JP6837229B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機には、遊技者が当該遊技機に対して所定の操作(例えば、パスワード入力操作)を行った後の遊技から所定の遊技履歴を記憶し、記憶した遊技履歴に基づいてコード化した所定の情報(例えば、遊技者にとっての特典)に係る画像を表示することによって、遊技者が所持する通信端末(例えば、携帯電話)に所定の情報を提供することを可能とする遊技履歴記憶システムを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。この所定の情報には、個人の遊技履歴が含まれており、遊技者は、遊技終了後に通信端末から当該遊技履歴を確認することができるようになっている。
遊技者はこの遊技履歴、例えば、遊技者が当該遊技機で行った遊技回数、その間の小役の当選回数(確率)、ボーナスの入賞回数(確率)、有利遊技状態(後述するAT状態や、AT状態への移行容易状態であるチャンスゾーン状態等)への移行回数(確率)や移行タイミング等から、遊技機の設定を事後的に推測したりして、今後の遊技の立ち回りを戦略的に行うための情報として利用する場合があり、それが再び遊技を行う動機づけとなっていた。なお、ここでいう有利遊技状態には、所定ゲーム数で有利遊技状態に移行するか否かを決定するように、ゲーム数で移行を管理するものがある。
特開2012―192054号公報
しかしながら、従前の遊技履歴記憶システムでは、個人の遊技履歴を記憶することを目的としていたため、遊技者により所定の操作が行われたことを契機に、個人の遊技履歴の記憶を「0ゲーム」から開始するようになっており、例えば、遊技履歴の記憶開始時(0ゲーム時)において、実際には、遊技が別の遊技者によって既にNゲーム(例えば、遊技機の電源投入後から起算して)行われている場合には、遊技履歴記憶システムにおいて記憶されるゲーム数と、実際に行われたゲーム数との間にNゲームの差が生じてしまうことになる。
ここで、例えば、ゲーム数で有利遊技状態を管理している遊技機、具体的には、所定の抽選に当選した場合に電源投入後200ゲーム目から所定期間チャンスゾーン状態に移行するように設定されている遊技機において、遊技機の電源投入後100ゲーム目に所定の操作が行われて、遊技履歴の記憶が開始される場合であって、実際上は、電源投入後200ゲーム目からチャンスゾーン状態に移行した場合には、遊技履歴記憶システム上(遊技履歴上)では、遊技開始100ゲームでチャンスゾーンに移行することになってしまう(移行するように見えてしまう)。
すなわち、このような遊技履歴記憶システムでは、遊技者は、電源投入後200ゲームでチャンスゾーン状態に移行したという正確な遊技履歴(実際の移行ゲーム数)を把握することができない。
そのため、遊技機の設定の推測が正確性に欠くものとなってしまう場合があり、遊技履歴に基づいて戦略的に遊技を行う動機づけが喪失してしまう虞がある。
本発明は、遊技者に正確な遊技履歴を提供可能な遊技機を提供することを目的とする。
第1の発明は、遊技履歴を記憶可能な遊技履歴記憶システムを備える遊技機であって、前記遊技履歴記憶システムは、遊技者の所定の操作による特定状態に移行後の前記遊技履歴と、遊技者の操作とは無関係に記憶される前記特定状態に移行前からの前記遊技履歴とに基づいて所定の情報を提供可能とする。
第1の発明では、例えば、遊技者の所定の操作により遊技履歴記憶システムにおける特定状態(例えば、ログイン状態)移行後の遊技履歴に係る情報に、遊技者の操作とは無関係に記憶される特定状態移行前からの遊技履歴(例えば、遊技機の電源投入後からの遊技履歴)に係る情報の少なくとも一部を適用することにより、当該遊技者が行った遊技の遊技履歴(個人遊技履歴)に係る情報の正確性の向上を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記遊技履歴記憶システムは、所定の条件を満たしたことを契機に計数された遊技回数を記憶する遊技履歴記憶手段と、遊技中に発生する遊技に係るイベントの情報を前記イベント発生時の前記遊技回数に関連付けて記憶するイベント情報記憶手段とを含み、前記イベント情報記憶手段は、前記遊技履歴記憶システムが前記特定状態に移行したことに基づく前記遊技履歴の記憶開始に係る開始イベント情報を前記遊技回数に関連付けて記憶する。
第2の発明では、イベント情報記憶手段により、遊技履歴の記憶開始時を開始イベントとして、その時点の遊技回数と関連付けて遊技履歴として記憶することにより、遊技者は、特定状態移行時の遊技回数を認識することができ、この遊技回数に基づいて移行する遊技状態(例えば、有利遊技状態)の移行タイミング等を正確に把握することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記遊技履歴記憶手段が管理する遊技回数は、前記イベントのうち既に特定イベントが行われた場合には、直近の特定イベント終了後から計数された第1遊技回数、又は前記特定イベントが行われていない場合には、遊技機の電源投入後から計数された第2遊技回数を含む。
第3の発明では、遊技履歴記憶システムは、例えば、遊技機の電源投入後に、特定イベント(例えば、ボーナスゲーム)が行われた場合には、直近のボーナス終了後から計数した第1遊技回数、又はボーナスゲームが行われていない場合には、遊技機の電源投入後から計数した第2遊技回数に対して、開始イベントを関連付けて遊技履歴を記憶する。これにより、個人遊技履歴の更なる正確性の向上を図ることができる。
本発明によれば、遊技者に正確な遊技履歴を提供することができる。
遊技履歴ネットワークシステムの概略的な構成図である。 遊技履歴ネットワークシステムの各構成要素の関係及び処理を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るスロットマシンの斜視図である。 同じく、スロットマシンの各構成要素の関係を示すブロック図である。 同じく、スロットマシンの内部抽選テーブルの構成を示す図である。 同じく、スロットマシンの遊技状態と遊技状態の移行契機を説明するための図である。 同じく、スロットマシンの個人遊技履歴テーブルに記憶される情報を説明するための図である。 同じく、スロットマシンの個人遊技履歴の記憶に係る主要な流れ説明するためのフロー図である。 同じく、スロットマシンの個人遊技履歴の記憶に係る主要な流れ説明するためのフロー図である。
まず、本実施形態のスロットマシンSについての説明をする前に、遊技履歴ネットワークシステム300について説明する。
(遊技履歴ネットワークシステム300)
図1に示すように、遊技履歴ネットワークシステム300は、スロットマシンSの遊技に係る遊技情報(遊技履歴を含む)に基づいて、遊技者へ後述する特典(所定の情報)を提供可能とするものであって、遊技ホールに設置されるスロットマシンSと、遊技者が所持する携帯情報通信端末(例えば、携帯電話、デジタル・オーディオプレーヤー、ノートパソコン、PDA(PERSONAL DIGITAL ASSISTANCE)等、以下単に通信端末という)Mと、管理サーバSVとを含んで構成されている。また、通信端末Mと管理サーバSVとは、基地局(図示省略)を含むインターネットを介して接続されている。
(管理サーバSV)
管理サーバSVには、種々の情報が管理されており、例えば、遊技者へ提供する特典に係る情報や、当該特典を遊技者に提供するための条件である種々のミッションに係る情報等を予め記憶するとともに、後述するユーザ情報や遊技履歴を記憶可能となっており、通信端末M等からの要求に応じて様々な処理を行う。また、管理サーバSVは、後述する通信端末Mのアプリケーションプログラムと連係可能なWEBサイトを管理しており、遊技者が当該WEBサイトにユーザ情報を用いてログインして所定の情報を閲覧したり、特典に係る情報に基づいて所定の特典を獲得可能となっている。
ここで特典(所定の情報)とは、管理サーバSVにより管理されるものであって、通信端末Mで使用できる当該スロットマシンSで採用されているキャラクタ等の壁紙、当該キャラクタの音声等を含み、特典情報とは、それらの特典を獲得するためのWEBサイト(管理サーバSV)にアクセスすることができるURLや、スロットマシンSの演出画面(後述する演出環境)を変化させ得るパスワード(キーワード)を含む。上述のミッションのクリア難易度(例えば、発生確率が低い遊技状態への移行やレア演出の発生等)に応じて、特典の優劣を変化させることができる。また、特典には、スロットマシンSにより管理される遊技者が行った遊技の遊技履歴(以下、個人遊技履歴ともいう)を含む。
