JPH11245066A - レーザ溶接方法および二次電池の製法 - Google Patents

レーザ溶接方法および二次電池の製法

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JPH11245066A
JPH11245066A JP10053550A JP5355098A JPH11245066A JP H11245066 A JPH11245066 A JP H11245066A JP 10053550 A JP10053550 A JP 10053550A JP 5355098 A JP5355098 A JP 5355098A JP H11245066 A JPH11245066 A JP H11245066A
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welding
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Susumu Yahagi
進 矢作
Naotada Okada
直忠 岡田
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Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の重ね合せ部材のレーザ溶接方法で、特
にアルミニウムやアルミニウム合金で作られる重ね合せ
部材の溶接に好適なレーザ溶接方法およびその溶接方法
を用いた二次電池の製法。 【解決手段】 アルミニウムまたはアルミニウム合金か
らなる複数の重ね合せ部材23、25の間に有機物24
が存在する被溶接部材をパルスレーザ光で溶接するレー
ザ溶接方法において、パルスレーザ光の照射を、有機物
24を排除する第1のレーザ出力28とレーザ照射側部
材のみを溶融させて複数の重ね合せ部材を溶接する第2
のレーザ出力29との2段階で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属部材の接合部の
レーザ溶接方法で、特にアルミニウムやアルミニウム合
金で作られる重ね合せ部材の溶接に好適なレーザ溶接方
法およびその溶接方法を用いた二次電池の製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管の電子銃やマグネトロン等電
子部材の比較的量産品については、それらを構成する部
品の溶接に、しばしばレーザ溶接が適用されいる。
【0003】近年では、電池の組立にもレーザ溶接が用
いられるようになってきている。電池には種々の種類が
あり、たとえば繰り返し充電が可能なリチウムイオン電
池などの二次電池があることが知られいる。
【0004】このような二次電池の一般的な構造として
は、図2に示すように容器本体1が電極材科や電解液な
どか収容されるアウタ缶2と、このアウタ缶2の開口を
閉塞するキャッブ体3とによって密閉構造に形成されて
いる。上記キャップ体には注液口4が形成され、この注
液口4は他の部材に比べ板厚の薄い封口体5によっ閉塞
されいる。
【0005】上記構造の容器本体lは、アウタ缶2に対
し上記キャップ体を接合し、その接合部分がパルスレー
ザ光によって、突き合わされた状態で溶接される。ま
た、キャップ体に設けられた注液孔から電解液を注入
後、上記封口体5は上記キャップ体に重ね合わされ、こ
れらの重ね合わせ部分がパルスレーザ光によって重ね合
わされた状態で溶接される。
【0006】容器本体1のアウタ缶2、キャップ体3お
よび封口体5は軽量化などのために材科としてアルミニ
ウムやアルミニウム合金が用いられるようになっきてい
る。
【0007】アルミニウムやその合金材料をパルスレー
ザ光によっ溶接する場合、鉄系の材料に比べ熱拡散速度
がI0倍程度も大きいため、パルス幅1msを小さくし
ピーク出力の高いパルスレーザ光を用いることで効率よ
く材料を溶融させるということが行われる。
【0008】これらの溶接工程には、石英製の光ファイ
バーによる光学系が適用され、製造ラインへの導入の柔
軟性が高くなっている。
【0009】特に、二次電池の場合には小型軽量化が進
み、上述のように、その材質も鉄系からアルミニウム系
に変わってきているでレーザ溶接する場合、それらは鉄
に比べ熱伝導が良いことや凝固するときの割れ防止のた
め、溶かした後に徐冷することで割れのない溶接が行え
ることが一般的に知られいる。
【0010】それらのレーザ溶接には、図9で示すよう
ないわゆる三角波と呼ばれる三角波パルス発振波形が用
