JP6854883B2 - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、メイクアップ化粧料に関する。
ファンデーションや化粧下地等のメイクアップ化粧料の重要な役割としては、肌の血行不良や色素沈着などによるくすみをカバーし、光散乱(ソフトフォーカス)させることで肌の凹凸やシワなどの肌の欠点を隠すことで、透明感や素肌感を高めることが期待されている。
従来ソフトフォーカス効果を得るために、シリカやアルミナ、マイカや酸化チタンなどの白色の無機粉末材料や、ポリエチレン粉末などの化石燃料由来の有機粉末材料などを充填剤として用いることが知られている(特許文献1)
特開2005−53906号
しかしながらソフトフォーカス効果を高く得るために、酸化チタンなどの白色顔料を添加した化粧料では、化粧膜がツヤのないマットな状態になり易く、肌がくすんで見えるという欠点があった。また、ポリエチレン粉末などの化石燃料由来の有機粉末材料を添加した化粧品では、有機粉末材料が生分解性を有していないため、環境への悪影響が懸念されている。
そこで、本発明は、良好なソフトフォーカス効果を持ち、自然な仕上がりとなる化粧膜を得ることができ、更に環境に優しいメイクアップ化粧料を提供することを課題とする。
本発明は以下の〔1〕〜〔7〕を提供する。
〔1〕 化粧料粉体、及びセルロース顆粒を含有することを特徴とするメイクアップ化粧料。
〔2〕 前記セルロース顆粒が、平均粒子径10〜100μmであることを特徴とする〔1〕に記載のメイクアップ化粧料。
〔3〕 前記セルロース顆粒が、セルロース繊維を含有することを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載のメイクアップ化粧料。
〔4〕 前記セルロース繊維が、平均粒子径5〜50μm、平均重合度50〜1000であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
〔5〕 前記セルロース繊維が、木材由来のパルプであることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のメイクアップ化粧品。
〔6〕 前記メイクアップ化粧料が、粉体化粧料であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
〔7〕 前記メイクアップ化粧料が、ファンデーションまたは化粧下地であることを特徴とする〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、特に規定がない限り、数値範囲に関し、「AA〜BB%」という記載は、「AA%以上BB%以下」を示すこととする(ここで、「AA」および「BB」は任意の数値を示す)。
本発明は、化粧料粉体、及びセルロース系セルロース顆粒を含有することを特徴とするメイクアップ化粧料に関する。
<化粧料粉体>
本発明において、化粧料粉体としては球状、板状、針状等の形状や煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、または多孔質、無孔質等の粒子構造等によって特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等を使用することができる。具体的な粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、カーボンブラック、黒色酸化チタン、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、二酸化珪素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆合成金雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、二酸化チタン被覆ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等の樹脂積層末のラメ剤、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉体、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、またはさらにアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等を例示することができる。なお、これらの粉体は、フッ化系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の中の1種または2種以上を用いて表面処理を施していてもよい。
