JP2003001452A - レーザ溶接方法およびその方法を用いて製造された半導体レーザモジュール - Google Patents

レーザ溶接方法およびその方法を用いて製造された半導体レーザモジュール

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JP2003001452A JP2001182039A JP2001182039A JP2003001452A JP 2003001452 A JP2003001452 A JP 2003001452A JP 2001182039 A JP2001182039 A JP 2001182039A JP 2001182039 A JP2001182039 A JP 2001182039A JP 2003001452 A JP2003001452 A JP 2003001452A
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laser light
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Kaoru Sekiguchi
薫 関口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 気泡やクラックに起因した溶接部分の強度劣
化を抑制し、また、溶融金属を冷却する際に発生する金
属飛散量や溶接部分の残留応力を小さく抑える。 【解決手段】 隣接配置された金属の接合対象部位にレ
ーザ光を照射してレーザ溶接を行う際に、そのレーザ光
のパワーを照射開始から照射終了まで一定とするのでは
なく、レーザ光のパワーを照射開始時よりも低下させた
後にレーザ光の照射を終了することにより、溶融金属の
急激な冷却凝固を抑制できる。これにより、溶接部分の
クラック発生や気泡を低減することができる。また、金
属飛散量や溶接部分の残留応力を小さく抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接方法お
よびその方法を利用して製造された半導体レーザモジュ
ールに関するものである。
【0002】
【背景技術】図3には光部品の一つである半導体レーザ
モジュールの一構造例が模式的な断面図により示されて
いる。この半導体レーザモジュール1は、半導体レーザ
素子2と、光ファイバ3とを光結合状態でパッケージ4
の内部に収容配置して成るものである。
【0003】この半導体レーザモジュール1において、
パッケージ4の内部にはペルチェモジュール5が固定さ
れており、このペルチェモジュール5の上部には金属製
のベース6が固定されている。ベース6の上面にはチッ
プキャリア7を介して半導体レーザ素子2が固定され、
また、支持台8を介してフォトダイオード9が固定さ
れ、さらに、半導体レーザ素子2の近傍にサーミスタ
(図示せず)が配設されている。
【0004】フォトダイオード9は半導体レーザ素子2
の発光状態をモニタするものであり、ペルチェモジュー
ル5は半導体レーザ素子2の温度制御を行うものであ
る。このペルチェモジュール5の動作は、サーミスタの
検出温度に基づいて、半導体レーザ素子2が一定の温度
となるように制御される。ペルチェモジュール5の温度
制御によって、半導体レーザ素子2の温度変動に起因し
た半導体レーザ素子2のレーザ光の強度変動および波長
変動が抑制されて、半導体レーザ素子2のレーザ光の強
度および波長がほぼ一定に維持される。
【0005】ベース6には、さらに、固定部10を介し
てフェルール11が固定されている。フェルール11
は、例えば、Fe-Ni-Co合金等の金属により構成されてお
り、図5に示されるように円柱状と成している。このフ
ェルール11の内部には前端面11aから後端面11b
に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されており、この
貫通孔には光ファイバ3が挿通されて例えば半田により
固定されている。
【0006】この光ファイバ3の先端部はフェルール1
1の前端面11aから前方に突出され、半導体レーザ素
子2の発光部と間隔を介して配置されており、半導体レ
ーザ素子2から出射されたレーザ光を受けるものであ
る。この例では、その光ファイバ3の先端部にはレンズ
12が形成されており、この光ファイバ3はレンズドフ
ァイバと成している。
【0007】フェルール11の後端面11bから引き出
された光ファイバ3は、パッケージ4の外部に導出され
ており、半導体レーザ素子2から光ファイバ3の先端部
