JP2000288755A - レーザー接合方法及びその装置 - Google Patents

レーザー接合方法及びその装置

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JP2000288755A
JP2000288755A JP11094890A JP9489099A JP2000288755A JP 2000288755 A JP2000288755 A JP 2000288755A JP 11094890 A JP11094890 A JP 11094890A JP 9489099 A JP9489099 A JP 9489099A JP 2000288755 A JP2000288755 A JP 2000288755A
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良樹 北原
Tatsuya Kawamura
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Kazuhiko Senoo
和彦 妹尾
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    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸棒状の金属棒と箔状の金属板とをレーザー
光の照射によって接合するレーザー接合方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 金属板2上に金属棒1を配置して、金属
棒1の金属板2との接触箇所の近傍に集光されるように
レーザー光5を照射する。レーザー光照射によって金属
棒1の表面が溶融し、その溶融物が流れ落ちた金属板2
の表面が溶融し、溶融部が凝固することにより、金属棒
1と金属板2とが接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸棒状の金属棒と
箔状の金属板とをレーザー溶接により接合するレーザー
接合に関するもので、特に、水銀放電灯などの照明灯の
電極に用いられる金属棒と金属板との接合に適したレー
ザー接合方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13(a)(b)は、照明灯の一例で
ある小型水銀放電灯の構造を示すもので、ガラス管61
の中央部を球形に膨出形成した球形部61a内に対向配
置された電極棒62、62は、それぞれ球形部61aか
ら引き出されて金属箔63に接合され、更に金属箔63
に電極リード64を接合して、この電極リード64はガ
ラス管61の外に引き出される。前記球形部61a内を
封止すると同時に水銀を封入するために、ガラス管61
は図13(b)に示すように、前記金属箔63を中心と
する位置で軟化もしくは溶融によって収縮させ、ガラス
管61の中空部を埋めて気密封止される。
【0003】上記構成における電極棒62及び電極リー
ド64はタングステンの丸棒に形成され、また、金属箔
63はモリブデンを箔状にして形成されている。この電
極棒62または電極リード64のような金属棒と、金属
箔63のような薄い金属板との接合は、従来技術におい
ては、抵抗溶接によりなされていた。
【0004】図14は、抵抗溶接による金属棒1と金属
板2との接合方法を示すもので、タングステンによって
形成された溶接電極57、58により、金属棒1と金属
板2とを挟んで溶接電流を流し、金属棒1と金属板2と
の接触位置に発生するジュール熱により接触界面を溶融
させることによって、金属棒1と金属板2との間が接合
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照明灯
電極に用いる金属板2は、モリブデンにより数10μm
の薄さに形成された箔状であるため、溶接時に金属板に
穴があく、溶接電極にこびりつく、接合強度にばらつき
がある等の不良が発生しやすく、歩留りが極めて悪く、
また、溶接電極のクリーニングや交換等のメンテナンス
の頻度が多くなる問題点があった。更に、メンテナンス
の都度、溶接条件が変化するため品質管理も困難となる
問題点もあった。
【0006】この抵抗溶接の問題点を解決すべく、図1
5に示すように、レーザー光56の照射によって金属棒
1と金属板2との接合が試みられた。しかし、金属板2
は前述の通り箔状であるため、この金属板2の接合位置
を金属棒1の上に接触した状態に維持することが困難で
あるため、安定してレーザー溶接ができない課題を有し
ていた。また、前記照明灯電極のように、金属棒1がタ
ングステンで形成され、金属板2がモリブデンで形成さ
れている場合に、タングステンの融点が3500℃であ
るのに対し、モリブデンの融点が2600℃であるある
ため、融点の差があるばかりでなく、熱容量の差が数百
倍以上にもなるため、金属棒1のタングステンが溶融す
る以前に金属板2のモリブデンに穴があいてしまうこと
になり、このような金属棒1と金属板2との組み合わせ
にレーザー溶接は不可能とされていた。
【0007】本発明が目的とするところは、高融点材料
による金属棒と箔状に形成された金属板とをレーザー光
照射によって接合することを可能としたレーザー接合方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願の第1発明は、丸棒状の金属棒を、その中心線に
