JP6855849B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6855849B2 JP6855849B2 JP2017045389A JP2017045389A JP6855849B2 JP 6855849 B2 JP6855849 B2 JP 6855849B2 JP 2017045389 A JP2017045389 A JP 2017045389A JP 2017045389 A JP2017045389 A JP 2017045389A JP 6855849 B2 JP6855849 B2 JP 6855849B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive member
- electrophotographic photosensitive
- layer
- resin
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
導電性基体と、
前記導電性基体上に設けられた下引層と、
前記下引層上に設けられ、電荷発生材料と、アミノ系シランカップリング剤、下記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、下記一般式(2)で表されるアミン化合物よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含み、前記電荷発生材料に対する、前記アミノ系シランカップリング剤、下記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、下記一般式(2)で表されるアミン化合物の合計N原子含有量が100ppm以上10000ppm以下である電荷発生層と、
前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、
を有する電子写真感光体。
(一般式(1)中、RA11、RA12及びRA13は、それぞれ単独に、水素原子、または置換若しくは未置換の炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。)
(一般式(2)中、RA21及びRA22は、それぞれ単独に、水素原子、または置換若しくは未置換の炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。)
前記電荷発生層が少なくとも前記アミノ系シランカップリング剤を含み、前記電荷発生材料に対する、前記アミノ系シランカップリング剤、前記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、前記一般式(2)で表されるアミン化合物の合計N原子含有量が200ppm以上8000ppm以下である<1>に記載の電子写真感光体。
前記電荷発生材料が、フタロシアニン顔料である<1>又は<2>に記載の電子写真感光体。
前記フタロシアニン顔料が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料である<3>に記載の電子写真感光体。
<1>〜<4>のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
<1>〜<4>のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
<2>に係る発明によれば、電荷発生層が少なくともアミノ系シランカップリング剤を含み、電荷発生材料に対する特定のアミン化合物の合計N原子含有量が200ppm未満又は8000ppm超えである場合に比べ、画像濃度の低下と共に、経時で生じる、かぶりの発生を抑制する電子写真感光体が提供される。
<3>、又は<4>に係る発明によれば、電荷発生材料に対する特定のアミン化合物の合計N原子含有量が100ppm未満又は10000ppm超えである場合に比べ、電荷発生材料としてフタロシアニン顔料を感光層が含んでも、画像濃度の低下と共に、経時で生じる、かぶりの発生を抑制する電子写真感光体が提供される。
<5>、又は<6>に係る発明によれば、導電性基体上に、下引層、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体であって、電荷発生層が、電荷発生材料と、特定アミン化合物と、を含み、電荷発生材料に対する、特定のアミン化合物の合計N原子含有量が100ppm未満又は10000ppm超えである電子写真感光体を備える場合に比べ、画像濃度の低下と共に、経時で生じる、かぶりの発生を抑制するプロセスカートリッジ、又は画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る電子写真感光体(以下、「感光体」とも称する)は、導電性基体と、導電性基体上に設けられた下引層と、下引層上に設けられた電荷発生層と、電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、を有する。
そして、電荷発生層は、電荷発生材料と、アミノ系シランカップリング剤、一般式(1)で表されるアミン化合物、及び一般式(2)で表されるアミン化合物よりなる群から選択される少なくとも1種(特定アミン化合物)と、を含み、電荷発生材料に対する、アミノ系シランカップリング剤、一般式(1)で表されるアミン化合物、及び一般式(2)で表されるアミン化合物の合計N原子含有量(特定のアミン化合物の合計N原子含有量)が100ppm以上10000ppm以下である。
感光体の表面の磨耗が進行すると、導電性基体上に形成された層の層厚みが減少することから、感光体を帯電するとき、磨耗前に比べ磨耗後は、下引層と電荷発生層との界面に印加される電界強度が上昇する。
すると、下引層から電荷発生層への電荷注入が増加し、感光体の帯電電位が低下し、非画像部にトナーが付着(現像)する現象が発生することがある。つまり、経時で、かぶりが発生することがある。
その構成により、本実施形態に係る感光体は、画像濃度の低下と共に、経時で生じる、かぶり(非画像部にトナーが付着する現象)の発生を抑制する。その理由は、次の通り推測される。
図1は、本実施形態に係る電子写真感光体7Aの層構成の一例を示す概略部分断面図である。図1に示す電子写真感光体7Aは、導電性基体4上に、下引層1、電荷発生層2及び電荷輸送層3がこの順序で積層された構造を有する。そして、電荷発生層2及び電荷輸送層3が感光層5を構成している。
導電性基体としては、例えば、金属(アルミニウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等)又は合金(ステンレス鋼等)を含む金属板、金属ドラム、及び金属ベルト等が挙げられる。また、導電性基体としては、例えば、導電性化合物(例えば導電性ポリマー、酸化インジウム等)、金属(例えばアルミニウム、パラジウム、金等)又は合金を塗布、蒸着又はラミネートした紙、樹脂フィルム、ベルト等も挙げられる。ここで、「導電性」とは体積抵抗率が1013Ωcm未満であることをいう。
