JP6836870B2 - 床暖房パネルおよび床暖房パネル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房パネルおよび床暖房パネル構造に関する。
床暖房床の施工には、床下地の上に、釘類、ねじ類、接着剤などを用いて床暖房パネルを固定し、その上に、接着剤などにより床材を貼り付けることにより行われる。
図1および図2に示すように、通常、床暖房パネル105は、木質材、硬質発泡体などで構成されるパネル基材103と、ポリエチレンなどで構成される熱媒流通パイプ102と、アルミニウム等の金属シートで構成される被覆シート104とを備える。パネル基材103の上面には熱媒流通パイプ収容溝103aが設けられており、熱媒流通パイプ収容溝103a内には、熱媒流通パイプ102が収容されている。そして、パネル基材103の少なくとも一つ(図に示す例では二つ)の角部に、接続部材収容空間106が設けられている。
特許文献1には、「矩形状の板状基材に収納状態に配設される熱媒流通管の出入り口部分が、前記板状基材における角部の切欠部に隣接位置するように配置された床暖房パネルであって、前記熱媒流通管の出入り口部分を構成する複数本の管部分のうちの一部の管部分が、前記板状基材の一辺の長手方向に沿う又は略沿い、かつ、前記複数本の管部分のうちの他の管部分が前記一部の管部分と直交又は略直交する姿勢で配設されている床暖房パネル」に関する発明が開示されている。
そして、特許文献1では、床暖房パネルにおける前記切欠部に配置する床暖房パネル用熱媒ヘッダとして、「前記切欠部内に配置され、かつ、熱源からの熱媒受け入れ接続部および熱源への熱媒戻し接続部を備える本体部分に、前記熱媒流通管の出入り口部分を構成する複数本の管部分のうちの一部の前記管部分と接続する第1接続部と、前記他の管部分と接続する第2接続部とが、直交又は略直交する姿勢で備えられている床暖房パネル用熱媒ヘッダ。」が用いられる。
特許文献1に記載の床暖房パネルによれば、切欠部に接続される熱媒流通パイプの配置の偏りが解消され、板状基材の全体にわたって暖房効果を得ながら、複数の板状基材を隣接状態に並置させるときに、その並置状態の変化に容易に対応することが可能となる、としている。
特開2003−194353号公報
ここで、図3および図4に示すように、床暖房パネル10は、例えば、パネル基材1の少なくとも一つの角部に設けられた、接続部材(図示省略)を収容する接続部材収容空間1eを有しており、熱媒流通パイプ2を収容する熱媒流通パイプ収容溝1aが、パネル基材1の長辺に沿って配置された長辺近傍溝1bと、長辺近傍溝1bから接続部材収容空間に接続された第一出入口1cと、パネル基材1の短辺に沿って配置された溝から接続部材収容空間1eに接続された第二出入口1dとを備えている。
特許文献1の発明では、第一出入口1cおよび第二出入口1dから延びる熱媒流通パイプ2を「複数本の管部分のうちの一部の前記管部分と接続する第1接続部と、前記他の管部分と接続する第2接続部とが、直交又は略直交する姿勢で備えられている床暖房パネル用熱媒ヘッダ」によって、接続することとしている。しかし、熱媒流通パイプ収容溝1aの形成位置および熱媒流通パイプ2の長さにバラツキがあるため、第一出入口1cおよび第二出入口1dから突出する熱媒流通パイプ2の位置および長さが一定ではないため、特許文献1で用いられるような一体型の接続部材では、接続作業が極めて困難である。また、このような一体型の接続部材は、形状が複雑であり、その製造が容易ではないという問題もある。
そこで、本発明者らは、上記の図3および図4に示すような、熱媒流通パイプ2を収容する熱媒流通パイプ収容溝1aが、パネル基材1の長辺に沿って配置された長辺近傍溝1bと、長辺近傍溝1bから接続部材収容空間1eに接続された第一出入口1cと、パネル基材1の短辺に沿って配置された溝から接続部材収容空間1eに接続された第二出入口1dとを備える床暖房パネルに適した接続部材について研究を重ねた。その結果、図5に例示される、熱媒流通パイプ2を外部熱源に接続する外部接続部材40、ならびに、図6または図7に例示される、隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプ2に接続する直線状のパネル間接続部材41およびコの字状のパネル間接続部材42を用いることを考えた。
