JP6846287B2 - 二重容器 - Google Patents

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本発明は、二重容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、内容器と、内側に内容器が配設された外容器と、を備えた二重容器として、内容器の外周面に、径方向の外側に向けて突出する係合突部が周方向に間隔をあけて複数形成され、外容器に、係合突部が各別に係合する係合溝部が周方向に間隔をあけて複数形成された構成が知られている。
そしてこの二重容器では、内容器の複数の係合突部が、外容器の複数の係合溝部に各別に係合することで、内容器および外容器の周方向の相対移動が規制されている。
特開2004−106939号公報
しかしながら、上記従来の二重容器では、外容器に周方向に間隔をあけて配置された複数の係合溝部それぞれの周方向の長さが互いに同等となっているので、係合突部を、複数の係合溝部のうちのいずれにも係合させることができ、内容器および外容器の周方向の相対位置を1つに特定することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、内容器および外容器の周方向の相対位置を1つに特定することができる二重容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る二重容器は、内容器と、内側に前記内容器が配設された外容器と、を備えた二重容器であって、前記内容器の外周面には、径方向の外側に向けて突出する係合突部が、周方向に間隔をあけて複数形成され、前記外容器の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ前記係合突部が各別に係合する係合溝部が、周方向に間隔をあけて複数形成され、前記係合溝部は、上方に向けて開口し、かつ前記外容器の中心軸線に沿う軸方向に延びるとともに、前記内容器および前記外容器の、前記軸方向に互いに接近する相対移動に伴って、前記係合突部が前記軸方向に進入可能とされた導入溝と、前記導入溝から周方向の一方側に向けて延び、かつ前記内容器の前記外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、前記係合突部が係合可能とされた装着溝と、を有し、前記係合溝部の内面のうち、上方を向く下面には、上方に向けて突出し、かつ前記内容器の前記外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、前記係合突部が周方向に乗越える乗越え突起が形成され、複数の前記係合突部は、周方向の長さが互いに異なる長係合突部および短係合突部を有し、複数の前記係合溝部は、前記長係合突部が係合する長係合溝部と、前記短係合突部が係合し、かつ前記長係合溝部の導入溝よりも周方向に短い導入溝を有する短係合溝部と、を有し、前記短係合溝部の導入溝における周方向の長さは、前記長係合突部における周方向の長さよりも短く、前記長係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さは、前記短係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さよりも短く、前記装着溝の内面のうち、下方を向く上面には、周方向の一方側の端部に位置し、周方向の他方側の端部よりも下方に位置した係止面と、周方向の他方側の端部と前記係止面との接続部分に設けられ、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる接続面と、が形成され、前記係止面に、前記係合突部の上面に形成された係合面が当接することで、前記装着溝に前記係合突部が係合されることを特徴とする。
この発明によれば、内容器に、周方向の長さが互いに異なる長係合突部および短係合突部がそれぞれ形成され、外容器に、導入溝の周方向の長さが互いに異なる長係合溝部および短係合溝部がそれぞれ形成されている。そして、短係合突部が係合する短係合溝部における導入溝の周方向の長さが、長係合突部の周方向の長さよりも短いので、長係合突部が短係合溝部内に進入するのを防ぐことができる。このため、長係合突部および長係合溝部それぞれの周方向の位置を互いに一致させ、かつ短係合突部および短係合溝部それぞれの周方向の位置を互いに一致させなければ、内容器を外容器に装着することができないので、内容器および外容器の周方向の相対位置を1つに特定することができる。
また、長係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さが、短係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さよりも短いので、長係合突部が乗越え突起を摺動する距離を抑えつつ、短係合突部が乗越え突起を摺動する距離を確保することが可能になり、長係合突部および短係合突部が、乗越え突起上を摺動する距離を同等にすることができる。このため、内容器の外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、長係合突部および短係合突部をそれぞれ、長係合溝部内および短係合溝部内の各乗越え突起を同時に乗越えさせることができる。これにより、長係合突部および短係合突部が双方共に、乗越え突起を乗越えたことを、例えば、音や触感等により使用者に感じさせることが可能になり、短係合突部のみが乗越え突起を乗越え、長係合突部が乗越え突起を完全に乗越えていない状態で、使用者が内容器および外容器を周方向に相対移動させる操作を終了することがなく、係合突部と係合溝部との係合が不十分となるのを防ぐことができる。このようにして、二重容器の取扱性を向上することができる。
