JP6855810B2 - 電気機器 - Google Patents
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Description
このため、所定回数以上の動作した場合や、運転時間の積算が所定時間を越えた場合などにおいて、サービスマンによる点検を行うことが望ましい。
このように、洗浄を行う機器である食器洗浄機の点検をサポートする従来技術として、積算の通電時間や動作回数が、所定範囲または所定時間もしくは所定回数以上となった場合に、自動的に警告や表示を行う技術がある。
ここでいう運転の経過状態に係る情報とは、動作回数もしくは運転時間もしくは温度検知手段により洗浄槽内が所定の温度に到達した回数の少なくとも一つとして設定している(特許文献1参照)。
特に、食器洗浄機の内部の故障は、複雑なものが多く、例えば「水漏れ」と表示した場合であっても、食器洗浄機のどこの経路からの水漏れなのか、表示部の表示内容から判別する事が難しい。
従って、従来技術のように表示部に表示可能な少ない情報のみでは、サービスマンがサービスを行う時に、設置されている現地で修理が必要な箇所の特定が困難な場合があり、効率のよい修理作業を行うことが難しいという課題がある。
図1〜図2を参照して、実施の形態を説明する。
尚、本発明は、食器洗浄機や洗濯機など、被洗浄物を洗浄して乾燥させる電気機器に用いることができるものであるが、本実施の形態においては食器洗浄機に用いた形態を説明する。
操作部5は、食器洗浄機へ操作の指示を入力ものであり、ユーザーからの指示の受付を行う操作ボタンや、受け付けた情報や運転状況等を表示する表示部5aを有する。操作部5は後述する制御部18と電気的に接続しており、使用者が操作部5を操作すると、その信号が制御部18に入力される。
開閉蓋11は、洗浄槽3の開口を閉じることで、洗浄槽3の内部に洗浄空間を形成し、被洗浄物98を洗浄や乾燥させるための洗浄水や乾燥風を、洗浄槽3の外に流出するのを防止する蓋である。
給水バルブ32は、給水管31の下流側に位置して、給水管31からの洗浄水を止めたり流したりして流れを制御するものである。
この給水機構33は、本体側給水連結具34及び洗浄槽側給水連結具35が、それぞれ連結することにより、給水バルブ32から洗浄槽3への洗浄水の流路が形成されて、洗浄槽3へ給水可能に構成されている。
回転ノズル12は、洗浄ポンプ13から送られてくる洗浄水の水圧を利用して回転しながら、先端の開口から洗浄水を噴射する。湯沸かしヒーター14は、洗浄槽3の内部を循環する洗浄水を加熱することで、洗浄水に溶けている洗剤の洗浄能力を向上させる。
排水ポンプ51は、洗浄槽3の底部外側に設けられており、洗浄に使用された洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水する。排水ポンプ51によって加圧された洗浄水は、排水接続管57内を導通し、排水機構52である洗浄槽側排水連結具54及び本体側排水連結具55を介して排水管53より外部に排水されるようになっている。
尚、本実施の形態において、排水機構52を用いて、配水管53と排水接続管57を接続しているが、配水管53と排水接続管57との間をホースで排水が流下可能に接続したものでも良い。
この送風機15は、本体2の後方側で洗浄槽3の外側に設けられた送風路17の内部に設けられている。送風路17は、洗浄槽3と連通している。送風機15が動作することにより、送風路17から洗浄槽3に向けて流れる気流が発生する。この洗浄槽3に流れ込んだ気流は、被洗浄物98の近傍に至り乾燥を促進する。
被洗浄物98を乾燥させた気流は、前扉6に形成されている排気口22を経て、食器洗浄機1の外部に放出される。
制御手段18は、洗浄槽3の前面を構成する壁に設けられている。つまり、洗浄槽3と前扉6に挟まれた空間に位置している。
制御部18は水漏れ検知装置3bからの信号を入力すると、表示部5aやその他の報知手段を駆動して、外部に水漏れの報知や、給水バルブ32を駆動して、給水を止めるなどの制御を行う。
また、食器洗浄機本体2の前方側下部には、洗浄槽3内の洗浄水の位置を検出するための水位検知装置20が設けられている。また、洗浄槽3の内部には、洗浄水の温度を検知する温度検知装置21が設けられている。
これら検知装置の検出情報は、制御部18に送られるように構成されている。
また、制御部18には、食器洗浄機1の外部の機器に、メモリー19に記憶した情報を読み出して送信する送信部18aが設けられている。