平行に配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー
接合方法において、前記金属棒の金属板との接触箇所の
近傍部位に、レーザー光を金属板に照射されないように
集光させることにより、金属棒のレーザー照射部位が溶
融し、その溶融金属が金属板の表面に融着することによ
って金属棒と金属板との間を接合することを特徴とする
もので、金属棒と金属板とが融点の異なる材質であった
り、熱容量に大きな差があっても、レーザー接合が可能
となる。
【0009】上記接合方法において、金属棒の金属板と
接触させる側を平面カットし、平面カットした面で金属
板に接触させた状態にして所定位置にレーザー光を照射
するすることによって、金属棒に照射されたレーザー光
の反射が金属板に照射されることがなく、反射光による
金属板の溶融が防止される。
【0010】また、金属板の金属棒と接触する位置に金
属棒の外形に相当する凹面に形成し、この凹面内に金属
棒を配置して所定位置にレーザー光を照射することによ
っても、前記と同様の効果が得られる。
【0011】また、本願の第2発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合方法において、前記金属板の端部
において前記金属板の端辺にほぼ直交するように配置さ
れた金属棒の両側からレーザー光を、そのビームの一部
が金属板に照射された状態で、金属棒の金属板との接触
箇所の近傍部位に集光し、金属棒のレーザー照射部位を
溶融させると同時に、レーザー光ビーム内にある金属板
の端部が溶融収縮して金属棒の溶融部に結合されると共
に、金属棒に接する金属板の表面が熱伝導により溶融し
て金属棒に溶着することによって金属棒と金属板との間
を接合することを特徴とするもので、箔状の金属板は溶
融したとき、表面張力により収縮して金属棒の溶融部に
合体して一体化され、更に金属棒から熱伝導した部位の
金属板も溶融して金属棒に融着して一体化される。
【0012】また、本願の第3発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合方法において、前記金属棒をその
端部が金属板上の所定位置に位置するように配置し、金
属棒の端面の金属板との接触箇所の近傍部位にレーザー
光を集光して、金属棒の端面が溶融した溶融金属が金属
板の表面に融着すると共に、金属棒に接する金属板の表
面が熱伝導により溶融して金属棒に溶着することにより
金属棒と金属板との間を接合することを特徴とするもの
で、レーザー照射による金属棒の端面の溶融と同時に熱
伝導による溶融により、金属棒と金属板とは確実に接合
される。
【0013】また、本願の第4発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合方法において、前記金属板上の両
側の所定位置にそれぞれ金属棒をその端部が位置するよ
うに配置し、各金属棒の金属板上にある部分の金属板と
の接触箇所の近傍部位に両側からレーザー光を集光し
て、金属棒の端面が溶融した溶融金属が金属板の表面に
融着することにより、1枚の金属板に2本の金属棒を接
合することを特徴とするもので、金属板の両側にそれぞ
れ金属棒を接合する加工を同時に行うことができ、金属
棒の両側で接合されるので接合強度も向上する。
【0014】上記各接合方法において、強度分布が中心
部で強くなるレーザー光を集光することにより、溶融さ
せる部位を効果的に加熱することができる。
【0015】また、レーザー光をロングパルスにして照
射することにより、急激な加熱によるスパッタの発生等
の問題がなく、加熱制御が容易である。
【0016】また、本願の第5発明は、丸棒状の金属棒
を、中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー接合
するレーザー接合装置において、複数のレーザーダイオ
ードの発光軸を同一平面上に配列してなるLDアレイか
ら出射されたレーザー光をコリメートレンズ及び集光レ
ンズを通して集光し、この集光スポットが金属板上に配
置された金属棒の金属板との接触箇所の近傍部位になる
ようにレーザー照射することを特徴とするもので、LD
アレイはレーザー発生源としてコンパクトで且つ効率が
よいので省エネルギーのレーザー接合が可能である。
【0017】また、本願の第6発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合装置において、レーザー光を光フ
ァイバーで所定位置に導き、この光ファイバーの出射端
に配設された集光レンズで集光し、この集光スポットが
金属板上に配置された金属棒の金属板との接触箇所の近
傍部位になるようにレーザー照射することを特徴とする
もので、光ファイバーにより小さい照射目標にレーザー
光を導くことができるので、接合対象が小さい場合にも
所定位置にレーザー光を照射することができる。
【0018】上記構成において、光ファイバーに中心部
に向かって屈折率を大きくした屈折率分布型光ファイバ
ーを用いることにより、中心部の強度が高いレーザー光
により所定部位を集中的に溶融させることができる。
【0019】また、本願の第7発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合装置において、レーザー光を光フ
ァイバーで所定位置に導き、この光ファイバーの出射端
