JP6839659B2 - 有機層の高分解能パターニングのための方法 - Google Patents

有機層の高分解能パターニングのための方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機エレクトロニクスの分野に関する。より具体的には、本発明は、フォトリソグラフィによって有機半導体層などの有機層を高分解能パターニングする方法、およびフォトリソグラフィによってパターニングされた有機半導体層を含む有機電子デバイスを製造する方法に関する。
有機エレクトロニクスの研究は、材料、プロセスおよびシステムインテグレーションの発展とともに着実に成長している。有機光電池(OPV)、有機光検出器(OPD)、有機薄膜トランジスタ(OTFT)、ならびに、特に照明およびディスプレイ用の有機発光ダイオード(OLED)などの応用形態が産業化への道をリードしている。
有機電子デバイスの製造のための既知の方法のボトルネックの1つは、現在利用可能なパターニング技術の限界に関連し得る。
10マイクロメートル未満のパターン分解能を再現可能な様式で、また大きなウェハサイズで達成するための特に有望な技術は、フォトリソグラフィであり得る。しかし、フォトリソグラフィプロセスを有機半導体と組み合わせて使用することは、標準的なフォトレジスト内で使用される溶媒の大部分、ならびにレジスト現像および/またはレジスト剥離に使用される溶媒が有機層を溶解する可能性があるため、容易ではない。例えば、凍結したCOフォトレジストを使用するドライリソグラフィ、フッ素化フォトレジストを使用する直交処理、またはバリア層を使用して有機半導体層を保護し、有機半導体層とフォトリソグラフィ用化学薬品との間の直接の接触を避けることのような、この問題に対するいくつかの解決法が提案されている。
そのような手法の1つは、例えば国際公開第2015/028407号パンフレットに記載されている。基板上に堆積された有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法が開示されており、フォトレジスト層を塗布する前で、かつフォトリソグラフィパターニングステップを行う前に、有機層上に遮蔽層が設けられる。遮蔽層は、遮蔽層を水または水を含む溶液に浸漬することによってフォトリソグラフィパターニング後に容易に除去することができる水溶性の層である。
しかしながら、そのような手法を適用することは、有機層に水が浸透し、例えば、キャリア移動度の低減、形態変化または界面汚染などの、有機半導体層の損傷または劣化を引き起こす危険性を伴う可能性がある。例えば、有機発光ダイオード(OLED)の分野では、発光層および電子輸送層などの使用される有機半導体材料の大部分は水に敏感である。このような層を、水溶性または水系遮蔽層と組み合わせてフォトリソグラフィを用いてパターニングすると、水がOLEDスタックに浸透し、結果として、例えば、動作寿命の短縮、発光量子効率の低下、電力効率の低下、および/またはOLEDによって放出される色の変化などの、デバイスの劣化が生じる可能性がある。他の有機半導体デバイスでは、同様の劣化メカニズムが起こり、例えば有機光検出器または有機光電池の効率が低下する可能性がある。
本発明の実施形態の目的は、有機半導体層などの有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法を提供することであり、この方法は従来技術の欠点を克服する。
上記の目的は、本発明による方法によって達成される。
本発明は、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニング方法に関する。この方法は、有機層の上に水溶性遮蔽層を設けるステップと、遮蔽層上にフォトレジスト層を設けるステップと、フォトレジスト層をフォトリソグラフィパターニングし、それによってパターン化フォトレジスト層を形成するステップと、パターン化フォトレジスト層をマスクとして使用して遮蔽層および有機層をエッチングし、それによって、パターン化遮蔽層およびパターン化有機層を形成するステップと、その後、パターン化遮蔽層を除去するステップとを含み、例えば、一連のこれらのステップを含む。さらに、この方法は、水溶性遮蔽層を設ける前に、有機層上に疎水性上面を有する疎水性保護層を設けるステップを含む。本開示の文脈において、疎水性保護層の上面とは、疎水性保護層がその上に設けられる有機層の外方に面する表面を指す。
本発明の実施形態では、水溶性遮蔽層を設けるステップは、疎水性保護層と直接接触して、すなわちその間に別の層を介せずに水溶性遮蔽層を設けることを含むことができる。
本発明の実施形態では、パターン化遮蔽層を除去するステップは、パターン化遮蔽層を水または水を含む溶液に浸漬することを含むことができる。
本発明の実施形態において、有機層は、有機半導体層であってもよいし、または、有機半導体層を含んでもよい。有機層は、単一層または少なくとも2つの層を含む多層スタックであってもよい。有機層または有機層スタックは、例えばエレクトロルミネセンス層または感光層を含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、有機層は、例えば、正孔注入層、電子ブロック層、正孔輸送層、エレクトロルミネセンス有機層、電子輸送層、正孔ブロック層および/または電子注入層を含む多層スタックであってもよいが、本発明の実施形態はこれに限定されない。
本発明の好ましい実施形態では、疎水性保護層は、例えば、疎水性有機半導体層などの疎水性有機層であってもよい。疎水性保護層を形成するために、例えば、有機半導体層などの有機層を使用することの利点は、有機層が、OLED、OPD、OPVまたはOTFTなどの有機デバイスの製造プロセスとの良好なプロセス適合性を有することである。本発明の実施形態において、疎水性保護層は、電荷輸送層であってもよい。
本発明の好ましい実施形態では、例えば、疎水性有機半導体層などの疎水性保護層は、単一層であってもよい。
本発明の実施形態では、例えば、疎水性有機半導体層などの疎水性保護層は、少なくとも2つの層を含む多層スタックであってもよく、多層スタックの上層は疎水性上面を有する。
例えば、疎水性有機半導体層などの疎水性保護層は、有機層と直接接触して、すなわち有機層と疎水層との間に別の層を設けずに設けることができる。しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されない。
本発明はさらに、有機層を含む電子デバイスを製造する方法に関し、方法は、上述の方法を用いて有機層をフォトリソグラフィパターニングするステップを含む。本発明の実施形態による方法を使用して製造され得る電子デバイスの例は、有機発光ダイオード、有機光検出器、有機光電池、有機薄膜トランジスタおよび/またはそのようなデバイスを含むアレイであり、本発明の実施形態はそれには限定されない。
本発明の実施形態による電子デバイスの製造方法において、有機層は、デバイスの活性有機半導体層であってもよく、疎水性保護層は、デバイスの疎水性有機半導体電荷輸送層(電子輸送層または正孔輸送層)であってもよい。したがって、疎水性保護層は、デバイス内に残ってもよい。活性有機半導体層は、第1のHOMO(最高被占分子軌道)エネルギー準位および第1のLUMO(最低空分子軌道)エネルギー準位を有することができ、疎水性有機半導体電荷輸送層は、活性有機半導体層と接触する表面において第2のHOMOエネルギー準位および第2のLUMOエネルギー準位を有してもよく、第1のHOMOエネルギー準位および第2のHOMOエネルギー準位ならびに第1のLUMOエネルギー準位および第2のLUMOエネルギー準位は、活性有機半導体層への良好なキャリア注入を可能にするように選択される。本発明の好ましい実施形態では、第2のHOMOエネルギー準位は、第1のHOMOエネルギー準位よりも低くなるように選択されてもよく、第2のLUMOエネルギー準位は、第1のLUMOエネルギー準位よりも高くなるように選択されてもよく、したがって、活性有機半導体層への効率的な電荷注入、より詳細には電子注入または正孔注入が可能になる。
疎水性有機半導体電荷輸送層は、活性有機半導体層と接触する第1の電荷輸送層と、多層スタックの上側にある、すなわち、活性有機半導体層から外方に面する側にある第2の電荷輸送層とを含む多層スタックであってもよく、第1の電荷輸送層は、上記のように活性有機半導体層への効率的なキャリア注入を可能にするのに適したHOMOおよびLUMOエネルギー準位を有し、第2の電荷輸送層は、疎水性上面を有する。第2の電荷輸送層はドープされていてもよい。第1の電荷輸送層はドープされていなくてもよく、または、第1の電荷輸送層の少なくとも上部がドープされていてもよい。第2の電荷輸送層および第1の電荷輸送層の上部をドープすることの利点は、第1の電荷輸送層と第2の電荷輸送層との間の界面における電荷注入のためのエネルギー障壁を低減することができることである。