この中でも、発色性のある着色顔料を配合することで、色彩による美しさを演出することができるため好ましい。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆合成金雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、二酸化チタン被覆ガラス末等の光輝性粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等の樹脂積層末のラメ剤、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、またはアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、またはさらにアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等を例示することができる。なお、これらの粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の中の1種または2種以上を用いて表面処理を施していてもよい。
化粧料中の粉体の含有量は、特に限定されないが、例えば、油剤を主体とした化粧料(液状化粧料)では、化粧料中の0.1〜50重量%が好ましく、さらに1〜30重量%が好ましい。また、粉体を主体とした化粧料(紛体化粧料)では、化粧料中の50〜100重量%が好ましく、さらに70〜90重量%が好ましい。この範囲であると、化粧料の取れや肌への付着性の面で特に優れた効果を得ることができる。
また、化粧料において粉体が主体となる場合は、タルク、マイカ、セリサイト等を含むことが好ましい。これらの粉体を配合することで、化粧料のパフへの取れや化粧料層の強度の面で特に優れた効果を得ることができる。
<セルロース顆粒>
本発明において、セルロース顆粒はセルロース系の原料を微小な顆粒にしたものであれば特に限定さればいが、セルロース繊維を原料とした顆粒(セルロース繊維を含有するセルロース顆粒:以下単に「セルロース顆粒」ということがある。)であることが好ましい。このセルロース繊維を含有するセルロース顆粒は、造粒条件の調整により肌の凹凸やシワに適するように平均粒子径を調整できる。
また、セルロース顆粒は、不均一な形状のセルロース繊維を含んでおり、多孔質の構造となっているため、光の散乱性が高く、優れたソフトフォーカス効果が発現する。さらに、親水基を持つセルロース原料からなるため、保湿性に優れ、肌に対する触感がしっとりとして滑らかとなり易い特性も有する。
このセルロース顆粒の含有量はその期待される効果により適宜調節することができるが、化粧料に含まれる化粧料粉体及びセルロース顆粒の全量に対し、0.1〜60重量%の範囲で含むことが好ましく、より好ましくは0.3〜50重量%であり、さらに好ましくは1〜40重量%である。
<セルロース繊維を含有するセルロース顆粒>
セルロース繊維を造粒して得られるセルロース繊維を含有するセルロース顆粒の平均粒子径は、その用いられる用途や効果によって好ましい範囲が異なるが、平均粒子径5〜100μmの範囲であることが好ましく、10〜100μmの範囲がより好ましく、10〜70μmの範囲がさらに好ましく、10〜50μmの範囲が特に好ましい。平均粒子径5〜100μmのセルロース顆粒を用いることで、優れたソフトフォーカス効果を得ることができる。また、セルロース顆粒の真球度は特に限定されないが、通常0.1〜1.0の範囲であり、好ましくは0.3〜1.0の範囲で調整されることが好ましい。セルロース顆粒の真球度が小さい方がソフトフォーカス効果を発現しやすく、真球度が高い方が使用感に優れる傾向にある。このため、メイクアップ化粧品に含有されるセルロース顆粒の平均粒子径及び真球度は求められる品質にあせて上記範囲内で適宜調整されることが好ましい。
本発明において示される平均粒子径は、例えば、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(例えば、マイクロトラックMT3300EX、マイクロトラックベル株式会社)を使用し、測定に用いる分散媒としてメタノールを用い、試料0.2gを加えて測定し、堆積累計50%粒子径を平均粒子径として求めることができる。
なお、真球度は、光学顕微鏡(製品名:デジタルマイクロスコープVHX−600、キーエンス社製)を用い、観察対象のセルロース顆粒の画像データを取得し、その後得られた画像データ中のセルロース顆粒を、Image HyperII(デジモ社製)を用いて画像解析して得られる。その様な真球度は、画像解析により求められるセルロース顆粒の面積Aと、計算で求められるセルロース顆粒の最大長径を直径とする真球形状とみなした際の面積Bとから、真球度=A/Bとして得ることができる。よって、真球度が1に近づくほど真球形状に近く、1から遠ざかるほど不定形状となる。なお、セルロース顆粒は20個を観察し、真球度は各粒子の平均値を示した。
また、セルロース顆粒の乾式硬度は特に限定されるものでは、求められるメイクアップ時の使用感により、1〜300gの範囲、好ましくは20〜200gfの範囲で適宜調整することが好ましい。なお、乾式硬度測定は粒子顆粒硬度計(製品名:グラノ、岡田精工株式会社製)を用い、1個のセルロース顆粒の圧潰強度のピーク値を測定し、粒子20個の平均値を乾式硬度とした。
この乾式硬度は、セルロース繊維の平均重合度を適宜選択することによっても調整することができる。
