JP6845027B2 - 現像方法および現像装置 - Google Patents

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この発明は、液晶表示装置用ガラス基板、半導体ウェハ、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルター用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板等の精密電子装置用基板(以下、単に「基板」と称する)を現像液により現像する現像方法および現像装置に関するものである。
従来、基板の製造工程においては、フォトリソグラフィによりパターンを形成する基板処理技術が多用されている。この基板処理技術における基本的な工程は、成膜工程、塗布工程、露光工程、現像工程およびエッチング工程である。これらの工程のうち現像工程は、薄膜および露光処理されたフォトレジスト層が積層された基板に対して現像液を供給することでフォトレジスト層を現像してマスクパターンを形成する工程であり、例えば特許文献1に記載された現像装置が用いられていた。この現像装置は、スリット状の吐出口を有するスリットノズルを備えており、スリットノズルから現像液を吐出しつつスリットノズルの長手方向に直交する方向に基板を相対的に移動させることにより、フォトレジスト層のうち露光された部分(あるいは非露光部分)を溶かして薄膜の表面を露出させる。
特開2015−192980号公報
従来技術においては、基板の表面における現像処理の均一性を向上させることに注力されている。しかしながら、上記一連の工程により製造されたパターンを検証したところ、現像処理の均一性向上を図っているにもかかわらず、良好なパターンを有する製品を上記基板に製造することが困難な場合がある。これは、後で詳述するように、現像処理の前処理として実行される成膜工程により形成される薄膜の膜厚不均一や現像処理の後処理、特にエッチング工程におけるエッチング処理の不均一(エッチング処理が基板の面内において不均一となること)によるものと考えられる。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を実行するためのパターンを形成する現像技術を改良することで、前処理や後処理において処理の面内不均一が発生する場合であっても、当該面内不均一の影響を抑制して良好な製品製造を可能とすることを目的とする。
本発明の第1の態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、基板の幅方向に亘ってノズルから現像液を供給する供給工程と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる移動工程とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、供給工程は、ノズルとして、幅方向における現像液の吐出範囲が互いに異なる第1ノズルおよび第2ノズルを用いて現像液を供給する工程を含み、第1ノズルを用いる工程では基板の幅方向の全範囲に亘って第1ノズルから現像液を供給し、第2ノズルを用いる工程では現像促進領域にのみ第2ノズルから現像液を供給することで、現像液の現像促進領域への供給量を現像促進領域以外の領域への供給量よりも多くする工程であり、供給工程によって、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
また、本発明の第2の態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、基板の幅方向に亘ってノズルから現像液を供給する供給工程と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる移動工程とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、供給工程は、現像液の現像促進領域への供給タイミングを基板のうち現像促進領域以外の領域への供給タイミングよりも早くすることで、現像液の現像促進領域への接液時間を現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くする工程であり、供給工程によって、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
また、本発明の第3態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、基板の幅方向に亘ってノズルから現像液を供給する供給工程と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる移動工程と、基板に供給された現像液を基板から除去して現像液による現像処理を停止させる現像停止工程とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、現像停止工程は、現像液の現像促進領域からの除去タイミングを基板のうち現像促進領域以外の領域からの除去タイミングよりも遅くすることで、現像液の現像促進領域への接液時間を現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くする工程であり、現像停止工程によって、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
また、本発明の第4の態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、ノズルから現像液を基板に向けて吐出して基板の幅方向に亘って現像液を供給する現像液供給部と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる相対移動部とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、現像液供給部は、ノズルとして、幅方向における現像液の吐出範囲が互いに異なる第1ノズルおよび第2ノズルを有し、第1ノズルから現像液を基板の幅方向の全範囲に亘って供給するとともに、第2ノズルから現像促進領域にのみ現像液を供給することで、現像液の現像促進領域への供給量を現像促進領域以外の領域への供給量よりも多くし、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
