JP6845738B2 - スケジュール修正支援装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の製造設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールをガントチャートとして表示部に表示し、生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置および方法に関する。
従来、ガントチャートを用いて生産ラインにおける生産スケジュールの作成を支援するスケジュール作成支援装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のスケジュール作成支援装置では、一部の設備で一定期間タスクの処理能力を標準より高める操作を行うことにより、納期を満足するようにスケジュールが修正されている。
特開2011−181058号公報
しかしながら、生産スケジュールを修正する際には、タスクの処理能力を高めるだけではなくて、タスクの実行タイミングを変更することも考えられる。しかし、上記特許文献1に記載のスケジュール作成支援装置では、タスクの実行タイミングを変更した場合に、その変更が前後の工程に及ぼす影響については十分に検討されていないため、タスクの実行タイミングを変更するのは困難となっている。
本発明は、上記問題を解決するもので、タスクの実行タイミングを容易に変更することができるスケジュール修正支援装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、
複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置であって、
各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1設備及び第2設備を含み、
前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程に隣接するB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクとを含み、
前記スケジュール修正支援装置は、
表示部と、
前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理部と、
前記ガントチャートのうち前記第2設備に対応する個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御部と、
を備えるものである。
本態様では、ガントチャート処理部によって、スケジュールデータに基づき、複数の設備においてそれぞれ実行されるタスクの順番を表すガントチャートが表示部に表示される。ガントチャートのうち第2設備に対応する個別チャートに並べて、第1設備において実行される第1タスクと、第2設備において実行される第2タスクとの間の時間から最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報が、表示制御部によって表示部に表示される。第2タスクは、余裕時間情報によって表される余裕時間の範囲内であれば、第1タスクの実行に影響を及ぼすことなく、実行タイミングを変更することができる。したがって、本態様によれば、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻を算出する完了時刻計算部を更に備えてもよい。前記B工程は、前記A工程の後工程であってもよい。前記完了時刻計算部は、搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第1タスクの作業終了時刻から第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻が算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、第1最短工程間時間完了時刻から第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスクの作業開始時刻を第1最短工程間時間完了時刻まで早めても、第1タスクの実行に影響しない。したがって、本態様によれば、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第1最短工程間時間完了時刻の表示位置から第2タスクの作業開始時刻の表示位置まで引かれた関係線が、余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスクの作業開始時刻を早めることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第3設備を更に含んでもよい。前記第1ジョブは、前記B工程の後工程であるC工程に対応する前記第3設備において実行される第3タスクを更に含んでもよい。前記スケジュール修正支援装置は、一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算部を更に備えてもよい。前記期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第3タスクの作業開始時刻から前記第2最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第1後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第3設備において実行される第3タスクの作業開始時刻から第2最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻が算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、第1後工程向け期限時刻から第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスクの作業終了時刻を第1後工程向け期限時刻まで遅くしても、第3タスクの実行に影響しない。したがって、本態様によれば、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第1後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第2タスクの作業終了時刻の表示位置から第1後工程向け期限時刻の表示位置まで引かれた関係線が、余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスクの作業終了時刻を遅くすることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算部を更に備えてもよい。前記B工程は、前記A工程の前工程であってもよい。前記期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第2後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第1タスクの作業開始時刻から第3最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻が算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、第2後工程向け期限時刻から第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスクの作業終了時刻を第2後工程向け期限時刻まで遅くしても、第1タスクの実行に影響しない。したがって、本態様によれば、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第2後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第2タスクの作業終了時刻の表示位置から第2後工程向け期限時刻の表示位置まで引かれた関係線が、余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスクの作業終了時刻を遅くすることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、前記ジョブは、第2製品を製造する第2ジョブを更に含んでもよい。前記複数の設備は、前記第2ジョブで使用される第3設備を更に含んでもよい。前記第2設備は、複数のジョブに対するタスクを同時に実行するバッチ設備であってもよい。前記第2ジョブは、前記B工程に対応する前記第2設備において前記第2タスクと同時に実行される第3タスクと、前記B工程に対し前記A工程と時間的に同じ方向に隣接するC工程、に対応する前記第3設備において実行される第4タスクとを含んでもよい。前記表示制御部は、前記余裕時間情報として、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた第1余裕時間と、前記第3タスクと前記第4タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた第2余裕時間とのうち、短い方の最短余裕時間を表す最短余裕時間情報を、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第2設備は、複数のジョブに対するタスクを同時に実行するバッチ設備である。第1ジョブは、A工程に対応する第1設備において実行される第1タスクと、A工程に隣接するB工程に対応する第2設備において実行される第2タスクとを含む。第2ジョブは、B工程に対応する第2設備において第2タスクと同時に実行される第3タスクと、B工程に対しA工程と時間的に同じ方向に隣接するC工程、に対応する第3設備において実行される第4タスクとを含む。
余裕時間情報として、第1タスクと第2タスクとの間の時間から最短工程間時間を除いた第1余裕時間と、第3タスクと第4タスクとの間の時間から最短工程間時間を除いた第2余裕時間とのうち、短い方の最短余裕時間を表す最短余裕時間情報が、第2設備に対応する個別チャートに並べて、表示部に表示される。第2設備はバッチ設備であり、第1ジョブの第2タスクと、第2ジョブの第3タスクとが同時に実行されて、バッチ処理が行われる。第2タスク及び第3タスク、つまりバッチ処理は、最短余裕時間情報によって表される最短余裕時間の範囲内であれば、第1タスク及び第4タスクの両方の実行に影響を及ぼすことなく、実行タイミングを変更することができる。したがって、本態様によれば、バッチ処理の実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻をタスク毎に算出するタスク完了時刻計算部と、前記タスク完了時刻計算部によりタスク毎に算出された前記最短工程間時間完了時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体最短工程間時間完了時刻を算出するバッチ完了時刻計算部とを更に備えてもよい。前記B工程は、前記A工程の後工程であり、かつ、前記C工程の後工程であってもよい。前記タスク完了時刻計算部は、搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し、搬送元としての前記第3設備と搬送先としての前記第2設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第4タスクの作業終了時刻から前記第2最短工程間時間経過した第2最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出してもよい。前記バッチ完了時刻計算部は、前記第1最短工程間時間完了時刻と前記第2最短工程間時間完了時刻とのうち、遅い方を前記全体最短工程間時間完了時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第1タスクの作業終了時刻から第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻が算出される。第4タスクの作業終了時刻から第2最短工程間時間経過した第2最短工程間時間完了時刻が算出される。第1最短工程間時間完了時刻と第2最短工程間時間完了時刻とのうち、遅い方が全体最短工程間時間完了時刻として算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、全体最短工程間時間完了時刻から第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す最短余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスク、つまりバッチ処理の作業開始時刻を全体最短工程間時間完了時刻まで早めても、第1タスク及び第4タスクの両方の実行に影響しない。したがって、本態様によれば、バッチ処理の実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記全体最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、全体最短工程間時間完了時刻の表示位置から第2タスクの作業開始時刻の表示位置まで引かれた関係線が、最短余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスク、つまりバッチ処理の作業開始時刻を早めることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻をタスク毎に算出するタスク期限時刻計算部と、前記タスク期限時刻計算部によりタスク毎に算出された前記後工程向け期限時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体後工程向け期限時刻を算出するバッチ期限時刻計算部とを更に備えてもよい。前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第4設備と、前記第2ジョブで使用される第5設備とを更に含んでもよい。前記第1ジョブは、前記B工程の後工程であるD工程に対応する前記第4設備において実行される第5タスクを更に含んでもよい。前記第2ジョブは、前記B工程の後工程であるE工程に対応する前記第5設備において実行される第6タスクを更に含んでもよい。前記タスク期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第4設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第5タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第5設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第4最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第6タスクの作業開始時刻から前記第4最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記バッチ期限時刻計算部は、前記第1後工程向け期限時刻と前記第2後工程向け期限時刻とのうち、早い方を前記全体後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第4設備において実行される第5タスクの作業開始時刻から第3最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻が算出される。第5設備において実行される第6タスクの作業開始時刻から第4最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻が算出される。第1後工程向け期限時刻と第2後工程向け期限時刻とのうち、早い方が全体後工程向け期限時刻として算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、全体後工程向け期限時刻から第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す最短余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスク、つまりバッチ処理の作業終了時刻を全体後工程向け期限時刻まで遅くしても、第5タスク及び第6タスクの両方の実行に影響しない。したがって、本態様によれば、バッチ処理の実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記全体後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第2タスクの作業終了時刻の表示位置から全体後工程向け期限時刻の表示位置まで引かれた関係線が、最短余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスク、つまりバッチ処理の作業終了時刻を遅くすることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻をタスク毎に算出するタスク期限時刻計算部と、前記タスク期限時刻計算部によりタスク毎に算出された前記後工程向け期限時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体後工程向け期限時刻を算出するバッチ期限時刻計算部とを更に備えてもよい。前記B工程は、前記A工程の前工程であり、かつ、前記C工程の前工程であってもよい。前記タスク期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第5最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第1タスクの作業開始時刻から前記第5最短工程間時間遡った第3後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第6最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、前記第4タスクの作業開始時刻から前記第6最短工程間時間遡った第4後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記バッチ期限時刻計算部は、前記第3後工程向け期限時刻と前記第4後工程向け期限時刻とのうち、早い方を前記全体後工程向け期限時刻として算出してもよい。前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第1タスクの作業開始時刻から第5最短工程間時間遡った第3後工程向け期限時刻が算出される。第4タスクの作業開始時刻から第6最短工程間時間遡った第4後工程向け期限時刻が算出される。第3後工程向け期限時刻と第4後工程向け期限時刻とのうち、早い方が全体後工程向け期限時刻として算出される。第2設備に対応する個別チャートに並べて、全体後工程向け期限時刻から第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す最短余裕時間情報が表示部に表示される。第2タスク、つまりバッチ処理の作業終了時刻を全体後工程向け期限時刻まで遅くしても、第1タスク及び第4タスクの両方の実行に影響しない。したがって、本態様によれば、バッチ処理の実行タイミングを容易に変更することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記全体後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示してもよい。
