JP2021006335A - 分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法および造水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】海水や、塩分を含む河川水、地下水、湖水、廃水処理水などの原水を用いて、分離膜モジュールで低塩濃度の透過水を得る分離膜プラントにおいて、酸化性物質(酸化剤または逆浸透膜処理工程で生じる酸化物質の総称)による分離膜の酸化劣化ポテンシャルをオンラインで、効率良く評価するための酸化リスク評価方法の提供。【解決手段】分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段とを有する分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法であって、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度を測定し被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出するステップ、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ、および前記理論ORPと前記測定ORPから被処理水の酸化ポテンシャルを算出する酸化ポテンシャル算出ステップを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、海水や、塩分を含む河川水、地下水、湖水、廃水処理水などの原水を用いた分離膜ろ過プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法および造水装置に関するものである。
近年、気体分離膜、逆浸透膜、ナノ濾過膜、限外濾過膜、精密濾過膜など、様々な分離膜を用いた水処理技術は、高精度で省エネルギーの処理プロセスとして注目され、各種水処理への適用が進められている。例えば、逆浸透膜を用いた逆浸透分離法では、塩分等の溶質を含んだ溶液を該溶液の浸透圧以上の圧力で逆浸透膜を透過させることで、塩分等の溶質の濃度が低減された液体を得ることが可能であり、例えば、海水やかん水の淡水化、超純水の製造、有価物の濃縮回収など幅広く用いられている。
分離膜を水処理に適用するにあたっての大きな問題は、ファウリングと呼ばれる分離膜表面の汚染と分離膜の化学的な劣化である。前者に対しては、分離膜への被処理水中に含有する不純物質が表面や流路に堆積もしくは吸着して、分離膜の性能を低下させるものである。これを防止するために、加圧浮上、凝集沈殿、フィルター、砂ろ過などの前処理を行い、不純物質を予め除去しておくことでファウリングを防止するのが一般的である。一方、後者については、分離膜への被処理水中に含有する酸化性物質、また、配管や装置内の微生物汚染を防止するために添加される次亜塩素酸などの酸化剤によって分離膜やエレメント構成部材が化学的に劣化するものである。しかし酸化剤は、バイオファウリング防止の観点から分離膜プラントにおいては一般的に注入されるものである。そこで、酸化剤によるバイオフィルムの発生防止は、分離膜の前までにとどめ、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤によって酸化剤を中和し、分離膜を保護することが一般的である。
このような分離膜プラントにおいて、分離膜への被処理水の酸化リスクを評価するにあたって、従来から用いられている指標として、残留塩素濃度、溶存酸素(Dissolved Oxygen;DO)濃度、酸化還元電位(Oxidation-reduction Potential;ORP)などが用いられている。しかし、これら指標では被処理水中の微量で検出困難な酸化性物質や、酸化性物質ではないが、酸化反応過程で重要な役割を果たす例えばある種の遷移金属に代表される酸化反応を促進される物質や種々の酸化反応阻害物質などが含有している場合には、これらの方法では、酸化反応への寄与を測定することができないことから、被処理水の総合的な酸化リスクを把握することが困難であった。
