JP6845170B2 - レーザ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、レーザ加工方法に関する。
生産効率の良い加工方法として、レーザ溶接による接合方法が広く用いられている。パルスレーザ等のレーザ光を用いて、装置内の部品同士が溶接されている。このようなレーザ溶接では、溶接する部分に割れや気泡が発生し易く、装置の信頼性が低下するという問題がある。
特開2011−200915号公報
本発明の実施形態は、信頼性が向上したレーザ加工方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、金属を含む被加工対象物を溶融して加工するレーザ加工方法において、出力ピーク値が3000W以上である第1のレーザ光を、前記被加工対象物に照射する第1照射工程と、出力ピーク値が前記第1のレーザ光の60%以上であって70%以下である第2のレーザ光を、前記被加工対象物の前記第1照射工程で照射された第1領域に照射する第2照射工程と、前記第2照射工程の後、出力ピーク値が前記第2のレーザ光より低い第3のレーザ光を、前記被加工対象物の前記第1領域に照射する第3照射工程と、を備え、前記第3のレーザ光の出力値は、線形的に低くなるように漸減するレーザ加工方法が提供される。
実施形態に係るレーザ加工方法を示すフローチャートである。 レーザの波形を示す図である。 図3(a)及び図3(b)は、溶接部の状態を示す図である。 図4(a)及び図4(b)は、溶接部の状態を示す図である。 図5(a)及び図5(b)は、溶接部の状態を示す図である。 図6(a)及び図6(b)は、溶接部の状態を示す図である。 レーザ加工装置の構成例を示す図である。 図8(a)及び図8(b)は、レーザ加工装置の一部をそれぞれ示す図である。 レーザ出力とボイド発生率との関係を示す図である。 レーザ出力とボイド発生率との関係を示す図である。 参考例の溶接部の状態を示す図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(本実施形態)
図1は、実施形態に係るレーザ加工方法を示すフローチャートである。
図1に示したように、被加工対象物を準備する(ステップS110)。被加工対象物は、例えば、金属材料によって構成された構造体である。被加工対象物は、例えば、アルミニウム(Al)や鉄(Fe)等の金属を含む。被加工対象物は、例えば、これらの金属を含む合金でも良い。例えば、アルミニウム合金は、マンガン(Mn)やマグネシウム(Mg)を含んでも良い。
次に、第1の条件に基づいたレーザによって被加工対象物の表面を照射する(ステップS120)。被加工対象物の表面がレーザによって照射され、被加工対象物の表面が加熱される。レーザは、パルスレーザ等が用いられる。第1の条件とは、レーザ光の出力ピーク値が3000W以上、例えば、3000W以上であって3300W以下であることに相当する。また、第1の条件とは、例えば、レーザ光の照射時間が1.0ms以上であって2.0ms以下であることに相当する。
次に、第2の条件に基づいたレーザによって被加工対象物の表面を照射する(ステップS130)。被加工対象物の表面がレーザによって照射され、被加工対象物の表面が加熱される。レーザは、ステップS120と同じパルスレーザ等が用いられ、このようなレーザによって、被加工対象物の表面であってステップS120で照射された領域が照射される。第2の条件とは、レーザ光の出力ピーク値が、第1の条件のレーザ光の出力ピーク値の60%以上であって70%以下、例えば、1800W以上であって2310W以下であることに相当する。また、第2の条件とは、例えば、レーザ光の照射時間が2.0ms以上であって3.0ms以下であることに相当する。
次に、第3の条件に基づいたレーザによって被加工対象物の表面を照射する(ステップS140)。被加工対象物の表面がレーザによって照射され、被加工対象物の表面が加熱される。レーザは、ステップS120、S130と同じパルスレーザ等が用いられる。第3の条件とは、レーザ光の出力ピーク値が、第2の条件のレーザ光の出力ピーク値より低いことに相当する。例えば、第3の条件において、レーザ光の出力値が線形的に低くなるように設定される。また、第3の条件とは、例えば、レーザ光の照射時間が1.0msであることに相当する。
ステップS110〜S140によって、レーザにより被加工対象物が照射され、被加工対象物内の溶接部(図3(b)等参照)において、レーザによる加熱によって金属が溶融された後、溶融金属が凝固することで溶接処理を行うことができる。本実施形態のレーザ加工方法は、例えば、二次電池の製造方法などに応用できる。例えば、本実施形態のレーザ加工方法を用いて、二次電池内のケースを接合したり、二次電池同士の端子を接続したりすることができる。
次に、レーザ加工によるレーザの照射条件について説明する。
