JP6840492B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
サービス時間が一定ではないタクシーの乗車を待つ人からなる待ち行列等の待ち行列において、待ち行列内の各オブジェクトの待ち時間やその統計を知りたいというニーズがある。
従来、平均サービス時間(例えば、行列が進む速さ)と待ち行列内のオブジェクトの数から待ち時間を計算するシステムがあった。また、待ち行列にオブジェクトが入ってくる際に整理券を発行して、受付時刻(待ち行列に入ってきた時刻)と実際の案内時刻(待ち行列から出ていく時刻)とから実際の待ち時間を計算するシステムがあった。
例えば、特許文献1では、飲食店、遊技施設、銀行等において、入力手段により待ち行列において待ち開始情報や待ち終了情報を入力して、実績待ち時間を計測する待ち時間管理システムが開示されている。
また、特許文献2では、顧客が待ち行列の最後尾に並んだ時刻を別途取得することなく、外部端末が提供したサービスのログに基づいて、外部端末を利用するのに必要な平均待ち時間及び待ち行列の長さを時刻ごとに提供する待ち行列推定システムが開示されている。
特許文献1に開示された従来技術を用いると、個別の実績の待ち時間を得ることができる。また、更に特許文献2に開示された従来技術も用いると、サービスのログに基づいて平均の待ち時間を算出することができる。
特許第3826956号公報 特開2014−215917号公報
しかしながら、特許文献1、2では、待ち行列にオブジェクトが入ってきた際等に、システムの端末を顧客やスタッフが操作し、その時刻を記録しておくことが前提となっている。
特許文献1、2に開示された従来技術では、タクシー待ちの行列の場合等には、入力装置に入力するには手間がかかるという問題がある。また、入場口と乗車口など待ち行列エリアの出入口で画像を取得し、顔認証等でオブジェクトを認識し、オブジェクトを特定して待ち時間を計算することもできる。しかし、オブジェクトの画像を比較的精度良く取得する必要があるため、オブジェクトの向きによっては、認識に失敗する場合がある。その結果、そのオブジェクトの待ち行列における待ち時間を計測できない等の問題があった。
また、画像処理でオブジェクトを検出し、追尾することも考えられるが、切れ目なく追尾したり、広いエリアで複数のカメラを使ったりする場合には、追尾の精度に課題があり、待ち時間を計測できない場合がある。
本発明は、より簡易に、より安定して、待ち行列における待ち時間を計測することを目的とするである。
本発明の情報処理装置は、待ち時間を計測する対象の対象オブジェクトが待ち行列に入った際の前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する取得手段と、前記待ち行列から出ていくオブジェクトを検出する第1の検出手段と、前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入った時刻から前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入った後で前記取得手段により取得された数のオブジェクトが前記第1の検出手段により検出された時刻までを、前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間として計測する計測手段と、を有する。
本発明によれば、より簡易に、より安定して、待ち行列における待ち時間を計測することができる。
情報処理装置のハードウェア構成等の一例を示す図である。 情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 待ち時間予測システムの適用の一例を説明する図である。 待ち時間の算出方法の一例を説明する図である。 待ち時間予測システムのシステム構成等の一例を示す図である。 情報処理装置の機能構成等の一例を示す図である。 待ち時間の算出方法の一例を説明する図である。 待ち時間予測システムの適用の一例を示す図である。 待ち時間予測システムの適用の一例を説明する図である。 オブジェクトをカウントする対象の領域の一例を示す図である。 待ち時間予測システムのシステム構成等の一例を示す図である。 待ち時間予測システムの処理のタイミングの一例を示す図である。 待ち時間予測システムの処理の一例を示す図である。 待ち時間予測システムの適用の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本実施形態では、待ち時間計測システムが待ち行列の待ち時間を計測する処理について説明する。本実施形態では、待ち行列に並んでいるオブジェクトは、人体であるとするが、家畜等の動物や、工場のレーンで運ばれている工業製品や中間製品、運搬用のレーンで運ばれている貨物やコンテナ等であってもよい。
待ち時間計測システムは、情報処理装置100を含む。情報処理装置100は、待ち行列の待ち時間を計測する情報処理装置である。情報処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ装置、タブレット装置等から構成される。
図1(a)は、本実施形態における情報処理装置100のハードウェア構成等の一例を示す図である。
情報処理装置100は、メモリ110、CPU111、通信制御部112、入力制御部113、表示制御部114を含む。
メモリ110は、各種プログラム、各種設定データ、各種閾値データ、待ち行列が撮影された画像データ等を記憶する記憶装置である。CPU111は、情報処理装置100の処理を制御する中央演算装置である。通信制御部112は、ネットワークを介した外部の装置との通信に利用される通信制御部である。入力制御部113は、入力装置120を介した情報処理装置100への情報の入力を制御する入力制御部である。表示制御部114は、表示装置130への画面の表示を制御する表示制御部である。本実施形態では、情報処理装置100と表示装置130とは、独立した装置とするが、表示装置130が情報処理装置100に含まれることとしてもよい。また、待ち時間計測システムは、複数の表示装置を表示装置130として含んでもよい。
CPU111が、メモリ110等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、図1(b)で後述する情報処理装置100の機能及び図2で後述するフローチャートの処理等が実現される。
図1(b)は、本実施形態における情報処理装置100の機能構成等の一例を示す図である。
情報処理装置100は、カウント部103、状況記憶部104、設定部105、待ち時間算出部106、通信部107、表示部108を含む。
第1の通過検出部101、第2の通過検出部102は、待ち行列を構成するオブジェクトの通過を検出する。第1の通過検出部101、第2の通過検出部102は、例えば、赤外線等を用いた通過センサや、撮影した画像に基づいて、オブジェクトの通過を検出する画像解析機能を持ったカメラ等で構成される。第1の通過検出部101は、待ち行列の入口に設けられ、待ち行列に入ってくるオブジェクトを検出する。第2の通過検出部102は、待ち行列の出口に設けられ、待ち行列から出ていくオブジェクトを検出する。本実施形態では、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102は、待ち行列の入口、出口を通過する人を一人ずつ検出することとするが、複数人検出することとしてもよい。
ある待ち行列から切り出された部分的な待ち行列も、1つの待ち行列であるとみなすことができる。例えば、待ち時間計測システムは、1列に並んでいる待ち行列の丁度中央の位置から出口までの行列を1つの待ち行列であるとみなして、その中央の位置から出口までの待ち時間を計測することもできる。
本実施形態では、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102が、待ち行列へ入ってくるオブジェクト、待ち行列から出ていくオブジェクトを検出し、オブジェクトを検出したことを示す情報を、カウント部103、状況記憶部104に送信する。しかし、待ち時間計測システムが第1の通過検出部101、第2の通過検出部102を含まずに、待ち行列の入り口、出口を撮影するカメラ等の撮像装置を含むこととしてもよい。その場合、CPU111は、撮像装置により撮影された待ち行列の入り口、出口の画像に基づいて、待ち行列へ入ってくるオブジェクト、待ち行列から出ていくオブジェクトを検出することになる。また、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102は、例えば、ユーザーによる入力装置120を介した操作に基づく情報処理装置100からの指示に応じて、検出する対象のオブジェクトを変更することができる。
カウント部103は、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102によるオブジェクトの待ち行列の入口又は出口の通過検出の結果に基づいて、待ち行列の中に存在するオブジェクトの数を取得する。
状況記憶部104は、第1の通過検出部101により待ち行列の入口を通過するオブジェクトが検出されたら、検出された時刻とカウント部103により取得されたオブジェクトの数との組の情報を、メモリ110等に記憶する。記憶された時刻は、そのオブジェクトの待ち時間の計測開始時刻となる。また、記憶されたオブジェクトの数は、その時刻における待ち行列に入ってきたオブジェクトの待ち行列における待ち順位(待ち行列内のオブジェクトの数)となる。状況記憶部104は、待ち行列の入口を通過するオブジェクトが第1の通過検出部101により検出される度に、検出された時刻とカウント部103により取得されたオブジェクトの数との組の情報を記憶する。しかし、状況記憶部104は、設定された単位期間ごとに、待ち行列に入ってきた最新のオブジェクトについて第1の通過検出部101により検出された時刻とカウント部103によりカウントされたオブジェクトの数との組の情報を記憶することとしてもよい。また、状況記憶部104は、待ち時間計測に不要になったデータを、メモリ110等から消去することとしてもよい。