図5に例示される外部接続部材40においては、第一接続部40aおよび第二接続部40bが隣接する床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続され、第三接続部40cおよび第四接続部40dが外部熱源に接続される。そして、第三接続部40cを介して外部熱源から供給された熱媒は、第一接続部40aを介して一の床暖房パネルに供給され、第二接続部40bおよび第四接続部40dを介して外部熱源に排出され、適切な温度に再加熱され、再度、第三接続部40cおよび第一接続部40aを介して一の床暖房パネルに供給される。
図6に例示される直線状のパネル間接続部材41においては、第一接続部41aおよび第二接続部41bが隣り合う床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続され、図7に例示されるコの字状のパネル間接続部材42においては、第一接続部42aおよび第二接続部42bが隣接する床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続される。これにより、任意の床暖房パネルに供給された熱媒を隣接する床暖房パネルに導出することが可能となる。
そして、図8に示すように、例えば、直線状のパネル間接続部材41によって、隣接する床暖房パネルそれぞれの第二出入口1dに配置された熱媒流通パイプ2同士を接続し、コの字状のパネル間接続部材42によって、隣り合う床暖房パネル11a,11bそれぞれの第一出入口1cに配置された熱媒流通パイプ2同士を接続する。これによって、隣接する床暖房パネル11a,11bに熱媒を流通させることができる。
しかし、図9に示すように、第一出入口1cに配置された熱媒流通パイプ2は、長辺近傍溝1b内に配置されており、熱媒が流通することにより、熱膨張するため、コの字状のパネル間接続部材42が接続部材収容空間1e内で長手方向(図中の白抜き矢印方向)に移動し、直線状のパネル間接続部材41に接触する場合がある。このような接触が発生すると、音鳴りが発生し、床暖房フロアとしての使用感を劣化させる。この問題は、直線状のパネル間接続部材41に替えて、図5に例示される外部接続部材40を用いた場合でも同様に発生する。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、接続作業が容易であり、かつ施工後に床暖房フロアとしての使用感を劣化させることのない床暖房パネルおよび床暖房パネル構造を提供することを目的とする。
本発明は、下記の床暖房パネルおよび床暖房パネル構造を要旨とする。
(1)矩形状のパネル基材と、
熱媒流通パイプと、
を備える床暖房パネルであって、
前記パネル基材の上面に設けられた、前記熱媒流通パイプを収容する熱媒流通パイプ収容溝と、
前記パネル基材の少なくとも一つの角部に設けられた、前記熱媒流通パイプを外部熱源に接続する外部接続部材および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプに接続するパネル間接続部材を収容する接続部材収容空間とを備え、
前記熱媒流通パイプ収容溝が、
前記パネル基材の長辺に沿って配置された長辺近傍溝と、
前記長辺近傍溝から前記接続部材収容空間に接続された第一出入口と、
前記パネル基材の短辺に沿って配置された溝から前記接続部材収容空間に接続された第二出入口とを備え、
前記長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプの伸びを規制する伸び規制手段を備える、
床暖房パネル。
(2)前記伸び規制手段が、前記接続部材収容空間内で前記パネル間接続部材の移動を規制する、
上記(1)の床暖房パネル。
(3)前記パネル間接続部材が、前記長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプと、隣接する他の床暖房パネルの前記長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプを接続する、コの字状のパネル間接続部材である、
上記(1)または(2)に記載の床暖房パネル。
(4)前記伸び規制手段が、前記長辺近傍溝内で、収容された前記熱媒流通パイプの軸方向の移動を規制する、
上記(1)に記載の床暖房パネル。
(5)矩形状のパネル基材および熱媒流通パイプを備える複数の床暖房パネルをつなぎ合わせた床暖房パネル構造であって、
前記パネル基材の上面に設けられた、前記熱媒流通パイプを収容する熱媒流通パイプ収容溝と、
前記パネル基材の少なくとも一つの角部に設けられた、前記熱媒流通パイプを外部熱源に接続する外部接続部材および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプに接続するパネル間接続部材を収容する接続部材収容空間とを備え、
