JP6852983B2 - 粉体用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体を収容する粉体用容器に関する。
例えば栄養補助食品や粉ミルク等の収容に用いられる粉体用容器として、一面側が開口する有底筒状の缶体と、缶体の開口を塞ぐように缶体に取り付けられる蓋部と、を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。この粉体用容器では、缶体内に粉体が直接に収容されており、蓋部に取出口が開閉自在に設けられている。これにより、蓋部が缶体に取り付けられた状態で、スプーンによって取出口から粉体を掬い取ることが可能となっている。
実用新案登録第3136642号公報
上述したような粉体用容器では、缶体に粉体を補充する場合には、粉体が収容された補充用の容器を用意し、当該補充用の容器から粉体用容器に粉体を移す必要があるが、粉体を移す際に粉体が飛散してしまうおそれ等があり、粉体補充時の作業性に改善の余地があった。そこで、缶体内に粉体が直接に収容される従来の構成に代えて、内側容器が外側容器(缶体)内に配置される二重構造を採用し、内側容器内に粉体を収容することが考えられる。この構成によれば、粉体を補充する場合に、使用中の内側容器を新たな内側容器と交換しさえすればよいので、粉体補充時の作業性を向上できる。
かかる構成においては、例えば内側容器を交換し易くするために、内側容器と外側容器との間に隙間が形成されるように、内側容器の外寸を外側容器の内寸に対して一回り小さくしておく構成を採り得る。しかしながら、この構成を採用する場合、内側容器の交換時等に舞い上がった粉体が内側容器と外側容器との間の隙間に入り込んでしまうおそれがある。粉体が隙間に入り込んでしまうと、入り込んだ粉末を除去する作業が必要になったり、外側容器が透明の場合には見栄えの劣化等が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、内側容器と外側容器との間の隙間への粉体の入り込みを抑制できる粉体用容器を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る粉体用容器は、粉体を収容する粉体用容器であって、一面側が開口する外側容器と、外側容器の開口縁部に係合する鍔部を有し、外側容器の壁部から離間した状態で外側容器内に配置される内側容器と、粉体の取出口が開閉自在に設けられ、外側容器の開口を塞ぐように外側容器に取り付けられる蓋部と、を備え、蓋部には、外側容器の開口縁部との間で鍔部を挟持する挟持部が設けられている。
この粉体用容器では、内側容器が外側容器内に配置される二重構造となっており、内側容器が外側容器の壁部から離間して内側容器と外側容器との間に隙間が形成される。このように内側容器と外側容器との間に隙間が形成されることにより、内側容器の交換時の作業性を確保できる。更に、この粉体用容器では、外側容器の開口縁部に係合した内側容器の鍔部が、蓋部に設けられた挟持部によって外側容器の開口縁部との間で挟持される。これにより、内側容器の鍔部と外側容器の開口縁部との間が塞がれるので、内側容器と外側容器との間の隙間への粉体の入り込みを抑制できる。
また、蓋部は、取出口が設けられた頂部と、頂部の縁部に設けられた周壁部と、を有し、挟持部は、頂部から周壁部の立設方向に沿って突出する内側壁部によって構成されていてもよい。この場合、頂部から周壁部の立設方向に沿って突出する挟持部によって鍔部をしっかりと挟持できる。
また、内側壁部は、周壁部から一定の間隔を持って離間していてもよい。この場合、周壁部から一定の間隔を持って離間する内側壁部によって鍔部をしっかりと挟持できる。
また、蓋部は、取出口が設けられた頂部と、頂部の縁部に設けられた周壁部と、を有し、挟持部は、頂部と周壁部との間の隅部に設けられて周壁部の立設方向を向く段差面によって構成されていてもよい。この場合、頂部と周壁部との間の隅部に設けられて周壁部の立設方向を向く段差面によって鍔部をしっかりと挟持できる。
また、頂部には、粉体の擦り切りを行うための擦切部が取出口のヒンジ部に対応して設けられており、挟持部の取出口からの突出高さは、擦切部の取出口からの突出高さよりも大きくなっていてもよい。この場合、挟持部の取出口からの突出高さが擦切部の取出口からの突出高さよりも大きくなっているので、擦切部を用いた擦り切りのためのスペースを好適に確保できる。
また、鍔部は、開口縁部に対応する環状に設けられ、挟持部は、鍔部に対応するように、平面視において環状をなしていてもよい。この場合、鍔部に対応するように平面視において環状をなす挟持部によって鍔部が周方向にわたって挟持されるので、内側容器の鍔部と外側容器の開口縁部との間を内側容器の全周にわたってより確実に塞ぐことができる。
