JP6844287B2 - 内燃機関の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプから吐出通路に吐出されたオイルのうち、余剰オイルをリリーフバルブ及び余剰通路を経て吸入通路へ戻すインナーリリーフ構造の内燃機関の潤滑構造に関する。
特許文献1には、内燃機関のクランクケースにオイルポンプが設けられ、このオイルポンプから吐出されたオイルの圧力を制御する油圧制御装置が配設された内燃機関において、オイルポンプから吐出されたオイルを導く給油路が油圧制御装置に下方から接続され、油圧制御装置から排出される余剰オイルを導く余剰油路の一端が油圧制御装置に下方から接続され、この余剰流路にリリーフ弁が配設されると共に、余剰油路の他端が、オイルポンプの吸い込み側に接続されたものが開示されている。
余剰油路内の余剰オイルの圧力が所定値以上となるのに応じてリリーフ弁が開弁して、油圧制御装置から排出された余剰油路内の余剰オイルが、オイルポンプの吸い込み側に戻される。
特開2010−196636号公報
ところが、上述の特許文献1に記載の内燃機関では、オイルポンプの近くにリリーフ弁を配置するスペースを確保するためには、クランクケースの大型化が避けられず、内燃機関の重量が増大してしまう。また、余剰油路は油路が長くなり易く、且つ油路の曲折箇所も増加して、オイルの流動抵抗が増大してしまう。このため、オイルポンプのポンプ効率が低下してしまう。更に、余剰油路及び給油路には、油路の不要な開口を閉塞するためのメクラ栓が必要になる。このため、部品点数及び組付工数が増加して、クランクケースの重量が増大してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、オイルポンプから吐出通路へ吐出されたオイルのうちの余剰オイルを、リリーフバルブを経て吸入通路へ戻す余剰通路を短縮できるのでポンプ効率を向上でき、更に、リリーフバルブ周囲にメクラ栓を廃止できるので部品点数を低減できる内燃機関の潤滑構造を提供することにある。
本発明に係る内燃機関の潤滑構造は、下クランクケースの合せ面に上クランクケースが上方から結合して構成され、前記下クランクケースの下部にオイルを貯留するオイルパンが配置された、内燃機関の主要部を構成するクランクケースと、前記下クランクケースに設置され、前記オイルパン内のオイルを、前記下クランクケースに形成された吸入通路を介して吸入し、前記下クランクケースに形成された吐出通路内へ吐出して圧送するオイルポンプと、前記下クランクケースに設置され、前記吐出通路内のオイルの圧力に応じて開弁動作して前記吐出通路内の余剰オイルを、前記下クランクケースに形成された余剰通路を経て前記吸入通路へ戻すリリーフバルブとを有し、前記リリーフバルブを収容するリリーフバルブ収容部、及び前記リリーフバルブ収容部と前記吸入通路とを連通する前記余剰通路が、前記下クランクケースの前記合せ面に直接または間接に連通して設けられたことを特徴とするものである。
本発明によれば、リリーフバルブ収容部及び余剰通路をオイルポンプの近傍に密集して配置できるので、特に余剰通路を短縮でき、この結果、オイルポンプのポンプ効率を向上させることができる。また、下クランクケースの合せ面に直接または間接に連通して設けられたリリーフバルブ収容部及び余剰通路は、上クランクケースが蓋となって閉塞される。このため、これらリリーフバルブ周囲のリリーフバルブ収容部及び余剰通路にメクラ栓が不要になり、部品点数を低減できる。
本発明に係る内燃機関の潤滑構造の一実施形態が適用されたエンジンを示す右側面図。 図1のII矢視図。 図1のエンジンにおけるクラッチカバー等を取り外して示す右側面図。 図3の下クランクケースの一部を示す部分平面図。 図4の下クランクケースを右上方から目視して示す斜視図。 図4のVI−VI線に沿う断面図。 図4のVII−VII線に沿う断面図。 図7の断面形状部分を右斜め前上方から目視して示す斜視図。 図2の上クランクケースの一部を示す部分平面図。 図9のX−X線に沿う断面図。 図3の下クランクケースの一部を示す部分底面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の潤滑構造の一実施形態が適用されたエンジンを示す右側面図である。また、図2は、図1のII矢視図である。これらの図1及び図2に示す内燃機関としてのエンジン10は、例えば自動二輪車に搭載されるものであり、クランクケース11にシリンダアッセンブリ12が前傾して結合される。シリンダアッセンブリ12は、下方からシリンダブロック13、シリンダヘッド14及びヘッドカバー15が順次結合されて構成される。上述のクランクケース11及びシリンダアッセンブリ12は、エンジン10の主要部を構成する。
クランクケース11は、図3にも示すように、下クランクケース16の合せ面16Aに上クランクケース17の合せ面17Aを上方から接触させ、この状態で上クランクケース17を下クランクケース16に結合させて構成される。下クランクケース16の下部には、エンジン潤滑用のオイルを貯留するオイルパン18が配置される。このオイルパン18内にオイルストレーナ19が配設されている。
下クランクケース16の前部にオイルフィルタ21が設置される。また、下クランクケース16の右側壁には、クラッチカバー22に被覆された状態でオイルポンプ20が設置される。このオイルポンプ20は、クランクシャフト23の回転力により図示しないクラッチ機構を介して回転駆動されるカウントシャフト24の回転力によってポンプシャフト25が駆動され、このポンプシャフト25に回転一体のポンプロータ26が回転する。このポンプロータ26は、ポンプボディ27内に収容され、このポンプボディ27との間にポンプ室28を形成する。
図4及び図5に示すように、下クランクケース16の右側壁には、オイルポンプ20のポンプボディ27を取り付けるためのポンプ取付面29が形成され、更に、オイルポンプ20のポンプシャフト25を挿通させるためのポンプ挿通孔30が設けられる。また、下クランクケース16には、ポンプ取付面29の内側でシャフト挿通孔30の周囲の一方側領域に第2吸入通路32が、他方側領域に第1吐出通路33が、それぞれオイルポンプ20のポンプ室28に連通可能に形成されている。
第2吸入通路32は、エンジン10の上下方向に延在して下クランクケース16に形成された第1吸入通路31に連通する。この第1吸入通路31は、オイルパン18内のオイルストレーナ19に接続可能に設けられる。また、第1吐出通路33は、図5及び図6に示すように、エンジン10の水平方向に延在して下クランクケース16に形成された第2吐出通路34に連通する。この第2吐出通路34は、オイルフィルタ21に接続可能に設けられる。
図3、図5及び図6に示すように、オイルポンプ20のポンプロータ26が回転することで、オイルパン18内のオイルがオイルストレーナ19を経て第1吸入通路31及び第2吸入通路32に順次流入し、オイルポンプ20のポンプ室28内に吸入されて昇圧される。この昇圧されたオイルは、ポンプ室28から第1吐出通路33へ吐出され、第2吐出通路34を流れてオイルフィルタ21へ流入してろ過される。このろ過されたオイルが、図示しないオイル通路を経てエンジン10の所要部へ供給され、この所要部を潤滑する。
図6及び図7に示すように、下クランクケース16には、後に詳説する分岐通路35及び余剰通路36が形成され、分岐通路35が第2吐出通路34に連通し、余剰通路36が第2吸入通路32に連通し、これらの分岐通路35、余剰通路36間にリリーフバルブ37が配設される。このリリーフバルブ37は、筒形状のバルブ本体38内に弁体39が軸方向に移動可能に配設され、この弁体39がスプリング40により付勢力を付与されて構成される。
バルブ本体38には、その軸線O方向の同一位置に複数の流出口41が、軸線Oに直交して形成される。弁体39は、スプリング40の付勢力により流出口41を閉塞する位置に保持されて、リリーフバルブ37を閉弁状態とする(図6の2点鎖線)。
第2吐出通路34及び分岐通路35内のオイルの圧力が所定値以上になると、この圧力に応じてリリーフバルブ37の弁体39がスプリング40の付勢力に抗して移動して、流出口41を開放状態とし、リリーフバルブ37が開弁動作する(図7の2点鎖線)。リリーフバルブ37が開弁動作することで、第2吐出通路34内を矢印Bの如く流れるオイルの一部(余剰オイル)は、矢印Cに示すように、分岐通路35を経てリリーフバルブ37の流出口41からリリーフバルブ収容部42(後述)内に流出し、更に余剰通路36を経て第2吸入通路32に戻され、第1吸入通路31から矢印Aの如く第2吸入通路32内へ流入するオイルと共に、オイルポンプ20のポンプ室28に吸入される。
第2吐出通路34内の余剰オイルを、リリーフバルブ37を経て第1吸入通路31へ戻す構成をインナーリリーフ構造と称する。そして、リリーフバルブ37は、図4、図6及び図7に示すように、下クランクケース16に形成された、リリーフバルブ37よりも大径のリリーフバルブ収容部42内に収容される。具体的には、リリーフバルブ収容部42の底面には、リリーフバルブ37と略同一径のバルブ挿入孔43が形成され、このバルブ挿入孔43内にリリーフバルブ37のバルブ本体38が、Oリング44等の封止手段により液密状態で挿入される。
分岐通路35は、図6に示すように、エンジン10の側面視でオイルポンプ20のポンプボディ27と重なる位置において第2吐出通路34から分岐し、エンジン10の上下方向に延び、リリーフバルブ収容部42のバルブ挿入孔43と同軸に形成される。この分岐通路35は、第2吐出通路34とリリーフバルブ収容部42のバルブ挿入孔43とを連通する。但し、リリーフバルブ収容部42のバルブ挿入孔43にリリーフバルブ37のバルブ本体38がOリング44により液密状態で挿入された後には、リリーフバルブ37が閉弁状態にある限り、分岐通路35及び第2吐出通路34は、バルブ挿入孔43を含むリリーフバルブ収容部42と分離した状態になる。
余剰通路36は、図7に示すように、分岐通路35に隣接し、この分岐通路35と平行してエンジン10の上下方向に沿って形成される。そして、この余剰通路36は、上端がリリーフバルブ収容部42に、下端が第2吸入通路32に連通することで、これらのリリーフバルブ収容部42と第2吸入通路32とを連通する。更に、余剰通路36は、図4及び図8に示すように、エンジンの側面視でリリーフバルブ37と重なるように設けられる。また、余剰通路36は、エンジン10の側面視でオイルポンプ20のポンプボディ27におけるエンジン10の前後方向の幅W内に収まる位置に設けられる。
図6に示すように、リリーフバルブ37がリリーフバルブ収容部42のバルブ挿入孔43に挿入されてリリーフバルブ収容部42内に収容された状態で、リリーフバルブ37は、バルブ本体38の下端部が、エンジン10の上下方向においてオイルポンプ20のポンプシャフト25と略同一高さに位置づけられる。これにより、バルブ本体38の上端部は、下クランクケース16の合せ面16Aと同一高さに位置づけられる。
図6に示すように、リリーフバルブ37がリリーフバルブ収容部42のバルブ挿入孔43に挿入されてリリーフバルブ収容部42内に収容された状態で、リリーフバルブ37は、エンジン10の側面視で、その一部(例えば下半部)がオイルポンプ20のポンプボディ27と重なるように配置される。また、図7に示すように、リリーフバルブ37は、エンジン10の前面視で、リリーフバルブ37の軸線Oの延長線がオイルポンプ20のポンプシャフト25と交差するように配置される。従って、リリーフバルブ37は、バルブ挿入孔43を含めたリリーフバルブ収容部42、リリーフバルブ挿入孔43と同軸の分岐通路35、分岐通路35に隣接する余剰通路36と共に、エンジン10の前後方向及び左右方向においてオイルポンプ20に近接して配置される。
ところで、図3及び図4に示すように、下クランクケース16には、クランクシャフト23を収容するクランク室45と、カウンタシャフト24及び図示しない減速ギア列を収容するミッション室46が設けられており、これらのクランク室45とミッション室46とが隔壁47によって隔てられている。
図4、図6及び図7に示すように、前記リリーフバルブ収容部42は、下クランクケース16における隔壁47の合せ面16Aに直接連通し、この合せ面16Aに対して垂直方向に鋳抜きによって下クランクケース16に設けられる。また、前述のバルブ挿入孔43、分岐通路35及び余剰通路36は、下クランクケース16における隔壁47の合せ面16Aに、リリーフバルブ収容部42を介して間接に連通し、このリリーフバルブ収容部42を利用して合せ面16に対して垂直方向に、ドリル等の工具によって下クランクケース16に加工して設けられる。
一方、図2、図4及び図10に示すように、上クランクケース17の上部には、下クランクケース16に配置されたリリーフバルブ37の上方にブリーザ室50が形成されている。このブリーザ室50は、ブリーザ室カバー51によって上方から覆われる。尚、ブリーザ室カバー51には、リードバルブ(不図示)を収納するリードバルブカバー52が設けられている。ブリーザ室50にてブローバイガスから分離されたオイルは、下クランクケース16に設けられたオイル戻し通路53を通り、図11に示すオイル戻し用部品54を経てオイルパン18(図3)に戻される。
図9及び図10に示すように、上クランクケース17に設けられたブリーザ室50は、下クランクケース16に設置されたリリーフバルブ37の直上部分が肉抜き処理されて形成される凹部55を備える。ブリーザ室50では、凹部55の最下端55Aが上クランクケース17の合せ面17Aに開口する。また、下クランクケース16に形成されるオイル戻し通路53は、その最上端53Aが下クランクケース16の合せ面16Aに開口する。従って、ブリーザ室50の凹部55の最下端55Aは、オイル戻し通路53の最上端53Aとエンジン10の上下方向で同一高さとなり、且つオイル戻し通路53の最上端53Aに連通する。
オイル戻し通路53は、図4及び図7に示すように、下クランクケース16における隔壁47の合せ面16Aに直接連通し、この合せ面16Aに対して垂直方向で、リリーフバルブ収容部42及びバルブ挿入孔43に隣接し且つ平行して下クランクケース16に設けられる。そして、このオイル戻し通路53は、下クランクケース16に鋳抜きにより設けられる。また、オイル戻し通路53とリリーフバルブ収容部42(バルブ挿入孔43及び分岐通路35を含む)と余剰通路36とは、オイルポンプ20の内側で隔壁47に、エンジン10の左右の幅方向において直線状に並んで設けられる。
図11に示すオイル戻し用部品54は、オイルパン18内に配設されるオイルストレーナ19と一体に設けられる。オイルストレーナ19には、オイルパン18内のオイルを流入するオイル流入部19Aが設けられると共に、第1吸入通路31(図7)に接続されてオイルストレーナ19内のオイルを第1吸入通路31へ導くオイル流出部19Bが設けられている。一方、オイル戻し用部品54には、オイル戻し通路53に接続されて戻しオイルをオイル戻し用部品54内に導く戻しオイル流入部54Aが設けられると共に、オイル戻し用部品54内の戻しオイルをオイルパン18内へ流出させる戻しオイル流出部54Bが、オイルストレーナ19のオイル流入部19A近傍に設けられる。
上述した下クランクケース16及び上クランクケース17を備えるクランクケース11、オイルストレーナ19を収納するオイルパン18、下クランクケース16に設置されたオイルポンプ20、オイルフィルタ21及びリリーフバルブ37、下クランクケース16に形成された第1吸入通路31、第2吸入通路32、第1吐出通路33、第2吐出通路34、分岐通路35、余剰通路36、リリーフバルブ収容部42及びオイル戻し通路53、並びに上クランクケース17に形成された凹部55を備えるブリーザ室50を有して、エンジン10の潤滑構造が構成される。従って、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(9)を奏する。
(1)図4及び図7に示すように、リリーフバルブ収容部42、分岐通路35及び余剰通路36が下クランクケース16の合せ面16Aに直接または間接に連通して、この合せ面16Aを利用して設けられている。このため、これらのリリーフバルブ収容部42、分岐通路35及び余剰通路36をオイルポンプ20の近傍に密集して配置できる。この結果、特に余剰通路36を短縮し且つ単純な形状にできるので、オイルポンプ20のポンプ効率を向上させることができる。
(2)図7及び図10に示すように、下クランクケース16の合せ面16Aに直接または間接に連通して設けられたリリーフバルブ収容部42、分岐通路35及び余剰通路36は、上クランクケース17が蓋となって閉塞される。このため、これらのリリーフバルブ37周囲のリリーフバルブ収容部42、分岐通路35及び余剰通路36にメクラ栓が不要になる。この結果、部品点数を低減でき、クランクケース11の重量及び組付工数を低減できる。
(3)図4及び図7に示すように、リリーフバルブ収容部42、バルブ挿入孔43、分岐通路35、余剰通路36及びオイル戻し通路53は、下クランクケース16の合せ面16Aに対して垂直方向に設けられている。このため、リリーフバルブ収容部42及びオイル戻し通路53は、下クランクケース16の成型に際し鋳抜き形状で形成できるので、これらのリリーフバルブ収容部42及びオイル戻し通路53の加工を削減できる。また、バルブ挿入孔43、分岐通路35及び余剰通路36は、リリーフバルブ収容部42を利用してドリル等の工具を挿入して加工できるので、これらのバルブ挿入孔43、分岐通路35及び余剰通路36の加工を容易化できる。
(4)図4及び図6に示すように、リリーフバルブ37は、エンジン10の側面視でオイルポンプ20のポンプボディ27と一部が重なるように配置されている。このため、下クランクケース16の前後方向長さを抑制できるので、リリーフバルブ収容部42と第2吸入通路32(図7)とを連通する余剰通路36の長さを短縮できる。従って、この点からも、オイルポンプ20のポンプ効率を向上させることができる。
(5)図4及び図8に示すように、余剰通路36は、エンジン10の側面視でリリーフバルブ37と重なると共に、オイルポンプ20におけるエンジン10前後方向の幅W内に設けられる。このため、リリーフバルブ37を収容するリリーフバルブ収容部42の一部が、リリーフバルブ37の流出口41から流出したオイルを余剰通路36へ導く余剰通路の一部として機能する。この結果、余剰通路36に曲折箇所を設けることなく単純な直線形状に形成できるので、この点からも余剰通路36を短縮でき、オイルポンプ20のポンプ効率を向上させることができる。
(6)図6に示すように、リリーフバルブ37は、その下端部が、エンジン10の上下方向においてオイルポンプ20のポンプシャフト25と略同一高さに位置づけられる。このため、下クランクケース16の高さ(上下方向寸法)を抑制でき、更に、分岐通路35及び余剰通路36(図8)を短縮して、これらの分岐通路35及び余剰通路36の加工量を減少できる。
(7)図9及び図10に示すように、上クランクケース17に形成されたブリーザ室50からのオイルをオイルパン18(図3)へ戻すオイル戻し通路53が、リリーフバルブ収容部42に隣接し且つ平行して下クランクケース16に形成されている。このため、図4及び図8に示すように、エンジン10の左右方向において下クランクケース16をコンパクトに構成できる。この結果、図10及び図11に示すように、オイル戻し通路53の下流端に接続されてオイルパン18内にオイルを戻すためのオイル戻し用部品54を、リリーフバルブ収容部42の直下に位置した第1吸入通路31に接続されるオイルストレーナ19と一体化できる。この結果、部品点数及び組付工数を削減できる。
(8)図9及び図10に示すように、上クランクケース17に形成されるブリーザ室50は、エンジン10の上下方向においてオイル戻し通路53の最上端53Aと同一高さに位置づけられる最下端55Aを有する凹部55を備える。この凹部55は、上クランクケース17をリリーフバルブ37の上方部分で肉抜き処理することで得られることから、上クランクケース17の軽量化及び鋳造性の向上を実現できる。
また、ブリーザ室50が凹部55を備えることで、ブリーザ室50の容積を拡大させることができる。更に、ブリーザ室50がブリーザ室カバー51で覆われることで、凹部55に水や塵埃などが貯留することを防止できる。
(9)図4及び図7に示すように、下クランクケース16におけるクランク室45とミッション室46とを隔てる隔壁47には、バルブ挿入孔43及び分岐通路35を含むリリーフバルブ収容部42と余剰通路36とオイル戻し通路53とが、エンジン10の左右の幅方向において直線状に並んで設けられている。バルブ挿入孔43及び分岐通路35を含むリリーフバルブ収容部42と余剰通路36とオイル戻し通路53とが形成可能な厚さに隔壁47を厚肉構造とすることで、下クランクケース16の重量増加を最小限にしつつ、隔壁47の強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施形態では、内燃機関であるエンジン10は、自動二輪車に搭載されるものを述べたが、四輪自動車や船外機、水上車両に搭載されるエンジン、または汎用エンジンであってもよい。
