JP6847554B2 - ホルダー部材 - Google Patents

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Description

本発明は、多様な材質で製造されている、丸棒材、丸パイプ材などを、芯軸の垂直精度を断面し、 且つ、スリムな状態で接続延長させるホルダー部材で、研磨ロッド、バリ取りロッド、切削ロッド、 ドリルロッド、シャフトロッドなどの加工工具への使用に関する。
図2に示すように、バリ取り棒1は、該支持材2cの軸中心に形成された孔2dに挿入され、ネジにより固定されることで、支持体2(垂下部2b)によって垂下された状態で支持されている(特許公報1)。
特開2005−111493号公報(段落番号〔0016〕、図1及び図2)
上記構成においては、被装着部材としてのバリ取り棒をホルダー部材としての支持部材の孔に差し込み、その孔に対して直交する方向から止ネジを差し込んで、ネジ止め固定していた。また、カプラー式の止めネジで固定するタイプもある。
このような構成では、ネジ止め構造自体が比較的大型の装置に採用される構成である為に、支部部材の横方向に止ネジが突出するところから接合部分が大きくなり、作業を行う空間が狭い場合や、小さい箇所には不向きであり、特に、作業員が手に持って行う小型ルーター等の回転加工工具には採用し難いものであった。
上記した課題について、もう少し掘り下げて具体的に述べると、
上記した止ネジの代わりに、ホルダー部材や被装着部材に、接着剤などを使用して接着固定する場合には、ホルダー部材と被装着部材の隙間に、接着剤が入り込む(滲み込む)隙間 の確保が必要になってくる。
しかし、上記を解決しようと、ホルダー部材と被装着部材の隙間を確保すると、その隙間によって、ホルダー部材と被装着部材との姿勢精度が著しく低下する。 また、低下する姿勢精度を保ちながら、接着をする為には、水準器などの計測器や、挿入する為の設備機材や技術も必要になる。しかも、接着剤のみの接合では、使用できないレベルでの強度低下が多々発生する。(被装着部材の精度低下、抜け、スピン、ズレなどの発生。)
逆に、姿勢精度を保つために、ホルダー部材と被装着部材との隙間が殆どない密接状態にすると、接着剤の入り込む(滲み込む)隙間の確保ができないので、精度や強度以前に、接着自体ができなくなる。
本発明の目的は、ホルダーと被装着部材の取り付けに、止ネジや接着剤を必要とせず強度と姿勢精度を保ち、 被装着部材の円形幅に近いスリムな状態で、作業精度を高めることのできるホルダー部材を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記角形断面部又は前記変形角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向においてその一端より一定範囲に亘って前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部を配置するとともに前記一定範囲以外の残りの部分に円形断面の部分を配してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
角形断面部又は前記変形角形断面部に形成してあるので、斜辺が被装着部材の外周面に接触作用して外向きの外力を受けた場合にも、角形の特性から得られる均等なバランスの弾性によって、断面状態が常に安定したものとなる。特に、変形角形断面部に形成することによって、被装着部材の外径が角形断面部で保持する場合に比べて小さなものであっても、前記角形の中心に向かって突出する量を調整することによって、角形断面部で保持できない被装着部材を保持できるようになる。したがって、保持される被装着部材の外径範囲を広げることができる。
〔効果〕
これによって、ホルダー部材に被装着部材を取り付ける場合に計測器等を必要とせず、取付た場合に、被装着部材の軸芯が通る工程で自動的に装着姿勢が安定し、芯軸の垂直精度が保持される。
被装着部材を装着する際に、円形断面部に挿入して、挿入状態を安定させた状態で、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部に圧入していくので、ホルダー部材の基準長(軸芯から最も近接する直辺部分までの長さ)を示す部分が被装着部材によって押し広げられ、ホルダー部材が密着する状態で被装着部材に接触保持するので、保持状態が安定する
請求項2に係る発明の特徴構成は、円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記角形断面部又は前記変形角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
ホルダー部材用の円筒部材の両端から一定範囲に亘って円形断面の部分を配し、前記した両端円形断面の部分の間に前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部を配してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、多角形断面部又は変形多角形断面部に形成してあるので、斜辺が被装着部材の外周面に接触作用して外向きの外力を受けた場合にも、多角形の特性から得られる均等なバランスの弾性によって、断面状態が常に安定したものとなる。特に、変形多角形断面部に形成することによって、被装着部材の外径が多角形断面部で保持する場合に比べて小さなものであっても、前記多角形の中心に向かって突出する量を調整することによって、多角形断面部で保持できない被装着部材を保持できるようになる。したがって、保持される被装着部材の外径範囲を広げることができる。
