JP6846000B2 - ポリエチレンフィルムおよびそれを用いた包装体 - Google Patents

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本発明は、ポリエチレンフィルムに関し、より詳細には、表裏で物性が異なる単層のポリエチレンフィルム、およびそれを用いた包装体に関する。
ポリエチレン樹脂からなるフィルムは、適度な柔軟性をもち、透明性、防湿性、耐薬品性等に優れるとともに、安価であることから、各種の包装材料に使用されている。特に、ポリエチレンの融点は、種類によっても多少ことなるが概ね100〜140℃程度であるため、包装材料分野ではシーラントフィルムとして使用されるのが一般的である。
一方、他の熱可塑性樹脂と比較して、ポリエチレン樹脂は耐熱性が劣り、また強度的にも不十分であることから、包装材料として用いる際は、ポリエステルフィルムやナイロンフィルム等の耐熱性および強度に優れる樹脂フィルムとポリエチレンフィルムとをラミネートした積層フィルムとして使用されており、ポリエチレンフィルム側を包装体の内側になるようにして積層フィルムの端部をヒートシールすることにより包装体を作製することが行われている(例えば、特開2005−104525号公報)。
ところで、近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、包装材料をリサイクルして使用することが試みられている。しかしながら、上記のような異種の樹脂フィルムを貼り合わせた積層フィルムでは樹脂の種類ごとに分離することが難しく、リサイクルに適していないという課題があった。また、積層フィルムは、一方ないし両方のフィルムに接着剤を塗布して両者を貼り合わせる工程を経て製造されるため、材料およびエネルギー消費の観点からは、より環境負荷の少ない包装材料を使用したいという要求もあった。
特開2005−104525号公報
本発明者らは今般、単層のポリエチレンフィルムの一方の面に電子線を照射することによって、電子線が照射されたフィルム表面近傍のポリエチレンを硬化ないし架橋することができ、その結果、表裏で異なる物性を有するポリエチレンフィルムが実現できることがわかった。さらに、このような表裏で物性が異なる単層のポリエチレンフィルムを使用すれば、従来包装体に使用されていた積層フィルムに代えて、単層のポリエチレンフィルムのみによって包装体を作製できるとの知見を得た。本発明はかかる知見によるものである。
したがって、本発明の目的は、従来包装体に使用されていた積層フィルムに代えて、単層のポリエチレンフィルムのみによって包装体を作製できる、表裏で物性が異なる単層のポリエチレンフィルムを提供することである。また、本発明の別の目的は、そのようなポリエチレンフィルムを使用した包装体を提供することである。
本発明によるポリエチレンフィルムは、一方の面にのみ電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムであって、前記電子線が照射された面と、電子線が照射されていない他方の面とで、ポリエチレンの架橋密度が異なることを特徴とするものである。
また、本発明によるポリエチレンフィルムにおいては、前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレンと他のモノマーとの共重合体からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、本発明によるポリエチレンフィルムにおいては、前記電子線の線量が20〜1000kGyであることが好ましい。
また、本発明によるポリエチレンフィルムにおいては、前記電子線の加速電圧が30〜300kVであることが好ましい。
また、本発明の別の態様によるポリエチレン積層フィルムは、上記した電子線を照射したポリエチレンフィルムと、前記ポリエチレンフィルムの前記電子線照射が行われていない面側に、両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルムを貼り合わせたものである。
また、本発明によるポリエチレン積層フィルムにおいては、前記一方の面にのみ電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムと、両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルムとの間に、バリア膜が設けられてなることが好ましい。
また、本発明の別の態様による包装体は、上記した電子線を照射したポリエチレンフィルムからなる包装体であって、前記ポリエチレンフィルムの前記電子線照射が行われていない面側がヒートシールされてなるものである。
また、本発明の別の態様による包装体は、上記したポリエチレン積層フィルムからなる包装体であって、前記積層フィルムの両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルム側が、ヒートシールされてなるものである。
