JP6846278B2 - 被塗布物収容容器 - Google Patents

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Description

本発明は、被塗布物収容容器に関する。
被塗布物を含浸体に含浸させて収容する被塗布物収容容器が知られている。例えば、特許文献1では、そのような被塗布物収容容器としてファンデーション容器が記載されている。
特開2016−534808号公報
上記のような被塗布物収容容器において含浸体に被塗布物を含浸させる際、含浸体を被塗布物に単に浸すだけでは、含浸体の全体に被塗布物を行き渡らせにくい場合がある。これに対して、例えば、含浸体を押圧して弾性変形させることで、含浸体の復元変形を利用して含浸体内の被塗布物を含浸体の全体に行き渡らせる方法が考えられる。しかし、この方法を用いる場合、含浸体の全体に被塗布物を行き渡らせるまでに、含浸体を複数回押圧する必要があり、含浸体への被塗布物の含浸性に改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、含浸体への被塗布物の含浸性を向上させることができる被塗布物収容容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の被塗布物収容容器の一つの態様は、容器本体と、前記容器本体に収容され、被塗布物が含浸される含浸体と、を備え、前記含浸体には、スリットと、前記含浸体の下面から上側に窪む凹部と、が形成されており、前記容器本体は、前記凹部が外嵌された筒部を有し、前記筒部の内側には、前記被塗布物の注入孔が形成され、前記注入孔は、前記凹部内に開口しており、前記注入孔には、前記注入孔を閉塞する栓体が着脱可能に取り付けられ、前記凹部の内部の空間は、前記スリットと連通する導入部であることを特徴とする。
本発明の被塗布物収容容器の一つの態様は、容器本体と、前記容器本体に収容され、被塗布物が含浸される含浸体と、を備え、前記含浸体には、スリットが形成されていることを特徴とする。
本発明の被塗布物収容容器の一つの態様によれば、含浸体にスリットが形成されているため、含浸体に供給された被塗布物がスリットに流入する。これにより、スリットの内側面の分だけ、被塗布物と接触する含浸体の表面積が増加する。したがって、被塗布物を含浸体に浸透させやすく、含浸体への被塗布物の含浸性を向上させることができる。含浸体に被塗布物を容易に含浸できるため、使用者は、含浸体に含浸した被塗布物を使い切った場合であっても、例えばチューブ等を用いて含浸体に被塗布物を再度含浸させて、被塗布物収容容器を複数回利用することができる。
前記スリットは、前記容器本体の中心軸線を囲む環状の環状部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、スリットが容器本体の中心軸線を囲む環状の環状部を有するため、環状部を介して、被塗布物を含浸体の全周に行き渡らせやすい。したがって、含浸体への被塗布物の含浸性をより向上させることができる。
前記スリットは、溝幅を有する溝である構成としてもよい。
この構成によれば、スリットの幅が比較的大きく、スリットに被塗布物が流入しやすい。これにより、含浸体への被塗布物の含浸性をより向上させることができる。また、溝であるスリットに被塗布物を貯留しておくことができる。
前記容器本体は、上端開口を有し、前記容器本体には、前記上端開口を覆う弾性網部材が取り付けられ、前記弾性網部材は、前記含浸体から上方に離れて配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、使用者は、被塗布物を取り出す際、パフ等を用いて、弾性網部材の上側から弾性網部材ごと含浸体を押圧する。弾性網部材を押圧すると、弾性網部材からの反力がパフ等に加えられるため、弾性網部材が設けられない場合に比べて、含浸体が過剰に大きな力で押圧されることを抑制できる。これにより、含浸体内から被塗布物が過剰に押し出されることを抑制できる。また、含浸体から染み出した被塗布物が弾性網部材の網目を通るため、被塗布物を弾性網部材の上面に染み出させて取り出すことができる。これにより、含浸体から押し出された被塗布物が急激に吐出されるようなことを抑制でき、被塗布物の取り出しを容易にできる。
また、この構成によれば、弾性網部材が含浸体から上方に離れて配置されている。そのため、弾性網部材と含浸体との上下方向の間には隙間が設けられ、被塗布物を取り出さない状態においては、弾性網部材が含浸体と接触することを抑制できる。これにより、弾性網部材が接触して含浸体に汚れ等が付着することを抑制でき、容器本体に収容された被塗布物の衛生状態を良好に維持しやすい。
前記容器本体には、前記被塗布物の注入孔が形成され、前記注入孔には、前記注入孔を閉塞する栓体が着脱可能に取り付けられている構成としてもよい。
この構成によれば、使用者は、含浸体に含浸した被塗布物を使い切った場合に、栓体を取り外すことによって注入孔から容易に被塗布物を容器本体内に注入することができる。したがって、被塗布物の再充填をより容易にできる。
前記含浸体には、前記スリットと連通する導入部が形成され、前記注入孔は、前記導入部に開口している構成としてもよい。
