JP6294681B2 - 全館空調用建具 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅等の建物に全館空調システムを導入した際に用いられる全館空調用建具に関する。
従来、住宅等の建物に設けられ、複数の部屋全体を一台の空調機で効率よく換気や冷暖房を行うことが可能な全館空調システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
空調機から建物内の各部屋に供給された空気は、例えば廊下等に設けられたリターン口を通じて排出されるため、部屋と廊下等との間には通気口が設けられる。すなわち、例えば部屋と廊下等との間の壁に通気用の欄間を設けたり、ガラリ付きの通気用孔を設けたりする場合がある。特許文献1に記載の全館空調システムにおいては室内ドア等の建具に通気口が設けられており、建物内に空気を循環させる際に、空気が当該通気口を通過するように構成されている。
特開2012−021758号公報
ところで、建具に通気口を設ける場合には、例えば建具に形成された開口に複数の羽板が取り付けられてなるガラリ等が採用される場合があった。このようなガラリには、室内と室外との間における視線を遮りつつ、通気を確保できるという利点がある。
しかしながら、建具に設けられるガラリは、特に隠されているわけではなく、正面から見て目立つ存在であるため、建具自体の見栄えを損ねる場合があった。
本発明の課題は、通気を確保しつつ見栄えのよい全館空調用建具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物に全館空調システムを導入した際に、室内(例えば部屋1)と室外(例えば廊下2)との間の開口部3に設けられる全館空調用建具10において、
中央に配置される中央板11と、
前記中央板11の左右両側に配置される端部用板12,13と、
前記中央板11と前記左右の端部用板12,13との間に形成されるスリット14,14と、
前記スリット14,14を保持した状態で前記中央板11と前記左右の端部用板12,13とを接合する複数の接合部材15(例えばダボ15)と、を備えており、
前記中央板11の左右両側端部と前記左右の端部用板12,13における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部20(25)とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部30(35)とされており、
前記凸状部30(35)の突端は、前記凹状部20(25)の突端よりも当該凹状部20(25)の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
前記接合部材15の長さ寸法は、前記中央板11の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴15a(例えばダボ穴15a)の深さ寸法と、前記左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴15a(例えばダボ穴15a)の深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、中央板11の左右両側端部と、左右の端部用板12,13における中央板側端部のうち、一方は凹状部20(25)とされ、他方は凸状部30(35)とされているので、スリット14,14は、凹状部20(25)の表面と凸状部30(35)の表面とに沿って形成されることになる。しかも、凸状部30(35)の突端は、凹状部20(25)の突端よりも当該凹状部20(25)の凹み側に入り込んだ位置に配置されているので、スリット14,14は、建具10の一面側から他面側にかけて真っすぐに抜ける単純な形態とは異なり、建具10の一面側から他面側にかけて、かつ建具10自体の幅方向に沿って変形した状態(例えば屈曲したり、湾曲したりする状態)となる。
これによって、室内と室外との間における視線を遮りつつ、通気を確保できるのは勿論のこと、建具10を正面から見た場合に、例えばガラリ等に比してスリット14,14の存在が目立たなくなる。さらに、中央板11と左右の端部用板12,13とを接合する複数の接合部材15も、建具10を正面から見た場合に目立たないので、見栄えがよくなる。
また、請求項1に記載の発明によれば、接合部材15の長さ寸法は、中央板11の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴15aの深さ寸法と、左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴15aの深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されているので、当該接合部材15によって中央板11と左右の端部用板12,13とを確実に接合しつつ、中央板11と左右の端部用板12,13との間にスリット14,14を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物に全館空調システムを導入した際に、室内(例えば部屋1)と室外(例えば廊下2)との間の開口部3に設けられる全館空調用建具10において、
中央に配置される中央板11と、
前記中央板11の左右両側に配置される端部用板12,13と、
前記中央板11と前記左右の端部用板12,13との間に形成されるスリット14,14と、
前記スリット14,14を保持した状態で前記中央板11と前記左右の端部用板12,13とを接合する複数の接合部材15(例えばダボ15)と、を備えており、
