JP6846684B2 - ロボット、ロボットの制御方法、及び、プログラム - Google Patents

ロボット、ロボットの制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本開示は、ユーザの動作を支援するロボット、ロボットの制御方法、及び、プログラムに関する。
被介護者の起立動作を支援する起立動作支援ロボットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される起立動作支援ロボットは、被介護者の身体を支持する支持部と、被介護者の起立動作を支援するロボット本体と、操作者の操作量に応じて指示部の動作を制御するコントローラとを備える。
特開2013−158386号公報 特開2007−147434号公報
しかしながら、被介護者の動作を支援するロボットは、ロボットの状況を知らせることについて、更なる改善が必要とされていた。
本開示の一態様に係るロボットは、ユーザの第1動作である起立動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作である着座動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、前記動作機構に電力を供給する電源と、前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記電源の貯蔵電力量に基づいた、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御部と、前記制御部により決定された前記複合指標を提示する提示部とを備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM(CompactDisc−Read Only Memory)などの不揮発性の記録媒体を含む。
上記態様により、更なる改善が実現できる。本開示の一態様の付加的な恩恵及び有利な点は本明細書及び図面から明らかとなる。この恩恵及び/又は有利な点は、本明細書及び図面に開示した様々な態様及び特徴により個別に提供され得るものであり、その1以上を得るために全てが必要ではない。
図1Aは、実施の形態におけるロボットの構成の概要を被介護者と共に示す側面図である。 図1Bは、実施の形態にかかるロボットであって、被介護者が座位姿勢の状態であるときのロボットの構成の概要を被介護者と共に示す正面図である。 図1Cは、実施の形態にかかるロボットであって、被介護者が立位姿勢の状態であるときの、ロボットの構成の概要を被介護者と共に示す正面図である。 図2は、実施の形態におけるロボットシステムの詳細構成を示すブロック図である。 図3Aは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第1動作パターンの一例を示す第一の説明図である。 図3Bは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第1動作パターンの一例を示す第二の説明図である。 図3Cは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第1動作パターンの一例を示す第三の説明図である。 図4Aは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第2動作パターンの一例を示す第一の説明図である。 図4Bは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第2動作パターンの一例を示す第二の説明図である。 図4Cは、実施の形態におけるロボットシステムを用いた被介護者の起立動作における第2動作パターンの一例を示す第三の説明図である。 図5は、実施の形態における動作情報データベースの情報内容の一例を示す説明図である。 図6Aは、実施の形態におけるバッテリ情報データベースの情報内容の第一例を示す説明図である。 図6Bは、実施の形態におけるバッテリ情報データベースの情報内容の第二例を示す説明図である。 図7Aは、実施の形態における入力IF及び提示部の概要を示す説明図である。 図7Bは、実施の形態における提示部が提示する情報の第一例を示す説明図である。 図7Cは、実施の形態における提示部が提示する情報の第二例を示す説明図である。 図7Dは、実施の形態における提示部が提示する情報の第三例を示す説明図である。 図7Eは、実施の形態における提示部が提示する情報の第四例を示す説明図である。 図7Fは、実施の形態における提示部が提示する情報の第五例を示す説明図である。 図7Gは、実施の形態における提示部が提示する情報の第六例を示す説明図である。 図7Hは、実施の形態における提示部が提示する情報の第七例を示す説明図である。 図8Aは、実施の形態におけるロボットシステムの、アーム機構が折りたたまれた状態から被介護者に取り付けられるまでの動作を示す第一の説明図である。 図8Bは、実施の形態におけるロボットシステムの、アーム機構が折りたたまれた状態から被介護者に取り付けられるまでの動作を示す第二の説明図である。 図8Cは、実施の形態におけるロボットシステムの、アーム機構が折りたたまれた状態から被介護者に取り付けられるまでの動作を示す第三の説明図である。 図9は、実施の形態におけるロボットシステムの一連の処理を示すフロー図である。 図10は、実施の形態におけるロボットシステムの初期化処理を示すフロー図である。 図11は、実施の形態におけるロボットシステムの起立処理を示すフロー図である。 図12は、実施の形態におけるロボットシステムの歩行処理を示すフロー図である。 図13は、実施の形態におけるロボットシステムの着座処理を示すフロー図である。 図14は、実施の形態の変形例におけるロボットシステムの起立処理を示すフロー図である。 図15は、実施の形態の変形例におけるロボットシステムの着座処理を示すフロー図である。
(本開示の基礎となった知見)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。
特許文献1は、被介護者の身体を支持する支持部と、被介護者の起立動作を支援するロボット本体と、操作者の操作量に応じて支持部の動作を制御するコントローラとを備える起立動作支援ロボットについて開示する。また、特許文献1は、当該コントローラの一例として手動パルス発生器を開示しており、当該手動パルス発生器は、ダイヤルと、非常停止ボタンと、発生器本体と、切替スイッチと、自動モード実行スイッチとを備えている(特許文献1の段落[0031]及び図2参照)。
特許文献1は、起立動作支援ロボットの動力源がバッテリであるか否かについて開示しておらず、また、手動パルス発生器にバッテリ残量を表示することについて開示していない。すなわち、特許文献1は、単にバッテリ残量を表示することさえ開示していないので、バッテリ残量に応じて起立動作支援ロボットが実行できる起立動作の支援回数または支援時間について表示することについて当然開示していない。
特許文献2は、レストランなどで用いられる、無線送信機能を備えた携帯型無線通信端末において、内蔵するバッテリの残量を無線送信可能な回数に置換して数字による表示で通知するようにした携帯型無線通信端末のバッテリ残量表示方法について開示する。
ここで、特許文献2が開示する携帯型無線通信端末は、レストラン等において、客のオーダを厨房に伝達するという単純かつ単一な操作のために用いられる。すなわち、特許文献2の携帯型無線通信端末は、複数の操作を実行することを前提としていないので、バッテリの残量に応じて機能ごとに実行可能な回数を決定し、機能ごとに表示することについて開示していない。
以上の考察により、本願発明者らは、以下の開示の各態様を想到するに至った。
本開示の一態様に係るロボットは、ユーザの第1動作である起立動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作である着座動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、前記動作機構に電力を供給する電源と、前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記電源の貯蔵電力量に基づいた、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御部と、前記制御部により決定された前記複合指標を提示する提示部とを備える。
ロボットが被介護者の動作を支援するために動作する場合、複数の動作パターンが一連して実行されることが多い。例えば、ロボットが被介護者のベッドからトイレまでの移動を支援する場合、被介護者の起立動作を支援するための動作パターン、被介護者の歩行動作を支援するための動作パターン、及び、被介護者の着座動作を支援するための動作パターンという3つの動作パターンに従う動作が一連して実行される。そして、バッテリが多く消費される動作パターンの実行中に、充電が必要な旨を提示される可能性が高い。ここで、起立動作とは、座位姿勢から立位姿勢に至る動作をいう。着座動作とは、立位姿勢から座位姿勢に至る動作をいう。
しかし、被介護者がトイレに向かって移動している最中にロボットの充電が必要である旨を提示されても、すぐにロボットの充電を行うことは困難である。
本態様によると、バッテリ残量が第1閾値以下になったときに、複合動作パターンの動作可能指標が提示される。複合動作パターンとは、第1動作パターンである起立動作、及び第2動作パターンの着座動作を含む。例えば、指標として回数が提示される場合、複合動作パターンでの動作可能回数が提示される。これにより、被介護者は、トイレに行くための複数の動作(複合動作)を支援するために、十分なバッテリ残量が有るか否かを容易に把握できる。その結果、被介護者は、充電するタイミングの予定が立て易くなり、例えば、トイレに行く前に予めバッテリを充電することができるようになり利便性が向上する。
また、上記態様において、例えば、前記提示部は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に、前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になったことを前記制御部が検知すると、前記動作が完了した後に、前記制御部により決定された前記複合指標を提示してもよい。
ロボットは、各動作パターンの動作中に電力を消費するので、貯蔵動力量が第1閾値以下になるのはいずれかの動作パターンでの動作中である可能性が高い。かかる場合、例えば、ある動作パターンでの動作中に各動作パターンでの動作可能回数が提示されると、介護者または被介護者は、現在行っている動作が動作可能回数に含まれるか否かが判別しづらく、ロボットを充電するタイミングの予定を立てることが困難である。
本態様によると、各動作パターンでの動作中にバッテリ残量が第1閾値以下になった場合、当該動作の完了後に、各動作パターンでの動作可能指標が提示される。すなわち、当該動作パターンでの動作中に、各動作パターンでの動作可能指標が提示されることがない。そのため、例えば、介護者または被介護者は、各動作パターンでの動作可能回数が提示された時点から残り回数をカウントすればよく、ロボットを充電するタイミングの予定が立て易い。
