JP6851294B2 - 建設機械のネガティブブレーキ解除装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械のネガティブブレーキ解除装置に関する。
タイヤローラや油圧ショベル等の建設機械は、エンジンを動力源としたHST(Hydro Static Transmission)により走行用油圧モータを駆動して走行するようになっている。この種の建設機械では、HSTのトラブル時に車両を自動停止させるべく、油圧供給されない状態で制動作用を奏する所謂ネガティブブレーキが採用されており、必然的に、その制動力を解除して建設機械を走行可能とする解除装置が備えられている。
例えば特許文献1に記載のネガティブブレーキでは、走行用油圧モータの出力軸とモータケーシングとの間に多板ブレーキを設け、スプリングの付勢力により多板ブレーキを係合させて出力軸を回転規制することにより制動力を得ている。制動力の解除のために、多板ブレーキにはブレーキ解除シリンダが付設されており、ブレーキ解除シリンダはHSTのエンジンにより駆動されるギヤポンプと接続されている。
エンジンが運転されると、ギヤポンプからブレーキ解除シリンダに作動油が供給され、その油圧によりブレーキ解除シリンダがスプリングの付勢力に抗して多板ブレーキを係合解除する。これにより走行用油圧モータの出力軸の回転が許容され、ネガティブブレーキの制動が解除されて車両を走行可能となる。
そして、エンジン停止や油圧機器の故障等のようなHSTのトラブルによりギヤポンプからの作動油の供給が途絶えると、ブレーキ解除シリンダによる多板ブレーキの係合解除が中断される。このため、再び係合した多板ブレーキにより出力軸が回転規制されることから、作業者のブレーキ操作を要することなく建設機械が自動停止される。
また、ネガティブブレーキはパーキングブレーキとしても利用され、そのためにギヤポンプとブレーキ解除シリンダとの間には電磁式のパーキングリリース弁が介装されている。パーキングブレーキスイッチがONされると、パーキングリリース弁が開放されてブレーキ解除シリンダの作動油が解放され、多板ブレーキが係合されて出力軸の回転規制により建設機械に制動力が作用する。
ところで、このようにトラブルにより自動停止した建設機械は走行不能であることから、修理工場等に建設機械を牽引するためにネガティブブレーキの制動を強制的に解除する必要がある。しかし、既にギヤポンプからの作動油を利用した制動解除は不能なため、別の手段により制動解除する必要がある。そこで、特許文献1の技術では、パーキングリリース弁とブレーキ解除シリンダとの間に手動式の加圧ポンプを介装し、手動操作により加圧した作動油をブレーキ解除シリンダに供給することにより、ネガティブブレーキの制動を強制的に解除している(以下、強制ブレーキ解除操作と称する)。
特開平10−68436号公報
建設機械の修理工場等への到着に伴って牽引の必要がなくなることから、手動式の油圧ポンプにより加圧されたブレーキ解除シリンダの油圧が解放されてネガティブブレーキが元々の制動状態に復帰する(以下、通常ブレーキ復帰操作と称する)。そして、修理完了したHSTのエンジンが運転されると、作動油の供給によりネガティブブレーキが制動解除されて、走行用油圧モータの駆動により建設機械を走行可能となる。
ところが、通常ブレーキ復帰操作の実施が失念されることがあり、この場合にはネガティブブレーキの制動が強制解除されたまま、建設機械が作業現場に復帰することになる。従って、作業現場でパーキングブレーキ機能を利用できないことから、作業に支障をきたす可能性があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、強制ブレーキ解除操作によりネガティブブレーキの制動を強制解除した場合に、その後の通常ブレーキ復帰操作の実施が失念される事態を未然に防止でき、これにより作業現場への復帰後にパーキングブレーキ機能を問題なく利用することができる建設機械のネガティブブレーキ解除装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の建設機械のネガティブブレーキ解除装置は、走行用油圧モータにネガティブブレーキの制動力を作用させる一方、エンジンの運転中には該エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油を走行用油圧モータのブレーキ解除シリンダに供給して、前記ネガティブブレーキの制動力を解除し、さらにパーキングブレーキスイッチの操作時には前記ブレーキ解除シリンダの作動油を解放して、前記ネガティブブレーキの制動力を前記走行用油圧モータに作用させる建設機械のネガティブブレーキ解除装置において、前記ブレーキ解除シリンダへの作動油の供給が途絶えて前記ネガティブブレーキの制動力が前記走行用油圧モータに作用している場合に、手動操作により加圧した作動油を前記ブレーキ解除シリンダに供給して、前記走行用油圧モータに作用する制動力を強制的に解除可能である一方、前記ブレーキ解除シリンダに供給した作動油を解放可能な手動制動解除部と、前記ブレーキ解除シリンダの油圧を検出する油圧検出部と、前記パーキングブレーキスイッチが操作されているにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記走行用油圧モータに作用する制動力を解除可能な油圧判定値以上のとき、及び前記パーキングブレーキスイッチが操作されていないにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記油圧判定値未満のときに、報知信号を出力する異常判定・報知部とを備え、前記異常判定・報知部が、前記油圧検出により検出される油圧が前記油圧判定値以上のときと、前記油圧が前記油圧判定値未満のときとで、異なる報知信号を出力することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の建設機械のネガティブブレーキ解除装置は、走行用油圧モータにネガティブブレーキの制動力を作用させる一方、エンジンの運転中には該エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油を走行用油圧モータのブレーキ解除シリンダに供給して、前記ネガティブブレーキの制動力を解除し、さらにパーキングブレーキスイッチの操作時には前記ブレーキ解除シリンダの作動油を解放して、前記ネガティブブレーキの制動力を前記走行用油圧モータに作用させる建設機械のネガティブブレーキ解除装置において、前記ブレーキ解除シリンダへの作動油の供給が途絶えて前記ネガティブブレーキの制動力が前記走行用油圧モータに作用している場合に、手動操作により加圧した作動油を前記ブレーキ解除シリンダに供給して、前記走行用油圧モータに作用する制動力を強制的に解除可能である一方、前記ブレーキ解除シリンダに供給した作動油を解放可能な手動制動解除部と、前記ブレーキ解除シリンダの油圧を検出する油圧検出部と、前記パーキングブレーキスイッチが操作されているにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記走行用油圧モータに作用する制動力を解除可能な油圧判定値以上のときに、報知信号を出力する異常判定・報知部とを備え、前記異常判定・報知部が、前記報知信号を出力した後にも、前記油圧検出により検出される油圧と前記油圧判定値とに基づく判定処理を継続することを特徴とする(請求項2)。
本発明の建設機械のネガティブブレーキ解除装置によれば、強制ブレーキ解除操作によりネガティブブレーキの制動を強制解除した場合に、その後の通常ブレーキ復帰操作の実施が失念される事態を未然に防止でき、これにより作業現場への復帰後にパーキングブレーキ機能を問題なく利用することができる。
実施形態のネガティブブレーキ解除装置を含む建設機械のHSTを示す全体構成図であある。 エンジン運転時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図である。 パーキングブレーキ作動時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図である。 強制ブレーキ解除操作時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図である。 ECUが実行する異常判定・報知ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明を具体化した建設機械のネガティブブレーキ解除装置の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のネガティブブレーキ解除装置を含む建設機械のHSTを示す全体構成図であり、HSTのエンジン停止時を示している。本発明は、タイヤローラ等の転圧車両或いは油圧ショベル等のようなHSTを搭載した各種建設機械に適用可能であり、以下の説明では単に車両と称する。
車両1に搭載されたHSTのエンジン2には、可変容量式の走行用油圧ポンプ3及びギヤポンプ4が連結され、エンジン2により各ポンプ3,4が回転駆動される。なお、エンジン2と各ポンプ3,4との接続状態は図示したものに限ることはなく、例えば走行用油圧ポンプ3とギヤポンプ4との位置関係を逆転させてもよいし、或いはギヤポンプ4をエンジン2に付設されたPTO(Power take-off)に接続してもよい。
走行用油圧ポンプ3には一対の油路5を介して走行用油圧モータ6が接続され、走行用油圧ポンプ3からの作動油の供給方向及び供給量に応じて走行用油圧モータ6が駆動されて車両1が走行する。両油路5の間にはバイパス弁7が介装され、後述する車両1の牽引時にはバイパス弁7が開かれ、走行用油圧ポンプ3側を連れ回りさせることなく走行用油圧モータ6が空転可能となる。
なお、エンジン2には車両1に備えられた作業装置(例えばタイヤローラでは起振装置、油圧ショベルでは多関節フロント)を駆動するための作業用油圧ポンプが接続されているが、本発明の要旨とは直接関係ないため、その図示及び説明は省略する。
走行用油圧モータ6には、ネガティブブレーキが内蔵されている。例えば特許文献1等でネガティブブレーキの構成は周知であるため、模式的に示した図1に基づき概略構成のみを述べる。ネガティブブレーキは、多板ブレーキ9及びスプリング10により構成されている。多板ブレーキ9は走行用油圧モータ6の出力軸6aと図示しないモータケーシングとの間に設けられ、多板ブレーキ9を係合させる方向にスプリング10の付勢力が作用している。このためエンジン2の停止時には、図1に示すように多板ブレーキ9の係合により出力軸6aが回転規制され、車両1に制動力が作用している。
図2はエンジン運転時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図、図3はパーキングブレーキ作動時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図である。
多板ブレーキ9には、ネガティブブレーキ解除装置を構成するブレーキ解除シリンダ11が付設されており、詳細は後述するが、作動油の供給によりブレーキ解除シリンダ11の油圧が上昇すると、図2に示すように、スプリング10の付勢力に抗して多板ブレーキ9が係合解除される。これにより走行用油圧モータ6の出力軸6aの回転が許容され、ネガティブブレーキの制動が解除されて車両1を走行可能となる。
一方、ギヤポンプ4は油路13を介してパーキングリリース弁14に接続され、リリーフ弁15により調圧された作動油がパーキングリリース弁14に供給される。パーキングリリース弁14は油路16を介して上記ブレーキ解除シリンダ11に接続され、油路16上には連通・遮断弁17が介装されている。連通・遮断弁17は連通位置と遮断位置との2位置間で切換可能とされ、通常時には図2に示す連通位置に保持されている。そして、後述する強制ブレーキ解除操作の際に作業者によりノブ17aが押圧操作されると、連通・遮断弁17は遮断位置に切り換えられる。
またパーキングリリース弁14は、車両1の運転席に設けられたパーキングブレーキスイッチ18に連動して切り換えられる。詳しくは、パーキングブレーキスイッチ18は押圧操作毎にOFF(非操作)とON(操作)との間で切り換えられ、OFF時にはパーキングリリース弁14が図2に示す供給位置に切り換えられる。このため、ギヤポンプ4から吐出された作動油がパーキングリリース弁14及び連通・遮断弁17を経てブレーキ解除シリンダ11に供給され、ブレーキ解除シリンダ11の油圧がリリーフ弁19の設定圧P0に保たれる。
またパーキングブレーキスイッチ18のON時には、パーキングリリース弁14が図3に示すリリース位置に切り換えられ、ブレーキ解除シリンダ11の作動油が連通・遮断弁17及びパーキングリリース弁14を経てオイルタンク20側に解放される。
オイルタンク20とブレーキ解除シリンダ11とは油路21を介して接続され、この油路21には連通・遮断弁17に対して並列となるように手動式の加圧ポンプ22及び逆止弁23が介装されている。加圧ポンプ22はオイルタンク20側を吸込ポートとし、ブレーキ解除シリンダ11側を吐出ポートとしており、油路21上の作動油は逆止弁23によりオイルタンク20側からブレーキ解除シリンダ11側への流れのみが許容されている。
このため、手動操作で加圧ポンプ22により加圧された作動油がブレーキ解除シリンダ11に供給される。なお、加圧ポンプ22としては、例えば特許文献1に記載のものを用いることができる。
以上のギヤポンプ4、ブレーキ解除シリンダ11、パーキングリリース弁14、連通・遮断弁17、リリーフ弁15,19、手動式の加圧ポンプ22、逆止弁23により、ネガティブブレーキ解除装置が構成されており、本発明の手動制動解除部として、連通・遮断弁17、加圧ポンプ22及び逆止弁23が機能する。なお、連通・遮断弁17、リリーフ弁19、加圧ポンプ22及び逆止弁23は、パーキングリリース弁14と共にバルブブロックとして一体化されている。
このように構成されたHSTの制御はECU31(電子コントロールユニット)により実行され、ECU31はパーキングブレーキを含めたネガティブブレーキ解除装置の制御も実行する。
そのためにECU31の入力側には、上記パーキングブレーキスイッチ18が接続されると共に、油路16に接続されてブレーキ解除シリンダ11の油圧Pを検出する油圧センサ32(本発明の油圧検出部に相当)等の各種センサ類が接続されている。また、ECU31の出力側には、運転席に設けられたパーキングブレーキ表示灯33、以下に述べる通常ブレーキ復帰操作に関する注意喚起や油圧機器の故障表示のための第1及び第2警告灯34,35、上記した走行用油圧ポンプ3及び作業用油圧ポンプの傾転角を制御するための図示しないアクチュエータ等の各種デバイス類が接続されている。
例えばECU31は、パーキングブレーキスイッチ18の押圧操作に応じて、上記のようにパーキングリリース弁14を供給位置とリリース位置との間で切り換えると共に、リリース位置ではパーキングブレーキ表示灯33を点灯表示してパーキングブレーキが作動中であることを作業者に知らせる。
次いで、以上のように構成されたネガティブブレーキ解除装置の基本的な作動状況を説明する。
エンジン2の停止時においては、図1に示すように、ブレーキ解除シリンダ11に油圧Pが発生していないことから、多板ブレーキ9の係合により走行用油圧モータ6の出力軸6aが回転規制されて車両1に制動力を作用させている。
そして、エンジン2が運転されてギヤポンプ4が駆動されてパーキングブレーキスイッチ18がOFFになると、図2に矢印で示すように、吐出された作動油がパーキングリリース弁14及び連通・遮断弁17を経てブレーキ解除シリンダ11に供給される。リリーフ弁19の設定圧P0は、ブレーキ解除シリンダ11による多板ブレーキ9の係合解除が可能な値(本発明の油圧判定値に相当する)に設定されている。このため、多板ブレーキ9の係合解除により走行用油圧モータ6の出力軸6aの回転が許容され、ネガティブブレーキの制動が解除されて車両1を走行可能となる。
このエンジン2の運転中においてパーキングブレーキスイッチ18がONされると、パーキングリリース弁14がリリース位置に切り換えられ、図3に矢印で示すように、ブレーキ解除シリンダ11の作動油が連通・遮断弁17及びパーキングリリース弁14を経てオイルタンク20側に解放される。このためブレーキ解除シリンダ11の油圧Pが低下し、多板ブレーキ9が係合して走行用モータ6の出力軸6aが回転規制され、ネガティブブレーキがパーキングブレーキとして機能して車両1に制動力を作用させる。
なお、パーキングブレーキスイッチ18がOFFされると、パーキングリリース弁14が再び供給位置に切り換えられることから、ネガティブブレーキが図2に示す制動解除の状態に復帰して車両1を走行可能となる。
一方、例えば車両1の走行中において、HSTのトラブルによりブレーキ解除シリンダ11への作動油の供給が途絶えると、多板ブレーキ9の係合解除が中断される。このため、係合した多板ブレーキ9により出力軸6aが回転規制されることから、作業者のブレーキ操作を要することなく車両1が自動停止される。
そして、このように自動停止した車両1を修理工場等に牽引するには、ネガティブブレーキの制動を強制的に解除する必要があり、そのために作業者により強制ブレーキ解除操作が実施される。図4は強制ブレーキ解除操作時のネガティブブレーキ解除装置を示す油圧回路図である。
まず、作業者により連通・遮断弁17のノブ17aが押圧操作されると、連通・遮断弁17が遮断位置に切り換えられて、加圧ポンプ22とブレーキ解除シリンダ11との間での作動油の流れる方向が逆止弁23により規制される。そして、加圧ポンプ22が手動操作されると、図4に矢印で示すように加圧された作動油がブレーキ解除シリンダ11に供給され、その油圧Pがスプリング10の付勢力を上回った時点で多板ブレーキ9が係合解除されて、走行用モータ6の出力軸6aの回転が許容される。なお、ブレーキ解除シリンダ11の油圧Pはリリーフ弁19により制限され、過剰な加圧操作による破損が防止される。
以上で強制ブレーキ解除操作が完了し、走行用モータ6の出力軸6aの回転が許容される。合わせてバイパス弁7が手動操作で開弁されると、走行用油圧モータ6を空転させながら車両1を牽引可能となる。
そして、車両1を牽引する必要がなくなると、ネガティブブレーキを元々の制動状態に復帰させるべく、作業者により通常ブレーキ復帰操作が実施される。具体的には、ノブ17aが再び押圧操作されて連通・遮断弁17が連通位置に切り換えられる。図3に矢印で示すように、ブレーキ解除シリンダ11の作動油がオイルタンク20側に解放されることから、多板ブレーキ9の係合により走行用モータ6の出力軸6aが回転規制される。
このように通常であれば通常ブレーキ復帰操作が実施されるが、[発明が解決しようとする課題]で述べたように、通常ブレーキ復帰操作が失念される場合があり、作業現場への復帰後にパーキングブレーキ機能を利用できないという不具合が生じた。
このような不具合を鑑みて本発明者は、通常ブレーキ復帰操作の実施が失念されている場合には、パーキングブレーキスイッチ18の操作状態とブレーキ解除シリンダ11の油圧Pとの間に矛盾が生じる点に着目した。即ち、パーキングブレーキスイッチ18のON時にはブレーキ解除シリンダ11の作動油が解放されているはずであり、それにも拘わらずブレーキ解除シリンダ11の油圧Pがリリーフ弁19の設定圧P0以上のときには、実際には作動油が解放されておらず、通常ブレーキ復帰操作の失念と見なせる。
そこで本実施形態では、以上の知見に基づく判定・報知処理をECU31により実行している。この知見に基づき判定可能な事象は、通常ブレーキ復帰操作の失念のみならず、車両1の自動停止の要因と推測されるネガティブブレーキ解除装置を構成する油圧機器の故障も含まれるため、合わせて機器故障を対象とした判定・報知処理もECU31は実行しており、その詳細を以下に説明する。
図5はECU31が実行する異常判定・報知ルーチンを示すフローチャートであり、この異常判定・報知ルーチンを実行するときのECU31が本発明の異常判定・報知部として機能する。
当該ルーチンによる判定処理は、エンジン2の運転によりギヤポンプ4が駆動されている状況下でなければ実施できないため、エンジン停止(故障や燃料切れ)により車両1が自動停止した場合には、その要因を取り除いてエンジン2を運転させた上で、当該ルーチンをECU31により実行させている。
まずステップS1でパーキングブレーキスイッチ18がOFFされているか否かを判定し、Yes(肯定)のときにはステップS2に移行する。ステップS2では油圧センサ32により検出された油圧Pがリリーフ弁19の設定圧P0以上であるか否かを判定し、YesのときにはステップS3で正常判定を下し、そのままルーチンを終了する。また、ステップS1の判定がNo(否定)のときにはステップS4で油圧Pが設定圧P0未満であるか否かを判定し、YesのときにはステップS3で正常判定を下す。
なお本実施形態では、ステップS2,4で油圧Pを判定するときの閾値を共にリリーフ弁19の設定圧P0としたが、必ずしも設定圧P0を用いる必要はないし、同一の閾値とする必要もない。よって、例えば設定圧P0以外の異なる閾値をステップS2,4でそれぞれ用いてもよい。
また、ステップS2の判定がNoのときにはステップS5で異常1の判定を下し、続くステップS6で、第1報知信号を第1警告灯34に出力して点灯表示させる。また、ステップS4の判定がNoのときにはステップS7で異常2の判定を下し、続くステップS8で、第1報知信号とは異なる第2報知信号を第2警告灯35に出力して点灯表示させる。
下表1は、パーキングブレーキスイッチ18のON・OFF状態、油圧Pと設定圧P0との大小関係、診断結果、及び警告灯34,35の点灯状態をまとめたものであり、各ケースを順次説明する。
Figure 0006851294
CASE1は、パーキングブレーキスイッチ18がOFFされ、図2に示すように、パーキングリリース弁14の供給位置への切換によりブレーキ解除シリンダ11の油圧Pが正常に立ち上げられている場合である。正常判定に基づき警告不要と見なされ、第1及び第2警告灯34,35が消灯されたままとなる。
CASE2は、パーキングブレーキスイッチ18がONされ、図3に示すように、パーキングリリース弁14のリリース位置への切換によりブレーキ解除シリンダ11の油圧Pが正常に立ち下げられている場合である。このときにも正常判定に基づき警告不要と見なされ、第1及び第2警告灯34,35が消灯されたままとなる。
例えば、車両1の自動停止の要因がエンジン停止にあった場合には、既にその要因が取り除かれてエンジン2が正常に運転されているため、CASE1,2のように正常判定される。
CASE3は、パーキングブレーキスイッチ18がOFFされているにも拘わらず、CASE1とは異なりブレーキ解除シリンダ11の油圧Pが立ち上げられずに、ネガティブブレーキが制動解除されない場合であり、その要因は、ネガティブブレーキ解除装置を構成する油圧機器の故障にある。異常1で発生し得る具体的な故障としては、リリーフ弁19が正規設定圧から低圧側にシフトしたり、パーキングリリース弁14がリリース位置で固着したりして、ブレーキ解除シリンダ11の作動油が解放されてしまう場合、或いはギヤポンプ4の内部破損により作動油が正常に吐出されない場合等が考えられる。
HSTの修理担当者は、第1警告灯34の点灯表示の意味する異常1が油圧機器の故障にあることを認識しているため、故障内容を特定して修理を実施する。
CASE4は、パーキングブレーキスイッチ18がONされているにも拘わらず、CASE2とは異なりブレーキ解除シリンダ11の油圧Pが立ち下げられずに、ネガティブブレーキが制動されない場合であり、その要因は2つに大別できる。一方の要因はCASE3と同じく、ネガティブブレーキ解除装置を構成する油圧機器の故障にある。異常2で発生し得る具体的な故障としては、ブレーキ解除シリンダ11の作動油が正常に解放されない場合、或いはパーキングリリース弁14が供給位置で固着することにより、ブレーキ解除シリンダ11に作動油が供給され続けてしまう場合等が考えられる。
他方の要因は、通常ブレーキ復帰操作の失念であり、ブレーキ解除シリンダ11の作動油が解放されていないことから、ネガティブブレーキの制動が強制解除されたままとなっている。
HSTの修理担当者は、第2警告灯35の点灯表示の意味する異常2が、油圧機器の故障のみならず通常ブレーキ復帰操作の失念をも含むことを認識している。そこで、まず通常ブレーキ復帰操作(ノブ17aを押圧操作)を実施する。異常2の要因が通常ブレーキ復帰操作の失念であるときには、連通・遮断弁17の連通位置への切換により、図3に示すようにブレーキ解除シリンダ11の作動油が解放されて走行用モータ6の出力軸6aが回転規制される。
第2警告灯35を点灯表示させた後にも、ECU31は図5のルーチンを継続している。このため作動油の解放によりステップS4の判定がNoからYesに転じて、第2警告灯35が消灯される。第2警告灯35の消灯により、異常2の要因が通常ブレーキ復帰操作の失念にあったことのみならず、今現在の油圧機器に故障がないことも断定できる。そして、通常ブレーキ復帰操作の実施によりネガティブブレーキが元々の制動状態に復帰していることから、修理担当者は修理完了と判断する。
また、通常ブレーキ復帰操作を実施したにも拘わらず第2警告灯35が消灯されない場合、修理担当者は異常2の要因が油圧機器の故障にあると見なし、その故障内容を特定して修理を実施する。
以上のように本実施形態の建設機械のネガティブブレーキ解除装置によれば、車両1の牽引のために強制ブレーキ解除操作によりネガティブブレーキを強制解除した場合において、パーキングブレーキスイッチ18がONされているにも拘わらず、ブレーキ解除シリンダ11の油圧Pがリリーフ弁19の設定圧P0以上のときに(CASE4の異常2に相当)、通常ブレーキ復帰操作の失念の可能性ありとして第2警告灯35を点灯表示させている。
従って、第2警告灯35の点灯表示により通常ブレーキ復帰操作の実施が促されることから、通常ブレーキ復帰操作が失念されていた場合であってもネガティブブレーキを元々の制動状態に復帰できる。このため、車両1の牽引のために強制ブレーキ解除操作が実施された場合に、その後の通常ブレーキ復帰操作の実施が失念される事態を未然に防止でき、これにより作業現場への復帰後にパーキングブレーキ機能を問題なく利用することができる。
また、通常ブレーキ復帰操作を実施しても第2警告灯35が消灯しない場合には、油圧機器の故障と判断できる。仮に油圧機器全般の故障としか判明していない場合には、その全ての部位を順次点検することから多大な手間を要する。しかし、上記したように異常2で発生し得る故障は限られているため、修理担当者は第2警告灯35の点灯表示に基づき故障内容を絞ることができる。このため、故障内容の特定作業が大幅に簡略化され、ひいては修理作業を格段に容易に実施することができる。
一方、パーキングブレーキスイッチ18がOFFされているにも拘わらず、ブレーキ解除シリンダ11の油圧Pがリリーフ弁19の設定圧P0未満のときに(CASE3の異常1に相当)、第2警告灯35とは別個の第1警告灯34を点灯表示させている。