前記中央板11の左右両側端部と前記左右の端部用板12,13における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部20(25)とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部30(35)とされており、
前記凸状部30(35)の突端は、前記凹状部20(25)の突端よりも当該凹状部20(25)の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
前記中央板11と前記左側の端部用板12とを接合する前記接合部材15と、前記中央板11と前記右側の端部用板13とを接合する前記接合部材15は、建具10の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、中央板11と左側の端部用板12とを接合する接合部材15と、中央板11と右側の端部用板13とを接合する接合部材15は、建具10の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に配置されているので、当該少なくとも三箇所以上に配置された接合部材15によって、中央板11と左右の端部用板12,13とをバランス良く確実に接合することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物に全館空調システムを導入した際に、室内(例えば部屋1)と室外(例えば廊下2)との間の開口部3に設けられる全館空調用建具10において、
中央に配置される中央板11と、
前記中央板11の左右両側に配置される端部用板12,13と、
前記中央板11と前記左右の端部用板12,13との間に形成されるスリット14,14と、
前記スリット14,14を保持した状態で前記中央板11と前記左右の端部用板12,13とを接合する複数の接合部材15(例えばダボ15)と、を備えており、
前記中央板11の左右両側端部と前記左右の端部用板12,13における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部20(25)とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部30(35)とされており、
前記凸状部30(35)の突端は、前記凹状部20(25)の突端よりも当該凹状部20(25)の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
前記接合部材15は、その直径が建具10自体の厚み寸法よりも短く設定された略円柱状のダボ15であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、接合部材15は、その直径が建具10自体の厚み寸法よりも短く設定された略円柱状のダボ15であるため、スリット14,14を利用した通気の障害になりにくい。これによって、建具10における良好な通気性を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図2〜図5に示すように、請求項2または3に記載の全館空調用建具10において、
前記接合部材15の長さ寸法は、前記中央板11の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴15a(例えばダボ穴15a)の深さ寸法と、前記左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴15a(例えばダボ穴15a)の深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、接合部材15の長さ寸法は、中央板11の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴15aの深さ寸法と、左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴15aの深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されているので、当該接合部材15によって中央板11と左右の端部用板12,13とを確実に接合しつつ、中央板11と左右の端部用板12,13との間にスリット14,14を確保することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の全館空調用建具10において、
前記中央板11と前記左右の端部用板12,13の上端面間および下端面間に架け渡されて固定される連結部材16を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、中央板11と左右の端部用板12,13の上端面間および下端面間に架け渡されて固定される連結部材16を備えるので、当該連結部材16によって中央板11と左右の端部用板12,13とを確実に連結することができる。そして、複数の接合部材15と連結部材16とを併用して中央板11と左右の端部用板12,13とを繋げることができるので、中央板11と左右の端部用板12,13との間にスリット14,14が形成されていても、建具10自体の強度が低減することを抑制できる。
本発明によれば、通気を確保しつつ見栄えのよい全館空調用建具を提供することができる。
全館空調用建具が室内と室外との間の開口部に設けられた状態を示す断面図である。 全館空調用建具を示す正面図である。 中央板と端部用板との接合状態の一例を示す部分拡大断面図である。 中央板と端部用板との接合状態の他の一例を示す部分拡大断面図である。 中央板と端部用板との連結状態の一例を示す部分拡大斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5において符号10は、全館空調用建具を示す。この全館空調用建具10は、建物に全館空調システムを導入した際に、図1に示すように、例えば居室等の部屋1である室内と、例えば廊下2等である室外との間の開口部3に設けられるドアである。開口部3は、部屋1と廊下2とを仕切る壁4(内壁)に形成されている。