また、上記態様において、例えば、前記提示部は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になることを、前記動作の前に前記制御部が検知すると、前記制御部により決定された前記複合指標を前記動作の前に提示してもよい。
ロボットは、各動作パターンでの動作中に電力を消費するので、貯蔵動力量が第1閾値以下になるのはいずれかの動作パターンでの動作中である可能性が高い。かかる場合、例えば、ある動作パターンでの動作中に各動作パターンでの動作可能回数が提示されると、介護者または被介護者は、現在行っている動作が動作可能回数に含まれるか否かが判別しづらく、ロボットを充電するタイミングの予定を立てることが困難となる。
本態様によると、各動作パターンでの動作中にバッテリ残量が第1閾値以下になることを予め検知すると、当該動作の開始前に、各動作パターンでの動作可能指標が提示される。すなわち、当該動作パターンでの動作中に、各動作パターンでの動作可能指標が提示されることが抑制される。そのため、例えば、介護者または被介護者は、各動作パターンでの動作可能回数が提示された時点から残り回数をカウントすればよく、ロボットを充電するタイミングの予定が立て易い。
また、上記態様において、例えば、前記動作機構は、さらに、前記被介護者の第3動作を支援する第3動作パターンに従って動作可能であり、前記制御部は、さらに、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に、前記貯蔵電力量が前記第1閾値より小さい第2閾値以下になったことを検知すると、前記動作機構による前記動作を中止させ、前記第3動作パターンに従って動作させてもよい。
各動作パターンでの動作中にバッテリ残量がゼロになると、ロボットが急に完全停止することになる。完全停止とは、ロボットへの電力供給が止まった結果、ロボットが被介護者に対して力を付与していない状態を意味する。例えば、ロボットが被介護者の起立動作を支援している最中に完全停止すると、ロボットは被介護者に対して力を付与しないので、被介護者は自身の力によって姿勢を維持する必要がある。
そこで、本態様では、各動作パターンでの動作中にバッテリ残量が第2閾値以下となると、ロボットは、被介護者の第3の動作を支援する第3の動作パターンを実行する。これにより、ロボットの急な完全停止を防止できる。
また、上記態様において、例えば、前記第3動作パターンは、前記動作機構の位置を一時的に維持する動作パターンを含んでもよい。
本態様では、各動作パターンでの動作中にバッテリ残量が第2閾値以下となると、ロボットは、動作機構を一時停止、つまり、動作機構の位置を一時的に維持する。ここで、一時停止とは、ロボットへの電力供給が行われており、ロボットが被介護者に対して力を付加することにより、ロボット及び被介護者の位置及び姿勢を維持する状態を意味する。例えば、ロボットが被介護者の起立動作を支援している最中に一時停止すると、ロボットがその位置及び姿勢を維持する結果、被介護者は一時停止した時点での被介護者の体勢が維持される。
また、上記態様において、例えば、前記第2閾値は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量より小さく、かつ、前記第3動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量以上であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1指標および前記第2指標は、それぞれ、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記第1動作パターンおよび前記第2動作パターンに従う動作を行うことができる回数であってもよい。
本態様によれば、ロボットは、第1指標および第2指標として、動作を行うことができる回数を用いて具体的に提示を行うことができる。
また、上記態様において、例えば、前記第1指標および前記第2指標は、それぞれ、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記第1動作パターンおよび前記第2動作パターンに従う動作を行うことができる時間であってもよい。
本態様によれば、ロボットは、第1指標および第2指標として、動作を行うことができる時間を用いて具体的に提示を行うことができる。
また、上記態様において、例えば、前記第1指標および前記第2指標は、それぞれ、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記第1動作パターンおよび前記第2動作パターンに従う動作を少なくとも1回行うことができることを示す情報、又は、1回も行うことができないことを示す情報であってもよい。
本態様によれば、ロボットは、第1指標および第2指標として、動作を行うことができるか否かを示す情報を用いて具体的に提示を行うことができる。
また、上記態様において、例えば、前記ロボットは、さらに、前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作を前記動作機構に行わせるための入力を受け付ける入力受付部を備え、前記動作機構は、前記入力を前記入力受付部が受け付けると、前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンのうちの受け付けた前記入力に応じて定められる一部である部分パターンに従って動作し、前記制御部は、前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になったことを検知すると、前記複合指標を決定し、前記提示部は、前記複合指標を提示してもよい。
本態様によれば、ロボットは、ロボットに対する操作を受け付けているときのみに動作パターンを進行させるように動作する。そして、この動作の最中にバッテリの貯蔵電力量が第1閾値以下になった場合に提示を行うことができる。
また、上記態様において、例えば、前記ロボットは、さらに、前記ロボットを移動させる移動機構と、前記移動機構の移動を抑制するブレーキとを備え、前記提示部は、前記ブレーキが前記移動の抑制を開始するとき、または、前記移動の抑制を終了するときに、前記複合指標を提示してもよい。
本態様によれば、ロボットは、ロボットを歩行器として用いて介護者が歩行する場合に、その歩行の前後のタイミングで提示を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る制御方法は、ユーザの第1動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、前記動作機構に電力を供給する電源とを備えるロボットの制御方法であって、前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御ステップと、前記制御ステップで決定された前記複合指標を提示する提示ステップとを含む。
本開示の一態様に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
図1A及び図1Bは、本実施の形態にかかる、ロボットシステム1の動作支援の例を示す。ロボットシステム1は、被介護者7の起立動作、歩行動作、および座位動作から選択される少なくとも1つの動作を支援する。被介護者7の例は、高齢者のユーザである。または、被介護者7は、傷病者または負傷により日常動作が困難なユーザを含む。
図1A及び図1Bに示すロボットシステム1は、起立動作又は着座動作の動作支援するシステムの一例である。図1A及び図1Bに示すロボットシステム1は、具体的には、被介護者7による座位姿勢(sitting posture)から立位姿勢(standing posture)へ至る動作(以降、起立動作ともいう)、若しくは、立位姿勢から座位姿勢へ至る動作(以降、着座動作ともいう)を支援する。
図1Aは、座位姿勢の被介護者7の様子を示す側面図であり、図1Bは、座位姿勢の被介護者7の様子を示す正面図である。ここでは、被介護者7の座位姿勢は、床面13上の腰掛部5に座っている姿勢のことである。また、図1Cは、立位姿勢の被介護者7の様子を示す正面図である。
なお、起立動作は、座位姿勢から立位姿勢までの全ての動作だけではなく、座位姿勢から立位姿勢までの一部の動作も意味する。同様に、着座動作とは、立位姿勢から座位姿勢までの動作までの全ての動作だけでなく、立位姿勢から座位姿勢までの一部の動作も意味する。
図2は、本実施の形態におけるロボットシステム1の詳細構成を示すブロック図である。図2に示すロボットシステム1は、ロボット20と、動作情報データベース8と、バッテリ情報データベース22とを備える。なお、ロボット20の内部に、動作情報データベース8と、バッテリ情報データベース22とを備えても良い。
図3A〜図3Cは、本実施の形態におけるロボットシステム1を用いた被介護者7の起立動作(第1動作の一例)における、ロボット20の第1動作パターンの一例を示す図である。図4A〜図4Cは、本実施の形態におけるロボットシステム1を用いた被介護者7の着座動作(第2動作の一例)における、ロボット20の第2動作パターンの一例を示す図である。
ロボット20は、床面13上に置かれており、動作機構の一例である本体機構2と、制御装置11と、指示入力装置の一例である入力IF6と、制御部12とを備える。
本体機構2は、アーム機構4と、保持機構の一例である介護ベルト3と、歩行機構14と、バッテリ21とを備える。アーム機構4は、少なくとも牽引機構の一例としてのロボットアームを有する。なお、本体機構2は、歩行機構14を備えない構成であってもよい。
制御装置11は、データベース入出力部9と、タイマー16と、制御部12とを備える。
≪介護ベルト3≫
介護ベルト3は、図1A〜図1Cに示すように、被介護者7に装着可能であって、被介護者7を保持する。介護ベルト3は、ホールド機構3gと、連結部3cとを備えて、連結部3cを介してロボットアームと着脱可能に接続されている。
ホールド機構3gは、少なくとも、第1保持部3aと第2保持部3bとを備える。
第1保持部3aは、被介護者7の首部及び背中部のうちの少なくとも一方を保持可能となっている。
第2保持部3bは、被介護者7の腰部を保持可能となっている。
連結部3cは、ホールド機構3gを被介護者7が装着したときに被介護者7の胸部に位置することが可能であり、かつ、第1保持部3aと第2保持部3bとを被介護者7の前面にて連結している。連結部3cは、ホールド機構3gに連結されており、後述するアーム機構4の一端(例えば、後端)に着脱可能に連結可能である。
連結部3cは、一例として図1A〜図1Cに示すようにアーム機構4の一端に連結され、被介護者7の胸部の中央付近で、かつ、第1保持部3aと第2保持部3bとの中間付近に、第1保持部3aと第2保持部3bとのそれぞれの端部が連結される付近に架け渡されるように備えられる。連結部3cとアーム機構4の一端とは、一例としてネジを使って固定して連結しているが、アーム機構4の一端と連結部3cとが連結できる方法であれば、任意の方法でもよい。