設定部105は、入力装置120を介したユーザーの操作に基づいて、待ち時間計測システムが起動された時刻での待ち人数や、待ち時間の計測や表示のタイミングの指定を受付ける。また、設定部105は、受付けた指定が示す情報を待ち時間取得処理に利用される情報である設定情報として決定する。設定部105は、取得した情報を、メモリ110等に記憶してもよい。設定部105は、メモリ110に既に記憶されている設定情報が存在する場合、ユーザーからの指定を受付けることなく、記憶されている設定情報を利用してもよい。これにより、起動の度に毎回、ユーザーが入力操作を行う必要がなくなり、待ち時間計測システムは、ユーザーの利便性を向上させることができる。
待ち時間算出部106は、第2の通過検出部102により待ち行列から出ていくオブジェクトが検出されたら、状況記憶部104によりメモリ110等に記憶された組の情報に対応するオブジェクトの数を検出されたオブジェクトの数だけ減算していく。待ち時間算出部106は、この処理により、ある時刻に待ち行列に入ってきたオブジェクトの待ち行列における待ち順位を繰り上げていく処理である。
待ち時間算出部106は、この処理を第2の通過検出部102によりオブジェクトが検出される度に行っていく。そして、待ち時間算出部106は、状況記憶部104によりメモリ110等に記憶された組の情報に対応するオブジェクトの数が0以下になったときの時刻を、オブジェクトが待ち行列を抜けたときの待ち時間の計測終了時刻とする。そして、待ち時間算出部106は、この計測終了時刻と状況記憶部104により記憶された組の情報に対応する計測開始時刻との差を、実際の待ち時間として算出する。
通信部107は、待ち時間算出部106により算出された待ち時間の情報を外部の端末装置等の装置に送信する。通信部107は、端末装置等の装置と有線又は無線で通信する。
表示部108は、設定部105により決定された設定情報が示すタイミングで、待ち時間算出部106により算出された待ち時間を示す情報(例えば、文字列、数列等)を、表示装置130に表示する。
本実施形態では、機能構成要素103〜108の各々は、一つの機器である情報処理装置100に含まれる機能構成要素であるとする。しかし、複数の情報処理装置が接続されたシステム内において、そのシステムに含まれる複数の情報処理装置が、機能構成要素103〜108の各々を分散して含むこととしてもよい。また、機能構成要素103〜108の各部の各々は、情報処理装置100に含まれるハードウェアとして構成されていてもよい。
図2は、実施形態1における情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図2の処理は、例えば、待ち時間計測システムが起動された時刻から開始される。
S201において、設定部105は、入力装置120を介したユーザーの操作に基づいて、又は、メモリ110に記憶された設定情報を取得することで、待ち時間計測処理に利用される設定情報を取得する。カウント部103は、取得された設定情報が示す待ち時間計測システムが起動された時刻における待ち行列内のオブジェクトの数により、待ち行列内のオブジェクトの数を初期化する。
S202において、第1の通過検出部101及び第2の通過検出部102は、第1の通過検出部101及び第2の通過検出部102が含む通過センサからの信号に基づき、オブジェクトの通過を検出する。第1の通過検出部101は、待ち行列の出口付近に設置され、待ち行列から出ていくオブジェクトを検出する。第2の通過検出部101は、待ち行列の入口付近に設置され、待ち行列に入っていくオブジェクトを検出する。
S203において、カウント部103は、第1の通過検出部及び第2の通過検出部による検出処理の結果に基づいて、待ち行列内に存在するオブジェクトの数を取得する。
S204において、状況記憶部104は、第1の通過検出部101によりオブジェクトが検出された場合、そのオブジェクトが第1の通過検出部101により検出された際にカウント部103により取得された待ち行列内に存在するオブジェクトの数を取得する。そして、状況記憶部104は、そのオブジェクトが第1の通過検出部101により検出された時刻と取得したオブジェクトの数との組の情報をメモリ110等に記憶する。
S205において、待ち時間算出部106は、S201で決定された設定情報に従って、オブジェクトの待ち行列における待ち時間を算出する。待ち時間算出部106は、S204で記憶された組の情報に対応するオブジェクトの数から、第2の通過検出部102によりオブジェクトが検出される度に、検出された数を減算する。待ち時間算出部106は、減算していった結果が0以下になったら、そのときの第2の通過検出部によりオブジェクトが検出された時刻と、第1の通過検出部によりオブジェクトが検出された時刻との差をそのオブジェクトの待ち時間として算出する。待ち時間算出部106は、このように計算した待ち時間を、計測の開始時刻、又は計測の終了時刻ごとのデータにしたり、ある時間帯のヒストグラムにしたり、時刻ごとの平均値や移動平均値を求めたりするなど、必要な表示形態に加工してもよい。
S206において、表示部108は、S205で取得された待ち時間を示す情報を、表示装置130に表示する。また、表示部108は、過去の待ち時間や待ち行列の入口や出口におけるオブジェクトの通過頻度等の情報を、表示装置130に表示してもよい。
S207において、通信部107は、S205で取得した待ち時間の情報を外部の端末装置に送信するか否かを、例えば、メモリ110に記憶されている設定情報や、外部の端末装置からの要求等に基づき判定する。そして、通信部107は、S205で取得した待ち時間の情報を外部の端末装置に送信すると判定した場合、S205で取得した待ち時間の情報を外部の端末装置に送信する。
S208において、待ち時間算出部106は、例えば、ユーザーによる入力装置120を介した操作に基づいて、待ち行列の待ち時間の取得処理を終了の指示を受付けたか否かを判定する。待ち時間算出部106は、例えば、ユーザーによる入力装置120を介した操作に基づいて、待ち行列の待ち時間の取得処理を終了の指示を受付けたと判定した場合、図2の処理を終了する。待ち時間算出部106は、例えば、ユーザーによる入力装置120を介した操作に基づいて、待ち行列の待ち時間の取得処理を終了の指示を受付けていないと判定した場合、S202の処理に進む。
図2の説明では、S203とS204、S206、S207は一連の処理として説明した。しかし、カウント部103、待ち時間算出部106は、例えば、S203、S204、S205における算出結果をメモリ110に記憶されるデータベースやファイル等に書き込むこととしてもよい。そして、待ち時間算出部106、表示部108、通信部107は、メモリ110に記憶されるデータベースやファイル等の内容を読み取る処理を、S203〜S205の処理と別の処理として、S203〜S205の処理と並列に行ってもよい。待ち時間計測システムと外部の端末装置とをネットワークを介して接続し、外部の端末装置が、通信部107に対して、待ち時間のデータ等の送信を要求し、要求に応じて通信部107から送信されたデータを、端末装置の表示装置等に表示することとしてもよい。
次に、図2のフローチャートの処理が実行された際の待ち時間計測システムの動作例を説明する。図3の例では、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102は、赤外線センサで構成されている。
図3は、待ち時間計測システムの適用の一例を説明する図である。図3を用いて、待ち時間計測システムの処理をタクシー乗り場に並んでいる行列に対して適用した一例を説明する。
図3(a)は、タクシー乗り場で、領域3001が示す範囲内に、タクシー301が到着する様子を示している図である。領域3001は、タクシーが到着する領域を示す。領域3002は、タクシーを待つ人が並ぶ領域である。図3の例では、領域3002に存在する全ての人で構成される列が、待ち行列であるとする。
また、領域3002の範囲内には、タクシーに乗車する場所である出口302と、領域3002に入場する場所である入口303がある。ガイドポール304は、領域3002を特定し、行列の整列を促すためのガイドポールである。また、ガイドポール304の代わりに、領域3002に入場する部分や行列の順路を明示するライン等が、床に引いてあることとしてもよい。
出口302の上方には、第1の通過検出部101である赤外線センサ305が設置されている。また、入口303の上方には、第2の通過検出部102である赤外線センサ306が設置されている。また、入口303付近に、表示装置130である算出待ち時間の表示モニター307が設置されている。
図3(a)の例は、まだ待ち行列ができていない状態を示し、領域3002に人が存在していない。
図3(a)の状態では、タクシーの待ち行列が形成されていないため、図2のフローチャートで説明した処理フローS203の行列のカウントで、待ち人数は0人となる。
図3(b)は、タクシーに乗ろうとする人Aが、領域3002に入ろうとして、第1の通過検知部の下を通過しようとしている状況の一例を示す図である。図3(b)の例では、待ち時間計測システムは、人Aの待ち時間を計測する。人Aは、待ち時間計測システムによる待ち時間計測処理の対象となるオブジェクトである対象オブジェクトの一例である。