そこで、特許文献1では、分離膜ろ過プラントの分離膜と同素材の部材を用いて、分離膜の酸化劣化を判定する方法が開示されているが、この方法では分離膜ろ過プラントの分離膜と同じ速度で同素材の部材の酸化劣化が進行するため、適切なタイミングで迅速に分離膜の酸化劣化を防止するための対策を講じることが困難であった。また、特許文献2では、酸化性物質に対して分離膜ろ過プラントの分離膜よりも物理的特性、表面特性あるいは、分離特性が鋭敏に変化するものを用いて酸化劣化のリスクを評価しているが、酸化劣化の評価方法は酸化性物質感受性素材をX線光電子分光分析(ESCA)、エネルギー分散型X線分析(EDS)、波長分散型X線分析(WDS)やFujiwara Testなどの比色法は手動分析であり、オンラインで酸化劣化を判定することはできなかった。
分離膜を水処理に適用するにあたっての大きな問題は、ファウリングと呼ばれる分離膜表面の汚染と分離膜の化学的な劣化である。前者に対しては、分離膜への被処理水中に含有する不純物質が表面や流路に堆積もしくは吸着して、分離膜の性能を低下させるものである。これを防止するために、加圧浮上、凝集沈殿、フィルター、砂ろ過などの前処理を行い、不純物質を予め除去しておくことでファウリングを防止するのが一般的である。一方、後者については、分離膜への被処理水中に含有する酸化性物質、また、配管や装置内の微生物汚染を防止するために添加される次亜塩素酸などの酸化剤によって分離膜やエレメント構成部材が化学的に劣化するものである。しかし酸化剤は、バイオファウリング防止の観点から分離膜プラントにおいては一般的に注入されるものである。そこで、酸化剤によるバイオフィルムの発生防止は、分離膜の前までにとどめ、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤によって酸化剤を中和し、分離膜を保護することが一般的である。
このような分離膜プラントにおいて、分離膜への被処理水の酸化リスクを評価するにあたって、従来から用いられている指標として、残留塩素濃度、溶存酸素(Dissolved Oxygen;DO)濃度、酸化還元電位(Oxidation-reduction Potential;ORP)などが用いられている。しかし、これら指標では被処理水中の微量で検出困難な酸化性物質や、酸化性物質ではないが、酸化反応過程で重要な役割を果たす例えばある種の遷移金属に代表される酸化反応を促進される物質や種々の酸化反応阻害物質などが含有している場合には、これらの方法では、酸化反応への寄与を測定することができないことから、被処理水の総合的な酸化リスクを把握することが困難であった。
そこで、特許文献1では、分離膜ろ過プラントの分離膜と同素材の部材を用いて、分離膜の酸化劣化を判定する方法が開示されているが、この方法では分離膜ろ過プラントの分離膜と同じ速度で同素材の部材の酸化劣化が進行するため、適切なタイミングで迅速に分離膜の酸化劣化を防止するための対策を講じることが困難であった。また、特許文献2では、酸化性物質に対して分離膜ろ過プラントの分離膜よりも物理的特性、表面特性あるいは、分離特性が鋭敏に変化するものを用いて酸化劣化のリスクを評価しているが、酸化劣化の評価方法は酸化性物質感受性素材をX線光電子分光分析(ESCA)、エネルギー分散型X線分析(EDS)、波長分散型X線分析(WDS)やFujiwara Testなどの比色法は手動分析であり、オンラインで酸化劣化を判定することはできなかった。
L. H. N. Cooper, "Oxidation-Reduction Potential in Sea Water", Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom, Volume 22, Issue 01, November 1937, pp 167-176
John B. Dalton, Paul L. Kirk "The Apparent Dissociation Constants of Diiodotyrosine, Its Heat of Solution, and Its Apparent Heat of Ionization.", J. Biol. Chem., 88, 1930, pp 589-600.