また、外容器の係合溝部が、導入溝から周方向の一方側に向けて延びる装着溝を有しているので、内容器の外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、内容器の係合突部を、外容器の装着溝に係合させることにより、内容器および外容器の、軸方向に互いに離反する相対移動を規制することができる。このため、係合突部および係合溝部により、内容器および外容器の、周方向の相対変位のみならず、軸方向に互いに離反する相対移動も規制することが可能になる。これにより、例えば内容器および外容器に、外容器の口部に螺合される固定部材を一体に装着すること等により、内容器および外容器の、軸方向に互いに離反する相対移動を規制するような構成と比較して、部品点数の削減を図ることができる。
また、前記長係合突部および前記短係合突部それぞれにおける周方向の一方側の端部は、前記導入溝に進入した前記係合突部が前記装着溝に係合する過程において、前記長係合溝部および前記短係合溝部に各別に形成された前記乗越え突起に同時に当接してもよい。
この場合には、導入溝に進入した係合突部が装着溝に係合する過程において、長係合突部および短係合突部が、長係合溝部内および短係合溝部内の各乗越え突起に、それぞれ同時に当接するので、その後の内容器の外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、確実に長係合突部および短係合突部をそれぞれ、各乗越え突起を同時に乗越えさせることができる。
また、前記導入溝は、前記外容器の上端開口縁に開口し、前記外容器の上端開口縁における前記短係合溝部の導入溝の開口周縁部において、周方向の一方側の端部に位置する部分には、前記短係合溝部の導入溝から周方向の一方側に離れるに従って、上方に向けて延びる傾斜部が形成されてもよい。
この場合には、外容器の上端開口縁に前記傾斜部が形成されているので、係合突部と係合溝部とを係合させる際に、仮に長係合突部および短係合溝部の導入溝それぞれにおける周方向の位置が互いに一致したとしても、内容器を外容器に対して周方向の一方側へ向けて相対回転させたときに、長係合突部における周方向の一方側の端部が、前記傾斜部上を摺動することにより、前記傾斜部に沿って長係合突部を上方に向けて案内することができる。これにより、長係合突部が短係合溝部の導入溝内に進入するのを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、内容器および外容器の周方向の相対位置を1つに特定することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器の縦断面図である。 図1に示す各係合溝部内に各係合突部が進入した状態の上面模式図である。 図2に示す内容器および外容器の係合状態を、径方向の内側から見た展開図における、(a)短係合突部が短係合溝部の導入溝内に進入した状態を示す図、(b)長係合突部が長係合溝部の導入溝内に進入した状態を示す図である。 図2に示す内容器および外容器の係合状態を、径方向の内側から見た展開図における、(a)短係合突部が乗越え突起を乗越えた状態を示す図、(b)長係合突部が乗越え突起を乗越えた状態を示す図である。 図2に示す内容器および外容器の係合状態を、径方向の内側から見た展開図における、(a)短係合突部が短係合溝部の装着溝に係合した状態を示す図、(b)長係合突部が長係合溝部の装着溝に係合した状態を示す図である。
以下、本発明に係る二重容器1の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明の二重容器1に、吐出器2が取付けられて構成された吐出容器3を例にして説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している場合がある。
図1に示すように、本実施形態に係る吐出容器3は、二重容器1と、二重容器1に配設された吐出器2と、二重容器1に装着され、二重容器1および吐出器2を一体に覆うオーバーキャップ4と、を備えている。
二重容器1は、内容器10Aと、内側に内容器10Aが配設された外容器10Bと、を備えている。図示の例では、外容器10Bは有底筒状をなしている。
以下の説明において、外容器10Bの中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向に沿うオーバーキャップ4側を上側といい、その反対側を下側という。また、軸方向から見た上面視において、中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、中心軸線O周りに周回する方向を周方向という。
内容器10Aは、内側に内容物が充填される有底筒状の内筒部材11と、内筒部材11に装着される筒状の装着キャップ12と、を備えている。内筒部材11および装着キャップ12はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に配置されている。
内筒部材11の上端部には、胴部11Bよりも縮径された口部11Aが形成されている。口部11Aは中心軸線Oと同軸に配置されている。口部11Aの外周面には雄ねじ部4Aが形成されている。
装着キャップ12は、内筒部材11の口部11Aに装着された装着筒部12Aと、装着筒部12Aの上端部から径方向の内側に向けて突出し、かつ全周にわたって延びる環板部12Bと、環板部12Bの外周縁部から上方に向けて延びる上筒部12Cと、装着筒部12Aと環板部12Bとの接続部分から径方向の外側に向けて突出し、かつ下方に向けて延びる下筒部12Dと、を備えている。装着筒部12A、環板部12B、上筒部12C、および下筒部12Dはそれぞれ、中心軸線Oと同軸に配置されている。