図4は、待ち時間の算出方法の一例を説明する図である。図4(a)は、図3(b)の状態からの人Aが領域3002に入場し、待ち行列に入ってきた際に、状況記憶部104によりメモリ110等に記憶された情報等の一例を示す図である。図4(a)の表の「Aの到着」として示されている行は、第1の通過検出部101が人Aを検出した時刻(人Aの待ち時間の測定開始時刻)である「11:01:15」(11時01分15秒)の情報を含む。また、図4(a)の表の「Aの到着」として示されている行は、人Aが待ち行列に入ってきた際にカウント部103によりカウントされた待ち行列内の人の数(待ち行列における人Aの待ち順位)である「9」の情報を含む。
図4(a)の表の他の行は、人Aよりも前に待ち行列に入ってきた人についての、第1の通過検出部101がその人を検出した時刻と、その人が待ち行列に入ってきた際にカウント部103によりカウントされた待ち行列内の人の数と、を示す。例えば、「Aの到着」として示されている行の1つ下の行は、ある人が、11時01分28秒に待ち行列に入ってきて、その人が待ち行列に入ってきた際に、待ち行列内にはその人を含めて10人の人が存在していたことを示す。
図4(b)は、第2の通過検出部102により待ち行列の出口を通過した人(待ち行列から出ていく人)が検出された時刻を示す表の一例を示す図である。
待ち時間算出部106は、第1の通過検出部101が人Aを検出した時刻以降に、第2の通過検出部102が待ち行列から出ていく人を検出する度に、以下の処理を行う。即ち、待ち時間算出部106は、状況記憶部104により記憶された人Aが待ち行列に入ってきた際の待ち行列内の人の数から通過検出部102により検出された人の数を引いていく。
状況記憶部104は、図4(a)の表に更に、入場検出時刻、待ち行列人数の他に、待ち順位という項目を含むこととしてもよい。そして、状況記憶部104は、第1の通過検出部101により人が検出された際、新たな行を図4(a)の表に追加する際に、待ち順位の項目に、待ち行列人数の項目と同じ値を入力する。待ち時間算出部106は、第2の通過検出部102により人が検出される度に、図4(a)の表の待ち順位の数を第2の通過検出部102により検出された人の数だけ減じていく。そして、待ち時間算出部106は、人Aについての待ち順位の値が0以下になったら、人Aが待ち行列から出ていったものとする。図4(b)の表の横の数字は、人Aの待ち順位の値を示す。図4(b)の例は、第2の通過検出部102により待ち行列から出ていく人が検出される度に、1ずつ減少していることを示す。図4(b)の例では、待ち順位の値が0になる11時06分20秒に、人Aが待ち行列から出ていったこととなる。
したがって、待ち時間算出部106は、人Aの待ち時間を、11時06分20秒−11時01分15秒=5分05秒として算出する。
本実施形態では、待ち行列内の人の待ち順位の情報は、状況記憶部104により図4(a)の表に記憶されるとした。しかし、状況記憶部104は、図4(a)の表とは、別の情報として、待ち行列に入ってきた人の待ち順位の情報をメモリ110等に記憶することとしてもよい。その場合、待ち時間算出部106は、図4(a)の表とは、別の情報として記憶された待ち順位の情報に記憶された値を、第2の通過検出部102による検出の度に減じていくことになる。
また、状況記憶部104は、待ち行列に人が入ってきた際の待ち行列内の人数の情報を保存する必要がない場合、待ち行列内の人の待ち順位の情報を記憶しないこととしてもよい。その場合、待ち時間算出部106は、図4(a)の表の待ち行列人数の項目に記憶された値を、第2の通過検出部102による人の検出の度に減じていく。そして、待ち時間算出部106は、図4(a)の表の待ち行列人数の項目に記憶された値が0以下になった場合の第2の通過検出部102が人を検出した時刻を、0以下になった待ち行列人数に対応する人が待ち行列から出ていった時刻とする。
本実施形態では、待ち時間算出部106は、以上のように、待ち行列から人が出ていく度に待ち行列内の人の待ち順位を減じていくことで、その人が待ち行列から出ていった時刻を取得し、その人の待ち行列における待ち時間を算出することとした。しかし、待ち時間算出部106は、以下のような処理を行うこととしてもよい。
例えば、状況記憶部104は、図4(a)や図4(b)の表の情報を、メモリ110に実装されるデータベースに記憶する。待ち時間算出部106は、SQL(Structured Query Language)を用いてデータベースに以下のような問い合わせを行う。即ち、待ち時間算出部106は、図4(b)の表から、ある人が待ち行列に入ってきた時刻以降に記憶された待ち行列から出ていった人が検出された時刻のうち、その人が待ち行列に入ってきた際の待ち行列内の人の数個目の時刻を取得するよう問い合わせる。そして、待ち時間算出部106は、問い合わせの結果取得した時刻をその人が待ち行列から出ていった時刻とする。
待ち時間算出部106は、メモリ110等に予め記憶されているオブジェクトの待ち時間の予測値と、実際に計測されたオブジェクトの待ち時間と、を比較し、比較結果の情報をメモリ110に記憶することで出力してもよい。比較結果の情報は、例えば、待ち時間同士の差分の情報や、待ち時間同士が同一であるか否かの情報等である。また、通信部107は、待ち時間算出部106による比較結果の情報を、他の装置に送信することで出力してもよい。また、表示部108は、待ち時間算出部106による比較結果の情報を、表示装置130に表示することで出力してもよい。これにより、待ち時間計測システムは、予測値と実際の計測結果との比較結果をユーザーに提示できる。
以上、本実施形態では、待ち時間計測システムは、待ち行列から出ていくオブジェクトのそれぞれを検出することとした。そして、待ち時間計測システムは、あるオブジェクトが待ち行列に入ってから、そのオブジェクトが待ち行列に入った際の待ち行列内のオブジェクトの数のオブジェクトが待ち行列から出ていくのを検出する。そして、待ち時間計測システムは、検出した時刻を、そのオブジェクトが待ち行列から出ていった時刻として、そのオブジェクトが待ち行列から出ていった時刻とそのオブジェクトが待ち行列に入ってきた時刻とに基づいて、そのオブジェクトの待ち時間を計測した。
このように、待ち時間計測システムは、あるオブジェクトが待ち始めた際の待ち行列内のオブジェクト数と、待ち行列から出ていったオブジェクトの数と、に基づいて、そのオブジェクトが待ち行列から出ていったか否かを判断する。以上の処理により、待ち時間計測システムは、待ち行列に入ってきたオブジェクトに対して画像認識、追尾等の処理を行うことなく、そのオブジェクトが待ち行列から出ていったか否かを判断できる。これにより、待ち時間計測システムは、待ち行列に入ってきたオブジェクトに対して、受付機等への入力操作を行わせることなく、待ち時間を計測できる。そのため、待ち時間計測システムは、受付機等への入力操作が行われる等の場合に比べて、手間を軽減でき、より簡易にオブジェクトの待ち行列における待ち時間を計測できる。また、待ち時間計測システムは、待ち行列に入ってきたオブジェクトに対して画像認識、追尾等の処理を行わないので、認識や追尾の失敗等によりオブジェクトを見失うおそれがない。即ち、待ち時間計測システムは、より安定して、待ち行列の待ち時間を計測することができる。
また、第1の通過検出部101、第2の通過検出部102が待ち行列の出口や入口における人の通過を検出するため、待ち行列への出入りのタイミングで、出入りした人の情報を個別に取得する必要がない。
本実施形態では、待ち時間計測システムは、サービス時間が一定でない待ち行列として、タクシーの乗車待ちの待ち行列の待ち時間を計測した。しかし、待ち時間計測システムは、サービス時間が一定でない待ち行列として、飲食店の入場待ちの待ち行列、店舗のレジの待ち行列、空港のカウンターやセキュリティーチェック等の待ち行列等の待ち時間を計測することもできる。
<実施形態2>
実施形態1では、待ち時間計測システムは、赤外線センサである第1の通過検出部101、第2の通過検出部102を用いて、待ち行列の入口、出口を通過する人体を検出することとした。
本実施形態では、待ち時間計測システムは、撮像装置501により撮影された待ち行列の画像に基づいて、待ち行列の入口、出口を通過する人体を検出することとする。
図5は、本実施形態における待ち時間計測システムのシステム構成等の一例を示す図である。
本実施形態の待ち時間計測システムは、情報処理装置100、撮像装置501を含む。情報処理装置100、撮像装置501は、ネットワーク520を介して、通信可能に接続されている。ネットワーク520は、撮像装置501と情報処理装置100との接続に利用されるネットワークである。ネットワーク520は、例えば、Ethernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成される。本実施形態においては撮像装置501、情報処理装置100間の通信を行うことができるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。例えば、ネットワーク52は、インターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成されてもよい。
撮像装置501は、ネットワークカメラ等の撮像装置である。本実施形態では、情報処理装置100は、撮像装置501の駆動、撮像装置501から撮像画像の取得等を行う。
図5を用いて、待ち時間計測システムの各システム構成要素のハードウェア構成の一例を説明する。
本実施形態の情報処理装置100のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。
CPU111が、メモリ110等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、図6で後述する情報処理装置100の機能及び図2のフローチャートの処理等が実現される。