本態様では、第2タスクの作業終了時刻の表示位置から全体後工程向け期限時刻の表示位置まで引かれた関係線が、最短余裕時間情報として表示部に表示される。したがって、本態様によれば、第2タスク、つまりバッチ処理の作業終了時刻を遅くすることが可能な範囲を容易に把握することができる。
上記態様において、例えば、前記表示制御部は、前記個別チャートと平行に延びる基準線を前記個別チャートに並べて前記ディスプレイに表示し、前記基準線上の点を前記関係線の一端とし、前記個別チャートにおいて表される矩形の端部を前記関係線の他端としてもよい。
本態様では、第2設備に対応する個別チャートと平行に真横に延びる基準線が、第2設備に対応する個別チャートに並べてディスプレイに表示される。そして、基準線上の点が関係線の一端とされ、個別チャートにおいて表される矩形の端部が関係線の他端とされる。したがって、本態様によれば、関係線の両端を容易に把握することができる。その結果、第2タスクの実行タイミングの変更可能な範囲を容易に把握することができる。
本発明の他の態様は、
複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置におけるスケジュール修正支援方法であって、
各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1ないし第3設備を含み、
前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクと、前記B工程の後工程であるC工程に対応する前記第3設備において実行される第3タスクとを含み、
前記スケジュール修正支援装置は、
表示部と、
前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
を備え、
前記スケジュール修正支援方法は、
前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理工程と、
前記個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御工程と、
一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻を算出する完了時刻計算工程と
一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算工程とを備え、
前記完了時刻計算工程は、搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し
前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し
前記期限時刻計算工程は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第3タスクの作業開始時刻から前記第2最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し
前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第1後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し
前記表示制御工程は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第1後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示するものである。
本態様では、ガントチャート処理工程において、スケジュールデータに基づき、複数の設備においてそれぞれ実行されるタスクの順番を表すガントチャートが表示部に表示される。表示制御工程において、第2設備に対応する個別チャートに並べて、第1設備において実行される第1タスクと、第2設備において実行される第2タスクとの間の時間から最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報が、表示部に表示される。第2タスクは、余裕時間情報によって表される余裕時間の範囲内であれば、第1タスクの実行に影響を及ぼすことなく、実行タイミングを変更することができる。したがって、本態様によれば、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる
本発明の他の態様は
複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置におけるスケジュール修正支援方法であって、
各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み
前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し
前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み
前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1設備及び第2設備を含み、
前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクとを含み
前記スケジュール修正支援装置は
表示部と
前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と
一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と
を備え
前記スケジュール修正支援方法は
前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理工程と
前記個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御工程と
一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算工程とを備え、
前記期限時刻計算工程は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し
前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第2後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し
前記表示制御工程は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第2後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示するものである
本発明によれば、第2設備に対応する個別チャートに並べて、第1設備において実行される第1タスクと、第2設備において実行される第2タスクとの間の時間から最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報が、表示部に表示されるため、第2タスクの実行タイミングを容易に変更することができる。
本実施の形態におけるスケジュール修正支援装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。 前工程との関係線を説明する図である。 後工程との関係線を説明する図である。 本実施形態における生産スケジュール変更の一例を示す図である。 スケジュールが変更される前の関係線を説明する図である。 スケジュールが変更された後の関係線を説明する図である。 本実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるスケジュール修正支援装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。 バッチ処理と前工程との関係線を説明する図である。 バッチ処理と後工程との関係線を説明する図である。 第2実施形態における生産スケジュール変更の一例を示す図である。 バッチ処理が入れ替えられる前の関係線を説明する図である。 バッチ処理が入れ替えられた後の関係線を説明する図である。 第2実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 図15のステップのサブルーチンの一例を示すフローチャートである。 図15のステップのサブルーチンの一例を示すフローチャートである。 製品を製造する工程の一部を概略的に示す図である。 フローショップ型のガントチャートの一例を示す図である。 ジョブショップ型のガントチャートの一例を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
図19は、製品を製造する工程の一部を概略的に示す図である。以下では、本発明の基礎となった知見が説明される。
図19では、作業対象に対して、前工程に対応する設備Lにおいてタスク1が実行され、前工程に続く後工程に対応する設備Mにおいてタスク2が実行される。作業開始時刻tLsにタスク1が開始され、作業終了時刻tLeにタスク1が終了する。次に、作業対象は、設備Lから設備Mに搬送されて、作業開始時刻tMsにタスク2が開始される。タスクは、工程に対応する設備において作業対象に対して実行される個別作業を意味する。
図19において、タスク1の作業終了時刻tLeからタスク2の作業開始時刻tMsまでの時間が、工程間時間となる。この工程間時間は、図19では、冷却時間Tcと、搬送時間Ttと、待ち時間Twとからなる。タスク1では、設備Lにおいて作業対象に対して加熱処理が行われている。冷却時間Tcは、加熱された作業対象が、次の作業が可能な温度まで冷却するのに要する時間である。搬送時間Ttは、作業対象が設備Lから設備Mに搬送されるのに要する時間である。待ち時間Twは、タスク2が開始されるまで作業対象が待機している時間である。このうち、冷却時間Tcと搬送時間Ttとを加算した最短工程間時間Tbは、タスク1の作業終了時刻tLeからタスク2の作業開始時刻tMsまでの間に必要不可欠な時間である。
待ち時間Twは、前工程から見ると、後工程が開始されるまでの余裕時間であり、後工程から見ると、前工程が終了してから滞留している時間である。したがって、待ち時間Twが、生産スケジュールを修正する際のバッファとなる。
図20は、生産スケジュールがフローショップ型のガントチャートの一例を示す図である。製品を製造するための工程の順序が全ての製品において同一なものがフローショップ型と呼ばれる。フローショップ型の場合には、一般に、ジョブの流れが直観的に理解し易く、生産スケジュールを修正する際に有効なタスクを検索し易い。例えば図20では、ジョブJ11は、工程の順序が設備1、設備2、設備3、設備4、設備5、設備6の順になっており、他のジョブも工程の順序は同様になっている。
ジョブは、1つの製品に対応する。例えば図20のジョブJ11では、作業対象が設備1、設備2、設備3、設備4、設備5、設備6の順に搬送され、各設備において作業対象に対してタスクが実行されることにより、1つの製品が製造される。すなわち、ジョブは、複数のタスクを含む。設備1、設備2、設備3、設備4、設備5、設備6は、それぞれ、生産スケジュールに従って、ジョブに含まれるタスクを順に実行する。
通常のガントチャートでは、図20に示されるように、1つ前のタスクの作業終了時刻と次のタスクの作業開始時刻とを結ぶ関係線Lrが表示されている。この関係線Lrには、最短工程間時間と待ち時間とが含まれている。したがって、最短工程間時間が設備又はジョブの種類によって異なる場合には、ガントチャートに表示された関係線Lrから待ち時間を判断することは困難である。最短工程間時間は、例えば、鉄鋼、アルミニウム、銅などの熱処理又は圧延処理後の冷却時間、作業対象を搬送する搬送時間、工程の途中で実行される検査時間などが含まれる。
搬送及び冷却などを、仮想的な設備として、ガントチャート上に表示することも考えられる。しかしながら、その場合にはガントチャート自体が複雑化して分かり難くなる。
図21は、生産スケジュールがジョブショップ型のガントチャートの一例を示す図である。製品を製造するための工程の順序が全ての製品で同一とは限らないものがジョブショップ型と呼ばれる。したがって、ジョブショップ型では、ジョブの種類によって使用される設備の数及び工程の順序(つまり設備を通る順序)が異なる場合もある。例えば、図21では、ジョブJ12は、工程の順序が設備1、設備4、設備2、設備5、設備6、設備3の順になっており、他のジョブの工程の順序は異なっている。
このため、ガントチャートの関係線Lrは非常に複雑となる。その結果、作業対象の滞留状況及び次の工程との間の余裕時間を判断することは、フローショップ型に比べて更に困難となる。
フローショップ型のガントチャートでは、例えば関係線Lrの傾き角度又は長さなどに基づき、滞留状況をある程度判断することができる。しかし、ジョブショップ型のガントチャートでは困難である。一般に、鉄鋼、アルミニウム、銅などの素材を加工する工場では、ジョブショップ型の生産工程となる。
以上のような考察から、本発明者は、図19に示される待ち時間Twを表示して、設備の稼働状況及び作業対象の滞留状況を容易に判断できるようにすることによって、生産スケジュールの修正を効率的に行うことが可能になることを見出した。
(実施の形態)
以下、本発明の第1及び第2の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられ、適宜、詳細な説明は省略される。
(構成)
図1は、第1実施形態におけるスケジュール修正支援装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、第1実施形態におけるスケジュール修正支援装置は、ディスプレイ100、入力部200、及び制御部300を備えている。制御部300は、記憶装置400及び中央演算処理装置(CPU)500を含む。
第1実施形態におけるスケジュール修正支援装置は、複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援する。各製品を製造する各ジョブは、各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含む。複数の設備は、それぞれ、生産スケジュールに従って、少なくとも一部のジョブに含まれるタスクを順に実行する。
ここで、「複数の製品を製造する」という文言は、同一仕様の製品を複数製造する場合を含む。一方、「複数の設備を用いて製造する」という文言は、同一の設備のみを複数回用いて製造する場合を含まない。ジョブは、少なくとも、一の工程に対応する一の設備において実行される一のタスクと、当該一の工程の後の工程に対応する他の設備において実行される他のタスクとを含む。この場合において、「一の設備」と「他の設備」とは、互いに異なる設備である。
ディスプレイ100は、例えば液晶ディスプレイパネルを含む。ディスプレイ100は、CPU500により制御されて、例えば生産スケジュールを表すガントチャート等を表示する。なお、ディスプレイ100は、液晶ディスプレイパネルに限られない。ディスプレイ100は、有機EL(electroluminescence)パネルなどの他のパネルを含んでもよい。
入力部200は、例えばマウス又はキーボードを含む。入力部200は、ユーザにより操作されると、その操作内容を示す操作信号をCPU500に出力する。なお、ディスプレイ100がタッチパネル式ディスプレイの場合には、マウス又はキーボードに代えて、タッチパネル式ディスプレイが入力部200を兼用してもよい。
記憶装置400は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等により構成される。記憶装置400は、プログラム記憶部410、スケジュールデータ記憶部420、最短工程間時間記憶部430、変更内容記憶部440を含む。記憶装置400は、例えばリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去書き換え可能なROM(EEPROM)などを含んでもよい。
CPU500は、プログラム記憶部410に記憶された第1実施形態の制御プログラムにしたがって動作することによって、初期スケジュール作成部510、シミュレーション部520、完了時刻計算部530、期限時刻計算部540、ガントチャート処理部550、表示制御部560の機能を有する。
最短工程間時間記憶部430は、図19を用いて説明された最短工程間時間Tbを予め記憶する。搬送時間Ttは、例えば設備間の距離、作業対象(ジョブ)の重量等に依存する。また、冷却時間Tcは、例えば作業対象に対する加熱温度、作業対象の熱容量等に依存する。したがって、最短工程間時間記憶部430は、搬送元の設備と搬送先の設備とジョブとの組合せ毎に(つまり、搬送元の設備と搬送先の設備とジョブとに対応付けて)、最短工程間時間Tbを予め記憶する。
変更内容記憶部440は、ユーザによって指定されたスケジュールの変更対象の設備及びタスクを記憶する。
