JP6845449B2 - 温度制御装置及び昇温完了時間の推定方法 - Google Patents

温度制御装置及び昇温完了時間の推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の温度制御ゾーンの温度を制御する温度制御装置及び昇温完了時間の推定方法に関するものである。
複数の温度制御ゾーンを有するプラスチック成形機、リフロー炉や熱処理装置などでは、各々の温度制御ゾーンにおける熱容量等の特性に合わせてヒータを設計しているが、実際の温度制御では、各々の温度制御ゾーンが目標温度に到達する時刻にバラツキが生じてしまうことが多い。
早くに目標温度に到達した温度制御ゾーンでは、他の温度制御ゾーンが目標温度に到達するまで目標温度を維持する必要があるため、プラスチック成形機などの成形物である樹脂が焼けてしまうことがある。また、無駄な電力を消費することになる。
このような問題に対し、特許文献1には、昇温完了時刻を同期させるために、目標温度に到達するまでの時間が最も遅い温度制御ゾーンの温度測定値に基づいて所定時間経過後の温度を予測し、当該予測温度を他の温度制御ゾーンの仮目標温度に設定する温度制御方法が開示されている。
特許文献2には、複数の温度制御ゾーンの目標温度が異なる場合でも、昇温完了時刻を同期させることができるようにするため、目標温度に到達するまでの時間が最も遅い温度制御ゾーン(マスタ区間)の測定値到達率を用いて、他の温度制御ゾーン(スレーブ区間)の補正した温度目標値を算出する温度制御方法が開示されている。
特許文献3には、複数の温度制御ゾーンにおける操作量の積算値のうちの最も大きな値によって、各温度制御ゾーンにおける操作量の積算値を除算した値を、各温度制御ゾーンの出力リミッタ値とすることにより、複数の温度制御ゾーンの温度が相互に干渉する場合でも、大きなピーク電力の発生を招くことなく、各温度制御ゾーンの目標温度に到達するまでに要する時間をほぼ同じにすることができる温度制御装置及び温度制御方法が開示されている。
特開平10−315291号公報 特開2005−35090号公報 国際公開第2016/075786号
特許文献3の技術は、複数の温度制御ゾーンを有する制御対象に対して、大きなピーク電力の発生を招くことなく、各温度制御ゾーンの目標温度に到達するまでに要する時間をほぼ同じにすることができ、非常に有用なものである。
しかしながら、さらなるピーク電力の抑制を求める声もある。また、ピーク電力を抑制すると、昇温完了までの時間が長くなるものであるため、どの程度のピーク電力の抑制をした場合に、どの程度昇温時間が長くなるのかを知りたいという要請もある。
本発明は、上記の点に鑑み、複数の温度制御ゾーンを有する制御対象に対して、各温度制御ゾーンの目標温度に到達するまでに要する時間をほぼ同じにすることが可能な温度制御装置において、よりピーク電力の抑制を図ると共に、当該ピーク電力の抑制によって変動する昇温完了時間を推定可能な温度制御装置及び昇温完了時間の推定方法を提供することを目的とする。
(構成1)
複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する温度制御装置であって、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各々の温度制御ゾーン毎に定められた所定の出力リミッタ値に、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数を乗じて抑制出力リミッタ値とし、目標温度と測定温度に基づいて算出される前記温度制御ゾーンにおける温度制御用の操作量が、前記抑制出力リミッタ値以下である場合は算出した前記操作量を操作量として使用し、算出した前記操作量が前記抑制出力リミッタ値より大きい場合は前記抑制出力リミッタ値を操作量として使用して、各温度制御ゾーンの温度を制御する温度制御部と、前記制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値との比である昇温時間倍率を算出し、前記基準条件にて実測した昇温時間に、前記昇温時間倍率を乗算することで、推定昇温時間を算出する昇温時間推定部と、を備えることを特徴とする温度制御装置。
(構成2)
前記昇温時間倍率が、下記式1若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成1に記載の温度制御装置。
Figure 0006845449
上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率。
(構成3)
前記昇温時間倍率が、下記式2若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成1に記載の温度制御装置。