酸性処理液による処理は、例えば、以下のようにして実施される。先ず、リン酸、クロム酸及びフッ酸を含む酸性処理液を調製する。酸性処理液におけるリン酸、クロム酸及びフッ酸の配合割合は、例えば、リン酸が10質量%以上11質量%以下の範囲、クロム酸が3質量%以上5質量%以下の範囲、フッ酸が0.5質量%以上2質量%以下の範囲であって、これらの酸全体の濃度は13.5質量%以上18質量%以下の範囲がよい。処理温度は例えば42℃以上48℃以下が好ましい。被膜の膜厚は、0.3μm以上15μm以下が好ましい。
下引層は、例えば、無機粒子と結着樹脂とを含む層である。
これらの中でも、上記抵抗値を有する無機粒子としては、例えば、酸化錫粒子、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子、酸化ジルコニウム粒子等の金属酸化物粒子がよく、特に、酸化亜鉛粒子が好ましい。
無機粒子の体積平均粒径は、例えば、50nm以上2000nm以下(好ましくは60nm以上1000nm以下)がよい。
特に、電子受容性化合物としては、アントラキノン構造を有する化合物が好ましい。アントラキノン構造を有する化合物としては、例えば、ヒドロキシアントラキノン化合物、アミノアントラキノン化合物、アミノヒドロキシアントラキノン化合物等が好ましく、具体的には、例えば、アントラキノン、アリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリン等が好ましい。
下引層に用いる結着樹脂としては、例えば、電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂、導電性樹脂(例えばポリアニリン等)等も挙げられる。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
添加剤としては、多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知の材料が挙げられる。シランカップリング剤は前述のように無機粒子の表面処理に用いられるが、添加剤として更に下引層に添加してもよい。
下引層の表面粗さ(十点平均粗さ)は、モアレ像抑制のために、使用される露光用レーザ波長λの1/(4n)(nは上層の屈折率)から1/2までに調整されていることがよい。
表面粗さ調整のために下引層中に樹脂粒子等を添加してもよい。樹脂粒子としてはシリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子等が挙げられる。また、表面粗さ調整のために下引層の表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が挙げられる。
これらの溶剤として具体的には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤が挙げられる。
図示は省略するが、下引層と感光層との間に中間層をさらに設けてもよい。
中間層は、例えば、樹脂を含む層である。中間層に用いる樹脂としては、例えば、アセタール樹脂(例えばポリビニルブチラール等)、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、カゼイン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂等の高分子化合物が挙げられる。
中間層は、有機金属化合物を含む層であってもよい。中間層に用いる有機金属化合物としては、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素等の金属原子を含有する有機金属化合物等が挙げられる。
これらの中間層に用いる化合物は、単独で又は複数の化合物の混合物若しくは重縮合物として用いてもよい。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
電荷発生層は、例えば、電荷発生材料と、特定のアミン化合物と、結着樹脂とを含む層である。
特に、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料としては、例えば、600nm以上900nm以下の波長域での分光吸収スペクトルにおいて、810nm以上839nm以下の範囲に最大ピーク波長を有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料がより優れた分散性が得られる観点から好ましい。
アミノ系シランカップリング剤は、アミノ基を有するシランカップリング剤である。アミノ基は、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基のいずれでもよいが、1級アミノ基がよい(つまり、シランカップリング剤の末端にアミノ基を有することがよい)。アミノ系シランカップリング剤は、複数のアミノ基を有していてもよい。
一般式(ASC):(RO)n−Si−(X)4−n
一般式(ASC)中、Rは、水素原子、又は炭素数1以上8以下のアルキル基(好ましくは1以上4以下のアルキル基)を示す。Xは、アミノ基を有するアルキル基(好ましくは、炭素数3以上6以下のアルキル基)を示す。nは、1以上3以下の整数(好ましくは1以上2以下の整数)を示す。
また、アミノ基を有するアルキル基は、直鎖状であってもよいし、分岐状であってもよい。アミノ基を有するアルキル基とは、アルキル鎖の末端にアミノ基を有するアルキル基、アルキル鎖にアミノ基が介在して有するアルキル基のいずれも含む。
アミノ系シランカップリング剤の例としては、3−アミノプロピルトリヒドロキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリヒドロキシシラン等のヒドロキシシランも挙げられる。
も挙げられる。
これらの中でも、画像濃度の低下と共に、経時で生じる「かぶり」の発生を抑制する観点から、アミノ系シランカップリング剤としては、ヒドロキシシランが好ましい。
(一般式(1)中、RA11、RA12及びRA13は、それぞれ単独に、水素原子、または置換若しくは未置換の炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。)
まず、電子写真感光体の電荷輸送層等の表面層を、表面層を溶解させることが可能な溶剤で溶出し除去し、電荷発生層を露出させる。次に、露出した電荷発生層を溶解させることが可能な溶剤で溶出させ、電荷発生層中に含有される材料が全て溶解した抽出液を得る。得られた抽出液を、液体クロマトグラフィー等を用いて、電荷発生材料のみ含有した溶液と、電荷発生材料以外の材料のみを含有した溶液を抽出する。さらに、得られた電荷発生材料のみを含有した溶液と、電荷発生材以外のみの含有した溶液の、溶剤のみを蒸発させたサンプルを作製し、NMR等により各特定のアミン化合物に含有されるN原子と、電荷発生材料の含有量を同定し、電荷発生材料に対する各特定のアミン化合物のN原子の含有量を算出する。そして、その各特定のアミン化合物のN原子の含有量の合計量を、各特定のアミン化合物の合計N原子含有量とする。