この構成によれば、注入孔から被塗布物を注入することで、導入部を介して被塗布物を容易にスリットへと流入させることができる。これにより、注入孔から容器本体内へと注入した被塗布物をより容易に含浸体に含浸させることができる。
本発明の一つの態様によれば、含浸体への被塗布物の含浸性を向上させることができる被塗布物収容容器が提供される。
図1は、第1実施形態の被塗布物収容容器を上側から視た平面図である。 図2は、第1実施形態の被塗布物収容容器を示す図であって、図1におけるII−II断面図である。 図3は、第1実施形態の含浸体を下側から視た図である。 図4は、第1実施形態の含浸体に被塗布物を含浸させる手順の一部を示す断面図である。 図5は、第1実施形態の被塗布物収容容器から被塗布物を取り出す手順の一部を示す断面図である。 図6は、第1実施形態の他の一例である被塗布物収容容器の一部を示す断面図である。 図7は、第2実施形態の含浸体を下側から視た図である。 図8は、第3実施形態の被塗布物収容容器を示す断面図である。 図9は、第4実施形態の被塗布物収容容器を示す断面図である。 図10は、第5実施形態の被塗布物収容容器を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る被塗布物収容容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
本実施形態の被塗布物収容容器10は、図1および図2に示すように、容器本体30と、栓体60と、取付部材40と、弾性網部材20と、蓋体50と、含浸体70と、を備える。
容器本体30には、取付部材40を介して弾性網部材20が取り付けられている。蓋体50は、後述する蓋本体部52が容器本体30に対して回動軸O2周りに回動可能に取り付けられている。含浸体70は、容器本体30に収容されている。含浸体70には、被塗布物Cが含浸される。被塗布物収容容器10は、含浸体70に含浸された状態で被塗布物Cを収容する。
被塗布物Cとしては、流動性を有する液体あるいはゲル状体等が挙げられる。被塗布物Cは、例えば、リキッドファンデーション等の化粧品である。
以下、各部について詳細に説明する。なお、以下の説明における蓋体50と他の部材との位置関係および蓋体50の各部同士の位置関係は、特に断りのない限り、蓋体50の蓋本体部52が閉じた状態における位置関係とする。
容器本体30は、図2に示すように、上端開口を有する有底の円筒状である。以下では、容器本体30の中心軸線を容器軸O1と呼び、容器軸O1に沿う方向を上下方向Z(Z軸方向)と呼ぶ。上下方向Zに沿って蓋体50の蓋本体部52側(+Z側)を上側と呼び、容器本体30側(−Z側)を下側と呼ぶ。容器軸O1は、回動軸O2に沿う方向と直交する。また、回動軸O2に沿う方向を左右方向Y(Y軸方向)と呼び、上下方向Zおよび左右方向Yの両方に直交する方向を前後方向X(X軸方向)と呼ぶ。また、上下方向Zから視た平面視において、容器軸O1に直交する方向を径方向と呼び、容器軸O1を中心に周回する方向を周方向と呼ぶ。
容器本体30は、底板部31と、筒部32と、フランジ部33a,33bと、突出筒部34と、突出底部35と、雌ネジ筒部36と、を有する。
底板部31は、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。
筒部32は、底板部31の外周縁から上側に延びる円筒状である。
フランジ部33a,33bは、筒部32の外周面から径方向外側に突出する。フランジ部33a,33bは、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。フランジ部33bは、フランジ部33aの上側に離れて配置されている。フランジ部33bは、筒部32の上端よりも下側に位置する。
突出筒部34は、底板部31の内周縁から上側に突出する円筒状である。突出筒部34の上端は、筒部32の上端よりも下側に位置する。
突出底部35は、突出筒部34の上端から径方向内側に突出する。突出底部35は、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。
雌ネジ筒部36は、突出底部35の内周縁から上下方向Zの両側に延びる円筒状である。雌ネジ筒部36は、上下方向Zの両側に開口している。雌ネジ筒部36の内周面には、雌ネジ部が設けられている。雌ネジ筒部36の上端は、筒部32の上端よりも下側に位置する。雌ネジ筒部36の下端は、底板部31の下面よりも上側に位置する。
容器本体30には、被塗布物Cの注入孔37が形成されている。注入孔37は、容器本体30の内部と外部とを連通可能である。本実施形態において注入孔37は、雌ネジ筒部36の径方向内側の部分であり、容器本体30を上下方向Zに貫通する。注入孔37には、注入孔37を閉塞する栓体60が着脱可能に取り付けられている。
なお、以下の説明における栓体60と他の部材との位置関係および栓体60の各部同士の位置関係は、特に断りのない限り、栓体60が注入孔37に取り付けられた状態における位置関係とする。
栓体60は、栓体本体部61と、フランジ部62と、嵌合筒部63と、を有する。
