JP2001287060A - 溶接方法及び溶接装置 - Google Patents

溶接方法及び溶接装置

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JP2001287060A
JP2001287060A JP2000107017A JP2000107017A JP2001287060A JP 2001287060 A JP2001287060 A JP 2001287060A JP 2000107017 A JP2000107017 A JP 2000107017A JP 2000107017 A JP2000107017 A JP 2000107017A JP 2001287060 A JP2001287060 A JP 2001287060A
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    • B23K26/346Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring in combination with welding or cutting covered by groups B23K5/00 - B23K25/00, e.g. in combination with resistance welding
    • B23K26/348Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring in combination with welding or cutting covered by groups B23K5/00 - B23K25/00, e.g. in combination with resistance welding in combination with arc heating, e.g. TIG [tungsten inert gas], MIG [metal inert gas] or plasma welding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーク溶接とレーザ溶接とを併用した溶接に
おいて、低出力で効率良い溶接が行えるとともに、所定
の品質を有する製品を生成可能な溶接方法及び溶接装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 溶接装置1は、母材Bの突き合わせ面M
における開先部K内部でアークAbを発生させるアーク
溶接装置2と、アークAbによる熱により母材Bに形成
されたクレータ部Cの底部CbにレーザビームLbを照
射するレーザ溶接装置3と、母材Bの突き合わせ面M近
傍に所定のガスGを供給するガス供給装置4と、アーク
Abが母材B内部で発生するよう駆動電力を制御する制
御装置CONTとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク溶接とレー
ザ溶接とを併用した溶接方法及び溶接装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接方法には、例えば、アーク溶
接方法及びレーザ溶接方法がある。アーク溶接方法は、
母材と電極との間、あるいは2つの電極の間にアークを
発生させ、その熱によって母材の突き合わせ面を溶融し
て溶接するものである。一方、レーザ溶接方法は、母材
の突き合わせ面にレーザを照射し、母材を溶融しながら
溶け込みを深くして溶接するものである。
【0003】ところで、アーク溶接方法は、ギャップ許
容度が大きく、様々な母材に対して広く用いられている
が、入熱量が大きいので大きな熱歪を生じる場合がある
とともに、使用する電力も大きい。したがって、溶接後
の製品が低品質化するとともに製造効率も低下する場合
がある。一方、レーザ溶接方法は、エネルギー密度が高
いため、高速且つ低入熱(低歪)な溶接を行うことがで
きるが、装置自体が高価であるとともに、ギャップ許容
度が小さいため、溶接対象となる母材の形態が限られ
る。このため、近年において、安価な装置を用いるアー
ク溶接方法とレーザ溶接方法とを組み合わせて、深溶け
込みや溶接速度の向上を図る試みがされている。このよ
うなアーク溶接方法とレーザ溶接方法とを組み合わせた
溶接方法として、例えば、特開平10−225782号
公報、特開昭59−66991号公報、特開平10−2
72577号公報などに開示された技術がある。
【0004】このうち、特開平10−225782号公
報(以下、「従来例1」という)に開示された技術は、
相対向する母材の突き合わせ面間に、開先の底部に続い
てレーザ導光用ギャップを形成し、アーク溶接に先立っ
てレーザ導光用ギャップにレーザを照射し、レーザ導光
用ギャップを形成する母材の表面を板厚方向の全長に亘
ってレーザ熱により溶融し、続いてアーク熱で溶融した
溶湯を開先およびレーザ導光用ギャップに導入して双方
の母材を溶接するものである。
【0005】また、特開昭59−66991号公報(以
下、「従来例2」という)に開示された技術は、ミグ溶
接で母材を溶融させ、液滴の衝撃力およびプラズマ気流
により深く掘込んだクレータの底部近くにレーザ光線の
焦点位置を合わせ、深溶け込みの溶接を行うレーザとミ
グとを併用して溶接するものである。
【0006】特開昭10−272577号公報(以下、
「従来例3」という)に開示された技術は、鋼材の開先
をミグ溶接する際、レーザをミグアークに先行して照射
して、鋼材表面を加熱あるいはレーザ誘起プラズマを発
生させ、この照射部にアークの陰極点を誘導することに
より溶接するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例1においては、開先の底部に続いてレーザ導光用ギ
ャップを形成する構成であり、複数の工程を必要とする
ため、作業性が低下する。また、従来例2、従来例3に
おいては、アークによる溶け込み深さが不十分で、融合
不良を引き起こす場合がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、アーク溶接とレーザ溶接とを併用した
溶接において、低出力で効率良い溶接が行えるととも
に、所定の品質を有する製品を生成可能な溶接方法及び