図2は、レーザの波形を示す図である。図2において、レーザ光の出力値及び照射時間の関係が示されており、縦軸は、レーザ光の出力値P(W)、横軸は、照射時間t(ms)をそれぞれ示している。以下において、パルスレーザにより被加工対象物を照射する場合のレーザの照射条件について説明する。
図2の線L1に示すように、第1の条件に基づいて被加工対象物の表面が照射される。例えば、レーザ光において、出力ピーク値は出力値P1(W)であって、照射時間は2.0(ms)である。例えば、出力値P1は3100Wである。例えば、2.0(ms)の間、出力値P1のレーザ光が被加工対象物の表面に照射される。図2の線L1は、図1のステップS120におけるレーザの照射条件に相当する。
次に、図2の線L2に示すように、レーザ光の出力値が低くなるように設定する。
次に、図2の線L3に示すように、第2の条件に基づいて被加工対象物の表面が照射される。例えば、レーザ光において、出力ピーク値は出力値P2(W)であって、照射時間は2.0(ms)である。例えば、出力値P2は2000Wである。例えば、2.0(ms)の間、出力値P2のレーザ光が被加工対象物の表面に照射される。図2の線L3は、図1のステップS130におけるレーザの照射条件に相当する。
次に、図2の線L4に示すように、第3の条件に基づいて被加工対象物の表面が照射される。例えば、レーザ光において、出力ピーク値は出力値P2(W)より低く、照射時間は1.0(ms)である。例えば、レーザ光の出力値が線形的に低くなるように漸減している。図2の線L4は、図1のステップS140におけるレーザの照射条件に相当する。
本実施形態では、図2の線L1〜線L4で表される波形のパルスレーザによって、被加工対象物を照射する。
次に、レーザ加工による被加工対象物の状態について説明する。
図3(a)及び図3(b)〜図6(a)及び図6(b)は、溶接部の状態を示す図である。
図3(a)及び図3(b)〜図6(a)及び図6(b)は、本実施形態のレーザ加工において、被加工対象物内の溶接部の状態を段階的に示す図である。以下において、パルスレーザにより被加工対象物を上方から照射する場合の被加工対象物の状態について説明する。
まず、図3(a)に示すように、被加工対象物10が準備される。被加工対象物10は、例えば、金属材料によって構成された構造体である。
なお、図3(a)に示された被加工対象物の状態は、レーザが照射される前の被加工対象物の状態であって、図1のステップS110における被加工対象物の状態に相当する。
次に、図3(b)に示すように、第1の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。レーザ光の出力ピーク値が3000W以上となるように、被加工対象物10の表面にレーザを照射する。被加工対象物10の表面がレーザによって加熱されることで、被加工対象物10が溶融して液体部10aが形成される。被加工対象物10が金属材料によって形成されている場合、液体部10aは液体金属である。また、被加工対象物10が溶融することで、ホール20aを含む溶接部20が形成される。つまり、溶接部20は、液体部10a及びホール20aによって構成される。
続いて、図4(a)に示すように、第1の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。第1の条件によって溶接部20にレーザを照射することで、被加工対象物10がさらに溶融して液体部10aの体積が大きくなる。レーザの照射位置によって溶接部20の上部は温度が高いので、溶接部20において、下部と比較して上部では液体部10aの体積が大きくなり易い。溶接部20内において液体部10aの体積が増加する割合が異なることから、溶接部20の下部にボイド20bが形成される。
なお、図3(b)及び図4(a)に示された被加工対象物の状態は、図1のステップS120における被加工対象物の状態に相当する。また、図4(a)に示すように、溶接部20の下部にはボイド20bが1つ形成されているが、複数形成される場合もある。
次に、図4(b)に示すように、第2の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。レーザ光の出力ピーク値を第1の条件に対して60%以上であって70%以下となるように、溶接部20にレーザを照射する。これにより、ホール20aの体積が増加すると共に、ボイド20bの体積が減少する。これは、第2の条件によってレーザを照射することで、ホール20aを介して、ボイド20bの周囲の液体部10aが振動されてボイド20bの体積が減少するからである。
続いて、図5(a)に示すように、第2の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。第2の条件によって溶接部20にレーザを照射することで、溶接部20にボイド20bが除去されてホール20aが残る。これは、第2の条件によってレーザを照射し続けることで、ホール20aを介して、ボイド20bの周囲の液体部10aが振動されてボイド20bが除去されるからである。つまり、図4(a)のような、第1の条件によるレーザ照射によって形成されたボイド20bが除去される。