本発明のメイクアップ化粧料に配合されるセルロース顆粒は、後述するセルロース繊維を造粒して得ることができ、所望の効果を阻害しない範囲において、セルロース繊維同士の結着性を向上させる結合剤(バインダーともいう。)を含有させてもよい。このような結合剤としては、有機系バインダー、無機系バインダーなどを例示することができる。
また、本発明の化粧料に用いられるセルロース顆粒は、所望の効果を阻害しない範囲で、香料、崩壊助剤、造粒促進剤、賦形剤などの他の添加剤を含有し造粒してもよい。
しかしながら、この様な結合剤などを配合すると、排水の汚染につながる可能性もあり、環境負荷の観点からは、少ないほど好ましい。また、結合剤などを用いた場合、セルロース繊維同士の結着が強くなりすぎるため、メイクアップ化粧時の感触が悪化する可能性が有る。
そのため、本発明の好ましい一形態としては、セルロース顆粒としてセルロース繊維同士を結合させるための結合剤を含まない造粒物を用いる形態が挙げられる。
下記に詳説するセルロース繊維とセルロース顆粒の製法を採用することによって、実質的にセルロース繊維のみで造粒されたセルロース顆粒とすることができる。結着剤などの余分な成分を含まず、しかも天然素材であるセルロース繊維を利用するので、環境に対する負荷を低減できる。また、実質的にセルロース繊維のみで造粒されたセルロース顆粒を用いることにより、安全性の高い化粧用組成物とすることができ、使用者に対する安心感を与えることができる。
<セルロース繊維>
セルロース顆粒に含まれるセルロース繊維の原料としては、広葉樹や針葉樹由来の木材由来のパルプ、リンターなどの非木材由来のパルプなど特に限定されるものではないが、セルロース顆粒の造粒調整の簡便性から、木材由来のセルロース繊維を用いることが好ましいく、繊維径や繊維幅が針葉樹パルプよりも小さい広葉樹パルプを用いることが好ましい。
また、本発明において、パルプ化法(蒸解法)は特に限定されるものではなく、サルファイト蒸解法、クラフト蒸解法、ソーダ・キノン蒸解法、オルガノソルブ蒸解法などを例示することができるが、これらの中では、環境面の点から、平均重合度が低くなる、サルファイト蒸解法が好ましい。
本発明に用いられるセルロース繊維は、塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸で酸加水分解処理したパルプを粉砕処理、あるいは酸加水分解処理を施さないパルプを機械粉砕して得ることができる。
上記のパルプ原料を酸加水分解処理し機械粉砕してセルロース繊維を得る場合、原料パルプスラリー調製工程、酸加水分解反応工程、中和・洗浄・脱液工程、乾燥工程、粉砕工程、分級工程を経て製造される。
パルプ原料は、流動状態でもシート状でも可能である。パルプ漂白工程からの流動パルプを原料とする場合は、加水分解反応槽へ投入する前に、濃度を高める必要があり、スクリュープレスやベルトフィルターなどの脱水機で濃縮され、反応槽へ所定量が投入される。パルプのドライシートを原料とする場合は、ロールクラッシャーなどの解砕機などでパルプをほぐした後、反応槽へ投入する。
次に、酸濃度0.10〜1.2Nに調整したパルプ濃度3〜10重量%(固形分換算)の分散液を、温度80〜100℃、時間30分間〜3時間の条件で処理する。パルプの加水分解処理後、脱水工程で加水分解処理されたパルプと廃酸とに固液分離される。加水分解処理されたパルプはアルカリ剤を添加して中和し、洗浄される。その後、乾燥機で乾燥され、粉砕機で規定の大きさに機械的に粉砕・分級される。
粉砕の方式は特に限定されるものではなく、カッティング式ミル、ハンマー式ミル、衝撃式ミル、気流式ミル、竪型ローラーミルなど各種粉砕機を使用することができる。
本発明におけるセルロース繊維に、機能性付与、もしくは機能性向上を目的に、セルロース繊維の原料とその他有機および/または無機成分を単独もしくは2種類以上任意の割合で混合し、粉砕してもよい。また、原料に使用する天然セルロースの重合度を大幅に損なわない範囲で、化学的処理を施してもよい。
一方、酸加水分解処理を施していないパルプを原料から機械粉砕のみで粉体を製造することも可能である。
その様な方法により得られた本発明のセルロース繊維は、セルロース繊維の平均粒子径は、好ましくは5〜50μmであり、より好ましくは5〜45μmであり、さらに好ましくは5〜40μmである。セルロース繊維の平均粒子径が上記下限未満であると、粒子が細かいためセルロース顆粒の造粒が困難となり、またセルロース繊維の平均粒子径が上記上限を超えても、粒子が大きいため造粒が困難となる。
本発明において用いられるセルロース繊維の平均重合度は、好ましくは50〜1000であり、より好ましくは50〜500であり、さらに好ましくは50〜300、特に好ましくは50〜200である。
なお平均重合度の測定は特に限定されなく、公知の方法で測定することができる。例えば、重合度350以下の範囲については、第14改正日本薬局方結晶セルロースの確認試験(3)を用いる方法などがあげられる。重合度350以上の範囲においてはパルプ・ポリマー用全自動粘度測定システムRPV−1(RHEOTEK製)を用い、極限粘度を計測し、「VISCOSITY MEASUREMENTS OF CELLULOSE/SO2−AMINE DIMETHYLSULFOXIDE SOLUTION」(磯貝ら著、1998)に記載の〔η〕=0.909×DP0.85(文献中の式(2))の式から導く方法などが挙げられる。