溶接装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の溶接方法は、アーク溶接とレーザ溶接とを
併用した溶接方法において、母材の突き合わせ面におけ
る開先部に対して予め設定された所定の駆動電力によっ
て所定のガス雰囲気下でアークを発生させ、アークによ
る熱により母材内部を溶融してクレータ部を形成すると
ともに、クレータ部の底部にレーザビームを照射し、母
材を溶接することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、所定のガス雰囲気下にお
いて所定の駆動電力で母材内部にアークを発生させるこ
とにより、溶融範囲を過剰に拡大させることなく所定の
深さを有する深溶け込みなクレータ部を形成することが
できる。この深く形成されたクレータ部に対してレーザ
を照射することにより、レーザは効率良く母材に吸収さ
れる。そして、レーザを照射した部分からは金属蒸気が
発生するため、この部分にはアークの極点が安定して形
成されるので、アークのエネルギーもクレータ部の底部
に集中する。したがって、母材の突き合わせ面は深く溶
け込むので、安定した溶接を行うことができる。このよ
うに、アークとレーザとの相乗効果によって深溶け込み
なクレータ部を形成することができるので、予め深い開
先部を形成する必要がないなど、作業性を向上させるこ
とができる。また、2種類の溶接方法で深溶け込みを行
う構成であり、使用するエネルギー(電力)を抑えるこ
とができるとともに、低入熱を実現することができるの
で、所望の品質を有する溶接を行うことができる。
【0011】このような溶接方法は、母材の突き合わせ
面における開先部内部でアークを発生させるアーク溶接
装置と、アークによる熱により母材に形成されたクレー
タ部の底部にレーザビームを照射するレーザ溶接装置
と、母材の突き合わせ面近傍に所定のガスを供給するガ
ス供給装置と、アークが母材内部で発生するよう駆動電
力を制御する制御装置とを備えることを特徴とする溶接
装置によって行うことができる。
【0012】なお、このときの所定のガスは、解離性ガ
スなどの電位傾度の高いガス、これらの混合ガス、ある
いはこれらを含むガスであり、これらのガスを用いて予
め設定しておいた駆動電力によってアークを発生させる
ことにより、このアークによって母材を深く溶け込ます
ことができる。
【0013】また、レーザビームの集光角度に応じて、
開先部の開先角度を設定することにより、開先部に照射
されたレーザビームは開先部の外部で反射されることな
く安定して開先部の内部に照射される。
【0014】この場合、レーザビームの集光角度をθ
A、開先角度をθBとしたとき、 θA < θB ≦ θA+30° に設定することにより、母材の開先部におけるレーザビ
ームの吸収率は所定値以上となる。したがって、レーザ
ビームによる溶接を効率良く行うことができる。
【0015】また、アークとレーザビームとのそれぞれ
の出力信号を所定の周期を有するパルス信号とするとと
もに、それぞれの信号を同期させつつ母材に対して作用
させることによっても、アーク及びレーザビームのエネ
ルギーを効率良く母材に吸収させることができる。この
とき、それぞれの信号を所定時間の位相差で同期させる
ことにより、さらに効率良く溶接を行うことができる。
【0016】このような溶接方法は、前記溶接装置にお
いて、制御装置が、アーク溶接装置及びレーザ溶接装置
から出力されるアーク及びレーザビームのそれぞれの出
力信号を所定の周期を有するパルス信号とするととも
に、それぞれの信号を同期させつつ出力させることによ
り行うことができる。
【0017】本発明のもう一つの溶接方法は、アーク溶
接とレーザ溶接とを併用した溶接方法において、アーク
及びレーザビームのそれぞれの出力信号を所定の周期を
有するパルス信号とするとともに、前記それぞれの信号
を同期させつつ前記母材に対して作用させることを特徴
とする。
【0018】本発明によれば、レーザビームによって照
射された位置からは金属蒸気が発生し、この金属蒸気発
生位置にアークが導かれる。そして、このレーザビーム
及びアークのそれぞれの出力信号を、所定の周期を有す
るパルス信号とするとともに、それぞれの信号を同期さ
せつつ母材に対して作用させることにより、レーザビー
ム及びアークのエネルギーを効率良く母材に吸収させる
ことができる。すなわち、母材に開先部を設けない構成
であっても、アークとレーザビームとのパルスを同期さ
せつつ出力することにより、母材は効率良く溶接され
る。
【0019】このような溶接方法は、母材の突き合わせ
面でアークを発生させるアーク溶接装置と、母材におけ
るアーク発生点近傍にレーザビームを照射するレーザ溶
接装置と、アーク及びレーザビームのそれぞれの出力信
号を所定の周期を有するパルス信号とするとともに、そ
れぞれの信号を同期させつつ出力させる制御装置とを備
えることを特徴とする溶接装置によって行うことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る溶接方法及び
溶接装置の一実施形態を、図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の溶接方法及び溶接装置の一実施形態
を説明するための概略構成図である。
【0021】図1において、溶接装置1は、支持台Tに
保持された母材Bの突き合わせ面Mにおける開先部Kに
対してアークAbを作用させるアーク溶接装置2と、レ
ーザビームLbを照射するレーザ溶接装置3と、溶接部
分(突き合わせ面M)近傍に所定ガスGを供給し、この
溶接部分近傍を所定ガス雰囲気下にするガス供給装置4
とを備えている。そして、溶接装置1は制御装置CON
Tの指示に基づいて動作されるようになっている。
【0022】アーク溶接装置2は、母材(被溶接物)B
に近接して設けられた溶接トーチ5と、この溶接トーチ
5から突出する溶接電極(ワイヤ)6と、溶接トーチ5
及びワイヤ6に電力を供給する駆動電源7と、溶接トー
チ5にワイヤ6を連続的に供給可能なワイヤ供給装置8
と、駆動電源7と母材Bとを連結する給電ケーブル9
と、この給電ケーブル9に設けられた電流計10及び電
圧計11とを備えている。このとき、ワイヤ6は駆動電
源7の陽極(+極)側に接続されて通電可能となってい
る。一方、母材Bに接続された給電ケーブル9は駆動電
源7の陰極(−極)側に接続されて通電可能となってい