本発明は、海水や、塩分を含む河川水、地下水、湖水、廃水処理水などの原水を用いて、分離膜モジュールで低塩濃度の透過水を得る分離膜処理工程において、酸化性物質(酸化剤または分離膜処理工程で生じる酸化物質の総称)による分離膜モジュールの酸化ポテンシャルをオンラインで効率良く把握し、分離膜の酸化劣化を予測し対策を講じるための分離膜ろ過プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、分離膜ろ過プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法は、次の特徴を有するものである。
(1)分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段とを有する分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法であって、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度を測定し被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出するステップ、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ、および前記理論ORPと前記測定ORPから被処理水の酸化ポテンシャルを算出する酸化ポテンシャル算出ステップを有することを特徴とする分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(2)前記理論ORPを算出するステップにおいて前記被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定を行う位置が、前記酸化剤供給手段で酸化剤を供給する位置よりも上流側に配置され、前記測定ORPを測定するステップにおいて測定ORPを測定する位置が、前記還元剤供給手段で還元剤を供給する位置よりも下流側かつ前記分離膜モジュールよりも上流側に配置されることを特徴とする(1)に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(3)前記理論ORPと前記測定ORPとの差異(ORP差異)を算出するステップ、前記ORP差異の経時変化率または積算値を算出するステップの少なくともいずれかのステップを有し、ORP差異、ORP差異の経時変化率またはORP差異の積算値の少なくともいずれかにより前記酸化ポテンシャルを算出することを特徴とする(1)または(2)に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(4)(1)〜(3)のいずれかの分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法により得られた結果を用いて、少なくとも下記のいずれかを実施しながら造水することを特徴とする造水方法。
A:分離膜の交換周期を予測する。
B:還元剤の供給量を決定し制御する。
C:酸化剤の供給量を決定し制御する。
(1)分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段とを有する分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法であって、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度を測定し被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出するステップ、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ、および前記理論ORPと前記測定ORPから被処理水の酸化ポテンシャルを算出する酸化ポテンシャル算出ステップを有することを特徴とする分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(2)前記理論ORPを算出するステップにおいて前記被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定を行う位置が、前記酸化剤供給手段で酸化剤を供給する位置よりも上流側に配置され、前記測定ORPを測定するステップにおいて測定ORPを測定する位置が、前記還元剤供給手段で還元剤を供給する位置よりも下流側かつ前記分離膜モジュールよりも上流側に配置されることを特徴とする(1)に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(3)前記理論ORPと前記測定ORPとの差異(ORP差異)を算出するステップ、前記ORP差異の経時変化率または積算値を算出するステップの少なくともいずれかのステップを有し、ORP差異、ORP差異の経時変化率またはORP差異の積算値の少なくともいずれかにより前記酸化ポテンシャルを算出することを特徴とする(1)または(2)に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