また、本発明の第5の態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、ノズルから現像液を基板に向けて吐出して基板の幅方向に亘って現像液を供給する現像液供給部と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる相対移動部とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、現像液供給部は、現像液の現像促進領域への供給タイミングを基板のうち現像促進領域以外の領域への供給タイミングよりも早くすることで、現像液の現像促進領域への接液時間を現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くし、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
さらに、本発明の第6の態様は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、ノズルから現像液を基板に向けて吐出して基板の幅方向に亘って現像液を供給する現像液供給部と、幅方向と交差する搬送方向にノズルに対して基板を相対移動させる相対移動部と、基板に供給された現像液を基板から除去して現像液による現像処理を停止させるリンス部とを備え、基板のうち幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、リンス部は、現像液の現像促進領域からの除去タイミングを基板のうち現像促進領域以外の領域からの除去タイミングよりも遅くすることで、現像液の現像促進領域への接液時間を現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くし、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴としている。
このように構成された発明では、基板に現像液を供給することで後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像処理が実行されるが、この現像処理の前に行われる前処理および現像処理の後に行われる後処理のうち少なくとも一方の処理が基板において面内不均一を有することがある。そこで、本発明においては、現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させ、これによって上記面内不均一を補完する。
以上のように、本発明においては、基板のうち現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させ、これによって前処理および後処理のうち少なくとも一方の処理における面内不均一を補完している。その結果、当該面内不均一の影響を抑制して良好な製品の製造を可能とすることが可能となっている。
フォトリソグラフィによりパターンを形成する基板処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示す基板処理で実行される主要工程の従来例を模式的に示す図である。 本発明にかかる現像装置の第1実施形態を示す図である。 図3Aに示す現像装置の側面図である。 図3Aおよび図3Bに示す現像装置による現像工程と、当該現像工程の前工程および後工程とを模式的に示す図である。 本発明にかかる現像装置の第2実施形態を示す図である。 本発明にかかる現像装置の第3実施形態を示す図である。 本発明にかかる現像装置の第4実施形態を示す図である。 本発明にかかる現像装置の第7実施形態を示す図である。 図8Aに示す現像装置の側面図である。 本発明にかかる現像装置の第9実施形態を示す図である。
図1はフォトリソグラフィによりパターンを形成する基板処理の一例を示すフローチャートである。また、図2は図1に示す基板処理で実行される主要工程の従来例を模式的に示す図であり、同図中の(a)欄ないし(f)欄に成膜工程、塗布工程、露光工程、現像工程、エッチング工程およびレジスト膜の除去工程がそれぞれ模式的に示されている。この基板処理は、成膜工程(ステップS1)、塗布工程(ステップS2)、露光工程(ステップS3)、現像工程(ステップS4)およびエッチング工程(ステップS5)を有している。これらのうち成膜工程では、ガラス基板Gの表面G1に回路の素材となる酸化シリコンやアルミニウムなどの薄膜(図2中の符号91)が形成される(成膜処理)。また、塗布工程では、ガラス基板Gの表面G1に形成された薄膜上にフォトレジスト液を塗布してレジスト膜(図2中の符号92)を形成する(塗布処理)。また、露光工程では、回路パターンが描画されたマスク(図2中の符号93)を通して光(例えば波長の短い遠紫外線)をレジスト膜に照射する(露光処理)。これによって、光が当たった部分だけのレジスト膜が変質して回路パターンがレジスト膜に転写される。
次の現像工程では、現像液をガラス基板Gに供給してレジスト膜のうち露光された部分を溶かし、薄膜の表面を露出させる。このようにレジスト膜を有するガラス基板Gに対して現像処理を施すことによって、本発明の「パターン」の一例に相当するマスクパターンが形成される(現像処理)。このとき、レジスト膜のうち露光されずに残った部分のレジスト部位が次工程(エッチング工程)のマスクとなり、そのマスクパターンが下層部のパターンとなる。このエッチング工程では、フッ酸、リン酸などの薬液をガラス基板G上に供給することで露出した薄膜を腐食し、除去する(エッチング処理)。これにより薄膜をパターニングして所望の回路パターンを形成する。なお、本実施形態では、ポジレジストを用いている場合を例示しているが、いわゆるネガレジストを用いる場合も基本的に同様である。