る。この場合、ワイヤ6を陰極側に、給電ケーブル9を
陽極側に接続することも可能である。なお、本実施形態
においては、アーク溶接装置2は、ミグ溶接装置によっ
て構成されているが、TIG、プラズマなどを用いた種
々のアーク溶接装置によって構成することができる。
【0023】レーザ溶接装置3は、母材Bに近接して設
けられたレーザヘッド12と、レーザ発振器13と、レ
ーザ発振器13から出射したレーザビームLbをレーザ
ヘッド12に伝送するためのファイバケーブル14とを
備えている。レーザ発振器13は、ロッド13a、出力
鏡13b、パワーメータ13cを備えており、所定の出
力でレーザビームLbを出射するようになっている。ま
た、レーザヘッド12は、レーザ発振器13からファイ
バケーブル14によって伝送されたレーザビームLbを
集光するための集光光学系15を備えており、母材Bの
所定の位置に、集光したレーザビームLbを照射するよ
うになっている。なお、本実施形態においては、レーザ
溶接装置3は、YAGレーザ溶接装置によって構成され
ているが、CO2レーザなど、種々のレーザ溶接装置に
よって構成することができる。また、レーザ光学部品の
汚染を低減するために、レーザビームLbの光軸に対し
て垂直方向に高速のガス流が供給されるようになってい
る。
【0024】母材(被溶接物)Bを保持する支持台T
は、不図示の駆動機構によって図1中、+X方向に移動
するように設けられている。すなわち、母材Bに対する
溶接方向は+Xとなっている。このとき、図1に示すよ
うに、アーク溶接装置2の溶接トーチ5及びワイヤ6
は、レーザ溶接装置3のレーザヘッド12に対して−X
側に配置されている。すなわち、母材Bに対する溶接方
向の上流側にレーザ溶接装置3が配置され、下流側にア
ーク溶接装置2が配置された構成となっている。このた
め、母材Bに対する溶接は、レーザビームLbによるも
のが先行される構成となっている。また、溶接トーチ5
とレーザヘッド12とは、Z軸(垂線)に対して所定角
度ずつ、同じ角度で傾斜して配置されている。すなわ
ち、溶接トーチ5は溶接方向に対して上流側に、レーザ
ヘッド12は下流側に向けて傾斜して配置されている。
なお、本実施形態においては、支持台Tに保持された母
材B側を移動する構成であるが、溶接トーチ5及びレー
ザヘッド12側を移動させることももちろん可能であ
る。すなわち、母材Bは、アーク溶接装置2及びレーザ
溶接装置3に対して相対的に移動可能となっている。
【0025】ガス供給装置4は、溶接部分(突き合わせ
面M)近傍に所定ガス(シールドガス)Gを供給し、こ
の溶接部分近傍を所定ガスG雰囲気下にするものであ
る。ガス供給装置4は、シールドガスGを収容したガス
収容部(シールドガスボンベ)4aと、このシールドガ
スボンベ4aと溶接トーチ5とを接続する配管4bとを
備えている。そして、シールドガスGは、溶接トーチ5
から溶接部分に供給されるようになっており、溶接部分
近傍はこのシールドガスGによってシールドされる。な
お、溶接部分近傍をシールドボックスで囲み、このシー
ルドボックス内にシールドガスGを供給する構成とする
ことも可能である。
【0026】所定ガス(シールドガス)Gは、電位傾度
の高いガス(解離性ガス等)、これらの混合ガス、ある
いはこれらを含む混合ガスによって構成されている。例
えば、電位傾度の高いガスはN2、He、H2、CO2
混合ガスはAr+N2、Ar+He、空気である。
【0027】ところで、上記シールドガスG雰囲気下で
アーク溶接を行った場合、アークAbは母材Bの内部
(深部)で発生可能となる。すなわち、通常のアーク溶
接では、アークAbは母材B表面よりも出た状態となる
が、シールドガスGとして上記所定ガスを用いるととも
に所定の条件下(所定の駆動電力)で溶接を行うことに
より、母材B内部でアークAbを発生させることができ
る。このことについて、以下、図2、図3、図4を参照
しながら説明する。なお、母材B内部にアークAbが発
生する状態を、以降「埋もれアーク状態」と称する。
【0028】例えば、アーク溶接近傍のシールドガスが
上記所定ガスでない場合、母材Bを溶融させるために
は、図2(a)に示すように、アーク長を所定の長さ確
保しなければ、溶接を行うのに十分なエネルギーを得る
ことができない。このアーク長が長い状態で、母材Bの
内部(深部)まで溶融させようとすると、溶融範囲(溶
融池)16が広がるとともに、入熱量や熱歪が大きくな
る。アーク長を短く設定することができれば狭い範囲を
集中的に溶融させることができるが、アーク長を短くす
るためにはアーク電圧を低く設定する必要があり、アー
ク電圧を低くするとアークが維持できなくなり短絡して
しまう。
【0029】一方、上記所定ガスGの雰囲気下でアーク
溶接を行う場合、図2(b)に示すように、溶接するの
に十分な熱量を確保しつつアーク長を短くし、母材Bに
対して集中的にアークAbを作用させることができる。
すなわち、高温度のアークAbが作用したとき、所定ガ
スである解離性ガスは解離するが、解離に際しエネルギ
ーを奪われる。すると、アークAbを維持するためにア
ークAbは縮まろうとし、エネルギー密度があがる。し
たがって、母材Bを溶融するのに十分なエネルギーを維
持しつつアーク長を短くすることができる。したがっ
て、溶融池16の範囲を拡大させずに、つまり、熱歪
(入熱量)を抑えつつ、母材Bを内部(深部)まで溶融
させることができる。
【0030】なお、Heガスは解離性ガスではないが、
密度が小さいため拡散速度が速い。したがって、解離性
ガスと同様、アークAbを維持するために多くのエネル
ギーを必要とする。その結果、所定のエネルギーを維持
したままアーク長を短くすることができる。
【0031】このように、狭い範囲に対して集中的にア
ークAbを作用させることができるので、図2に示すよ
うに溶融池16の範囲を広げることなく(つまり、入熱
量や熱歪を大きくすることなく)、母材Bに対して内部
(深部)まで溶融させることができる。
【0032】さらに、図2(c)に示すように、この埋
もれアークによって形成されたクレータ部Cの底部Cb
にレーザビームLbが焦点を結ぶように照射することに
より、クレータ部Cをさらに狭い範囲で集中的に深く形
成することができる。すなわち、図3(a)に示すよう
に、母材Bに対してアークAbのみを作用させた場合、
アーク発生点は安定しない場合がある。しかしながら、
図3(b)に示すように、母材Bであるクレータ部Cの