Figure 0006845449
上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率、K:プロセスゲイン、ΔY:基準条件と設定条件における周囲温度の差。
(構成4)
前記昇温後の制御安定時の負荷率が、下記式3若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成2又は3に記載の温度制御装置。
Figure 0006845449
上記式において、P:各温度制御ゾーンの熱源の定格電力、θSPi:各温度制御ゾーンの昇温後の制御安定時の負荷率。
(構成5)
複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する温度制御方法であって、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各々の温度制御ゾーン毎に定められた所定の出力リミッタ値に、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数を乗じた値である抑制出力リミッタ値を操作量の上限とし、目標温度と測定温度から当該温度制御ゾーンにおける温度制御用の操作量を算出し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値以下である場合は算出した操作量を操作量として使用し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値より大きい場合は前記抑制出力リミッタ値を操作量として使用して、各温度制御ゾーンの温度を制御する温度制御方法における、昇温完了時間の推定方法であって、前記制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値との比である昇温時間倍率を算出し、前記基準条件にて実測した昇温時間に、前記昇温時間倍率を乗算することで、推定昇温時間を算出することを特徴とする昇温完了時間の推定方法。
(構成6)
前記昇温時間倍率が、下記式4若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成5に記載の昇温完了時間の推定方法。
Figure 0006845449
上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率。
(構成7)
前記昇温時間倍率が、下記式5若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成5に記載の昇温完了時間の推定方法。
Figure 0006845449
上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率、K:プロセスゲイン、ΔY:基準条件と設定条件における周囲温度の差。
(構成8)
前記昇温後の制御安定時の負荷率が、下記式6若しくはこれを変形して得られる式によって算出されることを特徴とする構成6又は7に記載の昇温完了時間の推定方法。
Figure 0006845449
上記式において、P:各温度制御ゾーンの熱源の定格電力、θSPi:各温度制御ゾーンの昇温後の制御安定時の負荷率。
本発明の温度制御装置によれば、各温度制御ゾーンの目標温度に到達するまでに要する時間をほぼ同じにすることが可能な温度制御装置において、よりピーク電力の抑制を図ると共に、当該ピーク電力の抑制によって変動する昇温完了時間を推定することができる。
本発明に係る実施形態の温度制御装置の構成の概略を示すブロック図 温度制御部の構成の概略を示すブロック図 相互に温度が干渉するN個の温度制御ゾーン1〜1を有しているプラスチック成形機を示す概略説明図 特許文献3に開示されている温度制御方法を用いた場合の温度制御の実験結果を示すグラフ 実施形態における温度制御方法を用いた場合の温度制御の実験結果を示すグラフ 実施形態における温度制御方法を用いた場合の温度制御の実験結果を示すグラフ
本発明は、複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する温度制御装置であって、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各温度制御ゾーンにおける操作量が制御される温度制御装置に対して用いられる技術である。本発明では、このような各温度制御ゾーンの昇温時間が一致するように制御される従来の装置に対し、そのピーク電力を抑制するために、各温度制御ゾーンの操作量(昇温時間が一致するように制御された操作量)に対して、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数を乗じる。また、本発明は、このようなピーク電力の抑制に伴って変動する昇温完了時間を推定することが可能な温度制御装置、昇温完了時間の推定方法である。
以下で説明する実施形態では、本発明を適用する“各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各温度制御ゾーンにおける操作量を制御”の方法として、特許文献3に開示されている技術を用いている。
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
本実施形態の温度制御装置100は、例えば図3に示されるプラスチック成形機のような、相互に温度が干渉するN個(Nは1以上の整数)の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する。
図1は、本実施形態の温度制御装置の構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態の温度制御装置100は、図1に示されるように、各種の情報を表示する表示部120と、ユーザからの設定値の入力や操作指示等が入力される入力部130と、昇温時間推定部110と、温度制御部140と、を備える。
表示部120は、例えば液晶パネル等によって構成され、以下で説明する昇温時間推定部110によって算出された昇温完了時間の推定値の表示も行う。
本実施形態における入力部130は、ユーザからの入力を受けるUIとしての機能に加え、他の機器(例えば温度調節器)から入力される信号を受ける機能も有するものである。
図2は、温度制御部140の構成の概略を示すブロック図である。
温度制御部140は、N個の温度制御ゾーン1〜1に対してそれぞれ対応する温度制御手段10〜10を備えており、各ヒータ2〜2への電力供給の制御をそれぞれ行うことで、各温度制御ゾーン1〜1に対する温度制御を行うものである。
各温度制御手段10〜10は同じ構成であり、それぞれ、補正目標温度設定部11、目標温度設定部12、補正目標温度設定部11と目標温度設定部12の信号を切り替えてSV値を出力する切換スイッチ13、温度制御ゾーンの温度(PV値)を測定する温度測定部14、当該PV値と切換スイッチ13からのSV値の差分を算出する差分算出部15、当該SV値とPV値の差分に基づいてPID制御を行ってMV値を算出するPID制御演算部16、当該算出されたMV値と、以下で説明する総電力抑制係数乗算部60から出力される抑制出力リミッタ値とを比較して、MV値が抑制出力リミッタ値以下であればMV値を出力し、MV値が抑制出力リミッタ値を超えている場合には抑制出力リミッタ値を出力する出力リミッタ17、出力リミッタ17とPID制御演算部16の信号を切り替えてこれをMVとして出力する切換スイッチ18、を備える。
本実施形態の温度制御装置100は、前述したごとく、“各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各温度制御ゾーンにおける操作量を制御”の方法として、特許文献3に開示されている技術を用いており、温度制御部140における特許文献3との相違点は総電力抑制係数乗算部60のみである。
総電力抑制係数乗算部60以外の部分は、特許文献3と同一の構成・処理概念であるため、ここでは簡略化した説明とする。特許文献3と同一の構成に関する処理概念は、各温度制御ゾーン1〜1に対して、昇温時間を一致させ且つピーク電力を抑制させるための出力リミッタ値を用いるものである。この出力リミッタ値は、各温度制御ゾーン1〜1の昇温完了時間が一致するように制御した操作量にて温度制御ゾーン1〜1の昇温を一度行い、この際に測定した温度制御ゾーンごとの操作量の積算値のうち、一番大きな値によって、各温度制御ゾーンの操作量の積算値を除算することによって算出される。
少し具体的に説明すると、先ず、補正目標温度設定部11によって設定されるSV´(昇温時間が一致するように制御した操作量に相当)によって、温度制御ゾーン1〜1の昇温を一度行い(切換スイッチ13は補正目標温度設定部11からのSV´を出力、切換スイッチ18はPID制御演算部16からのMVを出力)、この際の温度制御ゾーンごとの操作量の積算値が、操作量積算値記憶部40に記憶される。
次に、出力リミッタ値算出部50において、操作量積算値記憶部40に記憶されている温度制御ゾーンごとの操作量の積算値のうち、一番大きな値によって、各温度制御ゾーンの操作量の積算値を除算することにより、各温度制御ゾーン1〜1に対応する出力リミッタ値L〜L(前述のごとく、最大の操作量の積算値(出力の最大値)によって、各温度制御ゾーンの操作量の積算値を正規化した0〜1の値)が、算出される。