ここで、N原子含有量を上記範囲とするための「各特定のアミン化合物の含有量」は、下記計算式により算出される。
・式:各特定のアミン化合物の含有量(g)=G×P×10−6×(Mw/MN)
ここで、Mwは、各特定のアミン化合物の分子量を示す。
MNは、各特定のアミン化合物に含むN原子の原子量の総量を示す。
Gは、電荷発生材料の含有量(g)を示す。
Pは、N原子含有量(ppm)を示す。
なお、2種以上の特定のアミン化合物を併用する場合、2以上の特定のアミン化合物の合計含有量が、N原子含有量が上記範囲となるようにする。
結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノール類と芳香族2価カルボン酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等が挙げられる。ここで、「絶縁性」とは、体積抵抗率が1013Ωcm以上であることをいう。
これらの結着樹脂は1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
なお、この分散の際、電荷発生層形成用塗布液中の電荷発生材料の平均粒径を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更に好ましくは0.15μm以下にすることが有効である。
電荷輸送層は、例えば、電荷輸送材料と結着樹脂とを含む層である。電荷輸送層は、高分子電荷輸送材料を含む層であってもよい。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
なお、電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、質量比で10:1から1:5までが好ましい。
保護層は、必要に応じて感光層上に設けられる。保護層は、例えば、帯電時の感光層の化学的変化を防止したり、感光層の機械的強度をさらに改善する目的で設けられる。
そのため、保護層は、硬化膜(架橋膜)で構成された層を適用することがよい。これら層としては、例えば、下記1)又は2)に示す層が挙げられる。
2)非反応性の電荷輸送材料と、電荷輸送性骨格を有さず、反応性基を有する反応性基含有非電荷輸送材料と、を含む組成物の硬化膜で構成された層(つまり、非反応性の電荷輸送材料と、当該反応性基含有非電荷輸送材料の重合体又は架橋体と、を含む層)
なお、保護層形成用塗布液は、無溶剤の塗布液であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真感光体と、電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備える。そして、電子写真感光体として、上記本実施形態に係る電子写真感光体が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図2に示すように、電子写真感光体7を備えるプロセスカートリッジ300と、露光装置9(静電潜像形成手段の一例)と、転写装置40(一次転写装置)と、中間転写体50とを備える。なお、画像形成装置100において、露光装置9はプロセスカートリッジ300の開口部から電子写真感光体7に露光し得る位置に配置されており、転写装置40は中間転写体50を介して電子写真感光体7に対向する位置に配置されており、中間転写体50はその一部が電子写真感光体7に接触して配置されている。図示しないが、中間転写体50に転写されたトナー像を記録媒体(例えば用紙)に転写する二次転写装置も有している。なお、中間転写体50、転写装置40(一次転写装置)、及び二次転写装置(不図示)が転写手段の一例に相当する。
帯電装置8としては、例えば、導電性又は半導電性の帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触型帯電器が使用される。また、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等も使用される。
露光装置9としては、例えば、電子写真感光体7表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、定められた像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は電子写真感光体の分光感度領域内とする。半導体レーザの波長としては、780nm付近に発振波長を有する近赤外が主流である。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、カラー画像形成のためにはマルチビームを出力し得るタイプの面発光型のレーザ光源も有効である。
現像装置11としては、例えば、現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置が挙げられる。現像装置11としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて選択される。例えば、一成分系現像剤又は二成分系現像剤をブラシ、ローラ等を用いて電子写真感光体7に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。中でも現像剤を表面に保持した現像ローラを用いるものが好ましい。
クリーニング装置13は、クリーニングブレード131を備えるクリーニングブレード方式の装置が用いられる。
なお、クリーニングブレード方式以外にも、ファーブラシクリーニング方式、現像同時クリーニング方式を採用してもよい。
転写装置40としては、例えば、ベルト、ローラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
中間転写体50としては、半導電性を付与したポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ゴム等を含むベルト状のもの(中間転写ベルト)が使用される。また、中間転写体の形態としては、ベルト状以外にドラム状のものを用いてもよい。
図3に示す画像形成装置120は、プロセスカートリッジ300を4つ搭載したタンデム方式の多色画像形成装置である。画像形成装置120では、中間転写体50上に4つのプロセスカートリッジ300がそれぞれ並列に配置されており、1色に付き1つの電子写真感光体が使用される構成となっている。なお、画像形成装置120は、タンデム方式であること以外は、画像形成装置100と同様の構成を有している。