なお、本発明において用いられるセルロース顆粒を作成するために用いセルロース繊維は、市販入手も可能である。
<セルロース顆粒の製造方法>
本発明において用いられるセルロース顆粒を得る方法としては、セルロース繊維を造粒し球形粒を作成できるものであればよく、乾式造粒法、湿式造粒法などの制限はなく、公知の造粒方法を用いることができる。造粒方法としては、例えば、圧片造粒法などの乾式造粒法;撹拌造粒、転動造粒法、転動流動造粒法、遠心転動造粒法、流動層造粒法、撹拌転動造粒法、噴霧乾燥造粒法、押出造粒法、溶融造粒法などの湿式造粒法を例示することができる。
湿式造粒法を用いてセルロース顆粒を製造する場合、造粒装置に仕込むセルロース繊維が飛散しないように予め水又は水を主成分とする液体を添加し湿潤にさせていることが好ましい。さらに、造粒装置内で、水又は水を主成分とする液体をセルロース繊維に噴霧させることが好ましい。水又は水を主成分とする液体とは、水単独または水とエタノールの混合溶液等を用いることができるが、硬度や密度に優れる造粒物を得るためには、水のみを用いることが好ましい。造粒乾燥時にはセルロース間に水素結合や分子間力などの相互作用が形成され造粒物を形成していくが、造粒後の乾燥が阻害されないバランス内において、添加・噴霧液中の水比率が高くなるほど、セルロース間の相互作用が促進され、密度や硬度に優れるセルロース顆粒となることができると推測される。
湿式造粒法における噴霧条件(噴霧量、時間、回数)は、回転数や、原料となるセルロース繊維の量などとの関係で異なり、一概に規定することは出来ないが、一例として、回転数を定めたのち、スリットエアー量と噴霧液とのバランスを適宜調整し定めることができる。
なお、本発明において、平均粒子径は、造粒装置の造粒条件、造粒したセルロース顆粒に粉砕処理・分級処理を施すことによりコントロールすることが可能である。
<メイクアップ化粧料>
本発明のメイクアップ化粧料としては、上述される化粧料粉体及びセルロース顆粒の他、化粧品として一般に使用される油成分、乳化剤などを目的とする製品に応じて適宜添加することができる。
化粧料に使用される油成分としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ホホバ油、アボカド油、ダイズ油、メドウフォーム油、ラノリン等の天然動植物油脂;2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ステアリル等の脂肪酸エステル類;トリ(カプリル・カプリル酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド、及び多価アルコール脂肪酸エステル油類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン油、デカメチルシクロペンタンシロキサン等の環状シリコーン油、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンゲル、シリコーンパウダー等の液体又は固体のシリコーン油等が挙げられる。これら油成分を、1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
化粧料に使用される乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびシリコーン油用の乳化剤としてシリコーン系界面活性剤等が挙げられ、好ましくは、非イオン性界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤であり、これらを1種以上用いることができる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びこれらの誘導体;モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテルポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル、トリオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。
また、化粧料には、多価アルコール、保湿剤、糖類、防腐剤、抗菌剤、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子増粘剤、低級アルコール、皮膜形成剤、中和剤、pH調整剤、粉体成分、紫外線吸収剤等を含有させることができる。また、ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗炎症剤、美白剤、抗しわ成分等の他の化粧成分や薬効成分、生理活性成分、香料、色素を含有させることもできる。
多価アルコールとしては、特に限定されず、化粧料組成物として一般に使用されているものを使用することができる。例えば1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、メチルグルコシド、ソルビトール、ジグリセリン等が挙げられる。