また、蓋部は、螺合によって外側容器に取り付けられていてもよい。この場合、蓋部が螺合によって外側容器に取り付けられるので、蓋部を外側容器に取り付ける際の衝撃が低減され、内側容器の交換時に粉体が舞い上がることが抑制される。その結果、内側容器の交換作業性を高めることができる。更に、蓋部が螺合によって外側容器に取り付けられる場合、蓋部のオーバーターンが発生するおそれがあるが、挟持部が蓋部のオーバーターンを規制する部材として機能するので、内側容器の交換作業性を一層高めることができる。
本発明によれば、内側容器と外側容器との間の隙間への粉体の入り込みを抑制できる粉体用容器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る粉体用容器の斜視図である。 図1のII-II線における断面図である。 図1の外側容器の斜視図である。 図1の内側容器の斜視図である。 図1の蓋部の斜視図である。 図5の蓋部を矢印A側から見た図である。 図5のVI-VI線における断面図である。 実験結果を示す図である。 (a)及び(b)は、第1及び第2変形例の模式的な断面図である。 (a)及び(b)は、第3及び第4変形例の模式的な断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示される粉体用容器1は、例えば栄養補助食品(例えば、コラーゲンの粉末)や粉ミルク等の粉体を収容する容器である。粉体用容器1は、外側容器10と、内側容器20と、蓋部30と、を備えている。収容対象の粉体は、内側容器20内に収容される。
図2及び図3に示されるように、外側容器10は、例えば透明な樹脂により形成され、一面側が開口する有底筒状をなしている。外側容器10は、底壁部11と、底壁部11の縁部に連続する側壁部12とを有し、側壁部12の先端部12aによって開口13が画定されている。底壁部11は、平面視において(上下方向から見た場合に、すなわち底壁部11と直交する方向から見た場合に)円形状をなす平板である。側壁部12の先端部12aは、上下方向に真っ直ぐに延在している。側壁部12の胴部は、上下方向の中間部において内側に向けて緩やかに湾曲した形状をなし、把持し易いようにくびれた形状をなしている。開口13は、断面円形状をなしている。先端部12aの外面には、開口13の縁部(開口縁部)13aの周方向に沿って複数のネジ山14が設けられている。
図2及び図4に示されるように、内側容器20は、例えば有色の樹脂により形成され、一面側が開口する有底筒状をなしている。内側容器20は、底壁部21と、底壁部21の縁部に連続する側壁部22とを有し、側壁部22の先端部22aによって開口23が画定されている。底壁部21は、平面視において円形状をなす平板である。側壁部22は、上下方向に延在し、上端に近づくほど僅かに大径になっている。側壁部22には、例えば収容対象の粉末の商品名や説明等が印刷されていてもよい。開口23は、断面円形状をなしている。側壁部22の先端部22aには、鍔部24が設けられている。鍔部24は、先端部22aから外側に(開口23の中央と反対側に)突出し、開口縁部13aに対応するように、平面視において円環状をなしている。
図2に示されるように、内側容器20は、外側容器10内に配置される。この状態では、鍔部24が開口縁部13a上に載置され、開口縁部13aに係合している。また、この状態では、底壁部21が外側容器10の底壁部11から離間すると共に、側壁部22が外側容器10の側壁部12から離間している。これにより、内側容器20と外側容器10との間に隙間Sが形成されている。
なお、底壁部11,21、側壁部12,22、開口13,23の形状は、本実施形態の例に限定されず、任意の形状であってよい。底壁部11,21は、平面視において矩形状又は多角形状等をなしていてもよいし、中央部において内側に向けて緩やかに湾曲した形状をなしていてもよい。底壁部21は、中央部において外側に向けて緩やかに湾曲した形状をなしていてもよい。底壁部21は、底壁部11に接していてもよい。側壁部12の全体が上下方向に真っ直ぐに延在していてもよいし、側壁部12の胴部が上下方向の中間部において外側に向けて緩やかに湾曲した形状をなしていてもよい。側壁部22の一部が緩やかに湾曲した形状をなしていてもよい。側壁部12,22は、断面矩形状又は多角形状等をなしていてもよい。開口13,23は、断面矩形状又は多角形状等をなしていてもよい。
また、内側容器20は、胴部が変形可能又は折り畳み可能な袋状をなしていてもよい。この場合、内側容器20を構成する材料としては、プラスチック材料、紙材料、又はその他の材料を用いることができる。プラスチック材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ乳酸(PLA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリアクリロニトリル(PAN)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、又はナイロン(NY)等を用いることができる。紙材料としては、コート紙、クラフト紙、又は薄紙(上質紙又は純白ロール紙等)等を用いることができる。その他の材料としては、セロハン又はアルミ箔等を用いることができる。更に、これらの材料を延伸したものや、これらの材料の中から複数の材料を組み合わせて積層したもの等を用いることができる。また、内側容器20の胴部が袋状をなす場合、鍔部24は、袋状部分と比べて強度が高い材料により形成されていてもよい。