前記熱媒流通パイプ収容溝が、
前記パネル基材の長辺に沿って配置された長辺近傍溝と、
前記長辺近傍溝から前記接続部材収容空間に接続された第一出入口と、
前記パネル基材の短辺に沿って配置された溝から前記接続部材収容空間に接続された第二出入口とを備え、
前記外部接続部材と前記パネル間接続部材との間、または、前記パネル間接続部材と前記パネル間接続部材との間に、長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプの伸びを規制するスペーサを備える、
床暖房パネル構造。
(6)矩形状のパネル基材および熱媒流通パイプを備える複数の床暖房パネルをつなぎ合わせた床暖房パネル構造であって、
前記パネル基材の上面に設けられた、前記熱媒流通パイプを収容する熱媒流通パイプ収容溝と、
前記パネル基材の少なくとも一つの角部に設けられた、前記熱媒流通パイプを外部熱源に接続する外部接続部材および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプに接続するパネル間接続部材を収容する接続部材収容空間とを備え、
前記熱媒流通パイプ収容溝が、
前記パネル基材の長辺に沿って配置された長辺近傍溝と、
前記長辺近傍溝から前記接続部材収容空間に接続された第一出入口と、
前記パネル基材の短辺に沿って配置された溝から前記接続部材収容空間に接続された第二出入口とを備え、
前記長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプに接続されるパネル間接続部材を前記接続部材収容空間内で固定する固定具を備える、
床暖房パネル構造。
本発明によれば、接続作業が容易であり、かつ施工後に床暖房フロアとしての使用感を劣化させることのない床暖房パネルおよび床暖房パネル構造を提供することができる。
従来の床暖房パネルを例示した斜視図 図1の部分断面図 従来の床暖房パネルにおけるパネル基材を例示した図 従来の床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 本実施形態に係る外部接続部材を例示した斜視図 本実施形態に係る直線状のパネル間接続部材を例示した斜視図 本実施形態に係るコの字状のパネル間接続部材を例示した斜視図 従来の床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)において、本実施形態に係るパネル間接続部材を接続した状態を示す部分拡大図 図8の床暖房パネルに熱媒を流通させた状態を示す部分拡大図 本実施形態に係る床暖房パネルの部分断面図 本実施形態に係る床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 第二の本実施形態に係る床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 第三の本実施形態に係る床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 第四の本実施形態に係る床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 第五の本実施形態に係る床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 本実施形態に係る床暖房パネル構造に用いられる床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図 第二の本実施形態に係る床暖房パネル構造に用いられる床暖房パネル(ただし、被覆シートは省略)の角部を拡大した図
以下、図を用いて本実施形態に係る床暖房パネルおよび床暖房パネル構造を説明する。
1.本実施形態に係る床暖房パネル
本実施形態に係る床暖房パネルの基本的な構造は、従来技術のそれと同様である。すなわち、図10に示すように、床暖房パネル10は、木質材、硬質発泡体などで構成されるパネル基材1と、ポリエチレンなどで構成される熱媒流通パイプ2とを備える。さらに、必要に応じてアルミニウム等の金属シートで構成される被覆シート6を備えてもよい。パネル基材1の上面には熱媒流通パイプ収容溝1aが設けられており、熱媒流通パイプ収容溝1a内には、熱媒流通パイプ2が収容されている。そして、パネル基材1の少なくとも一つの角部に、接続部材収容空間(図示省略)が設けられている。