また、管理サーバSVは、通信端末Mを介した遊技者からのパスワード生成要求に基づいてパスワードを生成(発行)し、通信端末Mへ送信する。ここで、パスワードにはユーザを識別するためのユーザ情報が含まれている。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、個人遊技履歴を記憶し、当該遊技履歴をコード化して通信端末Mに読み込ませることができる遊技履歴記憶システムを備える。なお、当該コード化した情報には、上述の壁紙等の特典に係る情報も組み込むことができる。これにより、遊技者は、個人遊技履歴を通信端末Mを介して事後的に確認(利用)ことができ、かつ特典を利用することが可能となる。なお、以下の説明では、個人遊技履歴とその他の特典(壁紙等)とを分けて説明する。
また、遊技者が、上述のパスワードをスロットマシンSに入力することによって、スロットマシンSは、パスワードに組み込まれたユーザ情報を識別し、後述するログイン状態(特定状態に移行)となって、それ以降の遊技履歴(個人遊技履歴)を記憶する。スロットマシンSの遊技履歴記憶システムについては後に詳説する。
(通信端末M)
通信端末Mは、スロットマシンSに個人遊技履歴を記憶させるためのパスワードを管理サーバSVに要求したり、遊技履歴ネットワークシステム300により提供された個人遊技履歴や特典に係る情報を一元管理するためのアプリケーションプログラム(以下、遊技情報管理アプリAPという)がインストールされている。
遊技情報管理アプリAPは、遊技情報管理アプリAP起動時に通信端末Mに表示される所定のユーザインターフェイスを介して、様々な機能を利用することが可能となっている。当該機能には、例えば、遊技者が機能を利用するために必要なユーザ情報を管理サーバSVに登録するためのユーザ登録機能、上述のパスワード生成要求機能、スロットマシンSの遊技履歴記憶システムによりコード化された遊技履歴を読み取って取得するための遊技情報取得機能、取得した遊技履歴を表示するための遊技履歴表示機能、管理サーバSVに記憶された複数のミッションから任意のミッションを選択することが可能なミッション選択機能、これまでに提供された特典を視認、実行(利用)等可能な提供済み特典管理機能等がある。
また、通信端末Mは、管理サーバSVとスロットマシンSとの間の中継機能を果たしており、遊技情報管理アプリAPを通して、遊技者から入力されたユーザ情報やスロットマシンSから取得した遊技情報等を管理サーバSVに送信する。これにより、管理サーバSVは、登録されたユーザ情報と、取得した遊技履歴とを関連付けて記憶するとともに、当該遊技履歴に基づいて、遊技者によって選択されたミッションがクリアされたかを判断することができる。管理サーバSVは、当該ミッションのクリアの判断に基づいて提供する特典を決定することができる。
なお、通信端末Mに遊技情報管理アプリAPをインストールせずとも、管理サーバSVに設定されているWEBサイトを介して、遊技者に対して、情報の取得・送信を可能として、遊技情報管理アプリAPと同等の機能等を提供できるようにしてもよい。
(遊技履歴ネットワークシステム300の利用の流れ)
図2を参照して、遊技履歴ネットワークシステム300の利用の流れについて説明する。
まず、遊技履歴ネットワークシステム300を利用するために、ユーザは初期登録を行う必要がある。
すなわち、図2中(1)に示すように、遊技者は、通信端末Mの遊技情報管理アプリAPを起動し(管理サーバSVとの連係が図られ)、ユーザ登録画面を表示させて(ユーザ登録機能を呼び出し)、同じく(2)に示すように、ユーザ情報(メールアドレスやユーザ名等)を入力する。ユーザ情報の入力が完了する(ユーザが入力完了後、例えば、確認ボタンを押す)と、同じく(3)に示すように、遊技情報管理アプリAPは管理サーバSVへユーザ情報を送信する。同じく(4)に示すように、送信されたユーザ情報は管理サーバSVに記憶(登録)される。ユーザ情報の登録が完了すると遊技情報管理アプリAPのパスワード生成要求機能を利用することができる。
次に、個人遊技履歴をスロットマシンSに記憶させる為には、遊技者が遊技を開始する際、遊技情報管理アプリAPを起動し、図2中(i)に示すように、遊技情報管理アプリAPのパスワード生成要求のための操作を行って、同じく(ii)に示すように、遊技情報管理アプリAP(通信端末M)が管理サーバSVに対してパスワードの生成要求を行うことにより、同じく(iii)及び(iv)に示すように管理サーバSVはパスワードを発行(パスワードの生成、及び通信端末Mに送信)する。
そして、図2中(v)に示すように、遊技が行われていない状態で、遊技者がスロットマシンSに対し所定の操作を行ってパスワードを入力することを契機に、同じく(vi)に示すように、スロットマシンSはログイン状態となってこれ以降に行われる遊技に係る情報を個人遊技履歴として記憶する。
その後、図2中(vii)に示すように、遊技者が遊技を終了させて、遊技が行われていない状態で遊技者がスロットマシンSに対し所定の操作(遊技履歴読込操作)を行ったことを契機に、同じく(viii)に示すように、スロットマシンSは、その間に記憶した個人遊技履歴等や特典に係る情報を通信端末Mに読み込ませるためにコード化し、当該コード情報を表示する。
図2中(ix)に示すように、遊技者は、通信端末Mの遊技情報管理アプリAPを介して、スロットマシンSに表示されたコード情報を読み取り、当該コード情報に基づく個人遊技履歴、特典又は特典情報を通信端末M自体に記憶することにより、個人遊技履歴、特典又は特典情報を利用することができる。
図示はしていないが、遊技情報管理アプリAPは、起動時にスロットマシンSから受信した情報のうち未送信の情報(個人遊技履歴に係る情報等)を管理サーバSVに送信する。
次に、本発明の遊技機であるスロットマシンSの一実施形態(第1の実施形態)を、添付図面を参照しながら詳述する。なお、この実施形態は、本発明を限定するものではない。なお、以下の説明においてスロットマシンSの各部の基準となる方向は、そのスロットマシンSの正面に対面する遊技者の視点(正面視)に合わせて説明する。
(スロットマシンSの外部構成)
第1の実施形態のスロットマシンSは、遊技媒体(例えばメダル)を投入又は払出し可能であって、図3に示すように、箱型の筐体1と、筐体1の前側の開口部を開閉可能な前扉2と、筐体1内に収容された左リール3L、中リール3C、及び右リール3R(以下、まとめてリール3L〜3Rともいう)とを備えている。リール3L〜3Rは、外周面が回転方向へ21つに区画され、当該区画された領域には複数種類の図柄(例えば、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、ボーナス図柄等)が予め定めた順番で配列されている。前扉2の前面には、リール3L〜3Rの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を、前方から視認可能とする表示窓4と、表示窓4の下方にあって後述するクレジットメダルの数(最大で50枚に制限)を表示するクレジット数表示器、及び入賞時の払出しメダル数を表示する払出表示器等を有する7セグメント表示器から構成される遊技情報表示部8とが設けられている。
図3に示すように、前扉2の前面から前方へ突出する操作部OPの上面には、メダルを投入可能であって、投入されたメダルの通過によりオン状態に切り替わるメダル検出スイッチ9a(図4参照)を内蔵したメダル投入口9と、押下操作により内蔵されたベットスイッチ10a(図4参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、後述するクレジットメダルから1回の遊技を行うためのメダルの枚数(以下、規定投入数という)を設定(以下、ベットという)して、遊技開始準備状態とするベットボタン10と、遊技と遊技の間の非遊技時に操作可能であって、後述する演出表示装置5に表示させたメニュー画面から所定の操作により、任意の機能を呼び出すことができる演出操作手段であるジョグダイヤルJDとが設けられている。具体的には、ジョグダイヤルJDは、押下操作可能な円筒状のボタン部JD1とボタン部JD1の周囲に回転自在に装着された回転操作部JD2とから構成され、後述するパスワード入力画面において、遊技者が回転操作部JD2を回転操作すると演出表示装置5の表示画面において対象画像の選択状態を示すためのカーソルが移動し、ボタン部JD1を押下操作するとカーソルによって選択状態となっていた画像(内容)の選択を決定するようにして、文字列をパスワードとして入力することができるようになっている。