撮像装置501は、メモリ510、CPU511、撮像部512、信号処理部513、駆動制御部514、通信制御部515を含む。
メモリ510は、各種プログラム、各種設定データ、待ち行列が撮影された画像データ等を記憶する記憶装置である。CPU511は、撮像装置501の処理を制御する中央演算装置である。
撮像部512は、撮像素子と撮像素子上に被写体の光学系とを有し、光学系の光軸と撮像素子との交点を撮像中心として撮像素子上に撮像を行う。撮像部512は、CMOS(ComplementaryMetal−Oxide Semiconductor)、CCD(Charged Coupled Device)等の撮像素子である。
信号処理部513は、撮像部512によって撮像された画像信号に対して信号処理を行う。信号処理部513は、例えば、撮像部512によって撮像された画像信号の符号化を行う。信号処理部513は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の符号化方式を用いて、撮像部512によって撮像された画像信号の符号化を行う。
また、信号処理部513は、H.264/MPEG−4 AVC(以下H.264)の符号化方式を用いて、撮像部512によって撮像された画像信号の符号化を行うこととしてもよい。また、信号処理部513は、HEVC(High Efficiency Video Coding符号化方式)の符号化方式を用いて、撮像部512によって撮像された画像信号の符号化を行うこととしてもよい。また、信号処理部513は、複数の符号化方式の中から符号化方式を選択して符号化を行うこととしてもよい。
駆動制御部514は、撮像部512の撮像方向、画角を変更させる制御を行う。本実施形態では、撮像部512は、パン方向、チルト方向に撮像方向を変更でき、撮像画角を変更することができることとする。撮像装置501は、パン方向、チルト方向に撮像方向を変更する機能を有さなくてもよいし、画角を変更する機能を有さなくてもよい。
通信制御部515は、ネットワーク520を介した情報処理装置100等の外部の装置との通信に利用される通信制御部である。通信制御部515は、信号処理部513で処理が行われた撮像画像の情報を情報処理装置100に送信する。更に、通信制御部515は、情報処理装置100から送信された撮像装置501に対する制御命令を受信する。
CPU511が、メモリ510等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、撮像装置501の機能及び撮像装置501の処理等が実現される。
図6は、本実施形態における情報処理装置100の機能構成等の一例を示す図である。
本実施形態の情報処理装置100は、入場検出部502、退場検出部503、カウント部103、設定部105、待ち時間算出部106、通信部107、表示部108を含む。本実施形態の情報処理装置100は、入場検出部502、退場検出部503を含み、状況記憶部104を含まない点で、実施形態1と異なる。設定部105、待ち時間算出部106、通信部107、表示部108は、実施形態1と同様である。
入場検出部502、退場検出部503は、撮像装置501により待ち行列が撮影された画像に基づいて、待ち行列を構成するオブジェクトの入場、退場を検出する。撮像装置501は、待ち行列の全体を撮影できるように設置される。入場検出部502、退場検出部503は、撮像装置501により撮影された画像を、動画として取得し、動画に含まれる各フレームの画像処理・解析によって検出されたオブジェクトの位置の時間的変化に基づいて、オブジェクトの設定された位置の通過を検出する。入場検出部502、退場検出部503は、画像内の複数の位置それぞれについて、オブジェクトの通過を検出することもできる。
カウント部103は、画像処理、画像解析により、撮像装置501からの画像からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントする。撮像装置501が行列以外の領域に存在するオブジェクトを撮影してしまう場合には、カウント部103は、画像内の予め設定された領域のみからオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトをカウントするようにしてもよい。
待ち時間算出部106は、設定部105により決定された設定情報が示すタイミングで、入場検出部502と退場検出部503とから、オブジェクトの待ち行列の入口又は出口における通過時刻を取得し、その情報を記録する。また、待ち時間算出部106は、入場検出部502の検出のタイミングにおける待ち行列内のオブジェクトの数をカウント部103から取得する。
そして、待ち時間算出部106は、入場検出部502での通過を検出した時刻(T1)ごとに、それ以降に、カウント部103から取得した数以上のオブジェクトが退場検出部503により検出された時刻(T2)を取得する。そして、待ち時間算出部106は、T2−T1を、時刻T1に待ち行列に入ったオブジェクトの実際の待ち時間として算出する。
実施形態2における情報処理装置100処理の一例を、図2を用いて説明する。
図2のフローチャートの処理は、例えば、待ち時間計測システムが起動された時刻から開始される。
S201の処理は、実施形態1と同様である。
S202において、入場検出部502、退場検出部503は、撮像装置501から取得した画像に基づいて、待ち行列に入ったオブジェクト、待ち行列から出ていったオブジェクトを検出する。
S203において、カウント部103は、撮像装置501により撮影された画像を解析し、待ち行列内のオブジェクトをカウントする。
S204において、待ち時間算出部106は、入場検出部502によりオブジェクトが検出される度に、検出の時刻(T1)と、検出されたオブジェクトが待ち行列に入った際にカウント部103により取得された待ち行列の人数と、をメモリ110等に記憶する。
S205において、待ち時間算出部106は、退場検出部503により検出されたオブジェクトの数を記憶して、S204で記憶された時刻以降の検出数が、S204で取得された待ち行列内のオブジェクトの数以上であるか否かを判定する。待ち時間算出部106は、S204で記憶された時刻以降の検出数が、S204で取得された待ち行列内のオブジェクトの数以上であると判定した場合、S204で取得された待ち行列内のオブジェクトの数以上のオブジェクトが検出された時刻をT2とする。そして、待ち時間算出部106は、T1とT2とに基づいて、オブジェクトの待ち行列における待ち時間を算出する。
S206〜S208の処理は、実施形態1と同様である。
図2の説明では、S203とS204、S206、S207は一連の処理として説明した。しかし、カウント部103、待ち時間算出部106は、例えば、S203、S204、S205における算出結果をメモリ110に記憶されるデータベースやファイル等に書き込むこととしてもよい。そして、待ち時間算出部106、表示部108、通信部107は、メモリ110に記憶されるデータベースやファイル等の内容を読み取る処理を、S203〜S205の処理と別の処理として、S203〜S205の処理と並列に行ってもよい。
待ち時間計測システムと外部の端末装置とをネットワークを介して接続し、外部の端末装置が、通信部107に対して、待ち時間のデータ等の送信を要求し、要求に応じて通信部107から送信されたデータを、端末装置の表示装置等に表示することとしてもよい。
また、図7は、本実施形態での待ち時間算出処理の一例を説明する図である。図本実施形態では、待ち時間算出部106は、入場検出部502、退場検出部503によりオブジェクトが検出された時刻や待ち人数をメモリ110内のデータベースに保存し、SQLを用いてデータベースに問い合わせることで、待ち時間を算出した。
例えば、人Aの到着の際(T1=11時01分15秒)の待ち人数が、8人であったとする。11時01分15秒以降の待ち行列から出ていったオブジェクトの検出時刻のレコード数が9となるときのオブジェクトの検出の時刻(T2)は11時06分20秒なので、Aの待ち時間は、5分15秒となる。待ち時間算出部106は、以上の処理を、11時01分28秒に入場した人、11時02分19秒に入場した人・・・と順次行っていく。
図8は、待ち時間計測システムの適用の一例を説明する図である。
図8(a)は、撮像装置501により撮影されたタクシー待ちの待ち行列の画像の一例を示す図である。入場検出部502、退場検出部503、カウント部103は、図8(a)の画像から、人体の上半身を検出することで、人体を検出する。検出人体枠801は、検出された人体の上半身を示す枠である。表示部108は、検出された人体の上半身の中心位置とサイズを元に検出人体枠801を生成し、撮像装置501により撮影された画像と重畳して、表示装置130等に表示することができる。
通過検出線分802、803は、通過を検出したい部分を示す線分である。通過検出線分802は、待ち行列から出ていくオブジェクトの検出に利用される線分である。また、通過検出線分803は、待ち行列に入ってくるオブジェクトの検出に利用される線分である。設定部105は、例えば、以下のようにして通過検出線分802、803を決定することができる。即ち、設定部105は、表示部108に撮像装置501により撮影された画像を含む通過検出線分802、803の指定に利用される通過検出線分指定画面を、表示装置130に表示するよう指示する。そして、設定部105は、ユーザーによる入力装置120を介した通過検出線分指定画面への操作に基づいて、ユーザーによる通過検出線分802、803の指定を受付ける。例えば、ユーザーは、通過検出線分指定画面に含まれる撮像装置501により撮影された画像上の通過検出線分を指定したい位置に、マウスを用いてドラッグ処理で線分を引くことで、通過検出線分802、803を指定する。設定部105は、このようなユーザーからの指定を受付け、受付けた指定が示す線分を、通過検出線分802、803として決定することができる。
検出人体枠801Aとして検出され人が、タクシーに乗るために、図8(b)に示すように前方に移動した場合、S202において、退場検出部503は、検出人体枠801Aに対応する人を追尾する。退場検出部503は、図8(b)において検出人体枠801Aに対応する人が、図8(a)の状態から、通過検出線分802を通過したことを把握する。このように、退場検出部503は、撮像装置501から取得される動画における連続した複数の画像フレームにおける同一人物の位置の変化に基づいて、通過検出線分802をある人物が通過したか否かを把握する。
また、カウント部103は、S203で、図8(b)の画像から、オブジェクトである人体が画像内に幾つ存在するかをカウントする。
カウント部103は、S203で、撮像装置501により撮影された画像からオブジェクトの数をカウントする場合、画像中の設定された領域からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることとしてもよい。図8(c)の領域805は、待ち行列に並んでいる人を、通行人804と区別するために設定されたオブジェクトのカウント対象の領域の一例である。
設定部105は、例えば、以下のようにしてオブジェクトのカウント対象の領域を決定することができる。即ち、設定部105は、表示部108に撮像装置501により撮影された画像を含むオブジェクトのカウント対象の領域の指定に利用される領域指定画面を、表示装置130に表示するよう指示する。そして、設定部105は、ユーザーによる入力装置120を介した領域指定画面への操作に基づいて、ユーザーによるオブジェクトのカウント対象の領域の指定を受付ける。例えば、ユーザーは、領域指定画面に含まれる撮像装置501により撮影された画像上の領域の角として指定したい位置に、マウスを用いてクリック処理で領域の角となる点を指定することで、領域を指定する。設定部105は、このようなユーザーからの指定を受付け、受付けた指定が示す点により示される領域を、領域805として決定することができる。
また、図8(d)のように、カウント部103は、通過検出線分802、803が設定されている場合、通過検出線分802、803により構成される矩形領域から、オブジェクトを検出し、検出したオブジェクトをカウントすることとしてもよい。
また、カウント部103は、予め設定された、通過検出線分とカウント対象の領域とを併用して、オブジェクトのカウントを行ってもよい。
本実施形態では、待ち行列は、タクシーを待つ人で構成される待ち行列である。子供は、単独でタクシーに乗車せず、大人と乗車すると仮定できるので、待ち時間計測システムは、待ち行列内のオブジェクトを大人の人のみとみなすこととしてもよい。子供は、大人よりも身長が低いことが仮定できる。そのため、この場合、設定部105は、オブジェクトのカウント対象の領域703及び通過検出線分702の位置を、図8(e)のように子供の上半身が全て入らないように、図8(c)の場合よりも高い位置に決定する。これにより、入場検出部502、退場検出部503、カウント部103は、子供の人体の上半身を検出せずに、大人の人体の上半身を検出することができる。また、カウント部103、は、人体の上半身を検出することで人体を検出するため、人体全体を検出するよりも、高精度に人体を検出できる。
また、待ち行列が、子供用の遊興施設に並んでいる人で構成される待ち行列である場合、大人は、その遊興施設を利用しないと仮定できる。そのため、待ち時間計測システムは、待ち行列内のオブジェクトを子供の人のみとみなすこととしてもよい。大人は、子供よりも身長が高いことが仮定できる。そのため、この場合、設定部105は、オブジェクトのカウント対象の領域703及び通過検出線分702の位置を、大人の上半身が全て入らないように、図7(c)の場合よりも低い位置に決定する。これにより、入場検出部502、退場検出部503、カウント部103は、大人の人体の上半身を検出せずに、子供の人体の上半身を検出することができる。
また、本実施形態では、撮像装置501は、待ち行列を斜めから撮影するように設置されている。このように設置されることで、撮像装置501は、待ち行列中の人体を、互いに重ならないように撮影することができる。これにより、待ち時間計測システムは、画像中からより精度よく人体の検出を行うことができる。
入場検出部502、退場検出部503は、画像中の通過検出線分702、704を挟んだ両側の領域において、同一のオブジェクトを検出することで、そのオブジェクトの通過検出線分702、704の通過を検出する。例えば、通過検出線分702が画像の右端付近に存在する場合、通過検出線分702よりも右側の領域が、オブジェクト全体が写ることができないほど狭くなり、入場検出部502、退場検出部503は、オブジェクトを検出できないこととなる。
そこで、設定部105は、通過検出線分702、704の位置を、画像中の通過検出線分702、704を挟んだ両側の領域の大きさがオブジェクトの検出が可能な程度の大きさとして設定された大きさとなるように決定することとしてもよい。例えば、設定部105は、通過検出線分702、704の位置を、画像中の通過検出線分702、704を挟んだ両側の領域の大きさが検出対象のオブジェクトの大きさより大きくなるように、決定する。これにより、入場検出部502、退場検出部503は、より安定して、通過検出線分702、704を通過するオブジェクトを検出することができ、待ち時間予測の制度を向上させることができる。
以上、本実施形態では、待ち時間計測システムは、撮像装置501から取得した待ち行列が撮影された画像に基づいて、待ち行列内に存在する人の数をカウントし、待ち行列に入ってくる人、待ち行列から出ていく人を検出することとした。このように、待ち時間計測システムは、待ち行列が撮影された画像に基づいて、待ち時間計測処理を実行できる。これにより、赤外線センサ等の人の設定された位置の通過を検出するための機器を待ち行列の設定された位置に個別に設置する必要がなくなる。これにより、待ち時間計測システムは、待ち時間計測システムの構成を簡略化できる。
また、待ち時間計測システムは、画像のうちオブジェクトが待ち行列に入ってくる位置の付近、オブジェクトが待ち行列から出ていく位置の付近のみについて、オブジェクトの認識及び追尾を行えばよい。そのため、待ち時間計測システムは、画像のうち、オブジェクトが待ち行列に入ってから出ていくまでの領域全てについて、オブジェクトの認識、追尾を行う必要がなく、より簡易に待ち時間を計測できる。
<実施形態3>
実施形態2では、単一の撮像装置501が待ち行列の全体を撮影することとした。本実施形態では、待ち行列が存在する領域が実施形態2の場合よりも広大であり、複数の撮像装置が分割して、待ち行列を撮影することとする。また、実施形態1、2では、待ち行列の出口は、1つであるとした。本実施形態では、待ち行列の出口が複数あるとする。
本実施形態の待ち時間計測システムのシステム構成、各システム構成要素のハードウェア構成及び機能構成は、実施形態2と同様である。本実施形態では、撮像装置501は、複数の撮像装置により構成される。
図9は、本実施形態における待ち時間計測システムの適用の一例を説明する図である。図9を用いて、待ち時間計測処理の対象となるタクシー乗り場の待ち行列の一例を説明する。図3と異なる点について説明する。
領域9001、9002は、タクシーが到着する領域である。タクシーが到着する領域は、単一ではなく2か所ある。領域9001、9002の範囲内に、それぞれタクシー901、902が到着する。
また、領域9003は、タクシーを待つ人が並ぶ領域である。領域9003は、領域3002よりも大きく、タクシーに乗車する出口903、904の2か所の乗車口(待ち行列の出口)を含む。
例えば係員が、出口904の近くで、タクシーを待つ人912に対して、出口903で待つか、そのまま出口904で待つかを案内している。
図9のようなタクシー乗り場で待ち行列を撮影するために、複数のカメラ907〜909が設置されている。また、カメラ907、908による撮影画像は、実施形態2と同様に、乗車口(待ち行列の出口)を通過するオブジェクトの検出に用いられる。カメラ907〜909は、本実施形態における撮像装置501である。
カウント部103がカメラ907〜909による撮影画像に基づいて、タクシー乗り場の待ち行列内の人の数を漏れなくカウントするために、カメラ907〜909のそれぞれは、以下のように配置されている。即ち、カメラ907〜909のそれぞれは、それぞれの撮影領域に重なりができるように配置されている。図9の撮影領域907Aは、カメラ907による撮影範囲を示す領域である。図9の撮影領域908Aは、カメラ908による撮影範囲を示す領域である。図9の撮影領域909Aは、カメラ909による撮影範囲を示す領域である。図10(a)は、カメラ907により撮影された画像の一例を示す図である。図10(b)は、カメラ908により撮影された画像の一例を示す図である。このとき、設定部105は、領域1001と領域1002とは、重なっているので、重複してオブジェクトを検出しないように、オブジェクトの検出対象となる領域1003、1004を決定する。設定部105は、例えば、実施形態2における図7(c)の領域703決定する方法と同様の方法で、領域1003、1004を決定する。
図11は、本実施形態の時間計測システムのシステム構成等の一例を示す図である。ブロック図を図11に示す。
カメラ907〜909は、タクシー待ち領域1101に並ぶ待ち行列を撮影する。
入場検出部502、退場検出部503は、カメラ907〜909により撮影された画像に基づいて、設定された通過検出線分を通過したオブジェクトを検出し、オブジェクトが通過検出線分を通過した時刻を、待ち時間算出部106に通知する。設定部105は、通過検出設定GUI1106を介して指定された線分を、通過検出線分として決定する。通過検出設定GUI1106は、通過検出線分の指定に利用されるGUIである。実施形態2で説明した通過検出線分指定画面は、通過検出設定GUI1106の一例である。本実施形態では、情報処理装置100は、単体の情報処理装置であるとする。しかし、カメラ907〜909により撮影された画像が増加して、単体の情報処理装置ではこれらの画像全てに対して、設定された期間内に処理することが難しい場合、複数の情報処理装置で分散して、各画像に対して処理を行うこととしてもよい。その場合、情報処理装置100は、複数の情報処理装置で構成されることとなる。また、カメラ907〜909は、設定された領域内のオブジェクトの数をカウントする機能、設定された通過検出線分を通過したオブジェクトの検出を行う機能等を有することとしてもよい。その場合、カメラ907〜909は、撮影した画像に加え、設定された領域内のオブジェクトの数、設定された通過検出線分を通過したオブジェクトの検出結果等の情報を、情報処理装置100に送信する。
また、設定部105は、人数カウント設定GUI1107を介して指定された領域を、オブジェクトのカウント対象の領域として決定する。人数カウント設定GUI1107は、オブジェクトのカウント対象の領域の指定に利用されるGUIである。実施形態2で説明した領域指定画面は、人数カウント設定GUI1107の一例である。
カウント部103は、設定されたタイミングで、カメラ907〜909により撮影された画像中の人数カウント設定GUI1107を介して決定された領域に含まれるオブジェクトの数をカウントする。待ち時間計測システムは、待ち行列の待ち状況に応じて、カメラ907〜909により撮影された画像のうち、1つまたは複数を、待ち行列内のオブジェクトのカウント処理等に利用する。
カウント部103は、待ち行列内のオブジェクトのカウント処理を、必ずしも撮像装置501からの動画に基づいて、行う必要がなく、設定したタイミングで撮像装置501から取得した静止画像に基づいて行うことができる。
カウント部103が動画を常に取得しながら、待ち行列内のオブジェクトのカウント処理を行うよりも、設定されたタイミングで、静止画像を1つ取得し、待ち行列内のオブジェクトのカウント処理を行う方が、CPU111等のリソースの負荷を軽減できる。また、1台の情報処理装置で人数カウントの処理できるカメラの台数が多くなり好ましい。
この場合、待ち時間計測システムは、図12のように、カメラから同一時刻に撮影された画像を取得して、取得した各画像について順番に、待ち行列内のオブジェクトのカウント処理、オブジェクトの通過検出線分の通過の検出処理等の解析処理を開始してもよい。それにより、複数のカメラにより同一時刻に撮影された画像について処理が行われるため、待ち行列内の人が動いて同一人物が違うカメラに撮影され、重複してカウントされることを防ぐことができ、更に、CPU111の処理負荷が軽減される。
また、カウント部103は、一定間隔で撮影された静止画像に基づいて、待ち行列内のオブジェクトの数をカウントする場合、静止画像が撮影された時刻における待ち行列内のオブジェクトの数のみを取得することになる。この場合、カウント部103は、静止画像の撮影のタイミング以外の時刻における待ち行列内のオブジェクトの数を以下のようにしてカウントすることができる。
即ち、カウント部103は、設定された時刻に撮影された画像に基づいて、その時刻における待ち行列内のオブジェクトの数を取得する。そして、カウント部103は、それ以降に次にカメラから静止画像を取得するまでの間、入場検出部502により待ち行列の入口を通過するオブジェクトが検出される度に、取得したオブジェクトの数に1を加える。また、カウント部103は、それ以降に次にカメラから静止画像を取得するまでの間、退場検出部503により待ち行列の出口を通過するオブジェクトが検出される度に、取得したオブジェクトの数から1を引く。これにより、カウント部103は、オブジェクトの待ち行列の入口又は出口の通過の検出の都度、待ち行列内のオブジェクトの数を補正することで、CPU111の負荷を軽減させ、更に、待ち行列内の人数を正しくカウントすることができる。
本実施形態では、待ち行列には、出口903、出口904のように、出口が複数存在する。そのため、待ち行列内のオブジェクトは、必ずしも、そのオブジェクトが待ち行列に入ってきた際に、既に待ち行列内に存在していたオブジェクトの全てが待ち行列から出ていった後で、待ち行列から出ていくことになるとは限らない。例えば、出口904からオブジェクトが出る際に領域913にオブジェクトが存在している場合、待ち行列からオブジェクトが出ていく度に減算されるオブジェクトの待ち順位が0とはならない。そのため、実施形態1、2の待ち時間計測システムでは、オブジェクトの待ち順位が0とならずに、待ち行列から出ていったことを把握することができない。
そこで、本実施形態では、待ち時間計測システムは、例えば、以下のような処理を行う。待ち時間計測システムは、領域9003のうち、領域913を除いた領域に存在するオブジェクトで構成される行列を第1の待ち行列とみなし、領域913に存在するオブジェクトで構成される待ち行列を第2の待ち行列とみなす。待ち時間計測システムは、出口904と、領域913の入口と、を第1の待ち行列の出口とみなす。第1の待ち行列と第2の待ち行列とは、待ち行列全体の部分的な待ち行列である部分待ち行列の一例である。
カウント部103は、入口906を通過して第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトが入場検出部502により検出されると、オブジェクトが入ってきた際の第1の待ち行列内のオブジェクトの数をカウントする。そして、カウント部103は、カウントした値を、そのオブジェクトの待ち順位とする。そして、待ち時間算出部106は、出口904を通過して第1の待ち行列から出ていったオブジェクト、又は、領域913に入っていき第1の待ち行列から出ていったオブジェクトが退場検出部503により検出される度に、以下の処理を行う。即ち、待ち時間算出部106は、第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトの待ち順位を、検出されたオブジェクトの数だけ減じていく。
待ち時間算出部106は、第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトの待ち順位が0以下になった際に、退場検出部503により出口904を通過したオブジェクトが検出されていれば、以下の処理を行う。即ち、待ち時間算出部106は、検出された時刻を第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトが待ち行列全体から出ていった時刻とする。そして、待ち時間算出部106は、オブジェクトが待ち行列全体から出ていった時刻と、第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトが入場検出部502により検出された時刻と、に基づいて、そのオブジェクトの待ち時間を算出する。
また、待ち時間算出部106は、オブジェクトの待ち順位が0以下になった際、退場検出部503により第1の待ち行列から出ていったオブジェクトが検出され、入場検出部502により第2の待ち行列に入ったオブジェクトが検出された場合、以下の処理を行う。即ち、待ち時間算出部106は、検出された時刻を第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトが第1の待ち行列から出ていった時刻とする。そして、待ち時間算出部106は、オブジェクトが第1の待ち行列から出ていった時刻と、オブジェクトが第1の待ち行列に入ってきたことが入場検出部502に検出された時刻と、に基づいて、そのオブジェクトの第1の待ち行列における待ち時間を計測する。そして、待ち時間計測システムは、同様に、第2の待ち行列に入ってきたそのオブジェクトについて、第2の待ち行列における待ち時間を算出する。
そして、待ち時間算出部106は、算出した第1の待ち行列における待ち時間と、第2の待ち行列における待ち時間と、を足し合わせ、そのオブジェクトの待ち行列全体における待ち時間として算出する。
待ち時間算出部106は、算出した待ち時間の情報を、メモリ110に記憶されるデータベース1109、CSVファイル等に記憶する。また、通信部107は、待ち時間算出部106は、算出した待ち時間の情報を、外部の他の端末装置に送信してもよい。また、表示部108は、外部のモニター1110等に表示したりする。モニター1110は、デジタルサイネージ装置等の表示装置であり、表示装置130の一例である。待ち時間算出部106は、メモリ110に記憶されるデータベースに、算出した待ち時間の情報だけでなく、オブジェクトが通過検出線分を通過した時刻、待ち行列内のオブジェクトの数等の情報を記憶してよい。そして、表示部108は、メモリ110に記憶されるデータベース1109に記憶されたオブジェクトが通過検出線分を通過した時刻、待ち行列内のオブジェクトの数等の情報を、モニター1110等に表示してもよい。また、情報処理装置100は、外部の端末装置から、どの時間帯に通過検出線分を通過したオブジェクトの情報を集計するかを示す情報を取得することができる。