装着筒部12Aの内周面には雌ねじ部4Bが形成されている。雌ねじ部4Bが内筒部材11の口部11Aにおける雄ねじ部4Aに螺合することにより、装着キャップ12が内筒部材11の口部11Aに装着されている。
環板部12Bの下面における内周縁部には、上方に向けて窪むとともに、径方向の内側に向けて開口する係止凹部12Eが全周にわたって形成されている。環板部12Bの内側に、吐出器2が挿入されている。
上筒部12Cは装着筒部12Aよりも小径に形成されている。
下筒部12Dは、装着筒部12Aを径方向の外側から囲繞している。下筒部12Dの外周面には、径方向の外側に向けて突出する係止突部12Fが形成されている。係止突部12Fは、下筒部12Dの下部の外周面に配置され、全周にわたって延びている。
下筒部12Dの下端部には、径方向の外側に向けて突出し、かつ全周にわたって延びる係合フランジ部12Gが形成されている。係合フランジ部12Gは外容器10Bの上端開口縁上に配置されている。係合フランジ部12Gの下面には、下方に向けて延びる係合筒部12Hが形成されている。係合筒部12Hは中心軸線Oと同軸に配置されている。係合筒部12Hは内筒部材11の胴部11Bよりも大径に形成されている。
吐出器2は、例えば内容物を吐出させるポンプ機構であって、内筒部材11の内側に配設されたシリンダ41と、シリンダ41に上方付勢状態で下方移動可能に配設されたステム42と、シリンダ41内に配設された筒状のピストン43と、ピストン43およびステム42の内側に嵌合され、ピストン43の軸方向に沿う移動を案内するピストンガイド44と、ピストン43およびステム42を上方に向けて付勢する第1付勢部材45と、を備えている。
シリンダ41は中心軸線Oと同軸に配置されている。シリンダ41の下部には、内筒部材11の内側と連通されたパイプ46が接続されている。シリンダ41の下部のうち、パイプ46との接続部分の上方に位置する部分には、弁座部41Bが形成されている。
シリンダ41の上端部は、径方向の外側に向けて突出し、かつ全周にわたって延びる外フランジ部41Aが形成されている。
外フランジ部41Aは、パッキン48を介して、内筒部材11の口部11Aにおける上端開口縁上に配置されている。外フランジ部41Aが内筒部材11の口部11Aと、前述した装着キャップ12の環板部12Bと、により軸方向に挟まれることで、シリンダ41が内筒部材11の内側に固定されている。
シリンダ41の上端部における内側には、筒状の規制部材49が嵌合されている。
ステム42は規制部材49の内側に、軸方向に移動可能に挿入されている。ステム42の軸方向の移動に伴って、ステム42の外周面が規制部材49の内周面上を摺動する。
ピストン43は、シリンダ41内において、ステム42よりも下方に位置する部分に配設されている。ピストン43は、ステム42の軸方向の移動に連係して、シリンダ41の内周面に密に接した状態で軸方向に摺動可能とされている。
ピストンガイド44のうち、上部がステム42およびピストン43の内側に配置され、下部が、シリンダ41の内周面に密に嵌合されている。ピストンガイド44は、ステム42の軸方向の移動に連係して、軸方向に移動する。
第1付勢部材45は、ピストンガイド44と後述する弁体47との間に配設され、ピストン43およびステム42を上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
吐出器2はまた、シリンダ41の内部に配設され、パイプ46を通したシリンダ41内への内容物の流入を許容し、かつパイプ46を通したシリンダ41内からの内容物の流出を規制する弁体47と、ステム42の上端部に装着され、内容物を吐出するノズル孔55Aが形成された押下ヘッド50と、を備えている。ノズル孔55Aは、径方向のうちの一方向に向けて開口している。以下、この一方向を前方といい、その逆方向を後方という。
弁体47は、ピストン43の下降移動時に、弁座部41Bの上面に着座して弁座部41Bの内側を閉塞した状態に維持し、ピストン43の上昇移動時に、弁座部41Bから上方に離反して弁座部41Bの内側を開放する逆止弁として機能する。これにより、シリンダ41内をピストン43が下降移動した際に、シリンダ41内の内容物が、シリンダ41の下端開口部を通して内筒部材11内に戻ることが規制され、シリンダ41内をピストン43が上昇移動した際に、内筒部材11内の内容物は、シリンダ41の下端開口部を通してシリンダ41内に流入する。
押下ヘッド50は、内部がステム42内に連通した有頂筒状のヘッド本体51と、ステム42の上端部に連結された有頂筒状の装着筒52と、を備えている。
ヘッド本体51の周壁には、前方に向けて開口する開口部51Aが形成されている。ヘッド本体51の開口部51Aには、前端部にノズル孔55Aが形成された筒状のノズル55が装着されている。ノズル55の前端部は、ヘッド本体51の開口部51Aから前方に向けて突出している。
ヘッド本体51の内側には、前方付勢状態で、後方移動可能に配設された棒状の弁部材53が設けられている。弁部材53は、ノズル55の内側に配設されている。弁部材53の前部はノズル孔55Aを閉塞している。
弁部材53の前端部は、第2付勢部材54によりノズル55の内面におけるノズル孔55Aの開口周縁部に密接されている。
ヘッド本体51の内側には、図1に示されるような側面視において、上部が軸方向に真直ぐ延びるとともに、下部が上部の下端から前方に向けて延びるL字状を呈する梃子部材56が配設されている。梃子部材56の上部が、弁部材53の後端部に連結されている。梃子部材56の下端部は、装着筒52の天壁部52Aの上面に当接している。