パネル基材1は、いくつかのサイズの組み合わせにより、必要面積の放熱部を構成するものであり、例えば、厚さが9mm、12mm、15mmなど、巾が450mm、900mmなど、長さが900mm、1800mmなどである。合板などの木質材、ポリエチレンなどの発泡樹脂を用いることができる。耐荷重性および寸法安定性に優れているため、合板等の木質パネルを用いるのが好ましい。熱媒流通パイプ収容溝1aは、施工する床暖房フロアに求められる性能に応じて、パネル基材1の全面または一部に設けられる。
熱媒流通パイプ2は、例えば、架橋ポリエチレンなどからなる、内径5〜10mmの断面円形の管である。管内に温水などの熱媒を流通させることにより床暖房パネル全体を温めるためのものである。
そして、図11に示すように、床暖房パネル10a,10bは、例えば、パネル基材1の少なくとも一つの角部に接続部材収容空間1eが設けられており、直線状のパネル間接続部材41およびコの字状のパネル間接続部材42が収容されている。また、熱媒流通パイプ2を収容する熱媒流通パイプ収容溝1aは、パネル基材1の長辺近傍において、長辺に沿って配置された長辺近傍溝1bと、長辺近傍溝1bから接続部材収容空間1eに接続された第一出入口1cと、パネル基材1の短辺に沿って配置された溝から接続部材収容空間1eに接続された第二出入口1dとを備えている。すなわち、第一出入口1cと第二出入口1dとは互いに直交するように接続部材収容空間1eに開口している。熱媒流通パイプ2は、温度ムラを防止する観点から、例えば、一方の終端が第一出入口1cに、他方の終端が第二出入口1dにそれぞれ配置するように、熱媒流通パイプ収容溝1a内に収容される。
接続部材収容空間1eは、パネル基材1の表面から裏面までを切欠いて構成してもよいし、パネル基材1の表面側のみ彫り、裏面側を残す構成でもよい。いずれの構成を採用するか、収容される接続部材の種類に応じて決めればよい。また、接続部材収容空間1eは、パネル基材1の四隅のうち、一つまたは二つの角部を設けるのがよい。床暖房パネルの両側に隣接する床暖房パネルと熱媒を流通させる場合には、二つの角部を設けたパネル基材1を用いる。床暖房パネルの片側に隣接する床暖房パネルと熱媒を流通させる場合には、一つの角部を設けたパネル基材1を用いる。このように、隣接する床暖房パネル同士を接続することにより、要求面積に応じた床暖房パネル構造を施工することができる。また、外部熱源からの配管を少なくすることができる。
本実施形態に係る接続部材としては、図11に示す、直線状のパネル間接続部材41およびコの字状のパネル間接続部材42の他に、外部接続部材40を用いることができる。本実施形態に係る接続部材の材質は、金属のほか、プラスチックなどを用いることができる。強度、耐久性の観点からは、金属製のものが好ましい。図5には、熱媒流通パイプ2を外部熱源に接続するための外部接続部材40を示し、図6には、隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプ2に接続するための直線状のパネル間接続部材41を示し、図7には、隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプ2に接続するためのコの字状のパネル間接続部材42を示している。
図5に例示される外部接続部材40においては、第一接続部40aおよび第二接続部40bが隣接する床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続され、第三接続部40cおよび第四接続部40dが外部熱源に接続される。そして、第三接続部40cを介して外部熱源から供給された熱媒は、第一接続部40aを介して一の床暖房パネルに供給され、第二接続部40bおよび第四接続部40dを介して外部熱源に排出され、適切な温度に再加熱され、再度、第三接続部40cおよび第一接続部40aを介して一の床暖房パネルに供給される。
図6に例示される直線状のパネル間接続部材41においては、第一接続部41aおよび第二接続部41bが隣り合う床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続され、図7に例示されるコの字状のパネル間接続部材42においては、第一接続部42aおよび第二接続部42bが隣接する床暖房パネルそれぞれの熱媒流通パイプ2に接続される。これにより、例えば、任意の床暖房パネル10aに供給された熱媒を直線状のパネル間接続部材41を介して隣接する床暖房パネル10bに供給し、また床暖房パネル10bに供給された熱媒をコの字状のパネル間接続部材42を介して隣接する床暖房パネル10aに供給することが可能となる。なお、コの字状のパネル間接続部材42の形状としては、図に示すコの字のほか、Uの字、Vの字などの形状でもよい(以下、同じ)。
このとき、前掲の図9に示すように、第一出入口1cに配置された熱媒流通パイプ2は、長辺近傍溝1b内に配置されており、熱媒が流通することにより、熱膨張するため、コの字状のパネル間接続部材42が接続部材収容空間1e内で長手方向(図中の白抜き矢印方向)に移動するが、例えば、接続部材収容空間1e内には突起部(伸び規制手段)5が設けられており、この突起部5が、熱媒流通パイプ2の伸びによるパネル間接続部材42の接続部材収容空間1e内での移動を規制することができる。このため、コの字状のパネル間接続部材42の直線状のパネル間接続部材41への接触を抑制し、音鳴りを効果的に防止することが可能となる。
図11に示す例では、隣接する床暖房パネル10a,10b間において相互に熱媒の供給をする場合の例を示したが、図12に示す例では、図11に示す例において、直線状のパネル間接続部材41に替えて、外部接続部材40を用いている。図12に示すように、この実施形態においては、例えば、外部接続部材40を介して任意の床暖房パネル10aに供給された熱媒を外部熱源に排出し、再加熱され、その熱媒が外部接続部材40を介して隣接する床暖房パネル10bに供給される。また、床暖房パネル10bに供給された熱媒をコの字状のパネル間接続部材42を介して隣接する床暖房パネル10aに供給することが可能である。
この場合も、熱媒流通パイプ2の熱膨張によりコの字状のパネル間接続部材42が接続部材収容空間1e内で長手方向に移動するが、伸び規制手段として設けられた突起部5が、パネル間接続部材42の接続部材収容空間1e内での移動を規制でき、コの字状のパネル間接続部材42の外部接続部材40への接触を抑制し、音鳴りを効果的に防止することが可能となる。図11では、隣接する床暖房パネル10a,10bの双方の接続部材収容空間1e内に突起部(伸び規制手段)5を設けた例を示しているが、突起部(伸び規制手段)5は、隣り合う床暖房パネル10a,10bの少なくとも一方の接続部材収容空間1e内に設けられておればよい。また、図11では、第一出入口1cと第二出入口1dとの間の内壁から接続部材収容空間1e内の任意の位置まで突出させた構成を示しているが、隣接する床暖房パネル10a,10bの接触面まで突出させた構成であってもよい。
図12に示す例は、床暖房パネルの側面部から熱媒を排出する、いわゆる床上配管の場合の例であるが、パネル基材の底部に落とし込み穴を設け、落とし込み穴を介して床暖房パネルの底部から熱媒を排出する、いわゆる床下配管であっても、本発明の効果が得られることは言うまでもない。
伸び規制手段としては、図11および図12に示すように、部材収納空間1e内において、第一出入口1cと第二出入口1dとの間の内壁から突出させた構成のものがよいが、このような例に限られない。例えば、図13に示すように、部材収納空間1eの内壁からは離れた位置に島状凸部5aを設けてもよい。図13では、隣接する床暖房パネル10c,10dの双方の接続部材収容空間1e内に島状凸部5aを設けた例を示しているが、島状凸部5aは、隣り合う床暖房パネル10c,10dの少なくとも一方の接続部材収容空間1e内に設けられておればよい。
図14に示すように、伸び規制手段としては、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2の終端部に大径部2aを設けるとともに、長辺近傍溝1bに大径部2aを収容するための大径部収容凹部1fを設けることにより、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2の伸びを規制するものであってもよい。例えば、大径部2aは、その断面形状(熱媒流通パイプ2の軸方向に垂直な断面における形状)が円形、楕円形、多角形等であり、大径部収容凹部1fは、大径部2aの形状に沿った凹部である。そして、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2が伸びたときに、大径部2aが大径部収容凹部1fの内壁に接触することにより、伸びを規制することが可能となる。図14では、隣接する床暖房パネル10e,10fの双方に大径部2aおよび大径部収容凹部1fを設けた例を示しているが、隣り合う床暖房パネル10e,10fの少なくとも一方に設けられておればよい。
図15に示すように、伸び規制手段としては、コの字状のパネル間接続部材42の先端部付近に鍔部42cを設けるとともに、長辺近傍溝1bに鍔部42cを収容するための鍔部収容凹部1gを設けることにより、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2の伸びを規制するものであってもよい。例えば、鍔部42cは、その断面形状が円形、楕円形、多角形等であり、鍔部収容凹部1gは、鍔部42cの形状に沿った凹部である。そして、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2が伸びたときに、鍔部42cが鍔部収容凹部1gの内壁に接触することにより、伸びを規制することが可能となる。図15では、隣接する床暖房パネル10g,10hの双方に鍔部42cおよび鍔部収容凹部1gを設けた例を示しているが、隣り合う床暖房パネル10g,10hの少なくとも一方に設けられておればよい。
なお、図13〜図15は、直線状のパネル間接続部材41およびコの字状のパネル間接続部材42を用いる例を示しているが、直線状のパネル間接続部材41に代えて、外部接続部材40を用いる場合でも、同様の効果が得られることは言うまでもない。また、図11〜図15に示す構成の伸び規制手段は、熱媒流通パイプ収納溝1aおよび部材収納空間1eを形成するためのNC加工時に同時に形成することができる。
2.本実施形態に係る床暖房パネル構造
前項で説明した床暖房パネルを施工することにより、本実施形態に係る床暖房パネル構造が得られる。また、前項で説明した床暖房パネルを用いなくても、例えば、図16に示すように、一の床暖房パネル10kと他の床暖房パネル10lとを下地床に、さらに、それぞれの熱媒流通パイプ2を部材収納空間1e内において接続部材41,42で接続したのちに、接続部材41,42の間に発泡樹脂、ゴムなどのクッション性を有する素材からなるスペーサ5bを取り付けることによって床暖房パネル構造を施工してもよい。
これにより、矩形状のパネル基材1と熱媒流通パイプ2、さらに、必要に応じて被覆シート3を備える複数の床暖房パネル10k,10lをつなぎ合わせた床暖房パネル構造であって、パネル基材1の上面に設けられた、熱媒流通パイプ2を収容する熱媒流通パイプ収容溝1aと、パネル基材1の少なくとも一つの角部に設けられた、熱媒流通パイプ2を外部熱源に接続する外部接続部材40および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプ2に接続するパネル間接続部材41,42を収容する接続部材収容空間1eとを備え、熱媒流通パイプ収容溝1aが、パネル基材1の長辺に沿って配置された長辺近傍溝1bと、長辺近傍溝1bから接続部材収容空間1eに接続された第一出入口1cと、パネル基材1の短辺に沿って配置された溝から接続部材収容空間1eに接続された第二出入口1dとを備え、外部接続部材40とパネル間接続部材42との間、または、パネル間接続部材41とパネル間接続部材42との間に、長辺近傍溝1aに収容された熱媒流通パイプ2の伸びを規制するスペーサ5bを備える、床暖房パネル構造が得られる。
このような構成であれば、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2が伸びたときに、コの字状のパネル間接続部材42の移動を制限し、接続部材同士の接触を効果的に防止することができる。
図16は、部材収納空間1eにスペーサ5bを貼り付ける例を示しているが、接続部材41および接続部材42の対向面(接触が想定される面)の少なくとも一方にスペーサ5bを貼り付けることによって、床暖房パネル構造を構成してもよい。この場合も、パネル間接続部材41とパネル間接続部材42との間に、長辺近傍溝1aに収容された熱媒流通パイプ2の伸びを規制するスペーサを設けることになり、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2が伸びたときに、コの字状のパネル間接続部材42の移動を制限し、接続部材同士の接触を効果的に防止することができる。
なお、図16は、直線状のパネル間接続部材41およびコの字状のパネル間接続部材42を用いる例を示しているが、直線状のパネル間接続部材41に代えて、外部接続部材40を用いる場合でも、同様の効果が得られることは言うまでもない。
図17に示すように、コの字状のパネル間接続部材42の一部に、貫通孔(図示省略)を有する固定板部42dを設けており、この固定板部42dの貫通孔にビスなどの固定具7を挿入し、締め付けることにより、コの字状のパネル間接続部材42の移動を制限することが可能となる。これにより、長辺近傍溝1bに収容される熱媒流通パイプ2の伸びを規制するものであってもよい。図17では、隣接する床暖房パネル10i,10jの双方の接続部材収容空間1e内において固定板部42dを介してコの字状のパネル間接続部材42が固定される例を示しているが、隣り合う床暖房パネル10i,10jの少なくとも一方の接続部材収容空間1e内において固定されておればよい。