このように図1に示す基板処理では、現像処理に対し、成膜処理、塗布処理および露光処理が前処理に相当し、エッチング処理が後処理に相当している。そして、前処理および後処理のいずれもが均一に実行されている際には、特許文献1に記載の現像方法(以下「従来技術」という)と同様に、ガラス基板Gの表面G1において現像処理を均一に実行すればよい。しかしながら、前処理や後処理において処理の不均一が発生することがあり、この場合、上記従来技術により現像処理を実行すると、所望の回路パターンが得られず、最終製品の品質低下を招いてしまう。例えば成膜工程において、図2に示すように薄膜91の膜厚がガラス基板Gの表面G1の面内で不均一となることがある。なお、同図では、薄膜91に厚肉領域が形成されたケースが図示されており、当該厚肉領域に符号91aを付している。
このように厚肉領域91aを有するガラス基板Gに対し、従来技術と同様に、ガラス基板Gに対して現像液を均一に供給してマスクパターンを形成してエッチング処理用のマスクを形成すると、次のような問題が発生する。すなわち、現像処理の後処理として、当該マスクを用いて薄膜91のうち表面が露出した部位を異方性エッチングして薄膜91をパターニングし(エッチング処理)、最後にレジスト膜92を除去する。これによって、ガラス基板Gの表面G1に回路パターンが形成される。しかしながら、成膜処理の不均一によって薄膜91のパターニングによってガラス基板Gの表面G1に残った独立要素、例えばゲート電極95の寸法が、薄膜91のうち設定通りの膜厚を有する領域での幅W2と、厚くなった厚肉領域91aのゲート電極95aでの幅W3とで相違することがある。このように成膜処理の不均一によってゲート電極95、95aの寸法が変動することがあった。
そこで、本発明では、ガラス基板Gのうち上記面内不均一に対応する領域を現像促進領域とし、現像液による現像促進領域での現像処理を現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることで上記問題の改善を図っている。以下、図3A、図3Bおよび図4を参照しつつ本発明の第1実施形態について説明する。
図3Aは本発明にかかる現像装置の第1実施形態を示す図であり、図3Bは図3Aに示す現像装置の側面図である。また、図4は、図3Aおよび図3Bに示す現像装置による現像工程と、当該現像工程の前工程および後工程とを模式的に示す図である。なお、図4中の前工程(成膜工程、塗布工程、露光工程)と、後工程(エッチング工程、除去工程)とは図2に示す従来例と同一であるため、同一構成について同一符号を付して説明を省略する。
この現像装置1は、前工程を受けたガラス基板Gを筐体2の内部で搬送方向Xに搬送しながら第1現像部3での現像処理、第2現像部4での現像処理、リンス部5でのリンス処理および乾燥部6での乾燥処理をこの順序で行う基板処理装置である。筐体2の中間部には3つの仕切板21〜23が設けられ、これらによって筐体2の内部が4つの処理空間に区画されている。また、各仕切板21〜23の中央部には、ガラス基板Gを搬送するための搬送通路口24が設けられている。これらの搬送通路口24によって4つの処理空間は搬送方向Xに連通され、それらのうち最上流に位置する処理空間に第1現像部3が配置され、最上流側から2番目に位置する処理空間に第2現像部4が配置され、さらに3番目および4番目に位置する処理空間にリンス部5および乾燥部6がそれぞれ配置されている。また、筐体2では、搬送方向Xにおける上流側端部に露光装置(図示省略)で処理されたガラス基板Gを搬入するための搬入口25が設けられる一方、下流側端部に上記現像処理、リンス処理および乾燥処理を受けたガラス基板Gを次の処理装置(例えば現像処理後のポストベーク処理を行うポストベーク部やエッチング装置)に搬出するための搬出口26が設けられている。
また、筐体2の内部では、搬入口25、搬送通路口24および搬出口26を介してガラス基板Gを搬送するための基板搬送部7が設けられている。この基板搬送部7は、複数の搬送ローラ71と、搬送ローラ71を駆動する搬送駆動機構72を有している。複数の搬送ローラ71は、図3Bに示すように、搬入口25、搬送通路口24および搬出口26を結ぶ搬送経路に沿って所定の間隔をあけて配列されている。各搬送ローラ71は搬送方向Xに直交する水平方向、つまりガラス基板Gの幅方向Yに延びる回転軸711と、中心部が当該回転軸に固定された複数の車輪712とで構成されている。複数の車輪712は回転軸711に対して幅方向Yに所定の間隔をあけて配列されており、ガラス基板Gを裏面G2側から支持可能となっている。
各回転軸711は搬送駆動機構72に連結されている。そして、装置全体を制御する制御部8からの動作指令に応じて搬送駆動機構72の駆動モータ(図示省略)が作動すると、当該駆動モータで発生した回転駆動力が回転軸711に伝達されて車輪712を回転させる。したがって、図3Bに示すように、車輪712により鉛直下方から支持されたガラス基板Gはその表面G1(薄膜91およびレジスト膜92が積層された面)を上方に向けた水平姿勢で第1現像部3、第2現像部4、リンス部5および乾燥部6の順に搬送可能となっている。