電子デバイスは、例えば、有機発光デバイスであってもよく、活性有機半導体層は、エレクトロルミネセンス層であってもよい。電子デバイスは、例えば、有機発光デバイスのアレイであってもよい。
電子デバイスは、例えば、有機光検出デバイスまたは有機光起性電デバイスであってもよく、活性有機半導体層は、感光層または吸光層であってもよい。電子デバイスは、例えば、光検出デバイスのアレイまたは光起電性デバイスのアレイであってもよい。
本発明の実施形態による方法は、基板上の第1の位置、例えば複数の第1の位置にある第1の有機層を備え、基板上の第2の位置、例えば複数の第2の位置にある第2の有機層を備える電子デバイスの製造プロセスにおいて使用することができ、基板上の第2の位置、例えば複数の第2の位置は、第1の位置、例えば複数の第1の位置と重なり合わない。第1の有機層および第2の有機層は、上述の方法を用いてパターニングすることができる。このデバイスは、基板上の第3の(さらなる)位置、例えば複数の第3の(さらなる)位置にある第3の(さらなる)有機層をさらに備えることができ、第3の(さらなる)位置、例えば複数の第3の(さらなる)位置は、第1の位置および第2の位置と重なり合わない。第3の(さらなる)有機層は、上述の方法を用いてパターニングすることができる。
電子デバイスは、例えば、多色有機発光デバイスであってもよく、第1の有機層が第1の色または第1の色スペクトルを放出するための第1のエレクトロルミネセンス層を含み、第2の有機層が第2の色または第2の色スペクトルを放出するための第2のエレクトロルミネセンス層を含み、第3の(さらなる)有機層が第3の(さらなる)色または色スペクトルを放出するための第3の(さらなる)エレクトロルミネセンス層を含む。
本発明の実施形態による、例えば、多色デバイスなどのこのようなデバイスの製造方法では、第1の有機層上に第1の疎水性保護層を設けることができ、第2の有機層上に第2の疎水性保護層を設けることができ、第3の(さらなる)有機層上に第3の(さらなる)疎水性保護層を設けることができる。第1の疎水性保護層、第2の疎水性保護層、第3の(さらなる)疎水性保護層は、同じ組成を有していてもよいし、または、例えば、異なる材料を含むなど、互いに対して異なる組成を有していてもよい。
本発明の実施形態による方法では、水溶性遮蔽層は、架橋性でない水系ポリマー材料を含むかまたは含有することができる。架橋性でない材料を使用する利点は、水または水系溶液で容易かつ完全に除去できることである。本発明の実施形態による方法において、遮蔽層は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリンまたはプルランのいずれかまたは任意の組み合わせを含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。遮蔽層は、水および/またはアルコール、例えば、水溶性アルコールをさらに含んでもよい。
本発明の実施形態による方法では、遮蔽層を設けるステップは、例えば、スピンコーティングなどの溶液処理、および、その後の例えば約100℃におけるソフトベーキングによって遮蔽層を設けるステップを含むことができる。そのような解決策に基づく方法の利点は、コスト効率が良く、真空を必要としないことである。遮蔽層は、例えば、300nmと1000nmとの間の範囲の厚さを有することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
本発明の実施形態による方法では、遮蔽層を除去するステップは、遮蔽層の上に水層または水系溶液をコーティングすることを含むことができる。遮蔽層を除去するために使用される水系溶液は水を含むことができ、例えばイソプロピルアルコール(IPA)および/またはグリセリンをさらに含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
本発明の実施形態による方法では、フォトレジスト層を設けるステップは、溶媒現像可能なフォトレジスト層を設けるステップを含むことができる。溶媒現像可能なフォトレジストを使用することの利点は、水系遮蔽層との適合性があることである。
本発明の実施形態による方法では、遮蔽層および有機層をエッチングするステップは、例えば、例として酸素プラズマ、または、例えばArプラズマ、SF6プラズマもしくはCF4プラズマのようなその他の適切なプラズマを使用する反応性イオンエッチング(RIE)ステップのような1つまたは複数のドライエッチングステップを行うことを含んでもよく、本発明の実施形態はこれに限定されない。遮蔽層および有機層をエッチングするステップはまた、疎水性保護層(有機層と遮蔽層との間に積層されている)をエッチングし、それによってパターン化疎水性保護層を形成することをも含むことができる。
本発明の実施形態による方法は、有利には、例えば、例として多色有機光検出器などの有機光検出器(OPD)、有機薄膜トランジスタ(OTFT)、または、例えば多色有機発光ダイオード(OLED)などのOLEDのような、有機半導体ベースのデバイスおよび回路を製造するプロセスに使用することができる。本発明の実施形態による方法は、例えば、例として多色OLEDディスプレイなどのOLEDディスプレイの製造プロセスにおいて使用されてもよく、現在使用されているシャドウマスキング技術よりも高い分解能を得ることが可能である。例えば、本発明の実施形態による方法はまた、有機CMOSイメージャのミクロンサイズまたはサブミクロンサイズのピクセルアレイのパターニングにも使用することができる。本発明の実施形態による方法は、有利には、例えば、このようなデバイスのアレイを含む、少なくとも1つのOLEDサブピクセル要素および少なくとも1つのOPDサブピクセル要素を含む、有機スマートピクセルを製造するために使用することができる。
本発明の実施形態による方法は、有利には、例えば、高精細フルカラーOLEDディスプレイ(例えば、モバイル電子機器、テレビまたはビューファインダにおける用途)、高精細フルカラー有機光検出器および光検出器アレイ(例えば、イメージャ用途向け)、または複数の集積有機光検出器および有機発光ダイオードサブピクセル要素を有するスマートピクセルもしくはピクセルアレイのような、有機電子デバイスの製造プロセスに使用することができる。本発明の実施形態による方法は、例えば、高分解能有機超音波放射アレイ(例えば、超音波画像用途用)の製造プロセスにおいて使用することができる。
本発明の実施形態による方法の利点は、マイクロエレクトロニクス産業において既に使用されている従来のフォトリソグラフィ製品(フォトレジスト、現像液)を使用できることである。フッ素化フォトレジストのような高価な製品を使用する必要がないという利点がある。
本発明の実施形態による方法の利点は、疎水性保護層が、下にある有機層の水分取り込みを減少させ、フォトリソグラフィプロセス中に下にある有機層を保護することである。これには、疎水性保護層を用いずにパターニングされる有機デバイスと比較して、パターニングOLEDなどのパターン化有機デバイスの実質的により長い動作寿命をもたらすことができるという利点がある。
本発明の実施形態による方法の利点は、アップスケーリング可能であり、既存の半導体プロセスラインとの適合性があることである。
本発明の実施形態による方法の利点は、有機層のパターニングに使用される最高処理温度が150℃未満、またはさらに110℃未満であり得ることである。したがって、本方法は、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)箔またはポリエチレンテレフタレート(PET)箔のような可撓性箔基板に使用することができ、したがって、高分解能の可撓性有機デバイスおよび回路の製造を可能にする。
本発明の実施形態による方法の利点は、費用対効果が良く、良好に制御可能であり得ることである。
本発明の実施形態による方法の利点は、水に浸漬されると劣化する有機層をパターニングするために使用することができ、本方法が、そのような劣化の危険性を回避または著しく低減することである。
様々な本発明の態様の特定の目的および利点が、本明細書において上記に記載されている。無論、必ずしもすべてのそのような目的または利点が、本発明の特定の実施形態に従って達成されるわけではないことを理解されたい。したがって、例えば、本明細書において教示または示唆され得るような他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示された利点または利点群を達成または最適化する方法で本発明を具現化または実行することができることを当業者は認識するであろう。さらに、この概要は単なる一例であり、本開示の範囲を限定するものではないことが理解される。構成と動作方法の両方に関するその開示は、その特徴および利点とともに、添付の図面と併せて読まれるとき、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解され得る。