(4)(1)〜(3)のいずれかの分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法により得られた結果を用いて、少なくとも下記のいずれかを実施しながら造水することを特徴とする造水方法。
A:分離膜の交換周期を予測する。
B:還元剤の供給量を決定し制御する。
C:酸化剤の供給量を決定し制御する。
D:異常時に警報を出力する。
(5)分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段と、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定手段から被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出する手段と、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)の測定手段と、理論ORPと測定ORPから分離膜の酸化ポテンシャルを算出する手段と、酸化ポテンシャルから酸化リスクを評価する手段と、前記酸化リスクを評価する手段により得られた酸化リスク評価結果から、分離膜交換周期予測、還元剤供給量制御、酸化剤供給量制御または異常警報出力、の少なくともいずれかを行う手段を備えることを特徴とする造水装置。
(5)分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段と、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定手段から被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出する手段と、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)の測定手段と、理論ORPと測定ORPから分離膜の酸化ポテンシャルを算出する手段と、酸化ポテンシャルから酸化リスクを評価する手段と、前記酸化リスクを評価する手段により得られた酸化リスク評価結果から、分離膜交換周期予測、還元剤供給量制御、酸化剤供給量制御または異常警報出力、の少なくともいずれかを行う手段を備えることを特徴とする造水装置。
本発明により、分離膜の酸化リスクを極めて簡便にかつ定量的にオンラインで把握することが可能であり、それに伴い早期の異常対策を講じ得ることで、分離膜の酸化劣化を効率良く防止しつつ、安定的に運転を継続することが可能となる。
以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施態様に限定されるものではない。図1に、本発明の評価方法を適用する分離膜プラントのフローの一例を示す。
図1において、分離膜プラントは、被処理水を供給ポンプ1と、被処理水をろ過する前処理ユニット2と、前処理ユニット2によりろ過された被処理水を分離膜ユニット4に供給する高圧ポンプ3と、被処理水を透過水と濃縮水に分離する分離膜ユニット4と、酸化剤を注入する酸化剤注入ユニット5と、還元剤を注入する還元剤注入ユニット6から構成されている。
前処理ユニット2は、加圧浮上、凝集沈殿、カートリッジフィルター、自動洗浄フィルター、砂ろ過器、精密ろ過膜(MF膜)や限外ろ過膜(UF膜)などのいずれか、またはこれらの組み合わせにより構成されるのが一般的であり、また図示はしないが、前処理ユニットでろ過されたろ過水は、一旦ろ過水タンクに貯留され、ろ過水タンクから高圧ポンプ3により、分離膜ユニット4に送液されるのが一般的である。
分離膜ユニット4に供給された被処理水は、塩分などの溶質が除去された透過水と、塩分などの溶質が濃縮された濃縮水に分離される。なお本発明の分離膜ろ過プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法は、前処理ユニット2に適用される精密ろ過膜(MF膜)や限外ろ過膜(UF膜)などにも適用できるが、特に、ナノろ過膜(NF膜)や逆浸透膜(RO膜)などの半透膜を用いて溶質成分の分離や濃縮するプラントに好適である。
分離膜ユニット4は、図3のように、筒状ベッセル32の中に分離膜から構成した分離膜エレメント33を内挿してなる単位構造体の分離膜モジュール31を1本若しくは複数本有したモジュールユニットにより構成される。分離膜モジュール31の片端部にある流通口34に前処理ユニット2でろ過された被処理水を加圧供給すると、各段の分離膜エレメント33で分離膜を介して溶解成分が分離され、分離後の低圧透過水が中心管35を経て透過水排出管36から排出し、また高圧の濃縮水は流通口34がある端部のもう一方の端部にある濃縮水排出管37から排出されるのが一般的である。