梃子部材56は、ピン部材57により揺動可能に支持されている。ヘッド本体51の押下時に、梃子部材56は、その下端部が天壁部52Aの上面を摺動しながら、ピン部材57周りに揺動することで、弁部材53を後退移動させる。
オーバーキャップ4は、装着キャップ12を径方向の外側から囲むキャップ周壁61と、キャップ周壁61の上端開口部を閉塞し、押下ヘッド50を上方から覆うキャップ頂壁62と、を有する有頂筒状に形成されている。オーバーキャップ4は、中心軸線Oと同軸に配置されている。
キャップ周壁61は二重筒状に形成されている。キャップ周壁61のうち径方向の内側に位置する内周壁61Aの下端開口縁は、装着キャップ12の係合フランジ部12Gにおける上面と当接している。内周壁61Aの下端部が、装着キャップ12の係止突部12Fにアンダーカット嵌合されることで、オーバーキャップ4が二重容器1に装着されている。
キャップ周壁61のうち径方向の外側に位置する外周壁61Bの下端開口縁は、装着筒部12Aの係合フランジ部12Gの上面と軸方向に隙間をあけて対向している。外周壁61Bの外周面、および外容器10Bの外周面それぞれにおける径方向の位置が互いに同等となっている。
なお、吐出器2としては、このような態様に限られず、他の構成を備えた公知のポンプ機構を採用することができる。
そして本実施形態では、図1および図2に示すように、係合筒部12Hの外周面に、径方向の外側に向けて突出する係合突部20が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。係合突部20は、内容器10Aの外周面のうち、中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。
図3および図4に示すように、係合突部20は周方向に延びる条状をなしている。係合突部20は周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている、係合突部20における周方向の両端部は、周方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
係合突部20の上面には、径方向の外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる係合面21が形成されている。
また本実施形態では、図1および図2に示すように、外容器10Bの内周面に、径方向の外側に向けて窪み、かつ係合突部20が各別に係合する係合溝部30が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、係合溝部30は、外容器10Bの内周面のうち、中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。
図3および図4に示すように、係合溝部30は、外容器10Bの上端開口縁から下方に向けて延びている。係合溝部30は径方向の内側から見た平面視でL字状を呈している。
また本実施形態では、外容器10Bの係合溝部30は、上方に向けて開口する導入溝31A、31Bと、導入溝31A、31Bから周方向の一方側に向けて延びる装着溝32A、32Bを有している。
導入溝31A、31Bは、外容器10Bの上端開口縁から下方に向けて延びている。導入溝31A、31Bは、前記平面視で2辺が軸方向に延びるとともに、残り2辺が周方向に延びる矩形状を呈している。
外容器10Bの上端開口縁における導入溝31A、31Bの開口周縁部は、上面視で2辺が径方向に延びるとともに、残り2辺が周方向に延びる矩形状を呈している。
導入溝31A、31Bは、内容器10Aおよび外容器10Bの、軸方向に互いに接近する相対移動に伴って、係合突部20が軸方向に進入可能とされている。
装着溝32A、32Bは、導入溝31A、31Bの下端部から、周方向の一方側に向けて延びている。装着溝32A、32Bは、前記平面視で2辺が軸方向に延びるとともに、残り2辺が周方向に延びる矩形状を呈している。
係合溝部30の内面のうち、上方を向く下面には、上方に向けて突出する乗越え突起33A、33Bが形成されている。乗越え突起33A、33Bは、周方向に延びている。
乗越え突起33A、33Bは、係合溝部30の下面のうち、導入溝31A、31Bにおける周方向の一方側の端部の位置する部分から、装着溝32A、32Bの位置する部分にかけて一体に形成されている。なお、このような態様に限られず、乗越え突起33A、33Bは、係合溝部30の下面のうち、装着溝32A、32Bにおける周方向の中間部が位置する部分に形成されてもよいし、導入溝31A,31Bにおける周方向の中間部が位置する部分に形成されてもよい。
乗越え突起33A、33Bは、前記平面視で上底が上方を向く台形状を呈している。乗越え突起33A、33Bの上底をなす摺動面S1は、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。係合突部20が乗越え突起33A、33Bを乗越える際には、摺動面S1上を係合突部20の下面が摺動する。摺動面S1、および係合突部20の下面は周方向に沿ってほぼ平行に延びている。
乗越え突起33A、33Bの外表面のうち、周方向の他方側に位置し、台形状の脚をなす第1傾斜面S2は、周方向の一方側に位置し、台形状の脚をなす第2傾斜面S3よりも、前記平面視において、摺動面S1に対して乗越え突起33A、33Bの内側でなす傾斜角度が大きくなっている。なお、このような態様に限られず、乗越え突起33A、33Bの形状は任意に変更することができる。
装着溝32A、32Bの下面のうち、乗越え突起33A、33Bよりも周方向の一方側に位置する部分は、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。