本発明の特定のおよび好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項からの特徴は、独立請求項の特徴および他の従属請求項の特徴と、必要に応じて、かつ請求項に明記されているものとしてのみ、組み合わせることができる。
本発明のこれらおよび他の態様は、以下に記載される実施形態(複数可)を参照して明らかになり、解明されるであろう。
本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のエッチングステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のエッチングステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のエッチングステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、保護層が多層スタックである疎水性保護層の一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による有機発光デバイス(OLED)の製造方法のプロセスステップの一例を概略的に示す図である。 それぞれ従来技術の方法に従って製造されたパターン化OLED、および、本発明の実施形態に従って製造されたパターン化OLEDの測定された動作寿命を示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による、3色OLEDの製造方法のプロセスステップの例を概略的に示す図である。
特許請求の範囲内の任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。異なる図面において、同じ参照符号は、同じまたは類似の要素を指す。
図面は概略的なものに過ぎず、限定的ではない。図面において、要素のいくつかのサイズは、説明のために誇張されており、縮尺通りに描かれていない場合がある。
本発明は、特定の実施形態に関して、また特定の図面を参照して説明されるが、本発明はそれに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。記載された図面は概略的なものに過ぎず、限定的ではない。図面において、要素のいくつかのサイズは、説明のために誇張されており、縮尺通りに描かれていない場合がある。寸法および相対的な寸法は、本発明の実施への実際の換算に対応していない。
さらに、本明細書および特許請求の範囲における第1の、第2のなどの用語は、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも時間的に、空間的に、ランク付けにおいて、または任意の他の様態で順番を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書に記載された本発明の実施形態は、本明細書に記載または図示されている以外の順序で動作可能であることを理解されたい。
特許請求の範囲で使用される用語「備える(comprising)」は、その後に列挙される手段に限定されるものとして解釈されるべきではなく、他の要素またはステップを排除するものではないことに留意されたい。したがって、これは、記載された特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を参照されているように特定するものとして解釈されるべきであるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップもしくは構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。したがって、「手段AおよびBを備えるデバイス」という表現の範囲は、構成要素AおよびBのみからなる装置に限定されるべきではない。これは、本発明に関して、デバイスの関連するに過ぎない構成要素がAおよびBであることを意味する。
本明細書全体を通して、「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」は、その実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じた様々な箇所における「一実施形態において」または「実施形態において」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではないが、そうである場合もある。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つまたは複数の実施形態において、本開示から当業者に明らかであるように、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
同様に、本発明の例示的な実施形態の説明において、本発明の様々な特徴は、開示を合理化し、種々の発明的態様の1つまたは複数の理解を助けるために、単一の実施形態、図面、またはその説明においてともにグループ化されることがあることが諒解されるべきである。しかしながら、この開示方法は、特許請求される発明が各請求項に明示的に記載されているより多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、本発明の態様は、単一の前述の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ないものに存する。したがって、詳細な説明に続く請求項は、これによってこの詳細な説明に明示的に組み込まれ、各請求項は、本発明の別個の実施形態として独立している。
さらに、本明細書に記載された幾つかの実施形態は、幾つかの特徴を含み、他の実施形態に含まれる他の特徴を含まないが、異なる実施形態の特徴の組み合わせは本発明の範囲内であり、当業者に理解されるように、異なる実施形態を形成するように意図されている。例えば、以下の特許請求の範囲において、特許請求されている実施形態のいずれかは、任意の組み合わせで使用することができる。
本明細書で提供される説明では、本発明、および、特定の実施形態において本発明が実施され得る様態の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載される。しかし、本発明の実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが理解される。他の事例では、周知の方法、構造および技術は、本明細書の理解を不明瞭にしないために詳細に示されていない。
本開示の文脈において、疎水性とは撥水性を意味する。疎水性表面は撥水性表面であり、水接触角が90°を超えることを特徴とする。水接触角は、固体表面に与えられた水滴の表面が固体表面に接触する角度である。本開示の文脈において、疎水性層は、疎水性表面を有する層である。
本開示の文脈において、遮蔽層または水溶性遮蔽層は、水または水を含む溶液への浸漬によって除去され得る水溶性層である。遮蔽層は、架橋性でない水系ポリマー材料を含むか、または含有していてもよい。例えば、遮蔽層は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリンまたはプルランのいずれかまたは任意の組み合わせを含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。遮蔽層材料は、水および/または水溶性アルコールを含む溶媒をさらに含んでもよい。
本開示の文脈において、ピクセルは、イメージャまたはディスプレイ内の単一の画像点を指す。イメージャまたはディスプレイでは、通常、複数のピクセルが行および列に配列される。各ピクセルはサブピクセルから構成されてもよく、各サブピクセルは例えば異なる色に対応する。各サブピクセルは、例えばOLEDなどの発光素子または有機光検出器などの光検出素子などのピクセル要素を含む。
本開示の文脈において、電荷輸送層は、10−6cm/Vsよりも高い電荷移動度を有する、例えば、有機半導体層などの層である。
本発明は、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニング方法を提供する。この方法は、有機層の上に水溶性遮蔽層を設けるステップと、遮蔽層上にフォトレジスト層を設けるステップと、フォトレジスト層をフォトリソグラフィパターニングし、それによってパターン化フォトレジスト層を形成するステップと、パターン化フォトレジスト層を使用して遮蔽層および有機層をエッチングし、それによって、パターン化遮蔽層およびパターン化有機層を形成するステップと、その後、水または水を含む溶液に浸漬することによって遮蔽層を除去するステップとを含む。本発明の方法は、水溶性遮蔽層を設ける前に、有機層上に、疎水性上面を有する、例えば、疎水性有機半導体層などの疎水性保護層を設けるステップをさらに含む。本発明の方法によるフォトリソグラフィパターニングの結果として、パターン化有機層と、例えば、疎水性有機半導体層などのパターン化疎水性保護層とを含むパターン化層スタックが得られる。有機層は、単一層または少なくとも2つの層を含む多層スタックであってもよい。疎水性保護層は、単一層または少なくとも2つの層を含む多層スタックであってもよい。
図1〜図7は、本発明の実施形態による、基板上の有機層のフォトリソグラフィパターニングのための方法のプロセスステップの例を概略的に示す。図1に示す第1のステップでは、例えば、有機半導体層などの有機層11が、例えば、スピンコーティングのような溶液ベースのプロセスによって、または当業者に知られているその他の適切な方法によって、基板10上に設けられる。基板10は、例えば、ガラス基板、または、例えば可撓性箔基板などの当業者に知られているその他の適切な基板であってもよい。
次に、図2に示すように、疎水性保護層12、すなわち、疎水性上面121を有する保護層12が、有機層11上に設けられ、例えば、蒸着される。この保護層12は、撥水性を有する疎水性層である。好ましくは、保護層上の水接触角は90度より大きく、好ましくは100度より大きい。疎水性保護層12を使用することの利点は、例えば、後述するような、遮蔽層の堆積、フォトリソグラフィプロセスステップおよび遮蔽層の除去のような後続するプロセスステップ中に、下にある有機層11への水分取り込みを減少させることである。疎水性保護層12は、例えば、10nmと80nmとの間、例えば15nmと50nmとの間の範囲内の厚さを有してもよく、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の実施形態に従って、有機層、例えば活性有機半導体層がパターニングされている有機電子デバイスを製造するとき、疎水性保護層12がデバイス内に残ってもよい。そのような実施形態では、疎水性保護層12は、疎水性有機半導体層であることが好ましい。発光素子または光検出素子などの有機電子デバイスにおいて、疎水性有機半導体層(保護層12)は、例えば、電荷輸送層、すなわち正孔輸送層または電子輸送層の機能を有していてもよい。そのような実施形態では、疎水性有機半導体保護層12は、好ましくは、活性有機半導体層への良好なキャリア注入を可能にするために、好適なHOMOおよびLUMOエネルギー準位を有することができる。このような実施形態では、疎水性有機半導体保護層12は、最終的な有機電子デバイス内の電子輸送層として、または正孔輸送層として機能することができるように、好ましくは良好な電荷輸送特性、例えば、10−6cm/Vsより大きく、好ましくは10−4cm/Vsより大きく、好ましくは10−3cm/Vsより大きく、好ましくは10−2cm/Vsより大きい電荷キャリア移動度を有することができる。
疎水性保護層12は、単一の層から構成されてもよく、または多層スタック、すなわち2つ以上の層を含むスタックであってもよい。疎水性保護層12は、ドープ層または非ドープ層または部分的にドープされた層であってもよい。保護層が、例えば、OLEDのような発光デバイスのための、デバイスの発光側、または、OPDもしくはOPVデバイスのような光検出デバイスのための、デバイスの受光側に存在する実施形態では、保護層12は、好ましくは、それぞれデバイスによって放出、吸収される波長または波長範囲において、例えば、95%より高い、好ましくは98%より高い、例えば少なくとも99%の透明度のような、良好な透明度を有することができる。
図11は、保護層が多層スタックである疎水性保護層12の一例を概略的に示す。例えば、保護層12は、第1の電荷輸送層128と第2の電荷輸送層129とのスタックであってもよく、第2の電荷輸送層は疎水性層である。第1の電荷輸送層128は、ドープされていない下部126と、ドープされた上部127とを有することができ、例えば、上部は疎水性電荷輸送層129と接触する部分である。疎水性の第2の電荷輸送層129は、ドープされていてもよい。これは一例に過ぎず、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば、疎水性保護層12は、有機発光層(有機層11)上に保護層12が設けられたNET18の第1の電子輸送層128と、ドープされたDFH−4Tの第2の電子輸送層129とを含むスタックであってもよく、保護層12は、有機発光デバイスの有機発光層(有機層11)上に設けられてもよい。DFH−4T層は、電子輸送層かつ疎水層として機能することができる。これは、良好な電子輸送特性(約0.64cm/Vsの電子移動度)および良好な疎水性(122度の水接触角)を有する。それは水をはじき、下層の水分取り込みを減らすことができる。第1の電子輸送層128は、OLEDの発光層(活性有機半導体層11)との良好な接触を確立するために設けることができ、好ましくは、第1の電子輸送層128から発光層への効率的な電荷注入を可能にするために、発光層と整合する良好なエネルギー準位を有することができる。(非ドープ)DFH−4TのLUMO準位は、DFH−4T層から(非ドープ)NET18層への電子注入には低すぎる。したがって、DFH−4T層129は、例えば、NET18層128とDFH−4T層129との間の界面におけるエネルギー障壁を低減することができる、例えばNDN26のような導電性ドーパントでn型ドープされてもよい。第1の電子輸送層128の上部または上側部分127も、DFH−4T層129から第1の電子輸送層128への電子注入をさらに改善するために(例えば、同じドーパント、例えばNDN26によって)n型ドープされてもよい。この例では、DFH−4T層129と(部分的にドープされた)第1の電子輸送層128とのスタックが保護層12を形成することができる。DFH−4T層の厚さは、例えば、10nmと50nmとの間の範囲内にあってもよく、本発明の実施形態はこれに限定されない。この材料の組み合わせは、例えば、赤色、緑色および青色OLEDのような複数の異なる色のOLEDに使用することができる。電子輸送層、疎水性保護層およびドーパントを形成するために、他の適切な材料を使用することができる。
疎水性電荷輸送層、より具体的には疎水性電子輸送層の材料として使用され得る有機材料のいくつかの例は、5,5’−ビス((5−パーフルオロヘキシル)チオフェン−2−イル)−2,2’−ビチオフェン(DFH−4T)、銅(II)1,2,3,4,8,9,10,11,15,16,17,18,22,23,24,25−ヘキサデカフルオロ−29H,31H−フタロシアニン(F16CuPC)、およびN、N’−ビス(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド(PTCPI−CH2C3F7)であり、本発明の実施形態はこれに限定されない。
疎水性電荷輸送層、より具体的には疎水性正孔輸送層の材料として使用され得る有機材料のいくつかの例は、5,5’−ビス(3−ヘキシル−2−チエニル)−2,2’−ビチオフェン(DH−4T)、ジフェニル−ジナフト[2,3−b:2’、3’−f]チエノ[3,2−b]チオフェン(DphDNTT)、ジナフト[2,3−b:2’、3’−f]チエノ[3,2−b]チオフェン(DNTT)、N2,N7−ジ(ナフタレン−1−イル)−9,9−ジオクチル−N2,N7−ジフェニル−9H−フルオレン−2,7−ジアミン(DOFL−NPB)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)−9,9−ジオクチルフルオレン(DOFL−TPD)、2,3,8,9,14,15−ヘキサフルオロジキノキサリノ[2,3−a:2’、3’−c]フェナジン(HATNA−F6)、2,7−ビス[9,9−ジ(4−メチルフェニル)フルオレン−2−イル]−9,9−ジ(4−メチルフェニル)フルオレン(TDAF)、N,N’−ジオクチル−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミド(PTCDI−C8)、およびN,N’−ジトリデシル−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシミド(PTCDI−C13)であり、本発明の実施形態はこれに限定されない。
上記で挙げた材料の層を、例えば図11に示すように、電荷輸送層と組み合わせて設けて、保護層(多層スタック)12を形成することができる。代替的に、上に列挙した材料の層は、適切なエネルギー準位を有する場合、すなわち発光層への効率的な電荷注入を可能にする場合、OLEDの発光層のような有機層の直上の単一の保護層12として使用することができる。列挙された材料は、異なるエネルギー準位を有してもよく、したがって、各々が(別の電荷輸送層と組み合わせる必要なく)特定の色を有するOLEDに適し得る。異なる色のために異なる材料が使用されてもよい。
保護層12を設けた後、図3に示すように、保護層12上に水溶性遮蔽層13が設けられる。遮蔽層13は、遮蔽材料を含み、遮蔽材料は、例えば、架橋性でない水性ポリマーを含む。遮蔽層は、水および/または水溶性アルコールをさらに含んでもよい。