所定位置CbにレーザビームLbを照射することによ
り、このレーザビーム照射位置Cbにアーク発生点が導
かれる現象がおこる。これは、レーザビームLbが照射
された位置Cbは高温となり、電子の移動が容易になる
とともにプラズマ状態である金属蒸気が発生し、アーク
の極点(この場合、陰極)が生成されやすくなる。する
と、ワイヤ6からのアークAbは、図3(b)に示すよ
うに、この金属蒸気が生じるレーザビームLbの照射位
置Cbに導かれる。したがって、レーザビームLbの照
射位置CbにアークAbを作用させることができるの
で、アークAbを所定の位置に集中させつつ安定して作
用させることができる。
【0033】さらに、クレータ部C(開先部K)によっ
て、照射されるレーザビームLbは母材Bに対して効率
良く吸収される。すなわち、母材Bに開先部Kがない状
態(すなわち、母材Bが平板状である状態)では、図4
(a)に示すように、レーザビームLbは母材Bの表面
で反射して、母材Bに十分に吸収されない場合がある。
一方、開先部Kがある状態では、図4(b)に示すよう
に、照射されたレーザビームLbは開先部Kの内部で反
射を繰り返す(多重反射)ので、レーザビームLbの吸
収効率を向上させることができる。
【0034】以上説明したような構成を備える溶接装置
を用いて、母材Bに対して溶接する方法について説明す
る。ここで、本発明の溶接方法は、予め、母材Bに対し
て所定の開先角度θBを設定する工程(工程1)と、埋
もれアーク状態が生成される条件を求める工程(工程
2)と、前記設定された開先角度θBを有する開先部K
に対して、埋もれアーク溶接を施すとともにレーザを照
射する工程(工程3)とを備えている。
【0035】<工程1>まず、図1に示すように、支持
台Tに被溶接物である母材Bを保持させる。このとき、
母材Bの開先部Kの開先角度θBを、集光光学系15に
よるレーザビームLbの集光角度θAに応じて予め設定
しておく。
【0036】このとき、開先部Kの開先角度を2θ(=
θB)、レーザビームLbの集光角度を2γ(=θA)
とした場合、 2γ < 2θ ≦ 2γ+30° (1) に設定することにより、開先部Kにおけるレーザビーム
Lbの多重反射の回数が多くなり、レーザビームLbの
エネルギーの吸収効率が向上するので好ましい。この最
適な開先角度2θを求める手順について、以下に説明す
る。
【0037】<開先角度の設定>ここで、最適な開先角
度2θの設定の仕方について説明する。図5に示すよう
に、開先角度2θの開先部に対して、集光角度2γでレ
ーザビームLbが照射された場合、図中、θ1、θ2は、 θ1=θ−γ (2) θ2=θ1+2θ=3θ−γ (3) となる。したがって、n回目の反射時における角度θn
は、 θn=(2n−1)θ−γ (4) となる。
【0038】θn<90°のときは、レーザビームLb
は、図6(a)に示すように開先部Kの内部へ反射する
が、θn>90°のときは、図6(b)に示すように開
先部Kの外部へ反射していく。そして、図6(c)に示
すように、 θn>180°−2θ (5) になると、レーザビームLbは開先部Kの外部に出てい
く。
【0039】具体例を図7、図8を用いて説明する。ま
ず、図7に示すように、 開先角度:2θ=30°(θ=15°) レーザビーム集光角度:2γ=20°(γ=10°)
(図7(a)参照) である場合、(4)式より、θ1=5°、θ2=35°、
θ3=65°、θ4=95°、θ5=125°、θ6=15
5°・・・となる(図7(b)参照)。この場合、
(5)式より、レーザビームLbは6回目の反射で開先
部Kより外部に出る。
【0040】同様に、図8に示すように、 開先角度:2θ=70°(θ=35°) レーザビーム集光角度:2γ=20°(γ=10°)
(図8(a)参照) である場合、(4)式より、θ1=25°、θ2=95
°、θ3=165°・・・となる(図8(b)参照)。
この場合、(5)式より、レーザビームLbは3回目の
反射で開先部Kより外部に出る。
【0041】これらをまとめると、レーザビーム集光角
度2γ=20°(レンズ径:50mm、焦点距離:10
0mm)である場合、(4)式より、 θn=(2n−1)θ−γ =(2n−1)θ−10 (6) となる。したがって、(5)式より、レーザビームLb
が開先部Kより外部に出るまでの反射回数は、 (2n−1)θ−γ > 180°−2θ (7) となり、これをnについてまとめると、 n > (180°+γ)/2θ − 1/2 (8) となる。レーザビームLbが開先部Kより外部に出るま
での反射回数nは、(8)式を満たす最も小さい整数と
なる。つまり、 開先角度2θ=25°の場合 → n=8 2θ=30°の場合 → n=6 2θ=40°の場合 → n=5 2θ=50°の場合 → n=4 2θ=60°の場合 → n=3 2θ=70°の場合 → n=3 2θ=80°の場合 → n=2 2θ=90°の場合 → n=2 となる。これをグラフ化したものを、図9の線R1に示
す。
【0042】ところで、強度W0のレーザビームLbが
開先部Kに入射した場合、開先部Kの壁面におけるビー
ムの吸収率をAとすると、1回目の反射時における開先
部の壁面での吸収量W1は、 W1=AW0 (9) となる。同様に、2回目及び3回目の反射時における開
先部の壁面での吸収量W 2及びW3は、 W2=A(1−A)W0 (10) W3=A[1−{A+A(1−A)}]W0 (11) となる。すると、(9)、(10)、(11)式より、
計3回の反射による開先部Kに対するレーザビームLb
の吸収量Wは、 W=W1+W2+W3 (12) となる。以上のようにして得られる開先部K(母材B)
に対するレーザビームLbの反射回数と吸収率W/W0
との関係を図10に示す。なお、この場合、母材Bをア
ルミニウム合金とし、レーザをYAGレーザとして、母
材Bのレーザビーム吸収率A=0.2とした。さらに、
開先角度2θと吸収率W/W0 との関係を図9に線R2
として示す。
【0043】以上のように、開先角度2θは、レーザビ
ーム集光角度2γに等しいほうがビーム吸収率Aは向上
することが分かる。したがって、所望のレーザビーム吸
収率に応じて、集光角度2γに基づいて開先角度2θを
設定することができる。例えば、所望のビーム吸収率と
して60%の吸収率を確保したい場合には、2γ=20
°の場合、開先角度2θ=50°、つまり、ビーム集光
角度2γ+30°以下の開先角度2θが効果的である。
【0044】一方、開先角度2θの下限値について、図
11を参照しながら説明する。図11に示すように、集
光光学系15によって集光されるレーザビームLbは、
以下の式を満たすガウス分布を示す。 f(ρ)=e-(ρ/ω)2 (13) ここで、 ρ:レーザビームLbの光軸と垂直方向の座
標 ω:レーザビーム径 f:集光光学系15の焦点距離 図11に示すように、ガウス曲線の振幅が中心の1/e
に減少する位置がレーザビーム径ωとなる。しかしなが
ら、レーザビーム径ωの範囲中には、レーザビーム全体
のエネルギーの86.5%しか含まれていないことにな
る。そこで、ガウス曲線の振幅が中心の1/e2まで減
少するまでの距離をとると、レーザビーム全体のエネル
ギーをほぼ100%使用することができる。すなわち、
f(ρ)=1/e2となる位置ρは、 ρ=2(1/2)ω=ω’ (14) γ=tan(-1)(ω/f) (15) γ’=tan(-1)(2(1/2)ω/f) (16) となる。ω=20mm、f=100mmとすると、γ=1
0°、γ’=15°となり、2γ’=30°≦開先角度
(2θ)となる。
【0045】以上説明したように、開先角度2θがレー
ザビーム集光角度2γに近すぎると開先部の外部で反射
されて開先部の内部へ導入できないビームが生じレーザ
ビームLbの母材Bに対する吸収率が低下する。一方、
開先角度2θが大きくなると開先部K内部でのレーザビ
ームLbの反射回数が減少し吸収率が低下する。したが
って、(1)式で示した関係を満たすように、集光角度
2γに応じて開先角度2θを設定することにより、レー
ザビームLbの母材Bに対する吸収率を所定値以上にす
ることができる。さらに、一例として、レーザビーム集
光角度2γ=20°の場合、 2γ+10°=30°≦ 2θ ≦ 50°= 2γ+
30° とすることにより、さらに所望の効果を得ることができ
る。
【0046】<工程2>次に、埋もれアーク状態が生成
される条件を求める。前述したように、アーク溶接を埋
もれアーク状態とする。埋もれアーク状態は、所定ガス
G雰囲気下において所定条件下でアーク溶接を施すこと
により生成される。この所定条件とは、使用するシール
ドガスGの種類やアークの駆動電源の出力に応じて変化
するものであって、予め実験によって設定することが可
能である。この所定条件を設定するための実験結果の一
例を図12に示す。
【0047】図12は、所定ガスGの組成とアーク電圧
との関係を示すグラフであって、横軸は所定ガスGの組
成のうちArとN2との混合比を、縦軸はアーク電圧を
示している。そして、アーク電圧と所定ガスGの組成と
の組み合わせに応じて、図12中、斜線部の範囲に示す
ように埋もれアーク状態が生成される。このように、所
定ガスGの組成やアーク駆動電力をはじめとする溶接時
における様々な条件によって、埋もれアーク状態が生成
されるか否かが決定される。埋もれアーク状態が生成さ
れるか否かの条件は、予め実験によって求めることがで
きる。なお、図12に示す埋もれアーク状態は一例であ
って、使用するシールドガスGやアーク溶接装置2の種
類、アーク電圧によって異なり、予め実験によって最適
な条件を求めることができる。
【0048】<工程3>工程1で設定したような開先角
度2θを備える開先部Kに対してアーク溶接及びレーザ
溶接を施す。すなわち、支持台Tに保持された母材Bに
対して、シールドガスGをガス供給装置4から供給しつ
つ、所定の出力で埋もれアーク溶接を行うとともに、形
成されるクレータ部Cの底部Cbに向かってレーザビー
ムLbを照射する。レーザビームLbが照射された位置
からは、図3で説明したように、金属蒸気が発生しこの
ビーム照射位置に向かってアークAbが導かれるように
なる。すなわち、照射位置を制御しやすいレーザビーム
Lbを、所定の位置に焦点を結ぶように照射することに
よって、アークAbの発生点を制御することができる。
このようにして、溶接部分の所望の位置に対してアーク
エネルギー及びレーザエネルギーを集中させることがで
きる。
【0049】さらに、所定の開先角度2θを有する開先
部KにレーザビームLbを照射することにより、このレ
ーザビームLbは開先部Kの壁面において反射を繰り返
すので、レーザビームLbのエネルギーは効率良く母材
Bに吸収される。このようにして、アーク溶接とレーザ
溶接とを併用した溶接方法によって母材Bに対する溶接
が行われる。
【0050】以上説明したように、母材B内部の開先部
KにおいてアークAbを発生させることにより、溶融範
囲(溶融池)16を過剰に拡大させることなく所定の深
さを有する深溶け込みなクレータ部Cを形成することが
できる。そして、このクレータ部Cに対してレーザビー
ムLbを照射するすることにより、レーザビームLbは
母材Bに効率良く吸収される。さらに、レーザビームL
bを照射した位置(底部)Cbからは金属蒸気が発生し
この位置CbにアークAbの極点が安定して形成される
ので、アークエネルギーもクレータ部Cの底部Cbに安
定して集中させることができる。したがって、少ない駆
動電力で深溶け込みな溶接を高速且つ安定して行うこと
ができる。
【0051】そして、アークAbとレーザビームLbと
の相乗効果によって深溶け込みなクレータ部Cを形成す
ることができるので、予め、深い開先部Kを形成する必
要がないなど、作業性を向上させることができる。ま
た、2種類の溶接方法で深溶け込みを行う構成であり、
使用するエネルギー(電力)を抑えることができるとと
もに高速な溶接が可能となるので、低入熱を実現するこ
とができる。したがって、熱歪の少ない所望の品質を有
する溶接を行うことができる。
【0052】すなわち、溶接速度の向上や、低出力且つ
低歪化による歪取工数低減を実現することができるの
で、高効率な溶接作業を行うことができる。さらに、銅
合金やアルミニウム合金など、レーザ反射率の高い材料
における溶接割れやブローホール生成などの溶接欠陥を
低減することができるので、高品質な製品を生成するこ
とができる。
【0053】また、レーザビームLbの集光角度2γ
(θA)に応じて、開先部Kの開先角度2θ(θB)を
設定することにより、レーザビームLbは開先部の外部
で反射されることなく安定して開先部Kの内部に照射さ
れる。そして、レーザビームLbの集光角度を2γ、開
先角度を2θとしたとき、 2γ < 2θ ≦ 2γ+30° に設定することにより、母材Bの開先部Kにおけるレー
ザビームLbの吸収率を所望の値以上とすることができ
る。したがって、レーザビームLbによる溶接を効率良
く行うことができる。
【0054】ところで、アーク電流及びレーザビーム出
力をそれぞれ所定の周期でパルス化することにより、母
材Bに対して効率良くエネルギーを吸収させることがで
き、母材Bの溶融を大きくすることができる。さらに、
パルス化されたアークAb及びレーザビームLbの出力
を、所定の位相差で同期させつつ、母材Bに対して作用
させることにより、母材Bの溶融を更に効率良く行うこ
とができる。
【0055】この場合、図13に示すパルス同期装置に
おいて、パルス化されたアークAbを出力するアーク溶
接駆動電源7のアーク電流波形を検出し、この検出結果
をレーザ溶接駆動電源30のパルス制御回路31に入力
する。このように制御することにより、図14に示すよ
うに、所定の周期t1でパルス幅t2を有するパルス化
されたアークAb及びレーザビームLbを、位相差t3
で同期させつつ母材Bに対して作用させることができ
る。ここで、図14(a)はレーザ出力波形を、図14
(b)はアーク電流を示す。
【0056】この場合、位相差t3は任意に設定可能で
ある。しかしながら、母材Bに対してレーザビームLb
を照射し金属蒸気が発生するまで(あるいは、キーホー
ルが形成されるまで)に所定時間(例えば1ms以上)
かかるとともに、レーザビームLbの照射を止めた時点
で金属蒸気の発生(キーホールの形成)が止まることを
考慮すると、位相差t3を、周期t1やパルス時間t2
に基づいて、予め最適な時間に設定することが好まし
い。
【0057】すなわち、母材Bに対してレーザビームL
bを照射し金属蒸気が発生した位置がアーク発生点とな
るので、レーザビームLbを照射して十分に金属蒸気が
発生した後、アークAbを出力することにより、より安
定した溶接が可能となる。つまり、金属蒸気の発生時間
(あるいは、キーホールの形成時間)に応じて位相差t
3を設定することが可能である。例えば、パルス波形の
1/4周期に相当する時間に設定することができる。
【0058】このように、アークAb及びレーザビーム
Lbのそれぞれの出力を所定の周期でパルス化するとと
もに、それぞれの出力を同期させつつ母材Bに対して作
用させることにより、アークAb及びレーザビームLb
のそれぞれのエネルギーを効率良く母材Bに吸収させる
ことができる。
【0059】なお、上述した実施形態においては、開先
部KにレーザビームLbを照射し、この開先部Kの内部
でレーザビームLbを反射させるように説明したが、例
えば、鉄など、レーザビームLbを吸収する特性を有す
る材料に対しては、開先部Kを設けなくても所望の効果
を得ることができる。すなわち、レーザビームLbによ
ってキーホールを形成し、このキーホールに対して埋も
れアーク溶接を施すようにしてもよい。
【0060】一方、銅合金やアルミニウム合金、あるい
はステンレスなどは、レーザビームLbを反射する特性
を有するので、レーザビームLbを照射しただけではキ
ーホールは形成されにくい。したがって、この場合にお
いては、開先部Kを形成し、この開先部Kに対してレー
ザビームLbを照射することにより、レーザビームLb
はこの開先部K内部で多重反射するので有効である。
【0061】<実験例1>次に、本発明の溶接装置1に
よって母材Bに対して行った溶接方法の第1実験例につ
いて、図15、図16、図17を参照しながら説明す
る。図15に示すような2種類の母材Bに対して、それ
ぞれ溶接を施した。すなわち、図15(a)に示すよう
に、開先部Kが形成された母材Bと、図15(b)に示
すように、開先部がない母材Bとに対して、それぞれ所
定の条件で溶接を施した。なお、それぞれの母材Bとし
て板厚が2.8mmのアルミニウム合金を用いた。
【0062】そして、上述したような母材Bに対して、
レーザ溶接法のみによる溶接、アーク溶接法のみによる
溶接、レーザ溶接法とアーク溶接法とを併用した溶接の
3つの方法による溶接を施した。用いた溶接装置は図1
において説明したものであり、アーク溶接装置2として
ミグ溶接装置を用いた。一方、レーザ溶接装置3として
YAGレーザ装置を用いた。ワイヤはワイヤ径1.2m
mとした。レーザビーム出力は2kW、溶接速度は3m
/min.とした。ミグ電源はパルスミグに設定し、平
均溶接電流及び電圧はそれぞれ210A、19V(パル
ス電流340A、パルス幅1.2ms、周波数240H
z)とした。シールドガスはArを用い、流量は25L
/min.とした。また、集光光学系15によるレーザ
ビームLbの集光角度2γは22°であり、この集光角
度2γに基づいて、レーザビームLbのエネルギーの吸
収率を向上させ、溶着量を小さくし入熱を低く抑えるた
めに開催角度2θを30°とした。
【0063】実験結果を図16、図17に示す。このう
ち、図16は、開先部Kが形成された母材B(図15
(a)参照)に対して溶接を施した場合の結果であり、
図17は、開先部Kが形成されていない平板状の母材B
(図15(b)参照)に対して溶接を施した場合の結果
である。そして、それぞれ図16、図17のうち、
(a)はレーザ溶接とアーク溶接とを複合した溶接(以
下、「ハイブリッド溶接」と称する)、(b)はアーク
溶接のみ、(c)はレーザ溶接のみ、を施した場合の溶
接部分近傍の拡大図である。なお、図21、図22に
は、図16、図17の各写真に対応する模式図及び埋も
れアークハイブリッド溶接(開先部あり)を施した場合
の模式図が示されている。
【0064】図16(a)に示すように、開先部Kが形
成された母材Bに対してハイブリッド溶接を施した場
合、母材Bは裏面側まで溶融されており、大幅に溶融部
分が増大している。ところが、図16(b)に示すよう
に、アーク溶接のみの場合においては、開先部Kの底部
に融合不良が生じている。また、図16(c)に示すよ
うに、レーザ溶接のみの場合においては、開先部Kの内
部でのレーザビームLbの多重反射によって、突き合わ
せ面は溶融するが、十分に接合するに至っていない。さ
らにAr+40%N2を使用して埋もれアークにする
と、図23に示すように埋もれアークのみの場合でも溶
込み深さが大幅に大きくなっていることからレーザとの
併用によりさらに深溶込み溶接が可能になる。
【0065】図17(a)に示すように、平板溶接の母