装着溝32A、32Bの下面における周方向の一方側の端部には、装着溝32A、32Bに係合された係合突部20の一方側の端部が突き当たる終端面S4が形成されている。
装着溝32A、32Bの上面のうち、周方向の一方側に位置する部分は、他方側に位置する部分よりも下方に位置している。装着溝32A、32Bの上面のうち、周方向の一方側の端部には、他方側の端部よりも下方に位置する係止面S5が形成されている。
図1に示すように、係止面S5は、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、上方に向けて延びている。図3および図4に示すように、係止面S5は周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。
装着溝32A、32Bの上面のうち、周方向における他方側の端部と、係止面S5と、の接続部分には、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる接続面S6が形成されている。係止面S5の中心軸線Oに直交する水平面に対する下方に向けた傾斜角度は、接続面S6の水平面に対する下方に向けた傾斜角度よりも小さくなっている。
また本実施形態では、複数の係合突部20は、周方向の長さが互いに異なる長係合突部20Aおよび短係合突部20Bを有している。長係合突部20Aおよび短係合突部20Bはそれぞれ1つずつ設けられ、図1に示すように、内容器10Aにおける係合筒部12Hの外周面のうち、中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。
また、図3および図4に示すように、複数の係合溝部30は、長係合突部20Aが係合する長係合溝部30Aと、短係合突部20Bが係合し、かつ長係合溝部30Aの導入溝31Aよりも周方向に短い導入溝31Bを有する短係合溝部30Bと、を有している。長係合溝部30Aおよび短係合突部20Bはそれぞれ1つずつ設けられ、図1に示すように、外容器10Bの内周面のうち、中心軸線Oを挟む位置に各別に配置されている。
図3および図4に示すように、長係合溝部30Aの周方向の長さは、短係合溝部30Bの周方向の長さよりも長くなっている。なお、このような態様に限られず、長係合溝部30Aの周方向の長さは、短係合溝部30Bの周方向の長さ以下であってもよい。
また本実施形態では、短係合溝部30Bの導入溝31Bの周方向の長さは、長係合突部20Aの周方向の長さよりも短くなっている。短係合溝部30Bの導入溝31Bの周方向の長さは、短係合突部20Bの周方向の長さよりも僅かに長くなっている。また、長係合溝部30Aの導入溝31Aの周方向の長さは、長係合突部20Aの周方向の長さよりも僅かに長くなっている。
また本実施形態では、長係合溝部30Aに形成された乗越え突起33Aの周方向の長さは、短係合溝部30Bに形成された乗越え突起33Bの周方向の長さよりも短くなっている。長係合突部20Aの下面、および長係合溝部30Aの乗越え突起33Aにおける摺動面S1それぞれの周方向の長さの和と、短係合突部20Bの下面、および短係合溝部30Bの乗越え突起33Bにおける摺動面S1それぞれの周方向の長さの和と、が互いに同等となっている。
また、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bそれぞれにおける周方向の一方側の端部は、導入溝31A、31Bに進入した係合突部20が装着溝32A、32Bに係合する過程において、長係合溝部30Aおよび短係合溝部30Bの各乗越え突起33A、33Bに同時に当接する。図示の例では、長係合溝部30Aの乗越え突起33Aにおける周方向の他方側の端部から、周方向の一方側に向けて、短係合溝部30Bの乗越え突起33Bにおける周方向の他方側の端部に至るまでの上面視における中心軸線O回りの中心角が、長係合突部20Aにおける周方向の一方側の端部から、周方向の一方側に向けて短係合突部20Bにおける周方向の一方側の端部に至るまでの上面視における中心軸線O回りの中心角と同等となっている。
また本実施形態では、外容器10Bの上端開口縁における短係合溝部30Bの導入溝31Bの開口周縁部において、周方向の一方側の端部に位置する部分には、短係合溝部30Bの導入溝31Bから周方向の一方側に離れるに従って、上方に向けて延びる傾斜部34が形成されている。傾斜部34は、外容器10Bの上端開口縁のうち、導入溝31A、31Bおよび傾斜部34の非形成部分に段差なく連なっている。図示の例では、傾斜部34は、外容器10Bの上端開口縁における長係合溝部30Aの導入溝31Aの開口周縁部の、周方向の一方側の端部にも形成されている。
(吐出器2の作用)
次に、前述のように構成された吐出器2を利用して内容物を吐出する場合について説明する。なお、図1に示すように、第2付勢部材54が弁部材53を前方に向けて付勢していることによって、弁部材53がノズル孔55Aを閉塞し、かつ梃子部材56の下端部が、装着筒52の天壁部52Aを下方に向けて押圧している。
この状態から、ヘッド本体51の頂壁部を下方に向けて押圧すると、まず、第1付勢部材45によるステム42の上方付勢力の方が、第2付勢部材54による梃子部材56を介した装着筒52の下方付勢力よりも大きいため、ステム42は押し下げられず、ヘッド本体51が装着筒52に対して下方に向けて移動する。
この際、梃子部材56は、第2付勢部材54による付勢力に抗して、その下端部が装着筒52の天壁部52A上を前方に向けて摺動しつつ、天壁部52Aにより押し上げられ、かつ上端部が後方へ移動させられるように、ピン部材57回りに揺動する。これにより、弁部材53が梃子部材56の上端部とともに後方へ移動させられて、ノズル孔55Aが開口する。