この出力リミッタ値L〜Lが得られた後における昇温制御では、切換スイッチ13は目標温度設定部12からの出力(例えば温度調節器から入力されるSV)、切換スイッチ18は出力リミッタ17からの出力をそれぞれ選択するように切り替えられる。出力リミッタ17においては、PID制御演算部16からのMV値が出力リミッタ値以下であればそのままMV値を出力し、PID制御演算部16からのMV値が出力リミッタ値を超えている場合には出力リミッタ値を出力する。これによりヒータへの電力供給を制御する操作量は、各温度制御ゾーン1〜1に対応する出力リミッタ値を上限として制御される。特許文献3の技術は、上記処理により、昇温時間を一致させ且つピーク電力を抑制させるものである。
本実施形態の温度制御装置100においては、この特許文献3の技術に対して、総電力抑制係数乗算部60を備えることにより、上記説明した温度制御ゾーンごとの出力リミッタ値に対して、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数(0<総電力抑制係数<1)を乗算することで、出力リミッタ値をより制限した“抑制出力リミッタ値”を算出している。出力リミッタ17では、PID制御演算部16からのMV値が抑制出力リミッタ値以下であればそのままMV値を出力し、PID制御演算部16からのMV値が抑制出力リミッタ値を超えている場合には抑制出力リミッタ値を出力する。
これにより、本実施形態の温度制御装置100では、各温度制御ゾーンの昇温完了時間を一致させつつ、より一層のピーク電力の抑制を実現している。
即ち、本実施形態の温度制御装置100における温度制御部140は、複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度制御において、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各々の温度制御ゾーン毎に定められた所定の出力リミッタ値に、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数を乗じた値である抑制出力リミッタ値を操作量の上限とし、目標温度と測定温度から当該温度制御ゾーンにおける温度制御用の操作量を算出し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値以下である場合は算出した操作量を操作量として使用し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値より大きい場合は前記抑制出力リミッタ値を操作量として使用して、各温度制御ゾーンの温度を制御するものである。
ここで、本実施形態の温度制御装置100が、各温度制御ゾーンの昇温完了時間を一致させつつより一層のピーク電力の抑制ができることを、実験にて確認した。
図4〜6は、図3に示される温度制御ゾーンを4つ有しているプラスチック成形機において、各温度制御ゾーンを100度まで昇温させる実験の実験結果を示すグラフである。
図4は、特許文献3に開示されている温度制御方法を用いた場合の実験結果であり、図5、6は、本実施形態の温度制御装置100における総電力抑制係数を、0.8(図5)と0.6(図6)にして行った実験の結果を示すグラフである。
図4〜6において、“CH毎のPV(即ち、各温度制御ゾーンの測定温度)”として示されるように、本実施形態の温度制御装置100による制御の場合(図5、6)においても、特許文献3の制御(図4)と遜色ないレベルにて、各温度制御ゾーンの昇温完了時間を一致させることができた。
また、図4〜6において、“4CHの合計電力ΣMV”として示されるように、本実施形態の温度制御装置100による制御の場合(図5、6)、特許文献3の制御(図4)よりもさらにピーク電力の抑制をすることができた。
ここで、図4〜6にも表れているように、総電力抑制係数によって、出力リミッタ値をさらに制限した抑制出力リミッタ値を用いることにより、昇温完了までの時間は長くなる。具体的には、特許文献3の制御(図4)では、約32分で昇温が完了しているのに対し、総電力抑制係数を0.8とした場合(図5)には昇温完了時間が約43分、総電力抑制係数を0.6とした場合(図6)には昇温完了時間が約58分と、それぞれ長くなっている。
これに関し、本実施形態の温度制御装置100では、昇温時間推定部110を備えることにより、総電力抑制係数に応じて長くなる昇温完了時間の推定値を算出可能としている。
昇温時間推定部110は、制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値との比である昇温時間倍率を算出し、前記基準条件にて実測した昇温時間に、前記昇温時間倍率を乗算することで、推定昇温時間を算出するものである。