送信部18aは、例えば、外部の機器とケーブルで接続するためのコネクターや、通信で外部の機器に対して情報を送るアンテナなどが用いられる。制御部18は、外部の機器と通信した履歴も情報としてメモリー19に書き込み記憶する。
また、エラーを検知した場合、制御部18は、エラーが発生した時の食器洗浄機1の運転情報をメモリー19に書き込み記憶する。
エラーが発生した時の動作回数とは、使用開始からの通算した動作回数である。図3を参照すると、例えば、54回目の動作のときに、念入りコースを選択していて、水漏れエラーが加熱すすぎ工程の際に発生したことが記憶されている。
これらの運転情報は、食器洗浄機1の各部に設けられた検知装置から入力される情報に基づき制御部18が判断する。
ここで、エラー発生時のサービス性について説明する。 ここでは、「水漏れ」のエラー発生時のサービスを例として挙げる。食器洗浄機の内部の故障は、複雑なものが多く、例えば「水漏れ」といっても、どの経路からの水漏れなのか判別する事が難しい。
尚、食器洗浄機1がインターネットなどの外部のネットワークに接続していて、自動的にサービスセンターにエラーを通知しても良い。
サービスマンはまず、制御手段18と持参したモバイル端末を接続し、メモリー19に書き込まれた運転情報を読み出す。そして、サービスマンは、モバイル端末の表示部に、図3のように、情報を読み取った食器洗浄機1の動作回数、経過時間カウント数、運転コース、エラーの名称、工程を表示させる。
これにより、修理箇所の対象が給水管31、給水バルブ32、給水機構33、本体側給水連結具34、洗浄槽側給水連結具35、給水接続管43に絞る事ができる。なおかつ、動作回数が40回であるため、食器洗浄機と給排水管の配管時における不良ではないことがわかる。つまり、適切な食器洗浄機1の情報をサービスマンが取得することができ、サービスマンの保守作業や修理作業を支援することができる。
表示内容が例えば、「エラー名称:水漏れ、累積通電時間カウント数:10、動作回数:40、運転コース:標準コース、工程:洗浄」であった場合、洗浄中の水漏れなので、サービスマンは、今回のエラーの原因は、給水経路ではなく、ノズル12および洗浄ポンプ13によって噴射された水が洗浄槽3内部から洗浄槽3外に漏れた可能性であると推測することができる。
このように、開閉蓋11が洗浄槽3を完全に閉塞できない原因としては、ユーザーによって食器かご10にセットする食器などの被洗浄物98が、該食器洗浄機で規定している食器よりも大きく、開閉蓋11を押し上げている場合や菜箸などの長さの長い調理器具が洗浄槽3と開閉蓋11の間に挟まっていることなどが考えられる。
特に、設置位置となるシステムキッチンに組み込まれて使用されるビルトイン型の食器洗浄機の場合、サービスマンが点検の際に現地で行う作業を短縮することができる。
2 本体
3 洗浄槽
3b 水漏れ検知装置
5 操作部
6 前扉
9 ドア開閉検知装置
10 食器かご
11 開閉蓋
12 回転ノズル
13 洗浄ポンプ
14 湯沸かしヒーター
15 送風機
18 制御部
20 水位検知装置
21 温度検知装置
22 排気口
31 給水管
32 給水バルブ
33 給水機構
34 本体側給水連結具
35 洗浄槽側給水連結具
43 給水連結管
51 排水ポンプ
52 排水機構
53 排水管
54 洗浄槽側排水連結具
55 本体側排水連結具
98 被洗浄物
Claims (1)
- 被洗浄物を洗浄する設置位置に組み込まれて使用される食器洗浄機である電気機器において、前記電気機器へ操作の指示を入力する操作部と、前記操作部への入力に基づき前記電気機器の制御を行う制御部と、前記電気機器の状態を検出する検知装置を有し、
前記制御部は、前記検知装置からの情報に基づく前記電気機器の運転情報を記憶すると共に前記情報を読み出し可能な記憶部と、前記記憶部から読出した前記情報を外部の機器へ送信する送信部を有し、
前記運転情報は、前記検知装置からの前記情報に基づき前記制御部が判断するエラー発生時の前記電気機器の動作回数、経過時間カウント数、運転コース、エラーの名称、前記エラーが発生した際の動作工程を含み、
前記運転情報に加え、前記記憶部は、通常動作時の動作回数、経過時間カウント数、運転コースを記憶し、
前記制御部は、前記検知装置が前記エラーを検知したときに、前記エラー発生時の前記運転情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする電気機器。
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