JP6844569B2 - ワイヤハーネス用経路規制部材及びワイヤハーネス - Google Patents
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Description
同構成によれば、電線への通電に伴って発生する電磁波が接続部材及び筒状部材により吸収されるとともに、吸収された電荷が互いに電気的に接続された接続部材及び筒状部材の一方から他方に流れることで同電荷をグランドに放出することが可能となる。
また、本体部が可撓性を有することから、本体部が撓むこととなり、ワイヤハーネスの配索作業を容易に行うことができる。
同構成によれば、シールド部材が編組線からなり、可撓性を有することから、本体部の撓み変形に対してシールド部材が追従して撓むこととなる。このため、ワイヤハーネスの配索作業を一層容易に行うことができる。
上記ワイヤハーネス用経路規制部材において、前記筒状部材は、半割筒状をなす一対の半割体を有しており、前記半割体における周方向の端面及び周方向の端部外周面の少なくとも一方には、前記半割体同士の径方向における相対変位を規制する規制部が設けられていることが好ましい。
また、上記構成によれば、半割体に設けられた規制部によって半割体同士の径方向における相対変位が規制される。このため、筒状部材を一対の半割体によって構成しつつも、半割体によって電線が覆われた状態を好適に維持することができる。
同構成によれば、上記ワイヤハーネス用経路規制部材のいずれか1つの作用効果と同様な作用効果を奏することができる。
図1に示すように、ワイヤハーネス10は、例えばハイブリッド車や電気自動車などの車両90の床下を含む経路に配索されるものであり、車両90の前部に配置されるモータ91と、車両90の後部に配置されるインバータ92とを電気的に接続する。
電線11は、芯線12と芯線12の外周を覆う絶縁被覆13とを有している。芯線12は、例えば、銅合金からなる複数の金属素線を撚り合わせて形成される撚り線である。絶縁被覆13は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの絶縁体である。
<筒状部材40>
図2及び図3に示すように、筒状部材40は、直線状に延在する軸線を有するとともに半割円筒状をなす一対の半割体(第1半割体41及び第2半割体42)を有している。各半割体41,42は、いずれもアルミニウム合金によって形成されている。なお、以降において、筒状部材40の軸線を中心とした周方向を単に周方向として称する。
図2、図4及び図5に示すように、接続部材30は、筒状部材40の端部が挿入される一対のストレート部30aと、これらストレート部30aの間に位置する曲げ部30bとを有している。
本体部31の両端部の内周面には、各ストレート部30aの長さ方向に沿って一対の嵌合凹部31aが延設されている。本実施形態の嵌合凹部31aは、規制凸部41aの形状に沿った断面半円形状をなしている。
図2に示すように、各嵌合凹部31aには、筒状部材40(第1半割体41)の両規制凸部41aが嵌合される。また、環状溝31b(図4及び図5参照)には、金属製のカシメリングなどの締付部材50が取り付けられる。
本実施形態の作用効果について説明する。
(1)経路規制部材20は、筒状部材40と、曲げ部30bを有し、筒状部材40の端部が接続される筒状の接続部材30とを備えている。
(3)シールド部材32は、導電性の素線が筒状に編み込まれた編組部材からなる。シールド部材32は、本体部31に埋設された埋設部32aと、埋設部32aに連なるとともに本体部31の内周面から突出する突出部32bとを有している。突出部32bが筒状部材40に当接されている。
(4)筒状部材40は、半割筒状をなす一対の半割体41,42を有している。第1半割体41における周方向の端部外周面には、半割体41,42同士の径方向における相対変位を規制する規制凸部41aが設けられている。
また、上記構成によれば、第1半割体41に設けられた規制凸部41aによって半割体41,42同士の径方向における相対変位が規制される。このため、筒状部材40を一対の半割体41,42によって構成しつつも、半割体41,42によって電線が覆われた状態を好適に維持することができる。
こうした構成によれば、一対の半割体41,42からなる筒状部材40の端部を接続部材30の端部に挿入して接続する際に、規制凸部41aを接続部材30の嵌合凹部31aに嵌合させることで接続部材30に対する半割体41,42の位置決めを行うことができる。
こうした構成によれば、接続部材30と筒状部材40との相対変位を抑制することができる。また、シールド部材32の突出部32bの外周側に上記環状溝31bが設けられているため、突出部32bが筒状部材40に対して密着されることとなり、接続部材30と筒状部材40との電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、環状溝31bによって締付部材50の位置決めを行うことができる。
こうした構成によれば、上記作用効果(1)〜(7)と同様な作用効果を奏することができる。
・締付部材50を合成樹脂製の結束バンドなどに変更することもできる。
・接続部材30の本体部31の端部内周面に環状のシールリップ部を突設させることもできる。この場合、シールリップ部が筒状部材40の外周面に対して密接することで、筒状部材40と接続部材30との間のシール性を向上させることができる。
・上記実施形態では、一対の半割体41,42によって筒状部材40を分割して構成したが、1つの筒体によって筒状部材40を構成することもできる。
・筒状部材及び導電体は、同種の金属材料であることが好ましく、アルミニウム合金以外の金属材料によって形成してもよい。また、筒状部材及び導電体は、同種の金属材料によって形成されるものに限定されず、異種の金属材料によって形成することもできる。
・例えばゴム材料からなる本体部31のみによって接続部材を構成することもできる。また、硬質樹脂材料によって筒状部材を構成することもできる。この場合、例えば電線を導電性の編組部材からなるシールド部材によって覆うことが好ましい。
Claims (6)
- 電線を備えるワイヤハーネスに適用され、前記電線が挿通されるとともに前記電線の経路を規制するワイヤハーネス用経路規制部材であって、
筒状部材と、
曲げ部を有し、前記筒状部材の端部が接続される筒状の接続部材と、を備え、
前記接続部材及び前記筒状部材は共に導電性を有し、互いに電気的に接続されており、
前記接続部材は、可撓性及び絶縁性を有する筒状の本体部と、前記本体部の内部に設けられた導電体と、を有し、
前記導電体と前記筒状部材とが電気的に接続されている、
ワイヤハーネス用経路規制部材。 - 前記導電体は、前記本体部に埋設された埋設部と、前記埋設部に連なるとともに前記本体部の内周面から突出する突出部とを有しており、
前記突出部が前記筒状部材に当接されている、
請求項1に記載のワイヤハーネス用経路規制部材。 - 前記導電体は、導電性の素線が筒状に編み込まれた編組部材である、
請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用経路規制部材。 - 前記筒状部材は、半割筒状をなす一対の半割体を有しており、
前記半割体における周方向の端面及び周方向の端部外周面の少なくとも一方には、前記半割体同士の径方向における相対変位を規制する規制部が設けられている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のワイヤハーネス用経路規制部材。 - 前記規制部は、前記半割体における周方向の端部外周面から外周側に突出する規制凸部であり、
前記接続部材の端部内周面には、前記規制凸部が嵌合される嵌合凹部が設けられている、
請求項4に記載のワイヤハーネス用経路規制部材。 - 絶縁被覆された芯線を有する電線と、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のワイヤハーネス用経路規制部材と、を備える、
ワイヤハーネス。
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