栓体本体部61は、容器軸O1と同軸に配置された円柱状である。栓体本体部61の外周面には、雌ネジ筒部36の内周面に設けられた雌ネジ部と螺合される雄ネジ部が設けられている。栓体本体部61が雌ネジ筒部36に螺合されることで、栓体60は、注入孔37を閉塞する。栓体本体部61の下面には、十字穴61aが形成されている。栓体本体部61の下端は、雌ネジ筒部36の下端よりも下側に位置する。
フランジ部62は、栓体本体部61の下端部から径方向外側に拡がる円環板状である。フランジ部62の径方向外縁は、雌ネジ筒部36よりも径方向外側に位置する。フランジ部62の上面は、雌ネジ筒部36の下端と接触している。
嵌合筒部63は、フランジ部62の径方向外縁部から上側に突出する円筒状である。嵌合筒部63は、雌ネジ筒部36に外嵌されている。
取付部材40は、容器本体30の筒部32の上端に取り付けられている。取付部材40は、円環板部41と、外筒部42と、中筒部43と、内筒部44と、を有する。
円環板部41は、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。円環板部41の下面は、容器本体30の筒部32の上端と接触している。
外筒部42は、円環板部41の径方向外縁部から下側に突出する円筒状である。外筒部42は、容器本体30の筒部32よりも径方向外側に位置する。外筒部42の下端は、フランジ部33bの上面と対向している。
中筒部43は、外筒部42よりも径方向内側において円環板部41の下面から下側に突出する円筒状である。中筒部43は、容器軸O1と同軸に配置されている。中筒部43は、外筒部42と内筒部44との径方向の間に位置する。中筒部43は、容器本体30の筒部32よりも径方向内側に位置する。外筒部42と中筒部43との径方向の間には、筒部32の上端部が嵌合されている。中筒部43の下端は、外筒部42の下端よりも下側に位置する。
内筒部44は、円環板部41の径方向内縁部から下側に突出する円筒状である。内筒部44の下端は、外筒部42の下端よりも上側に位置する。
弾性網部材20は、容器本体30に取り付けられ、容器本体30の上端開口を覆っている。弾性網部材20は、複数の網目を有し、容器軸O1を中心とする円形シート状である。本実施形態において弾性網部材20は、径方向外縁部が取付部材40の内筒部44の下端に接着されて、取付部材40に固定される。これにより、弾性網部材20は、取付部材40を介して容器本体30に取り付けられている。弾性網部材20は、含浸体70から上方に離れて配置されている。そのため、弾性網部材20と含浸体70との上下方向Zの間には、隙間S1が設けられている。弾性網部材20は、弾性を有しており、押圧されることで伸縮する。弾性網部材20は、例えば、ナイロン糸で構成されている。
蓋体50は、取付筒部51と、蓋本体部52と、ヒンジ53と、を有する。
取付筒部51は、容器軸O1と同軸に配置され、上下方向Zの両側に開口する円筒状である。取付筒部51は、取付部材40の外筒部42に外嵌されている。取付筒部51の下端部には、径方向内側に突出する係合突起が設けられている。取付筒部51の係合突起は、容器本体30のフランジ部33aに係合されている。取付筒部51の上端は、取付部材40よりも上側に位置する。
蓋本体部52は、取付筒部51に対して、ヒンジ53を介して開閉可能に取り付けられている。蓋本体部52は、天板部52aと、嵌合部52bと、を有する。
天板部52aは、容器本体30の上側を覆っている。天板部52aは、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。天板部52aは、径方向外縁部52cと、閉塞部52dと、を有する。径方向外縁部52cは、取付部材40の上側を覆う円環板状の部分である。閉塞部52dは、径方向外縁部52cの内周縁に接続されている部分である。閉塞部52dは、径方向外縁部52cよりも下側に位置する。閉塞部52dは、取付部材40の内筒部44に嵌合されることで、容器本体30の上端開口を閉塞し、容器本体30の内部を密閉する。
閉塞部52dの下面には、容器軸O1と同軸に配置された円形シート状の第1シール部材54が設けられている。第1シール部材54は、例えば、発泡ポリエチレン製である。第1シール部材54の下面には、被塗布物Cに対して撥液性を有するフィルム55が貼合されている。フィルム55は、例えば、フッ素樹脂製のフィルム、およびシリコン樹脂製のフィルム等である。フィルム55は、弾性網部材20の上面と接触する。
含浸体70は、容器軸O1と同軸に配置された扁平の略円柱状である。含浸体70は、スポンジ等の多孔質材により形成されている。
含浸体70には、含浸体70の下面から上側に窪む凹部72が形成されている。凹部72の外形状は、図3に示すように、下側から視て容器軸O1を中心とする円形状である。凹部72は、図2に示すように、容器本体30の突出筒部34に外嵌されている。凹部72の底面72aは、突出筒部34、雌ネジ筒部36、および栓体60の上側を覆っている。底面72aは、突出筒部34、雌ネジ筒部36、および栓体60よりも上方に離れて配置されている。これにより、底面72aと、突出筒部34、雌ネジ筒部36、および栓体60との上下方向Zの間には、隙間S2が設けられている。凹部72よりも径方向外側の含浸体70の下面は、容器本体30の底板部31の上面と接触している。