保湿剤として、例えば、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、乳酸ナトリウム、シクロデキストリン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、天然及び合成のセラミド類等が挙げられる。
防腐剤及び抗菌剤としては、例えば、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
水溶性高分子あるいは増粘剤としては、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、デキストリン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ベントナイト等を挙げることができる。皮膜形成剤としては、ポリアクリル酸アルキル、エイコセン・ビニルピロリドン重合体、エステルガム等が挙げられる。中和剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げられる。pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。低級アルコールとしては、エタノール、イソプロパノールが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル、パラメトキシケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンジフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステル等の安息香酸エステル系紫外線吸収剤、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン等のトリアジン系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、オクトクリレン、アントラニル酸メンチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等を用いることができる。
薬効成分としては、例えば、コエンザイムQ10、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。アルブチン、エラグ酸、トラネキサム酸、プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ブナノキエキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン、アライトイン等の抗炎症剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類等を挙げることができる。また、パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシンナトリウム、パルミトイルグルタミン酸マグネシウムなどのアミノ酸誘導体を挙げることができる。さらに、セイヨウトチノキ種子エキス、カミツレ花エキス、ソウハクヒエキス、ボタンエキス、パセリエキス、ブナノキエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、ケイヒエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス、オウゴンエキス、オトギリソウエキス、セイヨウサンザシエキス、ツボクサエキス、クズ根粒エキス、アーティチョーク葉エキス、エイジツエキス、エーデルワイスエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
本発明に係るメイクアップ化粧料の好ましい種類としては、ファンデーションや化粧下地が挙げられる。ファンデーションの剤型は、例えば、ルース状ファンデーション(白粉)、ケーキ状のパウダーファンデーション、W/O乳化リキッドファンデーション、油性スティックファンデーション等であってよく、また、化粧下地は、W/O乳化化粧下地やO/W乳化化粧下地であってよく、任意の剤型において、隠蔽効果と肌の透明感を両立させる効果を与える。中でも、本発明に係るメイクアップ化粧料の特に好ましい剤型としては、粉末化粧料が挙げられる。ルースパウダーなどの粉末化粧料とすることで、乳化工程やプレス成型を行う必要がないため、形状を維持するための目的で固体微粒子やセルロース顆粒の配合量に制限がなく、目的の効果が得られやすい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
<製造例1>
原料に、セルロース繊維W−400G(日本製紙(株)製、平均重合度が150、平均粒子径が24μm、見掛け密度が0.48g/ml、安息角が52°)500gを混合機に入れ、水を適量加えて攪拌混合した。この湿潤粉末を遠心転動造粒装置CF−360N(フロイント産業社製)に仕込み、回転円板を回転しながら、100分間中に水を適宜噴霧し造粒を行った。生成粒子を流動乾燥して平均粒子径340μm、真球度0.84、乾式硬度247g、見掛け密度0.83g/mlのセルロース顆粒1を得た。