遮蔽層13は、例えばスピンコーティング、スロットダイコーティングまたはブレードコーティングなどの溶液ベースのプロセスによって設けられてもよい。その後、例えば90℃〜110℃の範囲の温度でのソフトベーク、例えば、ホットプレートソフトベークを行うことができる。しかしながら、このようなソフトベークステップは省略してもよく、遮蔽層13の乾燥を周囲温度で行ってもよい。驚くべきことに、水含有遮蔽層を、保護層12の疎水性表面上に良好な均一性でスピンコートすることができることが見出された。溶液に基づく処理の代替形態として、遮蔽層13を蒸着によって設けてもよい。
次に、遮蔽層13の上にフォトレジスト層14をスピンコートし、その後、例えばホットプレートソフトベークステップのようなソフトベークステップを100℃で1分間行うことができる。フォトレジスト層14は、溶媒ベースの現像液で現像され得るフォトレジストを含む。フォトレジストはネガ型レジストであることが好ましい。しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されず、フォトレジストはポジ型レジストであってもよい。得られた構造の断面を図4に示す。
次に、フォトレジスト層14を、シャドーマスクを通して例えばUV光などの光で露光し、現像することができる。フォトレジストの現像後、パターン化されたフォトレジスト層141を用いて、図5に示す構造を得ることができる。
次に、遮蔽層13、パターン化フォトレジスト層141をマスクとして使用して、保護層12および有機層11をエッチングすることができる。図6に示す例に示すように、エッチングプロセスの結果として、パターン化遮蔽層131、パターン化保護層121およびパターン化有機層111が形成される。エッチングプロセスは、例えば、酸素プラズマまたはアルゴンプラズマを用いた反応性イオンエッチングステップのような、ドライエッチングステップまたはドライエッチングステップの組み合わせであり得るが、本発明の実施形態は、これに限定されない。
最後に、例えば、水、または、水(90%)およびIPA(10%)の溶液、または水(90%)、IPA(5%)およびグリセリン(5%)の混合物などの水系溶液に浸漬することによって、例えば水層または水系溶液をデバイス上にスピンコーティングすることによって、パターン化遮蔽層131を除去することができる。パターン化フォトレジスト層141は、遮蔽層が水に浸漬される前に除去されてもよい。代替的に、パターン化フォトレジスト層141は、水に浸漬されるときにパターン化遮蔽層131とともに除去されてもよい。この結果として、図7に示すように、フォトリソグラフィによってパターニングされた有機層111と、フォトリソグラフィによってパターニングされた保護層121とのスタックが基板10上にもたらされる。
本発明の実施形態では、遮蔽層13、保護層12および有機層11をパターニングするためのエッチングプロセスは、単一のエッチングステップであってもよいし、または、少なくとも2つのエッチングステップのシーケンスを含んでもよい。一連のエッチングステップを含むそのようなプロセスの一例が、図8〜図10に概略的に示されている。上述したように、フォトレジスト現像後、図5に示すような構造が得られる。このような構造では、例えば、酸素プラズマを用いた反応性イオンエッチングステップのような第1のドライエッチングステップを行うことができ、それによって、パターン化フォトレジスト層141の(少なくとも)上部が除去され、プラズマに曝される位置(暴露位置、すなわち、フォトレジスト層141がもはや存在しない位置)において遮蔽層13が完全に除去され、結果として、例えば図8に示すような構造がもたらされる。フォトレジスト層141および遮蔽層13の層厚(およびエッチング速度)は、好ましくは、この第1のドライエッチングステップの後に、少なくとも遮蔽材料の層が残るように選択することができる。遮蔽材料の残りの層は、例えば、少なくとも200nmまたは少なくとも300nmの厚さを有することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。残りの遮蔽材料層は、パターン化フォトレジスト層141のパターンを獲得する。図8に示す例では、得られる構造は、パターン化遮蔽層131と、薄くされたパターン化フォトレジスト層142とを含む。しかしながら、本発明の他の実施形態では、フォトレジスト層は第1のエッチングステップによって完全に除去されてもよい。本発明の他の実施形態では、さらに、遮蔽層の上部が、第1のドライエッチングステップによって除去されてもよい。
暴露位置(すなわち、フォトレジスト層141がもはや存在していない位置)で遮蔽層12を完全に除去した後、第2のドライエッチングステップを行うことができる。本発明の有利な実施形態では、第2のドライエッチングステップは、第1のドライエッチングステップの続きであってもよい。第2のドライエッチングステップは、例えば、酸素プラズマを用いた反応性イオンエッチングを含むことができる。したがって、第2のドライエッチングステップは、結果として、暴露位置(すなわち、遮蔽層がもはや存在しない位置)で、保護層12および有機層11を完全に除去することができる。同時に、薄くされたフォトレジスト層142(存在する場合)、および、パターン化遮蔽層131の上部が完全に除去されてもよく、薄くされた遮蔽層132がもたらされる。保護層12および有機材料層11の厚さに照らして(および対応するエッチング速度を考慮して)遮蔽層の厚さを適切に選択することによって、パターン化遮蔽層131によって覆われていない位置において保護層12および有機層11が完全に除去された後、遮蔽材料の薄くされた層132がまだ残っていてもよい。これを図9に概略的に示す。
最後に、例えば水層または水系溶液をデバイス上にスピンコーティングすることによって、例えば、水、または、水(90%)およびIPA(10%)の溶液、または水(90%)、IPA(5%)およびグリセリン(5%)の混合物などの水系溶液内で、残りの遮蔽層132を除去することができる。この結果として、図10に示すように、フォトリソグラフィによってパターニングされた有機層111と、フォトリソグラフィによってパターニングされた保護層121とのスタックが基板10上にもたらされる。
本発明の実施形態に従って活性有機半導体層(エレクトロルミネセンス層)がパターン化される、OLEDの製造方法の一例を図12〜図18に概略的に示す。これは一例に過ぎず、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、以下に説明される層のいくつかは、デバイスから省略されてもよく、および/または他の層がデバイスに含まれてもよい。一例として示される方法は、以下のステップを含むことができる。
基板10上にアノード層20を堆積させ、アノード層20上にパターン化エッジカバー層21を形成するステップ。パターン化エッジカバー層21は、例えば、アノード層20の縁を覆っている(図12)。エッジカバー層は、短絡および漏れに対する保護として設けることができる。このようなエッジカバー層は、良好な電気絶縁特性を有する有機または無機材料で作ることができる。アノード層は、例えば、ITO、Ag、モリブデン、Al、Au、Cu、CNTまたは複数の異なる材料からなるスタックを含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
有機層スタック30を堆積、例えば、蒸着またはスピンコーティングするステップ。有機層スタックは、例えば、正孔注入層31と、正孔輸送層32と、発光層(エレクトロルミネセンス層)33とを含む。有機層スタック30上に疎水性有機半導体電子輸送層12(疎水性保護層12)を堆積、例えば、蒸着またはスピンコーティングするステップ。得られた構造の断面を図13に概略的に示す。正孔注入層31は、例えば、F4−TCNQ、Meo−TPD、HATCNまたはMoOを含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。正孔輸送層32は、例えば、Meo−TPD、TPD、スピロ−TAD、NPD、NPB、TCTA、CBP、TAPC、アミンおよび/またはカルバゾールベースの材料を含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。発光層33は、例えば、本発明の実施形態それに限定されないMCP、TCTA、TATP、CBPまたはカルバゾールベースの材料のような母材、およびドーパントを含むことができる。使用できる赤色ドーパントの例は、DCJTB、ルブレン、Ir(btp)(acac)、PtOEP、およびIr(MDQ)acacである。使用できる緑色ドーパントの例は、C545T、Ir(PPY)、Ir(PPY)acacおよびIr(3mppy)である。使用できる青色ドーパントの例は、BCzVBi、DPAVBi、FIrPic、4P−NPDおよびDBZaである。
疎水性有機半導体層12上に水溶性遮蔽層13を堆積、例えば、スピンコーティングし、遮蔽層13上にフォトレジスト層14を堆積させるステップ(図14)。
フォトレジスト層をパターニングし、それによってパターン化フォトレジスト層141を形成するステップ(図15)。