なお、連結部3cは、第1保持部3a及び第2保持部3bと比較して伸縮性の低い材質で構成されていてもよい。これにより、介護ベルト3がアーム機構4によって牽引される際、連結部3cが伸長することを防止できるので、アーム機構4からの外力をホールド機構3gにより確実に被介護者7の身体に伝えることができる。よって、アーム機構4は、介護ベルト3の連結部3cと連結され、介護ベルト3が動作パターンに従って移動するように動作することで介護ベルト3を牽引する。
≪歩行機構14≫
歩行機構14は、矩形台14eと、一対の前輪14aと、一対の後輪14bと、前輪用ブレーキ14cと、後輪用ブレーキ14dとを備え、床面13上に置かれる。一対の前輪14aは、矩形台14eの前端の一対の角部に回転自在に配置される。一対の後輪14bは、矩形台14eの後端の一対の角部に回転自在に配置される。前輪用ブレーキ14cは、前輪14aにブレーキをかける。後輪用ブレーキ14dは、後輪14bにブレーキをかける。歩行機構14の上部にはアーム機構4が備えられる。すなわち、矩形台14eの前部の中央部には、アーム機構4が起立支持される。歩行機構14は、移動機構に相当する。
一例として一対の前輪14aと一対の後輪14bとは、図3Cに示す状態で、被介護者7が前方方向(例えば、図3Cの紙面上の左方向)にロボット20に力を加えることで回転し、ロボット20が歩行器として被介護者7の歩行動作を支援することができる。なお、この例では、一対の前輪14aと一対の後輪14bとは、被介護者7がロボット20を押すことで回転するようにしたが、例えばモータを一対の前輪14aと一対の後輪14bとのそれぞれ又はいずれかに備えて、被介護者7がロボット20を押す力をアシストすることで、被介護者7が楽に移動できるような構成としてもよい。
さらに前輪用ブレーキ14cと後輪用ブレーキ14dとは一例として手動でON/OFFすることが可能なように構成してもよいし、電磁ブレーキなど電気的な信号によりON/OFFすることが可能なように構成してもよい(図示せず)。前輪用ブレーキ14c又は後輪用ブレーキ14dをONにすることで、前輪14a又は後輪14bにブレーキをかけることができる。また、前輪用ブレーキ14c又は後輪用ブレーキ14dをOFFにすることで、前輪14a又は後輪14bのブレーキを解除することができる。なお、一例として一対の前輪14aと、一対の後輪14bを備える構成としているが、矩形台14e中央にさらに1つの車輪を追加するなどしてもよく、車輪の数又は大きさは図示のものに限られるものではない。
≪アーム機構4≫
アーム機構4は、歩行機構14の上部に備えられる。アーム機構4は介護ベルト3と接続される。具体的には、アーム機構4の先端は連結部3cを介してホールド機構3gに連結される。アーム機構4は、制御部12の動作制御により、起立及び着座動作の少なくとも一方を支援する動作パターンに従って動作する。
アーム機構4は、一例として、第1モータ41と、第1モータ41の回転軸の回転数(例えば、回転角度)を検出する第1エンコーダ43と、第2モータ42と、第2モータ42の回転軸の回転数(例えば、回転角度)を検出する第2エンコーダ44とを備える2自由度のロボットアームである。制御装置11は、第1エンコーダ43と第2エンコーダ44とからの回転角度情報をアーム機構4の位置情報に変換した位置情報に基づいて、第1モータ41と第2モータ42とを制御して、被介護者7の起立動作又は着座動作を支援する動作パターンで動作する。位置情報で特定される位置は、アーム機構4に含まれた予められた箇所の位置、例えば、連結部3cに接続されるアーム機構4の一端を示す位置であってもよい。
アーム機構4は、動作パターンの一例(図3Aに示す座位姿勢から図3Cに示す立位姿勢までの起立支援)に基づいて、アーム機構4の動作を説明する。ここでの起立支援動作は、座位姿勢にある被介護者7の臀部が腰掛部5から離床するまでの動作である。図3Aに示すように、アーム機構4は、ホールド機構3gの第1保持部3aと第2保持部3bとを、同時に、被介護者7の正面方向の斜め前方に向かって、被介護者7を牽引する。次に、図3Bに示すように、アーム機構4は、上方に向けて、被介護者7を牽引する。
さらに、動作パターンの別の例として、図4A〜図4Cに示すように、ロボットシステム1を動作させて、立位姿勢にある被介護者7が腰掛部5に着座するまでの着座動作を支援する。そのために、アーム機構4は、ホールド機構3gの第1保持部3aと第2保持部3bとを、同時に、少なくとも、被介護者7の下方へ牽引し、次いで下方やや前方に向けて牽引し、その後、下方やや後方に向けて牽引する。
より詳しくは、アーム機構4は、第1アーム4cと、第2アーム4dと、第3アーム4eと、第4アーム4fと、第1駆動部4aと、第2駆動部4bとを備えるロボットアームとして構成される。第1アーム4cは、矩形台14eの前部の中央において、矩形台14eから上方に向けて起立若しくは矩形台14eから下方に向けて着座するように、下端が固定される。第1アーム4cの上端には、第1駆動部4aを内蔵する第1関節部を介して、第2アーム4dの前端が回動可能に連結される。第2アーム4dの後端は、第2駆動部4bを内蔵する第2関節部を介して、第3アーム4eの下端に回動可能に連結される。第3アーム4eの上端は、第4アーム4fの前端に、第3アーム4eと第4アーム4fとのそれぞれの軸方向が互いに直交してL字状に屈曲するように固定される。第4アーム4fの後端には、介護ベルト3の連結部3cに着脱可能に連結される連結部4gを有している。
第1駆動部4aは、第1アーム4cと第2アーム4dとの間の関節部に配置され、例えば、第1アーム4cに対して第2アーム4dを回転させる第1モータ41と、その回転角度情報を検出する第1エンコーダ43とを備える。よって、後述する制御部12での制御の下に、第1アーム4cに対して第2アーム4dを所定角度回動させるように駆動することができる。第2駆動部4bは、第2アーム4dと第3アーム4eとの間の関節部に配置され、例えば、第2アーム4dに対して第3アーム4eを回転させる第2モータ42と、その回転角度情報を検出する第2エンコーダ44とを備える。第1エンコーダ43及び第2エンコーダ44からのそれぞれの回転角度情報は、アーム機構4の位置情報に変換されて、位置情報として制御部12により使用される。よって、後述する制御部12による制御の下で、第2アーム4dに対して第3アーム4eを所定角度回動させて所望の位置に移動するように駆動することができる。
第3アーム4eの中間部から後ろ向きに(例えば、被介護者7側に向けて)、持ち手15が突出して備えられており、被介護者7が、座位又は起立時に両手で握って持つことができる。なお、持ち手15は、被介護者7の肘を置くことができる長さのものを設置してもよい。これにより、持ち手15は、被介護者7が立ち上がる時には持ち手として機能し、歩行時には肘が置かれる肘置きとして機能することで、被介護者7がより安定して歩行することが可能となる。さらに、第4アーム4fは、上部にウレタンなどの緩衝材を備える構成としてもよい。これにより、万が一、被介護者7が前方へ転倒するなどして顔又は上半身が第4アーム4fに接触したとしても、そのような場合の衝撃を緩和することができる。
なお、アーム機構4は、入力IF6がアーム機構4の動作のための指示入力を受け付けた場合に、当該指示に従う動作のうちの、受け付けた入力に応じて定められる一部である部分パターンに従って動作するように制御されること(いわゆるhold−to−run制御)も可能である。
≪入力IF6≫
第4アーム4fの前部には、ボタンなどが配置された操作盤などの入力インターフェース(入力IF)6が下向きに突出して、例えば取外し可能に設けられる。このように入力IF6を配置すれば、座位姿勢の被介護者7に対して、アーム機構4の側面から、入力IF6が操作可能に配置されることになる。なお、入力IF6は、入力受付部に相当する。
入力IF6は、被介護者7の起立動作のための動作パターンでアーム機構4を動作させる起立指示入力(例えば、第1の指示入力)、又は、被介護者7の着座動作のための動作パターンでアーム機構4を動作させる着座指示入力(例えば、第2の指示入力)を受付け可能とする。
入力IF6の一例を図7Aに示す。入力IF6は、電源ボタン6aと、上がるボタン6bと、下がるボタン6cと、ブレーキボタン6dと、初期位置移動ボタン6eとを有する。入力IF6の各ボタンは、被介護者7又は介護者により操作され得る。なお、入力IF6は、図7Aに示すような提示部10を備えてもよいし、備えなくてもよい。
電源ボタン6aは、ロボットシステム1の電源をON又はOFFするためのボタンである。例えば、電源ボタン6aが押し込まれると電源がONされ、電源ボタン6aが引き戻されると電源がOFFされる。
上がるボタン6bは、被介護者7の起立動作を支援するようにアーム機構4を動作させるためのボタンである。上がるボタン6bが操作されると、被介護者7の起立動作を支援するための動作パターンでアーム機構4が動作する。
下がるボタン6cは、被介護者7の着座動作を支援するようにアーム機構4を動作させるためのボタンである。下がるボタン6cが操作されると、被介護者7の着座動作を支援するための動作パターンでアーム機構4が動作する。
ブレーキボタン6dは、前輪14a及び後輪14bのブレーキをON又はOFFするためのボタンである。
初期位置移動ボタン6eは、アーム機構4を初期位置に移動するためのボタンである。
なお、アーム機構4の初期位置の一例は、図3Aに示すように、被介護者7の身体の前面付近の位置である。また、入力IF6は、例えば、第4アーム4fの前部から取り外し可能であり、リモコンとしても機能するようにしてもよい。つまり、介護者が入力IF6を手で持って操作することも可能である。ここで、初期位置とは、アーム機構4と介護ベルト3の連結部3cとを連結可能とする連結位置の一例である。初期位置移動ボタン6eが操作されると、制御部12の制御により、アーム機構4が連結位置の一例である初期位置まで移動した後、入力IF6が指示入力を受け付け可能となる。
≪バッテリ21≫
バッテリ21は、アーム機構4及び介護ベルト3等に電力を供給する電池である。バッテリ21は、電源に相当する。
≪バッテリ情報データベース22≫
バッテリ情報データベース22は、バッテリ21のバッテリ残量(貯蔵電力量)が閾値以下になったことを制御部12が検知するための各種閾値を記憶する。バッテリ情報データベース22は、提示部10が動作可能指標を提示するために用いる第1閾値及び第2閾値を、起立動作支援、着座動作支援及び歩行動作支援ごとにそれぞれALU1、ALU2、ALD1、ALD2、ALW1、ALW2として図6Aに示すように記憶する。起立動作支援動作可能指標を提示するために用いる第1閾値がALU1、起立動作支援動作可能指標を提示するために用いる第2閾値がALU2、着座動作支援動作可能指標を提示するために用いる第1閾値がALD1、着座動作支援動作可能指標を提示するために用いる第2閾値がALD2、歩行動作支援動作可能指標を提示するために用いる第1閾値がALW1、歩行動作支援動作可能指標を提示するために用いる第2閾値がALW2である。ここで、第1閾値は、例えば、当該動作を比較的多い所定回数(例えば5回程度)行うことができる電力量である。また、第2閾値は、例えば、当該動作を比較的少ない所定回数(例えば1回程度)行うことができる電力量である。バッテリ21のバッテリ残量が第1閾値以上である場合には、当該動作を行うのに十分な電力量をバッテリ21が貯蔵していることを示している。また、バッテリ21のバッテリ残量が第2閾値以下である場合には、当該動作を行うのに十分な電力量をバッテリ21が貯蔵していないことを示している。なお、上記定義より明らかに、第1閾値は第2閾値より大きい。