に配設された発振プレートによりレーザー光を平行化し
た後、このレーザー光を集光レンズによって集光し、こ
の集光スポットが金属板上に配置された金属棒の金属板
との接触箇所の近傍部位になるようにレーザー照射する
ことを特徴とするもので、光ファイバーから導波された
レーザー光を平行化する作用を発振プレートによりコン
パクトに且つ効率的に行うことができ、コンパクトなレ
ーザー照射部の構成により、微小な照射部位へのレーザ
ー照射が可能となる。
【0020】上記構成において、鏡面仕上げされた板面
上に金属板を配置し、光ファイバー、発振プレート及び
集光レンズを一体的に保持する保持部材を前記板面上に
置くことにより、照射位置が位置決めされるように構成
することにより、照射位置の位置決めが容易になる。
【0021】また、発振プレートを放熱プレートで挟
み、発振プレートの熱を前記放熱プレートを介して保持
部材に放熱させるように構成することにより、発振プレ
ートの発熱は保持部材に、更には保持部材を通じて板面
に放熱される。
【0022】また、保持部材のレーザー光の出射端側に
レーザービーム角度に集束されたフードを配設し、この
フード内にクリーンガスを供給して、クリーンガスがレ
ーザー光の出射方向に排気されるように構成することに
より、溶融により発生したガスにより集光レンズが汚れ
ることが防止される。
【0023】また、光ファイバーの出射端側に、金属板
を押さえて照射位置を位置決めする位置決め部を設ける
ことにより、箔状の金属板の浮き上がりを防止すると同
時に、金属板を利用して位置決めを容易に行うことがで
きる。
【0024】また、本願の第8発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合装置において、平坦な板面上に配
置した金属板上の所定位置に金属棒を配置し、この金属
棒を逆Yの字状に形成された光学ユニットの二股状の凹
部で金属板側に加圧した状態にして、前記光学ユニット
の上部から入射されたレーザー光を二股状の分岐経路に
2分割して導波し、前記分岐経路の端部に配設された集
光レンズによって集光し、この集光スポットが金属板上
に配置された金属棒の金属板との接触箇所の近傍部位に
なるように両側からレーザー照射することを特徴とする
もので、光学ユニットにより金属棒が位置決め固定され
ると共に、金属棒の両側で同時に接合されるので、接合
加工の効率がよく接合強度も向上する。
【0025】また、本願の第9発明は、丸棒状の金属棒
を、その中心線に平行に配した箔状の金属板にレーザー
接合するレーザー接合装置において、平坦な板面上に配
置された金属板の中心線上の両側に2本の金属棒をその
端部が金属板上にあるようにそれぞれ中心線を一致させ
て載置し、この両側に前記中心線と平行移動可能にレー
ザー照射部を配設し、各レーザー照射部から照射される
レーザー光が各金属棒の金属板との接触箇所の近傍部位
に両側から集光されるようにしてレーザー照射し、各レ
ーザー照射部を中心線に平行に移動させ、1枚の金属板
に2本の金属棒を同時に接合するように構成されてなる
ことを特徴とするもので、金属板の両側に2本の金属棒
を同時に接合することができ、金属棒の両側で接合され
るので接合強度を向上させることができる。
【0026】上記構成において、レーザー照射部は、中
心線と平行な方向から入射されたレーザー光をハーフミ
ラーと全反射ミラーとにより分割すると共に、分割され
た各レーザー光が2本の金属棒の照射位置に向かうよう
に角度変更させ、分割された各レーザー光を集光レンズ
により金属棒の照射位置に集光させるように構成するこ
とができ、レーザー発生源を少なくして複数位置に同時
にレーザー照射することができる。
【0027】また、金属板を平坦な板面上に配置してレ
ーザー接合することにより、金属板の平面性を保つと同
時に放熱が可能となる。
【0028】また、金属板を負圧により吸引する機能を
備えた板面上に配置してレーザー接合することにより、
金属板の位置固定が確実となる。
【0029】また、金属棒と金属板とが、照明灯電極を
構成する棒体および板体である場合に、本発明と適用す
ると好適である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0031】以下に示す各実施形態は、照明灯電極の丸
棒状の金属棒と箔状の金属板とをレーザー溶接によって
接合するレーザー接合方法及びその装置を示すもので、
接合の対象とする金属棒1はタングステンにより丸棒状
に形成され、金属板2はモリブデンによって数10μm
の厚さの箔状に形成されたものである。
【0032】図1は、本発明の第1の実施形態に係るレ
ーザー接合方法を示すもので、図示するように、金属板
2の上に金属棒1を配置し、図1(b)に示すように、
金属棒1の金属板2との接触箇所の近傍部位に集光さ
れ、金属板2に照射されないようにして、レーザー出射
筒4からレーザー光5を照射する。このレーザー光5
は、図示するように強度分布が中心部でピークとなるガ
ウシアン分布に調整され、数10msのロングパルスで
照射される。金属棒1のレーザー照射された部位では、
その表面が溶融し、溶融物は流下して金属板2の表面に
溶着するので、これを図1(a)に示すように、金属棒
1の中心軸方向に移動させて実施することにより、金属
棒1と金属板2とは接合される。
【0033】図2は、レーザー光5の照射位置の設定
と、金属棒1の溶融による接合への推移を時間経過で示
すものである。図2(a)において、レーザー光5は集
光角度δで照射され、その中心線と、金属棒1と金属板
2との接触角とがなす角度θは、θ>δ/2を満足させ
た状態で金属棒1の表面に集光され、その集光スポット
サイズφdは、集光スポットの中心の金属板2の表面か
らの高さhと、集光スポットの直径dとの関係が、d>
h>d/2を満足する条件に設定することにより接触箇
所の近傍部位に照射される。このレーザー光5の照射に
より、金属棒1の表面は、図2(b)に示すように溶融
し、溶融物は金属棒1の表面に沿うように金属板2上に
流れ落ち、溶融物により金属板2の表面は溶融する。金
属棒1はタングステンで、その融点は3500℃であ
り、金属板2はモリブデンで、その融点は2600℃で
あるため、タングステンの溶融物によりモリブデンは瞬
時に溶融される。金属棒1の溶融物が金属板2の表面を
溶融させることにより、これが凝固したときには、図2
(c)に示すように、両者の溶融位置ではタングステン
とモリブデンとの合金部9が生成された状態で接合され
る。
【0034】上記レーザー接合方法を利用したレーザー
接合装置について、以下に第2〜第5の実施形態として
説明する。
【0035】図3は、第2の実施形態に係るレーザー接
合装置の構成を示すもので、レーザー光源としてLDア
レイ12を用いたものである。LDアレイ12は、複数
のレーザーダイオード(LD)を一線上に列設して構成
されており、これを更に積層配置することにより所要の
レーザー出力が得られるようにしたものである。
【0036】図3において、各LDアレイ12から出射
されたレーザー光は、それぞれロッドレンズ11(もし
くはファーストアクシスレンズ)でコリメートされ、集
光レンズ10で集光されることにより、金属棒1の金属
板2との接触箇所の近傍部位に集光スポット13にして
照射される。レーザー照射による接合のプロセスは第1
の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0037】図4は、第3の実施形態に係るレーザー接
合装置の構成を示すもので、屈折率分布型光ファイバー
14から出射されるレーザー光7によりレーザー接合す
るものである。屈折率分布型光ファイバー14は、屈折
率分布が中心部ほど大きくなるように構成することによ
り、レーザー光源からのレーザー光を導波する過程でガ
ウシアン分布の状態にするもので、この屈折率分布型光
ファイバー14の出射口に設けたマイクロ集光レンズ1
5により集光したレーザー光7を金属棒1の金属板2と
の接触箇所の近傍部位に照射する。
【0038】金属板2を放熱用セラミックプレート17
上に配置し、その上に金属棒1を配して、屈折率分布型
光ファイバー14を包み込むように配設された箔押さえ
(位置決め部)16によって金属板2を押さえると、箔
状の金属板2が浮き上がることが防止されると同時に、
集光スポット6にレーザー光7が照射されるように屈折
率分布型光ファイバー14を位置決めすることができ
る。また、箔押さえ16は屈折率分布型光ファイバー1
4を保護して、その剛性を維持し、照射位置への移動を
容易にする。このレーザー照射による接合のプロセスは
第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0039】図5は、第4の実施形態に係るレーザー接
合装置の構成を示すもので、図外に配置されたLDアレ
イによるレーザー発生源からのレーザー光を大口径光フ
ァイバー18で所定位置に導いて接合部位に照射するも
のである。LDアレイと大口径光ファイバー18とはカ
ップリング効率がよく、効果的にレーザー光を導波する
ことができる。
【0040】金属板2は表面を鏡面仕上げにしたセラミ
ックプレート25上に、負圧穴24から吸引された状態
にして位置固定され、この金属板2の上に金属棒1が押
さえ部材60で押し付けられ状態に位置固定されてい
る。この金属棒1の金属板2との接触箇所の近傍部位に
正確にレーザー照射するために、レーザー照射部(保持
部)21は前記セラミックプレート25を基準面として
所定角度を維持できるような角度に形成されている。即
ち、図外のレーザー発生源からのレーザー光を導く大口
径光ファイバー18と、この大口径光ファイバー18の
出射端面に放熱プレート19、19で挟まれた発振プレ
ート20とを保持するレーザー照射部21は、レーザー
光50の集光スポット51が金属棒1の金属板2との接
触箇所の近傍部位に位置する角度でセラミックプレート
25の表面に接している。この被接合物の位置固定及び
レーザー照射部21の角度規制によって、レーザー照射
部21を金属棒1の軸方向に移動させたときにも、正確
に金属棒1の所定部位にレーザー光の集光スポット51
が位置することになる。
【0041】上記構成において、大口径光ファイバー1
8から導波されてきたレーザー光は、その出射端面から
出射するときの角度広がりを発振プレート20によって
抑制されるので、発振プレート20から効率よく出射さ
れたレーザー光は集光レンズ22で集光されて金属棒1
の金属板2との接触箇所の近傍部位に正確に集光スポッ
ト51にして照射される。この構成における発振プレー
ト20の発熱は、そのコート膜の熱が放熱プレート19
を介してレーザー照射部21に放熱される。また、レー
ザー照射部21の照射端側には、レーザー光50の集光
角度に形成されたフード23が配設され、このフード2
3内にはパージガスが供給されているため、放熱が促進
されるだけでなく、レーザー照射によって溶融する金属
棒1から発生するガスあるいはプルームがフード23内
に侵入して集光レンズ22を汚すことが防止される。
【0042】この構成による金属棒1と金属板2との接
合では、箔状の金属板2の平面性が維持されると同時
に、この金属板2の平面性を確保するセラミックプレー
ト25でレーザー照射部21によるレーザー光50の照
射角度が規制されるので、より正確なレーザー接合が可
能である。また、接合点を金属棒1の軸方向に移動させ
るときにも位置規制が確保されるので安定した接合がな
される。また、セラミックプレート25により金属板2
の熱が放散されるので、溶融によって穴があくことが少
なく、万が一穴があいても鏡面仕上げのセラミックプレ
ート25に付着することがなく、不良発生率が少なく、
セラミックプレート25のクリーニングメンテナンスが
落である。また、フード23の下部は箔押さえ23aと
して金属板2の縁部を押さえるので、金属板2の平面性
を保つと同時にレーザー光50が金属板2に照射される
ことがない。尚、金属棒1と金属板2との接合プロセス
は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0043】図6は、第5の実施形態に係るレーザー接
合装置の構成を示すもので、金属棒1の金属板2との接
触部の近傍をその両側で同時にレーザー接合するもので
ある。図示するように、放熱用セラミックプレート17
上に金属板2を配置し、その上に金属棒1を配置して、
この金属棒1の上方に逆Yの字状に形成されたレーザー
照射部70を配設してレーザー接合する。
【0044】前記レーザー照射部70は、光ファイバー
14から導波され、その出射端面から出射したレーザー
光26をコリメートレンズ27によってコリメートし、
プリズム28によって2分割したレーザー光26a、2
6bをそれぞれ集光レンズ31a、31bから接合部位
に集光できるように構成されている。前記プリズム28
で2分割されたレーザー光26a、26bを導く光学ユ
ニット29は、二股状に形成され、その三角形の凹部で
金属棒1を押さえたとき、前記集光レンズ31a、31
bによってそれぞれレーザー光26a、26bを集光し
た集光スポットが金属棒1の金属板2との接触箇所の近
傍部位に位置決めされるような形状である。プリズム2
8で2分割された各レーザー光26a、26bは、この
光学ユニット29に所定角度に形成された反射端面30
a、30bでそれぞれ反射し、各集光レンズ31a、3
1bで集光される。
【0045】上記構成では、レーザー照射部70を金属
棒1上に配設することにより、レーザー照射位置が位置
決めされ、これを金属棒1に沿って間欠移動させ、停止
位置でレーザー照射することにより、効率的に且つ正確
なレーザー接合を容易に行うことができる。尚、レーザ
ー接合のプロセスは第1の実施形態で説明したものと同
様なので、その説明は省略する。
【0046】以上説明した各実施形態において、金属棒
1の金属板2との接触箇所の近傍部位にレーザー光26
を照射したとき、図7に示すように、金属棒1の表面で
反射した反射レーザー光26aが金属板2を溶融させる
場合がある。金属板2が10〜20μmの薄い状態にあ
るとき、反射レーザー光26aによっても穴があく可能
性を示している。このような場合の対策を図8及び図9
を参照して説明する。
【0047】図8に示すように、金属棒1の金属板2に
接する側を軸方向に平面にカットし、カットされた平面
で金属板2に接触させ、接触箇所の近傍部位にレーザー
光52を照射する。この場合のレーザー光52は、平行
光に近い小NA(開口数)のスポット光を金属棒1の金
属板2と平行な直径方向位置より下に照射すると、反射
は図示するように拡散するため、反射光が集光すること
による金属板2の溶融は防止できる。
【0048】また、図9に示すように、金属棒1の半径
に相当する凹部2aを金属板2に形成し、この凹部2a
に金属棒1を配置しても、金属棒1を平面カットした場
合と同様の作用により、反射光による金属板2の溶融が
防止できる。
【0049】図10は、本発明の第6の実施形態に係る
レーザー接合方法を示すもので、レーザー光42、42
により金属板2の一部が照射されるようにしたことを特
徴とするものである。尚、図10(c)は図10(a)
のA−A線矢視断面図、図10(d)は図10(b)の
B−B線矢視断面図である。
【0050】図10(a)(c)において、金属板2上
に金属棒1を加圧した状態に配設し、図10(c)に示
すように、レーザー光42、42の集光ビーム内に金属
板2の一部が位置するようにして、その集光スポット5
3が金属棒1の金属板2との接触箇所の近傍部位となる
ようにレーザー照射する。このようなレーザー照射を図
10(a)に示すように、金属板2の端辺に至るまで行
うと、金属板2は溶融して表面張力により縮まり、図1
0(b)に示すように、金属棒1の溶融部分と一体化し
て凝固し、更に金属板2は金属棒1からの熱伝導により
舌状に溶融合金化した部分が形成された接合合金部40
により金属棒1と金属板2とが接合される。
【0051】図11は、第7の実施形態に係るレーザー
接合方法を示すもので、金属棒1の端面にレーザー光4
3を照射して金属棒1と金属板2とを接合する。尚、図
11(c)は図11(a)の側面図、図11(d)は図
11(b)の側面図である。
【0052】図11(a)(c)において、金属板2の