ここで、クレジットメダルとは、メダル投入口9にメダルが投入されたことに基づいて、後述するメインメモリ200に記憶されるメダル情報(メダル1枚につき1クレジット)のことである。
また、操作部OPの前面には前方に突出するように設けられ、遊技開始準備状態において、押下操作により内蔵されたスタートスイッチ15a(図4参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、リール3L〜3Rの回転を始動可能とするスタートレバー15と、リール3L〜3Rのそれぞれに対応し、押下操作により内蔵されたストップスイッチ16a(図4参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、リール3L〜3Rの回転をそれぞれ停止可能とする左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、及び右ストップボタン16R(以下、まとめてストップボタン16L〜16Rともいう)とが設けられる。さらには、操作部OPの下方には、メダル払出口18から払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受皿19が設けられる。
図3に示すように、前扉2における表示窓4の上方には、演出装置600(図4参照)を構成する複数種類の動画又は静止画像を表示可能な演出表示装置5と、複数種類の効果音や楽曲が出力されるスピーカ6と、複数種類の点滅パターンを有する演出ランプ7とが設けられており、遊技に係る情報の報知が可能となっている。
表示窓4には、左右方向に1本の入賞判定ラインLが設定されている。入賞判定ラインLは、規定投入数(例えば、3枚)のメダルが投入されることにより有効となる。入賞判定ラインL上に、役に対応する図柄の組合せが停止表示されると、入賞と判断されて当該役の入賞に対応する処理が後述のように実行される。
(スロットマシンSの内部構成)
筐体1の内部には、リール3L〜3R及びリール3L〜3Rを回転させるための駆動源(例えばステッピングモータ(図示省略))を含むリールユニット30(図4参照)と、投入されたメダルを貯留するメダル貯蔵タンク(図示省略)と、貯留しているメダルを1枚単位で払い出し可能なホッパーユニット32(図4参照)と、スロットマシンSに対して外部からの電力を供給可能な電源ユニット(図示省略)と、後述するメイン基板100と、サブ基板500(ともに図4参照)とが設けられる。メイン基板100とサブ基板500は、メイン基板100のみからの信号が送信可能な単方向通信で接続されている。
(メイン基板100)
次に、図4を参照してスロットマシンSの制御について説明する。
メイン基板100は、遊技を統括的に制御する制御基板であって、メダル検出スイッチ9a、ベットスイッチ10a、スタートスイッチ15a又はストップスイッチ16aからのオン信号(オン状態に切り替わった際の信号)を受信することで、遊技を進行させるための各種の演算処理を行うとともに、演算処理の結果に基づいて、リールユニット30やホッパーユニット32等の出力動作の制御を行う。
このメイン基板100の機能は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムからなるソフトウエアを実行することにより実現される。
具体的には、図4に示すように、メイン基板100は、遊技制御手段110と、チャンスゾーン管理手段130と、AT管理手段150と、払出制御手段160と、メインメモリ200とを含んで構成される。
ここで、メインメモリ200は、本実施形態のスロットマシンSにおけるシステムプログラムが記憶されたROMと、メイン基板100で生成されるシステムプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種データが記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAMとによって構成される。メインメモリ200には、遊技制御手段110等が処理に要する情報を格納したり、参照するための記憶領域として、例えば、内部抽選テーブル201、メインフラグ記憶手段202、チャンスゾーンカウンタ203、AT終了判定カウンタ204等が設定されている。
(遊技制御手段110)
遊技制御手段110は、遊技の進行管理を行い、規定投入数のメダルがメダル投入口9に投入されたこと又はクレジットメダルがベットされたことに基づいて、スタートレバー15への操作及び入賞判定ラインLを有効にする処理を行う。続いて、スタートレバー15の押下操作(開始操作)を契機に、遊技が開始され、リール3L〜3Rを回転制御するとともに、後述する内部抽選を実行し、リール3L〜3Rの回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件として、ストップボタン16L〜16Rへの操作を有効化する処理を行う。続いて、ストップボタン16L〜16Rが押下操作(停止操作)されると、内部抽選の結果に応じた停止位置にリール3L〜3Rが停止するように、メインメモリ200に記憶された停止制御テーブル(図示省略)を参照等して停止制御する。そして、メインメモリ200に記憶された入賞判定テーブル(図示省略)を参照して当選した役の入賞形態を示す図柄の組合せ(以下、単に図柄組合せという)が入賞判定ラインL上に表示されたか否かを判断し、当選した役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されたこと(遊技結果)に基づいて当該役が入賞したと判断した場合は、後述するように、払出制御手段160がメダルをメダル払出口18からメダル受皿19へ払い出させて(所定の処理)遊技が終了する。
また、遊技制御手段110は、後述する役のうちリプレイが入賞したことに基づいて、遊技者が所持するメダル(クレジットメダルを含む)を投入せずに前回の遊技の際の投入数又はベット数と同じ枚数分のメダルを自動的に投入状態とする自動投入処理(所定の処理)を行う。なお、ビッグボーナスについては当選、入賞を契機に後述する遊技状態を変動させる(他の遊技状態に移行させる)制御を行う。
遊技制御手段110は、内部抽選や遊技状態等に係る上記処理の結果に係る情報等をコマンド信号としてサブ基板500へ送信する。
なお、本明細書において、スタートレバー15の押下操作によりリール3L〜3Rが回転してから、ストップボタン16L〜16Rの押下操作によりリール3L〜3Rが停止した結果、入賞判定ラインL上に表示された図柄組合せに基づく処理が完了するまでを単位遊技、すなわち1遊技(1ゲーム、以下単位を「G」とする)として説明する。
以下、遊技制御手段110が行う主な処理及び制御について詳説する。
(内部抽選)
遊技制御手段110は、スタートレバー15の押下操作を契機に、メイン基板100に設けられた乱数生成手段(図示省略)により生成された乱数値を取得し、メインメモリ200に設けられた複数の内部抽選テーブル201から後述する遊技状態に応じた1の内部抽選テーブル201を参照し、取得した乱数値に応じた役(はずれを含む)を決定する内部抽選を行う。
図5に示すように、参照される内部抽選テーブル201には、上記の乱数値の範囲に対応した値(例えば、0〜65535)に対して、小役、リプレイ、ビッグボーナス及びこれらの役等に当選しないはずれのいずれかが対応するように設定されている。
小役には、例えば、主にベル図柄から構成された図柄組合せからなる「ベル」、少なくとも左リール3L上においてチェリー図柄が表示される図柄組合せからなる「チェリー(特定役)」、主にスイカ図柄から構成された図柄組合せからなる「スイカ(特定役)」、各図柄の適当な組合せの図柄組合せからなる複数の「特殊小役」等が設定されており、それぞれ配当や、入賞形態を示す図柄組合せの数が異なる場合があるように設定されている。また、当選確率が比較的に低い特定役であるチェリーやスイカは、後述するボーナス状態、CZ状態、AT状態等の有利遊技状態への移行抽選や、AT遊技中の上乗せ抽選等の契機役として設定されている。
また、内部抽選テーブル201には、1回の内部抽選で複数種類の小役(例えば、ベル及び特殊小役)が同時に当選するように、同一の値に対して当該複数種類の小役(ベル及び特殊小役)が対応づけられる当選領域として複数種類の「打順小役1〜5」が設定されており、当選した打順小役の種類によって、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて入賞する小役が異なるよう(ベル又は特殊小役のいずれか一方が入賞するよう)に設定されている。
また、リプレイとして、リプレイA〜Dが設定されている。
内部抽選テーブル201には、リプレイAと、1回の内部抽選で複数種類のリプレイ(リプレイA〜Dのうちのいずれかの組み合わせ)が同時に当選するように同一の値に対して当該複数種類のリプレイが対応づけられる当選領域として複数種類の「打順リプレイ1〜3」とが設定されており、当選した打順リプレイの種類によって、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて入賞するリプレイが異なるように(リプレイA〜Dのいずれか一つが入賞するように)設定されている。
また、ビッグボーナスは、入賞することによって、後述するように一回の遊技期間(遊技状態)で、多くのメダル(例えば200枚程度)を獲得することができるボーナス状態(有利遊技状態)に移行可能なようになっている。
具体的に、内部抽選テーブル201は、後述する遊技状態(通常状態、ボーナス内部状態、及びボーナス状態)に応じて複数設定されており、図5に示すように、通常状態に対応する内部抽選テーブルT1、T2には、ビッグボーナスが抽選対象として設定されているが、ボーナス内部状態に対応する内部抽選テーブルT3及びボーナス状態に対応する内部抽選テーブルT4には、ビッグボーナスが抽選対象から除外されている。
さらに、内部抽選テーブルT1、T2には、打順小役1〜5、打順リプレイ1〜3、リプレイAがそれぞれ当選する場合があるように、また、内部抽選テーブルT3には、打順小役1〜5やリプレイAがそれぞれ当選する場合があるように、また、内部抽選テーブルT4にはベル(当該ベルは、打順小役で同時当選するベルとは異なる)が単独で当選する場合があるように、また、内部抽選テーブルT1〜T4には、チェリー又はスイカがそれぞれ単独で当選する場合があるように、各役に対してそれぞれの値が設定される。通常状態に対応する内部抽選テーブルT1、T2は、リプレイの抽選状態がそれぞれ異なっており、内部抽選テーブルT1はリプレイ低確率状態に対応し、内部抽選テーブルT2はリプレイ高確率状態に対応している。なお、リプレイの抽選状態については、後述する遊技状態の移行の説明の際に併せて説明する。
(リール制御処理)
遊技制御手段110は、リール3L〜3Rの回転及び停止を制御するリール制御処理を行う。
リール制御処理は、主にスタートレバー15の押下操作に基づいて、リール3L〜3Rを回転させるリール回転制御と、ストップボタン16L〜16Rの押下操作に基づいて、リール3L〜3Rを内部抽選の結果に応じた態様で停止させるリール停止制御とを行うことで、リール3L〜3Rに付された図柄を変動、停止させる。
本実施形態のスロットマシンSでは、遊技制御手段110は、打順小役1〜5や打順リプレイ1〜3のいずれかが当選した際、リール停止制御を適宜行うことにより、ストップボタン16L〜16Rに対する押し順、換言するとリール3L〜3Rの停止操作順序に応じて、リール(図柄)の停止位置を決定して入賞する役が異なるように制御している。
ここで、打順小役1〜5には、予め正解押し順と不正解押し順とがそれぞれ設定されており、内部抽選で、打順小役に当選した際、正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに関わらずベルが入賞するようにリール3L〜3Rが停止制御され、不正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに関わらず特殊小役が入賞するようにリール3L〜3Rが停止制御される。
なお、ベルは、特殊小役よりも配当が多く設定されているため、遊技者は、打順小役当選時に正解押し順で操作することによって、不正解押し順で操作した場合よりもメダルを多く獲得することができるようになっている。一方、特殊小役が当選すると、後述するリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態の場合にはリプレイ低確率状態へ転落するようになっている。
一方、打順リプレイ1〜3には、打順小役のような正解押し順等が設定されていないが、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて、遊技状態の変動に影響を及ぼすことがないリプレイA及びBや、後述するリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態からリプレイ低確率状態へ転落する契機や後述するCZ状態の終了契機となるリプレイCや、同じくリプレイ低確率状態からリプレイ高確率状態へ昇格する契機となるリプレイDが、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに関わらず入賞するようにリール3L〜3Rが停止制御される。
(遊技状態移行制御)
遊技制御手段110は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、ボーナス内部状態、及びボーナス状態の間でそれぞれ遊技状態を移行させる(開始させ、終了させる)遊技状態移行制御を行う。
図6に示すように、遊技状態移行制御は、通常状態を初期状態として、通常状態において内部抽選によるビッグボーナスの当選を契機にボーナス内部状態に移行させ、さらに、ビッグボーナスの入賞を契機にボーナス状態に移行させ、ボーナス状態においてメダルの払出数の合計が予め定められた所定枚数(例えば、200枚)を超えたことを契機としてボーナス状態を終了させて、通常状態に移行させる制御を行う。
ここで、各遊技状態では、リプレイの当選確率がそれぞれ異なるように、対応する各内部抽選テーブルT1〜T4においてそれぞれリプレイの抽選状態が設定されている。
通常状態は、リプレイ低確率状態(リプレイの当選確率が例えば1/7.3)とリプレイ高確率状態(リプレイの当選確率が例えば1/1.5)との間で互いに移行可能に設定されている。ボーナス内部状態は、リプレイ中確率状態(リプレイの当選確率が例えば1/3.7)、ボーナス状態は、リプレイ無抽選状態(リプレイを抽選対象から除外)がそれぞれ設定されている。
遊技制御手段110は、リプレイの抽選状態を、通常状態におけるリプレイ低確率状態においてリプレイDの入賞を契機にリプレイ高確率状態に設定し、リプレイ高確率状態においてリプレイCの入賞又は特殊小役の当選を契機にリプレイ低確率状態に設定する。
なお、遊技制御手段110は、メインメモリ200に設定されたメインフラグ記憶手段202に、遊技状態やリプレイの抽選状態に対応するフラグをセット又はクリアすることによって、各遊技状態又は各リプレイの抽選状態を移行(設定)するような制御を行っており、これに付随して各遊技状態において参照される内部抽選テーブルT〜T4が設定されるようになっている。
(チャンスゾーン管理手段130)
チャンスゾーン管理手段(以下、CZ管理手段ともいう)130は、後述するAT抽選の当選確率が向上するチャンスゾーン状態(以下、CZ状態という)を管理し、遊技回数が所定回数(例えば、スロットマシンSの電源投入後又はボーナス終了後200G、400G、800G、1000G等)に達したことを契機に、CZ状態に移行する(当選)か否(非当選)かを決定するためのチャンスゾーン抽選(以下CZ抽選という)を、メインメモリ200に記憶されたCZ抽選テーブル(図示省略)を参照して行う。本実施形態においてCZ抽選は、スロットマシンSの電源投入時又はボーナス終了時のいずれかの条件が満たされた際に実行されるが、遊技回数が所定回数に到達したときに実行するようにしてもよい。いずれにしても、CZ状態の始期は遊技回数で管理されている。
CZ管理手段130は、CZ抽選の当選に基づいて、演出状態をCZ状態に移行(設定)し、チャンスゾーンカウンタ203に例えば「50」をセットし、CZ状態で遊技が行われる毎にチャンスゾーンカウンタ203のカウント値をデクリメントする処理を行う。CZ管理手段130は、チャンスゾーンカウンタ203のカウント値が「0」となるか、リプレイCの入賞に基づく終了抽選に当選したことを契機に、CZ状態を終了させCZ状態移行前の遊技状態へ復帰させる制御を行う。