昇温完了時間の推定値を算出する算出式について説明する。
最初にプロセスゲインKは操作量(電力)の変動幅と制御量の変動幅の係数を意味する値で、操作量=Pの時の制御量(温度)の最終値をYとし、操作量=Pの時の制御量の最終値をYとすると式7で表される値だが、操作量については一般的に操作量の最大値PMAXで正規化した値である負荷率θを使用して式7で表される。即ち、操作量の最大値に相当する負荷率は、操作量の最大値で正規化した最大操作量に相当する。
Figure 0006845449
また、制御理論では操作量と制御量の最終値の関係は線形(Y、Pがどのような値であってもKは同じ値)として扱い、且つ一般的に操作量Pはその最大値PMAXで正規化した値(以後この値を負荷率θと記載)を使用する。この様に定義すると、制御量(温度)の最終値の変化巾Y(Y=Y−Y)と負荷率の変化巾θ(θ=θ−θ)の関係はKを係数とした式8で表される。
Figure 0006845449
次に、関係する変数およびその関係式を以下の表1のように定義する。
Figure 0006845449
表1中の「制御量のステップ応答を表す数式(制御対象を一遅れで近似した式)」を式9として再掲する。
Figure 0006845449
ここで、式9にy(t)=Ysp、t=Ta、θ=1、Ye=Yを代入して、Taを算出すると、式10となる。このTaは、「制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値」である。
Figure 0006845449
次に、式9にy(t)=Ysp、t=Tb、θ=B、Ye=Y+ΔYを代入して、Tbを算出すると、式11となる。このTbは、「制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値」である。
Figure 0006845449
ここで、θSP=(YSP−Y)/Kとして、C=Tb/Taを求めると式12となる。
Figure 0006845449
式12で求められるCは、「制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値(Ta)と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値(Tb)との比である昇温時間倍率」である。
式12は、操作量の最大値を、それまでの操作量の最大値(基準条件)に係数Bをかけた値(所望の設定条件)にした場合で、且つ、周囲温度がY(基準条件)からΔYだけずれた場合(所望の設定条件)における、目標温度に到達するまでの時間が基準条件に対して何倍になるかを計算する数式である。
ただし、式12は、制御対象を1つの制御対象として導出した数式だが、複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の場合には目標値に安定したときの負荷率θSPiは、温度制御ゾーン毎に異なった値になるため、この計算に使用すべき1つの負荷率θSPを算出する必要がある。下記の式13は、式12に代入する負荷率θSPの計算式である。式13において、Pは、各温度制御ゾーンの熱源(ヒータ)の定格電力、θSPiは各温度制御ゾーンの昇温後の制御安定時の負荷率である。
Figure 0006845449
制御対象に加える操作量(負荷率)をAとした場合に、制御対象の温度(制御量)が目標値に到達するのに要する時間をTaとした場合で、且つ、制御対象の温度(制御量)が安定した状態で十分に時間が経過した時の操作量(負荷率)がθSPである場合に対して、操作量(負荷率)の最大値をA・Bとした場合の目標値到達に要する時間Tcは式14で算出できる。
Figure 0006845449
以上から、TaとθSPを予め測定すれば、操作量(負荷率)をA・Bとした時に、昇温に要する時間Tcは式14で算出できる。即ち、予め一度実際に実機にて昇温制御を行って、基準条件時における昇温時間であるTa、温度安定時の負荷率θSPと、プロセスゲインKを測定しておくことにより、総電力抑制係数Bを変更した場合や周辺温度が変わった場合(所望の設定条件)における、昇温完了時間の推定値を算出することができる。なお、温度安定時の負荷率θSPとは、昇温後の制御安定時(制御対象が目標温度で安定している状態)の負荷率である。
本実施形態の温度制御装置100では、昇温時間推定部110によって、上記の昇温完了時間の推定値の算出が行われる。
具体的には、予め実機にて昇温制御が行われ、これによって測定されるTa、θSP、K(基準条件)が取得され、これらの値が昇温時間推定部110に記憶される。