第1現像部3は、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの上方に配置されたスリットノズル31と、スリットノズル31に現像液を供給する現像液供給源32とを備えている。スリットノズル31は、幅方向Yに延設されたノズル本体311と、ノズル本体311の下面において幅方向Yに細長く延びるスリット状の吐出口312とを有している。第1現像部3では、図3Aに示すように幅方向Yにおいてノズル本体311はガラス基板Gよりも長いのに対し、吐出口312はガラス基板Gの幅寸法と同程度の幅を有している。そして、吐出口312がガラス基板Gの表面G1に対向するようにスリットノズル31は配置されている。このため、制御部8からの吐出指令に応じて現像液供給源32が現像液をスリットノズル31に圧送すると、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gに向けて吐出口312から現像液が幅方向Yに亘ってガラス基板Gに供給される。この第1現像部3では、ガラス基板Gがスリットノズル31の下を通過することによって、ガラス基板Gの表面全体に対し、表面張力を利用して現像液が盛られる、すなわち現像液がパドル状に形成される。こうして現像液が供給された時点、つまり供給タイミングよりガラス基板G上のレジスト膜92に対する現像処理が開始される。そして、このように第1現像部3による現像処理を受けたガラス基板Gは第2現像部4に搬送される。
第2現像部4は、幅方向Yにおける現像液の供給範囲が狭い点を除いて第1現像部3と同一の構成を有している。すなわち、第2現像部4は、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの幅方向における中央部の上方に配置されたスリットノズル41と、スリットノズル41に現像液を供給する現像液供給源42とを備えている。スリットノズル41は、前処理や後処理での面内不均一に対応する領域のみに現像液を供給するために、例えば図3Aに示すように、幅方向Yにおける長さはスリットノズル31よりも短く設定されるとともに、上記面内不均一が発生する箇所、例えば薄膜91の膜厚が厚くなる箇所(厚肉領域91a)に吐出口412が対向するようにスリットノズル41は配置されている。このため、制御部8からの吐出指令に応じて現像液供給源42が現像液をスリットノズル41に圧送すると、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの幅方向Yのうち前処理や後処理での面内不均一に対応する領域(以下「現像促進領域R2」という)に向けて吐出口412から現像液が供給される。この第2現像部4では、ガラス基板Gがスリットノズル41の下を通過することによって、現像促進領域R2には上記第1現像部3のみならず第2現像部4からも現像液が供給され、現像促進領域R2への現像液の供給量はガラス基板Gの表面G1のうち現像促進領域R2以外の領域R1への現像液の供給量よりも多くなる。このように、ガラス基板Gの表面G1であっても現像促進領域R2に対して多く量の現像液が供給され、現像促進領域R2に存在するフォトレジスト液が領域R1に存在するフォトレジスト液よりも多く溶かされる。このようにガラス基板Gの同一表面であっても、レジスト膜92のうち例えば薄膜91の膜厚が比較的厚い領域、つまり現像促進領域R2上に積層されたレジスト部位92aがその他の領域R1上に積載されたレジスト部位92bよりも多く溶解される。この現像液による現像反応は次に説明するリンス部5におけるリンス液のガラス基板Gへの供給開始まで継続され、現像促進領域R2上のレジスト部位は図4の(d)欄に示すように領域R1上のレジスト部位よりも厚みΔHだけ薄くなるとともに、平面サイズも小さくなる。
リンス部5は、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの上方に配置されたスリットノズル51と、スリットノズル51にリンス液を供給するリンス液供給源52とを備えている。スリットノズル51は、第1現像部3で採用しているスリットノズル31と同様の構成を有しており、ノズル本体511の下面に設けられた吐出口512がガラス基板Gの表面G1に対向するように、配置されている。このため、制御部8からの吐出指令に応じてリンス液供給源52がリンス液をスリットノズル51に圧送すると、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gに向けて吐出口512からリンス液が幅方向Yに亘ってガラス基板Gに供給される。このリンス液の供給によってガラス基板Gの表面G1に付着している現像液が溶解されたレジスト成分とともに洗い流され、現像処理が停止される。こうしてリンス液により濡れたガラス基板Gは乾燥部6に搬送される。
乾燥部6は、図3Aおよび図3Bに示すように、一対のエアノズル61、62と、エア供給源63とを備えている。エアノズル61、62はそれぞれ搬送ローラ71の上方側および下方側に配設されている。また、エアノズル61、62には、エア供給源63が接続されている。このため、制御部8からの乾燥指令に応じてエア供給源63が作動して乾燥用エアをエアノズル61、62に圧送すると、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの表面G1および裏面G2に対してカーテン状の乾燥用エアが供給され、ガラス基板Gに付着しているリンス液が除去される。こうして乾燥処理を受けたガラス基板Gは搬送ローラ71によって搬出口26を介して現像装置1から搬出される。
上記現像装置1による現像処理によりパターニングされたレジスト膜92を有するガラス基板Gは図示を省略するエッチング装置に搬送され、上記レジスト膜92をマスクとして異方性エッチングを受けた(図4の(e)欄参照)後で、レジスト膜92が除去される(図4の(f)欄参照)。特に、エッチング工程では、レジスト部位92aをマスクとして厚肉領域91aをエッチングすることでゲート電極95aが図2の従来例と比べて小型化され、その幅W3はその他のゲート電極95の幅W2とほぼ同一となる。その結果、ガラス基板Gの表面G1の面内において所望寸法のゲート電極95が得られる。
以上のように、第1実施形態では、例えば図4に示すように成膜工程により形成された薄膜91が部分的に厚くなっており、成膜処理において幅方向Yでの面内不均一が存在しているが、ガラス基板Gのうち厚肉領域91aを存在する領域を現像促進領域R2とし、その他の領域R1よりも多くの現像液を供給している。このため、現像促進領域R2(図3Aでのクロスハッチング部分)での現像処理がその他の領域R1での現像処理よりも促進される。その結果、上記面内不均一が補完され、ガラス基板Gを良好に製造することができる。