なお、本実施の形態においては、室内を居室等の部屋1とし、室外を廊下2としたが、これに限られるものではない。
全館空調システムは、図示はしないが、一つの室内機によって建物全館の空調を行うためのものである。
室内機は、例えば天井裏等の収納スペースに収納されており、建物内の各部屋(例えば部屋1)には空気の吹出口が設けられている。また、室内機と吹出口は給気ダクトによって接続されている。さらに、各部屋内の空気は、例えば廊下2等に設けられたリターン口を通じて室内機側に換気される。また、室内機には、リターン口を通じて換気された空気を屋外に排気したり、屋外の新鮮な空気を取り入れたりするためのダクトを備える。
全館空調用建具10は、このような全館空調システムにおいて、各部屋内の空気をリターン口まで流通させるために必要となる。すなわち、給気ダクトから部屋1に給気された空気は、全館空調用建具10のスリット14(後述する)を通じて廊下2に流れるように構成されている。
そして、全館空調用建具10は、開口部3に設けられたドア枠3aとセットで用いられる。また、全館空調用建具10は、蝶番3bを介してドア枠3aに取り付けられている。すなわち、当該全館空調用建具10は、開き戸として用いられている。ただし、開き戸に限られるものではなく、引戸として用いられてもよいものとする。
当該全館空調用建具10は、中央板11と、左右の端部用板12,13と、スリット14,14と、複数の接合部材15と、連結部材16と、ハンドル17と、を備える。
中央板11は、全館空調用建具10の中央に配置されるものであり、端部用板12,13よりも幅広に形成されている。
また、中央板11の左右両側端部は、図1等に示すように、平断面視において中央が凹む凹状部20,20とされている。
凹状部20は、図3に示すように、建具10の一面側から他面側にかけて円弧状に形成された窪み形状とされている。
左右の端部用板12,13は、中央板11の左右両側に配置されることによって全館空調用建具10の左右の端部を構成するものであり、左右対称に形成されている。
また、左右の端部用板12,13における中央板側端部は、図1等に示すように、平断面視において中央が出っ張る凸状部30,30とされている。
凸状部30は、図3に示すように、建具10の一面側から他面側にかけて円弧状に形成された膨らみ形状とされている。
スリット14は、中央板11と左側の端部用板12との間、中央板11と右側の端部用板13との間のそれぞれに形成される隙間を指している。
当該スリット14,14によれば、部屋1と廊下2との間における通気を確保することができる。なお、図1における双方向矢印は、スリット14,14を通過する空気の流れを表している。
凹状部20および凸状部30、スリット14についてより詳細に説明すると、凹状部20および凸状部30は、建具10の上下に亘って連続する凹条および凸条とされている。
さらに、図3に示すように、凸状部30の突端は、凹状部20の突端よりも当該凹状部20の凹み(窪み)側に入り込んだ位置に配置されている。すなわち、凹状部20と凸状部30は、正面視において重なり合う(オーバーラップする)こととなり、建具10に正対する場合においては視線が抜けない状態となっている。
なお、凹状部20の突端とは、当該凹状部20の凹みの両側(建具10の一面側付近および他面側付近)に位置する鋭角部分を指している。
そして、スリット14は、上述のように中央板11と左右の端部用板12,13との間に形成されるため、凹状部20の表面と凸状部30の表面とに沿って形成されることになる。
したがって、本実施の形態のスリット14は、平断面視において、建具10の一面側から他面側にかけて弧を描くようにして形成されている。換言すれば、当該スリット14は、直線的ではなく、建具10自体の幅方向に沿って変形した状態(ここでは湾曲した状態)となる。
また、スリット14は、建具10の上下方向に沿って縦長に形成されており、建具10の上方および下方に向かって開放された状態となっている。
なお、本実施の形態のスリット14は、上述のように湾曲した状態になっているものとしたが、これに限られるものではない。すなわち、凹状部20および凸状部30の断面形状次第で、平断面視におけるスリット14の形状を変更することができる。
例えば図4に示す例では、前記凹状部20とは異なる形状の凹状部25と、前記凸状部30とは異なる形状の凸状部35とが採用されている。
凹状部25は、建具10の一面側付近および他面側付近に設けられ、先端が鋭角に形成された突出部26,26と、当該突出部26,26間に位置する断面略コ字状の凹部27と、を有する。
凸状部35は、建具10の一面側および他面側から、当該建具10の厚み方向中央に向かって徐々に狭まるようにして傾斜する傾斜部36,36と、当該傾斜部36,36の突端であって、かつ建具10の厚み方向中央に位置する凸部37と、を有する。
このような構成の凹状部25および凸状部35であれば、当該凹状部25と凸状部35との間に形成されるスリット14は、複数の屈曲部分を有するような状態となる。特に図4に示す例の場合は、凸部37が傾斜部36,36の突端からさらに突出しており、凹状部25の凹部27に深く入り込んだ状態となっているため、スリット14の内部が覗きにくい状態となっている。
また、本実施の形態においては、中央板11の左右両側端部に凹状部20(25)が形成されるものとしたが、これに限るものではなく、左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成されるものとしてもよい。