いられ、また、凝固割れ防止のためパルス波と連続波を
組合せた溶接方法も提案されいる。
【0011】ただ、この三角波パルス発振波形のパルス
レーザを用いて、純アルミニウム系部材同士を重ね合せ
溶接する場合だけでなく、電池組立の工程中のように電
解液を含んだ部材を溶接することが避けられないケース
が発生する。その場合は上述の溶接法を単純に適用して
も良好な溶接結果は得られないことが多い。なお、それ
らの電解液は、一般に、融点が100℃以下の有機物等
で構成されいる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のレーザ溶接方法
による、図10で示したパルスの三角波形29を用いて
アルミニウムまたはアルミニウム合金の重ね合せ継手構
造の間に有機物が残存したときにレーザ照射を行った場
合の溶接部の断面モデルは、図11で示すようになる。
【0013】すなわち、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金の上部材3と下部材5の隙間には有機物4が残存
しており、ここにレーザ2が照射されると重ね合せ溶接
を行えるが、この溶融部6では有機物4とアルミニウム
部材との熱反応や、有機物自体の蒸発により、アルミニ
ウム部材の飛散物6bが発生する。従って、残された溶
融部6には穴6aが形成され、良好な溶接継手を得るこ
とができない。
【0014】また、重ね合せ溶接で問題となるのが隙間
であり、好適な溶接条件の許容値を超えた場合には、穴
あき欠陥となり十分な溶接強度が得られないケースが発
生する。
【0015】さらに電解液等の有機物が重ね合せ部材間
に入り込んでいる場合にはこれらの融点差により、溶融
したアルミニウムの温度で有機物が加熱されるため、そ
の蒸発やアルミニウムとの熱反応等により、より溶接欠
陥が起りやすい状態となる。
【0016】そこで、この溶接欠陥を回避するため、溶
接前工程で溶接面に付着した電解液を拭き取る工程が組
まれている。しかしながら、この工程でも電解液を完全
に拭き取ることは難しく、その結果、レーザ溶接の不良
が約l%は存在した。
【0017】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、被溶接部材を効率よく溶
融させることができるとともに、例え、重ね合せ溶接部
材の間に電解液のような有機物が残存している状態であ
っても確実に溶接できるレーザ溶接方法およびそのレー
ザ溶接方法を用いた二次電池の製法を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の解決手段によれ
ば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数
の重ね合せ部材の間に有機物が存在する被溶接部材をパ
ルスレーザ光で溶接するレーザ溶接方法において、上記
パルスレーザ光は、上記重ね合せ部材のレーザ照射側部
材を加熱して上記有機物を排除する第1のレーザ出力
と、上記重ね合せ部材のレーザ照射側部材を溶融させて
複数の重ね合せ部材を溶接する第2のレーザ出力とで照
射されることを特微とするレーザ溶接方法にある。
【0019】また本発明の解決手段によれば、前記第2
のレーザ出力にて、前記第lのレーザ出力の出力後に前
記複数の重ね合せ部材を溶接することを特徴とするレー
ザ溶接方法にある。
【0020】また本発明の解決手段によれば、前記第l
のレーザ出力のパルスレーザ出力のピーク値が前記第2
のレーザ出力のパルスレーザ出力のピーク値の50〜6
0%であり、かつ、それらのパルスレーザ出力で連続的
に照射して複数の重ね合せ部材を溶接することを特徴と
するレーザ溶接方法にある。
【0021】また本発明の解決手段によれば、二次電池
容器に発電要素を収納して電解液を注入後、この二次電
池容器を構成するアルミニウムまたはアルミニウム合金
からなる複数の部材の接合部をパルスレーザ光で溶接す
る二次電池の製法において、上記複数の部材を前記レー
ザ溶接方法を用いて溶接することを特徴とする二次電池
の製法。
【0022】また本発明の解決手段によれば、上記複数
の重ね合せ部材は二次電池容器のアウタ缶の開口を閉塞
するキャップ体と、このキャップ体に形成された注液口
を閉塞する封口体とであり、これら部材の重ね合わせ部
を溶接することを特徴とする二次電池の製法にある。
【0023】また本発明の解決手段によれば、前記キャ
ップ体に設けられた電極タブと、この電極タブに電気的