なお、第2閾値は、アーム機構4による起立動作支援の動作パターンまたは着座動作支援の動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量より小さく、かつ、アーム機構4の位置を一時的に維持する動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量以上としてもよい。このようにすれば、アーム機構4による起立動作支援の動作パターンまたは着座動作支援の動作パターンの動作をするのに十分な電力量がバッテリ21に貯蔵されていない場合に、アーム機構4の位置を一時的に維持する動作パターンに従う動作を行わせることができる。
なお、起立動作支援の際の第1閾値のことを、単に起立動作の第1閾値ということもある。着座動作支援又は歩行動作支援についても同様であり、第2閾値についても同様である。すなわち、着座動作支援の際の第1閾値のことを単に着座動作の第1閾値、歩行動作支援の際の第1閾値のことを単に歩行動作の第1閾値、起立動作支援の際の第2閾値のことを単に起立動作の第2閾値、着座動作支援の際の第2閾値のことを単に着座動作の第2閾値、歩行動作支援の際の第2閾値のことを単に歩行動作の第2閾値ということがある。
また、バッテリ情報データベース22は、図6Bに示すように起立動作を支援するための動作パターンでの動作に必要な電力量をAU、着座動作を支援するための動作パターンに必要な電力量をAD、歩行動作を支援するための動作パターンに必要な電力量をAWとしてそれぞれ記憶する。いずれも単位はアンペアアワー[Ah]とする。なお、いずれの値もバッテリの状態、又は、被介護者7の体重若しくは状態により適宜修正することが可能である。
≪制御部12≫
制御部12は、入力IF6により入力された指令に基づいてアーム機構4等を制御する。また、制御部12は、入力IF6により入力された前輪用ブレーキ14c及び後輪用ブレーキ14dのON/OFFの指令に基づいて、前輪用ブレーキ14c及び後輪用ブレーキ14dのブレーキを制御する。また、制御部12は、アーム機構4等が動作しているときに、バッテリ残量をバッテリ21から取得し、取得したバッテリ残量とバッテリ情報データベース22から取得した起立動作の第1閾値との大小比較を行う。そして、アーム機構4等の動作中にバッテリ残量が起立動作の第1閾値以下になったことを検知すると、起立動作支援の動作可能指標を決定する。同様に、アーム機構4等の動作中にバッテリ残量が着座動作の第1閾値以下になったことを検知すると、着座動作支援の動作可能指標を決定する。同様に、アーム機構4等の動作中にバッテリ残量が歩行動作の第1閾値以下になったことを検知すると、歩行動作支援の動作可能指標を決定する。なお、上記のようにアーム機構4等の動作中にバッテリ残量と第1閾値等との大小比較を行う代わりに、アーム機構4等が動作する前の時点において、アーム機構4等の動作をさせると仮定してバッテリ残量と第1閾値等との大小比較を行うようにしてもよい。具体的に言えば、例えば、制御部12は、アーム機構4等が動作する前の時点において、アーム機構4により起立動作支援をさせるとするとその動作中にバッテリ残量が起立動作の第1閾値以下になるか否かを検知するようにしてもよい。
さらに、制御部12は、起立動作支援、着座動作支援及び歩行動作支援の各動作可能指標を用いて、被介護者7による起立動作、歩行動作及び着座動作を含む一連の動作(複合動作ともいう)の動作可能指標を決定してもよい。この一連の動作は、例えば、ベッドに着座している被介護者7がトイレに移動し便座に着座するという一連の動作に相当する。動作可能指標とは、具体的には、制御部12がバッテリ残量を取得した時点におけるバッテリ21のバッテリ残量を用いてアーム機構4が第1動作パターンおよび第2動作パターンに従う動作を行うことができる動作可能回数又は動作可能時間である。
つまり、制御部12は、少なくとも起立動作に必要な電力量と着座動作に必要な電力量とに基づいて上記動作可能指標を決定する。つまり、制御部12は、バッテリ21の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、上記貯蔵電力量と、アーム機構4による起立動作支援に要する電力量と、アーム機構4による着座動作支援に要する電力量とに基づいて、起立動作支援の動作可能指標と、着座動作支援の動作可能指標と、複合動作支援の動作可能性を示す複合指標との少なくとも1つの指標を決定する。複合動作の情報は、複合動作データベースに記録される。複合動作の一例は、ベッドからトイレまでの往復動作である。例えば、複合動作支援の動作可能性を示す複合指標を決定するために、複合動作の情報は、複合動作の1動作として、起立動作の回数及び着座動作の回数、又は起立動作の回数、着座動作の回数、及び歩行動作の時間とを予め定められていても良い。ステップS104の処理の説明において、複合動作の情報の一例を詳細に述べる。
制御部12は、複合動作データベースを有する。又は、制御部12は、外部の複合動作データベースから、複合動作を取得しても良い。制御部12は、複合動作の1動作に消費する電力量に基づいて、起立動作支援回数を決定する。また、制御部12は、複合動作の1動作の電力量、又は複合動作の各動作に有する平均電力量などに基づいて、複合動作の支援可能時間を決定する。
そして、制御部12は、決定した動作可能指標とバッテリ残量の第1閾値以下になったかどうかの情報とを提示部10に提示するよう指令する。なお、動作可能指標として、制御部12がバッテリ残量を取得した時点におけるバッテリ残量を用いてアーム機構4が起立動作支援の動作パターンおよび着座動作支援の動作パターンに従う動作を少なくとも1回行うことができることを示す情報、又は、1回も行うことができないことを示す情報としてもよい。
さらに、制御部12は、上記と同様に、取得したバッテリ残量とバッテリ情報データベース22から取得した起立動作、着座動作及び歩行動作の第2閾値との大小比較を行い、バッテリ残量が、上記各動作の第2閾値以下になったことを検知すると、上記各動作の動作可能指標を決定する。そして、制御部12は、決定した動作可能指標とバッテリ残量の第2閾値以下になったかどうかの情報を提示部10に提示するよう指令する。
≪提示部10≫
提示部10は、制御部12が決定した動作可能指標を提示する。提示部10は、例えば、図7Aのリモコンなどの入力IF6の上部に設けられた液晶モニタに動作可能指標を画像として提示する。具体的には、提示部10は、図7Bに示すように、現在のバッテリ残量で可能な起立動作支援又は着座動作支援の回数、若しくは、歩行動作支援が可能な時間を含む画像を表示する。なお、この画像に示される時間又は回数は、制御部12がバッテリ残量を取得した時点のバッテリ残量において、これらの動作それぞれを、これらの動作それぞれについて示されている時間又は回数行うとバッテリ残量がゼロとなることを示している。例えば、図7Bのように「起立:あと3回、着座:あと2回、歩行時間:あと30分」と示されている場合、ロボットシステム1は、3回の起立動作支援と、2回の着座動作支援と、30分の歩行動作支援とを行うのに必要な電力をバッテリ21が有している。制御部12がバッテリ残量を取得した時点とは、バッテリ残量が取得された時刻のみではなく、バッテリ残量が取得された時刻から所定時間以内の時間範囲を含む。
また、提示部10は、図7Bに示すようにフル充電の状態を100%とした場合の残量が視覚的に捉えられるように図形(バー)を含む画像として表示してもよい。また、バッテリ残量が閾値以下になっていない場合には、図7Cに示すように「十分使えます」というように表示することで、動作可能回数などを提示しないようにしてもよい。また、スピーカを使って動作可能回数又は時間などを音声で提示してもよいし、リモコンに内蔵された振動モータのバイブレーション又はリモコンに内蔵された光源(例えば発光ダイオード)の発光などにより提示してもよい。さらに、バッテリ残量が第2閾値以下になったことを制御部12が検知した場合には、図7D又は図7Eに示すように速やかに充電するよう促すメッセージを提示してもよい。
なお、アーム機構4がいわゆるhold−to−run制御により制御される場合には、提示部10は、入力IF6が受け付けた指示入力に応じた部分パターンに従う動作が終了したときに、上記動作可能指標を提示してもよい。
また、提示部10は、前輪用ブレーキ14c又は後輪用ブレーキ14dをONにすることで歩行機構14による移動の抑制を開始するとき、または、前輪用ブレーキ14c又は後輪用ブレーキ14dをOFFにすることで上記移動の抑制を終了するときに、上記動作可能指標を提示してもよい。
≪タイマー16≫
タイマー16は、ある一定時間(例えば、1msec)毎に、データベース入出力部9及び制御部12による処理を実行させるための指令を、データベース入出力部9及び制御部12に出力する。
≪データベース入出力部9≫
データベース入出力部9は、動作情報データベース8と、制御部12との間で、データ(例えば、情報)の入出力を行う。
≪動作情報データベース8≫
タイマー16からの指令に基づいてデータベース入出力部9及び制御部12による処理が実行されることで、アーム機構4の位置情報(例えば、第1エンコーダ43及び第2エンコーダ44からのそれぞれの回転角度情報をアーム機構4の位置情報に変換した位置情報)が、ある一定時間(例えば1msec)毎に生成される。これらの生成された位置情報が、時刻を示す情報とともに、動作情報としてデータベース入出力部9を介して動作情報データベース8に出力されて、動作情報データベース8に記憶される。なお、本実施の形態では、動作情報は、入力IF6などにより予め生成されて記憶されるものとする。
図5は、動作情報データベース8の動作情報の内容の一例を示す。
(1)「時刻」の欄は、アーム機構4が動作している際の時刻に関する情報を示す。時刻についてはミリ秒(msec)単位で示す。
(2)「位置」の欄は、アーム機構4の第1エンコーダ43及び第2エンコーダ44などにより検出される角度情報から変換されたアーム機構4の位置情報を示す。具体的には、図1Aに示すように、アーム機構4の一端(例えば、図1Aに示すように第1アーム4cの下端)を原点Oとし、ロボットシステム1の進行方向逆向きを正としたX軸と、上向きを正としたZ軸との2軸の位置とし、原点Oからの相対座標として示す。位置についてはメートル(m)単位で示す。
(3)「初期位置フラグ」の欄は、図8Aに示すようにアーム機構4が収納のため折り畳まれている状態から、図8Bに示すように初期位置に移動する際の初期位置の座標を示すためのフラグを格納する。初期位置フラグは「0」又は「1」を格納し、「1」の場合はその時刻でのアーム機構4の位置が初期位置であることを示し、「0」の場合は初期位置ではないことを示す。