蓋部30は、例えば半透明の樹脂により形成されている。図2及び図5〜図7に示されるように、蓋部30は、頂部31と、頂部31の縁部に設けられた周壁部32と、を有している。頂部31は、互いに平行な平板部33及び環状部34と、平板部33と環状部34とを接続する接続部35と、を有している。平板部33は、平面視において円形状をなす平板である。環状部34は、平面視において円環状をなしている。環状部34は、平板部33を囲むように設けられ、外縁部において周壁部32に連続している。接続部35は、平板部33及び環状部34と直交するように設けられている。周壁部32の内面には、ネジ山14と螺合する複数のネジ山36が周方向に沿って設けられている。
平板部33には、粉体の取出口40が設けられている。取出口40は、開口41と、開口41を開閉自在に設けられた開閉部42と、を有している。開口41は、例えば、平板部33の縁に沿う円弧状の第1縁部41aと、第1縁部41aの各端部に連続する互いに平行な一対の第2縁部41bと、各第2縁部41bの端部同士を連結する直線状の第3縁部41cと、を有している。開閉部42は、第3縁部41cに沿って設けられたヒンジ部43を介して平板部33に連続しており、ヒンジ部43を回転軸とする回転によって開口41を開閉自在となっている。開閉部42は、開口41を閉じている状態においては、第1縁部41aに沿う部分に設けられた爪部42aによって、接続部35の外面に設けられた係止部35aに係止されている。
平板部33において、ヒンジ部43に対応する位置(第3縁部41cに沿う位置)には、擦切部37が設けられている。擦切部37は、例えば、平板部33から周壁部32の立設方向に沿って突出する壁部によって構成されている。擦切部37は、例えば、スプーンによって取出口40から粉体を掬い取る場合に、粉体の擦り切りを行うために用いられる。
頂部31には、挟持部38が設けられている。挟持部38は、頂部31から周壁部32の立設方向に沿って突出する内側壁部によって構成されている。この内側壁部は、環状部34と接続部35との接続位置から突出し、接続部35に沿って周壁部32の立設方向に真っ直ぐに延在している。また、この内側壁部は、鍔部24に対応するように、平面視において(上下方向から見た場合に、すなわち周壁部32の立設方向から見た場合に)円環状をなし、周壁部32から一定の間隔を持って離間している。挟持部38の取出口40からの突出高さH1は、擦切部37の取出口40からの突出高さH2よりも大きくなっている。
図2に示されるように、蓋部30は、ネジ山36が外側容器のネジ山14と螺合することによって、外側容器10の開口13を塞ぐように外側容器10に取り付けられる。粉体用容器1では、蓋部30が外側容器10に取り付けられた状態で、例えばスプーンによって取出口40から粉体を掬い取ることができる。
また、粉体用容器1では、内側容器20が外側容器10内に配置される二重構造となっており、内側容器20が外側容器10の壁部11,12から離間して内側容器20と外側容器10との間に隙間Sが形成される。このように内側容器20と外側容器10との間に隙間Sが形成されることにより、内側容器20の交換時の作業性を確保できる。更に、粉体用容器1では、外側容器10の開口縁部13aに係合した内側容器20の鍔部24が、蓋部30に設けられた挟持部38によって外側容器10の開口縁部13aとの間で挟持される。これにより、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間が塞がれるので、内側容器20と外側容器10との間の隙間Sへの粉体の入り込みを抑制できる。
また、粉体用容器1では、頂部31から周壁部32の立設方向に沿って突出する内側壁部(挟持部38)によって鍔部24をしっかりと挟持できる。すなわち、頂部31から周壁部32の立設方向に沿って突出する内側壁部によって鍔部24を挟持するので、例えば周壁部32から内側に突出する壁部によって鍔部24を挟持する場合と比較して挟持部38が好適に撓むことが可能となり、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を確実に塞ぐことができる。更に、粉体用容器1では、頂部31から周壁部32の立設方向に沿って突出する内側壁部によって挟持部38が構成されているので、蓋部30に厚肉部が形成されることを回避でき、厚肉部が形成されることによって蓋部30の透明性が低下してしまうことを回避できる。また、蓋部30に厚肉部が形成されないので、蓋部30の樹脂量を削減して低コスト化できると共に、蓋部30を容易に且つ精度良く成形できる。