分離膜エレメント33には、平膜状の膜を集水管の周囲に巻囲したスパイラル型エレメントや、プレート型支持板の両面に平膜を貼ったものをスペーサーを介して一定の間隔で積層してモジュール化したプレート・アンド・フレーム型エレメント、さらには、管状膜を用いたチューブラー型エレメント、中空糸膜を束ねてケースに収納した中空糸膜エレメントがある。エレメントの形態としては、いずれの形態であってもよいが、操作性や互換性の観点からはスパイラル型エレメントを使用するのが好ましい。なお、エレメント本数は、膜性能に応じて任意に設定することができる。素材としては例えば、ポリアミド系、ポリピペラジンアミド系、ポリエステルアミド系、あるいは水溶性のビニルポリマーを架橋したものなどを使用することができ、その膜構造としては、膜の少なくとも片面に緻密層を持ち、緻密層から膜内部あるいはもう片面の膜に向けて徐々に大きな孔径の微細孔を有するもの(非対称膜)や、このような非対称膜の緻密層の上に別の素材で形成された非常に薄い分離機能層を有するもの(複合膜)などを使用することができる。しかしながら、高造水量のためには複合膜であることが好ましく、中でも、透過水量、耐薬品性等の点からポリアミド系複合膜が、さらにはピペラジンポリアミド系複合膜が好ましい。
分離膜プラントにおいて、取水配管から分離膜ユニット4まので区間のバイオファウリング防止のため酸化剤注入ユニット5により酸化剤が添加される。また、前処理ユニット2のファウリング(目詰まり)防止のために、前処理ユニット2の洗浄水に酸化剤注入手段により酸化剤が注入される場合もある。酸化剤は、供給液中の菌類、微生物が前処理装置内で繁殖、付着などするのを防止するため、または前処理ユニット2で捕捉された有機物を溶解するために添加されるものであり、塩素系酸化剤、過酸化水素類、過酢酸類、クロラミン類などが用いられ、特に費用や殺菌力、取扱の容易さなどから塩素系酸化剤である次亜塩素酸ナトリウムが使用されることが一般的である。
一方、酸化剤が、分離膜エレメントに到達し、分離膜が酸化剤に晒され酸化劣化が発生すると膜性能が低下し、純水透水性能は増加し、溶質阻止性能は低下し透過水の水質が悪化するだけでなく、酸化劣化が進行した場合は、分離膜自体を薬液洗浄しても回復不能となり、高価な分離膜エレメント交換が必要な致命的な状況に陥る可能性がある。そこで、分離膜ユニット4に酸化剤が供給される前に、被処理水に還元剤を注入する還元剤注入ユニット6が備えられている。還元剤としては、水溶性で還元性が大きく、分離膜への影響がないものが望ましく、取扱が容易である点などから、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどが用いられる。
ところが、被処理水が分離膜に流入する前に、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤によって十分中和しても、還元剤の注入量が多いと被処理水に銅などの遷移金属が含まれていると、亜硫酸イオンが亜硫酸ラジカルとなり、さらに酸化性の過硫酸ラジカル、硫酸ラジカルが生成されるなど、遷移金属による触媒作用で新たな酸化物質が生成し、分離膜が酸化劣化する場合がある。
そこで、本発案では、被処理水の水温11、塩素濃度12、pH13および溶存酸素濃度14を測定し被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出するステップ22、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ15、および理論ORPと測定ORPから被処理水の酸化ポテンシャルを算出するステップ25により分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスクを評価することを特徴としている。
酸化還元電位は液相中の酸化剤と還元剤のバランス、温度、pHなどにより変動する。よってこれらの影響を除外した被処理水本来の酸化還元電位を明確に把握しないと、分離膜前で還元剤により酸化剤を中和し酸化還元電位を基準値以下に維持していても、酸化剤残留による分離膜の酸化劣化が発生する場合や、還元剤注入が過剰すぎると、被処理水中に存在する銅などの遷移金属と、還元剤の亜硫酸イオンが亜硫酸ラジカルとなり、さらに酸化性の過硫酸ラジカル、硫酸ラジカルが生成されるなど、遷移金属による触媒作用で新たな酸化物質が生成し、分離膜が酸化劣化する場合もある。
そこで本発明では、被処理水本来の理論ORPを被処理水の水温11、塩素濃度12、pH13および溶存酸素濃度14を測定し、被処理水の理論ORPを算出ステップ22を有することを特徴としている。ここで、水温11,塩素濃度12,pH13および溶存酸素濃度14の測定位置は、酸化剤注入後および還元剤注入後であっても理論ORPを算出可能であるが、酸化剤および還元剤の注入により、pHと溶存酸素濃度が変化し、理論ORPに影響をおよぼすため、これらの測定位置は、酸化剤注入ユニット5よりも上流であることが好ましく、かつ分離膜に供給される直前の被処理水の酸化還元電位を測定し酸化劣化ポテンシャルを評価するため、被処理水の測定ORPを測定する位置は、還元剤注入ユニット6よりも下流側かつ分離膜ユニット4よりも上流であることが好適である。
