JP6906024B2 - 無人移動機管理システム、無人移動機管理方法、及びプログラム - Google Patents

無人移動機管理システム、無人移動機管理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無人移動機管理システム、無人移動機管理方法、及びプログラムに関する。
無人航空機をはじめとして運転者を乗せずに移動する機器(無人移動機)の利用が広まりつつある。無人航空機において異常が発生した際に、グラウンドコントロールステーション(GCS)などを用いて、無人航空機に対して出発地への帰還などを命令することが可能となっている。
特許文献1には、予め定められた飛行エリアから無人航空機が逸脱した場合に、無人航空機を自動で強制的に着陸させることを試みることが開示されている。
国際公開第2017/026337号
例えば無人航空機がより長距離を移動するような場合において、複数の管理者が1つの無人移動機を管理することが考えられる。複数の管理者が存在する場合、異常への対応を適切に行えない可能性が生じる。例えば、無人航空機に対して誰でも緊急着陸の命令が可能であると、緊急着陸する場所に精通していない者が緊急着陸を命令し、無人航空機が不適切な場所に着陸してしまうことが懸念される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の管理者によって無人移動機を適切に管理することが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る無人移動機管理システムは、無人移動機の現在の位置を取得する位置取得手段と、前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定する判定手段と、前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人航空機の操作に関する権限を設定する権限設定手段と、を含む。
本発明に係る無人移動機管理方法は、無人移動機の現在の位置を取得するステップと、前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定するステップと、前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人航空機の操作に関する権限を設定するステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、無人移動機の現在の位置を取得する位置取得手段、前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定する判定手段、前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人航空機の操作に関する権限を設定する権限設定手段、としてコンピュータを機能させる。
また本発明の一形態では、無人移動機管理システムは、前記複数の管理者のいずれかから指示を取得する指示取得手段と、前記複数の管理者の前記いずれかから取得された前記指示と、前記設定された権限とに基づいて、当該指示を実行するか否かを決定する実行決定手段と、をさらに含んでよい。
また本発明の一形態では、無人移動機管理システムは、前記設定された権限に基づいて、前記複数の管理者のいずれかが前記無人航空機に対して指示することを制限する制限手段をさらに含んでもよい。
また本発明の一形態では、前記権限設定手段は、前記複数の領域に含まれる第1の領域から第2の領域へ前記無人移動機が移動した場合に、前記無人移動機に第1の指示を実行させる権限を有する管理者を第1の管理者から第2の管理者へ変更してもよい。
また本発明の一態様では、前記権限設定手段は、前記複数の領域に含まれる第1の領域から第2の領域へ前記無人移動機が移動した場合に、前記無人移動機に第2の指示を実行させる権限を前記第1の管理者および前記第2の管理者に付与してもよい。
また本発明の一態様では、前記無人移動機は、無人航空機であってよい。
また本発明の一態様では、前記無人移動機は無人航空機であり、前記第1の指示は、緊急着陸または降下の指示であってよい。
また本発明の一態様では、前記無人移動機は無人航空機であり、前記第2の指示は、ホバリングの指示であってよい。
また本発明の一態様では、前記無人移動機は移動体通信網に接続され、前記無人移動機は前記移動体通信網を介して前記複数の管理者のいずれかから取得される指示であって前記設定される権限により前記複数の管理者の前記いずれかが実行可能とされた指示を実行する実行手段を含んでよい。
また本発明の一形態では、前記無人移動機は予め定められた手順に従って自律移動するとともに、予め定められた1または複数の指示のいずれかを受け付けた場合に前記手順による移動を停止して前記受け付けられた指示を実行し、前記指示取得手段は、前記複数の管理者のいずれかから前記予め定められた1または複数の指示のうちいずれかを取得してよい。
本発明によれば、複数の管理者によって無人移動機を適切に管理することが可能になる。
無人航空機管理システムの全体構成を示す図である。 領域の一例を示す図である。 無人航空機の移動ルートの一例を概略的に説明する図である。 無人航空機管理システムにより実現される機能を示すブロック図である。 無人航空機管理システムの処理の一例を示すフロー図である。 無人航空機の移動と権限の変化を説明する図である。(出発地) 無人航空機の移動と権限の変化を説明する図である。(2番目) 無人航空機の移動と権限の変化を説明する図である。(3番目) 無人航空機の移動と権限の変化を説明する図である。(4番目) 無人航空機管理システムの処理の一例を示すフロー図である。
以下では、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。同じ符号を付された構成に対しては、重複する説明を省略する。本実施形態では、無人移動機管理システムの例として、いわゆるドローンを含む無人航空機を管理する無人航空機管理システムの例を説明する。
図1は、無人航空機管理システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、無人航空機管理システムは、無人航空機1と、複数の管理端末2と、を含む。無人航空機1はLTE(Long Term Evolution)などの通信規格を用いる移動体通信網3を介してインターネット4と通信接続されている。管理端末2はインターネット4と通信接続されている。図1の例では無人航空機1と管理端末2とは移動体通信網3およびインターネット4を介して通信している。本実施形態では、無人航空機1を管理することができる複数の管理者が存在する。複数の管理者のそれぞれは、互いに異なる1または複数の管理端末2を操作する。
以下では、無人航空機管理システムに1台の無人航空機1が含まれる場合について説明するが、無人航空機管理システムには、複数台の無人航空機1が含まれていてもよい。
無人航空機1は、人が搭乗しない航空機であり、例えば、バッテリーで駆動する無人の航空機(いわゆるドローン)やエンジンで駆動する無人の航空機である。以下では、無人航空機1は、予め定められたプログラムに従って自律移動することができるものとして説明する。例えば、無人航空機1は、商品や郵便物などの荷物を搭載可能であってよく、配送先に飛行して荷物を配送したり、集荷先に飛行して荷物を集荷したりする。なお、無人航空機1は、種々の目的で飛行してよく、荷物の運搬以外にも、例えば飛行先の様子を取得するために飛行してもよいし、農場における農薬散布等の目的で飛行してもよい。
無人航空機1は、プロセッサ11、記憶部12、通信部13、撮影部14、及びセンサ部15を含む。センサ部15は、GPSセンサ18を含む。なお、無人航空機1は、プロペラ・モーター(アクチュエータの一例)・バッテリー・アンテナなども含むが、ここでは説明を省略する。
プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。またプロセッサ11は通信部13、撮影部14、センサ部15を制御する。上記プログラムは、インターネット4等を介して提供されるものであってもよいし、フラッシュメモリやDVD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであってもよい。
記憶部12は、RAMなどの揮発性メモリと、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリとを含む。記憶部12はさらにハードディスクなどの記憶装置を含んでもよい。記憶部12は、上記プログラムを格納する。また、記憶部12は、プロセッサ11、通信部13、撮影部14、センサ部15から入力される情報や演算結果を格納する。
通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースを実現する集積回路等を含む。通信部13は、移動体通信網3がサポートする所定の通信プロトコルのもとで通信を行う。ただし、通信の方式は上記のものに限られない。無人航空機1が含むアンテナと、管理端末2に接続されるアンテナとの間で特定機器(例えば、いわゆるラジコン)用の無線通信方式によって通信してもよい。無線LAN、Bluetooth(登録商標)、iBeacon(登録商標)、又はWi−Fi Direct(登録商標)といった汎用機器用の無線通信方式により無人航空機1と管理端末2とが通信してもよい。
撮影部14は、少なくとも1台のカメラである。例えば、撮影部14は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子を含み、当該撮像素子が撮影した画像をデジタルデータとして記録する。画像は、静止画であってもよいし、所定のフレームレートで連続的に撮影された動画であってもよい。なお、撮影部14は、無人航空機1に含まれなくてもよい。
センサ部15は、例えば、GPSセンサ18を含む。GPSセンサ18は、衛星からの信号を受信する受信機を含み、例えば、受信機が受信した信号に基づいて位置情報を検出する。位置情報は、例えば、緯度経度情報であり、地球上の座標情報である。センサ部15は、さらに、赤外線センサ、超音波センサ、音声センサ(マイク)、加速度センサ、ジャイロセンサ、風センサ、地磁気センサ、高度センサ、変位センサ、感圧センサ、温度センサ、又はモータエンコーダ(回転位置センサ)等の任意のセンサを含んでよい。
管理端末2は、無人航空機1の飛行を管理するための機器であり、例えば、スマートフォン(携帯電話)、タブレット型端末、又はパーソナルコンピュータ等であってもよい。管理端末2は、プロセッサ21、記憶部22、通信部23、入出力部24を含む。
プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。またプロセッサ21は通信部23、入出力部24を制御する。
記憶部12は、RAMなどの揮発性メモリと、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリとを含む。記憶部12はさらにハードディスクなどの記憶装置を含んでもよい。記憶部22は、上記プログラムを格納する。
通信部23は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースを実現する集積回路等を含む。通信部13は、プロセッサ11の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をプロセッサ11や記憶部12に入力し、他の装置に情報を送信する。図1の例では、通信部23はインターネット4との通信を行うが、通信部23がアンテナに接続され、無人航空機1側のアンテナ、通信部13との間で、無人航空機1と同じ無線通信方式を用いて直接的に通信してもよい。
入出力部24は、表示出力デバイスをコントロールするビデオコントローラや、入力デバイスからのデータを取得するコントローラなどにより構成される。入力デバイスとしては、タッチパネル、キーボード、マウスなどがある。入出力部24は、プロセッサ21の制御に基づいて、表示出力デバイスに表示データを出力し、入力デバイスをユーザが操作することにより入力されるデータを取得する。表示出力デバイスは例えばディスプレイ装置であり、管理端末2に内蔵されていてもよいし、外部に接続されてもよい。
本実施形態では、無人航空機1が飛行可能なエリアが複数の領域に分割され、その複数の領域のそれぞれに互いに異なる1または複数の管理者が割り当てられている。
図2は、領域の一例を示す図である。図2の例では、無人航空機1が飛行しうる領域が、領域AからGに分割されている。図2の例では、領域AからGは、日本の都道府県の自治体に対応している。それぞれの管理者に割り当てられる領域を自治体のように各種組織の運営の単位に近づけることで、管理者が割り当てられた領域に精通している蓋然性が高く、無人航空機1のより適切な管理を可能とする。無人航空機1が飛行しうる領域は、より下位の自治体である市町村に対応してもよいし、一部の領域が上位の自治体に対応するように分割され、残りの領域がより下位の自治体に対応するように分割されてもよい。
図3は、無人航空機1の移動ルートの一例を概略的に説明する図である。図3は、図2に示される出発地Pから目的地Qへ無人航空機1が飛行する場合の例について説明する。出発地Pは領域Aのうちにあり、目的地Qは領域Dのうちにある。このケースでは、無人航空機1は、領域A、領域B、領域C、領域Dの順に飛行する。また、無人航空機1との通信に用いられるアンテナ31a,31b,31cが領域Aなどに配置されている。アンテナ31a,31b,31cのそれぞれの通信可能範囲32a,32b,32cは、領域AからDと異なっており、無人航空機1と通信しているアンテナから無人航空機1が飛行している領域を特定することは難しい。したがって、本実施形態では、位置情報を用いて、複数の領域のそれぞれに割り当てられた管理者に対して権限を設定している。なお、図3では説明の容易のため3つのアンテナ31a,31b,31cのみが示されているが、実際にはより多くのアンテナが配置されてよい。
以下では、本実施形態において無人航空機管理システムが実現する機能および処理について説明する。図4は、無人航空機管理システムにより実現される機能を示すブロック図である。無人航空機管理システムは、位置取得部51、領域判定部52、権限設定部53、指示取得部54、実行制御部55、飛行制御部56を含む。これらの機能は、プロセッサ11が記憶部12に格納されるプログラムを実行し、通信部13やセンサ部15を制御することにより実現される。位置取得部51、領域判定部52、権限設定部53、指示取得部54、実行制御部55の機能は、無人航空機1と異なるサーバに含まれるプロセッサ11が記憶部12に含まれるプログラムを実行し、通信部13を制御することにより実現されてもよい。
位置取得部51は、センサ部15に含まれるGPSセンサ18を制御し、無人航空機1の現在位置を取得する。
領域判定部52は、取得された現在位置に基づいて、無人航空機1があらかじめ定められた複数の領域のいずれに存在するか判定する。
権限設定部53は、その複数の領域のいずれかであって、無人航空機1が存在すると判定された領域に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対してこの無人航空機1の操作に関する権限を設定する。本実施形態では、権限の種別は、ホバリングを可能とする権限、ホバリングを解除する権限、緊急着陸場所へ緊急着陸させる権限、パラシュートを開き降下させる権限、離陸地点へ帰還させる権限である。
指示取得部54は、複数の管理者のいずれかから無人航空機1の操作に関する指示を取得する。
実行制御部55は、指示取得部54により複数の管理者のいずれかから取得された指示と、権限設定部53により設定された権限とに基づいて、その指示を実行するか否かを決定する。なお、この実行制御部55の制御は、管理者がすべての指示を発行できる場合に、実行制御部55がその発行された指示を実行するか否かを判定するものである。この代わりに、例えば管理端末2の操作画面においてユーザがボタンを押下することにより指示が発行される場合に、実行制御部55が操作画面にボタンを表示するか否かを制御することにより、複数の管理者のそれぞれがその権限が付与された指示のみを発行できるようにしてもよい。つまり、実行制御部55は、設定された権限に基づいて、複数の管理者のいずれかが前記無人航空機に対して指示することを制限してもよい。
飛行制御部56は、取得された指示であって、権限設定部53により、その指示をした管理者に実行の権限が付与された指示を実行する。また飛行制御部56は、無人航空機1が予め定められたプログラム(手順)に従って自律移動(具体的には自律飛行)するよう制御するとともに、権限が付与された管理者から指示を受け付けた場合に、そのプログラムによる自律移動を停止し、受け付けられた指示を実行する。
図5は、無人航空機管理システムの処理の一例を示すフロー図である。図5には、主に位置取得部51、領域判定部52および権限設定部53の処理が記載されている。図5に示される処理は、一定時間ごとに繰り返し実行される。
はじめに、位置取得部51は、GPSセンサ18の出力などに基づいて、無人航空機1の現在位置を取得する(ステップS201)。位置取得部51が無人航空機1のプロセッサ11に基づいて実現される場合、位置取得部51はGPSセンサ18を直接的に制御して現在位置を取得してよい。位置取得部51が他のサーバにより実現される場合は、無人航空機1のプロセッサ11が取得しサーバに向けて送信した現在位置を受信することにより現在位置を取得してよい。
次に、領域判定部52は、現在位置が予め定められた複数の領域のうち、いずれの領域内にあるか判定する(ステップS202)。ある位置がどの領域内にあるか判定する具体的な手法は公知であるので説明を省略する。
権限設定部53は、現在位置を含むと判定された領域が、前回の処理において判定された領域から変化したか判定する(ステップS203)。この判定は、無人航空機1が存在する領域がある領域から他の領域へと遷移したか否かを検出することと等価である。判定された領域が変化しない場合には(ステップS203のN)、権限を変更する必要がないので処理を終了する。一方、判定された領域が変化した場合には(ステップS203のY)、権限設定部53は、関連する管理者へ権限を付与する処理を実行する(ステップS204~S208)。権限設定部53は、複数の管理者のそれぞれに付与される権限のデータを更新することにより権限を付与する。
ステップS204において、権限設定部53は、現在位置を含むと判定された領域に割当てられた管理者に、すべての指示の権限を付与する。そして、変化する前の領域(以下では「1つ前の領域」と記載する)が出発地Pを含む場合には(ステップS205のY)、権限設定部53は、1つ前の領域に割当てられた管理者に、ホバリングおよび帰還の権限のみを付与する(ステップS206)。一方、1つ前の領域が出発地Pを含まない場合には(ステップS205のN)、1つ前の領域に割当てられた管理者に、ホバリングの権限のみを付与する(ステップS207)。
1つ前の領域の管理者に対して権限が付与されると、権限設定部53は、無人航空機1が1つ前の領域に遷移する前に存在した領域(以下では「2つ前の領域」と記載する)が出発地Pを含むか否か判定する(ステップS208)。そして、2つ前の領域が出発地Pを含む場合には(ステップS208のY)、2つ前の領域に割当てられた管理者に帰還の権限のみを付与する(ステップS209)。一方、2つ前の領域が出発地Pを含まない場合には(ステップS208のN)、2つ前の領域に割当てられた管理者に付与されたすべての権限を取り消す(ステップS210)。
次に、図5に示される処理により、各管理者に割当てられる権限がどのように変化するかについて、より具体的な例を用いて説明する。図6から9は無人航空機1の移動と権限の変化を説明する図である。図6から9において、表のAからDの欄は、それぞれ領域AからDの管理者を示し、表の行は権限の種別を示している。以下では、無人航空機1が、領域A内から領域B、領域C、領域Dの順に移動した場合の例について説明する。
図6は、無人航空機1の現在位置が、出発地Pを含む領域Aに存在する場合の各管理者に付与される権限を説明する図である。この場合、領域Aの管理者にはすべての種別の権限が付与される。図7は、無人航空機1が領域A内から領域B内へと移動した場合の各管理者に付与される権限を説明する図である。この場合、現在位置を含む領域Bの管理者にはすべての種別の権限が付与され、その1つ前の領域である領域Aの管理者にはホバリングの権限が付与される。また領域Aは出発地Pを含むため、領域Aの管理者には離陸地点へ帰還させる権限も付与される。
1つ前の領域の管理者は、無人航空機1が現在の領域へ移動するタイミングで、無人航空機1またはその周囲の異常を感知できる可能性がより高い。1つ前の領域の管理者にホバリングの権限を付与することで、異常を検知したが対処する前に次の領域へ移動してしまうようなケースにおいて、無人航空機1に対してホバリングを指示することが可能になる。これにより、無人航空機1が必要以上に移動することを防ぎ、現在の領域の管理者へ対応を引き継ぎ、より確実に異常に対応することが可能になる。また、現在の領域の管理者以外には、緊急着陸やパラシュートによる降下の指示が禁止されているため、管理者が適切な場所に着陸や降下の指示をすることをより確実に行える。
図8は、図7の状態からさらに、無人航空機1が領域B内から領域C内へと移動した場合の各管理者に付与される権限を説明する図である。図8の例は、権限と領域との関係をより明確に示している。無人航空機1が存在する領域Cの管理者にはすべての権限が付与され、その1つ前の領域である領域Bの管理者にはホバリングの権限が付与され、他の権限は付与されない。そして、2つ前の領域でありかつ出発地Pを含む領域Aの管理者には、離陸地点へ帰還させる権限が付与され、他の権限は付与されない。領域Aの管理者に付与されていたホバリングの権限は取り消されている。
図9は、図8の状態からさらに、無人航空機1が領域C内から領域D内へと移動した場合の各管理者に付与される権限を説明する図である。無人航空機1が存在する領域Dの管理者にはすべての権限が付与され、その1つ前の領域である領域Cの管理者にはホバリングの権限が付与され、他の権限は付与されない。2つ前の領域である領域Bの管理者には、いずれの権限も付与されない。
このように現在位置が含まれる領域に応じて権限を管理することで、無人航空機1の置かれた状況を認識している蓋然性の高い管理者のみが指示でき、そうでない管理者が不必要な指示をすることを防ぐことができる。
以下では、無人航空機管理システムが、権限に基づいて、管理者の指示を受け付け指示を実行する処理について説明する。図10は、無人航空機管理システムの処理の一例を示すフロー図である。図10には、主に指示取得部54、実行制御部55および飛行制御部56の処理が記載されている。図10の処理は、複数の管理者のいずれかが指示を入力するごとに実行される。
はじめに、指示取得部54は、複数の管理者のうちいずれかから入力された指示を取得する(ステップS301)。次に、実行制御部55は、指示を入力した管理者に、その指示の権限が付与されているか判定する(ステップS302)。その管理者に指示の権限が付与されている場合には(ステップS302のY)、実行制御部55は、飛行制御部56が実行中の航行プログラムを一時停止し、入力された指示を実行するように制御する(ステップS303)。一方、その管理者に指示の権限が付与されていない場合には(ステップS302のN)、実行制御部55は、管理端末2へ向けてエラーメッセージを出力し、管理者へ権限がないことを通知する(ステップS304)。
ここで、指示を取得してから権限を確認する代わりに、管理端末2に表示される指示のボタンの表示を制限してもよい。この場合には、実行制御部55は、各管理者へ現在付与されている権限を示す情報を管理端末2へ送信し、管理端末2は、その情報に基づいて、権限が付与された指示のボタンを表示させる。管理端末2を操作する管理者が指示のボタンを押下すると、管理端末2はその指示を指示取得部54へ向けて送信する。ボタンの表示の制限と、指示を取得してからの権限の確認との双方の処理が行われてもよい。
無人航空機管理システムは、無人航空機1以外のコンピュータ(例えば、サーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ)を含んでいてもよく、当該コンピュータによって各無人航空機1の飛行制御が実行されてもよい。この場合、無人航空機1及び管理端末2は、インターネット4などのネットワークを介して当該コンピュータと通信可能であってもよい。
また例えば、上記説明した各機能は、無人航空機管理システムの何れかのコンピュータで実現されるようにすればよく、無人航空機1、管理端末2、又はサーバなどの他のコンピュータで各機能が分担されていてもよい。無人航空機1の代わりに、例えば地上を走行する自動運転の無人配送車の管理に本発明を適用してもよい。