酸化亜鉛(商品名:MZ 300、テイカ株式会社製)100質量部、シランカップリング剤としてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシランの10質量%のトルエン溶液を10質量部、トルエン200質量部を混合して攪拌を行い、2時間還流を行った。その後10mmHgにてトルエンを減圧留去し、135℃で2時間焼き付け表面処理を行った。
表面処理した酸化亜鉛:33質量部、ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製):6質量部、下記構造式(AK−1)で示される化合物:1質量部、メチルエチルケトン:25質量部を30分間混合し、その後ブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−1、積水化学工業社製):5質量部、シリコーンボール(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):3質量部、レベリング剤としてシリコーンオイル(商品名:SH29PA、東レダウコーニングシリコーン社製):0.01質量部を添加し、サンドミルにて3時間の分散を行い、下引層形成用塗布液を得た。
さらに、浸漬塗布法にて、下引層形成用塗布液を、直径30mm、長さ365mm、肉厚1mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、30分の乾燥硬化を行い、厚さ25μmの下引層を得た。
ここで、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂の混合物に対して、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料の含有率を55.0体積%とし、分散液の固形分は6.0質量%とした。
得られた電荷発生層形成用塗布液を、下引層上に浸漬塗布し、150℃で5分間乾燥して、膜厚0.14μmの電荷発生層を形成した。
得られた電荷輸送層形成用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、150℃、40分の乾燥を行うことにより膜厚40μmの電荷輸送層を形成した。
表1〜表2に従って、電荷発生層の形成において、電荷発生材料の種類、アミン化合物の種類、電荷発生材料に対するアミン化合物のN原子含有量(アミン化合物の含有量)を変更した以外は、実施例1と同様にして、各例の電子写真感光体を得た。
各例で得られた電子写真感光体を、電子写真式の画像形成装置(富士ゼロックス社製:ApeosPort−V C7776)に搭載し、A3サイズの用紙に対して、下記画像の出力パターン(1)〜(3)の順に出力した。そして、画像濃度、及びかぶりについて、次の通り評価した。
(1)A3サイズ全面白色中央部に1cm四方の正方形の黒ベタ(濃度100%)画像を1枚出力。
(2)A3サイズ全面黒色ハーフトーン(濃度50%)を30,000枚出力
(3)A3サイズ全面白色中央部に1cm四方の正方形の黒ベタ(濃度100%)画像を1枚出力。
画像の出力パターン(1)で出力した画像について、「1cm四方の正方形の黒ベタ(濃度100%)画像」の画像濃度、白色部(非画像部)の「かぶり」を、次の評価基準で官能評価(初期画質評価)した。
同様に、画像の出力パターン(3)で出力した画像について、「1cm四方の正方形の黒ベタ(濃度100%)画像」の画像濃度、白色部(非画像部)の「かぶり」を、次の評価基準で官能評価(30,000枚出力後画質評価)した。結果を表1〜表2に示す。
画像濃度は、「良好」、「極わずかに薄い」、「わずかに薄い」、「濃度不良」の4段階で判定した。「良好」、「極わずかに薄い」、および「わずかに薄い」が許容範囲である。
「かぶり」は、全く「かぶり」が発生していない状況を「G0」、「かぶり」が多発している状況を「G5」とし、G0(良)〜G5(悪)の5段階のグレード(G)判定を実施した。G0〜G3が許容範囲である。
・ビスアゾ顔料 (AZ1): 下記式(AZ1)で示されるビスアゾ顔料
Claims (6)
- 導電性基体と、
前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂として硬化性樹脂を含む下引層と、
前記下引層上に設けられ、電荷発生材料と、下記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、下記一般式(2)で表されるアミン化合物よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含み、前記電荷発生材料に対する、下記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、下記一般式(2)で表されるアミン化合物の合計N原子含有量が100ppm以上10000ppm以下である電荷発生層と、
前記電荷発生層上に設けられた電荷輸送層と、
を有する電子写真感光体。
(一般式(1)中、RA11、RA12及びRA13は、それぞれ単独に、水素原子、または置換若しくは未置換の炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。)
(一般式(2)中、RA21及びRA22は、それぞれ単独に、水素原子、または置換若しくは未置換の炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。) - 前記電荷発生材料に対する、前記一般式(1)で表されるアミン化合物、及び、前記一般式(2)で表されるアミン化合物の合計N原子含有量が200ppm以上8000ppm以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生材料が、フタロシアニン顔料である請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料である請求項3に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017045389A JP6855849B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017045389A JP6855849B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018151421A JP2018151421A (ja) | 2018-09-27 |
JP6855849B2 true JP6855849B2 (ja) | 2021-04-07 |
Family