そこで本発明では、被処理水本来の理論ORPを被処理水の水温11、塩素濃度12、pH13および溶存酸素濃度14を測定し、被処理水の理論ORPを算出ステップ22を有することを特徴としている。ここで、水温11,塩素濃度12,pH13および溶存酸素濃度14の測定位置は、酸化剤注入後および還元剤注入後であっても理論ORPを算出可能であるが、酸化剤および還元剤の注入により、pHと溶存酸素濃度が変化し、理論ORPに影響をおよぼすため、これらの測定位置は、酸化剤注入ユニット5よりも上流であることが好ましく、かつ分離膜に供給される直前の被処理水の酸化還元電位を測定し酸化劣化ポテンシャルを評価するため、被処理水の測定ORPを測定する位置は、還元剤注入ユニット6よりも下流側かつ分離膜ユニット4よりも上流であることが好適である。
ここで、酸化還元電位(ORP)とは、溶液の酸化性または還元性の指標であり、溶液中に共存する酸化体および還元体の間で生じる電子供受の平衡状態によって定まり、一般的に金属電極と比較電極の電位差として、ネルンスト式(Nernst equation)に基づいて測定される。被酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ15に用いられる酸化還元電位計については、特に制約はないが、白金電極と比較電極、または白金電極と比較電極の複合電極を用いてネルンスト式に基づき酸化還元電位(ORP)を測定する酸化還元電位(ORP)計であることが好ましく、かつ好ましくは比較電極として飽和カロメル電極や飽和銀/塩化銀電極などを用いて、比較電極として3.3mol/L塩化銀電極を用いて測定することがより好ましい。
理論ORP算出ステップ22の計算は、非特許文献1に記載のネルンスト式等を用いて下記の式のように計算される。
まず酸素電極における電極反応は式1の通りである。
まず酸素電極における電極反応は式1の通りである。
式1の電極反応において、溶液中の酸化剤および還元剤の活量と、溶液に挿入した酸素電極電位との関係は次の通りである。
また、式2は酸素分圧、OH-イオン活量を用いて次式の通り表すことができる。
即ち、酸素電極を用いて測定される温度の溶液が本来有する酸化還元電位は、標準電極電位、溶液の酸素分圧およびOH-イオン活量から算出可能である。
また標準電極電位と、自由エネルギー変化には次の関係が成り立つ。
ここで、表1に示す水のイオン化反応と自由エネルギー変化に基づき、式1の酸素電極反応における自由エネルギー変化は算出可能であり、溶液温度における標準電極電位も式5より算出可能である。
次に、式3の酸素分圧 は、溶液中の溶存酸素飽和度に比例する。即ち、溶存酸素濃度 、および飽和溶存酸素濃度より式6のように算出可能であり、また飽和溶存酸素濃度は工場排水試験法JIS K0102に記載の飽和溶存酸素濃度データに基づいて決定することができる。
次にOH-イオン活量は、以下の式を用いて算出可能である。
更に H2Oイオン活量は、式9より算出可能である。
また、凝固点降下Δtは、非特許文献1のTable2に記載(表2参照)のとおり、溶液中の塩化物イオン濃度Clと比例関係が成り立ち、その関係から式10を得ることができる。
以上により、式3に示す本来有する酸化還元電位(理論ORP)は、溶液の水温、塩素濃度、pH、溶存酸素を用いて算出可能である。
また本特許では、理論ORPと、測定ORPとの差異(ORP差異)を式11で算出するステップ23、ORP差異の経時変化率また積算値を算出するステップのいずれかのステップを有し、このORP差異、ORP差異の経時変化率または積算値が規定値以上となった場合のいずれかにより、被処理水の酸化ポテンシャル25を算出することで分離膜プラントの分離膜の酸化リスクを定量的に評価することができる。また上記規定値に段階を設け、段階的に酸化リスクが上昇するようにするとなお好ましい。
また本特許では、理論ORPと、測定ORPとの差異(ORP差異)を式11で算出するステップ23、ORP差異の経時変化率また積算値を算出するステップのいずれかのステップを有し、このORP差異、ORP差異の経時変化率または積算値が規定値以上となった場合のいずれかにより、被処理水の酸化ポテンシャル25を算出することで分離膜プラントの分離膜の酸化リスクを定量的に評価することができる。また上記規定値に段階を設け、段階的に酸化リスクが上昇するようにするとなお好ましい。
このようにして理論ORP算出に必要な被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素と測定値ORPはオンラインセンサーによりデータ取得可能であることから、そのデータを用いた上記酸化リスク評価をオンラインで実施することが可能であり、酸化リスクが上昇した場合に直ぐに対応することができる。