このCZ状態では、特定役であるチェリーやスイカの当選に基づくAT抽選の当選確率が、例えば2倍に向上し、その他の役(ベルやリプレイ)でもAT抽選を行うように設定されており、通常状態(非CZ状態)よりもAT状態に移行し易い遊技者に有利な有利遊技状態となっている。
CZ管理手段130は、メインメモリ200のメインフラグ記憶手段202に対するCZフラグのセット及びクリアにより、CZ状態及び非CZ状態の切替え(CZ状態の開始及び終了)を行う。
(AT管理手段150)
AT管理手段150は、AT状態、及びAT状態における遊技(以下、AT遊技ともいう)に係る管理を行う。
ここで、AT状態は、図6に示すように、通常状態において移行可能な遊技状態であるため、通常状態と同じ内部抽選テーブルT1、又は内部抽選テーブルT2が参照され、打順小役1〜5や打順リプレイ1〜3のいずれかが当選した遊技において、後述する演出制御手段510が、AT管理手段150(メイン基板100)からのコマンド信号に基づいて、所定の役(ベルやリプレイD)の入賞を容易とするように補助する特別演出(後述する第1特別演出、第2特別演出)を演出装置600、例えば、演出表示装置5やスピーカ6又は演出ランプ7等に実行させる状態をいう。
AT状態では、特別演出が実行されることによって、後述するように、内部抽選で打順小役1〜5のいずれかが当選した場合には、特殊小役(リプレイ低確率状態への転落契機役であり相対的に配当が少ない役)を入賞させずに、相対的に配当が多いベルを入賞させることが容易となり、打順リプレイ1〜3のいずれかが当選した場合には、リプレイ高確率状態への昇格契機役であるリプレイDや、リプレイの抽選状態に影響を与えないリプレイA又はBを入賞させることが容易となるため、リプレイ高確率状態へ昇格させることが容易となり、かつ、リプレイ低確率状態への転落契機役であるリプレイCを入賞させることなく、一旦移行したリプレイ高確率状態を維持することが容易となることから、メダルを消費し難く、かつメダルを獲得し易い遊技者に有利な有利遊技状態となっている。このように、AT状態が設定され、かつリプレイの抽選状態がリプレイ高確率状態に設定された状態をアシストリプレイタイム(ART)状態という(図6参照)。
AT管理手段150は、メインメモリ200のメインフラグ記憶手段202に対するATフラグのセット及びクリアにより、AT状態及び非AT状態の切替え(AT状態の開始及び終了)を行う。
AT管理手段150は、非AT状態(例えば、通常状態(CZ状態を含む)やボーナス状態)において、内部抽選で特定役であるチェリーやスイカが当選したことに基づいて、非AT状態からAT状態に移行させる(当選)か否(非当選)かを決定するためのAT抽選を行う。
AT管理手段150は、AT抽選に当選したことを契機にATフラグをセットしてAT状態に移行させ、その後、リプレイ高確率状態となってART状態に移行したことに基づいて、AT遊技を開始する。AT管理手段150は、AT状態に移行後の所定の契機で、AT遊技の初期遊技回数を決定するために、メインメモリ200に記憶されている初期回数テーブル(図示省略)を参照して初期回数抽選(有利遊技の開始に係る処理)を行う。
AT管理手段150は、ビッグボーナス又はAT遊技後に所定遊技回数(例えば1000G)間ビッグボーナス又はAT遊技に移行しなかったことに基づいて、強制的にAT状態に移行させる制御を行う。このようにAT管理手段150は、AT状態の始期を遊技回数でも管理するようになっている。
AT管理手段150は、初期回数抽選により決定した初期遊技回数に対応する値(例えば「50」)をメインメモリ200に記憶されたAT終了判定カウンタ204のカウント値に設定する。
AT管理手段150は、AT状態とリプレイ高確率状態とが重畳的に設定された状態(ART状態)となった次の遊技をAT遊技の開始ゲームと判断して、当該開始ゲームから、AT遊技が行われる毎にAT終了判定カウンタ204のカウント値をデクリメントする処理を行う。そして、AT管理手段150は、AT終了判定カウンタ204のカウント値が「0」に達したことに基づいて、ATフラグをクリアしてAT状態を終了させてAT遊技を終了させる。
このようにAT遊技は、初期回数抽選により決定した初期遊技回数を1セットとして管理されている。
なお、AT管理手段150は、AT状態においてビッグボーナスが入賞した場合にもAT状態を終了させる。この場合、AT管理手段150は、AT状態を終了させるとともに、AT終了判定カウンタ204の値をリセットしてもよく、また、AT状態終了前のAT終了判定カウンタ204の値を持ち越すようにして、ビッグボーナス終了後に再びAT状態に設定しAT遊技を開始させて、残りのカウント値分の遊技回数を消化させるようにしてもよい。
AT管理手段150は、AT遊技中又はAT遊技前のAT状態において、AT遊技回数を上乗せするために、チェリーやスイカの当選に基づいて、上乗せ抽選を行い、抽選の際に当選した値をAT終了判定カウンタ204にセットされた値に加算する上乗せ処理を行う。また、AT管理手段150は、現時点で行っているAT遊技を終了させずに継続させるために、同じくチェリーやスイカの当選に基づいて、継続抽選を行い、当該継続抽選に当選したことに基づいて、メインフラグ記憶手段202に継続フラグをセットして、AT終了判定カウンタ204のカウント値が「0」に達した際に、継続フラグがセットされていることに基づいて、AT終了判定カウンタ204に例えば「50」をセットするとともに、継続フラグをクリアする。これにより、上乗せがなくても、1セットのAT遊技で50ゲーム以上AT遊技を継続させることができる。
AT管理手段150は、後述する演出制御手段510がAT状態に係る演出を行うために必要なコマンド信号を適時にサブ基板500へ送信する。
(払出制御手段160)
払出制御手段160は、内部抽選の結果、当選した役等が入賞したことに基づいて、予め役毎にそれぞれ定められた配当に応じた枚数のメダルをホッパーユニット32に払出させる払出制御を行う。また、払出制御手段160は、払出センサ(図示省略)がホッパーユニット32から払出されたメダルを検出することにより実際に払出されたメダル数をカウントし、ビッグボーナスや後述するAT遊技においては、それらの開始から終了までの払出数(獲得枚数)をカウントする。
なお、本実施形態のスロットマシンSは、例えば6段階で管理されている所謂「設定」が変更される場合には、メイン基板100の制御により、ビッグボーナスや特定役であるチェリーやスイカの当選確率や、CZ抽選やAT抽選の当選確率等を変化させて、出玉数(メダルの払出数)が変化するように管理されている。
次に、本実施形態のスロットマシンSの演出処理について説明する。演出全般の制御はサブ基板500が行う。サブ基板500の機能は、メイン基板100と同様、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムからなるソフトウエアを実行することにより実現される。
(サブ基板500)
サブ基板500は、メイン基板100からのコマンド信号の入力に基づいて、遊技の進行状況に応じた演出を実行するための各種の演算処理を行い、演算処理の結果に基づいて、演出装置600(図4参照)による演出等の出力動作の制御を行う。
具体的に、図4に示すように、サブ基板500は、演出制御手段510と、入力情報管理手段520と、遊技回数カウント手段(遊技履歴記憶手段)530と、遊技履歴管理手段(イベント情報記憶手段)540と、コード化情報生成表示手段550と、サブメモリ590とを含んで構成されている。
また、これらの構成(演出制御手段510、入力情報管理手段520、遊技回数カウント手段530と、遊技履歴管理手段540と、コード化情報生成表示手段550)により、スロットマシンSの遊技履歴記憶システムが構成されており、遊技履歴ネットワークシステム300の一部をなしている。
ここで、サブメモリ590は、本実施形態のスロットマシンSにおける演出に係るプログラムが記憶されたROMと、サブ基板500で生成される演出に係るプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種データが記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAMとによって構成される。具体的に、サブメモリ590は、サブ基板500に設けられた各手段がそれぞれの処理に要する情報や、処理の結果に係る情報等を記憶するためのテーブル等が設定されている。
(演出制御手段510)
演出制御手段510は、遊技の進行状況に合わせて演出を実行するために、所定の契機で複数種類の演出状態から遊技状態に応じた演出状態を設定(移行)する制御を行う。
例えば、演出状態として、通常状態に対応する通常演出状態と、ボーナス内部状態に対応するボーナス当選演出状態と、ボーナス状態に対応するボーナス演出状態と、CZ状態に対応するCZ演出状態と、AT状態に対応するAT演出状態等がそれぞれ設定されている。演出制御手段510は、メイン基板100からの遊技状態等に係るコマンド信号に基づいて対応する演出状態を設定する。
なお、演出制御手段510は、サブメモリ590に設定されたサブフラグ記憶手段(図示省略)に、演出状態に対応するフラグをセット又はクリアすることによって、演出状態を移行(設定)する制御を行う。
演出制御手段510は、メイン基板100からの役の当選や入賞等に係るコマンド信号、及び演出状態に基づいて、演出データが記憶されているサブメモリ590の演出データ記憶領域(図示省略)を参照し、演出装置600の一つである演出表示装置5を介して行う表示演出、スピーカ6を介して行う音響演出又は演出ランプ7等を介して行う照明演出に係る演出制御を行う。
また、演出制御手段510は、ジョグダイヤルJDの操作に基づいて、メニュー画面やパスワード入力画面を演出表示装置5の表示画面に表示するとともに、カーソルを移動等させるような制御を行い、後述するように、入力されたパスワードが正しい場合にはパスワードが正しい旨、間違っている場合にはパスワードが間違っている旨の表示をさせる制御を行う。
例えば、演出状態が通常演出状態の場合、演出制御手段510は、本実施形態のスロットマシンSのキャラクタ等を用いて役の当選、入賞等を示唆したり、有利遊技状態への移行抽選に当選したことを示唆する前兆演出や、有利遊技状態への移行の確定を表示する確定演出等を実行する制御を行う。
また、演出制御手段510は、演出状態がボーナス当選演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で、ビッグボーナスが入賞するまで小役等の当選を優先しつつ継続的にビッグボーナスの当選を報知し、演出状態がボーナス演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で小役の当選等を報知する演出を実行する制御を行う。
また、演出制御手段510は、演出状態がCZ演出状態の場合、AT抽選の当選確率が高いことを示唆する特殊演出を実行する制御を行い、演出状態がAT演出状態の場合、複数の役が当選した遊技で所定の役の入賞を容易とするように補助する後述する第1特別演出、第2特別演出を演出表示装置5やスピーカ6又は演出ランプ7等に実行させる制御を行う。また、通常演出状態と同様、特別演出以外にもリプレイ、小役又はビッグボーナスの当選を示唆する演出や、それらの当選の可能性を示唆する演出等を実行する制御を行う。
具体的に、AT演出状態では、演出制御手段510は、内部抽選で複数の打順小役1〜5のうちいずれかの打順小役が当選すると、ベルを入賞させることができるストップボタン16L〜16Rの押し順(正解押し順)を報知する第1特別演出を演出表示装置5やスピーカ6又は演出ランプ7等に実行させる制御を行う。
また、AT演出状態では、演出制御手段510は、内部抽選1〜3で複数の打順リプレイのうちいずれかの打順リプレイが当選すると、リプレイA、B又はDを入賞させることができるストップボタン16L〜16Rの押し順を報知する第2特別演出を演出表示装置5やスピーカ6又は演出ランプ7等に実行させる制御を行う。
また、AT演出状態では、演出制御手段510は、初期回数抽選により決定した初期遊技回数や、上乗せ処理において上乗せ抽選に当選した旨、継続抽選等に当選した旨を演出表示装置5に表示させる制御を行う。
本実施形態では、演出制御手段510が管理する演出に係る状態として、上述の演出状態とは他に、上述の管理サーバSVが発行するパスワードに応じて複数の演出環境がサブメモリ590の演出データ記憶領域に記憶されている。
演出制御手段510は、遊技者によるパスワードの入力に基づいて、複数の演出環境からパスワード情報に応じた一又は複数の演出環境を設定することができる。当該演出環境をスロットマシンSに設定することにより、演出環境を設定しない場合には出現しないキャラクタ(キャラクタの服装やアクセサリ、背景等)を表示(変更)させることや、演出環境を設定しない場合には出力(演奏)されることがない楽曲を選択することができる。
すなわち、演出環境とは、遊技状態には依存することなく、演出環境が設定される際にのみ変更させることができる演出状態の一種である。
なお、遊技者は、通信端末Mの遊技情報管理アプリAPによるパスワード生成要求のための操作の際に、複数の演出環境から1の演出環境を選択することができるようになっている。
(入力情報管理手段520)
入力情報管理手段520は、演出表示装置5に上述のパスワード入力画面が表示されている場合において、遊技者によるジョグダイヤルJDへの所定の操作(パスワード入力操作)によって文字列(記号を含む)が入力されたか否か、換言すると文字列の入力操作の有無を判断するとともに、入力された所定の文字列が、管理サーバSVによって発行されたパスワード(正式なパスワード)と同一か否かを判断する。入力情報管理手段520は、正式なパスワードであると判断した場合には、遊技履歴の管理上においてログアウト状態からログイン状態(特定状態)に移行し、パスワードではないと判断した場合には、ログイン状態には移行しない。
入力情報管理手段520により、正式なパスワードであると判断されたことに基づいて、演出制御手段510は、入力された文字がパスワードである(パスワードが正しい)旨を、また正式なパスワードではないとの判断されたことに基づいて、入力された文字がパスワードとは異なる(パスワードが間違っている)旨を演出表示装置5に表示させる制御を行う。
当該パスワードには、ユーザー情報が含まれており、ログイン状態となることによって、当該遊技者用の個人管理モードとなって、遊技履歴管理手段540は、当該遊技者のユーザ情報と行われた遊技履歴とを関連付けて記憶するようになっている。
(遊技回数カウント手段530)
遊技回数カウント手段(遊技履歴記憶手段)530は、第1カウント手段531と第2カウント手段532とから構成されており、スロットマシンSの遊技回数をカウント(計数)する。
第1カウント手段531は、スロットマシンSの電源投入時から電源切断時までの終日遊技回数(第1遊技回数)をカウントする。
第1カウント手段531は、遊技開始準備状態においてスタートレバー15が操作されたことを契機に送信されるコマンド信号に基づいて、サブメモリ590に設定された第1カウンタ591をのカウント値をインクリメントして終日遊技回数をカウント(計数)するようになっている。終日遊技回数は、ボーナス入賞又は電源切断を契機にリセットされる。
さらに、第1カウント手段531は、スロットマシンSがログイン状態に移行したことに基づいて、その時点での第1カウンタ591のカウント値を第2カウンタ592に引き継ぐ引き継ぎ処理を行う。引き継ぎ処理は、例えば、第1カウンタ591のカウント値を第2カウンタ592に上書きしたり、第2カウンタ592のカウント値を一旦クリアして第1カウンタ591のカウント値と同じ値を代入する態様で行う。
具体的に、ログイン状態となった際の第1カウンタ591のカウント値が、例えば「300」の場合、第1カウント手段531は、当該カウント値である300を第2カウンタ592のカウント値として設定する。なお、引き継ぎ処理後も、第1カウンタ591のカウント値(300)は維持される。
第2カウント手段532は、ログイン状態に移行した直後の遊技から後述するコード化処理が行われるまでの個人遊技回数(第2遊技回数)をカウントする。個人遊技回数の開始時のカウント値は、上述の第1カウント手段531により引き継ぎ処理された値である。
第2カウント手段532は、通常状態(非AT状態)において、第1カウント手段531と同様、遊技開始準備状態においてスタートレバー15が操作されたことに契機に送信されるコマンド信号に基づいて、サブメモリ590に設定された第2カウンタ592のカウント値をインクリメントして通常遊技回数をカウントしている。