パターン化フォトレジスト層141をマスクとして使用して、遮蔽層13、疎水性有機半導体層12、および有機層スタック30をエッチング、例えばプラズマエッチングし(図16)、それによって、パターン化遮蔽層131、パターン化疎水性有機半導体層121およびパターン化有機層スタック301を形成するステップ。パターン化有機層スタック301は、図示の例では、パターン化正孔注入層311、パターン化正孔輸送層321およびパターン化発光層331を含む(図16)。
パターン化フォトレジスト層141を除去し、水に浸漬することによってパターン化遮蔽層131を除去するステップ(図17)。パターン化フォトレジスト層141は、パターン化遮蔽層131が水に浸漬される前に除去されてもよい。代替的に、パターン化フォトレジスト層141は、水に浸漬することによってパターン化遮蔽層131と同時に除去されてもよい。
電子輸送層41および電子注入層42を堆積、例えば蒸着またはスピンコーティングし、その後、電子注入層42上にカソード層50を堆積、例えば、蒸着するステップ。カソード層50は、例えば、Ag、Al、MgまたはAg合金を含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。得られたパターン化OLED構造100の断面を図18に概略的に示す。電子輸送層41は、例えば、Alq3、TPBI、Bphen、NBphen、BCP、BAlqまたはTAZを含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。電子注入層42は、例えば、Lif、CsCO、CsF、YbまたはLiqを含むことができ、本開示はこれに限定されない。
本発明の実施形態による方法を用いてパターニングされたOLEDの動作寿命を、水系遮蔽層を用いてパターニングされたが、保護層がないOLEDの動作寿命と比較する実験が行われた。OLEDは、Ir(MDQ)(5%)でドープされた厚さ20nmのTATP発光層を有していた。本発明の実施形態による方法を用いて製造されたOLEDに対して、多層保護層12、より詳細には、厚さ30nmのNET18層(第1の電子輸送層128)と、NDN26疎水層(5%)がドープされた厚さ15nmのDFH−4T(第2の電子輸送層129)とからなるスタックが使用された。NET18層の下部126(すなわち、発光層と接触する部分)はドープされず、20nmの厚さを有し、NET18層の上部127(すなわち、ドープされたDFH4T層と接触する部分)はNDN26(5%)によってドープされ、10nmの厚さを有していた。
動作寿命を測定するために、OLEDを50mA/cmまでの電流密度を有する電流によって駆動した。OLEDによって放出された初期光強度を記録し、放出光強度が初期光強度の50%に低下するまで光劣化を連続的に監視した。動作寿命は、その後一定のバイアス電流(図示の例では50mA/cm)で放出光強度が初期光強度の50%に減少する期間T50に対応する。測定結果を図19に示す。図19において、結果192は、本発明の実施形態による方法、例えば、水溶性遮蔽層を設ける前に有機層上に疎水性保護層を設ける方法を用いて製造されたパターニングOLEDについて、時間単位で表される、時間Tの関数としての正規化されたエレクトロルミネッセンスELを百分率で示している。結果191は、水溶性遮蔽層が有機層上に直接設けられる従来技術の方法を用いて製造されたパターン化OLEDの時間の関数としての正規化エレクトロルミネセンスを示す。本開示の方法に従ってパターン化OLEDの動作寿命は、22時間であったのに対して、従来技術の方法、例えば、疎水性保護層のない従来技術の方法に従ってパターニングされたOLEDでは1.3時間であることが分かった。
本発明の実施形態は、基板上、例えば、単一の基板上に、第1の位置、例えば複数の第1の位置にある第1のパターン化有機デバイス層と、第2の位置、例えば複数の第2の位置にある第2のパターン化有機デバイス層とを含むデバイスを製造する方法において有利に使用することができる。第1の位置、例えば複数の第1の位置と、第2の位置、例えば複数の第2の位置は、重なり合わないものであり得る。
本発明の実施形態に従って、第1の位置、例えば複数の第1の位置にある第1のパターン化有機層と、第2の位置、例えば複数の第2の位置にある第2のパターン化有機層と、第3の位置、例えば複数の第3の位置にある第3のパターン化有機層とを含む有機デバイスを製造する方法の一例が、図20〜図33に概略的に示されている。
一例として、例えば、第1の色(第1のサブピクセル)を提供するための基板上の第1の位置にある第1のパターン化デバイス層と、第2の色(第2のサブピクセル)を提供するための基板上の第2の位置にある第2のパターン化デバイス層とを含むデバイス、例えば3色OLEDデバイスを製造するためのプロセスステップが示されている。この例示的なプロセスは、例えば、第3の色(第3のサブピクセル)を提供するための、例えば基板上の第3の位置にある第3のパターン化デバイス層をさらに含む。したがって、例示的なプロセスは、特に、3色OLEDを製造するための製造プロセスの一部を形成することができる。これらの図は、3つのサブピクセルを含む単一のOLEDピクセルに対応する断面を示す。
しかしながら、OLEDデバイスは、各々が3つのこのようなサブピクセルを含むこのようなピクセルを多数含むことができ、ピクセルは、例えばピクセルグリッドまたはアレイに配列されることが理解されるべきである。したがって、本発明の実施形態によるプロセスは、例えば、例として複数の行および複数の列に配列されている3色OLEDのアレイのような、単一の基板上の、複数のピクセルに対応する複数の3色OLEDを製造するために使用されてもよい。より一般的には、本発明の実施形態によるプロセスは、例えば、OLEDまたはOPDに異なる色を提供するため、または回路内に様々な機能を提供するため、およびそのようなパターン化多層スタックのアレイを製造するために、異なる特性を有するパターン化層スタックを隣り合って形成するために使用することができる。
図20は、第1の下部電極51と、第2の下部電極52と、第3の下部電極53とを有する、例えば、その表面上に設けられている基板10を概略的に示す。電極は、例えば、本発明の実施形態に従って、その上に提供されるデバイス層への電気的接続を提供するように形成されてもよい。例えば、最終的なデバイス、例えば、完成したOLEDデバイスにおいて、第1の下部電極51は、例えば第1の色に対応する第1のサブピクセルの下部電極であってもよく、第2の下部電極52は、例えば第2の色に対応する第2のサブピクセルの下部電極であってもよく、第3の下部電極53は、例えば第3の色に対応する第3のサブピクセルの下部電極であってもよい。下部電極の縁部には、短絡および漏れに対する保護を提供するためにエッジカバー層(図示せず)が存在してもよい。このようなエッジカバー層は、良好な電気絶縁特性を有する有機または無機材料で作ることができる。基板10は、ガラス基板もしくは可撓性箔基板、または当業者に知られているその他の適切な基板であってもよい。下部電極は、例えばITO(酸化インジウムスズ)、Mo、Ag、Au、Cu、例えばPEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート)または導電性CNT(カーボンナノチューブ)またはグラフェン層のような導電性ポリマーを含むが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。
図面に示された本開示の実施形態による例示的な方法は、基板10上に初期遮蔽層60を堆積するステップを含む(図20)。したがって、基板10上には、図20に示すように、初期遮蔽層60が設けられている。初期遮蔽層60は、プロセス中にさらに設けられることになるデバイス層またはデバイス層スタックの劣化を生じさせない層であってもよい。初期遮蔽層60は、例えば、水系材料またはアルコール系材料であってもよい。これは、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリンまたはプルランなどのポリマーを含有してもよい。これはさらに、水および/またはアルコールを含む溶媒を含んでいてもよい。アルコールは、例えば、イソプロピルアルコールなどのアルコキシ基を含まないアルコールであってもよい。アルコールは、例えば、水溶性アルコールであってもよい。溶媒は、水のみ、アルコールのみ、または水と水溶性アルコールとの混合物を含んでもよい。初期遮蔽層60の厚さは、例えば、100nmと6000nmとの間、例えば500nmと2000nmとの間の範囲内にあってもよく、本発明の実施形態はこれに限定されない。