なお、図4(b)及び図5(a)に示された被加工対象物の状態は、図1のステップS130における被加工対象物の状態に相当する。また、図4(b)及び図5(a)に示すように、ボイド20bの体積が減少した後に除去されているが、ボイド20bの体積が減少するが除去されない場合もある。
次に、図5(b)に示すように、第3の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。レーザ光の出力ピーク値を第2の条件より低くなるように、溶接部20にレーザを照射する。これにより、ホール20aが埋め込まれるように、ホール20aに液体部10aが形成される。
続いて、図6(a)に示すように、第3の条件に基づいて被加工対象物10の表面を照射する。第3の条件によって溶接部20にレーザを照射することで、ホール20aが埋め込まれるように、ホール20aに液体部10aが形成される。
なお、図5(b)及び図6(a)に示された被加工対象物の状態は、図1のステップS140における被加工対象物の状態に相当する。
その後、図6(b)に示すように、レーザの照射後、溶接部20では、例えば液体金属が凝固することで、液体部10aが固体部10bにかわる。つまり、溶融金属が凝固することで溶接処理が行われる。
次に、レーザ加工装置の構成例について説明する。
図7は、レーザ加工装置の構成例を示す図である。
図8(a)及び図8(b)は、レーザ加工装置の一部をそれぞれ示す図である。
図7において、本実施形態のレーザ加工方法を実施するためのレーザ加工装置50が示されており、図8(a)及び図8(b)において、レーザ加工ヘッド4の構成例がそれぞれ示されている。
図7に示すように、レーザ加工装置50には、レーザ発振器1と、光ファイバ2と、制御装置3と、レーザ加工ヘッド4と、が設けられている。
レーザ発振器1は、例えば、YAG等の結晶をベースとしたファイバ及びディスクレーザである。光ファイバ2は、パルスレーザの光を伝搬する。制御装置3は、レーザ発振器1に接続され、パルス発振を可能にする。制御装置3は、時間間隔に対するパルスの出力を設定する。制御装置3は、レーザ発振器1からのパルスの発振周波数と出射エネルギーを設定する。
図8(a)に示すように、レーザ加工ヘッド4Aには、レンズ5a1、5a2と、ミラー5bと、が設けられている。光ファイバ2からのレーザ光L1はレーザ加工ヘッド4Aに伝送される。レーザ加工ヘッド4A内においては、レーザ光L1はレンズ5a1によって集光された後にミラー5bによって反射され、レンズ5a2によって再度集光される。
図8(b)に示すように、レーザ加工ヘッド4Bには、レンズ6a1、6a2が設けられている。レンズ6a1は、例えば、コリメートレンズである。レンズ6a1によって、光ファイバ2からのレーザ光L2は概ね平行な光になるように調整される。光ファイバ2からのレーザ光L2はレーザ加工ヘッド4Bに伝送される。レーザ加工ヘッド4B内においては、レーザ光L2はレンズ6a1によって概ね平行な光になった後、レンズ6a2によって集光される。
例えば、図7のレーザ加工ヘッド4には、レーザ加工ヘッド4A、4Bのいずれかの構成を適用することができる。
レーザ発振器1から出力したレーザ光Lは、光ファイバ2に伝送される。光ファイバ2からのレーザ光Lはレーザ加工ヘッド4に伝送される。その後、レーザ加工ヘッド4からのレーザ光Lによって、被加工対象物の表面が照射される。
本実施形態のレーザ加工方法において、第1の条件として、出力ピーク値が3000W以上であるレーザによって被加工対象物10を照射した後、第2の条件として、出力ピーク値が第1の条件の出力ピーク値の60%以上であって70%以下であるレーザによって被加工対象物10を照射する。このようなレーザの照射条件によってレーザ光を段階的に被加工対象物10に照射すると、溶接部20におけるボイドの発生を抑制できる。
以下、上記のようなレーザの照射条件を見出す基となった検討結果について説明する。
図9は、レーザ出力とボイド発生率との関係を示す図である。
図9において、1回目のレーザの出力ピーク値に対する2回目のレーザの出力ピーク値の比率と、ボイドの径との関係が示されている。図9の横軸は、レーザの出力ピーク値において1回目に対する2回目の比率(%)である。図9の縦軸は、ボイドの径(mm)である。なお、1回目の出力ピーク値が3100Wであるレーザによって、アルミニウムを含む被加工対象物の表面を照射した場合に、溶接部に発生するボイドについて評価した。また、ボイドの径とは、例えば、ボイドの形状が球状である場合に球の直径に相当する。
図9に示すように、丸のプロットは各比率に対するボイドの径を表しており、四角のプロットは、比率0%、つまり、2回目のレーザ処理を行わない場合のボイドの径を表している。比率が60%以上であって70%以下である場合、つまり、出力ピーク値が第1の条件の出力ピーク値の60%以上であって70%以下である場合、他の比率と比較してボイドの径が小さくなっている。