(4)「進捗情報」の欄は、ロボットシステム1の動作時の進捗に関する情報を制御部12により格納する。現時点の(すなわち、制御動作を行うときの)ロボットシステム1の位置に合致する時刻には、制御部12により「1」が格納され、それ以外の時刻には、制御部12により「0」が格納される。初期位置移動が完了していない時点ではすべての時刻に「0」が制御部12により格納され、初期位置移動が完了した直後には、初期位置フラグが「1」と格納されている時刻と同じ時刻の「進捗情報」に「1」が制御部12により格納される。
≪動作≫
以下、制御部12で制御されるロボットシステム1の動作について説明する。ロボットシステム1のアーム機構4の動作手順とそれに伴う介護者18及び被介護者7の動作とについては、図3A〜図3C、図4A〜図4C、及び、図8A〜図8Cに示されている。ロボットシステム1の動作については、図9〜図13に示されている。
図9は、本実施の形態におけるロボットシステム1の一連の処理を示すフロー図である。
図9は、被介護者7がベッドに着座している状態からトイレに着座するまでに、ロボットシステム1が行う起立処理、歩行処理及び着座処理の一連の動作フローを示す。
ロボットシステム1は、まず電源ONなどの初期化処理(ステップS100)の後、ベッドからの起立動作の支援のための起立処理(ステップS200)を実行し、ベッドからトイレまでの歩行動作の支援のための歩行処理(ステップS300)を実行し、最後に、トイレへの着座動作の支援のための着座処理(ステップS400)を実行する。それぞれのステップについて以降で詳細に説明する。
(初期化処理)
図10は、本実施の形態におけるロボットシステム1の初期化処理を示すフロー図である。図10に示されるフロー図は、図9の初期化処理(ステップS100)を詳細化して示すものである。
まず、図8Aに示すように被介護者7は、床面13上に配置された、ベッドなどの腰掛部5に座る。アーム機構4が収納のため折りたたまれている状態で介護者18が被介護者7の正面付近にロボットシステム1を移動させる。
ステップS101において、介護者18又は被介護者7が、ロボット20の入力IF6の電源ボタン6aによりロボットシステム1の電源をONにする。
ステップS102において、介護者18又は被介護者7が、ロボット20の入力IF6のブレーキボタン6dによりブレーキをONにする。
ステップS103において、制御部12は、バッテリ残量をバッテリ21から取得する。
ステップS104において、制御部12は、ステップS103で取得したバッテリ残量が起立動作の第2閾値、着座動作の第2閾値及び歩行動作の第2閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知した場合には、ステップS105へ進む。一方、制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第2閾値よりも大きい場合には、ステップS106へ進む。なお、バッテリ情報データベース22は、複合動作支援動作可能指標を提示するために用いる第1閾値、複合動作支援動作可能指標を提示するために用いる第2閾値を含でも良い。制御部12は、バッテリ情報データベース22を有する。または、制御部12は、外部のバッテリ情報データベース22から第1の閾値及び第2の閾値を取得しても良い。制御部12は、ステップS103で取得したバッテリ残量が複合動作の第2閾値以下になっているかどうかを検知してもよい。
複合動作の例は、2回の起立動作、2回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作と、1回の起立動作、1回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作とを含む。
例えば、ベッドからトイレまで行く動作、トイレをする動作、及びトイレからベッドまで帰る動作を支援するためには、複合動作は、2回の起立動作、2回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作を含む。複合動作の具体例は、ベッドから起立する動作、ベッドからトイレまでの歩行動作、トイレに着座する動作、トイレから起立する動作、トイレからベッドまでの歩行動作、及びベッドに着座する動作である(2回の起立動作、2回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作)。このとき、複合動作で消費される電力量の例は、2回の起立動作の電力量、2回の着座動作の電力量、及び所定の距離の歩行動作が加算された電力量である。
また、トイレにおける動作を支援するためには、複合動作は、トイレまでの歩行動作、トイレに着座する動作、及びトイレから起立する動作を支援するためには、複合動作は、1回の起立動作、1回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作を含む。
複合動作の具体例は、トイレまでの歩行動作、トイレに着座する動作、及びトイレから起立する動作である(1回の起立動作、1回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作)。このとき、複合動作で消費される電力量の例は、1回の起立動作の電力量、1回の着座動作の電力量、及び所定の距離の歩行動作が加算された電力量である。
また、起立状態の被介護者を、トイレをする動作、及びトイレからベッドまで帰る動作を支援するためには、複合動作は、1回の起立動作、2回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作を含む。
複合動作の具体例は、トイレまでの歩行動作、トイレに着座する動作、トイレから起立する動作、トイレからベッドまでの歩行動作、及びベッドに着座動作である(1回の起立動作、2回の着座動作、及び所定の距離の歩行動作)。このとき、複合動作で消費される電力量の例は、1回の起立動作の電力量、2回の着座動作の電力量、及び所定の距離の歩行動作が加算された電力量である。
なお、所定の距離の例は、制御部12が入力デバイスを介してユーザから取得した値、または予め定められる値(例えば、10m)である。入力部の一例は、タッチパネル、マウス又はキーボードである。
ステップS105において、提示部10は、図7Dに示すように充電を促すよう提示する。なお、この例ではバッテリ残量が起立動作の第2閾値及び着座動作の第2閾値及び歩行動作の第2閾値のいずれか1つの第2閾値以下なら、全ての動作について図7Dに示すよう提示をするようにしたが、それぞれ個別に検知するようにしてもよい。
ステップS106において、制御部12は、ロボット20を停止する。ただし、ここでの停止は電源が完全に遮断されている状態を意味しているのではなく、上がるボタン6b、下がるボタン6c又は初期位置移動ボタン6eのようなロボット20を動作させるボタンの操作を入力IF6が受け付けないものの、ブレーキOFFすることは可能な状態を意味している。つまり、ロボット20が停止された状態は、ロボット20が初期化完了の位置(初期位置)にキープされている状態である。このようにすることで、被介護者7がロボットシステム1に連結されている状態で電源が遮断されることで、アームが折りたたまれる状態(図8A)になるのを防ぐことができる。なお、ボタンの制御切り替えは制御部12が行う。ステップS106を終えたら、初期化処理を終了する。
ステップS107において、制御部12は、ステップS103で取得したバッテリ残量が起立動作の第1閾値、着座動作の第1閾値及び歩行動作の第1閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。バッテリ残量が上記いずれかの第1閾値以下になったことが検知された場合には、ステップS108に進む。一方、上記いずれかの第1閾値以下になったことが検知されない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第1閾値よりも大きい場合には、ステップS111に進む。なお、制御部12は、複合動作の第1閾値を用いても良い。上述のように、複合動作の例は、起立動作、着座動作及び歩行動作である。複合動作として、歩行動作を支援しない場合には、複合動作の例は、起立動作、及び着座動作である。
複合動作の第1閾値の具体例は、2回の起立動作の電力量及び2回の着座動作の電力量が加算された電力量である。
複合動作の第1閾値の具体例は、2回の起立動作の電力量、2回の着座動作の電力量、及び所定の距離の歩行動作が加算された電力量が加算された電力量である。
複合動作の第1閾値の具体例は、1回の起立動作の電力量及び1回の着座動作の電力量が加算された電力量である。
複合動作の第1閾値の具体例は、1回の起立動作の電力量、1回の着座動作の電力量、及び所定の距離の歩行動作が加算された電力量が加算された電力量である。
上述のように、第1の閾値は、第2の閾値よりも大きい。なお、所定の距離の例は、制御部12が入力デバイスを介してユーザから取得した値、または予め定められる値(例えば、10m)である。入力部の一例は、タッチパネル、マウス又はキーボードである。
ステップS108において、制御部12は、ステップS103で取得したバッテリ残量に基づいて被介護者7の動作の支援についての動作可能指標を決定する。制御部12が動作可能指標を決定することの具体例は、制御部12が、ステップS103で取得したバッテリ残量と、起立動作支援の動作パターンに従う動作に要する電力量と、着座動作支援の動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、動作可能指標を算出することである。算出される動作可能指標は、起立動作支援の動作パターンの動作可能性を示す第1指標と、着座動作支援の動作パターンの動作可能性を示す第2指標と、起立動作支援の動作パターンと着座動作支援の動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標との少なくとも1つの指標である。なお、動作可能指標とは具体的には、支援可能回数又は支援可能時間などである。
ステップS109において、提示部10は、図7Bに示すように、ステップS108で決定された、起立動作又は着座動作の支援可能回数及び歩行時間などを提示する。なお、図7Fに示すように、起立動作又は着座動作の支援可能回数の代わりに、起立動作又は着座動作の支援可能な時間を表示してもよい。図7Gに示すように、提示部10は、複合動作の支援可能回数を表示しても良い。複合動作の一例は、起立動作及び着座動作、又は起立動作、着座動作及び歩行動作を含む。また、図7Hに示すように、提示部10は、複合動作の支援可能時間を表示しても良い。
提示部10による提示が完了した後、ステップS110において、ロボット20の入力IF6の初期位置移動ボタン6eにより、制御部12による制御によってアーム機構4を動作させることでロボットシステム1を初期位置に移動させ、初期化処理を終了する。
ステップS111において、提示部10は、図7Cに示すように、バッテリ21のバッテリ残量が十分であり、起立動作又は着座動作の支援が十分な回数又は十分な時間、実行できる旨を提示する。ステップS111の処理が完了したら、ステップS110に進む。