そして、さらにヘッド本体51の頂壁部を下方に押圧することにより、ヘッド本体51が装着筒52に軸方向に突き当たり、この押下力が、装着筒52を介してステム42に伝達される。これにより、ステム42を下方に移動させ、内筒部材11内の内容物を、ステム42内から装着筒部12Aの内側を通してヘッド本体51内に流入させることによって、ノズル孔55Aから液体を外部に噴出させる。
次に、ヘッド本体51の頂壁部に対する押圧操作を解除すると、ステム42の上方付勢力によりヘッド本体51が装着筒52とともに上昇し、かつ第2付勢部材54の弾性復元力により弁部材53が梃子部材56の上端部とともに前方へ移動する。この過程において、まずステム42が上昇端位置に戻り、その後でノズル孔55Aが閉塞され、かつ梃子部材56の下端部が装着筒52の天壁部52Aを下方に押圧してヘッド本体51を装着筒52に対して上方に押し上げる。
(二重容器1の作用)
次に、前述のように構成された二重容器1における内容器10Aを、外容器10Bの内側に配設する場合について説明する。なお、内容器10Aにおける内筒部材11の内側には、内容物が充填されるとともに、図1に示されるように、吐出器2が配設されている状態とする。
この状態から、内容器10Aの内筒部材11を、外容器10Bの内側に挿入するとともに、内容器10Aの装着キャップ12を、外容器10Bの上端開口縁上に配置する。この際、装着キャップ12における係合筒部12Hの係合突部20が、外容器10Bの上端開口縁に当接する。
次に、内容器10Aを外容器10Bに対して軸方向に当接させた状態で、周方向の一方側に相対回転させることにより、装着キャップ12の係合突部20が、外容器10Bの上端開口縁上を周方向の一方側に向けて摺動する。
そして、係合突部20のうちの短係合突部20Bが、外容器10Bの係合溝部30のうちの短係合溝部30Bの導入溝31Bと周方向の位置が一致した際に、短係合突部20Bが導入溝31B内に軸方向に進入する。またこの際、係合突部20のうちの長係合突部20Aは、長係合溝部30Aの導入溝31Aと周方向の位置が一致しており、長係合突部20Aが長係合溝部30Aにおける導入溝31A内に軸方向に進入する。
そして、図3に示すように、各係合突部20が、各導入溝31A、31Bの下端部に位置した際に、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bは、長係合溝部30Aおよび短係合溝部30Bに各別に形成された乗越え突起33A、33Bにそれぞれ同時に当接する。
そして再度、内容器10Aを外容器10Bに対して周方向の一方側に相対回転させることにより、短係合突部20Bが、短係合溝部30B内の乗越え突起33Bの摺動面S1上に乗り上がりながら、装着溝32B内を周方向の一方側に向けて進入する。これと同時に、長係合突部20Aが、長係合溝部30A内の乗越え突起33Aの摺動面S1上に乗り上がりながら、装着溝32A、32B内を周方向の一方側に向けて進入する。
装着溝32A、32B内を周方向の一方側に向けて進入する過程において、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bそれぞれにおける周方向の一方側の端部が、接続面S6と当接する。そして接続面S6の傾斜に沿って周方向の一方側に向かうに従って下方に向けて案内されながら、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bは、装着溝32A、32B内に進入する。
そして、図4に示すように、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、各乗越え突起33A、33Bを同時に乗越える。
この際、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが双方共に、各乗越え突起33A、33Bを乗越えたことが、音や感触等により同時に使用者に伝えられる。
その後、図5に示すように、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bそれぞれにおける周方向の一方側の端部が、装着溝32A、32Bにおける各終端面S4に突き当たる。この状態において、各係合突部20の係合面21が、各装着溝32A、32Bにおける各係止面S5に当接することで、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bがそれぞれ、装着溝32A、32Bに係合される。これにより、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bの、長係合溝部30Aおよび短係合溝部30Bへの係合が完了する。
ここで、各係合突部20を各導入溝31A、31B内に進入させる過程において、仮に長係合突部20Aが、短係合溝部30Bの導入溝31Bと周方向の位置が一致すると、長係合突部20Aの周方向の一方側の端部が、外容器10Bの傾斜部34に当接する。
このため、その後の内容器10Aの外容器10Bに対する周方向の一方側への回転移動に伴って、長係合突部20Aが傾斜部34に沿って上方に向けて案内されることとなり、長係合突部20Aが、短係合溝部30Bの導入溝31B内に進入することが規制される。
以上説明したように、本実施形態の二重容器1によれば、内容器10Aに、周方向の長さが互いに異なる長係合突部20Aおよび短係合突部20Bがそれぞれ形成され、外容器10Bに、導入溝31Bの周方向の長さが互いに異なる長係合溝部30Aおよび短係合溝部30Bがそれぞれ形成されている。そして、短係合突部20Bが係合する短係合溝部30Bにおける導入溝31Bの周方向の長さが、長係合突部20Aの周方向の長さよりも短いので、長係合突部20Aが短係合溝部30B内に進入するのを防ぐことができる。このため、長係合突部20Aおよび長係合溝部30Aそれぞれの周方向の位置を互いに一致させ、かつ短係合突部20Bおよび短係合溝部30Bそれぞれの周方向の位置を互いに一致させなければ、内容器10Aを外容器10Bに装着することができないので、内容器10Aおよび外容器10Bの周方向の相対位置を1つに特定することができる。