含浸体70には、スリット71が形成されている。本実施形態においてスリット71は、溝幅を有する溝である。スリット71は、含浸体70の下面から上側に窪んでいる。スリット71の深さは、例えば、凹部72の深さと同じである。すなわち、スリット71の溝底面は、凹部72の底面72aと上下方向Zにおいて同じ位置にある。スリット71は、図3に示すように、環状部としての第1環状部71aおよび第2環状部71bと、直線部71cと、を有する。
第1環状部71aおよび第2環状部71bは、容器本体30の中心軸線、すなわち容器軸O1を囲む環状である。より詳細には、第1環状部71aおよび第2環状部71bは、容器軸O1と同軸に配置された円環状である。第2環状部71bは、第1環状部71aの径方向内側に位置する。第1環状部71aおよび第2環状部71bは、径方向の溝幅を有し、下側に開口する溝である。
直線部71cは、径方向に沿って直線状に延びている。直線部71cは、第1環状部71aの径方向内側の内周面から凹部72の内周面まで延び、第1環状部71aと第2環状部71bと凹部72とを繋ぐ。直線部71cは、周方向に沿って複数設けられている。本実施形態では、直線部71cは、例えば、4つ設けられている。直線部71cのうちの2つは、前後方向Xに対向して配置されている。直線部71cのうちの他の2つは、左右方向Yに対向して配置されている。本実施形態において直線部71cは、周方向の溝幅を有し、下側に開口する溝である。
含浸体70には、スリット71に連通する導入部72bが形成されている。本実施形態において導入部72bは、凹部72の内部の空間である。上述したように凹部72の内周面には直線部71cが開口しているため、導入部72bは、スリット71と連通する。図2に示すように、容器本体30に形成された注入孔37は、導入部72bに開口している。これにより、注入孔37とスリット71とが連通する。
含浸体70に被塗布物Cを含浸させる際には、図4に示すように、被塗布物収容容器10を上下方向Zに反転させた状態として栓体60を取り外し、注入孔37から被塗布物Cを容器本体30内に注入する。図4では、例えば、被塗布物Cが収容されたチューブTの先端から被塗布物Cを吐出させて、注入孔37に被塗布物Cを注入する。本実施形態において注入孔37は導入部72bに開口するため、注入孔37から注入された被塗布物Cは、導入部72bに流入する。被塗布物Cは、導入部72bから直線部71cを介してスリット71へと流入し、直線部71cから第1環状部71aおよび第2環状部71bへと流れる。導入部72bおよびスリット71に流入した被塗布物Cは、含浸体70と接触し、含浸体70に浸透する。これにより、含浸体70に被塗布物Cを含浸させることができる。含浸体70に被塗布物Cを含浸させた後、栓体60を雌ネジ筒部36に螺合させて注入孔37を閉塞する。
上述したように含浸体70に被塗布物Cを含浸させる際にチューブTを用いる場合、被塗布物Cが比較的高い粘性を有するような場合であっても、チューブTを押圧することでチューブTに収容された被塗布物Cを容易に押し出すことができる。そのため、被塗布物Cを注入孔37に注入しやすい。
なお、含浸体70に被塗布物Cを含浸させる際には、上述したチューブTに代えて、例えば被塗布物Cが収容されたボトルから被塗布物Cを注入孔37に注入してもよいし、充填機械を用いて被塗布物Cを注入孔37に注入してもよい。
被塗布物Cを取り出す使用者は、図5に示すように、蓋本体部52を開いた状態として、パフP等を用いて弾性網部材20の上側から含浸体70を押圧する。これにより、含浸体70が弾性変形して、含浸体70に含浸された被塗布物Cが含浸体70内から押し出される。含浸体70内から押し出された被塗布物Cは、弾性網部材20の網目を介して弾性網部材20の上面へと染み出し、パフP等に付着する。使用者は、パフP等で含浸体70を押圧しつつパフP等を移動させて、弾性網部材20の上面に染み出した被塗布物CをパフP等で拭い取る。このようにして、使用者は、被塗布物Cを取り出すことができる。
上述した被塗布物収容容器10は、例えば、従来知られるようなコンパクト容器内に設置される。コンパクト容器は、例えば、平面視矩形状の扁平容器とすることができる。例えば、コンパクト容器にはパフPが収納され、コンパクト容器の蓋部材の下面には鏡が固定される。
使用者は、コンパクト容器の蓋部材を開けた後に、被塗布物収容容器10の蓋本体部52を開け、パフPを用いて含浸体70を押圧することで被塗布物Cを取り出すことができる。使用者は、コンパクト容器に設置された被塗布物収容容器10の被塗布物Cが無くなった場合、被塗布物Cが無くなった被塗布物収容容器10をコンパクト容器から取り外し、被塗布物Cが充填された新しい被塗布物収容容器10をコンパクト容器に設置できる。
なお、使用者は、含浸体70に含浸した被塗布物Cを使い切った場合、コンパクト容器から被塗布物収容容器10を取り外し、被塗布物収容容器10に被塗布物Cを再充填してから再び被塗布物収容容器10をコンパクト容器に設置してもよい。