以上に示す一連の処理により初期化処理が完了する。
(起立処理)
図11は、本実施の形態におけるロボットシステム1の起立処理を示すフロー図である。図11に示されるフロー図は、図9の起立処理(ステップS200)を詳細化して示すものである。
ステップS201において、介護者18又は被介護者7が、入力IF6の上がるボタン6bを押下することで、ロボットシステム1が被介護者7の起立動作の支援を開始する。この例では、上がるボタン6bが押された後に放されるとロボットシステム1が動作して、被介護者7を座位から立位に移るように起立動作を支援する。
ステップS202において、制御部12は、データベース入出力部9を介して動作情報データベース8の動作情報を取得する。
ステップS203において、制御部12は、ステップS202で取得した動作情報の位置に位置するようアーム機構4を制御する。具体的には、制御部12は、図3A、図3B及び図3Cに順に示されるようにアーム機構4を動作開始させる。
ステップS204において、制御部12は、アーム機構4による動作中にバッテリ残量をバッテリ21から取得する。
ステップS205において、制御部12は、アーム機構4による動作中にステップS204で取得したバッテリ残量が起立動作の第2閾値、着座動作の第2閾値及び歩行動作の第2閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12がバッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知した場合には、ステップS206へ進む。一方、制御部12がバッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第2閾値よりも大きい場合には、ステップS208へ進む。
ステップS206において、ロボット20による起立動作支援が完了する。
ステップS207において、提示部10は、図7Dに示すように充電を促すよう提示する。ステップS207の処理が完了したら、起立処理を終了する。
なお、起立処理が終了した後には、例えばロボットシステム1が自動的に停止するようにしてもよい。被介護者7が着座している状態であれば、介護者18は、その状態で被介護者7をロボット20から離脱させて安全を確保するというように、介護者18による判断に基づいて被介護者7に対する処置がなされる。なお、ロボットシステム1が自動的に停止する場合は、電源が遮断されるのではなく、その位置でロボットシステム1が停止し、ブレーキON又はOFF以外の操作を受け付けないようにすることも可能である。これにより被介護者7がロボットシステム1に連結されている状態でアームが折りたたまれる状態(図8A)になることが回避される。
また、被介護者7が立位であれば、自動的に停止する代わりに、起立動作を時間的に遡るように生成(つまり逆再生)する、又は、着座動作支援を行うことで、被介護者7を着座の状態にすることができる。このようにすれば、被介護者7の状態を、ロボット20による起立動作支援の開始前の状態に戻すことにより、被介護者7の安全を図ることができる。ただし、上記のように被介護者7の状態を起立動作支援の開始前の状態に戻すことは、被介護者7を座位にすることである。このときに腰掛部5が取り払われているなどの原因により腰掛部5が存在しない状況であると、被介護者7は、空中で座位の体勢をとる状態となり、被介護者7の安全が確保されない。よって、上記のように被介護者7の状態を起立動作支援の開始前の状態に戻すことは、腰掛部5の存在がある場合に有効であるといえる。
ステップS208において、制御部12は、アーム機構4による動作中にステップS204で取得したバッテリ残量が起立動作の第1閾値、着座動作の第1閾値及び歩行動作の第1閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12がバッテリ残量が上記いずれかの第1閾値以下になったことを検知した場合には、ステップS209に進む。一方、制御部12が上記第1閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第1閾値よりも大きい場合には、ステップS209に進む。
ステップS209において、制御部12は、ステップS203で取得したバッテリ残量に基づいて被介護者7の動作の支援についての動作可能指標を決定する。なお、決定する際に用いる電力量の具体例、及び、動作可能指標の具体例については、ステップS108におけるものと同じであるので詳細な説明を省略する。
ステップS210において、ロボット20の起立動作支援が完了する。
ステップS211において、提示部10は、図7Bに示すように起立動作又は着座動作の支援可能回数を提示する。ステップS211の処理が完了したら、起立処理を終了する。
ステップS212において、ロボット20の起立動作支援が完了する。
ステップS213において、提示部10は、図7Cに示すように、バッテリ21のバッテリ残量が十分であり、起立動作又は着座動作の支援が十分な回数又は十分な時間、実行できる旨を提示する。ステップS213の処理が完了したら、起立処理を終了する。
以上に示す一連の処理により起立処理が完了する。
なお、ステップS211にて図7Bに示すように起立動作又は着座動作の支援可能回数を提示したが、その代わりに、図7Fに示すように起立動作又は着座動作の支援可能な時間を提示してもよい。この例では、上がるボタン6bが押された後に放されるとロボットシステム1が動作して座位から立位に移るようにしたが、上がるボタン6bが押されているときのみ動作し、上がるボタン6bが放されると、ロボットシステム1が動作を停止する操作方法としてもよい。その場合には、起立動作の完了までに、上がるボタン6bのON又はOFF操作が複数回可能となり、制御部12は、起立動作が完了した時点を判断できない。そこで、上がるボタン6bがOFFされた時点に、提示部10は、支援可能回数の代わりに支援可能時間を提示するようにしてもよい(図7F)。
以上に示す一連の処理により起立処理が完了する。
なお、バッテリ残量を取得し、取得したバッテリ残量と第一閾値又は第二閾値との大小判定を行う処理(ステップS204、S205及びS208)は、アーム機構4の動作中に複数回実行されてもよい。その場合、起立動作支援の終了の後ではなく、上記の大小判定の終了のすぐ後に提示部による情報の提示等の処理(ステップS207、S211及びS213)を行うようにしてもよい。
なお、上記においてバッテリ残量が第2閾値以下であることが検知された場合には、現時点で行っている動作を中止させ、現時点で行っている動作とは異なる動作パターンに従ってアーム機構4を動作させてもよい。より具体的には、現時点で行っている動作とは異なる動作パターンとは、例えば、アーム機構4の位置を一時的に維持する、つまり、アーム機構4を一時停止させる動作パターンを含んでもよい。
なお、複合動作が、被介護者7による一連の動作、すなわち、被介護者7による第1起立動作、被介護者7による第1起立動作後かつ被介護者7による第2起立動作前の被介護者7による第1着座動作、被介護者7による第1着座動作後かつ被介護者7による第2着座動作前の被介護者7による第2起立動作、被介護者7による第2起立動作後の被介護者7による着座動作を意味する場合、この複合動作の第2閾値(複合動作支援動作可能指標を提示するために用いる第2閾値)は、1回の起立動作を支援する動作パターでの動作に必要な電力量と1回の着座動作を支援する動作パターでの動作に必要な電力量を加算した電力量を2倍した電力量であってもよい。バッテリ情報データベース22はこの複合動作の第2閾値を含んでもよい。ここでの起立動作は、座位姿勢から立位姿勢までの全ての動作を意味し、着座動作は、立位姿勢から座位姿勢までの全ての動作を意味する。
図10に示すフローチャートが、この複合動作における初期化処理、図11に示すフローチャートがこの複合動作における第1起立動作の起立処理を示す場合、ステップS205において、制御部12は、バッテリ残量が複合動作の第2閾値以下になっているかを検知してもよい。制御部12がバッテリ残量が複合動作の第2閾値以下になったことを検知した場合には、制御部12が提示部10にロボットに電力の供給が必要である旨を表示、すなわち、充電を促すよう提示させてもよい。
(歩行処理)
図12は、本実施の形態におけるロボットシステム1の歩行処理を示すフロー図である。図12に示されるフロー図は、図9の歩行処理(ステップS300)を詳細化して示すものである。
ステップS301において、入力IF6は、ブレーキボタン6dによる、ブレーキをOFFにする操作を受け付ける。この後、被介護者7が前方方向(図3Cの紙面上の左方向)に力を加えることで歩行機構の車輪が回転することで、ロボット20は、歩行器として被介護者7の歩行を支援する。
ステップS302において、制御部12は、バッテリ残量をバッテリ21から取得する。
ステップS303において、制御部12は、ステップS302で取得したバッテリ残量が起立動作の第2閾値、着座動作の第2閾値及び歩行動作の第2閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知した場合は、ステップS304に進む。一方、制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値よりも大きい場合には、ステップS305に進む。
ステップS304において、提示部10は、図7Dに示すように充電を促すよう提示する。ステップS304を終えたら、歩行処理を終了する。なお、ここでは被介護者7が立位であるので、図7Eに示すように、着座を促し、安全な場所で被介護者7に着座動作をさせた後、被介護者7をロボットシステム1から外すようにしてもよい。
ステップS305において、制御部12は、ステップS302で取得したバッテリ残量が起立動作の第1閾値、着座動作の第1閾値及び歩行動作の第1閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第1閾値以下になったことを検知した場合は、ステップS306に進む。一方、制御部12が、上記いずれかの第1閾値以下になったことを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第1閾値よりも大きい場合には、ステップS307に進む。
ステップS306において、制御部12は、ステップS302で取得したバッテリ残量に基づいて被介護者7の動作の支援についての動作可能指標を決定する。なお、決定する際に用いる電力量の具体例、及び、動作可能指標の具体例については、ステップS108におけるものと同じであるので詳細な説明を省略する。
ステップS307において、提示部10は、図7B又は図7Fに示すように起立動作又は着座動作の支援可能回数または支援可能時間を提示する。ステップS307を終えたら、初期化処理を終了する。
ステップS308において、提示部10は、図7Cに示すように、バッテリ21のバッテリ残量が充分であり、起立動作又は着座動作の支援が十分な回数又は十分な時間、実行できる旨を提示する。ステップS308を終えたら、初期化処理を終了する。