1 無人航空機、2 管理端末、3 移動体通信網、4 インターネット、11,21 プロセッサ、12,22 記憶部、13,23 通信部、14 撮影部、15 センサ部、18 GPSセンサ、24 入出力部、A〜G 領域、P 出発地、Q 目的地、31a,31b,31c アンテナ、32a,32b,32c 通信可能範囲、51 位置取得部、52 領域判定部、53 権限設定部、54 指示取得部、55 実行制御部、56 飛行制御部。

Claims (12)

  1. 無人移動機の現在の位置を取得する位置取得手段と、
    前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定する判定手段と、
    前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人移動機の操作に関する権限を設定する権限設定手段と、
    を含む無人移動機管理システム。
  2. 請求項1に記載の無人移動機管理システムであって、
    前記複数の管理者のいずれかから指示を取得する指示取得手段と、
    前記複数の管理者の前記いずれかから取得された前記指示と、前記設定された権限とに基づいて、当該指示を実行するか否かを決定する実行決定手段と、
    をさらに含む無人移動機管理システム。
  3. 請求項2に記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記無人移動機は予め定められた手順に従って自律移動するとともに、予め定められた1または複数の指示のいずれかを受け付けた場合に前記手順による移動を停止して前記受け付けられた指示を実行し、
    前記指示取得手段は、前記複数の管理者のいずれかから前記予め定められた1または複数の指示のうちいずれかを取得する、
    無人移動機管理システム。
  4. 請求項1または2に記載の無人移動機管理システムであって、
    前記設定された権限に基づいて、前記複数の管理者のいずれかが前記無人移動機に対して指示することを制限する制限手段、
    をさらに含む無人移動機管理システム。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記権限設定手段は、前記複数の領域に含まれる第1の領域から第2の領域へ前記無人移動機が移動した場合に、前記無人移動機に第1の指示を実行させる権限を有する管理者を第1の管理者から第2の管理者へ変更する、
    無人移動機管理システム。
  6. 請求項に記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記権限設定手段は、前記複数の領域に含まれる第1の領域から第2の領域へ前記無人移動機が移動した場合に、前記無人移動機に第2の指示を実行させる権限を前記第1の管理者および前記第2の管理者に付与する、
    無人移動機管理システム。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記無人移動機は、無人航空機である、
    無人移動機管理システム。
  8. 請求項5または6に記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記無人移動機は無人航空機であり、
    前記第1の指示は、緊急着陸または降下の指示である、
    無人移動機管理システム。
  9. 請求項に記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記無人移動機は無人航空機であり、
    前記第2の指示は、ホバリングの指示である、
    無人移動機管理システム。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の無人移動機管理システムにおいて、
    前記無人移動機は移動体通信網に接続され、
    前記無人移動機は前記移動体通信網を介して前記複数の管理者のいずれかから取得される指示であって前記設定される権限により前記複数の管理者の前記いずれかが実行可能とされた指示を実行する実行手段を含む、
    無人移動機管理システム。
  11. 無人移動機の現在の位置を取得するステップと、
    前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定するステップと、
    前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人移動機の操作に関する権限を設定するステップと、
    を含む無人移動機管理方法。
  12. 無人移動機の現在の位置を取得する位置取得手段、
    前記取得された位置に基づいて、前記無人移動機が予め定められた複数の領域のいずれに存在するか判定する判定手段、
    前記判定に基づいて、複数の管理者のそれぞれに対して前記無人移動機の操作に関する権限を設定する権限設定手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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