS107において、飛行体10の測位部115は、所定の時間間隔にて、飛行体10の現在位置を測定する。
ステップS108において、飛行体10の判定部117は、制限時間内に経由地P2からP8のうち次の経由地に到達したか否かを判定する。次の経由地に到達したか否かは、ステップS107において測定された位置に基づいて特定される。ここでは、次の経由地が経由地P2である場合を想定する。図7に示す例では、経由地P2に対して制限時間「13時30分」が設定されている。この場合、制限時間の13時30分になったときの飛行体10の位置が、飛行経路R1において経由地P2上の位置又は経由地P2と目的地P10との間である場合、制限時間内に経由地P2に到達したと判定される。一方、制限時間の13時30分になったときの飛行体10の位置が、飛行経路R1において経由地P2と出発地P1との間である場合、制限時間内に経由地P2に到達できなかったと判定される。
ステップS109において、飛行体10の飛行制御部119は、ステップS108の判定結果に応じた飛行制御を行う。
図10は、判定結果に応じた飛行制御の一例を示す図である。制限時間内に次の経由地に到達した場合、飛行体10は、運航管理制御により飛行する。この運航管理制御とは、飛行計画121に従って飛行を制御することをいう。運航管理制御は、上述した第1飛行制御の一例である。一方、制限時間内に次の経由地に到達できなかった場合、飛行体10は、自律制御により飛行する。この自律制御とは、飛行体10が飛行計画121によらずに自ら決定した飛行条件に従って飛行を制御することをいう。自律制御は、上述した第2飛行制御の一例である。このように、飛行体10は、制限時間内に経由地P2からP8に到達したか否かに応じて、飛行制御の方法を切り替える。
図11は、飛行体10の飛行制御を示すフローチャートである。図11に示す処理は、上述したステップS109において行われる。
ステップS201において、飛行体10は、ステップS108の判定結果を読み込む。この判定結果が制限時間内に次の経由地に到達したことを示す場合には(ステップS201:YES)、ステップS202に進む。
ステップS202において、飛行制御部119は、ストレージ13に記憶された飛行計画121に従って運航管理制御を行う。具体的には、飛行制御部119は、飛行計画121に記載された全ての飛行条件に従って飛行を制御する。例えば飛行制御部119は、飛行計画121に記載された飛行経路R1を通るように飛行制御を行う。この飛行制御により、飛行体10は、飛行経路R2を通って経由地P2からP8を介して目的地P10へと飛行する。運航管理制御の間、飛行体10は、飛行経路R1とは異なる経路を通って飛行しない。ただし、飛行体10は、測位部115により測定された位置又は検出部116により検出された障害物に応じて、一時停止したり、待機したりしてもよい。
一方、上述したステップS201において、読み込んだ判定結果が、制限時間内に次の経由地に到達できなかったことを示す場合には(ステップS201:NO)、ステップS203に進む。
ステップS203において、決定部118は、測位部115により測定された位置及び検出部116により検出された物体に基づいて、新たな飛行条件を決定する。この飛行条件には、少なくとも飛行経路が含まれる。
例えば決定部118は、目的地P10までの残りの飛行距離に応じて目的地を設定する。この目的地は、飛行計画121に記載された目的地P10と同じであってもよいし、目的地P10とは異なる場所であってもよい。例えば決定部118は、ステップS107において測定された位置から目的地P10までの残りの飛行距離が所定の条件を満たす場合には、目的地P10とは異なる目的地を設定してもよい。例えば残りの飛行距離が、出発地P1から目的地P10までの飛行距離の半分より大きい場合には、飛行計画121に記載された出発地P1が目的地に設定されてもよい。この場合、飛行体10の目的地は、目的地P10から変更されることになる。一方、決定部118は、残りの飛行距離が所定の条件を満たさない場合には、目的地P10を変更しなくてもよい。例えば残りの飛行距離が、出発地P1から目的地P10までの飛行距離の半分以下の場合には、飛行計画121に記載された目的地P10がそのまま設定されてもよい。
また、決定部118は、測位部115により測定された位置及び検出部116により検出された物体に基づいて、目的地に向かう飛行経路を決定する。例えば出発地P1が目的地として設定された場合、決定部118は、検出部116により検出された物体との衝突を回避しつつ、測位部115により測定された位置から、出発地P1に向かう飛行経路R2を決定する。この場合、飛行経路R1は、第1経路の一例であり、飛行経路R2は、第2経路の一例である。図9に示すように、この飛行経路R2は、基本的には、飛行計画121に記載された飛行経路R1と異なる経路である。ただし、飛行経路R2は、場合によっては飛行経路R1と少なくとも一部が同じであってもよい。
また、複数の飛行経路の候補がある場合、決定部118は、空域セルCの種別に基づいて、複数の飛行経路の候補の中から単一の飛行経路を決定してもよい。例えば決定部118は、共有空域の空域セルCを通る飛行経路を決定してもよい。この共有空域の空域セルCは、所定の空域の一例である。このとき、独占空域の空域セルCではなく、共有空域の空域セルCを通る飛行経路が決定されるのは、独占空域の空域セルCは、単一の飛行体10に割り当てられているため、他の飛行体10が侵入すると、これらの飛行体10が衝突する可能性があるためである。