待ち時間計測システムは、予め設定された期間内に待ち行列に入ってきたオブジェクトについて、待ち時間計測し、計測した待ち時間を表示装置130に表示することとしてもよい。また、待ち時間計測システムは、入場検出部502によりオブジェクトが待ち行列の入口を通過したことが検出される度に、待ち行列に入ってきたオブジェクトについて、待ち時間を計測し、計測した待ち時間を表示装置130に表示することとしてもよい。即ち、入場検出部502によりオブジェクトが待ち行列の入口を通過したことが検出される度に、カウント部103は、待ち行列内の人の数をカウントする。そして、待ち時間算出部106は、オブジェクトが待ち行列に入ってきた時刻と、退場検出部503によりカウント部103によりカウントされた数のオブジェクトが検出された時刻と、に基づいて、待ち時間を算出することになる。
本実施形態では、設定部105は、1つのカメラにより撮影された画像に対し、人数のカウント対象の領域を1つだけ決定したが、図13(a)のように、2つ以上決定するようにしてもよい。
また、設定部105は、画像内に通過検出線分を1つ決定した。しかし、図13(b)のように、1つのカメラが複数の乗車口を撮影できるように配置されている場合、設定部105は、そのカメラにより撮影された画像内に、複数の通過検出線分を決定してもよい。その場合、入場検出部502、退場検出部503は、それぞれの通過検出線分についてオブジェクトの通過を検出する。
また、表示部108は、カウント部103が図9の領域913のオブジェクトの数をカウントする場合、カウントされた領域913のオブジェクトの数が設定された閾値以下になった場合、表示モニター911に以下のような情報を表示してもよい。即ち、表示部108は、待ち行列内で領域913に入る前で待っている人912に対し、前の乗車口に進むよう促すような情報を表示モニター911に表示してもよい。
以上、本実施形態の処理により、待ち時間計測システムは、複数のカメラで分割して待ち行列が撮影される場合や待ち行列に複数の出口が存在する場合でも、より簡易に、より安定して待ち時間を計測することができる。
また、待ち時間計測システムは、あらかじめ定めた時間帯ごとに、待ち行列から出ていったオブジェクトの待ち時間の平均をとってもよいし、ある一つのオブジェクトの待ち時間をその時間帯の代表値としてもよい。その場合、待ち時間計測システムは、その時間帯にオブジェクトが待ち行列から出ていかなかった場合、前後の時間帯で待ち行列から出ていったオブジェクトの待ち時間の値の単純平均や加重平均を、その時間帯の代表値としてもよい。また、待ち時間計測システムは、その時間帯にオブジェクトが待ち行列から出ていかなかった場合、前後の時間帯で待ち行列から出ていったオブジェクトの待ち時間の値の何れかを、その時間帯の代表値としてもよい。
<実施形態4>
実施形態1〜3では、待ち行列は、予め設定された領域内に形成されるものとした。本実施形態では、待ち行列内のオブジェクトが増加したため、設定された領域を超えて、待ち行列が形成される場合について説明する。
本実施形態の待ち時間計測システムのシステム構成、各システム構成要素のハードウェア構成及び機能構成は、実施形態3と同様であるとする。
図14は、待ち時間計測システムの適用の一例を説明する図である。
図14(a)は、タクシー乗り場で、タクシーが到着する領域1401内に、タクシーが到着する様子の一例を示す図である。
領域1411は、タクシーを待つ人が並ぶ領域である。領域1411内には、カメラ1408、1409が設置されている。
図14(a)の例は、まだ待ち行列ができていない状態を示し、領域1411内に人が存在しない。
図14(b)は、タクシーに乗ろうとする人Aが、領域1411に入ろうとして、入口1403を通過しようとしている状態の一例を示す図である。
待ち時間計測システムは、実施形態1〜3と同様の処理でAの待ち時間を測定する。例えば、カウント部103は、人Aが待ち行列に入った際の待ち行列の人数を、カメラ1408により撮影された静止画像に基づいて、カウントし、カウントした人数と入場検出部502により人Aが検出された時刻との組の情報をメモリ110等に記憶する。
待ち時間算出部106は、その時刻から退場検出部503により検出されたオブジェクトの数が、記憶された人数以上となる時刻を人Aが待ち行列から出ていった時刻とする。待ち時間算出部106は、人Aの領域1411内での実際の待ち時間を、Aが乗車した時刻とAが待ち行列に入ってくるのが検出された時刻との差をとることで算出する。待ち時間計測システムは、以上の処理を人A以外のオブジェクトにも行うことで、それぞれのオブジェクトの待ち行列における待ち時間を測定することができる。
図14(c)は、領域1411を超えて、待ち行列が延びた状態の一例を示す図である。図14(c)には、領域1411と隣接する領域1412にまで待ち行列が伸びている様子が示されている。このとき、人Bが待ち行列に並んだ場合の待ち時間計測システムによる待ち時間の算出方法を以下に説明する。
待ち時間計測システムは、領域1412に存在するオブジェクトで構成される行列を第1の待ち行列とみなし、領域1411に存在するオブジェクトで構成される待ち行列を第2の待ち行列とみなす。本実施形態の第1の待ち行列と第2の待ち行列とは、部分待ち行列の一例である。
入場検出部502は、カメラ1409により領域1412が撮影された画像に基づいて、第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトを検出する。例えば、入場検出部502は、新たに領域1412に入ってきたオブジェクトを、第1の待ち行列に入ってきたオブジェクトとして検出する。入場検出部502は、領域1412内のオブジェクトの動きに応じて、静止しているオブジェクトが増加した場合や、動いているオブジェクトが静止しているオブジェクトの隣で停止した場合等に、第1の待ち行列内のオブジェクト数をカウントしてもよい。以上の処理により、入場検出部502は、入口が決まっていない待ち行列に入ってきたオブジェクトを検出することができる。
また、退場検出部503は、カメラ1409により領域1412が撮影された画像に基づいて、領域1412から領域1411に移動したオブジェクトを、第1の待ち行列から出ていき、第2の待ち行列に入っていったオブジェクトとして検出する。
また、カウント部103は、カメラ1409により領域1412が撮影された画像に基づいて、新たなオブジェクトが第1の待ち行列に入ってきた際の第1の待ち行列内に存在するオブジェクトの数をカウントする。カウント部103は、新たなオブジェクトが第1の待ち行列に入ってきた際に、第1の待ち行列内のオブジェクト数をカウントしてもよいし、設定された間隔ごとに周期的に第1の待ち行列内のオブジェクト数をカウントしてもよい。また、カウント部103は、領域1412内のオブジェクトの動きに応じて、静止しているオブジェクトが増加した場合や、動いているオブジェクトが静止しているオブジェクトの隣で停止した場合等に、第1の待ち行列内のオブジェクト数をカウントしてもよい。
待ち時間計測システムは、人Bが第1の待ち行列に入ったら、実施形態1〜3と同様の処理により、第1の待ち行列における人Bの待ち時間を計測する。そして、待ち時間計測システムは、人Bが領域1412から領域1411に入ることで第2の待ち行列に入ったら、実施形態1〜3と同様の処理により、第2の待ち行列におけるオブジェクトの待ち時間を計測する。そして、待ち時間計測システムは、計測した人Bの第1の待ち行列における待ち時間と、第2の待ち行列における待ち時間と、を合計することで、人Bの待ち行列全体としての待ち時間を計測する。
また、待ち時間計測システムは、入口が決まっている領域とそうでない領域とを分割してそれぞれの領域の待ち行列ごとに、待ち時間を算出することで、より正確な実際の待ち時間を算出することができる。
また、待ち時間計測システムは、画像中の設定された領域内のオブジェクトをカウントしてもよい。また、待ち時間計測システムは、複数のカメラにより分割して待ち行列が撮影された場合、それぞれの画像についてのオブジェクトのカウント結果を合計することとしてもよい。
これらの、通信部107、表示部108は、計測された待ち行列における待ち時間を、適宜集計、グラフ化した情報を、待ち行列の分析情報として、表示装置130に表示したり、外部の装置に送信したりすることができる。待ち行列の分析情報は、係員の配置位置の決定等に役立てることができる情報である。
以上、本実施形態の処理により、待ち時間計測システムは、待ち行列が形成される領域として設定された領域を超えて、待ち行列が形成された場合でも、オブジェクトの待ち時間を計測することができる。
<その他の実施形態>
本発明は実施形態1〜4に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した待ち時間計測システムの機能構成の一部又は全てをハードウェアとして情報処理装置100に実装してもよい。
100 情報処理装置
111 CPU
501 撮像装置

Claims (20)

  1. 待ち時間を計測する対象の対象オブジェクトが待ち行列に入った際の前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する取得手段と、
    前記待ち行列から出ていくオブジェクトを検出する第1の検出手段と、
    前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入った時刻から前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入った後で前記取得手段により取得された数のオブジェクトが前記第1の検出手段により検出された時刻までを、前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間として計測する計測手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記待ち行列に入ってくるオブジェクトを検出する第2の検出手段を更に有し、