同様に、本実施の形態においては、左右の端部用板12,13の中央板側端部に凸状部30(35)が形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、中央板11の左右両側端部に形成されるものとしてもよい。
さらに、中央板11の一端部を凹状部20(25)とし、他端部を凸状部30(35)としてもよい。また、一方の端部用板12(13)の中央板側端部を凹状部20(25)とし、他方の端部用板13(12)の中央板側端部を凸状部30(35)としてもよい。
続いて、接合部材15は、スリット14,14を保持した状態で中央板11と左右の端部用板12,13とを接合するものである。
本実施の形態の接合部材15は、図5等に示すように、その直径が建具10自体の厚み寸法よりも短く設定された略円柱状のダボ15である。
また、ダボ15に対応して、中央板11の左右両側端部(凹状部20の凹み部分)と、左右の端部用板12,13の中央板側端部(凸状部30の突端部分)のそれぞれには、接合部材差込用の穴15a、すなわちダボ穴15aが建具10の幅方向に沿って形成されている。
ダボ15の長さ寸法は、図3に示すように、中央板11の左右両側端部に形成されたダボ穴15aの深さ寸法と、左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成されたダボ穴15aの深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されている。すなわち、ダボ15には、中央板11のダボ穴15aと、左右の端部用板12,13のダボ穴15aの双方に差し込まれた状態において、さらにダボ穴15aに入りきらない部分(ダボ中央付近)がある。そして、その部分はスリット14内に位置している。
また、中央板11と左側の端部用板12とを接合するダボ15と、中央板11と右側の端部用板13とを接合するダボ15は、図2に示すように、建具10の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に配置されている。
ここで、本実施の形態におけるダボ15は、三本一セットで、中央板11と左右の端部用板12,13との接合に用いられている。
そして、このような一セットのダボ15が、建具10の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に、バランス良く配置された状態となっている。より詳細には、一セットのダボ15は、中央板11と左側の端部用板12との間における上端一箇所と下端一箇所と中央の二箇所、および、中央板11と右側の端部用板13との間における上端一箇所と下端一箇所と中央の二箇所の、計八箇所に配置されている。また、これら片側四箇所のダボ15の各セットは等間隔に配置されている。
なお、本実施の形態においては、一セットのダボ15は、片側四箇所の計八箇所に配置されるものとしたが、それ以上の箇所に配置されていてもよい。
また、一セットの三本のダボ15同士も互いに等間隔に配置されている。
続いて、連結部材16は、図5に示すように、中央板11と左右の端部用板12,13の上端面間および下端面間に架け渡されて固定されるものである。
これに対して、中央板11の上端面および下端面と、左右の端部用板12,13の上端面および下端面のそれぞれには、連結部材16が挿入される凹溝16aが形成されている。
また、本実施の形態の連結部材16は断面コ字状に形成されており、当該コ字形状の開放部分が建具中央側に向くようにして凹溝16aに挿入されている。さらに、当該連結部材16には、複数のビス孔が形成されており、ビス16bによって中央板11と左右の端部用板12,13に固定されている。
ハンドル17は、全館空調用建具10とドア枠3aとの間に設けられるラッチ機構(図示せず)を操作するためのものである。当該ハンドル17およびラッチ機構は、ダボ15に干渉しない位置に配置されている。
本実施の形態によれば、中央板11の左右両側端部と、左右の端部用板12,13における中央板側端部のうち、一方は凹状部20とされ、他方は凸状部30とされているので、スリット14,14は、凹状部20の表面と凸状部30の表面とに沿って形成されることになる。しかも、凸状部30の突端は、凹状部20の突端よりも当該凹状部20の凹み側に入り込んだ位置に配置されているので、スリット14,14は、建具10の一面側から他面側にかけて真っすぐに抜ける単純な形態とは異なり、建具10の一面側から他面側にかけて、かつ建具10自体の幅方向に沿って変形した状態となる。
これによって、室内と室外との間における視線を遮りつつ、通気を確保できるのは勿論のこと、建具10を正面から見た場合に、例えばガラリ等に比してスリット14,14の存在が目立たなくなる。さらに、中央板11と左右の端部用板12,13とを接合する複数のダボ15も、建具10を正面から見た場合に目立たないので、見栄えがよくなる。
また、一般的な全館空調システムにおいては、部屋(室内)から廊下(室外)に空気を排出するための通気口を建具に設けるよりも、例えば壁に換気用の孔を形成したり、専用の欄間等を設けたりすることが多い。しかしながら、このような換気用の孔や欄間を採用する場合は壁に開口を形成する必要があるため、建物自体の構造強度を考慮すれば、本実施の形態の建具10のように、建具自体に通気口を形成した方が有利である。換言すれば、本実施の形態の全館空調用建具10を建物に採用すれば、建物自体の構造強度の維持に貢献できるので好ましい。
また、ダボ15の長さ寸法は、中央板11の左右両側端部に形成されるダボ穴15aの深さ寸法と、左右の端部用板12,13の中央板側端部に形成されるダボ穴15aの深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されているので、当該ダボ15によって中央板11と左右の端部用板12,13とを確実に接合しつつ、中央板11と左右の端部用板12,13との間にスリット14,14を確保することができる。