また、上記第1実施形態では、成膜処理において発生する面内不均一に対応して現像促進領域R2を設定しているが、成膜処理以外の前処理やエッチング処理などの後処理において面内不均一が発生する場合にも、上記実施形態を適用することができる。つまり、前処理や後処理での面内不均一に対応する領域を現像促進領域R2とし、その他の領域R1よりも多くの現像液を供給して上記面内不均一を補完することができる。
また、上記第1実施形態では、スリットノズル41から現像促進領域R2に現像液を追加的に供給している。したがって、幅方向Yにおける吐出口412のサイズが相互に異なる複数のスリットノズル41を予め準備しておき、前処理や後処理での面内不均一の度合に応じてスリットノズル41を第2現像部4に交換自在に装着してもよく、これによって汎用性の高い現像装置1が得られる。また、ノズル交換の代わりに、スリットノズル41からの現像液の吐出範囲を可変としても同様である。
図5は本発明にかかる現像装置の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第2現像部4を省略し、仕切板21、22で区画された処理空間をガラス基板Gの搬送空間としてのみ機能させる一方で、第1現像部3ではスリットノズル31の代わりに互いに異なる吐出量で現像液を吐出する2種類の吐出口331、332を有するノズル33が設けられている点である。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一であるため、同一構成に対して同一符号を付して構成説明を省略する。
ノズル33では、領域R1に対応して設けられた第1吐出口331と、現像促進領域R2に対応して設けられた第2吐出口332とがノズル本体の下面に設けられ、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの表面G1に対向している。これらの吐出口のうち第2吐出口332は、現像液の単位時間当たりの吐出量が第1吐出口331よりも多くなるように設けられている。
そして、ノズル33の直下をガラス基板Gが通過する際に、制御部8からの吐出指令に応じて現像液供給源32が現像液をノズル33に圧送すると、第1吐出口331から比較的少量の現像液が領域R1に供給される一方、第2吐出口332から比較的多量の現像液が現像促進領域R2に供給される。その結果、第1実施形態と同様に、ガラス基板Gのうち現像促進領域R2(図5でのクロスハッチング部分)での現像処理がその他の領域R1での現像処理よりも促進され、前処理や後処理での面内不均一を補完し、ガラス基板Gを良好に製造することができる。
上記第2実施形態では、1つのノズル本体の下面に3つの吐出口331、332、333を設けたノズル33を用いているが、互いに単位時間当たりの吐出量が異なる複数のノズルを組み合わせものが本発明の「ノズル」として用いられてもよい(図6参照)。
図6は本発明にかかる現像装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第2現像部4を省略し、仕切板21、22で区画された処理空間をガラス基板Gの搬送空間としてのみ機能させる一方で、第1現像部3ではスリットノズル31の代わりに、3つのノズル34〜36を組み合わせたノズル体を用いている点である。その他の構成は基本的に第1実施形態と同一である。したがって、同一構成に対して同一符号を付して構成説明を省略する。
上記ノズル体のうちノズル34、36は領域R1に対応して配置されたものであり、吐出口341、361から比較的少量の現像液を吐出可能となっている。一方、ノズル35は現像促進領域R2に対応して配置されたものであり、吐出口351からの現像液の単位時間当たりの吐出量が第1吐出口341、361よりも多くなるように構成されている。なお、この第3実施形態では、ガラス基板Gの幅方向Yにおいて現像促進領域R2が中央に位置することに対応し、幅方向Yにおいてノズル34、35、36はこの順序で隣接して配置されている。
各ノズル34、35、36は現像液供給源32に接続されており、ノズル34〜36の直下をガラス基板Gが通過する際に、制御部8からの吐出指令に応じて現像液供給源32が現像液をノズル34〜36に圧送する。すると、ノズル34の吐出口341とノズル36の吐出口361とから比較的少量の現像液が領域R1に供給される一方、ノズル35の吐出口351から比較的多量の現像液が現像促進領域R2に供給される。その結果、第1実施形態と同様に、ガラス基板Gのうち現像促進領域R2(図6でのクロスハッチング部分)での現像処理がその他の領域R1での現像処理よりも促進され、前処理や後処理での面内不均一を補完し、ガラス基板Gを良好に製造することができる。
ところで、上記した第1実施形態ないし第3実施形態では、現像液の現像促進領域R2への供給量をその他の領域R1への供給量よりも多くすることでレジスト膜92のうち現像促進領域R2に位置するレジスト部位92aの現像を促進させている。ここで、現像を促進させる具体的な手段としては、上記した現像液の供給量の増加以外に、
・現像時間の長時間化(第4実施形態ないし第6実施形態)
・現像液の温度の上昇(第7実施形態および第8実施形態)
・現像液の現像液に含まれる現像成分の濃度(以下、単に「現像成分濃度」という)の上昇(第9実施形態)
などの手段を用いることができる。また、これらを組み合わせて現像促進領域R2に位置するレジスト部位92aの現像を促進させてもよい。以下、それらの実施形態について順番に説明する。
図7は本発明にかかる現像装置の第4実施形態を示す図である。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第2現像部4を省略し、仕切板21、22で区画された処理空間をガラス基板Gの搬送空間としてのみ機能させる一方で、第1現像部3およびリンス部5でのノズル形状が大きく相違している点である。その他の構成は基本的に第1実施形態と同一である。そこで、以下においては、相違点を中心に説明し、同一構成に対して同一符号を付して構成説明を省略する。