〔効果〕
これによって、ホルダー部材に被装着部材を取り付ける場合に計測器等を必要とせず、取付た場合に、被装着部材の軸芯が通る工程で自動的に装着姿勢が安定し、芯軸の垂直精度が保持される。
被装着部材を装着する際に、円形断面部に挿入して、挿入状態を安定させた状態で、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部に圧入していくので、ホルダー部材の前記したような基準長を示す部分が被装着部材によって押し広げられ、ホルダー部材が密着する状態で被装着部材に接触保持するので、保持状態が安定する
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある三角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記三角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形三角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向においてその一端より一定範囲に亘って前記三角形断面部又は前記変形三多角形断面部を配置するとともに前記一定範囲以外の残りの部分に円形断面の部分を配してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、三角形断面部又は変形三角形断面部に形成してあるので、斜辺が被装着部材の外周面に接触作用して外向きの外力を受けた場合にも、三角形の特性から得られる均等なバランスの弾性によって、断面状態が常に安定したものとなる。特に、変形三角形断面部に形成することによって、被装着部材の外径が三角形断面部で保持する場合に比べて小さなものであっても、前記三角形の中心に向かって突出する量を調整することによって、三角形断面部で保持できない被装着部材を保持できるようになる。したがって、保持される被装着部材の外径範囲を広げることができる
〔効果〕
これによって、ホルダー部材に被装着部材を取り付ける場合に計測器等を必要とせず、取付た場合に、被装着部材の軸芯が通る工程で自動的に装着姿勢が安定し、芯軸の垂直精度が保持される。
被装着部材を装着する際に、円形断面部に挿入して、挿入状態を安定させた状態で、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部に圧入していくので、ホルダー部材の前記したような基準長を示す部分が被装着部材によって押し広げられ、ホルダー部材が密着する状態で被装着部材に接触保持するので、保持状態が安定する。
〔構成〕
請求項4に係る発明の特徴構成は、円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある三角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記三角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形三角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
ホルダー部材用の円筒部材の両端から一定範囲に亘って円形断面の部分を配し、前記した両端円形断面の部分の間に前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部を配してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、三角形断面部又は変形三角形断面部に形成してあるので、斜辺が被装着部材の外周面に接触作用して外向きの外力を受けた場合にも、三角形の特性から得られる均等なバランスの弾性によって、断面状態が常に安定したものとなる。特に、変形三角形断面部に形成することによって、被装着部材の外径が三角形断面部で保持する場合に比べて小さなものであっても、前記三角形の中心に向かって突出する量を調整することによって、三角形断面部で保持できない被装着部材を保持できるようになる。したがって、保持される被装着部材の外径範囲を広げることができる。
〔効果〕
これによって、ホルダー部材に被装着部材を取り付ける場合に計測器等を必要とせず、取付た場合に、被装着部材の軸芯が通る工程で自動的に装着姿勢が安定し、芯軸の垂直精度が保持される。
被装着部材を装着する際に、円形断面部に挿入して、挿入状態を安定させた状態で、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部に圧入していくので、ホルダー部材の前記したような基準長を示す部分が被装着部材によって押し広げられ、ホルダー部材が密着する状態で被装着部材に接触保持するので、保持状態が安定する。
〔構成〕