に入射したレーザ光は、光ファイバ3を伝搬して所望の
供給場所に導かれる。
【0008】図4には、フェルール11が固定されてい
る部分を抜き出して上方側から見た平面図が示され、図
6には固定部10の一例が斜視図により示されている。
フェルール11は、その側面が、先端側と後部側におい
て、両側から一対の固定部10(10a,10b、10
a',10b')によって挟み込まれ、当該フェルール1
1は固定部10(10a,10b、10a',10b')
に溶接(例えばYAG溶接)により固定されている。な
お、図3や図4では、その溶接部分は黒丸Pにより示さ
れている。
【0009】対を成す固定部10a,10b(10
a',10b')は、図6に示されるように、共通の基板
15上に固定されて固定用部品17を構成している。こ
の固定用部品17は例えば図7に示されるような基板1
5のQ位置で溶接によりベース6に固定されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、隣り合う金属(例えばフェルール11と固定部10
など)同士をYAG溶接等のレーザ溶接によって接合さ
せる場合には、従来では、その隣り合う金属の接合対象
部位に照射するレーザ光のパワーは、例えば、図7
(a)に示すようなパルス状に制御されており、レーザ
光照射終了時に、金属同士を瞬時に溶接するための高い
レベルから急激に零となっていた。このため、レーザ光
の照射を開始すると、そのレーザ光照射部位の金属は溶
融して融合し、レーザ光の照射終了により、急激に冷却
凝固することとなる。この場合のレーザ溶接痕の形状例
が図7(b)、(c)に示されている。図7(b)はレ
ーザ溶接痕15をレーザ光照射側から見た場合の一例で
あり、図7(c)はレーザ溶接痕15の断面の一例であ
る。なお、フェルール11を固定部10にYAG溶接す
る場合の例では、例えば、最大パワー50Wの50%で
ある25WのパワーWを持つレーザ光を、例えば約2ms
という如く非常に短い照射時間Tだけ、フェルール11
と固定部10の接合対象部位に照射して溶接接合してい
た。
【0011】上記のように、従来では、レーザ光のパワ
ーはパルス状に制御され、レーザ光の照射終了によって
溶融金属は急激に冷却されるため、その溶融金属が凝固
する際に、その溶接部分の金属内部に気泡が閉じ込めら
れてしまうことがある。また、溶融金属を急激に冷却凝
固するので、その溶接部分にクラックが発生し易い。そ
れら気泡やクラックは、溶接の強度を劣化させる原因と
なり、問題である。
【0012】また、溶融金属を急激に冷却凝固させるこ
とにより、溶接部分の金属に大きな残留応力が発生す
る。この残留応力に起因して次に示すような問題が生じ
る虞がある。例えば、半導体レーザモジュール1の検査
工程において、半導体レーザモジュール1を高温(例え
ば約85℃)の環境下に放置したり、室温から高温(例
えば約85℃)まで変化する温度サイクルの環境下に置
いて、半導体レーザモジュール1の耐久検査を行うこと
がある。
【0013】この際、溶接部分に大きな残留応力がある
と、高温の環境や、大きな環境温度変動によって、その
溶接部分に大きな体積変化が起こることがある。例え
ば、フェルール11と固定部10の溶接部分に大きな体
積変化が生じると、フェルール11が位置ずれしてしま
う。半導体レーザモジュール1の製造工程中において半
導体レーザ素子2の光軸と光ファイバ3の光軸を位置合
わせする調心作業を行ったのにも拘わらず、そのよう
に、フェルール11の位置ずれが生じると、半導体レー
ザ素子2の光軸と光ファイバ3の光軸がずれ、半導体レ
ーザ素子2と光ファイバ3の光結合が損なわれてしまう
という問題が生じる虞があった。
【0014】さらにまた、溶融金属が冷却凝固する際
に、その溶融金属の一部が飛散することがあるが、溶融
金属を急激に冷却凝固させると、その飛散量が多くな
る。このように金属の飛散量が多くなると、例えば、半
導体レーザ素子2の発光部に、その飛散した金属が付着
してしまい、半導体レーザ素子2から出射されるレーザ
光の光量が低下してしまうという重大な問題発生の虞が
ある。
【0015】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、溶接部分のクラック発生や
気泡の含有を削減でき、また、溶接部分の残留応力や、
金属の飛散量を小さく抑えることができるレーザ溶接方
法およびその方法を用いて製造した半導体レーザモジュ
ールを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、隣接配置