また、粉体用容器1では、周壁部32から一定の間隔を持って離間する内側壁部(挟持部38)によって鍔部24をしっかりと挟持できる。すなわち、周壁部32から一定の間隔を持って離間する内側壁部によって鍔部24を挟持するので、例えば周壁部32から内側に突出する壁部によって鍔部24を挟持する場合と比較して挟持部38が好適に撓むことが可能となり、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を確実に塞ぐことができる。更に、粉体用容器1では、周壁部32から一定の間隔を持って離間する内側壁部によって挟持部38が構成されているので、蓋部30に厚肉部が形成されることを回避でき、厚肉部が形成されることによって蓋部30の透明性が低下してしまうことを回避できる。また、蓋部30に厚肉部が形成されないので、蓋部30の樹脂量を削減して低コスト化できると共に、蓋部30を容易に且つ精度良く成形できる。
また、粉体用容器1では、挟持部38の取出口40からの突出高さH1が擦切部37の取出口40からの突出高さH2よりも大きくなっているので、擦切部37を用いた擦り切りのためのスペースを好適に確保できる。
また、粉体用容器1では、鍔部24に対応するように平面視において環状をなす挟持部38によって鍔部24が周方向にわたって挟持されるので、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を内側容器20の全周にわたってより確実に塞ぐことができる。
また、粉体用容器1では、蓋部30は、螺合によって外側容器10に取り付けられている。この場合、挟持部38が蓋部30のオーバーターン(蓋部30の締め過ぎによって螺合部(ネジ山14,36)が空回りすること)を規制する部材として機能するため、内側容器20の交換作業性を更に高めることができる。更に、螺合部に粉体が付着すると、外側容器10と蓋部30との間の取付不良等が発生するおそれがあるが、粉体用容器1では、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間が塞がれるので、螺合部への粉体の付着を抑制できる。
図8を参照しつつ、オーバーターンの規制について更に説明する。サンプル1〜5の5つの粉体用容器1について、内側容器20が外側容器10内に配置された場合、及び内側容器20が外側容器10内に配置されていない場合のそれぞれについて、オーバーターンが発生したときのトルクを計測した。計測方法は、次の通りである。計測装置として、日本電産シンポ株式会社製 デジタルトルクメータ TNK−50B−5 (P.P.キャップ用、手動計測タイプ)を用いた。常温(25℃)にて計測装置に外側容器10をセット(固定)した後、「内側容器20無」の場合はそのままで、「内側容器20有」の場合は外側容器10内に内側容器20を配置した上で、蓋部30を外側容器10に対して手で螺合していき、オーバーターンが発生するトルク(N・cm)を計測した。図8は、当該実験結果を示す図である。
図8に示されるように、サンプル1〜5のいずれについても、内側容器20が外側容器10内に配置された場合の方が、内側容器20が外側容器10内に配置されていない場合と比べてオーバーターンが発生するトルクが大きかった。これにより、粉体用容器1によれば、オーバーターンを規制できることが確認された。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、挟持部38は、頂部31と周壁部32との間の隅部に設けられて周壁部32の立設方向を向く段差面によって構成されていてもよい。すなわち、頂部31と周壁部32との間の隅部に周方向にわたって段差部が設けられ、当該段差部において周壁部32の立設方向を向く段差面が挟持部38を構成していてもよい。段差面は、例えば頂部31の平板部33に沿っていてもよいし、平板部33に対して傾斜していてもよい。この場合、頂部31と周壁部32との間の隅部に設けられて周壁部32の立設方向を向く段差面によって鍔部24をしっかりと挟持できる。すなわち、比較的強度が高い段差面によって鍔部24を挟持するので、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を確実に塞ぐことができる。また、挟持部38は、周壁部32に設けられてもよく、例えば周壁部32から内側に突出する壁部によって構成されていてもよい。
また、挟持部38は、平面視において環状をなしていなくてもよく、鍔部24の周方向において、挟持部38が接触しない部分があってもよい。例えば、挟持部38は、周方向の一部に切り欠きが形成されて平面視においてC字状をなしていてもよいし、平面視において破線状をなしていてもよいし、平面視において互いに対向する少なくとも一対の壁部によって構成されていてもよい。これらの場合でも、上記実施形態と同様に、挟持部38によって内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を塞ぐことができる。また、鍔部24についても同様に、平面視において環状をなしていなくてもよい。