ステップS204において、飛行制御部119は、ステップS203において決定された飛行条件に従って自律制御を行う。例えば飛行制御部119は、上述したステップS203において決定された飛行経路R2を通るように飛行制御を行う。この飛行制御により、飛行体10は、飛行経路R2を通って出発地P1へと飛行する。
ステップS202又はS204の処理が終了すると、上述したステップS107に戻り、ステップS107以降の処理が繰り返される。ただし、ステップS204の処理が行われた場合、ステップS107に戻らずにこの処理を終了してもよい。
以上説明した実施形態によれば、経由地P2からP8には、制限時間が設けられる。例えば飛行体10に所定の時間だけ飛行経路R1上の空域セルCが割り当てられる場合には、所定の時間が過ぎると、後続の飛行体10が飛行経路R1の少なくとも一部を飛行する場合がある。このような場合において、仮に飛行体10が制限時間内に次の経由地に到達できなかったときに、飛行計画121に記載された飛行経路R1を飛行し続けると、後続の飛行体10と衝突する可能性がある。しかし、上述した実施形態によれば、飛行体10は、制限時間内に次の経由地に到達できなかった場合には、飛行計画121によらずに自律制御により飛行する。このとき、飛行体10は、例えば飛行計画121に記載された飛行経路R1とは異なる新たな飛行経路R2に従って飛行する。そのため、飛行体10が後続の飛行体10と衝突する可能性が低くなり、後続の飛行体10への影響が低減される。
また、飛行体10は、制限時間内に次の経由地に到達した場合には、サーバ装置20から受信した飛行計画121に従って飛行する。この場合、飛行体10が自律制御を行う必要はないため、飛行体10の処理の負担が軽減され、消費電力も抑えられる。
変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態において、決定部118は、飛行目的に応じて付与される優先度に応じて目的地を設定してもよい。この場合、飛行計画121には、飛行目的に応じて付与される優先度が記載される。例えば飛行体10が事件又は事故の対応のために飛行する場合、この飛行体10の飛行目的の優先度は高くなってもよい。例えば決定部118は、優先度が所定の度合以上である場合には、飛行計画121に記載された目的地P10を変更せずにそのまま設定してもよい。これは、飛行体10の飛行目的の優先度が高い場合には、飛行体10が目的地P10に到達することが重要であると考えられるためである。
また、この場合、設定部112は、飛行計画121に記載された優先度に応じて制限時間を設定してもよい。例えば設定部112は、優先度が高いほど、制限時間を長くしてもよい。また、設定部112は、優先度が最も高い場合には、制限時間を無限にする、すなわち制限時間を設けなくてもよい。これは、飛行体10の飛行目的の優先度が高い場合には、制限時間に関わらず、飛行体10が目的地P10に到達することが重要であると考えられるためである。
上述した実施形態において、決定部118は、所定の待機場所を目的地に設定してもよい。この場合、飛行計画121には、所定の待機場所が記載される。飛行体10は、所定の待機場所に向けて飛行する。所定の待機場所に到着すると、飛行体10は、例えばサーバ装置20から新たな運航管理指示が受信されるまで、空中にて停止しながら待機してもよい。この場合、飛行体10は、サーバ装置20から新たな運航管理指示を受信すると、受信した運航管理指示に従って飛行してもよい。
飛行計画121に含まれる飛行条件は、上述した実施形態において説明した例に限定されない。例えば飛行計画121には、出発地、目的地、経由地、待機場所、及び飛行経路の一部だけが含まれてもよい。他の例において、飛行計画121には、飛行距離に関する他の飛行条件が記載されてもよいし、飛行時間又は飛行速度に関する飛行条件が記載されていてもよい。飛行時間に関する飛行条件は、例えば出発予定時刻、到着予定時刻、又は経由地の通過時刻であってもよい。飛行速度に関する飛行条件は、例えば飛行速度又は平均飛行速度であってもよい。
例えば飛行計画121には、飛行経路が記載されていなくてもよい。この場合、飛行体10は、運航管理制御を行うときに、飛行計画121に記載された経由地P2からP8を通って目的地P10へと向かう飛行経路を決定し、決定した飛行経路を通って飛行する。
上述した実施形態において、制限時間は、飛行経路R1上の経由地P2からP8以外の位置に設けられてもよい。例えば制限時間は、目的地P10に設けられてもよい。他の例において、制限時間は、飛行経路R1上の各空域セルCに対して設けられてもよい。
上述した実施形態において、飛行体10の位置を測定する方法は、GPSを用いた方法に限定されない。GPSを用いない方法により、飛行体10の位置が測定されてもよい。
上述した実施形態において、飛行体10の所定の範囲内に存在する物体を検出する方法は、撮像装置16により撮影された画像を用いる方法に限定されない。例えば、レーダーにより飛行体10から所定の範囲内に存在する物体を検出してもよい。
上述した実施形態において、サーバ装置20の機能の少なくとも一部が飛行体10に実装されてもよい。同様に、飛行体10の機能の少なくとも一部がサーバ装置20に実装されてもよい。