された金属同士の接合対象部位にレーザ光を照射し、金
属同士を溶接接合するレーザ溶接方法において、接合対
象部位に照射するレーザ光のパワーを段階的に又は連続
的に低下させてからレーザ光の照射を終了する構成をも
って前記課題を解決する手段としている。
【0017】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
レーザ光のパワー低下制御はタイムスロット単位で制御
することを特徴として構成されている。
【0018】第3の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、接合対象部位は、光部品を構成する部
品同士の接合部位であることを特徴とした構成されてい
る。
【0019】第4の発明は、半導体レーザ素子と光ファ
イバが光結合状態で収容配置されている半導体レーザモ
ジュールにおいて、光ファイバはフェルールに挿通固定
されており、そのフェルールの側面を両側から挟み込む
形態で固定部の対が配置され、その固定部とフェルール
は第1又は第2又は第3の発明のレーザ溶接方法を利用
して溶接固定されていることを特徴として構成されてい
る。
【0020】この発明では、接合対象部位に照射するレ
ーザ光のパワーを、金属同士を瞬時に溶接するための高
いレベルから急激に零にするのではなく、段階的に又は
連続的に低下させてからレーザ光の照射を終了する。こ
れにより、照射終了時に溶融金属に与えられるレーザ光
のエネルギーが照射開始時よりも小さくなり、レーザ光
照射終了後の溶融金属の急激な冷却を緩和することがで
きる。
【0021】このため、接合部分に閉じ込められる気泡
を削減することができたり、クラック発生を抑制するこ
とができる。また、溶接部分の残留応力が小さくなり、
大きな残留応力に起因した問題発生を防止することがで
きる。さらに、レーザ溶接に起因した金属の飛散量を低
減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0023】この実施形態例では、図3に示されるよう
な半導体レーザモジュール1を用いて、本発明に係るレ
ーザ溶接方法の一実施形態例を説明する。なお、図3に
示す半導体レーザモジュール1の構成は、前述したの
で、その重複説明は省略する。
【0024】半導体レーザモジュール1の製造工程にお
いて、例えば固定部10とフェルール11の接合部分等
の溶接対象部位をレーザ溶接(例えばYAG溶接)する
際に、その溶接対象部位に照射するレーザ光のパワー
は、図1(a)に示されるように制御する。
【0025】すなわち、溶接対象部位へのレーザ光の照
射を開始すると、その照射開始時のパワーW1を、予め
定めた時間T1の間、維持する。その照射開始時のレー
ザ光のパワーW1はレーザ光の照射によって溶接対象部
位の金属を溶融することができるパワーである。そのパ
ワーW1の維持時間T1は、パワーW1のレーザ光の照
射による溶接対象部位の溶融金属を融合させることがで
きる時間である。それらパワーW1や、時間T1は、溶
接対象の金属の種類や、接合対象部位の金属形状等の様
々なことを考慮して、適宜に設定される。
【0026】例えば、固定部10とフェルール11をY
AG溶接する場合の一例を挙げると、50WのYAG溶
接機を用いる場合に、照射開始時のパワーW1は、最大
パワー(50W)の50%のパワー(つまり、25W)
とし、そのパワーW1を維持している時間T1は2msと
する。換言すれば、この例では、照射開始時のパワーW
1は、従来のレーザ光のパワー制御におけるパルスのパ
ワーWとほぼ等しく設定されている(図7(a)参
照)。また、そのパワーW1の維持時間T1は、従来の
レーザ光のパワー制御におけるパルスの時間幅Tとほぼ
等しく設定されている。
【0027】この実施形態例では、レーザ光の照射を開
始してからの経過時間が時間T1を経過した以降に、レ
ーザ光のパワーを段階的に低下させていく。例えば、固
定部10とフェルール11をYAG溶接する場合の一例
では、最大パワーW1(例えば50W)の45%、40
%、35%、30%という如く、段階的に低下させてい
く。この例では、1段階毎のパワー維持時間tは全てほ
ぼ同様で、この時間tは、照射開始時パワーW1の維持
時間T1よりも短く、例えば約0.5msに設定されてい
る。この場合、レーザ光のパワーは、0.5msを1単位
とするタイムスロットで制御すると、レーザ光のパワー
制御やパワー設定の変更を容易に行うことができる。例
えば、図1(a)の場合、最初の4タイムスロットのレ
ーザ光のパワーをW1とし、後の4タイムスロットは徐
々にパワーを落とすように設定している。
【0028】この実施形態例に示す如く、レーザ光のパ
ワーを段階的に低下させた場合のレーザ溶接痕15をレ
ーザ照射側から見た形状の一例が図1(b)に示され、
そのレーザ溶接痕15の断面の一例が図1(c)に模式
的に示されている。これらの図に示されるように、この
実施形態例では、レーザ溶接痕15は、従来よりも丸み
を帯びた形状となる。
【0029】この実施形態例では、レーザ光のパワーを
段階的に低下させた後に、レーザ光の照射を終了するの
で、照射終了時に溶融金属に与えられるレーザ光のエネ
ルギーは照射開始時よりも小さくなる。
【0030】この実施形態例によれば、レーザ光のパワ
ーを段階的に低下させて、照射終了時に溶融金属に与え
られるレーザ光のエネルギーを照射開始時よりも小さく
するので、レーザ光の照射を終了した以降の溶融金属の
急激な冷却凝固を緩和することができる。これにより、
溶接部分のクラック発生や気泡を低減することができ
て、クラックや気泡に起因した溶接部分の強度劣化を抑
制することができる。
【0031】また、そのように、溶融金属の急激な冷却
凝固を緩和することができるので、溶接部分の残留応力
を小さくすることができる。このため、残留応力が大で
ある場合に発生する問題を抑制することができる。例え
ば、固定部10とフェルール11の溶接部分の残留応力
が大きいと、環境温度変動等に起因して、その溶接部分
に大きな体積変化が生じてしまう。これにより、フェル
ール11が位置ずれを起こして半導体レーザ素子2と光
ファイバ3の光結合状態を悪化させてしまうという問題
が生じることがある。これに対して、この実施形態例で
は、溶接部分の残留応力を小さくすることができるの
で、そのような溶接部分の大きな残留応力に起因したフ
ェルール11の位置ずれを回避することができて、半導
体レーザ素子2と光ファイバ3の良好な光結合状態を維
持することができる。これにより、半導体レーザモジュ
ール1の耐久の信頼性を向上させることができる。
【0032】さらに、前記の如く、溶融金属の急激な冷
却凝固を緩和することができるので、溶融金属が冷却凝
固する際に発生する金属の飛散量を抑制することができ
る。これにより、例えば、溶接に起因した金属の飛散量
が多く、その飛散した金属によって半導体レーザ素子2
のレーザ光の光量が低下してしまうという重大な問題を
回避することができる。
【0033】さらに、この実施形態例では、レーザ光の
照射を開始してから設定の時間T1を経過した後に、レ
ーザ光のパワーを低下させるので、隣り合う金属の溶接
対象部位の金属が融合した後に、レーザ光のパワー低下
制御を開始させることができることとなる。これによ
り、レーザ光のパワーを低下させることに因る溶接不良
を防止することができる。
【0034】なお、この発明は、この実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、この実施形態例では、レーザ光のパワーを4段階
で低下させていたが、そのレーザ光パワー低下制御の段
階数は4段階に限定されるものではなく、数に限定され
るものではない。
【0035】また、この実施形態例では、レーザ光のパ
ワーを低下させる際には、段階的にレーザ光のパワーを
低下させていたが、例えば、図2(a)に示すように、
レーザ光のパワーを連続的に低下させてもよい。さら
に、この実施形態例では、レーザ光の照射を開始してか
ら設定の時間T1を経過するまでは、照射開始時のパワ
ーW1を維持し、その後に、レーザ光のパワーを低下さ
せる構成であったが、例えば、図2(b)に示すよう
に、レーザ光の照射を開始した直後に、レーザ光のパワ
ーを、実線Aに示すように段階的に、又は、点線Bに示
すように連続的に低下させ始めてもよい。
【0036】さらに、この実施形態例では、レーザ光の
パワーを低下させる際に、同じパワー量ずつ段階的にレ
ーザ光のパワーを低下させていたが、その1段階毎のパ
ワーの低下量は等量ずつとは限らず、図2(c)に示す
ように、1段階毎のパワーの低下量は等しくしなくとも
よい。
【0037】さらに、この実施形態例では、図3に示す
ような半導体レーザモジュール1を例にして説明した
が、本発明のレーザ溶接方法は、図3に示す半導体レー
ザモジュール1以外の構成を持つ半導体レーザモジュー
ルを製造する際にも適用することができる。また、半導
体レーザモジュール以外の光部品を構成する部品同士の
レーザ溶接にも適用することができる。もちろん、この
発明は半導体レーザモジュール等の光部品を製造する際
に用いるだけでなく、それ以外のレーザ溶接を行う際に
も適用することができるものである。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、接合対象部位に照射
するレーザ光のパワーを段階的に又は連続的に低下させ
てから、レーザ光の照射を終了するので、溶融金属の急
激な冷却凝固を緩和することができる。これにより、溶
接部分のクラック発生や、溶接部分の金属内部の気泡を
低減することができ、クラックや気泡に起因した溶接部
分の強度劣化を抑制することができる。これにより、そ
のような手法を利用して溶接接合を行って製品を製造す
る際に、その製品の耐久の信頼性を高めることが可能と
なる。
【0039】また、溶融金属が急激に冷却凝固すると、
その溶融金属の飛散量が多くなるが、この発明では、溶
融金属の急激な冷却凝固を緩和することができるので、
金属の飛散量を抑えることができる。これにより、例え
ば、半導体レーザモジュールの製造工程において、この
発明のレーザ溶接方法を用いることにより、飛散した金
属に起因して半導体レーザ素子のレーザ光の光量が低減
してしまう等の問題を回避することができる。
【0040】さらに、この発明では、溶融金属の急激な
冷却凝固を緩和することができるので、溶接部分の残留
応力を小さく抑えることができる。これにより、例え
ば、半導体レーザモジュールの製造工程において、フェ
ルールと固定部を溶接固定する際に、この発明のレーザ
溶接方法を用いることにより、そのフェルールと固定部
の溶接部分の残留応力に起因した大きな体積変化を防止
することができて、フェルールの位置ずれを防止するこ
とができる。これにより、フェルールの位置ずれに起因
した光ファイバと半導体レーザ素子の光結合状態の悪化
を防止することができる。
【0041】レーザ光のパワー低下制御をタイムスロッ
ト単位で制御するものにあっては、例えば、レーザ光の
パワー制御や、パワーの設定変更を容易に行うことがで
きることとなる。
【0042】接合対象部位は、光部品を構成する部品同
士の接合部位であるものにあっては、光部品の信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ溶接手法の一実施形態例を
説明するための図である。
【図2】その他の実施形態例を説明するための図であ
る。
【図3】半導体レーザモジュールの一例を模式的な断面
により示すモデル図である。
【図4】固定部へのフェルールの固定状態を模式的に示
すモデル図である。
【図5】フェルールの一例を示すモデル図である。
【図6】固定部の一例を示すモデル図である。
【図7】従来のレーザ溶接手法の一例を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザモジュール 2 半導体レーザ素子 3 光ファイバ 10 固定部 11 フェルール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接配置された金属同士の接合対象部位
    にレーザ光を照射し、金属同士を溶接接合するレーザ溶
    接方法において、接合対象部位に照射するレーザ光のパ
    ワーを段階的に又は連続的に低下させてからレーザ光の
    照射を終了することを特徴としたレーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光のパワー低下制御はタイムスロ
    ット単位で制御することを特徴とした請求項1記載のレ
    ーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 接合対象部位は、光部品を構成する部品
    同士の接合部位であることを特徴とした請求項1又は請
    求項2記載のレーザ溶接方法。
  4. 【請求項4】 半導体レーザ素子と光ファイバが光結合
    状態で収容配置されている半導体レーザモジュールにお
    いて、光ファイバはフェルールに挿通固定されており、
    そのフェルールの側面を両側から挟み込む形態で固定部
    の対が配置され、その固定部とフェルールは請求項1又
    は請求項2又は請求項3記載のレーザ溶接方法を利用し
    て溶接固定されていることを特徴とした半導体レーザモ
    ジュール。
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