第1現像部3のノズル37は、図7に示すように、鉛直上方からの平面視で屈曲した外観を有しており、下面に略亀甲括弧形状の吐出口371が設けられている。この実施形態では、第1実施形態と同様に、幅方向Yにおけるガラス基板Gの中央領域を現像促進領域R2に設定することから、吐出口371は、いわゆる始め亀甲括弧(LEFT TORTOISE SHELL BRACKET)形状となっている。すなわち、幅方向Yにおける吐出口371の中央部は幅方向Yに延設される一方、両端部は搬送方向(+X)に折れ曲がっている。このため、制御部8からの吐出指令に応じて現像液供給源32が現像液をノズル37に圧送すると、吐出口371から吐出される現像液の着液位置は搬送方向Xにおいて異なる。つまり、搬送方向Xにおいて、吐出口371の中央部から吐出された現像液は両端部から吐出された現像液よりも上流側でガラス基板Gの表面G1に着液する。したがって、第4実施形態では、ガラス基板Gの表面G1のうち幅方向Yの中央領域に現像液を供給するタイミングがその他の領域への供給タイミングよりも早くなっている。つまり、上記中央領域で最も早く現像処理が開始され、両端部ではそれに遅れて現像処理が開始される。
また、リンス部5においては、仕切板21、22で区画された処理空間を挟んで上記ノズル37と対称な形状を有するノズル53が配置されている。このノズル53は、図7に示すように、鉛直上方からの平面視で屈曲した外観を有しており、いわゆる終わり亀甲括弧(RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET)形状の吐出口531がノズル53の下面に設けられている。すなわち、幅方向Yにおける吐出口531の中央部は幅方向Yに延設される一方、両端部は搬送方向(+X)の逆方向(−X)に折れ曲がっている。このため、制御部8からの吐出指令に応じてリンス液供給源52がリンス液をノズル53に圧送すると、吐出口531から吐出されるリンス液の着液位置は搬送方向Xにおいて異なる。つまり、搬送方向Xにおいて、吐出口531の中央部から吐出されたリンス液は両端部から吐出されたリンス液よりも下流側でガラス基板Gの表面G1に着液して現像液を除去し、両端領域よりも遅い除去タイミングで現像処理を停止する。したがって、第4実施形態では、ガラス基板Gのうち幅方向Yの中央領域での現像処理が最も遅く停止される。
したがって、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの表面G1の各部に対し、現像液が接液している時間(現像液の着液開始からリンス液による現像停止工程までの時間)を比較すると、図7に示すように、幅方向Yにおける中央領域での接液時間T2が両端領域での接液時間T1よりも長く、中央領域での現像処理が促進される。このように、第4実施形態では、現像液を吐出するノズル37の吐出口371およびリンス液を吐出するノズル53の吐出口531の形状を工夫することで幅方向Yにおけるガラス基板Gの中央領域(現像促進領域R2)での現像処理が促進される。その結果、前処理や後処理での面内不均一が補完され、ガラス基板Gを良好に製造することが可能となっている。
ここで、現像部3でノズル37の代わりに第1実施形態で使用しているスリットノズル31を用いた現像装置(第5実施形態)、並びにリンス部5でノズル53の代わりに第1実施形態で使用しているノズル51を用いた現像装置(第6実施形態)においても、上記第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
図8Aは本発明にかかる現像装置の第7実施形態を示す図であり、図8Bは図8Aに示す現像装置の側面図である。この第7実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第2現像部4の代わりに、仕切板21、22で区画された処理空間に加熱部10を設けている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一である。そこで、以下においては、相違点を中心に説明し、同一構成に対して同一符号を付して構成説明を省略する。
加熱部10は、搬送ローラ71により搬送されるガラス基板Gの上方に配置されたヒータ11と、ヒータ11に給電してヒータ11から熱を発生させるヒータ駆動部12とを備えている。この第7実施形態では、前処理や後処理での面内不均一に対応する領域、つまり現像促進領域R2でのみ現像液を加熱し、現像促進領域R2における現像液の反応性を高めている。より具体的には、例えば図8Aおよび図8Bに示すように、幅方向Yにおける長さはスリットノズル31よりも短く設定されるとともに、上記面内不均一が発生する箇所、例えば薄膜91の膜厚が厚くなる箇所にヒータ11の放熱面111が対向するようにヒータ11は配置されている。
そして、制御部8からの加熱指令に応じてヒータ駆動部12が作動すると、ヒータ駆動部12からヒータ11に給電されてヒータ11が発熱する。その際に放出される熱によって既に第1現像部3により供給された現像液のうち現像促進領域R2に存在する現像液が加熱される。その結果、現像液の現像促進領域R2での温度が現像促進領域R2以外の領域R1での温度よりも高くなり、現像促進領域R2での現像処理が促進される。その結果、前処理や後処理での面内不均一が補完され、ガラス基板Gを良好に製造することが可能となっている。
ここで、ヒータ11を第1現像部3に配置してもよい。例えばスリットノズル31の上流側にヒータ11を配置してもよい(第8実施形態)。