請求項5に係る発明の特徴構成は、請求項1〜4のうちのホルダー部材にバネ化処理が施してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
ホルダー部材自体にバネ化処理を施すことにより、ホルダーにある(三)角形断面部又は前記変形(三)角形断面部から円形断面に押し広げられた後、非装着部材を取り除くと、押し広げられて円形断面になった部位が、自動的に元の(三)角形断面部又は前記変形(三)角形断面部に戻る。よって、押し広げられた円形断面は、繰り返し元の角形断面部又は前記変形(三)角形断面部に戻事になるので、金属疲労が極めて軽減し、その間は、弾性を永続的に断面させることができる。
〔構成〕
請求項6に係る発明の特徴構成は、請求項1〜4のうちのホルダー部材が形状記憶合金製である点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
形状記憶合金を使用すれば、被装着部材の取付が一層容易になる。
つまり、通常は被装着部材を挿入固定するには、円形断面部分から円形断面の被装着部材を挿入し順次(三)角形断面部又は前記変形(三)角形断面部に押し込んで装着することになるが、形状記憶合金製であるので、ホルダー部材自体を非装着状態へ戻した状態で被装着部材を取り付けることが可能となる。よって、ホルダー部材の(三)角形断面部又は前記変形(三)角形断面部の部分から被装着部材を挿入でき、設置時間の短縮や、被装着部材や延長部材を全く傷めないで挿入し、圧着固定ができる。
〔構成〕
請求項7に係る発明の特徴構成は、前記請求項3〜6記載において、前記被装着部材が断面円形の研磨用ロッドであり、前記ホルダー部材における前記研磨用ロッドに対する装着部が、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部であり、かつ、前記ホルダー部材における延長部材に対する装着部が円形断面である点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
被装着部材を装着する際に、円形断面部に挿入して、挿入状態を安定させた状態で、三角形断面部又は前記変形三角形断面部に圧入していくので、ホルダー部材の前記したような基準長を示す部分が被装着部材によって押し広げられ、ホルダー部材が密着する状態で被装着部材に接触断面するので、断面状態が安定する。
したがって、被装着部材とホルダー部材を接着剤等を使用して固定する場合に比べて、回転の振れを抑制することができ、研磨性能を向上させる加工工具を提供できるに至った。
図1は、研磨、またはバリ取り作業状態を示す斜視図である。 図2は、ホルダー部材の隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある三角形断面部を例とした、斜視図と、各断面における断面図である。 図3は、前記斜辺の一部分が前記三角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形三角形断面部を例とした、斜視図と、各断面における断面図である。 図4は、ホルダー部材に研磨用ロッドを装着する前の状態を示す分解斜視図である。 図5(a)は研磨用ロッドをホルダー部材の円形断面部端に差し込んだ状態を示す斜視図、(b)は三角形断面が円形に広がるA―A断面図である。 図6は、(a)は、研磨用ロッドをホルダー部材の三角形断面部端から突出させた状態を示す斜視図、(b)は三角形断面が円形に広がるB―B断面図である。 図7は、研磨用ロッドを取り付けたホルダー部材に対して、延長部材を組付ける前の状態を示す斜視図である。 図8は、研磨用ロッド、ホルダー部材、延長部材を組付けた状態を示す側面図であり、各部位での断面図である。 図9はホルダー部材の別実施形態を示す縦断側面図であり、かく部の断面図である。 図10はホルダー部材を研磨用加工工具の取付部に直接取り付けた状態を示す斜視図である。
〔第1実施形態〕
被装着部材として、研磨用、バリ取り用、或いは、切削用ロッド1の取付構造について説明する。図1に示すように、ハンド式電動(又はエアー)ルータAの装着部Aaに延長部材3としての延長パイプを取付け、その延長パイプ3に接続用のホルダー部材2を差し込み装着し、そのホルダー部材2に研磨用ロッド1を取り付ける。
図1に示すように、ワークBに形成された抜き孔Bbの縁部に残存するバリを採るべく研磨用ロッド1をその縁部に当て付けてバリ取り作業を行う。
延長部材3としては、パイプ材が使用されるが、丸棒状を呈するロッドであってもよい。材質はステンレス、真鍮、チタン等の金属材が使用される。
研磨用ロッド1は、セラミック繊維を纏めて引き揃えたものに、樹脂を含侵させて固めたものや、研磨用粉末を焼結し固めたものなど、様々な材質のロッドがある。
延長部材3と研磨用ロッド1を接続するホルダー部材2について説明する。
図2に示すように、ホルダー部材2はパイプ材であり、かつ、軸芯方向の2か所で断面形状が異なる、図2では三角形断面部2Aと円形断面部2Bとを備え、図3では、軸芯方向の2か所で断面形状が異なる、変形三角形断面部2Dと円形断面部2Bとを備えている。
図2及び図3における三角形断面部2A及び変形三角形断面部2Dの軸線長Lと円形断面部2Bの軸線長Lとの割合は任意に選択することができ、全長Lについても特に制約はない。ルータAとの兼ね合いである。三角形断面部2Aと円形断面部2Bとの寸法は、図4の断面A―A、図5の断面B−Bで示すように、三角形断面部2Aの三角形の頂点同士を結ぶ斜辺部分が円形断面の内側に位置するように、円形断面の半径より小さくなっている。図示してはいないが、変形三角形断面部2Dにおいても、三角形の頂点同士を結ぶ斜辺部分が円形断面の内側に位置するように、円形断面の半径より小さくなっている。
三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dは、図2、図3及び図8に示すように、中間三角形断面部2Cのパイプをチャック装置(図示していない)で挟み込み、三辺より圧縮力Fを作用させることによって、形成される。チャック装置の三辺に当接するパッド部の圧接幅は三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dの一辺の長さを決定するものであり、圧接長が長いと三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dの角部が尖ったものとなり、狭いと中間三角形断面部2Cの半円状のものに近くなる。また、パッド部の圧接長の長さがL1の長さとなる。
つまり、「前記被装着部材を装着する部位が、三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dで、他の部分が円形断面であり、前記三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dにおける軸芯からその軸芯に最も近接する外形位置までの基準長が前記円形断面の半径より小である」ということを示している。
そうすると、三角形断面部2Aと変形三角形断面部2Dと円形断面部2Bとの繋ぎの部分に存在する、三角形の頂点が丸くなって全体がふっくらした状態の中間三角形断面部2Cと中間変形三角形断面部2Eは直線的に接続すると段差ができるが、段差を穏やかなものにする為に、緩やかな傾斜面として、応力集中等が起きにくい形状としてある。
次に、図5に示すように、これらを接続する工程について、三角形に調整した形状を例として説明する。
(1)図5(a)に示すように、研磨用ロッド1をホルダー部材2の円形断面部側から三角形断面部側に向けて圧入していく。この圧入過程で、三角形断面部では、(b)に示すように、三角形から徐々に拡径されて、円形断面に変形していく。
(2)図6に示すように、研磨用ロッド1は、ホルダー部材2の三角形断面部2Bから先端側に突出する。
(3)図7及び図8に示すように、延長パイプ3の先端部分をホルダー部材2の円形断面部側から差し込む。差し込む長さは任意であるが、延長パイプ3の先端が研磨用ロッド1の後端に接する位置まで差し込む方がよい。その延長パイプ3をルータAに取り付ける。
(4)以上の状態で図1に示すように、研磨、またはバリ取り作業を行うことができる。
次に、ホルダー部材2の別形態を示す。
(1)図9に示すように、ホルダー部材2における研磨用ロッド1を断面する側の部分Lと反対側の部分Lとを円形断面部2Bとし、円形断面部2Bの間の部分Lを三角形断面部2Aに形成する。これによって、研磨用ロッド1と延長パイプ3とをこの三角形断面部2Aで保持することができる。
(2) 図10に示すように、研磨用ロッド1を断面したホルダー部材2を直接、ハンド式電動(又はエアー)ルータAの装着部Aaに取り付けてもよい。こうすることによって、延長部材3を必要とせず、部品構成が簡素化し、取付作業の負担を軽減させる事によって、トータルコストの軽減に繋げることができる。
(3) ホルダー部材2の材質としては、鉄鋼、ステンレス、チタン、タングステン、真鍮、銅、アルミ、マグネシウム、電鋳材(ニッケルやクロム等)が採用できる。材質に鉄鋼等の「バネ化処理」に適した金属素材を使用し、バネ化を行えば、ホルダー部材2が、被装着部材1を挿入する際に得る弾性の金属疲労を軽減させる事ができる。よって、弾性を安定して断面できる間は再使用する事が可能となる。段落番号〔0021〕の〔作用効果〕を参照。
(4) また、ホルダー部材2の材質に形状記憶合金を使用すれば、研磨用ロッド1の接続が一層容易になる。
つまり、ホルダー部材2を三角形に変形させた部分から被装着部材1を挿入できる。
効果として、設置時間の短縮や、被装着部材1や延長部材を全く傷めないで挿入し、圧着固定ができる。段落番号〔0023〕の〔作用効果〕を参照。
〔別実施構造〕
ホルダー部材2の別実施構造を示す。
(1)円形断面の被装着部材1として穴開けドリルや、回転ドリルを対象として選定し、これらのドリルをホルダー部材2で断面して、振れの少ない精度の高い加工をできる工具を構成してもよい。
(2)円形断面の被装着部材1として単なる伝導系のシャフトを採用してもよい。これによって、二つのシャフトをホルダー部材2で連結して、着脱可能でかつ回転精度の高い伝導系を構成することができる。
(3)このようなホルダー部材2を形成するのに、チャック装置による圧縮成形法を記載したが、型を利用した製法やプレスを利用した製法が採用できる。