本発明の実施形態による例示的な方法は、初期遮蔽層60をパターニングし、それによって第1の位置で初期遮蔽層を除去するステップを含む。図21に示すように、初期遮蔽層60は、例えば、初期遮蔽層60を通じて第1の開口部1を形成し、それによって第1の下部電極51を露出させるようにパターニングされる。第2の下部電極52および第3の下部電極53は、初期遮蔽層60によって覆われたままである。初期遮蔽層60は、従来のフォトリソグラフィ、その後のドライエッチング(例えば、O2、SF6またはCF4プラズマを使用する)および/またはウェットエッチングによってパターニングされてもよい。好ましくは、溶媒現像可能なフォトレジストを用いて、初期遮蔽層60をパターニングすることができる。しかし、本開示はこれに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。第1の開口部1は、例えば矩形または円形のような任意の適切な形状を有することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1の下部電極51は、完全に露出していてもよく、または部分的に露出していてもよく、それは、例えばほぼ完全に露出していてもよく、これは、第1の下部電極51の縁部のみが初期遮蔽層60によって覆われたままであることを意味する。このステップの後、第2の下部電極52および第3の下部電極53は、好ましくは、初期遮蔽層60によって覆われたままである(図21)。
図22に示す次のステップでは、第1の有機デバイス層71が、例えば、実質的に基板全体、例えば、少なくとも初期遮蔽層60が第1の位置で除去された箇所にわたって堆積される。このようにして、第1の有機デバイス層71を第1の下部電極51に接触させることができる。ここで説明する例では、第1のデバイス層71は、第1の色(第1のサブピクセル)に対応してもよく、例えば、第1のデバイス層は、第1の色の光を発する、例えば第1の色スペクトルを有する光を発するのに適した有機半導体材料を含むことができる。
本発明による実施形態では、例えば、3色OLEDに関する本明細書で説明する例では、第1のデバイス層71は、例えば、例として正孔注入層、電子ブロック層、正孔輸送層およびエレクトロルミネセンス有機層を含む層スタックであってもよく、本開示はそれに限定されない。第1のデバイス層71は、少なくとも第1のエレクトロルミネセンス有機層を含むことができる。第1のデバイス層71は、溶液処理(例えば、スピンコーティング、印刷、スプレーコーティング、スロットダイコーティングおよび/またはブレードコーティング)、気相成長(例えば、CVDまたはOVPD)または真空堆積(例えば、蒸着)によって堆積されてもよい。
第1のデバイス層71の堆積後、図23に示すように、例えばスピンコーティング、スロットダイコーティング、ディップコーティング、印刷またはブレードコーティングによって、第1のデバイス層71上に第1の疎水性保護層81が堆積され、第1の疎水性保護層81上に第1の遮蔽層61が堆積され、本開示はこれらに限定されない。
次に、図24に示すように、第1の遮蔽層61上にフォトレジスト層が設けられ、パターニングされ、それによって、パターン化フォトレジスト層141が形成される。示された例では、パターン化フォトレジスト層は、第2の位置に対応する位置で除去される。従来のフォトレジストを使用することができる。好ましくは、溶媒現像可能なフォトレジストを使用することができる。
パターン化フォトレジスト層141をマスクとして使用して、エッチングステップが行われ、それによって、第1の遮蔽層61ならびにその下の層、例えば、第1の疎水性保護層81、第1のデバイス層71および初期遮蔽層60が局所的に除去される。第1の遮蔽層61およびその下の層は、それによって、第2の位置で除去され、例えば、これらの層を通じて第2の下部電極52の位置にのみ第2の開口部2が形成され、それにより第2の下部電極52が露出する。これは、図25に概略的に示されている。エッチングステップは、ウェットエッチングステップまたはドライエッチングステップ(例えば、O、SFまたはCFプラズマを使用する)であり得る。複数の異なる層を除去するために単一のエッチング液を使用することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
次に、第2の有機デバイス層72が、例えば、実質的に基板全体(図26に示すように)、例えば、少なくとも第1の遮蔽層61および下にある層が第2の位置で除去された箇所にわたって堆積される。このようにして、第2の有機デバイス層72を第2の下部電極52に接触させることができる。ここで説明する例では、第2のデバイス層またはデバイス層スタック72は、第2の色に対応することができ、第2の色の光を発する、例えば第2の色スペクトルを有する光を発するのに適した有機半導体材料を含むことができ、第2の色スペクトルは少なくとも、実質的なスペクトル範囲にわたって第1の色スペクトルと異なり得る。第2の有機デバイス層72は、例えば、正孔注入層、電子ブロック層、正孔輸送層およびエレクトロルミネセンス有機層を含むことができ、本開示はこれに限定されない。第2の有機デバイス層72は、少なくとも第2のエレクトロルミネセンス有機層を含むことができる。第2のデバイス層は、溶液処理(例えば、スピンコーティング、印刷、スプレーコーティング、スロットダイコーティングおよび/またはブレードコーティング)、気相成長(例えば、CVDまたはOVPD)または真空堆積(例えば、蒸着)によって堆積されてもよい。
第2の有機デバイス層72の堆積後、図26に示す例では、第2の疎水性保護層82が第2の有機デバイス層72上に堆積され、第2の遮蔽層62が第2の疎水性保護層82上に堆積される。
次に、図27に示すように、第2の遮蔽層62上にフォトレジスト層が設けられ、パターニングされ、それによって、パターン化フォトレジスト層141が形成される。示された例では、パターン化フォトレジスト層は、第3の位置に対応する位置で除去される。従来のフォトレジストを使用することができる。好ましくは、溶媒現像可能なフォトレジストが使用される。
パターン化フォトレジスト層141をマスクとして使用して、エッチングステップが行われ、それによって、第2の遮蔽層62ならびにその下の層、例えば、第2の疎水性保護層82、第2のデバイス層72、第1の遮蔽層61、第1の疎水性保護層81、第1のデバイス層71および初期遮蔽層60が局所的に除去される。第2の遮蔽層62およびその下の層は、それによって、第3の位置で除去され、それによって、これらの層を通じて第3の下部電極53の位置に第3の開口部3が形成され、それにより第3の下部電極53が露出する。これは、図28に概略的に示されている。エッチングステップは、ウェットエッチングステップまたはドライエッチングステップ(例えば、O、SFまたはCFプラズマを使用する)であり得る。複数の異なる層を除去するために単一のエッチング液を使用することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
図29に示す次のステップでは、第3の有機デバイス層73が堆積される。このようにして、第3のデバイス層73を第3の下部電極53に接触させることができる。ここで説明する例では、第3のデバイス層73は、第3の色に対応することができ、第3の色の光を発する、例えば、それぞれの実質的な波長範囲にわたって第1の色スペクトルと第2の色スペクトルの両方と異なる第3の色スペクトルを有する光を発するのに適した有機半導体材料を含むことができる。第3の有機デバイス層73は、例えば、例として正孔注入層、電子ブロック層、正孔輸送層およびエレクトロルミネセンス有機層を含む層スタックであってもよく、本発明の実施形態はこれに限定されない。第3のデバイス層73は、少なくとも第3のエレクトロルミネセンス有機層を含むことができる。第3のデバイス層は、溶液処理(例えば、スピンコーティング、印刷、スプレーコーティング、スロットダイコーティングおよび/またはブレードコーティング)、気相成長(例えば、CVDまたはOVPD)または真空堆積(例えば、蒸着)によって堆積されてもよい。
第3の有機デバイス層73の堆積後、図29に示す例では、第3の疎水性保護層83が第3の有機デバイス層73上に堆積され、第3の遮蔽層63が第3の疎水性保護層83上に堆積される。
次に、複数の異なる層が、それらが最終的なデバイスにおいて必要とされない場合に、それぞれの位置で除去され得る。その限りにおいて、図30に示すように、第3の遮蔽層63上にフォトレジスト層が設けられ、パターニングされ、それによって、パターン化フォトレジスト層141が形成される。図30に示す例では、パターン化フォトレジスト層141は、第1の位置、第2の位置、および第3の位置に対応する位置に留まる。従来のフォトレジストを使用することができる。好ましくは、溶媒現像可能なフォトレジストが使用される。
パターン化フォトレジスト層141をマスクとして使用して、図31に示すように、エッチングステップが行われ、それによって、第3の遮蔽層63およびその下の層が局所的に除去される。これにより、第3の遮蔽層63およびその下の層は、第1位置、第2位置および第3位置とは異なる位置で局所的に除去される。エッチングステップは、ウェットエッチングステップまたはドライエッチングステップ(例えば、O、SFまたはCFプラズマを使用する)であり得る。複数の異なる層を除去するために単一のエッチング液を使用することができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