<製造例2>
原料に、セルロース繊維W−06MG(日本製紙(株)製、平均粒子径6μm、平均重合度150、見掛け密度0.34g/ml)を用い、製造例1と同様にして、平均粒子径50μm、真球度0.68、見掛け密度0.38g/mlのセルロース顆粒2を得た。
<製造例3>
原料に、セルロース繊維W−400M(日本製紙(株)製、平均粒子径6μm、平均重合度150、見掛け密度0.34g/ml)を用い、製造例1と同様にして、平均粒子径24μm、真球度0.65、見掛け密度0.80g/mlのセルロース顆粒3を得た。
<製造例4>
原料に、セルロース繊維W−06MG(日本製紙(株)製、平均粒子径24μm、平均重合度140、見掛け密度0.34g/ml)を用い、製造例1と同様にして、平均粒子径88μm、真球度0.69、見掛け密度0.48g/mlのセルロース顆粒3を得た。
<セルロース繊維およびセルロース顆粒の評価方法>
(平均粒子径)
レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(マイクロトラックMT3300EX、マイクロトラックベル株式会社)を使用した。測定に用いる分散媒はメタノールとし、試料0.2gを加え、測定を実施し、堆積累計50%粒子径(平均粒子径)を得た。
(真球度測定)
光学顕微鏡(製品名:デジタルマイクロスコープVHX−600、キーエンス社製)を用い、観察対象のセルロース顆粒の画像データを取得し、Image HyperII(デジモ社製)を用いて画像解析した。画像解析により求められるセルロース顆粒の面積Aと、計算で求められるセルロース顆粒の最大長径を直径とする真球形状とみなした際の面積Bとから、真球度=A/Bを得た。
<実施例1〜4、比較例1>
表1に記載のA相及びB相の各成分(数値は質量部)を別個に秤量し、ヘンシェルミキサーにて混合粉砕し、混合物を得た。セルロース顆粒は、上記製造例1〜4にて用意したものを用いた。続いて、60部の水/エタノール混合溶媒(混合質量比=25対75)中に攪拌しながら40部の混合物を添加し、均一になるまで混合してスラリーを得た。続いて、金皿中にスラリーを充填し、多孔質吸引ヘッドを用いて吸引圧縮成型し、その後、温度37℃にて24時間乾燥して、製造例1〜4のいずれかのセルロース顆粒を含有する、実施例1〜4のパウダーファンデーションをそれぞれ調製した。
また、比較例としてセルロース顆粒を含有しないこと以外は、実施例1と同様にした比較例1のパウダーファンデーションを調製した。
Figure 0006854883
<メイクアップ化粧料の評価方法>
得られた実施例1〜2のパウダーファンデーションは、化粧用スポンジを用いて女性被験者(30〜50歳代)の顔に塗布し、塗布時の仕上がりを評価した。
3項目(「シワや毛穴を隠している(シワや毛穴の見え方)」、「透明感がある」、「明るい仕上がり」)のそれぞれの項目について、5名の被験者の各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、5名の評点の平均点を以下の基準で判定した。
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:ふつう
2点:やや不良
1点:不良
[平均点]
A:4.5点以上
B:3.5点以上4.5点未満
C:2.5点以上3.5点未満 実用可能レベル
D:2.5点未満
Figure 0006854883

Claims (7)

  1. 化粧料粉体セルロース顆粒を含有する、ソフトフォーカス効果発現用のメイクアップ化粧料であって、
    前記セルロース顆粒は、セルロース繊維同士を結合させるための結合剤を含まない前記セルロース繊維の転動造粒物であり、
    前記セルロース顆粒の平均粒子径が10〜100μmである、
    前記メイクアップ化粧料。
  2. 前記セルロース顆粒の真球度が、0.84未満である、請求項1に記載の前記メイクアップ化粧料。
  3. 前記セルロース繊維が、平均粒子径5〜50μm、平均重合度50〜1000であることを特徴とする請求項1または2に記載のメイクアップ化粧料。
  4. 前記メイクアップ化粧料が、粉体化粧料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
  5. 前記メイクアップ化粧料が、ファンデーションまたは化粧下地等のベースメイクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
  6. 請求項1に記載の、ソフトフォーカス効果発現用のメイクアップ化粧料の製造方法であって、
    平均粒子径5〜50μm、平均重合度50〜1000であるセルロース繊維を、セルロース繊維同士を結合させるための結合剤を添加せずに、転動造粒して、前記セルロース顆粒を作製すること、および
    前記セルロース顆粒を化粧料粉体と混合すること、
    を含む、前記製造方法。
  7. 前記転動造粒を、水のみを噴霧しながら行う、請求項6に記載の製造方法。
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