JP6836172B2 - 水処理システム - Google Patents
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Description
また、本発明は、供給水から処理水を製造する水処理システムであって、供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、前記逆浸透膜モジュールにおける圧力損失を検出する圧力損失検出部と、供給水に含まれる溶質の溶質濃度を検出する溶質濃度検出部と、前記圧力損失及び前記溶質濃度に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生した不具合の原因を判定する制御部と、供給水に対する透過水の電気伝導度除去率を算出する電気伝導度除去率算出部と、を備え、前記溶質濃度検出部は、前記溶質濃度としてシリカの溶質濃度を検出し、この溶質濃度に基づいてシリカ除去率を算出し、前記制御部は、前記シリカ除去率に基づいて前記原因を判定し、前記圧力損失検出部は、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と一次側出口との間の第1差圧と、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と二次側との間の第2差圧とを検出し、前記制御部は、前記第1差圧及び前記第2差圧に基づいて、前記原因を判定し、前記制御部は、前記第2差圧を用いて透過流束を算出し、前記透過流束が第1閾値未満であり、前記電気伝導度除去率が第2閾値以上である場合には、前記逆浸透膜モジュールにおいて、非カルシウム系の膜面への付着詰まりが発生していると判断する水処理システムに関する。
図1に示すように、水処理システム1は、殺菌剤添加装置3と、除去剤添加装置4と、分散剤添加装置5と、圧力損失検出部6A、6B、及び6Cと、溶質濃度検出部7A、7B、及び7Cと、加圧ポンプ8と、インバータ9と、逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)10と、電気伝導度除去率算出部11と、吸光度検出装置12と、蛍光光度計13と、定流量弁14と、比例制御排水弁15と、流量センサFMと、制御部30と、を備える。なお、圧力損失検出部6A、6B、及び6Cに共通する説明を行う場合には、「圧力損失検出部6」と呼ぶことがある。同様に、溶質濃度検出部7A、7B、及び7Cに共通する説明を行う場合には、「溶質濃度検出部7」と呼ぶことがある。また、制御部30と被制御対象機器との電気的接続線の図示については、省略している。
逆浸透膜モジュール10において、逆浸透膜モジュール10が備える逆浸透膜が酸化により劣化した場合には、シリカ除去率が下降する。逆に言えば、シリカ除去率が第1閾値以下である場合には、逆浸透膜が劣化したと判定することができる。
ここで、「シリカ除去率」とは、例えば、溶質濃度検出部7Aで検出される供給水W15におけるシリカ濃度と、溶質濃度検出部7Bで検出される透過水W20におけるシリカ濃度とを用いて算出されるシリカ除去率であってもよく、あるいは、溶質濃度検出部7Cで検出される供給水W30におけるシリカ濃度と、溶質濃度検出部7Bで検出される透過水W20におけるシリカ濃度とを用いて算出されるシリカ除去率であってもよい。なお、シリカ除去率は、これらには限定されず、予め別途、水分析結果により得られたシリカ濃度を用いて算出してもよい。
ここで、「モジュール差圧」とは、逆浸透膜モジュール10の一次側入口と一次側出口との間の第1差圧のことである。
ここで、「透過流束」とは、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜を透過する液体の透過速度を、逆浸透膜の面積で除した値であり、逆浸透膜モジュール10の一次側入口と二次側との間での第2差圧と、流量センサFMで検出される流量とを用いて算出することが可能である。
上記の手段により判定された逆浸透膜モジュール10のトラブルに対しては、以下の表1に記載の方法により対処することが可能である。
上記の逆浸透膜モジュール10における不具合の原因の判定方法及び対処方法を組み合わせることにより、水処理システム1が実行する処理を、複数の枝に分かれる一連の流れとして構築することが可能である。図2は、水処理システム1が実行する処理の一連の流れの一例を示す。
また、検出装置A2における検出値と閾値との比較は、吸光度検出装置12における吸光度と閾値との比較(ステップS3)と、蛍光光度計13における、蛍光光度に基づいて算出される蛍光物質の濃度と閾値との比較(ステップS4)とを含む。
また、電気伝導度除去率算出部A3における電気伝導度除去率と閾値との比較を、ステップS5において実行する。
また、制御部A4におけるトラブルの原因の判定を、ステップS6において実行する。
また、添加装置A5における薬剤の制御を、ステップS7において実行する。
ステップS1においてシリカ除去率が第1閾値を超えた場合には、処理はステップS2Aに移行する。
上述した実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下の効果が奏される。
本発明の水処理システム1は、供給水から処理水を製造する水処理システム1であって、供給水W11を透過水W20と濃縮水W30とに分離する逆浸透膜モジュール10と、逆浸透膜モジュール10における圧力損失を検出する圧力損失検出部6と、供給水W15に含まれる溶質の溶質濃度を検出する溶質濃度検出部7と、圧力損失及び溶質濃度に基づいて、逆浸透膜モジュール10に発生した不具合の原因を判定する制御部30と、を備え、溶質濃度検出部7は、溶質濃度としてシリカの溶質濃度を検出し、これらの溶質濃度に基づいてシリカ除去率を算出し、制御部30は、シリカ除去率に基づいて原因を判定する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