その後に行う昇温制御において、ユーザが総電力抑制係数Bの設定値や周辺温度情報(所望の設定条件)を入力部130から入力すると、昇温時間推定部110において、式12及び式14に基づいて昇温完了時間の推定値が算出され、これが表示部120に出力される。ユーザは、昇温制御の設定時において、昇温完了時間の推定値を知ることができるため、非常に利便性が高い。
なお、制御では制御対象の特性を一般的に「一遅れ+ムダ時間」で近似するが、ここまでの説明ではムダ時間を省略して説明してきたので、以下にムダ時間を含めた場合について説明する。
ムダ時間は操作量に対する係数とは無関係に一定な値なので、単に昇温開始から昇温完了までに要した時間からムダ時間を減算した上で、前の計算を行い、計算後にムダ時間を加算すれば、出力リミッタ値を、出力リミッタ値×総電力抑制係数Bにした時の「一遅れ+ムダ時間」の場合の目標値に到達するまでの時間が計算できる。
図4で示した実験を“予め実機にて行う基準条件での昇温制御”として、図4の実験においてTa等を測定した。当該基準条件での実測値を用いて、“所望の設定条件”を、B=0.8、ΔY=0.0℃として、上記算出方式によって算出された昇温完了時間の推定値は、約41.5分であった。また、“所望の設定条件”を、B=0.6、ΔY=2.0℃とした場合、上記算出方式によって算出された昇温完了時間の推定値は、約57.4分であった。
これらの条件等をまとめたものが表2である。
Figure 0006845449
B=0.8、ΔY=0.0℃は、図5の実験条件であり、図5に示されるように、実際の昇温完了時間は約43分であった。また、B=0.6、ΔY=2.0℃は図6の実験条件であり、実際の昇温完了時間は約58分であった。上記方式によって算出された推定値(約41.5分、約57.4分)は、実際の昇温完了時間に近い値であり、実用的な精度をもっていることが確かめられた。
以上のごとく、本実施形態の温度制御装置100によれば、温度制御ゾーンごとの出力リミッタ値に対して、各温度制御ゾーンで共通する総電力抑制係数(0<総電力抑制係数<1)を乗算することで、出力リミッタ値をより制限した“抑制出力リミッタ値”を、操作量の上限とすることにより、各温度制御ゾーンの昇温完了時間を一致させつつより一層のピーク電力の抑制をすることができる。
また、総電力抑制係数の設定により変動する昇温完了時間の推定値を算出することができるため、利便性が高い。
本実施形態では、昇温完了時間の推定値の算出において、周辺温度の相違(ΔY)もパラメータとして用いるものを例とし、これがユーザによって入力されるものを例としたが、温度センサを備えることにより、自動的に周辺温度を測定し、“基準条件”との差分であるΔYを自動的に算出するものであってもよい。
また、例えば、装置の設置環境が基本的に温度管理されていて周辺温度の相違を考慮する必要がない場合等においては、式12のΔYを用いない(ΔY=0とする)ことで、式15のように簡略化してもよい。
Figure 0006845449
本実施形態では、昇温完了時間の推定値を算出する式の形として、式12(若しくは式15)及び式14を示したが、式の形をこれに限定するというものではなく、これらの式を適宜変形して使用するものであっても勿論構わない。
また、本実施形態では昇温時間推定部110によって、式12及び式14に基づいた算出処理を行うものとして説明したが、式12(若しくは式15)に基づいて、予め各条件に対応した昇温時間倍率Cを算出しておき、装置に各条件に対応した昇温時間倍率Cをテーブルとして設定しておくことにり、昇温時間推定部110による昇温完了時間の推定値の算出は、当該テーブルから取得されるCを用いて式14に基づいた計算をするのみ等としてもよい。
本実施形態では、本発明を、相互に温度が干渉する複数の温度制御ゾーンの温度を制御する装置に使用する場合を例としたが、本発明は、各温度制御ゾーンの温度が干渉しない制御対象にも当然利用できる。
また、本実施形態では、本発明を適用する温度制御装置における、“各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各温度制御ゾーンにおける操作量を制御”の方法について、特許文献3の方法を用いるものを例としたが、その他の方式によって昇温時間を同期するものに対しても本発明を適用することができる。
100...温度制御装置
110...昇温時間推定部
140...温度制御部
〜1... 温度制御ゾーン
10〜10... 温度制御手段
0...総電力抑制係数乗算部

Claims (8)