    前記取得手段は、前記第2の検出手段により前記待ち行列に入ってくる前記対象オブジェクトが検出された際に、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像に基づいて、前記待ち行列の出口を通過するオブジェクトを検出し、
    前記第2の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像に基づいて、前記待ち行列の入口を通過するオブジェクトを検出する請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおけるオブジェクトの位置に基づいて、前記待ち行列の出口を通過するオブジェクトを検出し、
    前記第2の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおけるオブジェクトの位置に基づいて、前記待ち行列の入口を通過するオブジェクトを検出する請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおける前記待ち行列の出口を示す線分とオブジェクトの位置とに基づいて、前記待ち行列の出口を通過するオブジェクトを検出し、
    前記第2の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおける前記待ち行列の入口を示す線分とオブジェクトの位置とに基づいて、前記待ち行列の入口を通過するオブジェクトを検出する請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記設定された期間内に設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれについての前記待ち行列の出口を示す線分は、その線分を挟んだ画像内の両側の領域の大きさが設定された大きさ以上となる線分であり、
    前記設定された期間内に設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれについての前記待ち行列の入口を示す線分は、その線分を挟んだ画像内の両側の領域の大きさが設定された大きさ以上となる線分である請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおける前記待ち行列の複数の出口を示す複数の線分とオブジェクトの位置とに基づいて、前記待ち行列の出口を通過するオブジェクトを検出する請求項5又は6記載の情報処理装置。
  8. 前記待ち行列が撮影された画像を含み、前記待ち行列の入口、又は出口を示す線分の指定に利用される線分指定画面を介して、前記待ち行列の入口、又は出口を示す線分の指定
    を受付ける第1の受付手段を更に有し、
    前記第1の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおける前記第1の受付手段により受付けられた指定が示す前記待ち行列の出口を示す線分とオブジェクトの位置とに基づいて、前記待ち行列の出口を通過するオブジェクトを検出し、
    前記第2の検出手段は、設定された間隔で撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれにおける前記第1の受付手段により受付けられた指定が示す前記待ち行列の入口を示す線分とオブジェクトの位置とに基づいて、前記待ち行列の入口を通過するオブジェクトを検出する請求項5乃至7何れか1項記載の情報処理装置。
  9. 前記取得手段は、前記対象オブジェクトが複数の待ち行列である複数の部分待ち行列からなる前記待ち行列に入った場合、前記複数の部分待ち行列のそれぞれについて、前記対象オブジェクトが部分待ち行列に入った際の前記部分待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得し、
    前記第1の検出手段は、前記複数の部分待ち行列のそれぞれについて、部分待ち行列から出ていくオブジェクトを検出し、
    前記計測手段は、前記複数の部分待ち行列のそれぞれについて、前記対象オブジェクトが部分待ち行列に入った時刻から、前記対象オブジェクトが前記部分待ち行列に入った後で前記取得手段により前記部分待ち行列について取得された数のオブジェクトが前記第1の検出手段により検出された時刻まで、の期間を取得し、取得した期間を合計することで前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間を計測する請求項1乃至8何れか1項記載の情報処理装置。
  10. 前記取得手段は、前記待ち行列に入ったオブジェクトの数と、前記待ち行列から出ていったオブジェクトの数と、に基づいて、前記待ち行列に含まれるオブジェクトの数を取得する請求項1乃至9何れか1項記載の情報処理装置。
  11. 前記取得手段は、前記待ち行列が撮影された画像からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることで、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項1乃至9何れか1項記載の情報処理装置。
  12. 前記取得手段は、前記待ち行列が撮影された画像に設定されたオブジェクトのカウント対象の領域からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることで、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項11記載の情報処理装置。
  13. 前記待ち行列が撮影された画像を含み、オブジェクトのカウント対象の領域の指定に利用される領域指定画面を介して、オブジェクトのカウント対象の領域の指定を受付ける第2の受付手段を更に有し、
    前記取得手段は、前記第2の受付手段により受付けられた指定が示す前記待ち行列が撮影された画像内のオブジェクトのカウント対象の領域からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることで、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項12記載の情報処理装置。
  14. 前記取得手段は、前記待ち行列が設定された時刻に撮影された画像からオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることで、前記設定された時刻における前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得し、前記設定された時刻における前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数と、前記設定された時刻より後に前記待ち行列に入ったオブジェクトの数と、前記設定された時刻より後に前記待ち行列から出ていったオブジェクトの数とに基づいて、前記設定された時刻より後の時刻における前記待ち行列に
    並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項11乃至13何れか1項記載の情報処理装置。
  15. 前記取得手段は、同一時刻に分割して撮影された前記待ち行列の複数の画像それぞれからオブジェクトを検出し、前記複数の画像それぞれについて検出したオブジェクトをカウントし、カウントした数を合計することで、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項11乃至14何れか1項記載の情報処理装置。
  16. 前記取得手段は、前記待ち行列が撮影された画像からオブジェクトの設定された部分を検出することでオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトの数をカウントすることで、前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する請求項11乃至15何れか1項記載の情報処理装置。
  17. 前記計測手段により計測された前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間を出力する出力手段を更に有する請求項1乃至16何れか1項記載の情報処理装置。
  18. 前記計測手段により、計測された前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間を設定された待ち時間の予測値と比較する比較手段を更に有し、
    前記出力手段は、更に、前記比較手段による比較結果を出力する請求項17記載の情報処理装置。
  19. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    待ち時間を計測する対象の対象オブジェクトが待ち行列に入った際の前記待ち行列に並んでいるオブジェクトの数を取得する取得ステップと、
    前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入ってから前記待ち行列から出ていくオブジェクトを前記取得ステップで取得された数だけ検出する検出ステップと、
    前記対象オブジェクトが前記待ち行列に入った時刻から前記検出ステップでオブジェクトが前記取得ステップで取得された数だけ検出された時刻までを、前記対象オブジェクトの前記待ち行列における待ち時間として計測する計測ステップと、
    を含む情報処理方法。
  20. コンピュータを、請求項1乃至18何れか1項記載の情報処理装置の各手段として、機能させるためのプログラム。
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