に接続する電極体の接合部とを前記レーザ溶接方法を用
いて溶接することを特徴とする二次電池の製法にある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照し説明する。
【0025】アルミニウムやアルミニウム合金の部材間
に有機物が存在する部材をレーザ溶接すると、低融点材
料の有機物が蒸発するときの蒸発力と溶融したアルミニ
ウムと有機物との反応とで爆発状の現象が起こる。その
結果、穴が発生し良好な溶接継手が得られない。
【0026】しかしながら、上部材の溶け込みを板厚未
満にするようにレーザパルスを照射すると、有機物のみ
を溶接点から排除することが可能になる。従って、この
ような状態に部材を予め設定してから溶接用のレーザパ
ルスを照射することで有機物の溶接への悪影響を回避し
た重ね合せ溶接が可能になる。
【0027】図lは本発明のレーザ溶接方法を実施する
ためのレーザ溶接装置11を示したもので、このレーザ
溶接装置11はパルスレーザ光Lを発振出力するための
YAGレーザなどのレーザ発振器l2を備えている。こ
のレーザ発振器12には制御装置13が接続され、この
制御装置13によって発振出力されるパルスレーザ光L
のパルス波形や出力のピーク値Pを設定制御きるように
形成されている。
【0028】上記レーザ発振器l2から発振出力された
パルスレーザ光Lは光ファイバl4に導入される。この
光ファイバ14から出射したパルスレーザ光Lを集光レ
ンズ15に入射されて、この集光レンズ15で集束し被
溶接部材としての二次電池容器の容器本体lを図示しな
い走査機構によって照射面が適度なオーバラップ率にな
るような送り速度によって溶接する構成となっている。
【0029】被溶接部材のパルスレーザ光Lによって照
射される溶接部分には図示しないノズルからシールドガ
スが供給される。シールドガスとしては、窒素、アルゴ
ン、ヘリウムなどの不活性ガスが用いられている。それ
によって、被溶接部材の溶接部分に酸素による気泡が生
じるのを防止する。
【0030】二次電池容器は角型の場合は、図2に示す
ように容器本体lを有し、この容器本体1はアウタ缶2
とキャップ体3とからなり、キャップ体3に形成された
注液口4は封口体5によっ閉塞される。これらの部材
2、3、4はアルミ二ウム、またはアルミニウム合金に
よって形成されている。これらのアルミニウム合金はJ
IS規格でA3001、A5001というようなマンガ
ンやマグネシウムを含有するアルミニウム合金である。
【0031】アウタ缶2とキャップ体3とは図3に示す
ように上述のパルスレーザ光Lによっ突き合わせて溶接
され、キャップ3と閉塞部5とは図4(a)、(b)に
示すように重ね合わせ溶接される。この例では、アウタ
缶2の板厚は0.3〜0.5mm、キャップ体3の付き
合わせ部での板厚も0.3〜0.5mmとした。そし
て、キャップ体3自体の板厚は0.4〜0.6mmと
し、封口体5の板厚は0.1〜0.3mmとした。
【0032】また、丸型の場合は、図5に示すように、
丸型のアウタ缶2a内に正極、負極、セパレータ等から
なる発電要素7を収納し、発電要素7の正極タブ8を外
部の正極端子9を形成しているキャップ体3aに接合す
る。この接合は上述のパルスレーザ光Lによって突き合
わせて溶接する。なお、ここでは、キャップ体3aの材
質により正負が入れ替わる。それは、キャップ体3aを
構成する金属元素のイオン化傾向の違いによるからであ
る。
【0033】次に、電解液ををアウタ缶2aに注入後、
正極タブ8と接合されたキャップ体3aをアウタ缶2a
に挿入してアウタ缶2aとかしめて固定し容器本体1a
を組立てる。
【0034】これらの容器本体lの各部材を溶接するに
際し、レーザ発振器I2から周波敢50HZに発振出力
されるパルスレーザ光Lは、制御装置l3によって出力
のピーク値Pとパルス波形とが所定の状態に設定され
る。
【0035】すなわち、このパルス波形lはパワーがピ
ークから緩やかに下がる波形であり、これにより徐冷効
果をもち、凝固割れが回避できるようになっている。
【0036】図6は本発明を説明するためのパルス波形
図で、図7(a)と図7(b)はそれによる溶接部の説
明図である。
【0037】図6のパルス波形27は、第1のレーザ出
力である矩形波形28と第2のレーザ出力である三角波
形29を合成した波形で、三角波のピークパワーP2に
よるパワー密度は2×1010W/mであり、矩形波
形28のパワーPlは三角波形29のピークパワーP2
の60%である、0.6×1010W/m以上であ
る。