この場合には通常ブレーキ復帰操作の失念の可能性はなく、油圧機器の故障と判断できると共に、異常2と同じく、異常1で発生し得る故障は限られている。このため、修理担当者は第1警告灯34の点灯表示に基づき故障内容を絞ることができ、修理作業を格段に容易に実施することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、異常1と異常2とで異なる警告灯34,35を点灯表示したが、これに限るものではない。異常1と異常2とで共通の警告灯を点灯表示してもよいし、チャイムや音声メッセージにより報知してもよい。
1 建設機械
2 エンジン
4 油圧ポンプ(ギヤポンプ)
6 走行用油圧モータ
11 ブレーキ解除シリンダ
17 油圧保持弁(手動制動解除部)
18 パーキングブレーキスイッチ
22 加圧ポンプ(手動制動解除部)
23 逆止弁(手動制動解除部)
31 ECU(異常判定・報知部)
32 油圧センサ(油圧検出部)

Claims (2)

  1. 走行用油圧モータにネガティブブレーキの制動力を作用させる一方、エンジンの運転中には該エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油を走行用油圧モータのブレーキ解除シリンダに供給して、前記ネガティブブレーキの制動力を解除し、さらにパーキングブレーキスイッチの操作時には前記ブレーキ解除シリンダの作動油を解放して、前記ネガティブブレーキの制動力を前記走行用油圧モータに作用させる建設機械のネガティブブレーキ解除装置において、
    前記ブレーキ解除シリンダへの作動油の供給が途絶えて前記ネガティブブレーキの制動力が前記走行用油圧モータに作用している場合に、手動操作により加圧した作動油を前記ブレーキ解除シリンダに供給して、前記走行用油圧モータに作用する制動力を強制的に解除可能である一方、前記ブレーキ解除シリンダに供給した作動油を解放可能な手動制動解除部と、
    前記ブレーキ解除シリンダの油圧を検出する油圧検出部と、
    前記パーキングブレーキスイッチが操作されているにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記走行用油圧モータに作用する制動力を解除可能な油圧判定値以上のとき、及び前記パーキングブレーキスイッチが操作されていないにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記油圧判定値未満のときに、報知信号を出力する異常判定・報知部と
    を備え、
    前記異常判定・報知部は、前記油圧検出により検出される油圧が前記油圧判定値以上のときと、前記油圧が前記油圧判定値未満のときとで、異なる報知信号を出力する
    ことを特徴とする建設機械のネガティブブレーキ解除装置。
  2. 走行用油圧モータにネガティブブレーキの制動力を作用させる一方、エンジンの運転中には該エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油を走行用油圧モータのブレーキ解除シリンダに供給して、前記ネガティブブレーキの制動力を解除し、さらにパーキングブレーキスイッチの操作時には前記ブレーキ解除シリンダの作動油を解放して、前記ネガティブブレーキの制動力を前記走行用油圧モータに作用させる建設機械のネガティブブレーキ解除装置において、
    前記ブレーキ解除シリンダへの作動油の供給が途絶えて前記ネガティブブレーキの制動力が前記走行用油圧モータに作用している場合に、手動操作により加圧した作動油を前記ブレーキ解除シリンダに供給して、前記走行用油圧モータに作用する制動力を強制的に解除可能である一方、前記ブレーキ解除シリンダに供給した作動油を解放可能な手動制動解除部と、
    前記ブレーキ解除シリンダの油圧を検出する油圧検出部と、
    前記パーキングブレーキスイッチが操作されているにも拘わらず、前記油圧検出により検出される油圧が前記走行用油圧モータに作用する制動力を解除可能な油圧判定値以上のときに、報知信号を出力する異常判定・報知部と
    を備え、
    前記異常判定・報知部は、前記報知信号を出力した後にも、前記油圧検出により検出される油圧と前記油圧判定値とに基づく判定処理を継続する
    ことを特徴とする建設機械のネガティブブレーキ解除装置。
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