初期スケジュール作成部510は、生産ラインにおいて製品を製造するための複数のジョブに対する生産スケジュールとして、初期スケジュールを作成する。初期スケジュールの作成方法は、特に限定されない。初期スケジュール作成部510は、公知の作成方法を用いて、初期スケジュールを作成することができる。初期スケジュール作成部510は、作成した初期スケジュールを表すスケジュールデータを、スケジュールデータ記憶部420に格納する。スケジュールデータは、例えば、各ジョブの工程の順番(つまり各作業対象に対してタスクが実行される設備の順番)、各タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻等を含む。
ガントチャート処理部550は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータから、複数の設備においてそれぞれ実行されるタスクの順番を表すガントチャートを作成する。ガントチャート処理部550は、作成したガントチャートをディスプレイ100に表示する。また、ガントチャート処理部550は、シミュレーション部520により修正された修正後のスケジュールのガントチャートをディスプレイ100に表示する。
完了時刻計算部530は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータと、最短工程間時間記憶部430に記憶されている最短工程間時間とを用いて、タスクの作業終了時刻から最短工程間時間経過した最短工程間時間完了時刻を算出する。完了時刻計算部530は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、最短工程間時間完了時刻を再び算出する。完了時刻計算部530は、算出した最短工程間時間完了時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
期限時刻計算部540は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータと、最短工程間時間記憶部430に記憶されている最短工程間時間とを用いて、タスクの作業開始時刻から最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する。期限時刻計算部540は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、後工程向け期限時刻を再び算出する。期限時刻計算部540は、算出した後工程向け期限時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
表示制御部560は、スケジュールデータ記憶部420に格納されている最短工程間時間完了時刻と後工程向け期限時刻とを用いて、前後の工程に対する余裕時間を表す余裕時間情報を、ガントチャートのうち各設備に対応する各個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。以下、図2、図3を参照して、表示制御部560によって表示される余裕時間情報の一例が説明される。
図2は、前工程との関係線を説明する図である。図2は、ディスプレイ100に表示される表示画面110を示す。表示画面110は、ガントチャートのうち設備Mにおいて順に実行されるタスクを表す個別チャートGc11を含む。この個別チャートGc11は、例えば、初期スケジュール作成部510によって作成された初期スケジュールを表す。以下では、ガントチャートにおいてタスクを表す矩形の前端及び後端は、それぞれ、単に「タスクの前端」及び「タスクの後端」と称される。
設備Mで実行されるジョブJb4のタスク14の前工程のタスク21は、設備Lで実行される。ジョブJb4のタスク14の作業開始時刻tMsを表すタスク14の前端と関係線Lr4で結ばれた点Pt4は、タスク21の作業終了時刻tLeから最短工程間時間Tb4経過した最短工程間時間完了時刻tBeを表す。関係線Lr4によって、タスク21の作業終了時刻tLeからタスク14の作業開始時刻tMsまでの工程間時間Tp4のうち、最短工程間時間Tb4を除いた待ち時間Tw4が、表示画面110に表される。
同様に、ジョブJb2のタスク12の前端と関係線Lr2で結ばれた点Pt2は、タスク12の前工程のタスクの作業終了時刻から最短工程間時間経過した最短工程間時間完了時刻を表す。点Pt2とジョブJb2のタスク12の前端とを結ぶ関係線Lr2は、点Pt2から斜めに引かれている。これによって、タスク12の待ち時間Tw2が、表示画面110に表されている。
また、ジョブJb1のタスク11の前端と関係線Lr1で結ばれた点Pt1は、タスク11の前工程のタスクの作業終了時刻から最短工程間時間経過した最短工程間時間完了時刻を表す。関係線Lr1は、点Pt1から垂直に引かれている。この垂直に引かれた関係線Lr1によって、タスク11の待ち時間Tw1がゼロであることが表されている。
このように、本実施形態では、タスクとタスクとの間に関係線を引かずに、設備毎に最短工程間時間完了時刻からタスクの作業開始時刻に関係線を引いている。これによって、設備への入力側の関係線は、待ち時間のみを表すこととなり、待ち時間によるロスを容易に判断することができる。
また、関係線の傾きが平行に近いほど、つまり関係線の長さが長いほど、待ち時間が長いことになる。この待ち時間は、タスクをどれだけ早めることができるか(左に動かせるか)の基準となる。例えば図2では、ジョブJb2,Jb4のタスク12,14は、それぞれ、待ち時間Tw2,Tw4だけ作業開始時刻を早めることができる。これに対して、ジョブJb1のタスク11は、作業開始時刻を早めることができない。
また、ガントチャートのうち各設備に対応する各個別チャートに並べて、待ち時間が表されるので、複雑なジョブショップ型の生産スケジュールを表すガントチャートにも容易に適用することができる。
図2において、B工程がA工程の後工程である場合に、ジョブJb4は、第1ジョブの一例に相当し、タスク14は、第2タスクの一例に相当し、タスク21は、第1タスクの一例に相当し、設備Mは、第2設備の一例に相当し、設備Lは、第1設備の一例に相当する。
図3は、後工程との関係線を説明する図である。図3は、ディスプレイ100に表示される表示画面110を示す。表示画面110は、ガントチャートのうち設備Mにおいて順に実行されるタスクを表す個別チャートGc11を含む。この個別チャートGc11は、図2と同じスケジュールを表す。
設備Mで実行されるジョブJb4のタスク14の後工程のタスク22は、設備Nで実行される。ジョブJb4のタスク14の作業終了時刻tMeを表すタスク14の後端と関係線Lr14で結ばれた点Pt14は、タスク22の作業開始時刻tNsから最短工程間時間Tb14遡った後工程向け期限時刻tMLを表す。関係線Lr14によって、タスク14の作業終了時刻tMeからタスク22の作業開始時刻tNsまでの工程間時間Tp14のうち、最短工程間時間Tb14を除いた後工程余裕時間Tm4が、表示画面110に表されている。最短工程間時間は、本来、現工程のタスクの作業終了時刻を起点にして利用する。しかし、本実施形態では、後工程余裕時間を計算するために、次工程のタスクの作業開始時刻から遡る形で利用している。
同様に、ジョブJb1のタスク11の後端と関係線Lr11で結ばれた点Pt11は、ジョブJb1のタスク11の後工程のタスクの作業開始時刻から最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を表す。関係線Lr11は、点Pt11から斜めに引かれている。これによって、タスク21の後工程余裕時間Tm1が、表示画面110に表されている。
また、ジョブJb2のタスク12の後端と関係線Lr12で結ばれた点Pt12は、ジョブJb2のタスク12の後工程のタスクの作業開始時刻から最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を表す。関係線Lr12は、点Pt12から垂直に引かれている。この垂直に引かれた関係線Lr12によって、タスク12の後工程余裕時間Tm2がゼロであることが表されている。
このように、本実施形態では、タスクとタスクとの間に関係線を引かずに、設備毎にタスクの作業終了時刻から後工程向け期限時刻に関係線を引いている。後工程向け期限時刻は、上述のように、後工程のタスクの作業開始時刻から最短工程間時間遡った時刻である。これによって、設備への出力側の関係線は、後工程余裕時間のみを表すこととなり、後工程に対する各タスクの余裕状況を容易に判断することができる。
また、関係線の傾きが平行に近いほど、つまり関係線の長さが長いほど、後工程に対する余裕があることになる。この余裕時間は、タスクをどれだけ遅らせることができるか(右に動かせるか)の基準となる。例えば図3では、ジョブJb1,Jb4のタスク11,14は、それぞれ、後工程余裕時間Tm1,Tm4だけ作業終了時刻を遅らせることができる。これに対して、ジョブJb2のタスク12は、作業終了時刻を遅らせることができない。
また、ガントチャートのうち各設備に対応する各個別チャートに並べて、後工程余裕時間が表されるので、図2の場合と同様に、複雑なジョブショップ型の生産スケジュールを表すガントチャートにも容易に適用することができる。
図3において、B工程がA工程の前工程である場合に、ジョブJb4は、第1ジョブの一例に相当し、タスク14は、第2タスクの一例に相当し、タスク22は、第1タスクの一例に相当し、設備Mは、第2設備の一例に相当し、設備Nは、第1設備の一例に相当する。
図1に戻って、シミュレーション部520は、初期スケジュールを変更する。例えばユーザがスケジュールを変更したいときは、ディスプレイ100にガントチャートが表示された状態で、入力部200を用いて、変更対象の設備とタスクとを指定する。すると、シミュレーション部520は、指定された設備において、指定されたタスクを変更して初期スケジュールを変更する。シミュレーション部520は、変更したスケジュールを表すスケジュールデータをスケジュールデータ記憶部420に格納する。ガントチャート処理部550は、変更されたスケジュールを表すガントチャートを作成し、ディスプレイ100に表示する。以下、図4を参照して、スケジュールの変更が説明される。
(スケジュールの変更)
図4は、本実施形態における生産スケジュール変更の一例を示す図である。図4では、簡単のために、1つの設備の生産スケジュールが示されている。図4において、セクション(A)は、変更前の生産スケジュールを表す個別チャートGc11を示し、セクション(B)は、変更後の生産スケジュールを表す個別チャートGc12を示す。本実施形態では、図4に示されるように、図2で説明された前工程との関係線と、図3で説明された後工程との関係線との両方がディスプレイ100に表示される。
図4のセクション(A)に示される個別チャートGc11により表される生産スケジュールは、図2、図3に示される個別チャートGc11により表される生産スケジュールと同じである。
したがって、図2を用いて説明されたように、ジョブJb1のタスク11の前工程のタスクからの待ち時間Tw1(図2)はゼロである。言い換えると、タスク11の作業開始時刻t1は、最短工程間時間完了時刻に等しい。このことは、図4のセクション(A)において、点Pt1とタスク11の前端との間に引かれる関係線Lr1が垂直であることから直ぐに分かる。
また、図3を用いて説明されたように、ジョブJb2のタスク12の後工程余裕時間Tm2(図3)もゼロである。言い換えると、タスク12の作業終了時刻は、後工程向け期限時刻に等しい。このことは、図4のセクション(A)において、点Pt12とタスク12の後端との間に引かれる関係線Lr12が垂直であることから直ぐに分かる。
このため、もし、タスク11の前工程のタスクの作業、又はタスク11自身の作業が遅れると、タスク12の作業終了時刻が遅くなる。その結果、タスク12の後工程のタスクの作業開始時刻も遅れることになって、作業の遅れが後工程に伝播していく。
そこで、ユーザは、入力部200を用いて、例えば、変更対象として、設備Mを指定し、タスク11とタスク12との入れ替えを指定する。すると、シミュレーション部520は、タスク11とタスク12とを入れ替えて、スケジュールを再計算する。ガントチャート処理部550は、再計算されたスケジュールを表すガントチャートをディスプレイ100に表示する。
シミュレーション部520は、本実施形態では例えば、「タスクの作業は可能な限り早く開始する」というシミュレーションルールを有する。一方、図4のセクション(A)において、時刻t2は、ジョブJb2のタスク12の前工程との間における最短工程間時間完了時刻である。
そこで、シミュレーション部520は、タスク11とタスク12とを入れ替えたときに、図4のセクション(B)に示されるように、最短工程間時間完了時刻t2を、ジョブJb2のタスク12の作業開始時刻とする。言い換えると、点Pt2とタスク12の前端とを結ぶ関係線Lr2は、図4のセクション(B)に示されるように、垂直に引かれる。
設備Mにおける作業の開始時刻は、タスク11とタスク12とを入れ替えることによって、図4のセクション(A)とセクション(B)とを比較すると分かるように、時刻t1から時刻t2に遅くなっている。したがって、ジョブJb3,Jb4のタスク13,14の作業開始時刻も、時間(t2−t1)だけ、それぞれ、セクション(A)の時刻t3,t4から時刻t30,t40に遅くなっている。
なお、図4のセクション(A)において、ジョブJb4のタスク14の作業終了時刻tMeと、ジョブJb5のタスク15の作業開始時刻t5との間は、時間(t2−t1)より長い時間、空いている。したがって、図4のセクション(B)に示されるように、ジョブJb5,Jb6,Jb7のタスク15,16,17の作業開始時刻t5,t6,t7は、それぞれ、スケジュール変更前と同じである。
図4に示されるように、図2で説明された前工程との関係線と、図3で説明された後工程との関係線との両方を示すことにより、現工程での待ち時間(滞留状況)と後工程に対する余裕時間を容易に確認することができる。そのため、スケジュールを修正する際に、前後の工程に影響しない範囲で、各タスクが移動可能な時間範囲を簡単に判断することができる。
例えば、図4のセクション(A)において、ジョブJb4のタスク14は、左方に待ち時間Tw4だけ移動させることができ、右方に後工程余裕時間Tm4だけ移動させることができる。すなわち、ジョブJb4のタスク14の移動可能範囲R4は、最短工程間時間完了時刻tBeを表す点Pt4から、後工程向け期限時刻tMLを表す点Pt14までの範囲である。
このように、図4では。他の工程に影響しないようにスケジュールを修正することが容易に行える。このため、ジョブショップ型のような複雑な生産スケジュールでも、工程間の時間制約を順守したスケジュールの修正を容易に行うことができる。
なお、図4では、ジョブJb1のタスク11とジョブJb2のタスク12とを入れ替えているが、設備Mの前後の工程のタスクは変更されていない。このため、点Pt1,Pt2,Pt4等の位置(つまり最短工程間時間完了時刻を表す点の位置)、及び点Pt12,Pt14等の位置(つまり後工程向け期限時刻を表す点の位置)は、セクション(A)とセクション(B)との間で変更されていない。
(関係線の更新)
スケジュールが変更されると、作業開始時刻及び作業終了時刻が変更されたタスクの、前工程における関係線及び後工程における関係線を更新する必要がある。そこで、次に、図4で説明されたようにスケジュールが変更されたとき(つまりタスク11とタスク12とが入れ替えられたとき)に行われる前工程における関係線の更新及び後工程における関係線の更新が、図5、図6を用いて説明される。
図5は、スケジュールが変更される前(つまり図4のセクション(A)に示されるスケジュール)の関係線を説明する図である。図6は、スケジュールが変更された後(つまり図4のセクション(B)に示されるスケジュール)の関係線を説明する図である。図5、図6では、個別チャートのうちタスク11,12のみが示されている。
図5、図6において、ジョブJb1のタスク11の前工程のタスクはタスク31であり、ジョブJb1のタスク11の後工程のタスクはタスク41であり、ジョブJb2のタスク12の前工程のタスクはタスク32であり、ジョブJb2のタスク12の後工程のタスクはタスク42である。
(関係線の更新の第1例)
まず、図5を用いて、タスク11の前工程のタスク31における変更前の関係線が説明される。上述のように、タスク11の前端と点Pt1との間で関係線Lr1が垂直に引かれており、タスク11の作業開始時刻t1は、最短工程間時間完了時刻に等しい。言い換えると、タスク11の作業開始時刻t1から最短工程間時間Tb11遡った時刻tMb11は、ジョブJb1のタスク31の作業終了時刻である。
そして、ジョブJb1のタスク31を含む個別チャートGc31に並べて、タスク31から見て後工程であるタスク11との関係線が表示されている。すなわち、タスク31の後端と点Pt31とを結ぶ垂直な関係線Lr31が表示されている。上述のように、ジョブJb1のタスク31の作業終了時刻tMb11は、タスク11の作業開始時刻t1から最短工程間時間Tb11遡った時刻である。言い換えると、タスク31の作業終了時刻tMb11は、後工程向け期限時刻でもある。このことは、関係線Lr31が垂直であることから分かる。
次に、図6を用いて、タスク11の前工程のタスク31における更新後の関係線が説明される。ユーザによってタスク11とタスク12とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図6の例では、タスク11の作業開始時刻が時刻t1から時刻tM1sに遅くなっている。この新たなタスク11の作業開始時刻tM1sは、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
期限時刻計算部540は、タスク11の作業開始時刻tM1sをスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb11を最短工程間時間記憶部430から取得する。期限時刻計算部540は、作業開始時刻tM1sから最短工程間時間Tb11遡った後工程向け期限時刻tMa11を算出する。期限時刻計算部540は、算出した後工程向け期限時刻tMa11を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された後工程向け期限時刻tMa11に基づき、点Pt31を移動させる。表示制御部560は、関係線Lr31を移動した点Pt31とタスク31の後端とを結ぶように変更する。表示制御部560は、変更した点Pt31と関係線Lr31とを、個別チャートGc31に並べて表示する。