材Bに対してハイブリッド溶接を施した場合、母材Bの
溶融部分は大きい。また、図17(b)に示すように、
アーク溶接によって平板溶接を行った場合、母材Bの溶
融部分は小さくなっている。図17(c)に示すよう
に、レーザ溶接を施した場合には、レーザビームはアル
ミニウム合金からなる母材Bに対して反射し、十分に溶
融させることができない。また、図16(a)と図17
(a)とから分かるように、平板溶接のほうが、開先部
Kを設けた場合に比べて溶融部分が小さい。これは、開
先部Kを設けたことによるレーザビームLbの母材Bに
対する吸収性が向上されたとともに、開先部K底部にア
ークエネルギーが集中されたためである。
【0066】このように、母材Bの突き合わせ面Mに所
定の角度を有する開先部Kを形成し、この開先部Kに対
してハイブリッド溶接を施すことにより、突き合わせ面
Mの溶融部分を増大させることができ、安定した溶接を
行うことが確認できる。
【0067】すなわち、レーザビームLbを照射するこ
とによってアークAbを所定位置へ誘導することができ
るとともに、アークAbの発生を安定化させることがで
きる。そして、従来のミグ溶接方法では、開先部Kにお
いて図16(b)に示したように融合不良など溶接欠陥
が発生する場合が生じるが、アークAbと同時にレーザ
ビームLbを照射することにより、深溶け込み溶接が可
能であることが確認できる。
【0068】さらに、ハイブリッド法により、溶接速度
が3m/min.(従来のミグ溶接法の約3倍)といっ
た高速溶接を実現することができるとともに、この場
合、溶接入熱1.2kJ(従来のミグ溶接法の約1/
2)といった低入熱溶接を実現することができる。この
ため、作業性は向上するとともに、熱歪を抑えることが
できるので、高精度な溶接が可能であることが確認でき
る。
【0069】<実験例2>次に、本発明の溶接装置1に
よって母材Bに対して行った溶接方法の第2実験例につ
いて、図18、図19、図20を参照しながら説明す
る。第2実験例は、溶融特性に及ぼすレーザビーム波形
の影響を調べるためのものであり、レーザビームLbを
連続発振した場合と、パルス発振した場合とにおける溶
融特性を調べた。この場合、レーザビーム平均出力は、
第1実験例と同様、2kWに設定し、レーザビームを連
続発振した場合と、ピーク出力3.5kW、周波数50
0Hzでパルス発振した場合と、ピーク出力5kW、周
波数100Hzでパルス発振した場合との3つの条件に
おいて実験を行った。また、第1実験例と同様、溶接速
度を3m/min.に設定し、ミグ溶接の駆動電流は2
00A、駆動電圧は20Vに設定した。
【0070】図18、図19、図20に実験結果を示
す。このとき、各図の(a)は、溶接部分近傍の拡大図
であり、各図の(b)は、そのときのレーザビーム波形
であって、縦軸はレーザビーム出力を、横軸は時間を示
している。そして、図18はレーザビームを連続発振し
た場合、図19はレーザビームをピーク出力3.5k
W、周波数500Hzでパルス発振した場合、図20は
レーザビームをピーク出力5kW、周波数100Hzで
パルス発振した場合をそれぞれ示している。
【0071】これらの図に示したように、レーザビーム
を連続発振した場合では溶融量はほとんど増大していな
いが、パルス発振で3.5kW程度のピークがあれば深
く安定した溶融が得られることがわかる。さらにパルス
化されたアークとレーザビームとを同期させることによ
って、アークとレーザとのエネルギーを効率良く母材に
吸収させることができ、深溶込み溶接が可能になる。
【0072】
【発明の効果】本発明の溶接方法及び溶接装置は以下の
ような効果を有するものである。本発明によれば、所定
のガス雰囲気下において所定の駆動電力で母材内部にア
ークを発生させることにより、溶融範囲を過剰に拡大さ
せることなく所定の深さを有する深溶け込みなクレータ
部を形成することができる。この深く形成されたクレー
タ部に対してレーザを照射するすることにより、レーザ
は効率良く母材に吸収される。そして、レーザを照射し
た部分からは金属蒸気が発生するため、この部分にはア
ークの極点が安定して形成されるので、アークのエネル
ギーもクレータ部の底部に集中する。したがって、母材
の突き合わせ面は深く溶け込むので、安定した溶接を行
うことができる。このように、アークとレーザとの相乗
効果によって深溶け込みなクレータ部を形成することが
できるので、予め深い開先部を形成する必要がないな
ど、作業性を向上させることができる。また、2種類の
溶接方法で深溶け込みを行う構成であり、使用するエネ
ルギー(電力)を抑えることができるとともに、低入熱
を実現することができるので、所望の品質を有する溶接
を行うことができる。
【0073】所定のガスは、電位傾度の高いガス、これ
らの混合ガス、あるいはこれらを含むガスであり、これ
らのガスを用いて予め設定しておいた駆動電力によって
アークを発生させることにより、このアークによって母
材を深く溶け込ますことができる。
【0074】レーザビームの集光角度に応じて、開先部
の開先角度を設定することにより、開先部に照射された
レーザビームは反射されることなく安定して開先部の内
部に照射される。この場合、レーザビームの集光角度を
θA、開先角度をθBとしたとき、 θA < θB ≦ θA+30° に設定することにより、母材の開先部におけるレーザビ
ームの吸収率は所定値以上となる。したがって、レーザ
ビームによる溶接を効率良く行うことができる。
【0075】アークとレーザビームとのそれぞれの出力
信号を所定の周期を有するパルス信号とするとともに、
それぞれの信号を同期させつつ母材に対して作用させる
ことによっても、アーク及びレーザビームのエネルギー
を効率良く母材に吸収させることができる。このとき、
それぞれの信号を所定時間位相させることにより、さら
に効率良く溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接装置の一実施形態を示す全体構成
図である。
【図2】埋もれアーク状態を説明するための模式図であ
る。
【図3】アークがレーザビーム照射位置に導かれる様子
を説明するための模式図である。
【図4】開先部内部においてレーザビームが母材に吸収
・反射される様子を説明するための模式図である。
【図5】レーザビーム集光角度と開先部の開先角度との
関係を説明するための図である。