図9は本発明にかかる現像装置の第9実施形態を示す図である。上記した第3実施形態(図6)では、現像液の吐出口351から吐出される単位時間当たりの吐出量を現像液の吐出口341、361から吐出される単位時間当たりの吐出量よりも多くしている。これに対し、第9実施形態では、各吐出口341、351、361からの吐出量を等しいが、吐出口351から吐出される現像液の現像成分濃度を吐出口341、361から吐出される現像液の現像成分濃度よりも高くしている。つまり、第9実施形態では、ノズル34、36に第1現像液供給源321が接続される一方、ノズル35に第2現像液供給源322が接続されている。この第2現像液供給源322から供給される現像成分濃度は第1現像液供給源321よりも高く設定されている。
このため、ノズル34〜36の直下をガラス基板Gが通過する際に、制御部8から吐出指令が第1現像液供給源321と第2現像液供給源322に与えられる。すると、第1現像液供給源321が比較的低濃度の現像液をノズル34、36に圧送し、当該現像液が領域R1に供給される。また同時に、第2現像液供給源322が比較的高濃度の現像液をノズル35に圧送し、当該現像液が現像促進領域R2に供給される。その結果、第1実施形態と同様に、ガラス基板Gのうち現像促進領域R2(図9でのクロスハッチング部分)での現像処理がその他の領域R1での現像処理よりも促進され、前処理や後処理での面内不均一を補完し、ガラス基板Gを良好に製造することができる。
上記した第1実施形態では第1現像部3および第2現像部4が本発明の「現像液供給部」の一例に相当し、第2実施形態ないし第9実施形態では第1現像部3が本発明の「現像液供給部」の一例に相当している。そして、これらにおいて行われる現像液の供給が本発明の「供給工程」の一例に相当している。また、上記第1実施形態ではスリットノズル31、41がそれぞれ本発明の「第1ノズル」および「第2ノズル」の一例に相当している。また、上記実施形態では、基板搬送部7が本発明の「相対移動部」の一例に相当し、基板搬送部7によるガラス基板Gの搬送が本発明の「移動工程」の一例に相当している。さらに、第2実施形態では、吐出口331、333が本発明の「第1吐出口」の一例に相当するとともに吐出口332が本発明の「第2吐出口」の一例に相当し、第3実施形態では、吐出口341、361が本発明の「第1吐出口」の一例に相当するとともに吐出口351が本発明の「第2吐出口」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、成膜処理により形成される薄膜91の膜厚がガラス基板Gの表面G1において不均一である場合について説明したが、成膜処理以外の処理、例えば塗布処理により形成されるレジスト膜92の膜厚が不均一となる場合やエッチング処理においてエッチング量が面内で不均一となる場合についても当該不均一に対応して現像促進領域R2での現像処理を現像促進領域R2以外の領域R1での現像処理よりも促進させることで上記不均一を補完し、製品を良好に製造することができる。
また、上記実施形態では、ガラス基板Gが本発明の「基板」の一例に相当しているが、本発明の「基板」としては、ガラス基板G以外の基板、例えば半導体ウェハや太陽電池用基板なども含まれる。
また、上記実施形態では、固定配置されたノズルの直下でガラス基板Gを搬送することでガラス基板Gをノズルに対して相対移動させているが、ガラス基板Gを固定した状態あるいは搬送した状態でノズルを移動させて現像処理を行ってもよい。
この発明は、前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像技術全般に適用することができる。
1…現像装置
3…第1現像部(現像液供給部)
4…第2現像部(現像液供給部)
7…基板搬送部(相対移動部)
31…スリットノズル(第1ノズル)
32,42…現像液供給源(現像液供給部)
33〜37…ノズル
41…スリットノズル(第2ノズル)
71…搬送ローラ(相対移動部)
72…搬送駆動機構(相対移動部)
91…薄膜
91a…厚肉領域
92…レジスト膜
321…第1現像液供給源
322…第2現像液供給源,第現像液供給源
331、333、341,361…第1吐出口
332、351…第2吐出口
G…ガラス基板
G1…(ガラス基板の)表面
R1…(現像促進領域以外の)領域
R2…現像促進領域
T1,T2…接液時間
X…搬送方向
Y…幅方向

Claims (9)

  1. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、
    前記基板の幅方向に亘ってノズルから前記現像液を供給する供給工程と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる移動工程とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記供給工程は、前記ノズルとして、前記幅方向における前記現像液の吐出範囲が互いに異なる第1ノズルおよび第2ノズルを用いて前記現像液を供給する工程を含み、前記第1ノズルを用いる工程では前記基板の幅方向の全範囲に亘って前記第1ノズルから前記現像液を供給し、前記第2ノズルを用いる工程では前記現像促進領域にのみ前記第2ノズルから前記現像液を供給することで、前記現像液の前記現像促進領域への供給量を前記現像促進領域以外の領域への供給量よりも多くする工程であり、
    前記供給工程によって、前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像方法。
  2. 請求項に記載の現像方法であって、
    前記ノズルは、第1吐出口と、前記現像液の単位時間当たりの吐出量が前記第1吐出口よりも多い第2吐出口とを有し、
    前記第1吐出口から前記現像促進領域以外の領域に前記現像液を供給するとともに、前記第2吐出口から前記現像促進領域に前記現像液を供給する現像方法。
  3. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、