また、中央板11と左側の端部用板12とを接合する一セットのダボ15と、中央板11と右側の端部用板13とを接合する一セットのダボ15は、建具10の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に配置されているので、当該少なくとも三箇所以上に配置されたダボ15によって、中央板11と左右の端部用板12,13とをバランス良く確実に接合することができる。
また、ダボ15は、その直径が建具10自体の厚み寸法よりも短く設定された略円柱状のダボ15であるため、スリット14,14を利用した通気の障害になりにくい。これによって、建具10における良好な通気性を確保することができる。
また、全館空調用建具10は、中央板11と左右の端部用板12,13の上端面間および下端面間に架け渡されて固定される連結部材16を備えるので、当該連結部材16によって中央板11と左右の端部用板12,13とを確実に連結することができる。そして、複数のダボ15と連結部材16とを併用して中央板11と左右の端部用板12,13とを繋げることができるので、中央板11と左右の端部用板12,13との間にスリット14,14が形成されていても、建具10自体の強度が低減することを抑制できる。
1 部屋
2 廊下
3 開口部
10 全館空調用建具
11 中央板
12 端部用板
13 端部用板
14 スリット
15 接合部材(ダボ)
16 連結部材
20 凹状部
25 凹状部
30 凸状部
35 凸状部

Claims (5)

  1. 建物に全館空調システムを導入した際に、室内と室外との間の開口部に設けられる全館空調用建具において、
    中央に配置される中央板と、
    前記中央板の左右両側に配置される端部用板と、
    前記中央板と前記左右の端部用板との間に形成されるスリットと、
    前記スリットを保持した状態で前記中央板と前記左右の端部用板とを接合する複数の接合部材と、を備えており、
    前記中央板の左右両側端部と前記左右の端部用板における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部とされており、
    前記凸状部の突端は、前記凹状部の突端よりも当該凹状部の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
    前記接合部材の長さ寸法は、前記中央板の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴の深さ寸法と、前記左右の端部用板の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴の深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されていることを特徴とする全館空調用建具。
  2. 建物に全館空調システムを導入した際に、室内と室外との間の開口部に設けられる全館空調用建具において、
    中央に配置される中央板と、
    前記中央板の左右両側に配置される端部用板と、
    前記中央板と前記左右の端部用板との間に形成されるスリットと、
    前記スリットを保持した状態で前記中央板と前記左右の端部用板とを接合する複数の接合部材と、を備えており、
    前記中央板の左右両側端部と前記左右の端部用板における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部とされており、
    前記凸状部の突端は、前記凹状部の突端よりも当該凹状部の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
    前記中央板と前記左側の端部用板とを接合する前記接合部材と、前記中央板と前記右側の端部用板とを接合する前記接合部材は、建具の上下方向における上端と中央と下端の少なくとも三箇所以上に配置されていることを特徴とする全館空調用建具。
  3. 建物に全館空調システムを導入した際に、室内と室外との間の開口部に設けられる全館空調用建具において、
    中央に配置される中央板と、
    前記中央板の左右両側に配置される端部用板と、
    前記中央板と前記左右の端部用板との間に形成されるスリットと、
    前記スリットを保持した状態で前記中央板と前記左右の端部用板とを接合する複数の接合部材と、を備えており、
    前記中央板の左右両側端部と前記左右の端部用板における中央板側端部のうち、一方は断面視において中央が凹む凹状部とされ、他方は断面視において中央が出っ張る凸状部とされており、
    前記凸状部の突端は、前記凹状部の突端よりも当該凹状部の凹み側に入り込んだ位置に配置されており、
    前記接合部材は、その直径が建具自体の厚み寸法よりも短く設定された略円柱状のダボであることを特徴とする全館空調用建具。
  4. 請求項2または3に記載の全館空調用建具において、
    前記接合部材の長さ寸法は、前記中央板の左右両側端部に形成される接合部材差込用の穴の深さ寸法と、前記左右の端部用板の中央板側端部に形成される接合部材差込用の穴の深さ寸法とを足し合わせた寸法よりも長く設定されていることを特徴とする全館空調用建具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の全館空調用建具において、
    前記中央板と前記左右の端部用板の上端面間および下端面間に架け渡されて固定される連結部材を備えることを特徴とする全館空調用建具。
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