本発明によれば、ポリエチレンフィルムの一方の面に電子線を照射することによって、電子線が照射されたフィルム表面近傍のポリエチレンを硬化ないし架橋することができ、その結果、表裏でポリエチレンの架橋密度が異なるような単層のポリエチレンフィルムを実現できる。電子線照射によって通常のポリエチレンよりも架橋密度が高くなったポリエチレンフィルム表面は耐熱性および強度が向上するため、包装体の外層として要求される物性を満足でき、電子線が照射されていない他方の面は、従来のポリエチレンフィルムと同様の物性を有するため、包装体の内層に要求されるシーラント性や柔軟性を維持することができる。そのため、このようなポリエチレンフィルムを使用すれば、包装体に使用されていた積層フィルムに代えて、単層のポリエチレンフィルムのみによって包装体を作製できる。
本発明によるポリエチレンフィルムの断面概略図である。 本発明の一実施形態による積層フィルムの断面概略図である。 本発明の他の実施形態による積層フィルムの断面概略図である。
<ポリエチレンフィルム>
本発明によるポリエチレンフィルムを図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によるポリエチレンフィルムの断面概略図である。ポリエチレンフィルム1は、一方の面10にのみ電子線が照射されており、電子線が照射された面10と、電子線が照射されていない他方の面20とで、ポリエチレンの架橋密度が異なっている。
電子線の照射の有無によりポリエチレンの架橋密度が異なる理由は定かではないが以下のように考えられる。すなわち、ポリエチレンに電子線が照射されると、フィルム表面近傍のポリエチレ中の炭素−水素結合が切断され、切断された結合末端末端にラジカルが発生する。発生したラジカルは、分子鎖の分子運動により、他のポリエチレン分子鎖に接触し、水素原子を引き抜いてポリエチレン分子鎖中の炭素原子と結合し、その結果、架橋構造が形成されるものと考えられる。
ポリエチレンフィルムは、通常、加熱すると収縮する傾向があるが、架橋密度が高くなると寸法安定性が向上する傾向にある。そのため、表裏で架橋密度が異なるポリエチレンフィルムでは、加熱するとバイメタルのようにカールする。したがって、ポリエチレンフィルムの表裏で架橋密度が異なっていることを確認する簡易的な方法としては、得られたポリエチレンフィルムを加熱することで確認することができる。
また、架橋部分が溶剤に溶解しないことを利用して、ポリエチレンフィルムをメチルエチルケトン等の有機溶媒中に浸漬し、溶解せずに残った不溶フィルムを乾燥後、質量を測定して、溶解前のポリエチレンフィルム質量からの変化率(ゲル分率)を算出することでも、架橋密度を調べることができる。具体的には、まず、ポリエチレンフィルムXgを、Ygのステンレス金網で包み、溶剤中で加熱、浸漬させ、ステンレス金網で包まれたポリエチレンフィルムを取り出す。次いで、これを真空乾燥させ、乾燥後のステンレス金網で包まれたポリエチレンフィルムの質量(Zg)を測定する。そして、下記式(1)からゲル分率を測定することができる。
ゲル分率(質量%)=(Z−Y)/X×100 (1)
本発明に使用できるポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等の密度や分岐の違うものを1種または2種以上混合して使用することができる。なお、一般的に、高密度ポリエチレンは密度が0.940g/cm以上のものを、中密度ポリエチレンは密度が0.925〜0.940g/cmのものを、低密度ポリエチレンは密度が0.925g/cm未満のものをいう。
上記したような密度や分岐の違うポリエチレンは、重合方法を適宜選択することによって得ることができる。例えば、重合触媒として、チーグラー・ナッタ触媒等のマルチサイト触媒や、メタロセン系触媒等のシングルサイト触媒を用いて、気相重合、スラリー重合、溶液重合、および高圧イオン重合のいずれかの方法により、1段または2段以上の多段で行うことが好ましい。
上記のシングルサイト触媒とは、均一な活性種を形成しうる触媒であり、通常、メタロセン系遷移金属化合物や非メタロセン系遷移金属化合物と活性化用助触媒とを接触させることにより、調整される。シングルサイト触媒は、マルチサイト触媒に比べて、活性点構造が均一であるため、高分子量かつ均一度の高い構造の重合体を重合することができるため好ましい。シングルサイト触媒としては、特に、メタロセン系触媒を用いることが好ましい。メタロセン系触媒は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物と、助触媒と、必要により有機金属化合物と、担体の各触媒成分とを含む触媒である。