本実施形態によれば、含浸体70にスリット71が形成されているため、含浸体70に供給された被塗布物Cがスリット71に流入する。これにより、スリット71の内側面の分だけ、被塗布物Cと接触する含浸体70の表面積が増加する。したがって、被塗布物Cを含浸体70に浸透させやすく、含浸体70への被塗布物Cの含浸性を向上させることができる。含浸体70に被塗布物Cを容易に含浸できるため、使用者は、含浸体70に含浸した被塗布物Cを使い切った場合であっても、例えばチューブT等を用いて含浸体70に被塗布物Cを再度含浸させて、被塗布物収容容器10を複数回利用することができる。
また、例えば、被塗布物Cが油中水型の化粧品等である場合、含浸体70に含浸させた状態で容器本体30に収容しておくことで、被塗布物Cの油相と水相とが分離することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、スリット71が容器軸O1を囲む環状の第1環状部71aおよび第2環状部71bを有するため、第1環状部71aおよび第2環状部71bを介して、被塗布物Cを含浸体70の全周に行き渡らせやすい。したがって、含浸体70への被塗布物Cの含浸性をより向上させることができる。
特に本実施形態では、2つの環状部である第1環状部71aと第2環状部71bとが直線部71cによって連結されるため、いずれか一方の環状部に流入した被塗布物Cを、直線部71cを介して他方の環状部に流入させることができる。そのため、2つの環状部に被塗布物Cを行き渡らせやすく、含浸体70への被塗布物Cの含浸性をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、スリット71は、溝幅を有する溝である。そのため、スリット71の幅が比較的大きく、スリット71に被塗布物Cが流入しやすい。これにより、含浸体70への被塗布物Cの含浸性をより向上させることができる。また、溝であるスリット71に被塗布物Cを貯留しておくことができる。
また、本実施形態によれば、底面72aと、突出筒部34、雌ネジ筒部36、および栓体60との上下方向Zの間には、隙間S2が設けられている。そのため、隙間S2に被塗布物Cを通すことができ、より被塗布物Cを含浸体70に含浸させやすい。
また、本実施形態によれば、容器本体30の上端開口は弾性網部材20によって覆われている。そのため、使用者は、被塗布物Cを取り出す際、パフP等を用いて、弾性網部材20の上側から弾性網部材20ごと含浸体70を押圧する。弾性網部材20を押圧すると、弾性網部材20からの反力がパフP等に加えられるため、弾性網部材20が設けられない場合に比べて、含浸体70が過剰に大きな力で押圧されることを抑制できる。これにより、含浸体70内から被塗布物Cが過剰に押し出されることを抑制できる。また、含浸体70から染み出した被塗布物Cが弾性網部材20の網目を通るため、被塗布物Cを弾性網部材20の上面に染み出させて取り出すことができる。これにより、含浸体70から押し出された被塗布物Cが急激に吐出されるようなことを抑制でき、被塗布物Cの取り出しを容易にできる。
また、本実施形態によれば、弾性網部材20が含浸体70から上方に離れて配置されている。そのため、弾性網部材20と含浸体70との上下方向Zの間には隙間S1が設けられ、被塗布物Cを取り出さない状態においては、弾性網部材20が含浸体70と接触することを抑制できる。これにより、弾性網部材20が接触して含浸体70に汚れ等が付着することを抑制でき、容器本体30に収容された被塗布物Cの衛生状態を良好に維持しやすい。
また、本実施形態によれば、容器本体30に注入孔37が形成され、注入孔37を閉塞する栓体60が注入孔37に着脱可能に取り付けられている。そのため、使用者は、含浸体70に含浸した被塗布物Cを使い切った場合に、栓体60を取り外すことによって注入孔37から容易に被塗布物Cを容器本体30内に注入することができる。したがって、被塗布物Cの再充填をより容易にできる。本実施形態では、使用者は、栓体60の十字穴61aにドライバーを挿し込み、栓体60を回転させることで、栓体60を容器本体30に対して容易に着脱できる。
また、本実施形態によれば、注入孔37は、スリット71と連通する導入部72bに開口している。そのため、注入孔37から被塗布物Cを注入することで、導入部72bを介して被塗布物Cを容易にスリット71へと流入させることができる。これにより、注入孔37から容器本体30内へと注入した被塗布物Cをより容易に含浸体70に含浸させることができる。
また、本実施形態によれば、蓋本体部52の下面には、第1シール部材54が設けられている。そのため、蓋本体部52を閉じた状態において、第1シール部材54によって弾性網部材20の上面を押さえることができ、被塗布物Cが弾性網部材20の上面に染み出すことを抑制できる。また、本実施形態では、第1シール部材54の下面にはフィルム55が貼合されているため、第1シール部材54は、フィルム55を介して弾性網部材20の上面を押さえる。フィルム55は、被塗布物Cに対して撥液性を有するため、フィルム55に接触した被塗布物Cがフィルム55に付着することを抑制できる。これにより、蓋本体部52の下面に被塗布物Cが付着して汚れることを抑制できる。