以上に示す一連の処理により歩行化処理が完了する。
(着座処理)
図13は、本実施の形態におけるロボットシステム1の着座処理を示すフロー図である。図13に示されるフロー図は、図9の着座処理(ステップS400)を詳細化して示すものである。
ステップS401において、入力IF6が介護者18又は被介護者7による下がるボタン6cの押下を受け付けることで、ロボットシステム1が被介護者7の着座動作の支援を開始する。この例では、下がるボタン6cが押された後に放されると、ロボットシステム1が動作して、被介護者7が立位から座位に移るように着座動作を支援する。
ステップS402において、制御部12は、データベース入出力部9を介して動作情報データベース8の動作情報を取得する。
ステップS403において、制御部12は、ステップS402で取得した動作情報の位置に動作するようアーム機構4を制御する。具体的には、制御部12は、図4A、図4B及び図4Cに順に示されるようにアーム機構4を動作開始させる。
ステップS404において、制御部12は、アーム機構4による動作中にバッテリ残量をバッテリ21から取得する。
ステップS405において、制御部12は、アーム機構4による動作中にステップS404で取得したバッテリ残量が起立動作の第2閾値、着座動作の第2閾値及び歩行動作の第2閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12が、バッテリ残量がいずれかの第2閾値以下になったことを検知した場合には、ステップS406に進む。一方、制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第2閾値以下になったことを検知しれない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第2閾値よりも大きい場合には、ステップS408に進む。
ステップS406において、ロボット20の着座動作支援が完了する。
ステップS407において、提示部10は、図7Dに示すように充電を促すよう提示する。ステップS407の処理が完了したら、着座処理を終了する。
なお、着座処理が終了した後には、例えばロボットシステム1が自動的に停止するようにしてもよい。被介護者7が着座している状態であれば、介護者18は、その状態で被介護者7をロボット20から離脱させて安全を確保するというように、介護者18による判断に基づいて被介護者7に対する処置がなされる。なお、ロボットシステム1が自動的に停止する場合は、電源が遮断されるのではなく、その位置でロボットシステム1が停止し、ブレーキON又はOFF以外の操作を受け付けないようにすることも可能である。これにより被介護者7がロボットシステム1に連結されている状態で、アームが折りたたまれる状態(図8A)になることが回避される。
ステップS408において、制御部12は、アーム機構4による動作中にステップS404で取得したバッテリ残量が起立動作の第1閾値、着座動作の第1閾値及び歩行動作の第1閾値のいずれか以下になっているかどうかを検知する。制御部12が、バッテリ残量が上記いずれかの第1閾値以下になったことを検知した場合には、ステップS409に進む。一方、制御部12が、上記いずれかの第1閾値以下になったことを検知しない、つまり、バッテリ残量が上記のいずれかの第1閾値よりも大きい場合には、ステップS411に進む。
ステップS409において、制御部12は、ステップS404で取得したバッテリ残量に基づいて被介護者7の動作の支援についての動作可能指標を決定する。なお、決定する際に用いる電力量の具体例、及び、動作可能指標の具体例については、ステップS108におけるものと同じであるので詳細な説明を省略する。
ステップS410において、ロボット20による着座動作支援が完了する。
ステップS411において、提示部10は、起立動作又は着座動作の支援可能回数を提示する。ステップS411の処理が完了したら、着座処理を終了する。
ステップS412において、ロボット20による着座動作支援が完了する。
ステップS413において、提示部10は、図7Cに示すように、バッテリ21のバッテリ残量が十分であり、起立動作又は着座動作の支援が十分な回数又は十分な時間、実行できる旨を提示する。ステップS413の処理が完了したら、起立処理を終了する。
なお、ステップS411にて図7Bに示すように起立動作又は着座動作の支援可能回数を提示したが、その代わりに、図7Fに示すように起立動作又は着座動作の支援可能な時間を提示してもよい。この例では、下がるボタン6cが押された後に放されるとロボットシステム1が動作して立位から座位に移るようにしたが、下がるボタン6cが押されているときのみ動作し、下がるボタン6cが放されると、ロボットシステム1が動作を停止する操作方法としてもよい。その場合には、着座動作の完了までに、下がるボタン6cのON又はOFF操作が複数回可能となり、制御部12は、着座動作が完了した時点を判断できない。そこで、下がるボタン6cがOFFされた時点に、提示部10は、支援可能回数ではなく支援可能時間を提示するようにしてもよい(図7F)。
以上に示す一連の処理により着座処理が完了する。
なお、上記では、被介護者7による起立動作をロボット20が支援する際のアーム機構4の動作パターンを第1動作パターンとし、被介護者7による着座動作をロボット20が支援する際のアーム機構4の動作パターンを第2動作パターンとする場合を例として説明したが、この例に限られない。例えば、ベッドに着座している被介護者7がベッドとトイレとの間を往復する動作を想定し動作パターンは設定され得る。この動作パターンに含まれる2つの動作パターンを、第4動作パターン、第5動作パターンと呼ぶと、第4動作パターンは、例えば、被介護者7がベッドからトイレに行くまでの動作を支援するためのアーム機構4の動作である。ベッドからトイレに行くまでの動作とは、被介護者7がベッドから起立し、歩行し、トイレの便座に着座するまでの一連の動作である。第5動作パターンは、例えば、被介護者7がトイレからベッドに戻るまでの動作を支援するためのアーム機構4の動作である。トイレからベッドに戻るまでの動作とは、被介護者7が便座から起立し、歩行し、ベッドに着座するまでの一連の動作である。この場合、ベッドに着座している被介護者7がトイレに行った後、トイレからベッドに戻るまでの一連の動作が複合動作パターンに相当する。つまり、この複合動作パターンは、2回の被介護者7による起立動作をロボット20が支援する際のアーム機構4の第1動作パターン、及び、2回の被介護者7による着座動作をロボット20が支援する際のアーム機構4の動作パターンを含む。
アーム機構4がこの複合動作パターンに沿って動作する際、以下の動作を実施する。アーム機構4は第1回目の第1動作パターンに沿う動作(すなわち、第1回目の起立動作支援動作)を実施し、その後、アーム機構4は第1回目の第2動作パターンに沿う動作(すなわち、第1回目の着座動作支援動作)を実施する。その後、アーム機構4は第2回目の第1動作パターンに沿う動作(すなわち、第2回目の起立動作支援動作)を実施し、その後、アーム機構4は第2回目の第2動作パターンに沿う動作(すなわち、第2回目の着座動作支援動作)を実施する。なお、ここでの起立動作は、座位姿勢から立位姿勢までの全ての動作であり、着座動作は、立位姿勢から座位姿勢までの全ての動作である。アーム機構4がこの複合動作パターンに沿って動作を開始した後であって、かつ、被介護者7の現在の状態が歩行中である場合、アーム機構4が、この複合動作パターンに沿って動作を終了するまでに行う動作は、以下の第1ケースの動作と第2ケースの動作が考えられる。すなわち、第1ケースの動作は、第1回の着座動作支援動作、第2回目の起立動作支援動作、及び第2回目の着座動作支援動作である。また、第2ケースの動作は第2回目の着座動作支援動作である。なお、ここでは歩行動作支援動作は考慮しないものとしている。したがって、アーム機構4が複合動作パターンに沿って動作する際、ユーザが歩行中か否かに応じて、この複合動作パターンに沿ってアーム機構4が動作を終了するまでに行う動作に要する電力量が異なる。アーム機構4が第1ケースの動作に要する電力量は、アーム機構4が第2ケースの動作に要する電力量に比べて大きい。アーム機構4が複合動作パターンに沿って動作を開始して完了するまでの電力量は、アーム機構4が第1ケースの動作に要する電力量より大きい。
制御部12は、ステップS103とステップS104の間に、被介護者7が歩行中であるか否かを示す情報をセンサから取得しても良い。被介護者7が歩行中であるか否かを示す情報は、歩行機構14が動作して、本体機構2が動いているか否かの情報である。例えば、制御部12は、歩行機構14の前輪14a又は後輪14bに配置された角速度センサ、本体機構2に配置された加速度センサ、又は被介護者7に配置された加速度センサから情報を取得し、本体機構2が動いているか否かを判断する。角速度センサが所定値以上の値を取得することにより、前輪14a又は後輪14bが回転していることがわかる。加速度センサが所定値以上の値を取得することにより、本体機構2又は被介護者7が移動していることがわかる。
制御部12は、センサから取得した情報に基づいて、本体機構2が移動しているときの第2閾値を、本体機構2が移動していないときの第2閾値よりも小さくする。例えば、本体機構2が移動していないときは、被介護者7がベッドにおり、かつ、今からトイレに行く状態と仮定する。このとき、複合動作パターンは、2回の起立動作と、2回の着座動作とを含む。一方、被介護者7が歩行中である状態において、複合動作パターンは、1回の起立動作及び2回の着座動作、または1回の着座動作を含むため、本体機構2が移動していないときよりも動作が少ない。よって、歩行中の場合には、被介護者7は複合動作の一部を実施した後であると考える。複合動作の一部とは、ベッドからの起立動作、又はベッドから起立動作、ベッドからトイレまでの歩行動作、トイレに着座する動作、及びトイレからの起立動作である。制御部12は、移動しているときの複合動作パターンを支援するために必要な電力は、移動していないときの複合動作パターンを支援するために必要な電力よりも小さいため、第2閾値を修正する。図10のステップS104において、制御部12は、修正された第2閾値とバッテリ残量とを比較する。これにより、より被介護者7の状況に応じたバッテリ残量に対する情報を提示することができる。
(実施の形態の変形例)
図14は、実施の形態の変形例におけるロボットシステム1の起立処理を示すフロー図である。図14に示される一連の処理である起立処理(ステップS200A)は、実施の形態における図11に示される起立処理(ステップS200)の代わりにロボットシステム1により実行される処理である。起立処理(ステップS200A)は、実施の形態における起立処理(ステップS200)と類似しているが、アーム機構4の制御を行うタイミングが異なる。