また、長係合溝部30Aに形成された乗越え突起33Aの周方向の長さが、短係合溝部30Bに形成された乗越え突起33Bの周方向の長さよりも短いので、長係合突部20Aが乗越え突起33Bを摺動する距離を抑えつつ、短係合突部20Bが乗越え突起33Bを摺動する距離を確保することが可能になり、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、乗越え突起33B上を摺動する距離を同等にすることができる。このため、内容器10Aの外容器10Bに対する周方向の一方側への相対移動に伴って、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bをそれぞれ、長係合溝部30A内および短係合溝部30B内の各乗越え突起33A、33Bを同時に乗越えさせることができる。これにより、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが双方共に、乗越え突起33A、33Bを乗越えたことを、例えば、音や触感等により使用者に感じさせることが可能になり、短係合突部20Bのみが乗越え突起33Bを乗越え、長係合突部20Aが乗越え突起33Aを完全に乗越えていない状態で、使用者が内容器10Aおよび外容器10Bを周方向に相対移動させる操作を終了することがなく、係合突部20と係合溝部30との係合が不十分となるのを防ぐことができる。このようにして、二重容器1の取扱性を向上することができる。
また、外容器10Bの係合溝部30が、導入溝31A、Bから周方向の一方側に向けて延びる装着溝32A、32Bを有しているので、内容器10Aの外容器10Bに対する周方向の一方側への相対移動に伴って、内容器10Aの係合突部20を、外容器10Bの装着溝32A、32Bに係合させることにより、内容器10Aおよび外容器10Bの、軸方向に互いに離反する相対移動を規制することができる。このため、係合突部20および係合溝部30により、内容器10Aおよび外容器10Bの、周方向の相対変位のみならず、軸方向に互いに離反する相対移動も規制することが可能になる。これにより、例えば内容器10Aおよび外容器10Bに、外容器10Bの口部11Aに螺合される固定部材を一体に装着すること等により、内容器10Aおよび外容器10Bの、軸方向に互いに離反する相対移動を規制するような構成と比較して、部品点数の削減を図ることができる。
また、導入溝31A,31Bに進入した係合突部20が装着溝32A、32Bに係合する過程において、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bにおける周方向の一方側の端部が、長係合溝部30A内および短係合溝部30B内の各乗越え突起33A、33Bに、それぞれ同時に当接するので、その後の内容器10Aの外容器10Bに対する周方向の一方側への相対移動に伴って、確実に長係合突部20Aおよび短係合突部20Bをそれぞれ、各乗越え突起33A、33Bを同時に乗越えさせることができる。
また、外容器10Bの上端開口縁に前記傾斜部が形成されているので、係合突部20と係合溝部30とを係合させる際に、仮に長係合突部20Aおよび短係合溝部30Bの導入溝31Bそれぞれにおける周方向の位置が一致したとしても、内容器10Aを外容器10Bに対して周方向の一方側へ向けて相対回転させたときに、長係合突部20Aにおける周方向の一方側の端部が、傾斜部上と摺動することにより、傾斜部に沿って長係合突部20Aを上方に向けて案内することができる。これにより、長係合突部20Aが短係合溝部30Bの導入溝31B内に進入するのを効果的に抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、二重容器1に、吐出器2が取付けられた吐出容器3を例に挙げて説明したが、このような態様に限らえない。二重容器1は、例えば内容器に化粧用クリーム等の内容物を収容し、キャップを備えた広口のジャー容器等に適用することができる。
また、上記実施形態においては、外容器10Bが有底筒状である構成を示したが、このような態様に限られない。外容器10Bは軸方向の両端部が開口した筒体であってもよい。
また、上記実施形態においては、係合突部20が、内容器10Aにおける装着キャップ12に形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。係合突部20は、内容器10Aにおける内筒部材11の外周面に形成されてもよい。
また、上記実施形態においては、各導入溝31A、31Bに進入した長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、係合溝部30に係合する過程において、各乗越え突起33A、33Bにそれぞれ同時に当接する構成を示したが、このような態様に限られない。長係合突部20Aおよび短係合突部20Bは、各乗越え突起33A、33Bにそれぞれ同時に当接しなくてもよい。
また、上記実施形態においては、外容器10Bの上端開口縁における短係合溝部30Bの導入溝31Bの開口周縁部には、傾斜部34が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。外容器10Bの上端開口縁における前記開口周縁部に、傾斜部34が形成されなくてもよい。