なお、本実施形態において、栓体60と容器本体30との間には、図6に示すように第2シール部材164が設けられてもよい。第2シール部材164は、例えば、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。第2シール部材164は、栓体60のフランジ部62の上面に設けられている。第2シール部材164は、栓体60が雌ネジ筒部36に取り付けられた状態において、雌ネジ筒部36の下端と接触する。第2シール部材164は、雌ネジ筒部36と栓体60との間から被塗布物Cが外部に漏れ出ることを抑制する。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、スリットの形状が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態の含浸体270におけるスリット271は、図7に示すように、凹部72の内周面から径方向外側に延びる。スリット271の径方向外端は、含浸体270の外周縁よりも径方向内側に位置する。スリット271は、周方向に沿って複数設けられている。図7では、スリット271は、例えば、12本設けられている。複数のスリット271は、周方向に沿って一周に亘って等間隔に並んで配置されている。スリット271は、周方向に溝幅を有する溝である。含浸体270のその他の構成は、第1実施形態の含浸体70の構成と同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、含浸体270への被塗布物Cの含浸性を向上させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、スリットの形状が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態の被塗布物収容容器310において、容器本体330の雌ネジ筒部336は、図8に示すように、容器軸O1を中心とし、底板部31の内周縁から上側に延びる円筒状である。雌ネジ筒部336の内周面には、雌ネジ部が形成されている。本実施形態において注入孔337は、雌ネジ筒部336の径方向内側の部分である。容器本体330は、第1実施形態の容器本体30と異なり、突出筒部34および突出底部35を有しない。容器本体330のその他の構成は、第1実施形態の容器本体30の構成と同様である。
本実施形態の蓋体350において、蓋本体部352の天板部352aは、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。天板部352aの下面および上面は、容器軸O1と直交する平坦な面である。閉塞部352eは、天板部352aの下面から下側に突出する。閉塞部352eは、容器軸O1と同軸に配置された円筒状である。閉塞部352eは、取付部材40の内筒部44に嵌合されることで、容器本体330の上端開口を閉塞し、容器本体330の内部を密閉する。蓋体350のその他の構成は、第1実施形態の蓋体50の構成と同様である。
本実施形態の栓体360は、栓体本体部361と、カバー板部362と、外筒部365と、内筒部363と、を有する。
栓体本体部361は、容器軸O1と同軸に配置され、下側に開口する有蓋の円筒状である。栓体本体部361の外周面には、容器本体330の雌ネジ筒部336の内周面に設けられた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が設けられている。
カバー板部362は、栓体本体部361の下端部から径方向外側に拡がる。カバー板部362は、容器軸O1と同軸に配置された円環板状である。カバー板部362は、容器本体330の底板部31の下側を覆っている。
外筒部365は、カバー板部362の径方向外縁部から上側に突出する円筒状である。外筒部365は、蓋体50の取付筒部51の下端と上下方向Zに対向して配置されている。
内筒部363は、外筒部365よりも径方向内側においてカバー板部362の上面から上側に突出する円筒状である。内筒部363は、容器軸O1と同軸に配置されている。内筒部363は、容器本体330の筒部32に外嵌されている。栓体360のその他の構成は、第1実施形態の栓体60の構成と同様である。
本実施形態の含浸体370には、スリット371a,371bが形成されている。
スリット371a,371bは、含浸体370の外周面から径方向内側に窪み、上下方向Zに溝幅を有する溝である。スリット371a,371bは、容器軸O1と同軸に配置された円環状の環状部である。スリット371aは、凹部72の底面72aよりも下側に位置する。スリット371bは、スリット371aの上側に位置し、凹部72の底面72aよりも上側に位置する。スリット371aの径方向内端とスリット371bの径方向内端とは、例えば、径方向において同じ位置にある。スリット371a,371bは、第1実施形態と異なり、凹部72の内部と繋がっていない。含浸体370のその他の構成は、第1実施形態の含浸体70の構成と同様である。被塗布物収容容器310のその他の構成は、第1実施形態の被塗布物収容容器10の構成と同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、含浸体370への被塗布物Cの含浸性を向上させることができる。