ID=63681504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017045389A Active JP6855849B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6855849B2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57212455A (en) * | 1981-06-23 | 1982-12-27 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Electrophotographic receptor |
JPS5850542A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-25 | Hitachi Chem Co Ltd | 電子写真感光体 |
JPH0677154B2 (ja) * | 1984-07-27 | 1994-09-28 | ミノルタカメラ株式会社 | 電子写真用感光体 |
JPS6239863A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-20 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体 |
JPH05158250A (ja) * | 1991-12-10 | 1993-06-25 | Konica Corp | 電子写真感光体 |
JP3039891B2 (ja) * | 1992-06-30 | 2000-05-08 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ |
JPH07244393A (ja) * | 1994-01-17 | 1995-09-19 | Nippon Paint Co Ltd | 負帯電型印刷用感光性樹脂組成物 |
JPH1010762A (ja) * | 1996-06-25 | 1998-01-16 | Ricoh Co Ltd | 正帯電積層型電子写真感光体 |
JPH1010758A (ja) * | 1996-06-26 | 1998-01-16 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 電子写真感光体 |
JPH11125923A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-05-11 | Konica Corp | 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体 |
-
2017
- 2017-03-09 JP JP2017045389A patent/JP6855849B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018151421A (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6413548B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP6123714B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6838324B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2016065888A (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ | |
JP6485161B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6402527B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2016066062A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6447200B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP6503667B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2018054695A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2021051147A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2017181601A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6834447B2 (ja) | 電子写真感光体用の導電性支持体、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP6464863B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP6855849B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
CN109557776B (zh) | 电子照相感光体、处理盒和图像形成装置 | |
JP6221883B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP2019184700A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP6620461B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
US20170261873A1 (en) | Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming apparatus | |
JP6172006B2 (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP7275772B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP7567649B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP7279440B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2016184004A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201020 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6855849 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |