JP6851352B2 - レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 - Google Patents
レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6851352B2 JP6851352B2 JP2018176279A JP2018176279A JP6851352B2 JP 6851352 B2 JP6851352 B2 JP 6851352B2 JP 2018176279 A JP2018176279 A JP 2018176279A JP 2018176279 A JP2018176279 A JP 2018176279A JP 6851352 B2 JP6851352 B2 JP 6851352B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- mass
- solder
- component
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/20—Bonding
- B23K26/21—Bonding by welding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2101/00—Articles made by soldering, welding or cutting
- B23K2101/36—Electric or electronic devices
- B23K2101/42—Printed circuits
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Description
このようなはんだごてによるはんだ付けが困難な微細部などへのはんだ付けでは、レーザー光を用いた非接触によるはんだ付け方法が利用されている。
この技術は、はんだ付け装置のはんだ付けヘッドからプリント配線基板に向けてレーザー光を照射し、照射されたレーザー光の光エネルギーをはんだに吸収させ、発熱を引き起こし、はんだを溶融させてはんだ付けする方法であり、プリント配線基板の微細な部位に電子部品を短時間で実装することができるという利点がある。
また、はんだ接続を行いたい部分に選択的にレーザー光を照射することができるため、フロー式やリフロー式と比較して、電子部品の実装時に、部品全体に熱を加えずに実装を行うことが可能であることから、放熱性が高い部品へのはんだ付けに適している。
そこで、これらの問題を解決できるはんだ組成物として、例えば、(A)ロジン系樹脂、(B)有機酸、(C)溶剤、および(D)25℃で固体の有機ハロゲン化合物を含有するフラックスと、(E)はんだ粉末とを含有し、前記(A)成分は、(A1)軟化点が130℃以上の高軟化点ロジン系樹脂を含有し、前記(A1)成分の配合量は、前記(A)成分の合計量100質量%に対して、70質量%以上であるはんだ組成物が提案されている(特許文献1参照)。
なお、はんだボールの発生については、はんだ組成物中の活性剤の配合量を多くすることで、抑制できる傾向にある。しかしながら、活性剤の配合量が多すぎると、絶縁信頼性が低下するおそれがあるので、活性剤を過剰に配合することはできない。
本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物は、(A)ロジン系樹脂、(B)活性剤、(C)溶剤および(D)チクソ剤を含有するフラックス組成物と、(E)はんだ粉末とを含有し、前記(A)成分が、(A1)軟化点が130℃以上であり、かつ酸価が200mgKOH/g以下である重合ロジンを含有することを特徴とするものである。
本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物においては、前記(A1)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、10質量%以上60質量%以下であり、前記(D1)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物においては、前記(B)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、1質量%以上6質量%以下であることが好ましい。
すなわち、急加熱が行われるレーザーはんだ付けなどで、はんだボールの発生する理由は次の通りであると本発明者らは推察する。つまり、レーザー照射による急加熱によって、流動性が急上昇したフラックスがはんだ粉末の溶融よりも先にパッド外に流れ出し、そのときに、未溶融のはんだ粉末を同時にパッド外に流してしまうことによって生じているものと本発明者らは推察する。これに対し、本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物は、(A1)軟化点が130℃以上であり、かつ酸価が200mgKOH/g以下である重合ロジンを含有している。そして、本発明では、急加熱を伴うはんだ付けの際に、(A1)成分が、はんだ組成物の表面を覆うように分布する傾向にあり、一時的に皮膜のようになる。かかる皮膜は、高融点の(A1)成分に、他の成分が分散しているものからなるために、比較的に流動性が低い。そのため、かかる皮膜により(B)活性剤や(C)溶剤が飛散してパッド外に流れ出すのを抑制できる。
また、本発明者らは、高融点のロジン系樹脂の中でも、重合ロジンを用いた場合には、驚くべきことに、はんだボールの発生を劇的に抑制できることを見出した。そして、この(A1)成分の作用により、上記本発明の効果が達成されるものと本発明者らは推察する。
まず、本実施形態に用いるフラックス組成物について説明する。本実施形態に用いるフラックス組成物は、はんだ組成物におけるはんだ粉末以外の成分であり、(A)ロジン系樹脂、(B)活性剤、(C)溶剤および(D)チクソ剤を含有するものである。
本実施形態に用いる(A)ロジン系樹脂は、(A1)軟化点が130℃以上であり、かつ酸価が200mgKOH/g以下である重合ロジンを含有することが必要である。このような(A1)成分により、レーザーはんだ付けをする場合に、はんだボールの発生を抑制できる。
(A1)成分の軟化点が130℃未満である場合には、フラックス飛散を抑制できず、はんだボールの発生を十分に抑制できない。また、はんだボールの発生の抑制の観点から、(A1)成分の軟化点は、135℃以上であることが好ましく、140℃以上であることがより好ましい。(A1)成分の軟化点の上限は、特に限定されない。例えば、(A1)成分の軟化点は、200℃以下であってもよい。
(A1)成分の酸価が200mgKOH/gを超える場合には、絶縁信頼性が不十分となる。また、活性作用および絶縁信頼性の観点から、(A1)成分の酸価は、20mgKOH/g以上180mgKOH/g以下であることが好ましく、100mgKOH/g以上150mgKOH/g以下であることがより好ましい。
なお、酸価(平均酸価)は、試料1gに含まれている遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムを求めることで測定できる。また、軟化点は、環球法により測定できる。
重合ロジンのガードナー色数は、はんだボールの抑制効果の観点から、8以下であることが好ましく、3以下であることがより好ましく、1以下であることが特に好ましい。
重合ロジンは、ロジン類を、通常、硫酸系触媒存在下、有機溶剤中で、例えば40℃以上160℃以下の温度で、1時間以上10時間以下の時間、反応させることにより得られる。硫酸系触媒としては、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、およびスチレン−ジビニルベンゼンなどの共重合体スルホン化物などが挙げられる。また、硫酸系触媒に加え、ぎ酸、フッ化水素、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、および四塩化チタンなども併用できる。また、有機溶剤としては、トルエン、キシレン、およびハロゲン化炭化水素などが挙げられる。反応終了後、触媒を除去するためには、通常、水洗、およびろ過などの各種公知の方法を採用できる。また、未反応ロジンおよび分解物は減圧蒸留により除去できる。
本実施形態に用いる(A2)ロジン系樹脂としては、ロジン類およびロジン系変性樹脂が挙げられる。ロジン類としては、ガムロジン、ウッドロジンおよびトール油ロジンなどが挙げられる。ロジン系変性樹脂としては、不均化ロジン、水素添加ロジンおよびこれらの誘導体などが挙げられる。水素添加ロジンとしては、完全水添ロジン、部分水添ロジン、並びに、不飽和有機酸((メタ)アクリル酸などの脂肪族の不飽和一塩基酸、フマル酸、マレイン酸などのα,β−不飽和カルボン酸などの脂肪族不飽和二塩基酸、桂皮酸などの芳香族環を有する不飽和カルボン酸など)の変性ロジンである不飽和有機酸変性ロジンの水素添加物(「水添酸変性ロジン」ともいう)などが挙げられる。これらのロジン系樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(A2)成分の酸価は、特に限定されない。例えば、(A2)成分の酸価は、220mgKOH/g以上500mgKOH/g以下であってもよい。
また、(A)成分の酸価を調整する手段としては、ロジンの変性方法を変更すること(例えば、アクリル酸やマレイン酸により変性することで、酸価が高くなる傾向にあり、エステル化することで、酸価が低くなる傾向にある)などが挙げられる。
本実施形態に用いる(B)活性剤としては、有機酸、非解離性のハロゲン化化合物からなる非解離型活性剤、およびアミン系活性剤などが挙げられる。これらの活性剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
有機酸としては、モノカルボン酸、ジカルボン酸などの他に、その他の有機酸が挙げられる。
モノカルボン酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブチリック酸、バレリック酸、カプロン酸、エナント酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ツベルクロステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、およびグリコール酸などが挙げられる。
ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、エイコサン二酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、およびジグリコール酸などが挙げられる。
その他の有機酸としては、ダイマー酸、レブリン酸、乳酸、アクリル酸、安息香酸、サリチル酸、アニス酸、クエン酸、およびピコリン酸などが挙げられる。
なお、有機酸としては、レーザーはんだ付けにおけるはんだ付け性の観点から、エイコサン二酸と、エイコサン二酸以外のジカルボン酸とを併用することが好ましい。
なお、本実施形態においては、(B)成分の配合量が前記上限以下であったとしても、レーザーはんだ付けの際に、はんだボールを十分に抑制できる。
本実施形態に用いる(C)溶剤としては、公知の溶剤を適宜用いることができる。このような溶剤としては、沸点170℃以上の溶剤を用いることが好ましい。
このような溶剤としては、例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,5−ペンタンジオール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、オクタンジオール、フェニルグリコール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、およびジブチルマレイン酸などが挙げられる。これらの溶剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態に用いる(D)チクソ剤は、(D1)融点または軟化点が200℃以上のアマイド系チクソ剤を含有することが好ましい。この(D1)成分と(A1)成分の組み合わせにより、レーザーはんだ付けの際に、(A1)成分を主成分とする皮膜の流動性をより低くでき、フラックス飛散やはんだボールの抑制効果を高めることができる。なお、チクソ剤の軟化点は、環球法により測定できる。また、チクソ剤の融点は、JIS−K−0064に記載の方法により測定できる。
(D1)成分としては、カルボン酸とジアミンを反応させて製造したもので挙げられる。ここで、カルボン酸としては、融点を高めるという観点から、炭素数16以上の脂肪族モノカルボン酸および多塩基酸の混合物であることが好ましい。
脂肪族モノカルボン酸としては、飽和脂肪族モノカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸が好ましい。炭素数16以上の脂肪族モノカルボン酸としては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、およびヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。
多塩基酸としては、二塩基酸以上のカルボン酸が好ましい。多塩基酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、およびセバシン酸など)、芳香族ジカルボン酸(フタル酸、およびテレフタル酸など)、および脂環式ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、およびシクロヘキシルコハク酸など)が挙げられる。
ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、フェニレンジアミン、およびイソホロンジアミンなどが挙げられる。
(D1)成分としては、具体的には、エチレンジアミン/ステアリン酸/セバシン酸重縮合物が挙げられる。
(D2)成分としては、(D1)成分以外のアマイド類、硬化ひまし油、カオリン、コロイダルシリカ、有機ベントナイト、およびガラスフリットなどが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態に用いるフラックス組成物には、(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分の他に、必要に応じて、その他の添加剤を加えることができる。その他の添加剤としては、酸化防止剤、消泡剤、改質剤、つや消し剤、および発泡剤などが挙げられる。
本実施形態に用いる(E)はんだ粉末は、鉛フリーはんだ粉末のみからなることが好ましいが、有鉛のはんだ粉末であってもよい。このはんだ粉末におけるはんだ合金としては、スズ(Sn)を主成分とする合金が好ましい。また、この合金の第二元素としては、銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)およびアンチモン(Sb)などが挙げられる。さらに、この合金には、必要に応じて他の元素(第三元素以降)を添加してもよい。他の元素としては、銅、銀、ビスマス、インジウム、アンチモン、およびアルミニウム(Al)などが挙げられる。
ここで、鉛フリーはんだ粉末とは、鉛を添加しないはんだ金属または合金の粉末のことをいう。ただし、鉛フリーはんだ粉末中に、不可避的不純物として鉛が存在することは許容されるが、この場合に、鉛の量は、300質量ppm以下であることが好ましい。
本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物は、上記説明したフラックス組成物と上記説明した(E)はんだ粉末とを上記所定の割合で配合し、撹拌混合することで製造できる。
次に、本実施形態の電子基板について説明する。
本実施形態の電子基板は、以上説明したレーザーはんだ付け用はんだ組成物を用いたはんだ付け部を備えることを特徴とするものである。本発明の電子基板は、前記はんだ組成物を用いて電子部品を電子基板(プリント配線基板など)に実装することで製造できる。
本実施形態の電子基板は、具体的には、以下説明する塗布工程、搭載工程およびはんだ付け工程を備える方法で製造できる。
塗布装置としては、スクリーン印刷機、メタルマスク印刷機、ディスペンサー、およびジェットディスペンサーなどが挙げられる。
配線基板は、リジット基板であってもよく、フレキシブル基板であってもよい。配線基板の基材としては、特に限定されず、公知の基材を適宜用いることができる。
配線の金属としては、銅、銀、および金などが挙げられる。また、配線は、蒸着法、または、めっき法などで形成できる。
電子部品としては、チップ、およびパッケージ部品などが挙げられる。
また、搭載装置としては、適宜公知の搭載装置を用いることができる。
本実施形態においては、前述の通り、レーザーはんだ付けをする場合に、はんだボールの発生を十分に抑制できるはんだ組成物を用いているので、適切にレーザーはんだ付けを行うことができる。
はんだ付けに使用するレーザー光のレーザー光源の種類は、特に限定されず、金属の吸収帯に合わせた波長に応じて適宜採用できる。レーザー光源としては、例えば、固体レーザー(ルビー、ガラス、YAGなど)、半導体レーザー(GaAs、InGaAsP、有機物など)、液体レーザー(色素など)、および気体レーザー(He−Ne、Ar、CO2、エキシマーなど)が挙げられる。
レーザー照射条件は、特に限定されない。例えば、スポット径φは、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、照射時間は、0.1秒間以上5秒間以下であることが好ましい。
レーザー光の出力は、特に限定されない。
なお、本発明のレーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板の製造方法は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
((A1)成分)
重合ロジンA:重合ロジン(軟化点:140℃、酸価:145mgKOH/g、ガードナー色数:8)、商品名「中国重合ロジン140」、荒川化学工業社製
重合ロジンB:重合ロジン(軟化点:140℃、酸価:145mgKOH/g、ガードナー色数:1以下)、商品名「KR−140」、荒川化学工業社製
((A2)成分)
ロジン系樹脂A:水添酸変性ロジン(軟化点:130℃、酸価:245mgKOH/g)、商品名「KE−604」、荒川化学工業社製
ロジン系樹脂B:完全水添ロジン(軟化点:80℃)、商品名「フォーラルAXE」、Eastman Chemical社製
ロジン系樹脂C:マレイン酸変性ロジン(軟化点:150℃、酸価:320mgKOH/g)、商品名「マルキードNo.33」、荒川化学工業社製
((B)成分)
活性剤A:グルタル酸
活性剤B:ジグリコール酸
活性剤C:エイコサン二酸、商品名「SL−20」、岡村製油社製
((C)成分)
溶剤:ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(DEH)、日本乳化剤社製
((D1)成分)
チクソ剤A:ポリアマイド(軟化点:215℃)、商品名「ライトアマイドWH−215」、共栄社化学社製
((D2)成分)
チクソ剤B:商品名「スリパックスZHH」、日本化成社製
((E)成分)
はんだ粉末:粒子径は15〜25μm、はんだ融点は216〜220℃、はんだ組成はSn/Ag/Cu
(他の成分)
酸化防止剤:商品名「イルガノックス245」、BASF社製
重合ロジンA48質量%、活性剤A1.5質量%、活性剤B2質量%、活性剤C2質量%、溶剤38.5質量%、チクソ剤A2質量%、チクソ剤B4質量%、および酸化防止剤2質量%をそれぞれ容器に投入し、らいかい機を用いて混合してフラックス組成物を得た。
得られたフラックス組成物12.5質量%およびはんだ粉末87.5質量%(合計で100質量%)を容器に投入し、混練機にて混合することで、下記表1に示す組成を有するはんだ組成物を調製した。
下記表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、はんだ組成物を得た。
[比較例1〜3]
下記表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、はんだ組成物を得た。
はんだ組成物の評価(粘度、はんだボール、ぬれ性)を以下のような方法で行った。得られた結果を表1に示す。
(1)粘度
はんだ組成物の温度25℃における粘度を、スパイラル粘度計(製品名「PCU−02」、Malcom社製)を用いて測定した。
(2)はんだボール
下記の2つの試験条件で、はんだボールをそれぞれ評価した。
(i)試験1
直径0.3mmの銅パッドを100個有する基板に、130μm厚のメタルマスクを使用して、それぞれの銅パッド上にはんだ組成物を印刷した。その後、レーザー波長808nm、スポット径Φ400μm、照射時間0.5秒間の条件で、それぞれの銅パッドにレーザーはんだ付けを行い、試験基板を得た。そして、試験基板を目視にて観察し、以下の基準に従って、はんだボールを評価した。
◎:はんだボールの数が、0個である。
〇:はんだボールの数が、1個以上10個未満である。
×:はんだボールの数が、10個以上である。
(ii)試験2
直径1mmの銅パッドを100個有する基板に、130μm厚のメタルマスクを使用して、それぞれの銅パッド上にはんだ組成物を印刷した。その後、レーザー波長808nm、スポット径Φ1.2mm、照射時間1.0秒間の条件で、それぞれの銅パッドにレーザーはんだ付けを行い、試験基板を得た。そして、試験基板を目視にて観察し、以下の基準に従って、はんだボールを評価した。
◎:はんだボールの数が、30個以下である。
〇:はんだボールの数が、30個以上50個未満である。
△:はんだボールの数が、50個以上100個未満である。
×:はんだボールの数が、100個以上である。
(3)ぬれ性
上記(2)はんだボールの試験で得られた2枚の評価基板(試験1および試験2)のパッド(全200パッド)を、目視にて観察した。そして、以下の基準に従って、ぬれ性を評価した。
〇:ぬれ不足のパッドがない。
△:ぬれ不足のパッドの数が、1つ以上5つ未満である。
×:ぬれ不足のパッドの数が、5つ以上である。
Claims (3)
- (A)ロジン系樹脂、(B)活性剤、(C)溶剤および(D)チクソ剤を含有するフラックス組成物と、(E)はんだ粉末とを含有し、
前記(A)成分が、(A1)軟化点が130℃以上であり、かつ酸価が200mgKOH/g以下である重合ロジンを含有し、
前記(D)成分が、(D1)融点または軟化点が200℃以上のアマイド系チクソ剤を含有し、
前記(A1)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、10質量%以上60質量%以下であり、
前記(D1)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、1質量%以上10質量%以下である
ことを特徴とするレーザーはんだ付け用はんだ組成物。 - 請求項1に記載のレーザーはんだ付け用はんだ組成物において、
前記(B)成分の配合量が、前記フラックス組成物100質量%に対して、1質量%以上6質量%以下である
ことを特徴とするレーザーはんだ付け用はんだ組成物。 - 請求項1または請求項2に記載のはんだ組成物を用いたはんだ付け部を備えることを特徴とする電子基板。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018176279A JP6851352B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 |
CN201910876005.3A CN110919180B (zh) | 2018-09-20 | 2019-09-17 | 激光焊接用焊料组合物、电子基板、以及电子基板的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018176279A JP6851352B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020044562A JP2020044562A (ja) | 2020-03-26 |
JP6851352B2 true JP6851352B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
ID=69848783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018176279A Active JP6851352B2 (ja) | 2018-09-20 | 2018-09-20 | レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6851352B2 (ja) |
CN (1) | CN110919180B (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI800987B (zh) * | 2020-11-18 | 2023-05-01 | 日商千住金屬工業股份有限公司 | 助焊劑及焊膏 |
JP6947998B1 (ja) * | 2020-11-18 | 2021-10-13 | 千住金属工業株式会社 | フラックス及びソルダペースト |
CN116529021B (zh) * | 2020-11-18 | 2024-03-08 | 千住金属工业株式会社 | 助焊剂及焊膏 |
JP7478173B2 (ja) * | 2021-03-03 | 2024-05-02 | 株式会社タムラ製作所 | フラックス組成物、およびはんだ組成物 |
JP7014992B1 (ja) | 2021-06-25 | 2022-02-02 | 千住金属工業株式会社 | ソルダペーストおよび電子装置の製造方法 |
JP7554218B2 (ja) | 2022-03-02 | 2024-09-19 | 株式会社タムラ製作所 | はんだ組成物および電子基板 |
CN114654129B (zh) * | 2022-04-14 | 2024-01-02 | 云南锡业新材料有限公司 | 一种高稳定性助焊膏及制备方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3755916B2 (ja) * | 1995-07-18 | 2006-03-15 | 富士通株式会社 | フラックス組成物、ソルダペースト組成物及びそれを用いたプリント配線板の実装方法 |
JP3783774B2 (ja) * | 2001-02-15 | 2006-06-07 | 平岡織染株式会社 | 難燃性印刷用膜材 |
JP2006052343A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 乳酸系樹脂組成物 |
JP5389315B2 (ja) * | 2005-02-14 | 2014-01-15 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ及び粘着剤組成物 |
CN101176957A (zh) * | 2007-07-25 | 2008-05-14 | 东莞市特尔佳电子有限公司 | 用于SnAgCuNiGe合金焊锡膏的助焊剂 |
JP5387844B2 (ja) * | 2008-11-13 | 2014-01-15 | 荒川化学工業株式会社 | 鉛フリーはんだ用フラックス組成物及び鉛フリーはんだペースト |
CN101564805A (zh) * | 2009-05-27 | 2009-10-28 | 北京工业大学 | 低银SnAgCu无铅焊膏用新型环保型助焊剂 |
JP5486281B2 (ja) * | 2009-12-08 | 2014-05-07 | 荒川化学工業株式会社 | はんだペースト |
JP2015131336A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 株式会社タムラ製作所 | はんだ組成物およびそれを用いたプリント配線基板 |
-
2018
- 2018-09-20 JP JP2018176279A patent/JP6851352B2/ja active Active
-
2019
- 2019-09-17 CN CN201910876005.3A patent/CN110919180B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN110919180A (zh) | 2020-03-27 |
JP2020044562A (ja) | 2020-03-26 |
CN110919180B (zh) | 2023-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6851352B2 (ja) | レーザーはんだ付け用はんだ組成物および電子基板 | |
JP6310894B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板の製造方法 | |
JP6402213B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板 | |
JP6138464B2 (ja) | レーザーはんだ付け用はんだ組成物およびそれを用いた実装方法 | |
KR102227645B1 (ko) | 땜납 조성물 및 그것을 사용한 프린트 배선기판 | |
JP6401912B2 (ja) | はんだ組成物およびそれを用いたプリント配線基板の製造方法 | |
JP6674982B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板 | |
JP6913064B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板の製造方法 | |
JP5916674B2 (ja) | ジェットディスペンサー用はんだ組成物 | |
JP6138846B2 (ja) | はんだ組成物およびそれを用いた電子基板の製造方法 | |
CN109290701B (zh) | 焊料组合物、电子基板及电子基板的制造方法 | |
JP6713027B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板 | |
JP6293514B2 (ja) | はんだ組成物およびプリント配線基板の製造方法 | |
JP6895213B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板の製造方法 | |
JP6864046B2 (ja) | ジェットディスペンサー用はんだ組成物、および電子基板の製造方法 | |
JP2021185003A (ja) | はんだ組成物および電子基板 | |
JP7194141B2 (ja) | レーザーはんだ付け用はんだ組成物、および電子基板の製造方法 | |
JP6826059B2 (ja) | フラックス組成物、はんだ組成物および電子基板 | |
JP6130418B2 (ja) | 電子部品の接合方法、並びに、その方法に用いるはんだ組成物および前処理剤 | |
JP6967050B2 (ja) | はんだ付け用フラックス組成物 | |
US10449638B2 (en) | Solder composition and electronic board | |
CN109719422B (zh) | 焊料组合物及电子基板 | |
JP7361481B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板の製造方法 | |
JP6826061B2 (ja) | はんだ組成物および電子基板の製造方法 | |
JP2022011522A (ja) | フラックス組成物、はんだ組成物および電子基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190828 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200929 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6851352 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |