JPH10202380A - レ−ザ溶接方法および二次電池容器の製法 - Google Patents

レ−ザ溶接方法および二次電池容器の製法

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JPH10202380A
JPH10202380A JP9007665A JP766597A JPH10202380A JP H10202380 A JPH10202380 A JP H10202380A JP 9007665 A JP9007665 A JP 9007665A JP 766597 A JP766597 A JP 766597A JP H10202380 A JPH10202380 A JP H10202380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は被溶接部材を効率よく溶融させ、
しかも急冷による割れの発生を招くことなくパルスレ−
ザ光によって溶接できるようにしたレ−ザ溶接方法を提
供することにある。 【解決手段】 被溶接部材をパルスレ−ザ光で溶接する
レ−ザ溶接方法において、上記パルスレ−ザ光の出力が
ピ−ク値Pに達するまでの時間t1 が(t1 ≦0.8ms )
で、出力がピ−ク値Pの2分の1の値に低下するまでの
時間t2 が(t2≦1.0ms )で、時間t2 を経過した後
の出力は漸減するとともに、パルス幅Tが(T≧2.0ms
)に設定された波形のパルスレ−ザ光を用いることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はとくにアルミニウ
ムやアルミニウム合金で作られる部品に好適なレ−ザ溶
接方法およびその溶接方法を用いた二次電池容器の製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電池には種々の種類があり、たとえば繰
り返し充電が可能なリチウムイオン電池などの二次電池
があることが知られている。このような二次電池の一般
的な構造としては、図4に示すように容器本体1が電極
材料や電解液などが収容されるアウタ缶2と、このアウ
タ缶2の開口を閉塞するキャップ体3とによって密閉構
造に形成されている。上記キャップ体3には注液口4が
形成され、この注液口4は他の部品に比べて板厚の薄い
閉塞部材5によって閉塞されている。
【0003】上記構造の容器本体1は、アウタ缶2に対
して上記キャップ体3を接合し、その接合部分がパルス
レ−ザ光によって突き合わせ溶接される。また、上記閉
塞部材5は上記キャップ体3に重ね合わされ、これらの
重ね合わせ部分がパルスレ−ザ光によって重ね合わせ溶
接される。
【0004】上記容器本体1のアウタ缶2、キャップ体
3および閉塞部材5は軽量化などのために材料としてア
ルミニウムやアルミニウム合金が用いられるようになっ
てきている。アルミニウムやその合金材料をパルスレ−
ザ光によって溶接する場合、鉄系の材料に比べて熱拡散
速度が約10倍程度も大きいため、パルス幅1ms以内で
ピ−ク出力の高いパルスレ−ザ光を用いることで効率よ
く材料を溶融させるということが行われる。
【0005】しかしながら、アルミニウムやその合金材
料は急冷により割れが発生し易いということがある。そ
のため、効率よく溶融させるためにピ−ク出力の高いパ
ルスレ−ザ光を1msの小さいパルス幅で用いると、溶融
後に急冷されるから、材料の割れの発生を招くというこ
とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、パルスレ
−ザ光を用いてアルミニウムやその合金材料を溶接する
場合、効率よく溶融させるためにパルス幅が小さく、ピ
−ク出力の高いパルスレ−ザ光を用いることになるの
で、溶融効率の向上を計ることができても、溶融後に急
冷されて被溶接部材の割れが発生するということがあっ
た。
【0007】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、被溶接部材を効率よく溶
融させることができるとともに、溶融後に急冷すること
なく冷却できるレ−ザ溶接方法およびそのレ−ザ溶接方
法を用いた二次電池容器の製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金からなる被溶接部材を
パルスレ−ザ光で溶接するレ−ザ溶接方法において、上
記パルスレ−ザ光は、出力が1×1010W/m2 以上で
あるピ−ク値Pに達するまでの時間t1 が(t1 ≦0.8m
s )で、出力がピ−ク値Pから2分の1の値に低下する
までの時間t2 が(t2 ≦1.0ms )で、時間t2 を経過
した後の出力は漸減するとともに、パルス幅Tが(T≧
2.0ms )に設定された波形であることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、二次電池容器を構成す
るアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる複数の
部品をパルスレ−ザ光で溶接する二次電池容器の製法に
おいて、上記複数の部品を請求項1に記載されたレ−ザ
溶接方法を用いて溶接することを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記複数の部品は二次電池容器のアウタ缶と、この
アウタ缶の開口を閉塞するキャップ体とであり、これら
部品の突き合わせ部を溶接することを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、上記複数の部品は二次電池容器のアウタ缶の開口を
閉塞するキャップ体と、このキャップ体に形成された注
液口を閉塞する閉塞部材とであり、これら部品の重ね合
わせ部を溶接することを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、パルスレ−ザ光
の出力のピ−ク値Pを1×1010W/m2 以上とするこ
とで、請求項2の部品を十分な溶融深さで溶融して溶接
できるとともに、レ−ザ溶接に用いられるパルスレ−ザ
光の波形を、出力がピ−ク値に達するまでの時間を短く
したことで、被溶接部材を効率よく溶融させることがで
き、出力がピ−ク値の2分の1の値に低下してからは出
力を漸減させ、かつパルス幅TをT≧2ms としたこと
で、被溶接部材への入熱を増大させることなく、上記被
溶接部材が急冷されるのを避けることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、二次電池容器の
アルミニウムまたはその合金からなる部品を請求項1の
レ−ザ方法で溶接することで、溶融効率の向上を計るこ
とができるとともに、急冷による割れの発生を防止でき
る。
【0014】請求項3の発明によれば、二次電池容器の
アウタ缶とキャップ体とを十分な溶融深さで割れの発生
を招くことなくパルスレ−ザ光で溶接できる。請求項4
の発明によれば、二次電池容器のキャップ体と注液口の
閉塞部材とを十分な溶融深さで割れの発生を招くことな
くパルスレ−ザ光で溶接できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。図1はこの発明のレ−ザ溶接方法
を実施するためのレ−ザ溶接装置11を示し、このレ−
ザ溶接装置11はパルスレ−ザ光Lを発振出力するため
のYAGレ−ザなどのレ−ザ発振器12を備えている。
このレ−ザ発振器12には制御装置13が接続されてい
て、この制御装置13によって発振出力されるパルスレ
−ザ光Lのパルス波形や出力のピ−ク値Pを設定制御で
きるようになっている。
【0016】上記レ−ザ発振器12から発振出力された
パルスレ−ザ光Lは光ファイバ14に導入される。この
光ファイバ14から出射したパルスレ−ザ光Lは集光レ
ンズ15に入射し、この集光レンズ15で集束されて被
溶接部材としての二次電池容器の容器本体1を照射して
図示しない走査機構によって10mm/sの送り速度によっ
て溶接するようになっている。
【0017】被溶接部材のパルスレ−ザ光Lによって照
射される溶接部分には図示しないノズルからシ−ルドガ
スが供給される。シ−ルドガスとしては窒素、アルゴ
ン、ヘリウムなどの不活性ガスが用いられる。それによ
って、被溶接部材の溶接部分に酸素による気泡が生じる
のを防止するようになっている。
【0018】上記二次電池容器は図4に示すように容器
本体1を有し、この容器本体1はアウタ缶2とキャップ
体3とからなり、キャップ体3に形成された注液口4は
閉塞部材5によって閉塞される。これらの部品2、3、
4はアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成
されている。これらのアルミニウム合金はJIS規格で
A3001、A5001とされるようなマンガンやマグ
ネシウムを含有するアルミニウム合金である。
【0019】上記アウタ缶2とキャップ体3とは図5に
示すように上記パルスレ−ザ光Lによって突き合わせ溶
接され、上記キャップ体3と閉塞部材5とは図6
(a)、(b)に示すように重ね合わせ溶接される。こ
の例では、アウタ缶2の板厚は0.3 〜 0.5mm、キャップ
体3の付き合わせ部での板厚も0.30.5mmとした。そし
て、キャップ体3事態の板厚は0.1mm とし、閉塞部材5
の板厚は0.2mm とした。
【0020】上記容器本体1の各部品を溶接するに際
し、レ−ザ発振器12から周波数50Hz にて発振出力
されるパルスレ−ザ光Lは、制御装置13によって出力
のピ−ク値Pとパルス波形とが所定の状態に設定され
る。
【0021】すなわち、パルスレ−ザ光Lの出力のピ−
ク値Pは1×1010W/m2 以上の値、この実施形態で
は2×1010W/m2 に設定される。また、パルス波形
は図3(a)〜(e)のうちのいずれかの形状に設定さ
れる。そして、パルスレ−ザ光Lの投入エネルギは1パ
ルス当たり3〜4Jであり、スポット径は0.45mmとし
た。また、パルス間隔はパルス幅以上であるとした。
【0022】パルスレ−ザ光Lの出力のピ−ク値Pを2
×1010W/m2 に設定することで、溶接時に、上記容
器本体1の各部品を十分な深さで溶融することができ
る。ここでは溶融径は0.8mm とした。図2には、アルミ
ニウムまたはその合金からなる材料を、パルスレ−ザ光
Lで溶接する場合、そのパルスレ−ザ光Lの出力のピ−
ク値と、溶融深さとの関係を実験した結果を示す。
【0023】図2から分かるように、パルスレ−ザ光L
のピ−ク値Pが1×1010W/m2以上になると、エネ
ルギ吸収率が高くなり、急激に溶融深さが大きくなるこ
とが確認された。したがって、上述したようにパルスレ
−ザ光Lの出力のピ−ク値Pを2×1010W/m2 に設
定することで、溶接部分を所定の溶接強度を得るに十分
な溶融深さで溶融することができる。
【0024】パルスレ−ザ光Lのパルス波形は、図3
(a)〜(e)のうち、たとえば(a)に示す第1の波
形A1 に設定される。この第1の波形A1 において、発
振されてから出力がピ−ク値Pに達するまでの時間t1
は、t1 ≦0.8ms で、第1の波形A1 では0.7ms に設定
されている。パルスレ−ザ光Lが出力されてからピ−ク
値Pを過ぎ、ピ−ク値Pの2分の1の値に低下するまで
の時間t2 は、t2 ≦1.0ms に設定されている。
【0025】さらに、パルスレ−ザ光Lの出力がピ−ク
値Pの2分の1の値から0になるまではその出力が漸
減、つまり緩やかに減少するように設定されている。ま
た、パルス幅Tは、T≧2.0ms 以上、この実施形態の第
1の波形A1 では2.6ms に設定されている。
【0026】上記第1の波形A1 のパルスレ−ザ光Lを
容器本体1の被溶接部に照射すると、ピ−ク値Pに達す
るまでの時間が0.8ms 以下と短い。そのため、容器本体
1の材料がアルミニウムやその合金であって、熱拡散速
度が速くても、比較的効率よく溶融することができる。
つまり、時間t1 を、t1 ≦0.8ms に設定すると、パル
スレ−ザ光Lの出力のピ−ク値Pを2×1010W/m2
に設定したことと相俟って被溶接部材を局部的に効率よ
く、しかも十分な溶融深さで溶接することが可能とな
る。
【0027】パルスレ−ザ光Lが発振されてからその出
力がピ−ク値Pに達し、ついでピ−ク値Pの2分の1の
出力になるまでの時間t2 を1.0ms 以下にすることで、
(t2 −t1 )を比較的短くできるから、容器本体1へ
の入熱量を小さくできる。それによって、容器本体1の
温度上昇を抑制できるから、上記容器本体1内部にPF
T、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの低融点の樹脂
部材が巻回された正負電極間のセパレ−タなどとして入
れることができる。したがって、たとえばリチウムイオ
ン電池などの二次電池の容器に対する溶接に適用した場
合も、上記樹脂部材は熱損されない。
【0028】出力がピ−ク値Pの2分の1になってから
0になるまでは、その出力を緩やかに減少させている。
しかも、パルス幅Tを2.6ms に設定したことで、パルス
レ−ザ光Lの出力が0からピ−ク値Pに達するまでの時
間t1 である、加熱時間よりも、ピ−ク値Pから0まで
に低下するまでの時間(T−t1 )である冷却時間を長
くできるから、被溶接部材の冷却速度を加熱速度に比べ
て緩やかにすることができる。
【0029】したがって、容器本体1の被溶接部材の溶
接部は溶接後に急冷されることがなくなるから、その溶
接部分に溶接割れが発生するのを防止することができ
る。つぎに、図3(b)〜(e)に示す第2乃至第5の
パルス波形A2 〜A5 について説明する。まず、第2の
波形A2 は出力がピ−ク値Pに達するまでの時間t1
0.5ms に設定され、そのピ−ク値Pが0.8ms まで継続さ
れる。出力がピ−ク値Pの2分の1に低下するまでの時
間t2 は1.0ms で、パルス幅Tは2.0ms に設定されてい
る。
【0030】第3の波形A3 は、出力がピ−ク値Pに達
するまでの時間t1 が0.8ms に設定され、そのピ−ク値
Pの2分の1に低下するまでの時間t2 は1.0ms に設定
されている。
【0031】パルス幅Tは3.0ms に設定されているが、
出力がピ−ク値Pの2分の1から0に漸減する過程を1.
0ms から2.0ms までの第1の漸減部D1 と、2.0ms から
3.0ms までの第2の漸減部D2 とに分けている。第1の
漸減部D1 は第2の漸減部D2 に比べて出力の減少速度
が緩やかである。そのため、被溶接部材の溶接部分の冷
却速度をより一層、緩やかにすることが可能となる。
【0032】第4の波形A4 は出力がピ−ク値Pに達す
るまでの時間t1 は0.8ms であるが、その前に出力をピ
−ク値Pの4分の3程度まで急激に上昇させ、ついで2
分の1よりもわずかに低く低下させてからピ−ク値Pに
上昇させるようにしている。
【0033】出力がピ−ク値Pからその2分の1に低下
するまでの時間t2 は1.0ms で、そのあとの冷却過程は
第3の波形A3 と同様、第1の漸減部D1 と第2の漸減
部D2 とに分けられている。第1の漸減部D1 は1.0ms
から2.0ms までの1.0msで、第2の漸減部D2 は2.0ms
から4.0ms の2.0ms に設定されている。さらに、パルス
幅Tは4.0ms に設定されている。
【0034】第5の波形A5 は、出力がピ−ク値Pに達
するまでの時間t1 は0.8ms に設定され、ピ−ク値Pの
2分の1に低下するまでの時間t2 は1.0ms に設定され
ている。出力がピ−ク値Pの2分の1から0に減少する
までの過程は第1の漸減部D1 と第2の漸減部D2 とに
なっていて、第1の漸減部D1 は1.0ms から2.0ms まで
で、第2の漸減部D2 は3.0ms までとなっている。した
がって、パルス幅Tは3.0ms に設定されている。なお、
この第5の波形A5 は、出力がピ−ク値Pに達するまで
の上昇カ−ブが一直線でなく、途中で屈曲している。
【0035】この発明は上記実施形態に限定されず、種
々変形可能である。たとえばこの発明に用いられるパル
ス波形は、上述した第1乃至第5のパルス波形に限られ
るものでなく、ピ−ク値に達するまでの時間t1 、出力
がピ−ク値Pの2分の1に低下するまでの時間t2 およ
びパルス幅Tが一定の条件を満し、かつ出力がピ−ク値
Pから2分の1に低下したのちに漸減する形状であれば
適用することができる。
【0036】また、アウタ缶2とキャップ体3とは図7
に示すように、アウタ缶2の開口部にキャップ体3をは
め込み、これらの接合部分にパルスレ−ザ光Lを照射し
て溶接するようにしてもよい。
【0037】さらに、被溶接部材としては二次電池容器
に限られず、他のものであってもよく、要は効率よく溶
融し、しかも急冷による被溶接部材の割れの発生を防止
することが要求される溶接に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パルスレ−ザ
光の出力のピ−ク値を1×1010W/m2 以上にすると
ともに、レ−ザ溶接に用いられるパルスレ−ザ光の波形
を、出力がピ−ク値に達するまでの時間t1 をt1 ≦0.
8ms とし、出力がピ−ク値から2分の1の値に低下する
間での時間t2 をt2 ≦1.0ms と出力が2分の1以下に
低下してからはその出力を漸減させ、かつパルス幅Tを
T≧2ms とした。
【0039】そのため、被溶接部材を所定の溶接強度を
確保するに十分な深さで溶融して溶接できるばかりか、
被溶接部材が熱拡散速度の大きな材料であっても、効率
よく溶融させることができ、しかも出力がピ−ク値の2
分の1の値に低下するまでの時間を設定したことで被溶
接部材への入熱を増大させるのを防止でき、さらに出力
が2分の1に低下してからは漸減させるため、被溶接部
材が急冷されて割れが生じるのを防止することができ
る。
【0040】請求項2の発明によれば、二次電池容器の
熱拡散速度の大きなアルミニウムまたはその合金からな
る部品を請求項1のレ−ザ方法で溶接するようにしたこ
とで、溶融効率の向上を計ることができるとともに、急
冷による割れの発生を防止できる。しかも、二次電池容
器への入熱を低減できるから、電池容器の内部に耐熱性
の低い材料が収容されていても、その部材を熱損させる
のを防止できる。
【0041】請求項3の発明によれば、二次電池容器の
アウタ缶とキャップ体とを十分な溶融深さで、しかも割
れの発生を招くことなくパルスレ−ザ光で溶接できる。
請求項5の発明によれば、二次電池容器のキャップ体と
注液口の閉塞部材とを十分な溶融深さで、しかも割れの
発生を招くことなくパルスレ−ザ光で溶接できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のレ−ザ溶接装置を示す
説明図。
【図2】同じくパルスレ−ザ光の出力と溶融深さとの関
係を示すグラフ。
【図3】(a)〜(e)はそれぞれ異なる形状のパルス
波形の説明図。
【図4】二次電池容器を説明するための斜視図。
【図5】アウタ缶とキャップ体との溶接部分の断面図。
【図6】(a)はキャップ体と閉塞部材との溶接部分の
平面図、(b)は同じく断面図。
【図7】キャップ体をアウタ缶内のはめ込んでこれらを
溶接するときの溶接部分の断面図。
【符号の説明】
1…容器本体 2…アウタ缶 3…キャップ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B23K 103:10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金か
    らなる被溶接部材をパルスレ−ザ光で溶接するレ−ザ溶
    接方法において、 上記パルスレ−ザ光は、出力が1×1010W/m2 以上
    であるピ−ク値Pに達するまでの時間t1 が(t1 ≦0.
    8ms )で、出力がピ−ク値Pの2分の1の値に低下する
    までの時間t2 が(t2 ≦1.0ms )で、時間t2 を経過
    した後の出力は漸減するとともに、パルス幅Tが(T≧
    2.0ms )に設定された波形であることを特徴とするレ−
    ザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 二次電池容器を構成するアルミニウムま
    たはアルミニウム合金からなる複数の部品をパルスレ−
    ザ光で溶接する二次電池容器の製法において、 上記複数の部品を請求項1に記載されたレ−ザ溶接方法
    を用いて溶接することを特徴とする二次電池容器の製
    法。
  3. 【請求項3】 上記複数の部品は二次電池容器のアウタ
    缶と、このアウタ缶の開口を閉塞するキャップ体とであ
    り、これら部品の突き合わせ部を溶接することを特徴と
    する請求項2記載の二次電池容器の製法。
  4. 【請求項4】 上記複数の部品は二次電池容器のアウ
    タ缶の開口を閉塞するキャップ体と、このキャップ体に
    形成された注液口を閉塞する閉塞部材とであり、これら
    部品の重ね合わせ部を溶接することを特徴とする請求項
    2記載の二次電池容器の製法。
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