上記のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物において、そのシクロペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタジエニル基としては、炭素数1〜30の炭化水素基、シリル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ばれた少なくとも一種の置換基を有するものである。その置換シクロペンタジエニル基の置換基は2個以上有していてもよく、また置換基同士が互いに結合して環を形成し、インデニル環、フルオレニル環、アズレニル環、その水添体等を形成してもよい。置換基同士が互いに結合し形成された環がさらに互いに置換基を有していてもよい。
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物において、その遷移金属としては、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等が挙げられ、特にジルコニウム、ハフニウムが好ましい。該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子としては通常2個を有し、各々のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子は架橋基により互いに結合しているものが好ましい。なお、架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン基、シリレン基、ジアルキルシリレン基、ジアリールシリレン基等の置換シリレン基、ジアルキルゲルミレン基、ジアリールゲルミレン基等の置換ゲルミレン基等が挙げられる。好ましくは、置換シリレン基である。上記のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物は、一種または二種以上の混合物を触媒成分とすることができる。
助触媒としては、上記の周期律表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になしうる、または触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を均衝させうるものをいう。助触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニウムオキシ化合物、イオン交換性層状珪酸塩、ホウ素化合物、活性水素基含有あるいは非含有のカチオンと非配位性アニオンからなるイオン性化合物、酸化ランタン等のランタノイド塩、酸化スズ、フルオロ基を含有するフェノキシ化合物等が挙げられる。
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物は、無機または有機化合物の担体に担持して使用されてもよい。該担体としては無機または有機化合物の多孔質酸化物が好ましく、具体的には、モンモリロナイト等のイオン交換性層状珪酸塩、SiO、Al、MgO、ZrO、TiO、B、CaO、ZnO、BaO、ThO等またはこれらの混合物が挙げられる。また更に必要により使用される有機金属化合物としては、有機アルミニウム化合物、有機マグネシウム化合物、有機亜鉛化合物等が例示される。このうち有機アルミニウムが好適に使用される。
また、エチレンと他のモノマーとの共重合体を使用することもできる。エチレン共重合体としては、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとからなる共重合体が挙げられ、炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、3ーメチルー1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、6−メチル−1−ヘプテンなどが挙げられる。また、本発明の目的を損なわない範囲であれば、酢酸ビニル、アクリル酸エステル等との共重合体であってもよい。
また、本発明においては、化石燃料から得られるエチレンに代えて、バイオマス由来のエチレンをその原料としたポリエチレンを用いてもよい。このようなバイオマス由来のポリエチレンはカーボニュートラルな材料であるため、より一層、環境負荷の少ない包装体とすることができる。このようなバイオマス由来のポリエチレンは、例えば、特開2013−177531号公報に記載されているような方法にて製造することができる。また、市販されているバイオマス由来のポリエチレン樹脂(例えば。ブラスケム社から市販されているグリーンPE等)を使用してもよい。
ポリエチレンフィルムは、上記したポリエチレン樹脂を溶融し、これをインフレーション成形またはT−ダイ成形等の溶融押出成形法によって製膜することによって得ることができる。例えば、ポリエチレンの融点(Tm)以上の温度〜Tm+70℃の温度に加熱された溶融押出機に供給して、樹脂組成物を溶融し、例えばTダイ等のダイよりシート状に押出し、押出されたシート状物を回転している冷却ドラム等で急冷固化することによりフィルムを成形することができる。溶融押出機としては、一軸押出機、二軸押出機、ベント押出機、タンデム押出機等を目的に応じて使用することができる。