10…エンジン(内燃機関)、11…クランクケース、16…下クランクケース、16A…合せ面、17…上クランクケース、18…オイルパン、20…オイルポンプ、25…ポンプシャフト、27…ポンプボディ、31…第1吸入通路、32…第2吸入通路、33…第1吐出通路、34…第2吐出通路、36…余剰通路、37…リリーフバルブ、42…リリーフバルブ収容部、45…クランク室、46…ミッション室、47…隔壁、50…ブリーザ室、53…オイル戻し通路、53A…最上端、55…凹部、55A…最下端、W…幅。

Claims (8)

  1. 下クランクケースの合せ面に上クランクケースが上方から結合して構成され、前記下クランクケースの下部にオイルを貯留するオイルパンが配置された、内燃機関の主要部を構成するクランクケースと、
    前記下クランクケースに設置され、前記オイルパン内のオイルを、前記下クランクケースに形成された吸入通路を介して吸入し、前記下クランクケースに形成された吐出通路内へ吐出して圧送するオイルポンプと、
    前記下クランクケースに設置され、前記吐出通路内のオイルの圧力に応じて開弁動作して前記吐出通路内の余剰オイルを、前記下クランクケースに形成された余剰通路を経て前記吸入通路へ戻すリリーフバルブとを有し、
    前記リリーフバルブを収容するリリーフバルブ収容部、及び前記リリーフバルブ収容部と前記吸入通路とを連通する前記余剰通路が、前記下クランクケースの前記合せ面に直接または間接に連通して設けられたことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。
  2. 前記リリーフバルブ収容部及び前記余剰通路は、下クランクケースの合せ面に対して垂直方向に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑構造。
  3. 前記リリーフバルブは、内燃機関の側面視でオイルポンプと一部が重なるように配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の潤滑構造。
  4. 前記余剰通路は、内燃機関の側面視でリリーフバルブと重なると共に、オイルポンプにおける内燃機関前後方向の幅内に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の潤滑構造。
  5. 前記リリーフバルブは、その下端部が、内燃機関の上下方向においてオイルポンプのポンプシャフトと略同一高さに位置づけられたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑構造。
  6. 前記上クランクケースには、リリーフバルブの上方にブリーザ室が形成され、このブリーザ室からのオイルをオイルパンへ戻すオイル戻し通路が、リリーフバルブ収容部に隣接し且つ平行して下クランクケースに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑構造。
  7. 前記ブリーザ室の最下端が、内燃機関の上下方向でオイル戻し通路の最上端と同一位置に位置づけられたことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の潤滑構造。
  8. 前記リリーフバルブ収容部、前記余剰通路及び前記オイル戻し通路は、下クランクケースにおけるクランク室とミッション室とを隔てる隔壁に、内燃機関の左右の幅方向において直線状に並んで設けられたことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の潤滑構造。
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