【0038】また、三角波形29のパルス幅は2.3m
sで矩形波形28のパルス幅は0.7msである。そし
て、パルスレーザ光の投入エネルギーは1パルス当たり
3〜4Jであり、スポット径は0.45mmとした。
【0039】パルスレーザ光Lの出力のピーク値Pを2
×1010W/m以上に設定したのは、それにより、
溶接時に、上記容器本体lの各部材を十分な深さ溶融す
ることができるためである。
【0040】図9には、アルミ二ウムまたはその合金か
らなる材料を、パルスレーザ光L溶接する場合、そのパ
ルスレーザ光Lの出力のピーク値と、溶融深さとの関係
を実験した結果を示したもので、パレスレーザ光Lのピ
ーク値Pが1×1010W/m以上になると、エネル
ギ吸収率が高くなり、急激に溶融深さが大きくなること
が確認された。従って、上述したようにパルスレーザ光
Lの出力のピーク値Pを1×1010W/mに設定す
ることで、溶接部分を所定の溶接強度を得るに十分な溶
融深さで溶融することがきる。
【0041】図7はこのパルス波形27を用いた場合の
実施モデルで、そのプロセスを第1のレーザ出力と第2
のレーザ出力との2段階に分けた説明図で、図7(a)
は矩形パルス波形28による作用を示すもので、重ね合
せ体の上部材23にレ一ザL1が照射され、上部材23
の板厚を貫通しない程度の溶け込みをもつ溶融部26c
が形成される。同時に、レーザ照射部位に存在する有機
物24はその融点が100度以下のため、上部材23の
加熱で容易に蒸発が起こり、その隙問の周囲方向Aに飛
散して有機物の無い空間部26dが形成される。
【0042】この隙間は、図示しない治具で両部材が押
さえられいるので重ね合せ溶接で許容できる程度の上部
材3の板厚のl/2以下に押さえられている。
【0043】図7(b)は、図7(a)で溶融によって
形成した継手にさらにレーザL2を照射し溶接を行う過
程を示す説明図で、このレーザL2は矩形波形28を照
射後の三角波形29を意味しいる。すなわち、この場合
は両部材23、25の隙間24に不純物となる有機物が
除去されて存在しない状態のところにレ一ザL2が照射
されるので健全な継手をもつ溶融部26が形成され溶接
が完了する。
【0044】すなわち、パルスレーザ光Lを容器本体l
の被溶接部に照射すると、ピーク値Pに達するまでの時
間が0.8ms以下と短い。そのため、容器本体lの材
科がアルミニウムやその合金であって、熱拡速度が速く
ても、比較的効率良く溶融することかできる。つまリ、
時間を0.8ms以下に設定すると、パルスレーザ光L
の出力のピーク値Pを1×1010W/mに設定した
こととあいまって被溶接部材を局部的に効率よく、しか
も十分な溶融深さで溶接することが可能になる。
【0045】また、パルスレーザ光が発振されてからそ
の出力がピーク値に達し、さらに、ピーク値P2の2分
の1の出力になるまでの時間をl.2ms以下にするこ
とで比較的短くできるから、容器本体lへの入熱量を小
さくできる。それによって、容器本体lの温度上昇を抑
制できるから、上記容器本体1内部に発電要素の構成と
してPFT、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの低融
点の樹脂部材が巻回された正負電極間のセパレータ等と
して挿入することが出来る。
【0046】従って、例えば、リチウムイオン電池など
の二次電池の容器に対する溶接に適用した場合も上記樹
脂部材は熱損されない。
【0047】実際の工程に本発明を適用した結果、不良
率約l%を0.l%以下にまで改善することができ、歩
留向上に大きく寄与した。
【0048】図7は本発明の変形例を示すパルス波形図
である。上述の実施の形態では矩形波形を三角波形に重
ね合せた合成波形を用いたが、矩形波形と三角波形を時
間差tを設けても所定時間内であれば、同様な作用が得
られる。
【0049】この発明は上記の実施の形態に限定され
ず、種々変形が可能である。例えば、この発明に用いら
れているパルス波形は、上述したパルス波形に限定され
るものでなく、ピーク値に達するまでの時間、出力がピ
ーク値の2分のlに低下するまでの時間およびパルス幅
が一定の条件を満たし、かつ出力がピーク値から2分の
1に低下した後に漸減する形状であれば適用することが
出来る。
【0050】また、被溶接部材としては二次電池容器に
限らず他のものであってもよく、要は効率よく溶融し、
しかも急冷による被溶接部材の割れの発生を防止するこ
とが要求される溶接に適用することが出来る。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明は、アルミニウムま