【図6】レーザビームが反射する様子を説明するための
図である。
【図7】レーザビーム集光角度と開先部の開先角度との
関係を説明するための図である。
【図8】レーザビーム集光角度と開先部の開先角度との
関係を説明するための図である。
【図9】母材のレーザビーム吸収率と開先部の開先角度
との関係を示す図である。
【図10】母材のレーザビーム吸収率と開先部における
反射回数との関係を示す図である。
【図11】レーザビーム集光角度と開先部の開先角度と
の関係を説明するための図である。
【図12】埋もれアーク状態が生成される条件を説明す
るための図である。
【図13】レーザビームとアークとを同期させる同期装
置を説明するための図である。
【図14】レーザビームとアークとの出力波形を説明す
るための図である。
【図15】第1実験例を説明するための図であって実験
に使用した母材を説明するための図である。
【図16】第1実験例を説明するための図であって開先
部を備えた母材に対して溶接を行ったときの実験結果を
示す図である。
【図17】第1実験例を説明するための図であって平板
状の母材に対して溶接を行ったときの実験結果を示す図
である。
【図18】第2実験例を説明するための図であってレー
ザビームを連続発振したときの溶接の状態を説明するた
めの図である。
【図19】第2実験例を説明するための図であってレー
ザビームをパルス発振したときの溶接の状態を説明する
ための図である。
【図20】第2実験例を説明するための図であってレー
ザビームをパルス振したときの溶接の状態を説明するた
めの図である。
【図21】図16に対応する模式図及び埋もれアークハ
イブリッド溶接の状態の模式図である。
【図22】図17に対応する模式図である。
【図23】開先部を備えた母材に対して埋もれアーク溶
接を行ったときの実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 溶接装置 2 アーク溶接装置 3 レーザ溶接装置 4 ガス供給装置 15 集光光学系 B 母材 C クレータ部 G 所定ガス M 突き合わせ面 K 開先部 Ab アーク Lb レーザビーム θA(2γ) レーザビーム集光角度 θB(2θ) 開先角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 裕二郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB06 BB12 DE04 4E068 BC01 CA03 CA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク溶接とレーザ溶接とを併用した溶
    接方法において、 母材の突き合わせ面における開先部に対して予め設定さ
    れた所定の駆動電力によって所定のガス雰囲気下でアー
    クを発生させ、該アークによる熱により母材内部を溶融
    してクレータ部を形成するとともに、該クレータ部の底
    部にレーザビームを照射し、前記母材を溶接することを
    特徴とする溶接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の溶接方法において、 前記所定のガスは、解離性ガスなどの電位傾度の高いガ
    ス、これらの混合ガス、あるいはこれらを含むガスであ
    ることを特徴とする溶接方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の溶接方法におい
    て、 前記レーザビームの集光角度に応じて、前記開先部の開
    先角度を設定することを特徴とする溶接方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の溶接方法において、 前記レーザビームの集光角度をθA、開先角度をθBと
    したとき、 θA < θB ≦ θA+30° に設定することを特徴とする溶接方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶
    接方法において、前記アーク及びレーザビームのそれぞ
    れの出力信号を所定の周期を有するパル ス信号とするとともに、前記それぞれの信号を同期させ
    つつ前記母材に対して作用させることを特徴とする溶接
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の溶接方法において、 前記それぞれの信号を所定時間の位相差で同期させるこ
    とを特徴とする溶接方法。
  7. 【請求項7】 アーク溶接とレーザ溶接とを併用した溶
    接方法において、 アーク及びレーザビームのそれぞれの出力信号を所定の
    周期を有するパルス信号とするとともに、前記それぞれ
    の信号を同期させつつ前記母材に対して作用させること
    を特徴とする溶接方法。
  8. 【請求項8】 母材の突き合わせ面における開先部内部
    でアークを発生させるアーク溶接装置と、 前記アークによる熱により前記母材に形成されたクレー
    タ部の底部にレーザビームを照射するレーザ溶接装置
    と、 前記母材の突き合わせ面近傍に所定のガスを供給するガ
    ス供給装置と、 前記アークが母材内部で発生するよう駆動電力を制御す
    る制御装置とを備えることを特徴とする溶接装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の溶接装置において、 前記制御装置は、前記アーク溶接装置及びレーザ溶接装
    置から出力されるアーク及びレーザビームのそれぞれの
    出力信号を所定の周期を有するパルス信号とするととも
    に、前記それぞれの信号を同期させつつ出力させること
    を特徴とする溶接装置。
  10. 【請求項10】 母材の突き合わせ面でアークを発生さ
    せるアーク溶接装置と、 母材におけるアーク発生点近傍にレーザビームを照射す
    るレーザ溶接装置と、 前記アーク及びレーザビームのそれぞれの出力信号を所
    定の周期を有するパルス信号とするとともに、前記それ
    ぞれの信号を同期させつつ出力させる制御装置とを備え
    ることを特徴とする溶接装置。
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