  1. 複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する温度制御装置であって、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各々の温度制御ゾーン毎に定められた所定の出力リミッタ値に、各温度制御ゾーンで共通し、0より大きく1より小さい値を有する総電力抑制係数を乗じて抑制出力リミッタ値とし、目標温度と測定温度に基づいて算出される前記温度制御ゾーンにおける温度制御用の操作量が、前記抑制出力リミッタ値以下である場合は算出した前記操作量を操作量として使用し、算出した前記操作量が前記抑制出力リミッタ値より大きい場合は前記抑制出力リミッタ値を操作量として使用して、各温度制御ゾーンの温度を制御する温度制御部と、
    前記制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値との比である昇温時間倍率を算出し、前記基準条件にて実測した昇温時間に、前記昇温時間倍率を乗算することで、推定昇温時間を算出する昇温時間推定部と、
    を備えることを特徴とする温度制御装置。
  2. 前記昇温時間倍率が、下記式1若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
    Figure 0006845449
    上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率。
  3. 前記昇温時間倍率が、下記式2若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
    Figure 0006845449
    上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率、K:プロセスゲイン、ΔY:基準条件と設定条件における周囲温度の差。
  4. 前記昇温後の制御安定時の負荷率が、下記式3若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項2又は3に記載の温度制御装置。
    Figure 0006845449
    上記式において、P:各温度制御ゾーンの熱源の定格電力、θSPi:各温度制御ゾーンの昇温後の制御安定時の負荷率、N:温度制御ゾーンの数
  5. 複数の温度制御ゾーンを有する制御対象の温度を制御する温度制御方法であって、各々の温度制御ゾーンの温度が目標温度に到達する時間が一致するように各々の温度制御ゾーン毎に定められた所定の出力リミッタ値に、各温度制御ゾーンで共通し、0より大きく1より小さい値を有する総電力抑制係数を乗じた値である抑制出力リミッタ値を操作量の上限とし、目標温度と測定温度から当該温度制御ゾーンにおける温度制御用の操作量を算出し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値以下である場合は算出した操作量を操作量として使用し、算出した操作量が前記抑制出力リミッタ値より大きい場合は前記抑制出力リミッタ値を操作量として使用して、各温度制御ゾーンの温度を制御する温度制御方法における、昇温完了時間の推定方法であって、
    前記制御対象の昇温特性を1次遅れで近似した近似式に基準条件を代入して得られる基準昇温時間算出値と、前記近似式に所望の設定条件を代入して得られる昇温時間算出値との比である昇温時間倍率を算出し、前記基準条件にて実測した昇温時間に、前記昇温時間倍率を乗算することで、推定昇温時間を算出することを特徴とする昇温完了時間の推定方法。
  6. 前記昇温時間倍率が、下記式4若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項5に記載の昇温完了時間の推定方法。
    Figure 0006845449
    上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率。
  7. 前記昇温時間倍率が、下記式5若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項5に記載の昇温完了時間の推定方法。
    Figure 0006845449
    上記式において、C:昇温時間倍率、B:総電力抑制係数、θSP:昇温後の制御安定時の負荷率、K:プロセスゲイン、ΔY:基準条件と設定条件における周囲温度の差。
  8. 前記昇温後の制御安定時の負荷率が、下記式6若しくはこれと同義の式によって算出されることを特徴とする請求項6又は7に記載の昇温完了時間の推定方法。
    Figure 0006845449
    上記式において、P:各温度制御ゾーンの熱源の定格電力、θSPi:各温度制御ゾーンの昇温後の制御安定時の負荷率、N:温度制御ゾーンの数
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