3 殺菌剤添加装置
4 除去剤添加装置
5 分散剤添加装置
6 6A 6B 6C 圧力損失検出部
7 7A 7B 7C 溶質濃度検出部
10 逆浸透膜モジュール
11 電気伝導度除去率算出部
12 吸光度検出装置
13 蛍光光度計
14 定流量弁
15 比例制御排水弁
30 制御部
FM 流量センサ
L1 L11 L12 供給水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン
L4 循環水ライン
L5 濃縮排水ライン
W11 W12 W13 W14 W15 供給水
W20 透過水
W30 濃縮水
W40 循環水
Claims (10)
- 供給水から処理水を製造する水処理システムであって、
供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
前記逆浸透膜モジュールにおける圧力損失を検出する圧力損失検出部と、
供給水に含まれる溶質の溶質濃度を検出する溶質濃度検出部と、
前記圧力損失及び前記溶質濃度に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生した不具合の原因を判定する制御部と、
供給水に対する透過水の電気伝導度除去率を算出する電気伝導度除去率算出部と、
を備え、
前記溶質濃度検出部は、前記溶質濃度としてシリカの溶質濃度を検出し、この溶質濃度に基づいてシリカ除去率を算出し、前記制御部は、前記シリカ除去率に基づいて前記原因を判定し、
前記圧力損失検出部は、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と一次側出口との間の第1差圧と、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と二次側との間の第2差圧とを検出し、前記制御部は、前記第1差圧及び前記第2差圧に基づいて、前記原因を判定し、
前記制御部は、前記第2差圧を用いて透過流束を算出し、前記透過流束が第1閾値未満であり、前記電気伝導度除去率が第2閾値未満である場合には、前記逆浸透膜モジュールにおいて、カルシウムスケールが発生していると判断する水処理システム。 - 供給水から処理水を製造する水処理システムであって、
供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
前記逆浸透膜モジュールにおける圧力損失を検出する圧力損失検出部と、
供給水に含まれる溶質の溶質濃度を検出する溶質濃度検出部と、
前記圧力損失及び前記溶質濃度に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生した不具合の原因を判定する制御部と、
供給水に対する透過水の電気伝導度除去率を算出する電気伝導度除去率算出部と、
を備え、
前記溶質濃度検出部は、前記溶質濃度としてシリカの溶質濃度を検出し、この溶質濃度に基づいてシリカ除去率を算出し、前記制御部は、前記シリカ除去率に基づいて前記原因を判定し、
前記圧力損失検出部は、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と一次側出口との間の第1差圧と、前記逆浸透膜モジュールの一次側入口と二次側との間の第2差圧とを検出し、前記制御部は、前記第1差圧及び前記第2差圧に基づいて、前記原因を判定し、
前記制御部は、前記第2差圧を用いて透過流束を算出し、前記透過流束が第1閾値未満であり、前記電気伝導度除去率が第2閾値以上である場合には、前記逆浸透膜モジュールにおいて、非カルシウム系の膜面への付着詰まりが発生していると判断する水処理システム。 - 前記溶質濃度検出部は比色法を用いて前記シリカの溶質濃度を検出する、請求項1又は2に記載の水処理システム。
- 前記制御部は、前記シリカ除去率が第3閾値以下である場合には、前記逆浸透膜モジュールの逆浸透膜が劣化していると判断する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水処理システム。
- 供給水に酸化系殺菌剤を添加する殺菌剤添加装置を更に備え、前記制御部は、前記逆浸透膜モジュールの逆浸透膜が劣化していると判断した場合には、前記酸化系殺菌剤の添加量を変更するように、前記殺菌剤添加装置を制御する、請求項4に記載の水処理システム。
- 前記制御部は、前記第1差圧が第4閾値を超えた場合には、前記逆浸透膜モジュールにバイオフィルムが発生していると判断する、請求項1又は2に記載の水処理システム。
- 濃縮水の吸光度を検出する吸光度検出装置を更に備え、前記制御部は、前記吸光度が第5閾値を超えた場合には、前記逆浸透膜モジュールにバイオフィルムが発生していると判断する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水処理システム。
- 蛍光物質の濃度を検出する蛍光光度計を更に備え、前記制御部は、前記濃度が第6閾値を超えた場合には、前記濃度に基づいて、前記逆浸透膜モジュールにバイオフィルムが発生していると判断する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水処理システム。
- 供給水にバイオフィルム除去剤を添加する除去剤添加装置を更に備え、前記制御部は、前記バイオフィルムが発生していると判断した場合には、前記バイオフィルム除去剤を供給水に添加するように、前記除去剤添加装置を制御する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の水処理システム。
- 供給水に分散剤を添加する分散剤添加装置を更に備え、前記制御部は、前記カルシウムスケールが発生していると判断した場合には、前記分散剤を添加するように、前記分散剤添加装置を制御する、請求項1に記載の水処理システム。
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