なお、図5、図6では、それぞれ、点Pt1と点Pt31とを結ぶ点線が示されているが、これらの点線は、点Pt1と点Pt31とが、前工程と後工程との関係にあることを示すために記載したものであり、実際のディスプレイ100には表示されない。
(関係線の更新の第2例)
次に、図5を用いて、タスク12の前工程のタスク32における変更前の関係線が説明される。ジョブJb2のタスク32を含む個別チャートGc32に並べて、タスク32から見て後工程のタスク12との関係線が表示されている。すなわち、タスク12の作業開始時刻tM2sから最短工程間時間Tb12遡った後工程向け期限時刻tMb12を表す点Pt32と、点Pt32とタスク32の後端とを結ぶ関係線Lr32とが表示されている。
次に、図6を用いて、タスク12の前工程のタスク32における更新後の関係線が説明される。ユーザによってタスク11とタスク12とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算し、時刻t2をタスク12の新たな作業開始時刻とする。作業開始時刻t2は、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
期限時刻計算部540は、タスク12の作業開始時刻t2をスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb12を最短工程間時間記憶部430から取得する。期限時刻計算部540は、作業開始時刻t2から最短工程間時間Tb12遡った後工程向け期限時刻tMa12を算出する。期限時刻計算部540は、算出した後工程向け期限時刻tMa12を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された後工程向け期限時刻tMa12に基づき、点Pt32を移動させる。表示制御部560は、移動させた点Pt32と、点Pt32とタスク32の後端とを結ぶ関係線Lr32とを、個別チャートGc32に並べて表示する。
上述のように、時刻t2は、最短工程間時間完了時刻であるので、時刻t2から最短工程間時間Tb12遡った時刻tMa12は、タスク32の作業終了時刻である。このため、点Pt32とタスク32の後端とを結ぶ関係線Lr32は、垂直に引かれる。
なお、図5、図6では、それぞれ、点Pt2と点Pt32とを結ぶ点線が示されているが、これらの点線は、点Pt2と点Pt32とが、前工程と後工程との関係にあることを示すために記載したものであり、実際のディスプレイ100には表示されない。
(関係線の更新の第3例)
次に、図5を用いて、タスク11の後工程のタスク41における変更前の関係線が説明される。ジョブJb1のタスク41を含む個別チャートGc41に並べて、タスク41から見て前工程であるタスク11との関係線が表示されている。すなわち、タスク11の作業終了時刻tM1eから最短工程間時間Tb21経過した最短工程間時間完了時刻tMb21を表す点Pt41が表示され、点Pt41とタスク41の前端とを結ぶ関係線Lr41が表示されている。
次に、図6を用いて、タスク11の後工程のタスク41における更新後の関係線が説明される。ユーザによってタスク11とタスク12とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図6の例では、タスク11の作業終了時刻が時刻tM1eから時刻tM11eに遅くなっている。この新たなタスク11の作業終了時刻tM11eは、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
完了時刻計算部530は、タスク11の作業終了時刻tM11eをスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb21を最短工程間時間記憶部430から取得する。完了時刻計算部530は、作業終了時刻tM11eから最短工程間時間Tb21経過した最短工程間時間完了時刻tMa21を算出する。完了時刻計算部530は、算出した最短工程間時間完了時刻tMa21を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された最短工程間時間完了時刻tMa21に基づき、点Pt41を右方に(時間的に後の方に)移動させる。表示制御部560は、関係線Lr41を移動した点Pt41とタスク41の前端とを結ぶように変更する。表示制御部560は、変更した点Pt41と関係線Lr41とを、個別チャートGc41に並べて表示する。
なお、図5、図6では、それぞれ、点Pt21と点Pt41とを結ぶ点線が示されているが、これらの点線は、点Pt21と点Pt41とが、前工程と後工程との関係にあることを示すために記載したものであり、実際のディスプレイ100には表示されない。
(関係線の更新の第4例)
次に、図5を用いて、タスク12の後工程のタスク42における変更前の関係線が説明される。図3を用いて説明されたように、タスク12の後端と点Pt22との間で関係線Lr22が垂直に引かれており、タスク12の作業終了時刻tMb22は、後工程向け期限時刻に等しい。言い換えると、タスク42の作業開始時刻t42sから最短工程間時間Tb22遡った時刻は、ジョブJb2のタスク12の作業終了時刻tMb22である。
そして、ジョブJb2のタスク42を含む個別チャートGc42に並べて、タスク42から見て前工程であるタスク12との関係線が表示されている。すなわち、タスク42の前端と点Pt42とを結ぶ垂直な関係線Lr42が表示されている。上述のように、ジョブJb2のタスク12の作業終了時刻tMb22は、タスク42の作業開始時刻t42sから最短工程間時間Tb22遡った時刻である。言い換えると、タスク12の作業終了時刻tMb22は、後工程向け期限時刻でもある。このことは、関係線Lr42が垂直であることから分かる。
次に、図6を用いて、タスク12の後工程のタスク42における更新後の関係線が説明される。ユーザによってタスク11とタスク12とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図6の例では、タスク12の作業終了時刻が時刻tMb22から時刻tM2eに早くなっている。この新たなタスク12の作業終了時刻tM2eは、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
完了時刻計算部530は、タスク12の作業終了時刻tM2eをスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb22を最短工程間時間記憶部430から取得する。完了時刻計算部530は、作業終了時刻tM2eから最短工程間時間Tb22経過した最短工程間時間完了時刻tMa22を算出する。完了時刻計算部530は、算出した最短工程間時間完了時刻tMa22を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された最短工程間時間完了時刻tMa22に基づき、点Pt42を左方に(時間的に前の方に)移動させる。表示制御部560は、関係線Lr42を移動した点Pt42とタスク42の前端とを結ぶように変更する。表示制御部560は、変更した点Pt42と関係線Lr42とを、個別チャートGc42に並べて表示する。
なお、図5、図6では、それぞれ、点Pt22と点Pt42とを結ぶ点線が示されているが、これらの点線は、点Pt22と点Pt42とが、前工程と後工程との関係にあることを示すために記載したものであり、実際のディスプレイ100には表示されない。
(関係線の更新のまとめ)
図5に示されるように、スケジュールの変更前には、設備MにおけるジョブJb2のタスク12の作業終了時刻tMb22から、後工程であるタスク42の作業開始時刻t42sまでの間に余裕時間は無かった。これに対して、スケジュールの変更後には、図6に示されるように、設備MにおけるジョブJb2のタスク12の作業終了時刻tM2eと、後工程であるタスク42の作業開始時刻t42sとの間に、最短工程間時間完了時刻tMa22からタスク42の作業開始時刻t42sまでの余裕時間が生じている。これによって、作業の遅れが後工程に伝播していくことを避けることができる。
図5及び図6において、B工程がA工程の後工程であり、C工程がB工程の後工程である場合に、ジョブJb1は、第1ジョブの一例に相当し、タスク11は、第2タスクの一例に相当し、タスク31は、第1タスクの一例に相当し、タスク41は、第3タスクの一例に相当し、設備Mは、第2設備の一例に相当し、タスク31が実行される設備は、第1設備の一例に相当し、タスク41が実行される設備は、第3設備の一例に相当する。
また、上記の場合に、ジョブJb2は、第1ジョブの一例に相当し、タスク12は、第2タスクの一例に相当し、タスク32は、第1タスクの一例に相当し、タスク42は、第3タスクの一例に相当し、設備Mは、第2設備の一例に相当し、タスク32が実行される設備は、第1設備の一例に相当し、タスク42が実行される設備は、第3設備の一例に相当する。
(動作)
図7、図8は、第1実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、図7、図8の動作が開始される前に、初期スケジュール作成部510は、既に初期スケジュールを作成している。初期スケジュール作成部510は、作成した初期スケジュールを表すスケジュールデータを既にスケジュールデータ記憶部420に保存している。ガントチャート処理部550は、初期スケジュールのガントチャートを作成し、作成したガントチャートをディスプレイ100に表示する。表示制御部560は、例えば図4のセクション(A)に示されるように、初期スケジュールのスケジュールデータから作成した関係線をディスプレイ100に表示する。初期スケジュールのガントチャート及び関係線がディスプレイ100に表示された状態で、図7、図8の動作が開始される。
ステップS700において、シミュレーション部520は、入力部200を用いてユーザにより指定された変更対象の設備及びタスクを受け付ける。シミュレーション部520は、受け付けた変更対象の設備及びタスクの情報を変更内容記憶部440に保存する。例えば、図4を用いて説明されたように、変更対象の設備として設備Mが受け付けられ、設備Mのタスク11とタスク12とを入れ替えることの指示が受け付けられる。
ステップS710において、シミュレーション部520は、変更対象設備のシミュレーションを行う。例えば、シミュレーション部520は、設備Mにおいてタスク11とタスク12とを入れ替える。シミュレーション部520は、タスク12の作業開始時刻を可能な限り早くするために時刻t2とする。また、シミュレーション部520は、タスク11とタスク12とが入れ替えられた状態で、他のタスク(図4のセクション(A)では、タスク13〜17)が整合するように、それらの位置を調整する。本実施形態では、シミュレーション部520は、図4を用いて説明されたように、タスク13,14の作業開始時刻及び作業終了時刻を時間的に後ろに移動させる。
ステップS720において、CPU500は、変更対象設備のタスクのうち1つのタスクTを選択する。本実施形態では、例えば、設備Mのタスク11が選択される。
ステップS730において、完了時刻計算部530は、タスクTの最短工程間時間完了時刻を算出する。この最短工程間時間完了時刻は、タスクTの前工程のタスクの作業終了時刻などが変更されていなければ、変化しない。
ステップS740において、期限時刻計算部540は、タスクTの後工程向け期限時刻を算出する。この後工程向け期限時刻は、タスクTの後工程のタスクの作業開始時刻などが変更されていなければ、変化しない。
ステップS750において、CPU500は、残りのタスクがあるか否かを判定し、残りのタスクがあれば(ステップS750でYES)、CPU500は、別のタスクTを選択して(ステップS760)、処理はステップS730に戻る。本実施形態では、設備Mにはタスク11〜17の7つのタスクがあるため、例えば、ステップS720においてタスク11が選択され、ステップS760においてタスク12〜17が順番に選択される。
全てのタスクが終了すると(ステップS750でNO)、処理はステップS770に進む。ステップS770において、ガントチャート処理部550は、ガントチャートのうち変更対象設備に対応する個別チャートをディスプレイ100に表示する。
ステップS780において、表示制御部560は、ステップS730で算出された最短工程間時間完了時刻と、ステップ740で算出された後工程向け期限時刻とを用いて、前工程との関係線および後工程との関係線を更新し、更新した関係線を個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。
ステップS790において、シミュレーション部520は、別の変更対象設備があるか否かをユーザに問い合わせる。例えば、シミュレーション部520は、「別の変更対象設備あり」を表すボタンおよび「別の変更対象設備なし」を表すボタンをディスプレイ100に表示して、ユーザの選択を促す。ユーザが「別の変更対象設備あり」を選択すると(ステップS790でYES)、処理はステップS700に戻る。一方、ユーザが「別の変更対象設備なし」を選択すると(ステップS790でNO)、処理はステップS800に進む。
ステップS800において、CPU500は、ステップS700で選択された変更対象設備のうち1つの変更対象設備Qを選択する。本実施形態では例えば、設備Mが選択される。
ステップS810において、CPU500は、変更対象設備Qのタスクのうち、1つのタスクKを選択する。本実施形態では例えば、設備Mのタスク11が選択される。
ステップS820において、CPU500は、スケジュールデータ記憶部420から、タスクKの前工程のタスクと後工程のタスクとを取得する。本実施形態では例えば、図6を用いて説明されたように、タスク11の前工程のタスクであるタスク31と、タスク11の後工程のタスクであるタスク41とが取得される。
ステップS830において、期限時刻計算部540は、タスクKの前工程のタスクの後工程向け期限時刻を算出する。本実施形態では例えば、期限時刻計算部540は、図6を用いて説明されたように、タスク11の作業開始時刻tM1sをスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb11を最短工程間時間記憶部430から取得して、後工程向け期限時刻tMa11を算出する。
ステップS840において、完了時刻計算部530は、タスクKの後工程のタスクの最短工程間時間完了時刻を算出する。本実施形態では例えば、完了時刻計算部530は、図6を用いて説明されたように、タスク11の作業終了時刻tM11eをスケジュールデータ記憶部420から取得し、最短工程間時間Tb21を最短工程間時間記憶部430から取得して、最短工程間時間完了時刻tMa21を算出する。
ステップS850において、CPU500は、残りのタスクがあるか否かを判定する。残りのタスクがあれば(ステップS850でYES)、CPU500は、別のタスクKを選択して(ステップS860)、処理はステップS820に戻る。本実施形態では、設備Mにはタスク11〜17の7つのタスクがあるため、例えば、ステップS810において、タスク11が選択され、ステップS860において、タスク12〜17が順番に選択される。
全てのタスクが終了すると(ステップS850でNO)、処理はステップS870に進む。ステップS870において、CPU500は、ステップS700で選択された変更対象設備が残っているか否かを判別する。変更対象設備が残っていれば(ステップS870でYES)、CPU500は、別の変更対象設備Qを選択して(ステップS880)、処理はステップS810に戻る。
一方、全ての変更対象設備が終了すると(ステップS870でNO)、処理はステップS890に進む。ステップS890において、ガントチャート処理部550は、全ての設備のガントチャートをディスプレイ100に表示する。
ステップS900において、表示制御部560は、ステップ830で算出された後工程向け期限時刻と、ステップS840で算出された最短工程間時間完了時刻とを用いて、前工程との関係線および後工程との関係線を更新し、更新した関係線を個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。
(効果)
以上のように、例えば図5、図6を用いて説明されたように、第1実施形態では、スケジュール修正の結果、作業開始時刻及び作業終了時刻が変化したタスクの前工程及び後工程における関係線が更新されている。これによって、前工程及び後工程に対応する設備でのタスクの移動可能な範囲が即座に更新される。その結果、複数の設備のスケジュールを修正する際にも効率良く支援することができる。
また、第1実施形態では、表示制御部560は、図2〜図6に示されるように、個別チャートGc11等の上方及び下方に並べて、それぞれ、個別チャートGc11等と平行に延びる基準線Ln1,Ln2をディスプレイ100に表示している。そして、表示制御部560は、例えば基準線Ln1上の点Pt1,Pt2を、それぞれ、関係線Lr1,Lr2の一端とし、個別チャートGc11等において表される矩形の端部を関係線Lr1,Lr2の他端としている。また、例えば基準線Ln2上の点Pt12を、関係線Lr12の一端とし、個別チャートGc11等において表される矩形の端部を関係線Lr12の他端としている。また、表示制御部560は、点Pt1等を黒丸で表示している。
したがって、第1実施形態によれば、個別チャートにおけるタスクの前端に向けて延びる関係線の始点、つまり最短工程間時間完了時刻を容易に識別することができる。また、個別チャートにおけるタスクの後端から延びる関係線の終点、つまり後工程向け期限時刻を容易に識別することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態におけるスケジュール修正支援装置は、第1実施形態と同様に、複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援する。第2実施形態では、複数の設備は、さらに、バッチ設備を含む。バッチ設備は、異なるジョブに対する各タスクを同時に実行するものである。この同時に実行される各タスクは、「バッチ処理」と総称される。バッチ設備には、例えば、焼き入れ、焼き戻し、保温を行う熱処理炉、薬液に浸漬させて処理を行う薬品処理槽などが含まれる。
(構成)