ポリエチレンフィルムの厚さは、その用途に応じて任意であるが、通常、5μm〜500μm程度、好ましくは5μm〜200μm程度である。フィルム厚みは、溶融押出機のスクリュー回転数や冷却ロールの回転数等によって適宜調整することができる。
ポリエチレンフィルムには、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができ、その添加量としては、ごく微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。一般的な添加剤としては、例えば、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、顔料、改質用樹脂等が挙げられる。
本発明によるポリエチレンフィルムは、一方の面側に電子線が照射されていることに特徴を有している。電子線の照射エネルギーは、目的とする包装体の使用用途によっても異なるが、電子線の照射エネルギーが高いほど、発生するラジカル量も多くなり、架橋構造が形成されやすくなるが、照射エネルギーが高すぎるとポリエチレンの分子鎖が切断されすぎて、強度等のフィルム物性が著しく低下する。電子線の線量は10〜2000kGyの範囲が好ましく、より好ましくは20〜1000kGyであり、電子線の加速電圧は20〜750kVの範囲が好ましく、より好ましくは25〜400kVであり、特に好ましくは30〜300kVである。
電子線照射装置としては、従来公知のものを使用でき、例えばカーテン型電子照射装置(LB1023、株式会社アイ・エレクトロンビーム社製)やライン照射型低エネルギー電子線照射装置(EB−ENGINE、浜松ホトニクス株式会社製)等を好適に使用することができ、特には、カーテン型電子照射装置(LB1023、株式会社アイ・エレクトロンビーム社製)を好適に使用することができる。
電子線照射装置内の酸素濃度は、500ppm以下であることが好ましく、100ppm以下であることがより好ましい。このような条件下で電子線照射を行うことにより、オゾンの発生を抑制することができるとともに、電子線照射によって生じたラジカルが、雰囲気中の酸素によって失活してしまうのを抑制することができる。このような条件は、例えば、装置内を不活性ガス(窒素、アルゴンなど)雰囲気とすることにより達成することができる。
<ポリエチレン積層フィルム>
本発明によるポリエチレン積層フィルムは、図2に示すように、上記したポリエチレンフィルム1と、ポリエチレンフィルム1の前記電子線照射が行われていない面20側に、両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルム2を貼り合わせた層構成を有するものである。上記した電子線を照射したポリエチレンフィルム1は、フィルム中を電子線が透過することにより、電子線照射が行われていない面側であってもポリエチレン分子鎖が架橋する場合があり、電子線照射が行われていない面側のヒートシール性が通常のポリエチレンフィルムよりも劣ることがある。上記のような積層フィルムとすることにより、同一材料(ポリエチレン)を使用しながら、表裏で異なる物性(例えば、強度や耐熱性)が異なる積層フィルムとすることができる。両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルムとしては、上記したものと同様のものを使用することができる。したがって、積層フィルムとした場合であっても、同じポリエチレンを使用しているためリサイクルを容易に行うことができる。
上記した積層フィルムは、接着剤等を用いたドライラミネーション法によって2枚のポリエチレンフィルム1,2を貼り合わせることによっても製造できるが、接着剤の塗布工程や貼り合わせ工程を省略するために、片方の面に電子線照射を行ったポリエチレンフィルム1上に溶融したポリエチレン樹脂を押出コーティングすることによって、ポリエチレンフィルム2の製膜と同時に積層フィルムを製造することができる。なお、本発明においては、共押出により2層の積層ポリエチレンフィルムを製造した後に、一方の面からのみ電子線を照射してもよい。
また、本発明によるポリエチレン積層フィルムは、図3に示すように、両ポリエチレンフィルム1,2の間に、バリア膜3が設けられていてもよい。バリア膜としては、アルミニウム箔等の金属箔のほか、アルミニウム等の金属やアルミニウム酸化物、珪素酸化物等の無機酸化物をポリエチレンフィルム2の表面に蒸着することにより形成することができる。蒸着方法としては、従来公知の方法を採用でき、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。なお、包装用材料に用いられる透明積層体からなるフィルムを製造する場合には、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ化学気相成長法も用いられる。