すなわち、図14に示されるように、ロボットシステム1は、上がるボタン6bの押下のようなユーザによる操作を受け付けると、起立動作情報を取得する(ステップS201及びS202)。次に、ロボットシステム1は、アーム機構4を制御するのではなく、制御部12によりバッテリ残量を取得し、取得したバッテリ残量と、第2閾値及び第1閾値との大小比較に基づいて提示部10による提示を行う(ステップS204、S205、S207、S211及びS213)。より具体的には、ロボットシステム1は、仮にこれからステップS201で受け付けた操作に基づくアーム機構4の動作(つまり起立動作支援)を行うとすると、この動作中にバッテリ残量が第2閾値又は第1閾値以下になるか否かを大小比較により判定する。その後、ロボットシステム1は、アーム機構4を動作させることで被介護者7の起立動作を支援する(ステップS221、S222及びS223)。
このようにすることで、ロボットシステム1は、アーム機構4を動作させる前に介護者18又は被介護者7にバッテリ残量に基づく提示を行うことができ、必要に応じて充電を促すことができる。これにより、介護者18又は被介護者7、現時点のバッテリ残量では動作が困難である場合に、アーム機構4を動作させて被介護者7を起立させることを取りやめるという判断を行うことも可能となる。
図15は、実施の形態の変形例におけるロボットシステム1の着座処理を示すフロー図である。図15に示される一連の処理である着座処理(ステップS400A)は、実施の形態における図13に示される起立処理(ステップS400)の代わりにロボットシステム1により実行される処理である。起立処理(ステップS400A)は、実施の形態における起立処理(ステップS400)と類似しているが、アーム機構4の制御を行うタイミングが異なる。
すなわち、図15に示されるように、ロボットシステム1は、下がるボタン6cの押下のようなユーザによる操作を受け付けると、着座動作情報を取得する(ステップS401及びS402)。次に、ロボットシステム1は、アーム機構4を制御するのではなく、制御部12によりバッテリ残量を取得し、取得したバッテリ残量と、第2閾値及び第1閾値との大小比較に基づいて提示部10による提示を行う(ステップS404、S405、S407、S411及びS413)。より具体的には、ロボットシステム1は、仮にこれからステップS401で受け付けた操作に基づくアーム機構4の動作(つまり着座動作支援)を行うとすると、この動作中にバッテリ残量が第2閾値又は第1閾値以下になるか否かを大小比較により判定する。その後、ロボットシステム1は、アーム機構4を動作させることで被介護者7の着座動作を支援する(ステップS421、S422及びS423)。
このようにすることで、ロボットシステム1は、アーム機構4を動作させる前に介護者18又は被介護者7にバッテリ残量に基づく提示を行うことができ、必要に応じて充電を促すことができる。これにより、介護者18又は被介護者7、現時点のバッテリ残量では動作が困難である場合に、アーム機構4を動作して被介護者7を着座させることを取りやめるという判断を行うことも可能となる。
以上のように本実施の形態に係るロボット20は、バッテリ残量が第1閾値以下になったときに、第1動作パターン、第2動作パターン、及び、複合動作パターンのいずれかでの動作可能指標が提示される。例えば、指標として回数が提示される場合、各動作パターンでの動作可能回数が提示される。これにより、被介護者はトイレに行くのに十分なバッテリ残量が有るか否かを容易に把握できる。その結果、被介護者は、充電するタイミングの予定が立て易くなり、例えば、トイレに行く前に予めバッテリを充電することができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態のロボットなどを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、ユーザの第1動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、前記動作機構に電力を供給する電源とを備えるロボットの制御方法であって、前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御ステップと、前記制御ステップで決定された前記複合指標を提示する提示ステップとを含む制御方法を実行させる。
以上、一つまたは複数の態様に係るロボットなどについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示によれば、急なバッテリ残量切れを防止する被介護者の動作を支援するロボットを提供可能である。
1 ロボットシステム
2 本体機構
3 介護ベルト
3a 第1保持部
3b 第2保持部
3c、4g 連結部
3g ホールド機構
4 アーム機構
4a 第1駆動部
4b 第2駆動部
4c 第1アーム
4d 第2アーム
4e 第3アーム
4f 第4アーム
5 腰掛部
6 入力IF
6a 電源ボタン
6b 上がるボタン
6c 下がるボタン
6d ブレーキボタン
6e 初期位置移動ボタン
7 被介護者
8 動作情報データベース
9 データベース入出力部
10 提示部
11 制御装置
12 制御部
13 床面
14 歩行機構
14a 前輪
14b 後輪
14c 前輪用ブレーキ
14d 後輪用ブレーキ
14e 矩形台
15 持ち手
16 タイマー
18 介護者
20 ロボット
21 バッテリ
22 バッテリ情報データベース
41 第1モータ
42 第2モータ
43 第1エンコーダ
44 第2エンコーダ

Claims (13)

  1. ユーザの第1動作である起立動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作である着座動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、
    前記動作機構に電力を供給する電源と、
    前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記電源の貯蔵電力量に基づいた、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御部と、
    前記制御部により決定された前記複合指標を提示する提示部とを備える
    ロボット。
  2. 前記提示部は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に、前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になったことを前記制御部が検知すると、前記第1動作又は前記第2動作が完了した後に、前記制御部により決定された前記複合指標を提示する
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記提示部は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になることを、前記動作の前に前記制御部が検知すると、前記制御部により決定された前記複合指標を前記動作の前に提示する
    請求項1に記載のロボット。
  4. 前記動作機構は、さらに、前記ユーザの第3動作を支援する第3動作パターンに従って動作可能であり、
    前記制御部は、さらに、
    前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作中に、前記貯蔵電力量が前記第1閾値より小さい第2閾値以下になったことを検知すると、前記動作機構による前記動作を中止させ、前記第3動作パターンに従って動作させ、
    前記第3動作パターンは、前記動作機構の位置を一時的に維持する動作パターンを含み、
    前記制御部は、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する
    請求項1に記載のロボット。
  5. 前記第2閾値は、前記動作機構による前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量より小さく、かつ、前記第3動作パターンに従う動作を1回行うのに要する電力量以上である
    請求項4に記載のロボット。
  6. 前記制御部は、さらに、
    前記動作機構又は前記ユーザに装着されたセンサからセンサ情報を取得し、
    前記センサ情報に基づいて、前記動作機構が移動している場合の前記第2閾値を、前記動作機構が移動していない場合の前記第2閾値より小さくする、
    請求項5に記載のロボット。
  7. 前記複合指標は、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記複合動作パターンに従う動作を行うことができる回数である
    請求項1に記載のロボット。
  8. 前記複合指標は、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記複合動作パターンに従う動作を行うことができる時間である
    請求項1に記載のロボット。
  9. 前記複合指標は、前記制御部が前記貯蔵電力量を取得した時点における前記電源の貯蔵電力を用いて前記動作機構が前記複合動作パターンに従う動作を少なくとも1回行うことができることを示す情報、又は、1回も行うことができないことを示す情報である
    請求項1に記載のロボット。
  10. 前記ロボットは、さらに、
    前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンに従う動作を前記動作機構に行わせるための入力を受け付ける入力受付部を備え、
    前記動作機構は、前記入力を前記入力受付部が受け付けると、前記第1動作パターンまたは前記第2動作パターンのうちの受け付けた前記入力に応じて定められる一部である部分パターンに従って動作し、
    前記制御部は、前記貯蔵電力量が前記第1閾値以下になったことを検知すると、前記複合指標を決定し、
    前記提示部は、前記複合指標を提示する
    請求項1に記載のロボット。
  11. 前記ロボットは、さらに、
    前記ロボットを移動させる移動機構と、
    前記移動機構の移動を抑制するブレーキとを備え、
    前記提示部は、
    前記ブレーキが前記移動の抑制を開始するとき、または、前記移動の抑制を終了するときに、前記複合指標を提示する
    請求項10に記載のロボット。
  12. ユーザの第1動作を支援する第1動作パターンと、前記ユーザの第2動作を支援する第2動作パターンとのそれぞれに従って動作可能である動作機構と、前記動作機構に電力を供給する電源とを備えるロボットの制御方法であって、
    前記電源の貯蔵電力量が第1閾値以下であることを検知すると、前記貯蔵電力量と、前記動作機構による前記第1動作パターンに従う動作に要する電力量と、前記動作機構による前記第2動作パターンに従う動作に要する電力量とに基づいて、前記第1動作パターンと前記第2動作パターンとを含む複合動作パターンの動作可能性を示す複合指標を決定する制御ステップと、
    前記制御ステップで決定された前記複合指標を提示する提示ステップとを含む
    制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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