なお、プロットの上下に延びている直線は、ボイドの径の範囲を示している。例えば、出力ピーク値が第1の条件の出力ピーク値の20%である場合、ボイドの径が0.1mmから0.45mmまでの範囲をとりうることを意味する。この場合、0.1mmは径の最小値であって、0.45mmは径の最大値である。
図10は、レーザ出力とボイド発生率との関係を示す図である。
図10において、1回目のレーザの出力ピーク値に対する2回目のレーザの出力ピーク値の比率と、ボイドの数との関係が示されている。図10の横軸は、レーザの出力ピーク値において1回目に対する2回目の比率(%)である。図10の縦軸は、ボイドの数である。なお、1回目の出力ピーク値が3100Wであるレーザによって、アルミニウムを含む被加工対象物の表面を照射した場合に、溶接部に発生するボイドについて評価した。
図10に示すように、丸のプロットは各比率に対するボイドの数を表しており、四角のプロットは、比率0%、つまり、2回目のレーザ処理を行わない場合のボイドの数を表している。比率が60%以上であって70%以下である場合、つまり、出力ピーク値が第1の条件の出力ピーク値の60%以上であって70%以下である場合、他の比率と比較してボイドの数が少なくなっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
図11は、参考例の溶接部の状態を示す図である。
パルスレーザ等のレーザ光を用いたレーザ溶接では、溶接する部分に割れや気泡が発生し易い。例えば、図11に示すように、被加工対象物100の表面にレーザを照射すると、被加工対象物100が溶融し、溶融金属が凝固して固体部100bにかわることで溶接処理が行われる。この場合、溶接部200の下部では、ボイド200bが発生し易くなる。ボイド200bの発生によって、溶接処理の質が低下したり、内部の部品同士を溶接する場合に装置の信頼性が低下する虞がある。
本実施形態のレーザ加工方法において、第1の条件として、出力ピーク値が3000W以上であるレーザによって被加工対象物10を照射した後、第2の条件として、出力ピーク値が第1の条件の出力ピーク値の60%以上であって70%以下であるレーザによって被加工対象物10を照射する。このようなレーザの照射条件によってレーザ光を段階的に被加工対象物10に照射すると、溶接部20におけるボイド20bの発生を抑制できる。
例えば、図4(b)及び図5(a)に示されたように、レーザ光の出力ピーク値を第1の条件に対して60%以上であって70%以下となるように、溶接部20にレーザを照射すると、ボイド20bの体積が減少した後に除去される。つまり、溶接部20におけるボイド20bの発生が抑制される。
本実施形態によれば、信頼性が向上したレーザ加工方法を提供する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…レーザ発振器、 2…光ファイバ、 3…制御装置、 4、4A、4B…レーザ加工ヘッド、 5a1、5a2、6a1、6a2…レンズ、 5b…ミラー、 10、100…被加工対象物、 10a…液体部、 10b、100b…固体部、 20、200…溶接部、 20a…ホール、 20b、200b…ボイド、 50…レーザ加工装置、 L、L1、L2…レーザ光、 P1、P2…出力値

Claims (4)

  1. 金属を含む被加工対象物を溶融して加工するレーザ加工方法において、
    出力ピーク値が3000W以上である第1のレーザ光を、前記被加工対象物に照射する第1照射工程と、
    出力ピーク値が前記第1のレーザ光の60%以上であって70%以下である第2のレーザ光を、前記被加工対象物の前記第1照射工程で照射された第1領域に照射する第2照射工程と、
    前記第2照射工程の後、出力ピーク値が前記第2のレーザ光より低い第3のレーザ光を、前記被加工対象物の前記第1領域に照射する第3照射工程と、
    を備え
    前記第3のレーザ光の出力値は、線形的に低くなるように漸減するレーザ加工方法。
  2. 前記第1のレーザ光の照射時間が1.0ms以上であって2.0ms以下であり、
    前記第2のレーザ光の照射時間が2.0ms以上であって3.0ms以下である請求項1記載のレーザ加工方法。
  3. 前記第1のレーザ光の前記出力ピーク値は3000W以上であって3300W以下である請求項1または2記載のレーザ加工方法。
  4. 前記被加工対象物は、アルミニウムを含み、
    前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光は、パルスレーザ光である請求項1〜3のいずれか1つに記載のレーザ加工方法。
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