また、上記実施形態においては、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、内容器10Aの装着キャップ12における係合筒部12Hの外周面において、中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている構成を示したが、このような態様に限られない。長係合突部20Aおよび短係合突部20Bは、それぞれ複数ずつ形成されてもよい。このような場合には、外容器10Bの内周面のうち、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bそれぞれと周方向の位置が一致する部分に、長係合溝部30Aおよび短係合溝部30Bが各別に形成されてもよい。
なお、上記実施形態においては、内容器10Aを外容器10Bに対して軸方向に当接させた状態で、周方向の一方側に相対回転させることにより、短係合突部20Bと、短係合溝部30Bの導入溝31Bと、の周方向の位置を一致させる手順について説明したが、このような態様に限られない。例えば、内容器10Aの装着キャップ12を、外容器10Bの上端開口縁上に配置する際に、直接、短係合突部20Bを短係合溝部30Bの導入溝31B内に進入させてもよい。
また、上記実施形態においては、各導入溝31A、31Bに進入した各係合突部20が、各導入溝31A、31Bの下端部に位置した際に、長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、各乗越え突起33A、33Bにそれぞれ同時に当接する手順について説明したが、このような態様に限られない。例えば、各乗越え突起33A、33Bが、装着溝32A、32Bの下面のうち、周方向の中間部が位置する部分に形成されること等により、各導入溝31A、31Bに進入した長係合突部20Aおよび短係合突部20Bが、各導入溝31A、31Bの下端部から周方向の一方側に向けて装着溝32A、32B内に進入する過程において、各乗越え突起33A、33Bにそれぞれ同時に当接してもよい。
1 二重容器
10A 内容器
10B 外容器
20 係合突部
20A 長係合突部
20B 短係合突部
30 係合溝部
30A 長係合溝部
30B 短係合溝部
31A、31B 導入溝
32A、32B 装着溝
33A、33B 乗越え突起
34 傾斜部

Claims (3)

  1. 内容器と、
    内側に前記内容器が配設された外容器と、を備えた二重容器であって、
    前記内容器の外周面には、径方向の外側に向けて突出する係合突部が、周方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記外容器の内周面には、径方向の外側に向けて窪み、かつ前記係合突部が各別に係合する係合溝部が、周方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記係合溝部は、上方に向けて開口し、かつ前記外容器の中心軸線に沿う軸方向に延びるとともに、前記内容器および前記外容器の、前記軸方向に互いに接近する相対移動に伴って、前記係合突部が前記軸方向に進入可能とされた導入溝と、
    前記導入溝から周方向の一方側に向けて延び、かつ前記内容器の前記外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、前記係合突部が係合可能とされた装着溝と、を有し、
    前記係合溝部の内面のうち、上方を向く下面には、上方に向けて突出し、かつ前記内容器の前記外容器に対する周方向の一方側への相対移動に伴って、前記係合突部が周方向に乗越える乗越え突起が形成され、
    複数の前記係合突部は、周方向の長さが互いに異なる長係合突部および短係合突部を有し、
    複数の前記係合溝部は、前記長係合突部が係合する長係合溝部と、前記短係合突部が係合し、かつ前記長係合溝部の導入溝よりも周方向に短い導入溝を有する短係合溝部と、を有し、
    前記短係合溝部の導入溝における周方向の長さは、前記長係合突部における周方向の長さよりも短く、
    前記長係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さは、前記短係合溝部に形成された乗越え突起の周方向の長さよりも短く、
    前記装着溝の内面のうち、下方を向く上面には、
    周方向の一方側の端部に位置し、周方向の他方側の端部よりも下方に位置した係止面と、
    周方向の他方側の端部と前記係止面との接続部分に設けられ、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる接続面と、が形成され、
    前記係止面に、前記係合突部の上面に形成された係合面が当接することで、前記装着溝に前記係合突部が係合されることを特徴とする二重容器。
  2. 前記長係合突部および前記短係合突部それぞれにおける周方向の一方側の端部は、前記導入溝に進入した前記係合突部が前記装着溝に係合する過程において、前記長係合溝部および前記短係合溝部に各別に形成された前記乗越え突起に同時に当接することを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記導入溝は、前記外容器の上端開口縁に開口し、
    前記外容器の上端開口縁における前記短係合溝部の導入溝の開口周縁部において、周方向の一方側の端部に位置する部分には、前記短係合溝部の導入溝から周方向の一方側に離れるに従って、上方に向けて延びる傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重容器。
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