次に、フォトレジスト層141を除去することができ、遮蔽層60,61,62および63を溶解する水系溶液を施与することによって、すべての余分な層を除去することができる。試料を溶解溶液で処理した後、少なくとも第1の位置にある第1のパターン化デバイス層711および第1のパターン化疎水性保護層811を備える第1の層スタックと、少なくとも第2の位置にある第2のパターン化デバイス層721および第2のパターン化疎水性保護層821を備える第2の層スタックと、少なくとも第3の位置にある第3のパターン化デバイス層731および第3のパターン化疎水性保護層831を備える第3の層スタックとを基板10上に横並びに備える、図32に示す構造が得られる。
次に、追加の層が堆積されて、3色OLEDデバイスが形成される。例えば、第1のパターン化デバイス層711、第2のパターン化デバイス層721および第3のパターン化デバイス層731が、例えば正孔注入層、正孔輸送層およびエレクトロルミネセンス層のスタックを含む実施形態において、追加の層を堆積することは、電子輸送層、電子注入層、およびカソード層を堆積、例えば蒸着することを含んでもよい。例えば、第1のパターン化デバイス層711、第2のパターン化デバイス層721および第3のパターン化デバイス層731が、例えば電子注入層、電子輸送層およびエレクトロルミネセンス層のスタックを含む実施形態において、追加の層を堆積することは、正孔輸送層、正孔注入層、およびアノード層を堆積、例えば蒸着することを含んでもよい。図33は、一例として、電子輸送層41、電子注入層42およびカソード層50の堆積後に得られる3色OLED300の断面を概略的に示す。
前述の説明は、本発明の特定の実施形態を詳述している。しかしながら、上記のことが本明細書においてどのように詳細に記載されているとしても、本発明は多くの方法で実施され得ることが理解されるであろう。本発明の特定の特徴または態様を説明する際に特定の用語を使用することは、その用語が、用語が関連する本発明の特徴または態様の任意特定の特徴を含むように限定されるように、用語が本明細書において再定義されていることを暗示するものとして解釈されるべきではないことが留意されるべきである。
上記の詳細な説明および本発明の要約は、デバイスを製造する方法に焦点を当ててきたが、本開示はまた、上記の実施形態のいずれかによる方法を用いて得られるパターン化層を含むデバイスにも関する。
上記の詳細な説明は、様々な実施形態に適用される本発明の新規の特徴を示し、説明し、指摘したが、本開示から逸脱することなく、当業者によって、例示されたデバイスまたはプロセスの形態および詳細における様々な省略、置換、および変更がなされ得ることが理解されるであろう。

Claims (14)

  1. 基板(10)上の有機層(11,30,71,72,73)のフォトリソグラフィパターニングのための方法であって、
    前記有機層(11,30,71,72,73)上に水溶性遮蔽層(13,61,62,63)を設けるステップと、
    前記遮蔽層(13,61,62,63)上にフォトレジスト層(14)を直接設けるステップと、
    前記フォトレジスト層(14)をフォトリソグラフィパターニングし、それによって、パターン化フォトレジスト層(141)を形成するステップと、
    前記パターン化フォトレジスト層(141)をマスクとして使用して前記遮蔽層(13,61,62,63)および前記有機層(11,30,71,72,73)をエッチングし、それによって、パターン化遮蔽層(131)およびパターン化有機層(111,301,711,721,731)を形成するステップと、
    その後、前記パターン化遮蔽層を除去するステップと、を含み、
    前記方法は、前記水溶性遮蔽層(13,61,62,63)を設ける前に、前記有機層(11,30,71,72,73)上に疎水性上面(121)を有する疎水性保護層(12,81,82,83)を設けるステップを含み、
    前記有機層(11,30,71,72,73)上に前記水溶性遮蔽層(13,61,62,63)を設けるステップは、前記疎水性保護層(12,81,82,83)上に、前記疎水性保護層と直に接触させて、前記水溶性遮蔽層(13,61,62,63)を設けるステップを含む、方法。
  2. 前記パターン化遮蔽層(131)を除去するステップは、前記パターン化遮蔽層を水または水を含む溶液に露出させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記有機層(11,30,71,72,73)は、有機半導体層を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記有機層(11,30,71,72,73)は、エレクトロルミネセンス層(33)または感光層を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記疎水性保護層(12,81,82,83)は疎水性有機半導体層である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記疎水性保護層(12,81,82,83)は、少なくとも2つの層を含む多層スタックであり、前記多層スタックの上層は疎水性上面を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を用いて有機層(11,30,71,72,73)をパターニングするステップを含む、前記有機層を含む電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  8. 前記有機層(30,71,72,73)は、前記デバイスの活性有機半導体層を含み、前記疎水性保護層(12,81,82,83)は、前記デバイスの疎水性有機半導体電荷輸送層である、請求項に記載の電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  9. 前記活性有機半導体層(30,71,72,73)は、前記疎水性有機半導体電荷輸送層(12,81,82,83)と接触する表面において第1のHOMOエネルギー準位および第1のLUMOエネルギー準位を有し、前記疎水性有機半導体電荷輸送層(12,81,82,83)は、前記活性有機半導体層(30,71,72,73)と接触する表面において第2のHOMOエネルギー準位および第2のLUMOエネルギー準位を有し、前記第2のHOMOエネルギー準位は、前記第1のHOMOエネルギー準位よりも低くなるように選択され、前記第2のLUMOエネルギー準位は、前記第1のLUMOエネルギー準位よりも高くなるように選択される、請求項に記載の電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  10. 前記疎水性有機半導体電荷輸送層(12,81,82,83)は、前記活性有機半導体層(30,71,72,73)と接触している第1の電荷輸送層(128)と、多層スタックの上側にある第2の電荷輸送層(129)とを含む多層スタックであり、前記第2の電荷輸送層(129)は疎水性上面を有する、請求項8または9に記載の電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  11. 前記第2の電荷輸送層(129)がドープされ、前記第1の電荷輸送層(128)の少なくとも上部(127)がドープされる、請求項10に記載の電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  12. 前記電子デバイスが有機発光デバイスであり、前記活性有機半導体層がエレクトロルミネセンス層である、請求項8〜11のいずれか1項に記載の電子デバイス(100,300)を製造する方法。
  13. 基板(10)上の第1の位置に第1の有機層(71)を含み、前記基板(10)上の第2の位置に第2の有機層(72)を含む電子デバイス(300)を製造する方法であって、前記第2の位置は前記第1の位置とは重なり合わず、前記第1の有機層(71)および前記第2の有機層(72)は、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を用いてパターニングされる、方法。
  14. 前記電子デバイスは、多色有機発光デバイスであり、前記第1の有機層(71)は、第1の色スペクトルを放出するための第1のエレクトロルミネセンス層を含み、前記第2の有機層(72)は、第2の色スペクトルを放出するための第2のエレクトロルミネセンス層を含む、請求項13に記載の電子デバイス(300)を製造する方法。
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