    前記基板の幅方向に亘ってノズルから前記現像液を供給する供給工程と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる移動工程とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記供給工程は、前記現像液の前記現像促進領域への供給タイミングを前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域への供給タイミングよりも早くすることで、前記現像液の前記現像促進領域への接液時間を前記現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くする工程であり、
    前記供給工程によって、前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像方法。
  4. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像方法であって、
    前記基板の幅方向に亘ってノズルから前記現像液を供給する供給工程と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる移動工程と
    前記基板に供給された前記現像液を前記基板から除去して前記現像液による現像処理を停止させる現像停止工程とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記現像停止工程は、前記現像液の前記現像促進領域からの除去タイミングを前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域からの除去タイミングよりも遅くすることで、前記現像液の前記現像促進領域への接液時間を前記現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くする工程であり、
    前記現像停止工程によって、前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の現像方法であって、
    前記現像液の前記現像促進領域での温度を前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域での温度よりも高くする現像方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の現像方法であって、
    前記現像液の前記現像促進領域での濃度を前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域での濃度よりも濃くする現像方法。
  7. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、
    ノズルから前記現像液を前記基板に向けて吐出して前記基板の幅方向に亘って前記現像液を供給する現像液供給部と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる相対移動部とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記現像液供給部は、
    前記ノズルとして、前記幅方向における前記現像液の吐出範囲が互いに異なる第1ノズルおよび第2ノズルを有し、前記第1ノズルから前記現像液を前記基板の幅方向の全範囲に亘って供給するとともに、前記第2ノズルから前記現像促進領域にのみ前記現像液を供給することで、前記現像液の前記現像促進領域への供給量を前記現像促進領域以外の領域への供給量よりも多くし、
    前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像装置。
  8. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、
    ノズルから前記現像液を前記基板に向けて吐出して前記基板の幅方向に亘って前記現像液を供給する現像液供給部と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる相対移動部とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記現像液供給部は、
    前記現像液の前記現像促進領域への供給タイミングを前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域への供給タイミングよりも早くすることで、前記現像液の前記現像促進領域への接液時間を前記現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くし、
    前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像装置。
  9. 前処理を受けた基板に現像液を供給して後処理を施すために用いられるパターンを形成する現像装置であって、
    ノズルから前記現像液を前記基板に向けて吐出して前記基板の幅方向に亘って前記現像液を供給する現像液供給部と、
    前記幅方向と交差する搬送方向に前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる相対移動部と
    前記基板に供給された前記現像液を前記基板から除去して前記現像液による現像処理を停止させるリンス部とを備え、
    前記基板のうち前記幅方向における一部の領域を現像促進領域とし、
    前記リンス部は、
    前記現像液の前記現像促進領域からの除去タイミングを前記基板のうち前記現像促進領域以外の領域からの除去タイミングよりも遅くすることで、前記現像液の前記現像促進領域への接液時間を前記現像促進領域以外の領域への接液時間よりも長くし、
    前記現像液による前記現像促進領域での現像処理を前記現像促進領域以外の領域での現像処理よりも促進させることを特徴とする現像装置。
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