<第4実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、含浸体が複数の部材で構成されている点が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態の被塗布物収容容器410において、含浸体470は、図9に示すように、複数の部材が積層されて構成されている。含浸体470は、複数の第1部材473と、複数の第2部材474と、を有する。
第1部材473は、容器軸O1と同軸に配置された円環板状の部材である。複数の第1部材473は、上下方向Zに積層されている。積層された第1部材473のうち最も下側に位置する第1部材473の下面は、容器本体330の底板部31の上面と接触している。積層された第1部材473のうち最も上側に位置する第1部材473の上面は、容器本体330の雌ネジ筒部336の上端および栓体本体部361の上面よりも上側に位置する。複数の第1部材473は、容器本体330の雌ネジ筒部336に外嵌されている。図9では、第1部材473は、例えば、3つ設けられている。
第2部材474は、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。複数の第2部材474は、複数の第1部材473の上側に積層されている。積層された第2部材474のうち最も下側に位置する第2部材474の下面は、積層された第1部材473のうち最も上側に位置する第1部材473の上面と接触している。図9では、第2部材474は、例えば、2つ設けられている。
複数の第1部材473の内周面と積層された第2部材474のうち最も下側に位置する第2部材474の下面とによって、含浸体470の下面から上側に窪む凹部472が形成されている。凹部472の外形状は、下側から視て容器軸O1を中心とする円形状である。凹部472は、容器本体330の雌ネジ筒部336に外嵌されている。
本実施形態では、互いに別部材である複数の第1部材473と複数の第2部材474とが積層されて含浸体470が構成されているため、各部材間同士の間にスリットが設けられている。より詳細には、積層された第1部材473同士の上下方向Zの間には、スリット471aが設けられている。スリット471aは、複数の第1部材473同士を上下方向Zに分離している切れ込みであり、積層された第1部材473同士の間の僅かな隙間である。スリット471aは、容器軸O1と同軸に配置された円環状である。図9では、スリット471aは、例えば、2つ設けられている。
積層された第1部材473のうち最も上側に位置する第1部材473と積層された第2部材474のうち最も下側に位置する第2部材474との間には、スリット471bが設けられている。スリット471bは、第1部材473と第2部材474とを上下方向Zに分離している切れ込みであり、積層された第1部材473と第2部材474との間の僅かな隙間である。スリット471bは、容器軸O1と同軸に配置された円環状である。スリット471bの内周縁は、凹部472の内部に開口している。凹部472の内部は、スリット471bと連通する導入部である。
積層された第2部材474同士の上下方向Zの間には、スリット471cが設けられている。スリット471cは、複数の第2部材474同士を上下方向Zに分離している切れ込みであり、積層された第2部材474同士の間の僅かな隙間である。スリット471cは、容器軸O1と同軸に配置された円形状である。図9では、スリット471cは、例えば、1つ設けられている。
含浸体470を構成する各部材は、スポンジ等の多孔質材により形成されている。含浸体470を構成する各部材は、互いに同じ材質で形成されてもよいし、互いに異なる材質で形成されてもよい。含浸体470のその他の構成は、第1実施形態の含浸体70の構成と同様である。被塗布物収容容器410のその他の構成は、第3実施形態の被塗布物収容容器310の構成と同様である。
本実施形態によれば、含浸体470を構成する各部材間に設けられたスリット471a,471b,471cに被塗布物Cが入り込むことで、含浸体470に対して被塗布物Cを浸透させやすくでき、含浸体470への被塗布物Cの含浸性を向上させることができる。
<第5実施形態>
本実施形態は、第4実施形態に対して、含浸体を構成する複数の部材の構成が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態の被塗布物収容容器510において、含浸体570は、図10に示すように、複数の部材によって構成されている。含浸体570は、複数の環状部材573,574,575と、円板部材576と、を有する。
環状部材573,574,575は、容器軸O1と同軸に配置された円筒状の部材である。複数の環状部材573,574,575は、径方向に積層されている。環状部材573は、容器本体330の雌ネジ筒部336に外嵌されている。環状部材574は、環状部材573に外嵌されている。環状部材575は、環状部材574に外嵌されている。環状部材573,574,575の上端の上下方向Zの位置は、例えば、互いに同じである。環状部材573,574,575の上端は、容器本体330の雌ネジ筒部336の上端および栓体本体部361の上面よりも上側に位置する。