挟持部38の取出口40からの突出高さH1は、擦切部37の取出口40からの突出高さH2よりも大きくなっていなくてもよい。また、擦切部37は、設けられていなくてもよい。また、蓋部30は、螺合ではなく嵌合又は係合等によって外側容器10に取り付けられていてもよい。このように蓋部30が嵌合によって外側容器10に取り付けられる場合にも、嵌合部に粉体が付着すると、外側容器10と蓋部30との間の取付不良等が発生するおそれがあるが、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間が塞がれることで、嵌合部への粉体の付着を抑制できる。また、挟持部38と鍔部24との間には、緩衝材等が介在していてもよい。
また、図9(a)に示される第1変形例の粉体用容器1Aのように、頂部31の縁部によって挟持部38Aが構成されてもよい。この場合でも、上記実施形態と同様に、挟持部38Aによって内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を塞ぐことができる。
また、図9(b)に示される第2変形例の粉体用容器1Bのように構成されていてもよい。第2変形例では、頂部31と周壁部32との間の隅部に、周壁部32の立設方向を向く段差面51が設けられている。段差面51は、周壁部32の先端側に近づくほど外側へ広がり、頂部31に対して傾斜している。第2変形例では、段差面51における周壁部32との間の境界部によって挟持部38Bが構成されている。この場合でも、上記実施形態と同様に、挟持部38Bによって内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を塞ぐことができる。
また、図10(a)に示される第3変形例の粉体用容器1Cにように構成されていてもよい。第3変形例では、頂部31と周壁部32との間の隅部に、周壁部32の立設方向を向く段差面52が設けられている。段差面52は、頂部31に沿っている。段差面52の内側には、周方向にわたってリブ53が突設されている。第3変形例では、段差面52におけるリブ53の内側部分によって挟持部38Cが構成されている。この場合でも、上記実施形態と同様に、挟持部38Cによって内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を塞ぐことができる。また、リブ53が内側容器20の内面に接触することで内側容器20の移動を規制することができ、内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を好適に塞ぐことができる。
また、図10(b)に示されるように第4変形例の粉体用容器1Dのように、上記第1変形例において、挟持部38Aと鍔部24との間にシート状の緩衝材54が介在していてもよい。この場合でも、上記実施形態と同様に、挟持部38Aによって内側容器20の鍔部24と外側容器10の開口縁部13aとの間を塞ぐことができる。
1…粉体用容器、10…外側容器、13…開口、13a…開口縁部、20…内側容器、24…鍔部、30…蓋部、31…頂部、32…周壁部、33…平板部、34…環状部、35…接続部、37…擦切部、38…挟持部、40…取出口、43…ヒンジ部。

Claims (5)

  1. 粉体を収容する粉体用容器であって、
    一面側が開口する外側容器と、
    前記外側容器の開口縁部に係合する鍔部を有し、前記外側容器の壁部から離間した状態で前記外側容器内に配置される内側容器と、
    前記粉体の取出口が開閉自在に設けられ、前記外側容器の前記開口を塞ぐように前記外側容器に取り付けられる蓋部と、を備え、
    前記蓋部には、前記外側容器の前記開口縁部との間で前記鍔部を挟持する挟持部が設けられており、
    前記蓋部は、前記取出口が設けられた頂部と、前記頂部の縁部に設けられた周壁部と、を有し、
    前記挟持部は、前記頂部から前記周壁部の立設方向に沿って突出する内側壁部によって構成されており、
    前記鍔部は、平板状に形成されており、
    前記内側壁部は、前記立設方向に真っ直ぐに延在しており、
    前記内側壁部の先端と前記外側容器の前記開口縁部との間で前記立設方向に前記鍔部が挟持される、粉体用容器。
  2. 前記頂部には、前記頂部から前記立設方向に沿って突出する壁部によって構成された前記粉体の擦り切りを行うための擦切部が前記取出口のヒンジ部に対応して設けられており、
    前記挟持部の前記取出口からの突出高さは、前記擦切部の前記取出口からの突出高さよりも大きくなっている、請求項1記載の粉体用容器。
  3. 前記蓋部は、螺合によって前記外側容器に取り付けられている、請求項1又は2記載の粉体用容器。
  4. 前記内側壁部は、前記周壁部から一定の間隔を持って離間している、請求項1〜のいずれか一項記載の粉体用容器。
  5. 前記鍔部は、前記開口縁部に対応する環状に設けられ、
    前記挟持部は、前記鍔部に対応するように、平面視において環状をなしている、請求項1〜のいずれか一項記載の粉体用容器。
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