本発明の構成は、研磨用、バリ取り用、或いは、切削用ロッド1の取付構造において、着脱が容易で装着状態で振れの少ない精度の高い処理の行えるハンド式電動(又はエアー)ルータ等に利用可能である。特に、ロッドが消耗し、短くなって使用できない長さのものを再利用する事が可能となる。
1 研磨用、バリ取り用、或いは、切削用ロッド(被装着部材)
2 ホルダー部材
2A 三角形断面部
2A’ 頂点が180反転している三角形断面部
2B 円形断面部
2C 中間三角形断面部
2D 変形三角形断面部
2E 中間変形三角形断面部
2F 三角形断面部と三角形断面部との繋ぎの部分
3 延長パイプ、又は延長丸棒材(延長部材)
A ハンド回転式電動(又はエアー)加工工具
Aa 装着部
B ワーク
C ジョイント
Ca 本体部
Cb 腕部
Cd 繋ぎロッド
L 全長
1、4、6、 三角形断面部の軸線長
2、3、 円形断面部の軸線長
繋ぎ部分の軸線長

Claims (7)

  1. 円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
    前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記角形断面部又は前記変形角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
    ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向においてその一端より一定範囲に亘って前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部を配置するとともに前記一定範囲以外の残りの部分に円形断面の部分を配してあるホルダー部材。
  2. 円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
    前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記角形断面部又は前記変形角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
    ホルダー部材用の円筒部材の両端から一定範囲に亘って円形断面の部分を配し、前記した両端円形断面の部分の間に前記多角形断面部又は前記変形多角形断面部を配してあるホルダー部材。
  3. 円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
    前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある三角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記三角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形三角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
    ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向においてその一端より一定範囲に亘って前記三角形断面部又は前記変形三多角形断面部を配置するとともに前記一定範囲以外の残りの部分に円形断面の部分を配してあるホルダー部材。
  4. 円形断面の部材同士を固定するホルダー部材であって、
    前記円形断面の部材である被装着部材を装着保持すべく、隣接する頂点を結ぶ斜辺が直辺状態にある三角形断面部、又は、前記斜辺の一部分が前記三角形の中心に向かって突出する非直辺状態にある変形三角形断面部を、ホルダー部材用の円筒部材の軸線方向の少なくとも一部に形成し、形成される前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周径と円筒部材の外周径が略同径であり、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の外周面を無垢で切り込みのない連続した面に形成するとともに、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部の内部周壁に全周に亘って接触する圧入装着状態で、前記斜辺の弾性収縮する圧接力で前記被装着部材を圧縮固定し、
    ホルダー部材用の円筒部材の両端から一定範囲に亘って円形断面の部分を配し、前記した両端円形断面の部分の間に前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部を配してあるホルダー部材。
  5. 請求項1〜4のうちのホルダー部材にバネ化処理が施してあるホルダー部材。
  6. 請求項1〜4のうちのホルダー部材が形状記憶合金製であるホルダー部材。
  7. 前記被装着部材が断面円形の研磨用ロッドであり、前記ホルダー部材における前記研磨用ロッドに対する装着部が、前記三角形断面部又は前記変形三角形断面部であり、かつ、前記ホルダー部材における延長部材に対する装着部が円形断面である請求項3〜6の内いずれか一つに記載の加工工具。
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