たはアルミニウム合金からなる複数の重ね合せ部材の間
に有機物が存在する被溶接部材をパルスレーザ光で溶接
するレーザ溶接方法において、パルスレーザ光の照射
を、有機物を排除する第1のレーザ出力とレーザ照射側
部材のみを溶融させて複数の重ね合せ部材を溶接する第
2のレーザ出力との2段階で構成したので、溶接に悪影
響となる有機物の影響を回避し良好な溶接が行えるよう
になった。
【0052】また、本発明は、スボット的な溶接のみな
らず気密を必要とする溶接に適用しても同様な効果が得
られる。
【0053】また、重ね合せ継手に介在する物質は有機
物だけでなく、融点が母材の融点より低いものであれば
本発明の効果を得ることができ、母材そのものの材質に
に対する溶接においても同様な効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレーザ溶接装置を示す説
明図。
【図2】角型の二次電池容器を説明するための斜視図。
【図3】アウタ缶とキャップ。体との溶接部分の断面
図。
【図4】(a)はキャップ体と封口体との溶接部分の平
面図、(b)は同じく断面図。
【図5】丸型の二次電池容器を説明するための斜視図。
【図6】本発明をのパルス波形図。
【図7】本発明のパルス波形による溶接過程の説明図で
(a)は矩形波形による溶接部の説明図。(b)は三角
波形による溶接部の説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示すパルス波形図。
【図9】パルスレーザ光の出力と溶接深さとの関係を示
すグラフ。
【図10】三角波形を示すパルス波形図。
【図11】三角波形による溶接状況を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a…容器本体、2、2a…アウタ缶、3、3a…
キャップ体、23…上部材、24…有機物、25…下部
材、26…溶融部、27…パルス波形、28…矩形波
形、29…三角波形

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金か
    らなる複数の重ね合せ部材の間に有機物が存在する被溶
    接部材をパルスレーザ光で溶接するレーザ溶接方法にお
    いて、 上記パルスレーザ光は、上記重ね合せ部材のレーザ照射
    側部材を加熱して上記有機物を排除する第1のレーザ出
    力と、上記重ね合せ部材のレーザ照射側部材を溶融させ
    て複数の重ね合せ部材を溶接する第2のレーザ出力とで
    照射されることを特微とするレーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のレーザ出力にて、 前記第l
    のレーザ出力の出力後に前記複数の重ね合せ部材を溶接
    することを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記第lのレーザ出力のパルスレーザ出
    力のピーク値が前記第2のレーザ出力のパルスレーザ出
    力のピーク値の50〜60%であり、かつ、それらのパ
    ルスレーザ出力で連続的に照射して複数の重ね合せ部材
    を溶接することを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接
    方法。
  4. 【請求項4】 二次電池容器に発電要素を収納して電解
    液を注入後、この二次電池容器を構成するアルミニウム
    またはアルミニウム合金からなる複数の部材の接合部を
    パルスレーザ光で溶接する二次電池の製法において、上
    記複数の部材を請求項lに記載されたレーザ溶接方法を
    用いて溶接することを特徴とする二次電池の製法。
  5. 【請求項5】 上記複数の重ね合せ部材は二次電池容器
    のアウタ缶の開口を閉塞するキャップ体と、このキャッ
    プ体に形成された注液口を閉塞する封口体とであり、こ
    れら部材の重ね合わせ部を溶接することを特徴とする請
    求項2記載の二次電池の製法。
  6. 【請求項6】 前記キャップ体に設けられた電極タブ
    と、この電極タブに電気的に接続する電極体の接合部と
    を請求項1に記載されたレーザ溶接方法を用いて溶接す
    ることを特徴とする二次電池の製法。
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