図9は、第2実施形態におけるスケジュール修正支援装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図9に示されるように、第2実施形態におけるスケジュール修正支援装置は、第1実施形態と同様に、ディスプレイ100、入力部200、及び制御部300を備えている。制御部300は、記憶装置400及びCPU500を含む。
第2実施形態のCPU500は、プログラム記憶部410に記憶された第2実施形態の制御プログラムにしたがって動作することによって、初期スケジュール作成部510、シミュレーション部520、完了時刻計算部530、期限時刻計算部540、ガントチャート処理部550、表示制御部560、バッチ完了時刻計算部570、バッチ期限時刻計算部580の機能を有する。
第2実施形態の完了時刻計算部530(タスク完了時刻計算部の一例に相当)は、第1実施形態とほぼ同様に機能する。完了時刻計算部530は、バッチ処理に含まれるタスク毎に、最短工程間時間完了時刻を算出する。完了時刻計算部530は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、最短工程間時間完了時刻を再び算出する。完了時刻計算部530は、算出した最短工程間時間完了時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
第2実施形態の期限時刻計算部540(タスク期限時刻計算部の一例に相当)は、第1実施形態とほぼ同様に機能する。期限時刻計算部540は、バッチ処理に含まれるタスク毎に、後工程向け期限時刻を算出する。期限時刻計算部540は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、後工程向け期限時刻を再び算出する。期限時刻計算部540は、算出した後工程向け期限時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
バッチ完了時刻計算部570は、完了時刻計算部530によりタスク毎に算出された最短工程間時間完了時刻を用いて、バッチ設備用の全体最短工程間時間完了時刻を算出する。バッチ完了時刻計算部570は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、全体最短工程間時間完了時刻を再び算出する。バッチ完了時刻計算部570は、算出した全体最短工程間時間完了時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
バッチ期限時刻計算部580は、期限時刻計算部540によりタスク毎に算出された後工程向け期限時刻を用いて、バッチ設備用の全体後工程向け期限時刻を算出する。バッチ期限時刻計算部580は、スケジュールデータ記憶部420に格納されているスケジュールデータが変更されると、全体後工程向け期限時刻を再び算出する。バッチ期限時刻計算部580は、算出した全体後工程向け期限時刻を、スケジュールデータ記憶部420に格納する。
第2実施形態の表示制御部560は、第1実施形態の機能に加えて、スケジュールデータ記憶部420に格納されている全体最短工程間時間完了時刻と全体後工程向け期限時刻とを用いて、バッチ処理の前後の工程に対する最短余裕時間を表す最短余裕時間情報を、ガントチャートのうちバッチ設備に対応する個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。以下、図10、図11を参照して、表示制御部560によって表示される最短余裕時間情報の一例が説明される。
図10は、バッチ処理PB0と前工程との関係線を説明する図である。図10のセクション(A)は、関係線の生成手法を示し、セクション(B)は、ディスプレイ100に表示される表示画面111の一例を示す。表示画面111は、ガントチャートのうち設備MBにおいて実行されるバッチ処理PB0を表す個別チャートGc51を含む。この個別チャートGc51は、例えば、初期スケジュール作成部510によって作成された初期スケジュールを表す。以下では、ガントチャート又は個別チャートにおいてバッチ処理を表す矩形の前端及び後端は、それぞれ、単に「バッチ処理の前端」及び「バッチ処理の後端」と称される。
設備MBは、異なるジョブに対するタスクを同時に実行するバッチ設備である。図10の例では、バッチ処理PB0は、ジョブJb1に対するタスク51と、ジョブJb2に対するタスク52と、ジョブJb3に対するタスク53と、を含む。
設備MBで実行されるジョブJb1のタスク51の、前工程のタスク61は、設備L1で実行される。バッチ処理PB0の作業開始時刻tSB0を表すバッチ処理PB0の前端と、関係線Lr51で結ばれた点Px01は、タスク61の作業終了時刻tE1から最短工程間時間Tx1経過した最短工程間時間完了時刻tF1を表す。関係線Lr51によって、タスク61の作業終了時刻tE1からバッチ処理PB0(タスク51)の作業開始時刻tSB0までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx1を除いた待ち時間Ty1を、判別できる。
同様に、設備MBで実行されるジョブJb2のタスク52の、前工程のタスク62は、設備L2で実行される。バッチ処理PB0の作業開始時刻tSB0を表すバッチ処理PB0の前端と、関係線Lr52で結ばれた点Px02は、タスク62の作業終了時刻tE2から最短工程間時間Tx2経過した最短工程間時間完了時刻tF2を表す。関係線Lr52によって、タスク62の作業終了時刻tE2からバッチ処理PB0(タスク52)の作業開始時刻tSB0までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx2を除いた待ち時間Ty2を、判別できる。
同様に、設備MBで実行されるジョブJb3のタスク53の、前工程のタスク63は、設備L3で実行される。バッチ処理PB0の作業開始時刻tSB0を表すバッチ処理PB0の前端と、関係線Lr53で結ばれた点Px03は、タスク63の作業終了時刻tE3から最短工程間時間Tx3経過した最短工程間時間完了時刻tF3を表す。関係線Lr53によって、タスク63の作業終了時刻tE3からバッチ処理PB0(タスク51)の作業開始時刻tSB0までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx3を除いた待ち時間Ty3を、判別できる。
図10のセクション(A)に示されるように、完了時刻計算部530は、バッチ処理PB0を構成するタスク51,52,53毎に、前工程の作業終了時刻と、最短工程間時間とを用いて、最短工程間時間完了時刻をそれぞれ算出する。
バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PB0を構成するタスク51,52,53の最短工程間時間完了時刻tF1,tF2,tF3を比較して、最も遅い最短工程間時間完了時刻tF2を、バッチ処理PB0が行われるバッチ設備MB用の全体最短工程間時間完了時刻として算出する。そして、表示制御部560は、この全体最短工程間時間完了時刻tF2からバッチ処理PB0の前端に関係線Lr52を引く。すなわち、表示制御部560は、点Px01,Px03とバッチ処理PB0の前端との間には関係線を引かない。
このように、第2実施形態では、全体最短工程間時間完了時刻tF2からバッチ処理PB0の前端に引かれた関係線Lr52によって表される時間が、バッチ処理PB0全体としての前工程からの待ち時間として、表示画面111に表示される。これによって、バッチ処理PB0を構成するタスクの数が多くても、バッチ処理PB0を最も早く開始できる時刻から、どの程度待ち時間があるかを容易に判断できる。
図10において、B工程が、A工程の後工程であり、かつ、C工程の後工程である場合に、ジョブJb1は、第1ジョブの一例に相当し、ジョブJb2,Jb3は、それぞれ第2ジョブの一例に相当し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備L1は、第1設備の一例に相当し、設備L2,L3は、それぞれ第3設備の一例に相当し、タスク61は、第1タスクの一例に相当し、タスク51は、第2タスクの一例に相当し、タスク52,53は、それぞれ第3タスクの一例に相当し、タスク62,63は、それぞれ第4タスクの一例に相当し、設備MBの工程は、B工程の一例に相当し、設備L1の工程は、A工程の一例に相当し、設備L2,L3の工程は、それぞれC工程の一例に相当する。
また、最短工程間時間Tx1は、第1最短工程間時間の一例に相当し、最短工程間時間Tx2,Tx3は、それぞれ第2最短工程間時間の一例に相当し、最短工程間時間完了時刻tF1は、第1最短工程間時間完了時刻の一例に相当し、最短工程間時間完了時刻tF2,tF3は、それぞれ第2最短工程間時間完了時刻の一例に相当し、最短工程間時間完了時刻tF2は、全体最短工程間時間完了時刻の一例に相当し、待ち時間Ty1は、第1余裕時間の一例に相当し、待ち時間Ty2,Ty3は、それぞれ第2余裕時間の一例に相当し、待ち時間Ty2は、最短余裕時間の一例に相当し、関係線Lr52は、最短余裕時間情報の一例に相当する。
図11は、バッチ処理PB0と後工程との関係線を説明する図である。図11のセクション(A)は、関係線の生成手法を示し、セクション(B)は、ディスプレイ100に表示される表示画面111の一例を示す。表示画面111は、ガントチャートのうち設備MBにおいて実行されるバッチ処理PB0を表す個別チャートGc52を含む。この個別チャートGc52は、図10と同じバッチ処理PB0を含む。
設備MBで実行されるジョブJb1のタスク51の、後工程のタスク71は、設備N1で実行される。バッチ処理PB0の作業終了時刻tEB0を表すバッチ処理PB0の後端と、関係線Lr61で結ばれた点Py01は、タスク71の作業開始時刻tS1から最短工程間時間Tx4遡った後工程向け期限時刻tG1を表す。関係線Lr61によって、バッチ処理PB0(タスク51)の作業終了時刻tEB0からタスク71の作業開始時刻tS1までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx4を除いた後工程余裕時間Tz1を、判別できる。最短工程間時間は、本来、現工程のタスクの作業終了時刻を起点にして利用される。しかし、第2実施形態では、後工程余裕時間を計算するために、次工程のタスクの作業開始時刻から遡る形で利用している。
同様に、設備MBで実行されるジョブJb2のタスク52の、後工程のタスク72は、設備N2で実行される。バッチ処理PB0の作業終了時刻tEB0を表すバッチ処理PB0の後端と、関係線Lr62で結ばれた点Py02は、タスク72の作業開始時刻tS2から最短工程間時間Tx5遡った後工程向け期限時刻tG2を表す。関係線Lr62によって、バッチ処理PB0(タスク52)の作業終了時刻tEB0からタスク72の作業開始時刻tS2までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx5を除いた後工程余裕時間Tz2を、判別できる。
同様に、設備MBで実行されるジョブJb3のタスク53の、後工程のタスク73は、設備N3で実行される。バッチ処理PB0の作業終了時刻tEB0を表すバッチ処理PB0の後端と、関係線Lr63で結ばれた点Py03は、タスク73の作業開始時刻tS3から最短工程間時間Tx6遡った後工程向け期限時刻tG3を表す。関係線Lr63によって、バッチ処理PB0(タスク53)の作業終了時刻tEB0からタスク73の作業開始時刻tS3までの工程間時間のうち、最短工程間時間Tx6を除いた後工程余裕時間Tz3を、判別できる。
図11のセクション(A)に示されるように、期限時刻計算部540は、バッチ処理PB0を構成するタスク51,52,53毎に、後工程の作業開始時刻と、最短工程間時間とを用いて、後工程向け期限時刻をそれぞれ算出する。
バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PB0を構成するタスク51,52,53の後工程向け期限時刻tG1,tG2,tG3を比較して、最も早い後工程向け期限時刻tG3を、バッチ処理PB0が行われるバッチ設備MB用の全体後工程向け期限時刻として算出する。そして、表示制御部560は、この全体後工程向け期限時刻tG3からバッチ処理PB0の後端に関係線Lr63を引く。すなわち、表示制御部560は、点Py01,Py02とバッチ処理PB0の後端との間には関係線を引かない。
このように、第2実施形態では、全体後工程向け期限時刻tG3からバッチ処理PB0の後端に引かれた関係線Lr63によって表される時間が、バッチ処理PB0全体としての後工程への余裕時間として、表示画面111に表示される。これによって、バッチ処理PB0を構成するタスクの数が多くても、バッチ処理PB0が、後工程に対して、どの程度、余裕時間があるかを容易に判断できる。
図11において、B工程が、A工程の前工程であり、かつ、C工程の前工程である場合に、ジョブJb1は、第1ジョブの一例に相当し、ジョブJb2,Jb3は、それぞれ第2ジョブの一例に相当し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備N1は、第1設備の一例に相当し、設備N2,N3は、それぞれ第3設備の一例に相当し、タスク71は、第1タスクの一例に相当し、タスク51は、第2タスクの一例に相当し、タスク52,53は、それぞれ第3タスクの一例に相当し、タスク72,73は、それぞれ第4タスクの一例に相当し、設備MBの工程は、B工程の一例に相当し、設備N1の工程は、A工程の一例に相当し、設備N2,N3の工程は、それぞれC工程の一例に相当する。
また、最短工程間時間Tx4は、第5最短工程間時間の一例に相当し、最短工程間時間Tx5,Tx6は、それぞれ第6最短工程間時間の一例に相当し、後工程向け期限時刻tG1は、第3後工程向け期限時刻の一例に相当し、後工程向け期限時刻tG2,tG3は、それぞれ第4後工程向け期限時刻の一例に相当し、後工程向け期限時刻tG3は、全体後工程向け期限時刻の一例に相当し、後工程余裕時間Tz1は、第1余裕時間の一例に相当し、後工程余裕時間Tz2,Tz3は、第2余裕時間の一例に相当し、後工程余裕時間Tz3は、最短余裕時間の一例に相当し、関係線Lr63は、最短余裕時間情報の一例に相当する。
(スケジュールの変更)
図12は、第2実施形態における生産スケジュール変更の一例を示す図である。図12では、簡単のために、1つのバッチ設備MBの生産スケジュールが示されている。図12において、セクション(A)は、変更前の生産スケジュールを表す個別チャートGc53を示し、セクション(B)は、変更後の生産スケジュールを表す個別チャートGc54を示す。この第2実施形態では、図12に示されるように、図10で説明された前工程とバッチ設備MBとの関係線と、図11で説明された後工程とバッチ設備MBとの関係線との両方がディスプレイ100に表示される。
図12のセクション(A)に示されるバッチ設備MBの生産スケジュールでは、バッチ処理PB1〜PB7が、順に実行されるようになっている。図12のセクション(A)において、点Px1とバッチ処理PB1の前端との間に引かれる関係線Lr71が垂直になっている。したがって、バッチ処理PB1に含まれるジョブJb1,Jb2,Jb3に対するタスクのうち少なくとも1つのタスクの、前工程のタスクからの待ち時間はゼロである。言い換えると、バッチ処理PB1の作業開始時刻t11は、全体最短工程間時間完了時刻に等しい。
また、図12のセクション(A)において、点Py2とバッチ処理PB2の後端との間に引かれる関係線Lr72が垂直になっている。したがって、バッチ処理PB2の後工程余裕時間はゼロである。言い換えると、バッチ処理PB2の作業終了時刻t13は、後工程向け期限時刻に等しい。
このため、もし、バッチ処理PB1に含まれるジョブJb1,Jb2,Jb3に対するタスクのうち最短工程間時間完了時刻が全体最短工程間時間完了時刻に等しいタスクの、前工程のタスクの作業、又はバッチ処理PB1自身の作業が遅れると、バッチ処理PB2の作業終了時刻が遅くなる。その結果、バッチ処理PB2の後工程のタスクの作業開始時刻も遅れることになって、作業の遅れが後工程に伝播していく。
そこで、ユーザは、入力部200を用いて、例えば、変更対象の設備として、設備MBを指定し、変更対象のタスクとして、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2との入れ替えを指定する。すると、シミュレーション部520は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替えて、スケジュールを再計算する。ガントチャート処理部550は、再計算されたスケジュールを表すガントチャートをディスプレイ100に表示する。
シミュレーション部520は、第2実施形態では例えば、第1実施形態と同様に「タスクの作業は可能な限り早く開始する」というシミュレーションルールを有する。一方、図12のセクション(A)において、点Px2によって表される時刻t12は、バッチ処理PB2の、前工程との間における全体最短工程間時間完了時刻である。
そこで、シミュレーション部520は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替えたときに、図12のセクション(B)に示されるように、全体最短工程間時間完了時刻t12を、バッチ処理PB2の作業開始時刻とする。言い換えると、点Px2とバッチ処理PB2の前端とを結ぶ関係線Lr73は、図12のセクション(B)に示されるように、垂直に引かれる。
設備MBにおける作業の開始時刻は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替えることによって、図12のセクション(A)とセクション(B)とを比較すると分かるように、時刻t11から時刻t12に遅くなっている。したがって、バッチ処理PB3,PB4の作業開始時刻も、時間(t12−t11)だけ、それぞれセクション(A)の時刻t13,t14からセクション(B)の時刻t130,t140に遅くなっている。
なお、図12のセクション(A)において、バッチ処理PB4の作業終了時刻t18と、バッチ処理PB5の作業開始時刻t15との間は、時間(t12−t11)より長い時間、空いている。したがって、図12のセクション(B)に示されるように、バッチ処理PB5,PB6,PB7の作業開始時刻t15,t16,t17は、それぞれ、スケジュール変更前と同じである。
図12に示されるように、図10で説明された前工程との関係線と、図11で説明された後工程との関係線との両方を示すことにより、第1実施形態と同様に、第2実施形態でも、現工程(バッチ処理)における待ち時間(滞留状況)と後工程に対する余裕時間を容易に確認することができる。そのため、スケジュールを修正する際に、前後の工程に影響しない範囲で、各バッチ処理が移動可能な時間範囲を簡単に判断することができる。
例えば、図12のセクション(A)において、バッチ処理PB3は、左方に待ち時間Taだけ移動させることができ、右方に後工程余裕時間Tbbだけ移動させることができる。すなわち、バッチ処理PB3の移動可能範囲Rgは、全体最短工程間時間完了時刻tF4を表す点Px3から、全体後工程向け期限時刻tG4を表す点Py3までの範囲である。
このように、図12では、第1実施形態と同様に、他の工程に影響しないようにスケジュールを修正することが容易に行える。このため、ジョブショップ型のような複雑な生産スケジュールでも、工程間の時間制約を順守したスケジュールの修正を容易に行うことができる。
なお、図12では、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替えているが、設備MBの前後の工程のタスクは変更されていない。このため、点Px1,Px2等の位置(つまり全体最短工程間時間完了時刻を表す点の位置)、及び点Py1,Py2,Py3等の位置(つまり全体後工程向け期限時刻を表す点の位置)は、セクション(A)とセクション(B)との間で変更されていない。
(関係線の更新)
上述のようにスケジュールが変更されると、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、作業開始時刻及び作業終了時刻が変更されたバッチ処理を構成するタスクの、前工程における関係線及び後工程における関係線を更新する必要がある。そこで、次に、図12で説明されたようにスケジュールが変更されたとき(つまりバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とが入れ替えられたとき)に行われる前工程における関係線の更新及び後工程における関係線の更新が、図13、図14を用いて説明される。
図13は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とが入れ替えられる前(つまり図12のセクション(A)に示される変更前のスケジュール)の関係線を説明する図である。図14は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とが入れ替えられた後(つまり図12のセクション(B)に示される変更後のスケジュール)の関係線を説明する図である。図13、図14には、それぞれ、個別チャートにおいて、バッチ処理PB1,PB2及びその前後の工程のタスクのみが示されている。図13、図14において、設備MBのみが、バッチ処理を行うバッチ設備であり、最短工程間時間は、簡単のために、一律に4時間に設定されている。
図13、図14において、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1,Jb2,Jb3の各タスクの、前後の工程のタスクは以下の通りである。すなわち、ジョブJb1のタスクの、前工程のタスクは設備LLで実行されるタスク81であり、後工程のタスクは設備Oで実行されるタスク91である。ジョブJb2のタスクの、前工程のタスクは設備LLで実行されるタスク82であり、後工程のタスクは設備Nで実行されるタスク92である。ジョブJb3のタスクの、前工程のタスクは設備KKで実行されるタスク83であり、後工程のタスクは設備Nで実行されるタスク93である。
図13、図14において、バッチ処理PB2を構成するジョブJb4,Jb5の各タスクの、前後の工程のタスクは以下の通りである。すなわち、ジョブJb4のタスクの、前工程のタスクは設備KKで実行されるタスク84であり、後工程のタスクは設備Oで実行されるタスク94である。ジョブJb5のタスクの、前工程のタスクは設備KKで実行されるタスク85であり、後工程のタスクは設備Oで実行されるタスク95である。
(関係線の更新の第1例)
まず、図13を用いて、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1,Jb2,Jb3に対する各タスクの、前工程のタスク81,82,83における変更前の関係線が説明される。上述のように、バッチ処理PB1の前端と点Px1との間で関係線Lr71が垂直に引かれており、バッチ処理PB1の作業開始時刻t11は、全体最短工程間時間完了時刻に等しい。言い換えると、バッチ処理PB1の作業開始時刻t11から最短工程間時間(上述のように、4時間)遡った時刻t21は、ジョブJb1,Jb2,Jb3に対する各タスクの作業終了時刻のうち、最も遅い時刻(図13では、ジョブJb2のタスク82の作業終了時刻)である。
そして、ジョブJb2のタスク82及びジョブJb1のタスク81が実行される設備LLの個別チャートGc61に並べて、タスク82,81から見て後工程であるバッチ処理PB1との関係線が表示されている。すなわち、タスク82の後端と点Px4とを結ぶ垂直な関係線Lr82が表示されている。上述のように、ジョブJb2のタスク82の作業終了時刻t21は、バッチ処理PB1の作業開始時刻t11から最短工程間時間遡った時刻である。言い換えると、タスク82の作業終了時刻t21は、後工程向け期限時刻でもある。このことは、関係線Lr82が垂直であることから分かる。また、タスク81の後端と点Px4とを結ぶ関係線Lr81が表示されている。
また、ジョブJb3のタスク83が実行される設備KKの個別チャートGc62に並べて、タスク83から見て後工程であるバッチ処理PB1との関係線が表示されている。すなわち、点Px4と同じ時刻の点Px5とタスク83の後端とを結ぶ関係線Lr83が表示されている。
次に、図14を用いて、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1,Jb2,Jb3に対するタスクの、前工程のタスク81,82,83における更新後の関係線が説明される。ユーザによってバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図14の例では、バッチ処理PB1の作業開始時刻が時刻t11(図13)から時刻t22に遅くなっている。この新たなバッチ処理PB1の作業開始時刻t22は、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PB1の作業開始時刻t22をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ期限時刻計算部580は、タスク81,82,83とバッチ処理PB1との各最短工程間時間のうち、全体最短工程間時間完了時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。図10の例では、バッチ期限時刻計算部580は、タスク62の最短工程間時間Tx2を最短工程間時間記憶部430から取得する。
バッチ期限時刻計算部580は、作業開始時刻t22から最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻t23を算出する。この後工程向け期限時刻t23は、タスク81,82,83に共通である。バッチ期限時刻計算部580は、算出した後工程向け期限時刻t23を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された後工程向け期限時刻t23に基づき、点Px4,Px5を右方に、つまり時間的に後の方に移動させる。
表示制御部560は、移動した点Px4とタスク81,82の後端とを結ぶように関係線Lr81,Lr82をそれぞれ変更する。表示制御部560は、変更した点Px4と関係線Lr81,Lr82とを、個別チャートGc61に並べて表示する。表示制御部560は、移動した点Px5とタスク83の後端とを結ぶように関係線Lr83を変更する。表示制御部560は、変更した点Px5と関係線Lr83とを、個別チャートGc62に並べて表示する。
(関係線の更新の第2例)
次に、図13を用いて、バッチ処理PB2を構成するジョブJb4,Jb5に対する各タスクの、前工程のタスク84,85における変更前の関係線が説明される。ジョブJb4のタスク84及びジョブJb5のタスク85を実行する設備KKの個別チャートGc62に並べて、タスク84,85から見て後工程のバッチ処理PB2との関係線が表示されている。すなわち、点Px2と同じ時刻t12(バッチ処理PB2の作業開始時刻t31から最短工程間時間遡った全体後工程向け期限時刻)を表す点Px6と、点Px6とタスク84,85の後端とをそれぞれ結ぶ関係線Lr84,Lr85とが表示されている。
次に、図14を用いて、バッチ処理PB2の前工程のタスク84,85における更新後の関係線が説明される。ユーザによってバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算し、時刻t12をバッチ処理PB2の新たな作業開始時刻とする。作業開始時刻t12は、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PB2の作業開始時刻t12をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ期限時刻計算部580は、タスク84,85とバッチ処理PB1との各最短工程間時間のうち、全体最短工程間時間完了時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。
バッチ期限時刻計算部580は、作業開始時刻t12から最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻t32を算出する。この後工程向け期限時刻t32は、タスク84,85に共通である。バッチ期限時刻計算部580は、算出した後工程向け期限時刻t32を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された後工程向け期限時刻t32に基づき、点Px6を移動させる。表示制御部560は、移動させた点Px6と、点Px6とタスク84,85の後端とをそれぞれ結ぶ関係線Lr84,Lr85とを、個別チャートGc62に並べて表示する。
上述のように、時刻t12は、全体最短工程間時間完了時刻であるので、時刻t12から最短工程間時間(4時間)遡った時刻t32は、タスク84,85の各作業終了時刻のうち最も遅い時刻(図14ではタスク85の作業終了時刻)である。このため、点Px6とタスク85の後端とを結ぶ関係線Lr85は、垂直に引かれる。
(関係線の更新の第3例)
次に、図13を用いて、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1,Jb2,Jb3に対する各タスクの、後工程のタスク91,92,93における変更前の関係線が説明される。ジョブJb1のタスク91を実行する設備Oの個別チャートGc63に並べて、タスク91から見て前工程であるバッチ処理PB1との関係線が表示されている。すなわち、バッチ処理PB1の作業終了時刻t31から最短工程間時間経過した全体最短工程間時間完了時刻t33を表す点Py4が表示され、点Py4とタスク91の前端とを結ぶ関係線Lr91が表示されている。
また、ジョブJb2のタスク92及びジョブJb3のタスク93が実行される設備Nの個別チャートGc64に並べて、タスク92,93から見て前工程であるバッチ処理PB1との関係線が表示されている。すなわち、点Py4と同じ時刻の点Py5とタスク92,93の後端とをそれぞれ結ぶ関係線Lr92,Lr93が表示されている。
次に、図14を用いて、バッチ処理PB1の後工程のタスク91,92,93における更新後の関係線が説明される。ユーザによってバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図14の例では、バッチ処理PB1の作業終了時刻が時刻t31(図13)から時刻t34に遅くなっている。この新たなバッチ処理PB1の作業終了時刻t34は、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PB1の作業終了時刻t34をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PB1とタスク91,92,93との各最短工程間時間のうち、全体最短後工程向け期限時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。図11の例では、バッチ完了時刻計算部570は、タスク73の最短工程間時間Tx6を最短工程間時間記憶部430から取得する。
バッチ完了時刻計算部570は、作業終了時刻t34から最短工程間時間経過した最短工程間時間完了時刻t35を算出する。この最短工程間時間完了時刻t35は、タスク91,92,93に共通である。バッチ完了時刻計算部570は、算出した最短工程間時間完了時刻t35を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された最短工程間時間完了時刻t35に基づき、点Py4,Py5を右方に、つまり時間的に後の方に移動させる。
表示制御部560は、移動した点Py4とタスク91の前端とを結ぶように、関係線Lr91を変更する。表示制御部560は、変更した点Py4と関係線Lr91とを、個別チャートGc63に並べて表示する。表示制御部560は、移動した点Py5とタスク92,93の前端とを結ぶように、関係線Lr92,Lr93を変更する。表示制御部560は、変更した点Py5と関係線Lr92,Lr93とを、個別チャートGc64に並べて表示する。
(関係線の更新の第4例)
次に、図13を用いて、バッチ処理PB2を構成するジョブJb4,Jb5に対する各タスクの、後工程のタスク94,95における変更前の関係線が説明される。図12を用いて説明されたように、バッチ処理PB2の後端と点Py2との間で関係線Lr72が垂直に引かれており、バッチ処理PB2の作業終了時刻t13は、全体後工程向け期限時刻に等しい。言い換えると、タスク94,95の作業開始時刻のうち早い方の時刻(図13ではタスク94の作業開始時刻t36)から最短工程間時間遡った時刻は、バッチ処理PB2の作業終了時刻t13である。
そして、ジョブJb4,Jb5のタスク94,95を実行する設備Oの個別チャートGc63に並べて、タスク94,95から見て前工程であるバッチ処理PB2との関係線が表示されている。すなわち、タスク94の前端と点Py6とを結ぶ垂直な関係線Lr94と、タスク95の前端と点Py6とを結ぶ関係線Lr95とが表示されている。上述のように、バッチ処理PB2の作業終了時刻t13は、タスク94の作業開始時刻t36から最短工程間時間(4時間)遡った時刻である。言い換えると、バッチ処理PB2の作業終了時刻t13は、全体後工程向け期限時刻でもある。このことは、関係線Lr94が垂直であることから分かる。
次に、図14を用いて、バッチ処理PB2を構成するジョブJb4,Jb5に対する各タスクの、後工程のタスク94,95における更新後の関係線が説明される。ユーザによってバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替える指示が入力されると、シミュレーション部520は、スケジュールを再計算する。これによって、図14の例では、バッチ処理PB2の作業終了時刻が時刻t13(図13)から時刻t22に早くなっている。この新たなバッチ処理PB2の作業終了時刻t22は、シミュレーション部520によってスケジュールデータ記憶部420に格納される。
バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PB2の作業終了時刻t22をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PB1とタスク94,95との各最短工程間時間のうち、全体最短後工程向け期限時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。
バッチ完了時刻計算部570は、作業終了時刻t22から最短工程間時間経過した最短工程間時間完了時刻t38を算出する。この最短工程間時間完了時刻t38は、タスク94,95に共通である。バッチ完了時刻計算部570は、算出した最短工程間時間完了時刻t38を表示制御部560に通知する。表示制御部560は、通知された最短工程間時間完了時刻t38に基づき、点Py6を左方に、つまり時間的に前の方に移動させる。表示制御部560は、移動した点Py6とタスク94,95の前端とを結ぶように、関係線Lr94,Lr95を変更する。表示制御部560は、変更した点Py6と関係線Lr94,Lr95とを、個別チャートGc63に並べて表示する。
(関係線の更新のまとめ)
図13に示されるように、スケジュールの変更前には、設備MBにおけるバッチ処理PB2の作業終了時刻t13から、後工程であるタスク94の作業開始時刻t36までの間に余裕時間は無かった。これに対して、スケジュールの変更後には、図14に示されるように、設備MBにおけるバッチ処理PB2の作業終了時刻t22と、後工程であるタスク94の作業開始時刻t37との間に、最短工程間時間完了時刻t38からタスク94の作業開始時刻t37までの余裕時間が生じている。これによって、作業の遅れが後工程に伝播していくことを避けることができる。
図13及び図14において、B工程が、A工程の後工程であり、かつ、C工程の後工程である場合に、ジョブJb1は、第1ジョブの一例に相当し、ジョブJb2は、第2ジョブの一例に相当する。ジョブJb1に関し、設備LLは、第1設備の一例に相当し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備Oは、第4設備の一例に相当する。ジョブJb2に関し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備LLは、第3設備の一例に相当し、設備Nは、第5設備の一例に相当する。ジョブJb1に関し、タスク81は、第1タスクの一例に相当し、バッチ処理PB1におけるジョブJb1のタスクは、第2タスクの一例に相当し、タスク91は、第5タスクの一例に相当する。ジョブJb2に関し、バッチ処理PB1におけるジョブJb2のタスクは、第3タスクの一例に相当し、タスク82は、第4タスクの一例に相当し、タスク92は、第6タスクの一例に相当する。ジョブJb1に関し、設備LLの工程はA工程の一例に相当し、設備MBの工程はB工程の一例に相当し、設備Oの工程はD工程の一例に相当する。ジョブJb2に関し、設備LLの工程はC工程の一例に相当し、設備MBの工程はB工程の一例に相当し、設備Nの工程はE工程の一例に相当する。
また、図13及び図14において、B工程が、A工程の後工程であり、かつ、C工程の後工程である場合に、ジョブJb4は、第1ジョブの一例に相当し、ジョブJb5は、第2ジョブの一例に相当する。ジョブJb4に関し、設備KKは、第1設備の一例に相当し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備Oは、第4設備の一例に相当する。ジョブJb5に関し、設備MBは、第2設備の一例に相当し、設備KKは、第3設備の一例に相当し、設備Oは、第5設備の一例に相当する。ジョブJb4に関し、タスク84は、第1タスクの一例に相当し、バッチ処理PB1におけるジョブJb4のタスクは、第2タスクの一例に相当し、タスク94は、第5タスクの一例に相当する。ジョブJb5に関し、バッチ処理PB1におけるジョブJb5のタスクは、第3タスクの一例に相当し、タスク85は、第4タスクの一例に相当し、タスク95は、第6タスクの一例に相当する。ジョブJb4に関し、設備KKの工程はA工程の一例に相当し、設備MBの工程はB工程の一例に相当し、設備Oの工程はD工程の一例に相当する。ジョブJb5に関し、設備KKの工程はC工程の一例に相当し、設備MBの工程はB工程の一例に相当し、設備Oの工程はE工程の一例に相当する。
(動作)
図15、図16は、第2実施形態のスケジュール修正支援装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。図17は、図15のステップS1540のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。図18は、図15のステップS1545のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
なお、第1実施形態と同様に、図15、図16の動作が開始される前に、初期スケジュール作成部510は、既に初期スケジュールを作成している。初期スケジュール作成部510は、作成した初期スケジュールを表すスケジュールデータを既にスケジュールデータ記憶部420に保存している。ガントチャート処理部550は、初期スケジュールのガントチャートを作成し、作成したガントチャートをディスプレイ100に表示する。表示制御部560は、例えば図12のセクション(A)に示されるように、初期スケジュールのスケジュールデータから作成した関係線をディスプレイ100に表示する。初期スケジュールのガントチャート及び関係線がディスプレイ100に表示された状態で、図15、図16の動作が開始される。
ステップS1500において、シミュレーション部520は、入力部200を用いてユーザにより指定された変更対象のバッチ設備及びバッチ処理を受け付ける。シミュレーション部520は、受け付けた変更対象のバッチ設備及びバッチ処理の情報を変更内容記憶部440に保存する。例えば、図12を用いて説明されたように、変更対象のバッチ設備として設備MBが受け付けられ、変更対象のバッチ処理として、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替えることの指示が受け付けられる。
ステップS1505において、シミュレーション部520は、変更対象設備のシミュレーションを行う。例えば、シミュレーション部520は、設備MBにおいてバッチ処理PB1とバッチ処理PB2とを入れ替える。シミュレーション部520は、バッチ処理PB2の作業開始時刻を可能な限り早くするために作業開始時刻t12とする。また、シミュレーション部520は、バッチ処理PB1とバッチ処理PB2とが入れ替えられた状態で、他のバッチ処理(図12のセクション(A)では、バッチ処理PB3〜PB7)が整合するように、それらの位置を調整する。第2実施形態では、シミュレーション部520は、図12を用いて説明されたように、バッチ処理PB3,PB4の作業開始時刻及び作業終了時刻を時間的に後ろに移動させる。
ステップS1510において、CPU500は、変更対象のバッチ設備のバッチ処理のうち1つのバッチ処理PBを選択する。例えば、設備MBのバッチ処理PB1が選択される。ステップS1515において、CPU500は、バッチ処理PBのタスクのうち1つのタスクTを選択する。例えば、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1のタスクが選択される。
ステップS1520において、完了時刻計算部530は、タスクTの最短工程間時間完了時刻を算出する。この最短工程間時間完了時刻は、タスクTの前工程のタスクの作業終了時刻などが変更されていなければ、変化しない。
ステップS1525において、期限時刻計算部540は、タスクTの後工程向け期限時刻を算出する。この後工程向け期限時刻は、タスクTの後工程のタスクの作業開始時刻などが変更されていなければ、変化しない。
ステップS1530において、CPU500は、残りのタスクがあるか否かを判定し、残りのタスクがあれば(ステップS1530でYES)、CPU500は、別のタスクTを選択して(ステップS1535)、処理はステップS1520に戻る。第2実施形態では、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1,Jb2,Jb3の3つのタスクがあるため、例えば、ステップS1515においてジョブJb1のタスクが選択され、ステップS1535においてジョブJb2,Jb3のタスクが順番に選択される。全てのタスクが終了すると(ステップS1530でNO)、処理はステップS1540に進む。
ステップS1540において、バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PBの全体最短工程間時間完了時刻を算出する。図17のステップS1700において、バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PBの各タスクの最短工程間時間完了時刻を比較する。ステップS1705において、バッチ完了時刻計算部570は、最も遅い最短工程間時間完了時刻をバッチ処理PBの全体最短工程間時間完了時刻として算出する。
図15に戻って、ステップS1545において、バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PBの全体後工程向け期限時刻を算出する。図18のステップS1800において、バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PBの各タスクの後工程向け期限時刻を比較する。ステップS1805において、バッチ期限時刻計算部580は、最も早い後工程向け期限時刻をバッチ処理PBの全体後工程向け期限時刻として算出する。
図15に戻って、ステップS1550において、CPU500は、残りのバッチ処理があるか否かを判定し、残りのバッチ処理があれば(ステップS1550でYES)、CPU500は、別のバッチ処理PBを選択して(ステップS1555)、処理はステップS1515に戻る。第2実施形態では、バッチ設備MBにはバッチ処理PB1〜PB7の7つのバッチ処理があるため、例えば、ステップS1510においてバッチ処理PB1が選択され、ステップS1555においてバッチ処理PB2〜PB7が順番に選択される。
全てのバッチ処理が終了すると(ステップS1550でNO)、処理はステップS1560に進む。ステップS1560において、ガントチャート処理部550は、ガントチャートのうち変更対象のバッチ設備に対応する個別チャートをディスプレイ100に表示する。
ステップS1565において、表示制御部560は、ステップS1540で算出された全体最短工程間時間完了時刻と、ステップ1545で算出された全体後工程向け期限時刻とを用いて、前工程との関係線および後工程との関係線を更新し、更新した関係線を個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。
ステップS1570において、シミュレーション部520は、別の変更対象のバッチ設備があるか否かをユーザに問い合わせる。例えば、シミュレーション部520は、「別の変更対象のバッチ設備あり」を表すボタンおよび「別の変更対象のバッチ設備なし」を表すボタンをディスプレイ100に表示して、ユーザの選択を促す。ユーザが「別の変更対象のバッチ設備あり」を選択すると(ステップS1570でYES)、処理はステップS1500に戻る。一方、ユーザが「別の変更対象のバッチ設備なし」を選択すると(ステップS1570でNO)、処理は図16のステップS1600に進む。
ステップS1600において、CPU500は、ステップS1500で選択された変更対象のバッチ設備のうち1つの変更対象のバッチ設備Qを選択する。例えば、設備MBが選択される。ステップS1605において、CPU500は、変更対象のバッチ設備Qのバッチ処理のうち、1つのバッチ処理QBを選択する。例えば、設備MBのバッチ処理PB1が選択される。ステップS1610において、CPU500は、バッチ処理QBのタスクのうち、1つのタスクKを選択する。例えば、バッチ処理PB1のジョブJb1のタスクが選択される。
ステップS1615において、CPU500は、スケジュールデータ記憶部420から、タスクKの前工程のタスクと後工程のタスクとを取得する。例えば、図14を用いて説明されたように、バッチ処理PB1を構成するジョブJb1に対するタスクの、前工程のタスクであるタスク81と、後工程のタスクであるタスク91とが取得される。
ステップS1620において、バッチ期限時刻計算部580は、タスクKの前工程のタスクの後工程向け期限時刻を算出する。第2実施形態では例えば、バッチ期限時刻計算部580は、図14を用いて説明されたように、バッチ処理PB1の作業開始時刻t22をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ期限時刻計算部580は、バッチ処理PBの前工程の各タスクの各最短工程間時間のうち、全体最短工程間時間完了時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。バッチ期限時刻計算部580は、取得した最短工程間時間を用いて、後工程向け期限時刻を算出する。
ステップS1625において、バッチ完了時刻計算部570は、タスクKの後工程のタスクの最短工程間時間完了時刻を算出する。第2実施形態では例えば、バッチ完了時刻計算部570は、図14を用いて説明されたように、バッチ処理PB1の作業終了時刻t34をスケジュールデータ記憶部420から取得する。バッチ完了時刻計算部570は、バッチ処理PBの後工程の各タスクの各最短工程間時間のうち、全体後工程向け期限時刻として採用されたタスクとバッチ処理PB1との最短工程間時間を最短工程間時間記憶部430から取得する。バッチ完了時刻計算部570は、取得した最短工程間時間を用いて、最短工程間時間完了時刻を算出する。
ステップS1630において、CPU500は、バッチ処理QBにおいて残りのタスクがあるか否かを判定する。残りのタスクがあれば(ステップS1630でYES)、CPU500は、別のタスクKを選択して(ステップS1635)、処理はステップS1615に戻る。第2実施形態では、バッチ処理PB1にはジョブJb1,Jb2,Jb3に対する3つのタスクがあるため、例えば、ステップS1610において、ジョブJb1に対するタスクが選択され、ステップS1635において、ジョブJb2,Jb3に対するタスクが順番に選択される。
全てのタスクが終了すると(ステップS1630でNO)、処理はステップS1640に進む。ステップS1640において、CPU500は、残りのバッチ処理があるか否かを判定する。残りのバッチ処理があれば(ステップS1640でYES)、CPU500は、別のバッチ処理QBを選択して(ステップS1645)、処理はステップS1610に戻る。第2実施形態では、設備MBにはバッチ処理PB1〜PB7の7つのバッチ処理があるため、例えば、ステップS1605において、バッチ処理PB1が選択され、ステップS1645において、バッチ処理PB2〜PB7が順番に選択される。
全てのバッチ処理が終了すると(ステップS1640でNO)、処理はステップS1650に進む。ステップS1650において、CPU500は、ステップS1500で選択された変更対象のバッチ設備が残っているか否かを判別する。変更対象のバッチ設備が残っていれば(ステップS1650でYES)、CPU500は、別の変更対象のバッチ設備Qを選択して(ステップS1655)、処理はステップS1605に戻る。
一方、全ての変更対象のバッチ設備が終了すると(ステップS1650でNO)、処理はステップS1660に進む。ステップS1660において、ガントチャート処理部550は、全ての設備のガントチャートをディスプレイ100に表示する。
ステップS1665において、表示制御部560は、ステップ1620で算出された後工程向け期限時刻と、ステップS1625で算出された最短工程間時間完了時刻とを用いて、前工程との関係線および後工程との関係線を更新し、更新した関係線を個別チャートに並べてディスプレイ100に表示する。
(効果)
以上のように、例えば図13、図14を用いて説明されたように、第2実施形態では、スケジュール修正の結果、作業開始時刻及び作業終了時刻が変化したバッチ処理の前工程及び後工程における関係線が更新されている。これによって、前工程及び後工程に対応する設備でのタスクの移動可能な範囲が即座に更新される。その結果、バッチ設備を含む複数の設備のスケジュールを修正する際にも効率良く支援することができる。
また、第2実施形態では、表示制御部560は、図10〜図14に示されるように、個別チャートGc51等の上方及び下方に並べて、それぞれ、個別チャートGc51等と平行に延びる基準線Ln1,Ln2をディスプレイ100に表示している。そして、表示制御部560は、例えば図10に示されるように、基準線Ln1上の点Px02を、関係線Lr52の一端とし、個別チャートGc51等においてバッチ処理を表す矩形の端部を関係線Lr52の他端としている。また、例えば図11に示されるように、基準線Ln2上の点Py03を、関係線Lr63の一端とし、個別チャートGc51等においてバッチ処理を表す矩形の端部を関係線Lr63の他端としている。また、表示制御部560は、点Px02等を黒丸で表示している。
したがって、第2実施形態によれば、個別チャートにおけるバッチ処理の前端に向けて延びる関係線の始点、つまり全体最短工程間時間完了時刻を容易に識別することができる。また、個別チャートにおけるバッチ処理の後端から延びる関係線の終点、つまり全体後工程向け期限時刻を容易に識別することができる。
(変形された実施形態)
(1)上記第1実施形態では、表示制御部560は、図2〜図6に示されるように、個別チャートの上方及び下方に並べて、それぞれ、個別チャートと平行に延びる基準線Ln1,Ln2を表示しているが、基準線Ln1,Ln2を表示しなくてもよい。また、表示制御部560は、点Pt1等を黒丸で表示しなくてもよい。
表示制御部560は、関係線Lr1等のみを個別チャートに並べてディスプレイ100に表示してもよい。この場合でも、ユーザは、関係線Lr1等の端部により、最短工程間時間完了時刻及び後工程向け期限時刻を識別することができる。これらの点は、第2実施形態でも同様である。
(2)上記第1実施形態では、図8のステップS850において、変更対象設備の全てのタスクが選択されたか否かを判定しているが、これに限られない。図7のステップS710のシミュレーションにおいて、作業開始時刻又は作業終了時刻が変更されたタスクのみが選択されるようにしてもよい。すなわち、例えば図4のセクション(B)において、タスク11〜14のみが選択されるようにしてもよい。タスク15〜17は、作業開始時刻及び作業終了時刻が変更されていないため、前工程タスクの後工程向け期限時刻と、後工程タスクの最短工程間時間完了時刻とは、変化しないので、再計算する必要が無いからである。
この点は、第2実施形態でも同様である。すなわち、図16のステップS1640において、変更対象のバッチ設備の全てのバッチ処理が選択されたか否かを判定しているが、これに限られない。図15のステップS1505のシミュレーションにおいて、作業開始時刻又は作業終了時刻が変更されたバッチ処理のみが選択されるようにしてもよい。すなわち、例えば図12のセクション(B)において、バッチ処理PB1〜PB4のみが選択されるようにしてもよい。バッチ処理PB5〜PB7は、作業開始時刻及び作業終了時刻が変更されていないため、前工程タスクの後工程向け期限時刻と、後工程タスクの最短工程間時間完了時刻とは、変化しないので、再計算する必要が無いからである。
100 ディスプレイ
200 入力部
420 スケジュールデータ記憶部
430 最短工程間時間記憶部
530 完了時刻計算部
540 期限時刻計算部
550 ガントチャート処理部
560 表示制御部
570 バッチ完了時刻計算部
580 バッチ期限時刻計算部

Claims (13)

  1. 複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置であって、
    各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
    前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
    前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
    前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1ないし第3設備を含み、
    前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクと、前記B工程の後工程であるC工程に対応する前記第3設備において実行される第3タスクとを含み、
    前記スケジュール修正支援装置は、
    表示部と、
    前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
    一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
    前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理部と、
    前記ガントチャートのうち前記第2設備に対応する個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御部と、
    一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻を算出する完了時刻計算部と、
    一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算部とを備え、
    前記完了時刻計算部は、搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第3タスクの作業開始時刻から前記第2最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第1後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第1後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    スケジュール修正支援装置。
  2. 前記表示制御部は、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    請求項に記載のスケジュール修正支援装置。
  3. 複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置であって、
    各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
    前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
    前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
    前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1設備及び第2設備を含み、
    前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクとを含み、
    前記スケジュール修正支援装置は、
    表示部と、
    前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
    一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
    前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理部と、
    前記ガントチャートのうち前記第2設備に対応する個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御部と、
    一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算部とを備え、
    前記期限時刻計算部は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記個別チャートに並べて、前記第2後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第2後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    スケジュール修正支援装置。
  4. 前記ジョブは、第2製品を製造する第2ジョブを更に含み、
    前記複数の設備は、前記第2ジョブで使用される第3設備を更に含み、
    前記第2設備は、複数のジョブに対するタスクを同時に実行するバッチ設備であり、
    前記第2ジョブは、前記B工程に対応する前記第2設備において前記第2タスクと同時に実行される第3タスクと、前記B工程に対し前記A工程と時間的に同じ方向に隣接するC工程、に対応する前記第3設備において実行される第4タスクとを含み、
    前記表示制御部は、前記余裕時間情報として、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた第1余裕時間と、前記第3タスクと前記第4タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた第2余裕時間とのうち、短い方の最短余裕時間を表す最短余裕時間情報を、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記表示部に表示する、
    請求項1に記載のスケジュール修正支援装置。
  5. 一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻をタスク毎に算出するタスク完了時刻計算部と、
    前記タスク完了時刻計算部によりタスク毎に算出された前記最短工程間時間完了時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体最短工程間時間完了時刻を算出するバッチ完了時刻計算部とを更に備え、
    前記B工程は、前記A工程の後工程であり、かつ、前記C工程の後工程であり、
    前記タスク完了時刻計算部は、 搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し、
    搬送元としての前記第3設備と搬送先としての前記第2設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第4タスクの作業終了時刻から前記第2最短工程間時間経過した第2最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し、
    前記バッチ完了時刻計算部は、前記第1最短工程間時間完了時刻と前記第2最短工程間時間完了時刻とのうち、遅い方を前記全体最短工程間時間完了時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示する、
    請求項に記載のスケジュール修正支援装置。
  6. 前記表示制御部は、前記全体最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    請求項に記載のスケジュール修正支援装置。
  7. 一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻をタスク毎に算出するタスク期限時刻計算部と、
    前記タスク期限時刻計算部によりタスク毎に算出された前記後工程向け期限時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体後工程向け期限時刻を算出するバッチ期限時刻計算部とを更に備え、
    前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第4設備と、前記第2ジョブで使用される第5設備とを更に含み、
    前記第1ジョブは、前記B工程の後工程であるD工程に対応する前記第4設備において実行される第5タスクを更に含み、
    前記第2ジョブは、前記B工程の後工程であるE工程に対応する前記第5設備において実行される第6タスクを更に含み、
    前記タスク期限時刻計算部は、
    搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第4設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第5タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第5設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第4最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第6タスクの作業開始時刻から前記第4最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記バッチ期限時刻計算部は、前記第1後工程向け期限時刻と前記第2後工程向け期限時刻とのうち、早い方を前記全体後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示する、
    請求項又はに記載のスケジュール修正支援装置。
  8. 前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記全体後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    請求項7に記載のスケジュール修正支援装置。
  9. 一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻をタスク毎に算出するタスク期限時刻計算部と、
    前記タスク期限時刻計算部によりタスク毎に算出された前記後工程向け期限時刻を用いて、前記バッチ設備用の全体後工程向け期限時刻を算出するバッチ期限時刻計算部とを更に備え、
    前記B工程は、前記A工程の前工程であり、かつ、前記C工程の前工程であり、
    前記タスク期限時刻計算部は、
    搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第5最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第1タスクの作業開始時刻から前記第5最短工程間時間遡った第3後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第2ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第6最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得し、
    前記第4タスクの作業開始時刻から前記第6最短工程間時間遡った第4後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記バッチ期限時刻計算部は、前記第3後工程向け期限時刻と前記第4後工程向け期限時刻とのうち、早い方を前記全体後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御部は、前記第2設備に対応する前記個別チャートに並べて、前記全体後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記最短余裕時間情報を前記表示部に表示する、
    請求項8に記載のスケジュール修正支援装置。
  10. 前記表示制御部は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記全体後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記最短余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    請求項に記載のスケジュール修正支援装置。
  11. 前記表示制御部は、前記個別チャートと平行に延びる基準線を前記個別チャートに並べて前記表示部に表示し、前記基準線上の点を前記関係線の一端とし、前記個別チャートにおいて表される矩形の端部を前記関係線の他端とする、
    請求項1又は3又は6又は8又は10に記載のスケジュール修正支援装置。
  12. 複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置におけるスケジュール修正支援方法であって、
    各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
    前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
    前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
    前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1ないし第3設備を含み、
    前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクと、前記B工程の後工程であるC工程に対応する前記第3設備において実行される第3タスクとを含み、
    前記スケジュール修正支援装置は、
    表示部と、
    前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
    一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
    を備え、
    前記スケジュール修正支援方法は、
    前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理工程と、
    前記個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御工程と、
    一のタスクの作業終了時刻から前記最短工程間時間が経過した最短工程間時間完了時刻を算出する完了時刻計算工程と、
    一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算工程とを備え、
    前記完了時刻計算工程は、搬送元としての前記第1設備と搬送先としての前記第2設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第1最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業終了時刻から前記第1最短工程間時間経過した第1最短工程間時間完了時刻を前記最短工程間時間完了時刻として算出し、
    前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第1最短工程間時間完了時刻から前記第2タスクの作業開始時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記期限時刻計算工程は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第3設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第2最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第3タスクの作業開始時刻から前記第2最短工程間時間遡った第1後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第1後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記表示制御工程は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第1後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    を備えるスケジュール修正支援方法。
  13. 複数の設備を用いて複数の製品を製造する生産スケジュールの修正を支援するスケジュール修正支援装置におけるスケジュール修正支援方法であって、
    各製品を製造する各ジョブは、前記各製品を製造する各手順に従った複数の工程の順に、前記複数の工程に対応する各設備において実行される作業対象に対する作業である複数のタスクを含み、
    前記複数の設備は、それぞれ、前記生産スケジュールに従って、少なくとも一部の前記ジョブに含まれる前記タスクを順に実行し、
    前記ジョブは、第1製品を製造する第1ジョブを含み、
    前記複数の設備は、前記第1ジョブで使用される第1設備及び第2設備を含み、
    前記第1ジョブは、A工程に対応する前記第1設備において実行される第1タスクと、前記A工程の後工程であるB工程に対応する前記第2設備において実行される第2タスクとを含み、
    前記スケジュール修正支援装置は、
    表示部と、
    前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの作業開始時刻及び作業終了時刻を含むスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
    一の工程に対応する一の設備において実行されるタスクが終了してから次の工程に対応する次の設備において実行される次のタスクが開始されるまでに最低限必要な最短工程間時間を、前記一の設備と前記次の設備と前記ジョブとに対応付けて記憶する最短工程間時間記憶部と、
    を備え、
    前記スケジュール修正支援方法は、
    前記スケジュールデータに基づき、前記複数の設備においてそれぞれ実行される前記タスクの順番を表すガントチャートを前記表示部に表示するガントチャート処理工程と、
    前記個別チャートに並べて、前記第1タスクと前記第2タスクとの間の時間から前記最短工程間時間を除いた余裕時間を表す余裕時間情報を前記表示部に表示する表示制御工程と、
    一のタスクの作業開始時刻から前記最短工程間時間遡った後工程向け期限時刻を算出する期限時刻計算工程とを備え、
    前記期限時刻計算工程は、搬送元としての前記第2設備と搬送先としての前記第1設備と前記第1ジョブとに対応付けられた前記最短工程間時間である第3最短工程間時間を前記最短工程間時間記憶部から取得して、前記第1タスクの作業開始時刻から前記第3最短工程間時間遡った第2後工程向け期限時刻を前記後工程向け期限時刻として算出し、
    前記表示制御工程は、前記個別チャートに並べて、前記第2後工程向け期限時刻から前記第2タスクの作業終了時刻までの時間を表す前記余裕時間情報を前記表示部に表示し、
    前記表示制御工程は、前記第2タスクの作業終了時刻から前記第2後工程向け期限時刻まで引かれた関係線を前記余裕時間情報として前記表示部に表示する、
    スケジュール修正支援方法。
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