また、第2カウント手段532は、AT状態においては、第2カウンタ592のカウントを行わず、AT状態におけるAT遊技回数をサブメモリ590に設定されたAT遊技回数カウンタ593に別途カウントするようになっている。第2カウント手段532は、AT遊技の開始を契機に第2カウンタ592のカウント値をクリアし、AT遊技の終了を契機にAT遊技回数カウンタ593のカウント値をクリアする。
上記処理により、個人遊技回数を計数する第2カウンタ592において、遊技回数を「0」から起算するのではなく、スロットマシンSの実際の遊技回数(電源投入時からの遊技回数又はボーナス終了後からの遊技回数)から起算することになるため、ゲーム数で管理されている有利遊技状態(例えば、CZ状態)の移行ゲーム数を的確に把握することができ、当該情報をスロットマシンSの設定の推測材料として利用することができる。また、AT遊技回数についても同様に設定の推測材料として利用することができる。
(遊技履歴管理手段540)
遊技履歴管理手段(イベント情報記憶手段)540は、スロットマシンSが上述のログイン状態に移行した直後の遊技から後述するコード化処理が行われるまでの個人遊技履歴をサブメモリ590に設定された個人遊技履歴テーブル594に記憶する。個人遊技履歴は、スロットマシンSの電源切断や設定変更の際、又はログアウト時にクリアされる。
ここで遊技履歴には、遊技を行う際に発生したイベントに係るイベント情報やイベント発生時の遊技回数に係る情報等が含まれる。遊技履歴として記憶するイベント情報には、役の当選情報、ボーナスの入賞(特定イベント)情報、CZ状態への移行状況(CZ抽選の当選情報)、AT状態への移行状況(AT抽選の当選情報)、AT状態の継続率、出現率が低いプレミアム演出(イベント)の出現情報等(イベント情報)等が設定されている。
さらに、本実施形態のスロットマシンSにおけるイベント情報には、ログイン状態への移行に基づく個人遊技履歴の記憶開始を示す「開始」が設定されている。
遊技履歴管理手段540は、個人遊技回数として、通常状態時の通常遊技回数(G数)又はAT状態時のAT遊技回数(G数)に関連付けてイベント(種別)やイベントについての詳細情報等をサブメモリ590に設定されている個人遊技履歴テーブル594(図7参照)に記憶する。
なお、図7に示す遊技回数やイベントは、一例であって、発生するイベントやタイミングによって記憶する情報は変化する。
図7に示すように、まず、遊技履歴管理手段540は、ログイン状態に移行した遊技において、上述の引き継ぎ処理された第2カウンタ592のカウント値(通常遊技回数、例えば125G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶するとともに、イベント情報を記憶するイベント領域に個人遊技履歴の記憶を開始した旨の「開始」を記憶する。
そして、遊技者が遊技を開始して、通常状態で、例えば、CZ抽選に当選してCZ状態に移行した場合には、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域に「CZ突入」を記憶するとともに、CZ状態移行時の第2カウンタ592のカウント値(通常遊技回数、例えば325G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶する。
さらに、CZ状態において、AT抽選に当選してAT遊技が開始した場合には、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域に「AT突入」を記憶するとともに、AT遊技開始時の第2カウンタ592のカウント値(通常遊技回数、例えば370G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶し、AT抽選の当選契機役がチェリーであったことを示す「チェリー当選」を個人遊技履歴テーブル594の詳細情報領域に記憶する。その際、第2カウント手段532は、第2カウンタ592のカウント値をクリアする。
また、AT遊技中において、ビッグボーナスに入賞してボーナス遊技が開始した場合には、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域に「ビッグボーナス」を記憶するとともに、ビッグボーナス入賞時のAT遊技回数カウンタ593のカウント値(AT遊技回数、例えば25G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶し、ビッグボーナス終了後は、実際に当該ビッグボーナスで獲得したメダル数を示す「185枚獲得」を個人遊技履歴テーブル594の詳細情報領域に記憶する。
ビッグボーナス終了後、再びAT遊技が開始され、所定のタイミングで継続抽選に当選し、AT終了判定カウンタ204のカウント値が「0」となった場合に、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域にAT遊技が継続する旨の「AT継続」を記憶するとともに、AT終了判定カウンタ204のカウント値が「0」となった時のAT遊技回数カウンタ593のカウント値(AT遊技回数、例えば80G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶する。
そして、AT遊技継続後50GでAT終了判定カウンタ204のカウント値が「0」となった場合に、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域にAT遊技が終了する旨の「AT終了」を記憶し、かつ終了判定カウンタ204のカウント値が「0」となった時の第2カウンタ592のカウント値(AT遊技回数、例えば130G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶するとともに、実際に当該AT遊技で獲得したメダル数を示す「535枚獲得」を個人遊技履歴テーブル594の詳細情報領域に記憶する。その際、第2カウント手段532はAT遊技回数カウンタ593のカウント値をクリアする。
その後、遊技者による所定の操作に基づく遊技履歴情報のコード化が決定された場合に、個人遊技履歴テーブル594のイベント領域に個人遊技履歴の記憶を終了する旨の「遊技終了」を記憶するとともに、遊技履歴情報のコード化が決定された時の第2カウンタ592のカウント値(通常遊技回数、例えば173G)を個人遊技履歴テーブル594の遊技回数領域に記憶する。
(コード化情報生成表示手段550)
コード化情報生成表示手段550は、遊技者によるジョグダイヤルJDの所定の操作に契機に、遊技履歴情報のコード化が決定されたことにより、遊技履歴管理手段540によって個人遊技履歴テーブル594に記憶された個人遊技履歴に基づいて個人遊技履歴情報や特典に係る2次元コード(例えば、バーコード、QRコード(登録商標)等)を生成し、生成した2次元コードを演出表示装置5の表示画面に表示する制御(コード化処理)を行う。
遊技者は、上述の通信端末M(遊技情報管理アプリAP)で上述の2次元コードを読み込むことにより、通信端末Mの遊技情報管理アプリAPで2次元コード化された元の個人遊技履歴等を視認することができる。このように、スロットマシンSはコード化処理を行うことにより、個人遊技履歴等を遊技者に提供可能としている。
なお、上述のように遊技履歴情報のコード化が決定されたことに基づいて、入力情報管理手段520は遊技履歴の管理状態をログイン状態からログアウト状態に移行させる制御を行う。
(個人遊技履歴の記憶に係る主要な流れ)
図8、図9を参照して、遊技履歴の記憶に係る主要な流れを説明する。なお、通信端末M(遊技情報管理アプリAP)によりユーザ情報を管理サーバSVに登録したことが、スロットマシンSが個人遊技履歴を記憶するための前提条件である。
図8に示すように、遊技者が、スロットマシンSに対してジョグダイヤルJDを操作してパスワードを入力すると、入力情報管理手段520は、パスワード入力操作があったと判断する(ステップS100でYES)とともに、入力されたパスワードが管理サーバSVで発行されたものか否かのパスワード判定を行い(ステップS110)、パスワードが正しいと判断した場合は(ステップS120でYES)、遊技履歴の管理上においてログイン状態に移行する(S130)。一方、パスワードが正しくないと判断した場合は(ステップS120でNO)、当該判断に基づいて、演出制御手段510は、演出表示装置5を介してパスワードが間違えている旨の表示をして(ステップS125)、処理をステップS100から再び行う。