所定位置に金属棒1を加圧した状態に配設し、金属棒1
の平面カットされた端面の金属板2にできるだけ近い位
置に集光スポット44が位置するようにレーザー光43
を照射する。このレーザー照射により金属棒1の端面が
溶融した溶融物が流れ落ちて金属板2の表面を溶融さ
せ、これが凝固すると、図11(b)(d)に示すよう
に、接合合金部41が形成され、金属棒1と金属板2と
が接合される。また、金属棒1の溶融時の熱の伝導によ
り金属棒1に接する金属板2が溶融して、図11(b)
に示すように接合合金部41は舌状に延長され、接合を
より強固なものにする。
【0053】図12は、第8の実施形態に係るレーザー
接合装置の構成を示すもので、金属板2の両側に2本の
金属棒1、1を同時に接合することができるように構成
されている。照明灯電極は、先に図13に示したよう
に、金属箔63の両側に電極棒62と電極リード64と
を接合して構成されており、これは金属板2の両側にそ
れぞれ金属棒1、1を接合することになり、金属板2に
2本の金属棒を同時に接合する本実施形態の構成では、
照明灯電極の製造を効率的に行うことができることにな
る。
【0054】図12において、所定位置に配設された放
熱用セラミックプレート17上に金属板2を配置し、こ
の金属板2の中心線上に位置決めホルダ38、38によ
ってそれぞれ位置決めして2本の金属棒1、1を配設し
た両側に、第1のレーザー照射部46aと第2のレーザ
ー照射部46bとが配設され、これらの第1及び第2の
レーザー照射部46a、46bは、金属棒1の軸方向と
平行に移動できるようになっている。
【0055】第1及び第2のレーザー照射部46a、4
6bは同一の構成で、図外のレーザー発生源からのレー
ザー光は、光ファイバー32で導波されて第1及び第2
のレーザー照射部46a、46b内に入射され、これを
コリメートレンズ33によってコリメートする。このレ
ーザー光は50%反射ミラー34と全反射ミラー35と
によってそれぞれ90度方向に反射し、それぞれ集光レ
ンズ36、36によって集光され、その集光スポットが
各金属棒1、1の金属板2との接触部の近傍に位置する
ように照射される。
【0056】この第1及び第2のレーザー照射部46
a、46bからロングパルスでレーザー光39を4ヵ所
から照射し、金属棒1の軸方向と平行に移動させること
により、各金属棒1、1は同時に金属板2にレーザー接
合される。レーザー接合のプロセスは、第1の実施形態
において説明したものと同様である。
【0057】上記説明した第1〜8の実施形態において
は、照明灯電極に使用する金属棒1と金属板2とのレー
ザー接合方法について説明したが、これは照明灯電極に
限ることなく、箔状の金属板2に丸棒状の金属棒1をレ
ーザー接合する場合にも同様に利用することができる。
また、金属棒1と金属板2とが、その融点の差がある場
合、あるいは体積差がある場合でも、実施形態に示した
ようにレーザー接合が可能である。このような状態は、
照明灯電極に限らず、半導体製品や電子部品実装におい
ても存在し、このレーザー接合方法を適用することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、丸棒
状である金属棒と箔状である金属板との間をレーザー接
合により接合することが可能となり、この接合方法は照
明灯電極の形成に好適であるばかりでなく、体積差があ
り、それぞれの材料の融点の差がある金属間をレーザー
接合するにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のレーザー接合方法を示す
(a)は平面図、(b)は側面図。
【図2】レーザー接合のプロセスを(a)(b)(c)
の順に示す説明図。
【図3】第2の実施形態のレーザー接合装置を示す
(a)は平面図、(b)は側面図。
【図4】第3の実施形態のレーザー接合装置を示す
(a)は平面図、(b)は側面図。
【図5】第4の実施形態のレーザー接合装置を示す
(a)は平面図、(b)は側面図。
【図6】第5の実施形態のレーザー接合装置を示す側面
図。
【図7】レーザー光の反射による弊害を説明する説明
図。
【図8】レーザー光の反射の影響を排除する方法を示す
説明図。
【図9】レーザー光の反射の影響を排除する方法を示す
説明図。
【図10】第6の実施形態のレーザー接合方法を示し、
(a)はその平面図、(b)は接合後の状態を示す平面
図、(c)は(a)のA−A線矢視断面図、(d)は
(b)のB−B線矢視断面図。
【図11】第7の実施形態のレーザー接合方法を示し、
(a)はその平面図、(b)は接合後の状態を示す平面
図、(c)は(a)の側面図、(d)は(b)の側面
図。
【図12】第8の実施形態のレーザー接合装置を示す平
面図。
【図13】照明灯の一例を示し、(a)はその正面図、
(b)は側面図。
【図14】従来の抵抗溶接による接合方法を示す説明
図。
【図15】従来のレーザー溶接による接合方法を示す説
明図。
【符号の説明】
1 金属棒 2 金属板 5、7、8、26、39、42、43、50、52 レ
ーザー光 3、6、13、44、53 集光スポット 10、15、22、31a、31b、36 集光レンズ 12 LDアレイ 14 屈折率分布型光ファイバー 16 箔押さえ(位置決め部) 17、25 セラミックプレート 18 大口径光ファイバー 19 放熱プレート 20 発振プレート 21 レーザー照射部(保持部) 23 フード 29 光学ユニット 34 50%反射ミラー 35 全反射ミラー 51 集光スポット 70 レーザー照射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/08 B23K 26/08 K B 33/00 33/00 Z H01J 9/18 H01J 9/18 Z (72)発明者 北原 良樹 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 川村 竜也 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 妹尾 和彦 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AA03 BH00 CA01 CA03 CA08 CA14 CB06 CD02 CD04 CD08 CE07 CE08 CE09 CG02 DA09 DA14 DA16 DB02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行に
    配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合方
    法において、 前記金属棒の金属板との接触箇所の近傍部位に、金属板
    に照射されないようにレーザー光を集光させることによ
    り、金属棒のレーザー照射部位が溶融し、その溶融金属
    が金属板の表面に融着することによって金属棒と金属板
    との間を接合することを特徴とするレーザー接合方法。
  2. 【請求項2】 金属棒の金属板と接触させる側を平面カ
    ットし、平面カットした面で金属板に接触させた状態に
    してレーザー光を照射する請求項1記載のレーザー接合
    方法。
  3. 【請求項3】 金属板の金属棒と接触する位置に金属棒
    の外形に相当する凹面を形成し、この凹面内に金属棒を
    配置してレーザー光を照射する請求項1記載のレーザー
    接合方法。
  4. 【請求項4】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行に
    配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合方
    法において、 前記金属板の端部において前記金属板の端辺にほぼ直交
    するように配置された金属棒の両側からレーザー光を、
    そのビームの一部が金属板に照射された状態で、金属棒
    の金属板との接触箇所の近傍部位に集光されるように照
    射することにより、金属棒のレーザー照射部位を溶融す
    ると同時に、レーザー光ビーム内にある金属板の端部が
    溶融収縮して金属棒の溶融部に結合されると共に、金属
    棒に接する金属板の表面が熱伝導により溶融して金属棒
    に溶着することによって金属棒と金属板との間を接合す
    ることを特徴とするレーザー接合方法。
  5. 【請求項5】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行に
    配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合方
    法において、 前記金属棒をその端部が金属板上の所定位置に位置する
    ように配置し、レーザー光を金属棒の端面の金属板との
    接触箇所の近傍部位に集光して、金属棒の端面が溶融し
    た溶融金属が金属板の表面に融着すると共に、金属棒に
    接する金属板の表面が熱伝導により溶融して金属棒に溶
    着することにより金属棒と金属板との間を接合すること
    を特徴とするレーザー接合方法。
  6. 【請求項6】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行に
    配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合方
    法において、 前記金属板上の両側の所定位置にそれぞれ金属棒をその
    端部が位置するように配置し、各金属棒の金属板上にあ
    る部分の金属板との接触箇所の近傍部位に両側からレー
    ザー光を集光して、金属棒のレーザー照射部位が溶融し
    た溶融金属が金属板の表面に融着することにより、1枚
    の金属板に2本の金属棒を接合することを特徴とするレ
    ーザー接合方法。
  7. 【請求項7】 強度分布が中心部で強くなるレーザー光
    を集光する請求項1〜6いずれか一項に記載のレーザー
    接合方法。
  8. 【請求項8】 レーザー光をロングパルスにして照射す
    る請求項1〜7いずれか一項に記載のレーザー接合方
    法。
  9. 【請求項9】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行に
    配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合装
    置において、 複数のレーザーダイオードの発光軸を同一平面上に配列
    してなるLDアレイから出射されたレーザー光をコリメ
    ートレンズ及び集光レンズを通して集光し、この集光ス
    ポットが金属板上に配置された金属棒の金属板との接触
    箇所の近傍部位になるようにレーザー照射することを特
    徴とするレーザー接合装置。
  10. 【請求項10】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行
    に配した箔状の金属板にレーザー接合する照明灯電極の
    レーザー接合装置において、 レーザー光を光ファイバーで所定位置に導き、この光フ
    ァイバーの出射端に配設された集光レンズでレーザー光
    を集光し、この集光スポットが金属板上に配置された金
    属棒の金属板との接触箇所の近傍部位になるようにレー
    ザー照射することを特徴とするレーザー接合装置。
  11. 【請求項11】 光ファイバーが、中心部に向かって屈
    折率を大きくした屈折率分布型光ファイバーである請求
    項10記載のレーザー接合装置。
  12. 【請求項12】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行
    に配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合
    装置において、 レーザー光を光ファイバーで所定位置に導き、この光フ
    ァイバーの出射端に配設された発振プレートによりレー
    ザー光を平行化した後、このレーザー光を集光レンズに
    よって集光し、この集光スポットが金属板上に配置され
    た金属棒の金属板との接触箇所の近傍部位になるように
    レーザー照射することを特徴とするレーザー接合装置。
  13. 【請求項13】 鏡面仕上げされた板面上に金属板を配
    置し、光ファイバー、発振プレート及び集光レンズを一
    体的に保持する保持部材を前記板面上に置くことによ
    り、照射位置が位置決めされるように構成した請求項1
    2記載のレーザー接合装置。
  14. 【請求項14】 発振プレートを放熱プレートで挟み、
    発振プレートの熱を前記放熱プレートを介して保持部材
    に放熱させるようにした請求項12または13記載のレ
    ーザー接合装置。
  15. 【請求項15】 保持部材のレーザー光の出射端側にレ
    ーザービーム角度に集束されたフードを配設し、このフ
    ード内にクリーンガスを供給して、クリーンガスがレー
    ザー光の出射方向に排気されるようにした請求項12〜
    14いずれか一項に記載のレーザー接合装置。
  16. 【請求項16】 光ファイバーの出射端側に、金属板を
    押さえて照射位置を位置決めする位置決め部を設けた請
    求項10または12記載のレーザー接合装置。
  17. 【請求項17】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行
    に配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合
    装置において、 平坦な板面上に配置した金属板上の所定位置に金属棒を
    配置し、この金属棒を逆Yの字状に形成された光学ユニ
    ットの二股状の凹部で金属板側に加圧した状態にして、
    前記光学ユニットの上部から入射されたレーザー光を二
    股状の分岐経路に2分割して導波し、前記分岐経路の端
    部に配設された集光レンズによって集光し、この集光ス
    ポットが金属板上に配置された金属棒の金属板との接触
    箇所の近傍部位になるように両側からレーザー照射する
    ことを特徴とするレーザー接合装置。
  18. 【請求項18】 丸棒状の金属棒を、その中心線に平行
    に配した箔状の金属板にレーザー接合するレーザー接合
    装置において、 平坦な板面上に配置された金属板の中心線上の両側に2
    本の金属棒をその端部が金属板上にあるようにそれぞれ
    中心線を一致させて載置し、この両側に前記中心線と平
    行移動可能にレーザー照射部を配設し、各レーザー照射
    部から照射されるレーザー光を各金属棒の金属板との接
    触箇所の近傍部位の両側に集光し、各レーザー照射部を
    中心線に平行に移動させて1枚の金属板に2本の金属棒
    を同時に接合するように構成されてなることを特徴とす
    るレーザー接合装置。
  19. 【請求項19】 レーザー照射部が、中心線と平行な方
    向から入射されたレーザー光をハーフミラーと全反射ミ
    ラーとにより分割すると共に、分割された各レーザー光
    が2本の金属棒の照射位置に向かうように角度変更さ
    せ、分割された各レーザー光を集光レンズにより金属棒
    の照射位置に集光させる請求項18記載のレーザー接合
    装置。
  20. 【請求項20】 金属板を平坦な板面上に配置してレー
    ザー接合する請求項9〜19いずれか一項に記載のレー
    ザー接合装置。
  21. 【請求項21】 金属板を負圧により吸引する機能を備
    えた板面上に配置してレーザー接合する請求項9〜20
    いずれか一項に記載のレーザー接合装置。
  22. 【請求項22】 金属棒と金属板とが、照明灯電極を構
    成する棒体および板体である請求項1〜8いずれか一項
    に記載のレーザー接合方法。
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