円板部材576は、環状部材573,574,575の上側に積層されている。円板部材576は、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。
円板部材576の下面と環状部材573の内周面とによって、含浸体570の下面から上側に窪む凹部572が形成されている。凹部572の外形状は、下側から視て容器軸O1を中心とする円形状である。凹部572は、容器本体330の雌ネジ筒部336に外嵌されている。
本実施形態では、互いに別部材である複数の環状部材573,574,575と円板部材576とによって含浸体570が構成されているため、各部材間同士の間にスリットが設けられている。より詳細には、環状部材573と環状部材574との径方向の間には、スリット571aが設けられている。スリット571aは、環状部材573と環状部材574とを径方向に分離している切れ込みであり、積層された環状部材573と環状部材574との間の僅かな隙間である。スリット571aは、容器軸O1と同軸に配置された円筒状である。
環状部材574と環状部材575との径方向の間には、スリット571bが設けられている。スリット571bは、環状部材574と環状部材575とを径方向に分離している切れ込みであり、積層された環状部材574と環状部材575との間の僅かな隙間である。スリット571bは、容器軸O1と同軸に配置された円筒状である。スリット571bは、スリット571aの径方向外側を囲んでいる。
環状部材573,574,575と円板部材576との上下方向Zの間には、スリット571cが設けられている。スリット571cは、環状部材573,574,575と円板部材576とを上下方向Zに分離している切れ込みであり、積層された環状部材573,574,575と円板部材576との間の僅かな隙間である。スリット571cは、容器軸O1と同軸に配置された円環状である。スリット571cには、スリット571aの上端およびスリット571bの上端が繋がる。スリット571cの内周縁は、凹部572の内部に開口している。凹部572の内部は、スリット571cと連通し、かつ、スリット571cを介してスリット571a,571bと連通する導入部である。
含浸体570のその他の構成は、第4実施形態の含浸体470の構成と同様である。被塗布物収容容器510のその他の構成は、第4実施形態の被塗布物収容容器410の構成と同様である。
本実施形態によれば、第4実施形態と同様に、含浸体570への被塗布物Cの含浸性を向上させることができる。
なお、上記説明した各実施形態において、注入孔は、スリットに直接開口してもよい。この場合、スリットの一部が導入部に相当する。また、スリットの形状は、特に限定されず、上記説明した各実施形態において示した形状以外の形状であってもよい。また、スリットは、第1実施形態から第3実施形態に示した溝幅を有する溝であるスリットと、第4実施形態および第5実施形態に示した互いに異なる別部材同士の隙間であるスリットとの両方を含んでいてもよい。また、スリットは、含浸体を貫通する孔であってもよい。また、弾性網部材20は、設けられていなくてもよい。
また、上記説明した各実施形態の被塗布物収容容器の用途は、特に限定されない。
また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,310,410,510…被塗布物収容容器、20…弾性網部材、30,330…容器本体、37,337…注入孔、60,360…栓体、70,270,370,470,570…含浸体、71,271,471a,471b,471c,571a,571b,571c…スリット、71a…第1環状部(環状部)、71b…第2環状部(環状部)、72b…導入部、371a,371b…スリット(環状部)、C…被塗布物

Claims (4)

  1. 容器本体と、
    前記容器本体に収容され、被塗布物が含浸される含浸体と、
    を備え、
    前記含浸体には、スリットと、前記含浸体の下面から上側に窪む凹部と、が形成されており、
    前記容器本体は、前記凹部が外嵌された筒部を有し、
    前記筒部の内側には、前記被塗布物の注入孔が形成され、
    前記注入孔は、前記凹部内に開口しており、
    前記注入孔には、前記注入孔を閉塞する栓体が着脱可能に取り付けられ、
    前記凹部の内部の空間は、前記スリットと連通する導入部であることを特徴とする被塗布物収容容器。
  2. 前記スリットは、前記容器本体の中心軸線を囲む環状の環状部を有することを特徴とする請求項1に記載の被塗布物収容容器。
  3. 前記スリットは、溝幅を有する溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の被塗布物収容容器。
  4. 前記容器本体は、上端開口を有し、
    前記容器本体には、前記上端開口を覆う弾性網部材が取り付けられ、
    前記弾性網部材は、前記含浸体から上方に離れて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の被塗布物収容容器。
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