第1カウント手段531は、第1カウンタ591のカウント値を第2カウンタ592に上書きする引き継ぎ処理を行い(ステップS140)、遊技履歴管理手段540は、引き継ぎ処理された第2カウンタ592のカウント値(現状の遊技回数)及びイベント情報として「開始」を個人遊技履歴テーブル594においてそれぞれ対応する領域に記憶させる(ステップS150)。
なお、ここまでの一連のステップ(処理)はパスワード入力操作がないと(ステップS100でNO)行われることはない。
以上のステップS100〜S150までの処理により、個人遊技履歴を記憶するための初期処理が終了し、特にステップS150の処理により、ログイン時点における、スロットマシンSの実際の遊技回数(電源投入時からの遊技回数又はボーナス終了後からの遊技回数)と、イベント情報として個人遊技履歴の記憶の「開始」を関連付けて記憶することができるため、例えば、ゲーム数で管理されている有利遊技状態(例えば、CZ状態)の移行ゲーム数を的確に把握することができ、当該個人遊技履歴をスロットマシンSの設定の推測材料として利用することができる。
上述の個人遊技履歴を記憶するための初期処理が終了した後に、図9に示すように、遊技開始準備状態において、スタートレバー15が操作されると(ステップS200でYES)、第2カウント手段532は第2カウンタ592カウント値として「1」カウントする(ステップS210)。スタートレバー15の操作に基づく種々の抽選により、特定役が当選したり、CZ抽選に当選してCZ状態に移行したり、AT抽選に当選してAT状態に移行するイベントが発生すると(ステップS220でYES)、当該イベント情報とインベントが発生した際の第2カウンタ592のカウント値とを関連付けて個人遊技履歴テーブル594に記憶する(ステップS230)。
このように、イベント情報と実際のスロットマシンSの遊技回数(電源投入時からの遊技回数又はボーナス終了後からの遊技回数)と同じである第2カウンタ592のカウント値とを記憶することにより、正確な遊技履歴を管理することができる。なお、イベントが発生しなければ(ステップS220でNO)、ステップS230の処理をスキップして、後述するステップS240以下の処理を行う。
遊技者がこれまで記憶された個人遊技履歴や特典を獲得するために、スロットマシンSに対するジョグダイヤルJDの操作により、コード化が決定すると(S240でYES)、コード化情報生成表示手段550は、個人遊技履歴に基づいて出力される個人遊技履歴や特典に係る2次元コード生成するとともに、当該2次元コードを演出表示装置5の表示画面に表示するコード化処理を行う(ステップS250)。これにより、遊技者は、所有する通信端末Mに当該2次元コードを読み込み、遊技情報管理アプリAPを介して、個人遊技履歴等を視認(利用)することができる。
また、コード化が決定すると、入力情報管理手段520は、遊技履歴の管理上においてログアウト状態に移行する(ステップS260)。一方、ジョグダイヤルJDの操作がされずコード化が決定されない場合は(S240でNO)、ステップS250、S260の処理をスキップして、一連の処理を終了する。
ここまでの一連のステップ(処理)は、遊技開始準備状態においてスタートレバー15が操作されなければ(ステップS200でNO)、行われることはない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、これらの実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上述の実施形態では、遊技履歴管理手段540は、個人遊技履歴のみを記憶するようにしていたが、それに限定されず、スロットマシンSの電源投入時から電源切断時までの終日遊技履歴をサブメモリ590の終日遊技履歴テーブル(図示省略)に記憶してもよい。これにより、終日遊技履歴はログインの有無にかかわらず常に記憶され、個人遊技履歴はログイン状態においてのみ記憶されるものとなるから、非ログイン時(ログアウト時)には、終日遊技履歴のみが記憶され、ログイン時には、終日遊技履歴及び個人遊技履歴が並行して記憶されるようになる。
終日遊技履歴は、電源切断や、スロットマシンSの設定変更の際にサブメモリ590の終日遊技履歴テーブルからクリアされるようにしてもよい。
(変形例2)
上述の実施形態では、第1カウント手段531が管理する終日遊技回数は、ボーナス入賞を契機にリセットされるが、それに限定されず、スロットマシンSの電源投入時から電源切断時まで遊技回数がリセットされない通算遊技回数を併せてカウントするようにしてもよい。また、第1カウント手段531はAT遊技回数をカウントするようにしてもよい。
(変形例3)
上述の実施形態では、遊技者が、管理サーバSVが生成したパスワードを通信端末Mに受信して、当該パスワードをスロットマシンSに入力し、スロットマシンSに表示された2次元コードを、通信端末Mを用いて読み込むようにしているが、それに限定されず、スロットマシンSと通信端末Mとを、無線(赤外線通信やBluetooth(登録商標)等)を利用して、これらの情報をやり取りするようにしてもよい。
(変形例4)
上述の実施形態では、管理サーバSVを採用した遊技履歴ネットワークシステム300により、遊技者に特典を提供するようにしているが、それに限定されず、例えば、スロットマシンSに通信端末Mに対する認証機能を設け、当該認証に基づいて遊技履歴記憶システムが個人遊技履歴の記憶を開始し、通信端末Mに対して当該個人遊技履歴の記憶に基づく特典を提供するようにしてもよい。
具体的には、遊技履歴記憶システムがユニークな識別子を通信端末Mに送信し、通信端末Mは当該識別子を記憶し、遊技履歴記憶システムが無線(赤外線通信やBluetooth(登録商標)等)を利用して、通信端末Mに記憶された識別子に基づいて通信端末Mを識別(認証)することにより、上述の実施形態におけるログイン状態に移行して、個人遊技履歴の記憶を開始するようにする。
1 筐体、3L、3C、3R リール、5 演出表示装置、15 スタートレバー、16L、16C、16Rストップボタン、
100 メイン基板、110 遊技制御手段、130 チャンスゾーン管理手段、150 AT管理手段、160 払出制御手段、200 メインメモリ、201 内部抽選テーブル、202 メインフラグ記憶手段、204 AT終了判定カウンタ、300 遊技履歴ネットワークシステム
500 サブ基板、510 演出制御手段、520 入力情報管理手段、530 遊技回数カウンタ、531 第1カウント手段、532 第2カウント手段、540 遊技履歴管理手段、550 コード化情報生成表示手段、590 サブメモリ、591 第1カウンタ、592 第2カウンタ、593 AT遊技回数カウンタ、594 個人遊技履歴テーブル、600 演出装置
JD ジョグダイヤル、M 通信端末、S スロットマシン、SV 管理サーバ、

Claims (1)

  1. 複数の遊技区間の間での遊技区間の移行を制御する遊技区間制御手段と、遊技履歴を管理可能な遊技情報管理手段とを備える遊技機であって、
    前記遊技情報管理手段は、遊技者の所定の操作による特定状態に移行後の前記遊技履歴と、遊技者の操作とは無関係に記憶される前記特定状態に移行前からの前記遊技履歴とを所定の情報として出力可能であって、
    前記遊技履歴は、少なくとも遊技回数と、獲得した遊技価値に係る情報とを含み、
    前記遊技情報管理手段は、所定の条件を満たしたことを契機に計数された遊技回数、及び獲得した遊技価値を記憶する遊技履歴記憶手段と、遊技中に発生する遊技に係るイベントの情報を前記イベント発生時の前記遊技回数に関連付けて記憶するイベント情報記憶手段とを含み、
    前記複数の遊技区間は、少なくとも通常区間と、前記通常区間よりも遊技価値の獲得量が増加する区間である出玉増加区間とを含み、
    前記イベントは、前記出玉増加区間の開始条件成立に基づき発生する開始イベントと、前記出玉増加区間の終了条件成立に基づき発生する終了イベントと、所定の遊技価値増加条件成立に基づき、前記開始イベントと前記終了イベントとの間に発生する途中イベントとを含み、
    前記遊技履歴記憶手段は、前記途中イベントが発生した場合に、前記終了イベントが発生したことに基づいて、前記開始イベントから前記終了イベントまでに獲得した遊技価値を示す情報を記憶することを特徴とする遊技機。
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