本発明は、飛行制御システム1において行われる処理のステップを備える飛行制御方法として提供されてもよい。また、本発明は、飛行体10又はサーバ装置20において実行されるプログラムとして提供されてもよい。
図5のブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
飛行体10又はサーバ装置20のハードウェア構成は、図3又は図4に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、飛行体10又はサーバ装置20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、飛行体10又はサーバ装置20の機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ11又は21は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an、及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1:飛行制御システム、10:飛行体、20:サーバ装置、111:生成部、112:設定部、113:送信部、114:取得部、115:測位部、116:検出部、117:判定部、118:決定部、119:飛行制御部

Claims (8)

  1. 第1飛行条件が記載された飛行計画と、飛行体が飛行する経路上の位置に対して設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え
    記飛行計画には、第1経路及び目的地が記載され、
    前記条件決定部は、前記目的地に向かう、前記第1経路とは異なる第2経路を決定す
    行制御装置。
  2. 第1飛行条件が記載された飛行計画と、飛行体が飛行する経路上の位置に対して設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え
    記飛行計画には、目的地が記載され、
    前記条件決定部は、前記目的地に向かう複数の経路のうち、所定の空域を通る経路を決定す
    行制御装置。
  3. 第1飛行条件が記載された飛行計画と、飛行体が飛行する経路上の位置に対して設定さ
    れた制限時間を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え
    記飛行計画には、目的地が記載され、
    前記条件決定部は、所定の条件を満たす場合には、前記目的地を変更し、前記変更された目的地に向かう新たな経路を決定す
    行制御装置。
  4. 前記飛行体の位置を測定する測位部を更に備え、
    前記飛行計画には、飛行目的に応じて付与される優先度が記載され、
    前記所定の条件は、前記測位部により測定された前記位置から前記目的地までの距離又は前記優先度に関する条件である
    請求項に記載の飛行制御装置。
  5. 飛行体が飛行する経路上の位置に対して制限時間を設定する設定部と、
    第1飛行条件が記載された飛行計画と、前記設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え
    前記飛行計画には、第1経路及び目的地が記載され、
    前記条件決定部は、前記目的地に向かう、前記第1経路とは異なる第2経路を決定する
    行制御システム。
  6. 飛行体が飛行する経路上の位置に対して制限時間を設定する設定部と、
    第1飛行条件が記載された飛行計画と、前記設定された制限時間を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え、
    前記飛行計画には、目的地が記載され、
    前記条件決定部は、前記目的地に向かう複数の経路のうち、所定の空域を通る経路を決定する
    飛行制御システム。
  7. 飛行体が飛行する経路上の位置に対して制限時間を設定する設定部と、
    第1飛行条件が記載された飛行計画と、前記設定された制限時間を示す情報とを取得す
    る取得部と
    前記取得された情報に基づいて、前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達したか否かを判定する到達判定部と、
    前記飛行体が前記制限時間内に前記位置に到達していないと判定された場合には、第2飛行条件を決定する条件決定部と、
    前記到達判定部の判定結果に応じて、前記第1飛行条件に従う第1飛行制御方法と、前記第2飛行条件に従う第2飛行制御方法とを切り替えて用いて、前記飛行体の飛行を制御する飛行制御部とを備え、
    前記飛行計画には、目的地が記載され、
    前記条件決定部は、所定の条件を満たす場合には、前記目的地を変更し、前記変更された目的地に向かう新たな経路を決定する
    飛行制御システム
  8. 前記設定部は、前記飛行体の飛行性能と前記飛行体が飛行する空域の状況とに基づいて、前記制限時間を設定する
    請求項5から7のいずれか1項に記載の飛行制御システム。
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