本発明によれば、接続作業が容易であり、かつ施工後に床暖房フロアとしての使用感を劣化させることのない床暖房パネルおよび床暖房パネル構造を提供することができる。
1 パネル基材
1a 熱媒流通パイプ収容溝
1b 長辺近傍溝
1c 第一出入口
1d 第二出入口
1e 接続部材収容空間
1f 大径部収容凹部
2 熱媒流通パイプ
2a 大径部
3 熱媒流通パイプ(外部熱源接続用)
5 突起部(伸び規制手段)
5a 島状凸部
5b スペーサ
6 被覆シート
7 固定具(ビス)
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、10j、10k、10l 床暖房パネル
40 外部接続部材
40a 第一接続部
40b 第二接続部
40c 第三接続部
40d 第四接続部
41 直線状のパネル間接続部材
41a 第一接続部
41b 第二接続部
42 コの字状のパネル間接続部材
42a 第一接続部
42b 第二接続部
42c 鍔部
42d 固定板部
105 床暖房パネル
103 パネル基材
102 熱媒流通パイプ
104 被覆シート
103a 熱媒流通パイプ収容溝
106 接続部材収容空間

Claims (6)

  1. 矩形状のパネル基材と、
    熱媒流通パイプと、
    を備える床暖房パネルであって、
    前記パネル基材の上面に設けられた、前記熱媒流通パイプを収容する熱媒流通パイプ収容溝と、
    前記パネル基材の少なくとも一つの角部に前記パネル基材の表面側のみを彫って設けられた、前記熱媒流通パイプを外部熱源に接続する外部接続部材および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプに接続するパネル間接続部材を収容する接続部材収容空間とを備え、
    前記熱媒流通パイプ収容溝が、
    前記パネル基材の長辺に沿って配置された長辺近傍溝と、
    前記長辺近傍溝から前記接続部材収容空間に接続された第一出入口と、
    前記パネル基材の短辺に沿って配置された溝から前記接続部材収容空間に接続された第二出入口とを備え、
    前記接続部材収容空間は、前記長辺の方向における前記第一出入口と前記第二出入口との間に、前記長辺近傍溝に収容された前記熱媒流通パイプの伸びを規制する突起部を備える、
    床暖房パネル。
  2. 前記パネル基材の側面には、前記外部熱源に接続するための前記熱媒流通パイプを外部に出すための開口を備える、
    請求項1に記載の床暖房パネル。
  3. 前記接続部材収容空間が、前記長辺方向および前記短辺方向の双方において前記パネル基材の側面に連続している、
    請求項1または2に記載の床暖房パネル。
  4. 前記突起部が、内壁から離れた位置の島状突起物である
    請求項1から3までのいずれかに記載の床暖房パネル。
  5. 矩形状のパネル基材および熱媒流通パイプを備える複数の床暖房パネルをつなぎ合わせた床暖房パネル構造であって、
    前記パネル基材の上面に前記パネル基材の表面側のみを彫って設けられた、前記熱媒流通パイプを収容する熱媒流通パイプ収容溝と、
    前記パネル基材の少なくとも一つの角部に設けられた、前記熱媒流通パイプを外部熱源に接続する外部接続部材および/または隣接する他の床暖房パネルの熱媒流通パイプに接続するパネル間接続部材を収容する接続部材収容空間とを備え、
    前記熱媒流通パイプ収容溝が、
    前記パネル基材の長辺に沿って配置された長辺近傍溝と、
    前記長辺近傍溝から前記接続部材収容空間に接続された第一出入口と、
    前記パネル基材の短辺に沿って配置された溝から前記接続部材収容空間に接続された第二出入口とを備え、
    前記外部接続部材と前記パネル間接続部材とがそれぞれ対向する面のうち、少なくとも一方の面、または、前記パネル間接続部材と前記パネル間接続部材とがそれぞれ対向する面のうち、少なくとも一方の面貼り付けられた、スペーサを備える、
    床暖房パネル構造。
  6. 前記パネル基材の側面には、前記外部熱源に接続するための前記熱媒流通パイプを外部に出すための開口を備える、
    請求項5に記載の床暖房パネル構造。
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