また、例えば、物理気相成長法と化学気相成長法の両者を併用して異種の無機酸化物の蒸着膜の2層以上からなる複合膜を形成して使用することもできる。蒸着チャンバーの真空度としては、酸素導入前においては、10−2〜10−8mbar程度、特に、10−3〜10−7mbar程度が好ましく、酸素導入後においては、10−1〜10−6mbar程度、特に10−2〜10−5mbar程度が好ましい。なお、酸素導入量等は、蒸着機の大きさ等によって異なる。導入する酸素には、キャリヤーガスとしてアルゴンガス、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガスを支障のない範囲で使用してもよい。フィルムの搬送速度としては、10〜800m/分程度、特に50〜600m/分程度が好ましい。
また、本発明においては、上記のようにして形成した蒸着膜の表面に酸素プラズマ処理を施してもよい。酸素プラズマ処理のために導入する酸素の量は、蒸着機の大きさ等によって異なるが、通常50sccm〜2000sccm程度であり、300sccm〜800sccm程度が特に好ましい。ここで、sccmは標準状態(STP:0℃、1atm)での1分当りの酸素の平均導入量(cc)を意味する。導入する酸素には、キャリヤーガスとしてアルゴンガス、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガスを支障のない範囲で使用してもよい。このような処理を蒸着膜(バリア膜)に行うことによって、ポリエチレンフィルム2に形成されたバリア膜3にポリエチレンフィルム1を貼り合わせた際の密着性が向上する。これらは一例であって、本発明がこれらの方法により得られたものに限定されるものではない。
バリア膜3を備えたポリエチレン積層フィルムを製造するには、ポリエチレンフィルム1の前記電子線照射が行われていない面20側に、上記のようにしてバリア膜3を形成し、その後、バリア膜上に溶融したポリエチレン樹脂を押出コーティングすることによって、ポリエチレンフィルム2の製膜と同時に積層フィルムを製造することができる。
<包装体>
本発明による包装体は、上記した一方の面にのみに電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムを、電子線照射が行われていない面側が内側になるように二つ折にして重ね合わせて、その端部をヒートシールすることにより製造することができる。シール方法により、例えば、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型、その他等のヒートシール形態によりヒートシールして、種々の形態の包装体を製造することができる。その他、例えば、自立性包装用袋(スタンデイングパウチ)等も可能である。ヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
また、本発明の別の実施形態の包装体では、上記したポリエチレン積層フィルムを用いてもよい。例えば、ポリエチレン積層フィルムの、両面とも電子線が照射されていないポリエチレンフィルム2が内側になるように二つ折にして重ね合わせて、その端部をヒートシールすることにより製造することができる。
本発明によれば、一種の材料(すなわちポリエチレン)のみからなるフィルムであっても、電子線を照射した側のポリエチレンフィルムは包装体の外側フィルムとして要求される強度や寸法安定性等の物性を満たしながら、電子線を照射していない側のポリエチレンフィルムはヒートシール性を維持することができるため、包装体用フィルムとして好適に使用することができる。また、一種の材料をのみからなるフィルムを用いて包装体を製造しているため、包装体の使用後に材料のリサイクルを容易に行うことができる。
本発明について実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明がこれら実施例によって限定されるものではない。
<ポリエチレンフィルムA〜Dの準備>
直鎖状低密度ポリエチレン(エボリューSP2020、プライムポリマー社製)を用いてインフレーション成膜機により、厚み120μmの未延伸ポリエチレンフィルムAを得た。また、成膜条件を変更した以外は上記と同様にして厚み80μmの未延伸ポリエチレンフィルムBを得た。
さらに、低密度ポリエチレン(LD2420H、PTTケミカル社製)を使用した以外は上記と同様にして、厚み120μmおよび80μmの未延伸ポリエチレンフィルムCおよび未延伸ポリエチレンフィルムDを得た。
<実施例1>
準備したポリエチレンフィルムAの一方の面に、電子線照射装置(ライン照射型低エネルギー電子線照射装置EES−L−DP01、浜松ホトニクス株式会社製)を用いて以下の条件にて電子線を照射し、片面にのみ電子線が照射されたポリエチレンフィルム1を得た。
電圧:70kV
電流:1mA
照射線量:650kGy
装置内酸素濃度:100ppm以下
<実施例2>
実施例1において、電子線の照射線量を430kGyに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンフィルム2を得た。
<実施例3>
実施例2において、ポリエチレンフィルムとして未延伸ポリエチレンフィルムBを用いた以外は実施例2と同様にしてポリエチレンフィルム3を得た。
<実施例4>
実施例1において、ポリエチレンフィルムとして未延伸ポリエチレンフィルムCを用いた以外は実施例1と同様にしてポリエチレンフィルム4を得た。
<実施例5>
実施例4において、電子線の照射線量を430kGyに変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエチレンフィルム5を得た。
<実施例6>
実施例5において、ポリエチレンフィルムとして未延伸ポリエチレンフィルムDを用いた以外は実施例5と同様にしてポリエチレンフィルム6を得た。
<比較例1>
実施例1において、電子線を照射する前の未延伸ポリエチレンフィルムAをポリエチレンフィルム7とした。
<ヒートシール性評価>
実施例1〜6および比較例1の各ポリエチレンフィルムを10cm×10cmにカットしてサンプル片を作製し、このサンプル片を、電子線を照射しなかった側の面が内側になるように二つ折りにし、ヒートシールテスターを用いて、温度180℃、圧力1kgf/cm、1秒の条件にて1cm×10cmの領域をヒートシールした。なお、比較例1のポリエチレンフィルム7は両面とも電子線を照射していないため、表裏の区別なく二つ折りにして、ヒートシールを行った。
得られたヒートシール後のサンプル片を目視により外観評価を行った。評価基準は以下の通りとした。
○:表面が溶融しておらず外観上の問題がない
×:表面が溶融しており、外観上の問題がある
評価結果は下記の表1に示される通りであった。
また、ヒートシール後のサンプル片を1.5cm幅で短冊状に切り、ヒートシールしなかった両端部を引張試験機に把持し、速度300mm/分、荷重レンジ50Nの条件にて剥離強度(N/15mm)を測定した。測定結果は下記の表1に示される通りであった。
Figure 0006846000

Claims (5)

  1. 包装体作製用ポリエチレン積層フィルムであって、
    未延伸ポリエチレンフィルムの一方の面にのみ電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムであって、前記電子線が照射された面と、電子線が照射されていない他方の面とで、ポリエチレンの架橋密度が異なるポリエチレンフィルムと、
    前記未延伸ポリエチレンフィルムの前記電子線照射が行われていない面側に設けられた、両面とも電子線が照射されていない未延伸ポリエチレンフィルムと、を備え、
    前記一方の面にのみ電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムと、前記両面とも電子線が照射されていない未延伸ポリエチレンフィルムとの間に、バリア膜をさらに備え、
    前記バリア膜が蒸着膜であり、
    前記一方の面にのみ電子線が照射されてなる未延伸ポリエチレンフィルム、および前記両面とも電子線が照射されていない未延伸ポリエチレンフィルムが、樹脂として、ポリエチレンのみを含み、
    前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする、包装体作製用ポリエチレン積層フィルム。
  2. 請求項1に記載のポリエチレン積層フィルムからなる包装体であって、前記積層フィルムの両面とも電子線が照射されていない未延伸ポリエチレンフィルム側が、ヒートシールされてなる、包装体。
  3. 請求項1に記載の包装体作製用ポリエチレン積層フィルムの製造方法であって、
    未延伸ポリエチレンフィルムの一方の面にのみ電子線が照射されてなるポリエチレンフィルムであって、前記電子線が照射された面と、電子線が照射されていない他方の面とで、ポリエチレンの架橋密度が異なるポリエチレンフィルムを準備する工程と、
    前記ポリエチレンフィルムの前記電子線照射が行われていない面に、バリア膜を設ける工程と、
    前記バリア膜上に、両面とも電子線が照射されていない未延伸ポリエチレンフィルムを設ける工程と、
    を含む、包装体作製用ポリエチレン積層フィルムの製造方法。
  4. 前記電子線の線量が20〜1000kGyである、請求項3に記載の包装体作製用ポリエチレン積層フィルムの製造方法。
  5. 前記電子線の加速電圧が30〜300kVである、請求項3または4に記載の包装体作製用ポリエチレン積層フィルムの製造方法。
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