具体的には、この分離膜の酸化リスク評価結果から、少なくとも下記のいずれかを実施しながら造水することで、分離膜プラントを安定的かつ運転コストも適正化しながら運転することが可能である。
A:分離膜の交換周期を予測する。
B:還元剤の供給量を決定し制御する。
C:酸化剤の供給量を決定し制御する
D:異常時に警報を出力する。
A:分離膜の交換周期を予測する。
B:還元剤の供給量を決定し制御する。
C:酸化剤の供給量を決定し制御する
D:異常時に警報を出力する。
分離膜の交換周期の予測については、酸化リスク評価結果の経時変化をグラフ化し、予測上限を設定して、予測上限を超える日数を近似線より求めるのが好ましい。また、予測上限は膜の純水透水性性能および溶質阻止性能を加味して決定するのが好適である。
還元剤および酸化剤の供給量制御に関しては、段階的または間欠的な制御方法でも良いが、酸化ポテンシャルの算出結果から、フィードバック制御で各々の注入量を制御することが好ましい。よって、一般的に還元剤および酸化剤注入に使用される薬注ポンプは、回転数により吐出量を調整できるものを選定することが好ましい。
異常時の警報については、評価リスク結果から、段階的に出力できるようにするのが好ましく、その警報からメールなどの通知機能を活用して、発報しても良い。
還元剤および酸化剤の供給量制御に関しては、段階的または間欠的な制御方法でも良いが、酸化ポテンシャルの算出結果から、フィードバック制御で各々の注入量を制御することが好ましい。よって、一般的に還元剤および酸化剤注入に使用される薬注ポンプは、回転数により吐出量を調整できるものを選定することが好ましい。
異常時の警報については、評価リスク結果から、段階的に出力できるようにするのが好ましく、その警報からメールなどの通知機能を活用して、発報しても良い。
1:供給ポンプ
2:前処理ユニット
3:高圧ポンプ
4:分離膜ユニット
5:酸化剤注入ユニット
6:還元剤注入ユニット
11:水温
12:塩素濃度
13:pH
14:溶存酸素濃度
15:測定ORPステップ
21:酸化リスク評価方法
22:理論ORP算出ステップ
23:ORP差異算出ステップ
24:ORP差異変化率または積算値算出ステップ
25:酸化ポテンシャル算出ステップ
26:分離膜交換周期予測
27:還元剤供給量制御
28:酸化剤供給量制御
29:異常警報出力
31:分離膜モジュール
32:筒状ベッセル
33:分離膜エレメント
34:流通口
35:中心管
36:透過水排出管
37:濃縮水排出管
2:前処理ユニット
3:高圧ポンプ
4:分離膜ユニット
5:酸化剤注入ユニット
6:還元剤注入ユニット
11:水温
12:塩素濃度
13:pH
14:溶存酸素濃度
15:測定ORPステップ
21:酸化リスク評価方法
22:理論ORP算出ステップ
23:ORP差異算出ステップ
24:ORP差異変化率または積算値算出ステップ
25:酸化ポテンシャル算出ステップ
26:分離膜交換周期予測
27:還元剤供給量制御
28:酸化剤供給量制御
29:異常警報出力
31:分離膜モジュール
32:筒状ベッセル
33:分離膜エレメント
34:流通口
35:中心管
36:透過水排出管
37:濃縮水排出管
Claims (5)
- 分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段とを有する分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法であって、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度を測定し被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出するステップ、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)を測定するステップ、および前記理論ORPと前記測定ORPから被処理水の酸化ポテンシャルを算出する酸化ポテンシャル算出ステップを有することを特徴とする分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
- 前記理論ORPを算出するステップにおいて前記被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定を行う位置が、前記酸化剤供給手段で酸化剤を供給する位置よりも上流側に配置され、前記測定ORPを測定するステップにおいて測定ORPを測定する位置が、前記還元剤供給手段で還元剤を供給する位置よりも下流側かつ前記分離膜モジュールよりも上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
- 前記理論ORPと前記測定ORPとの差異(ORP差異)を算出するステップ、前記ORP差異の経時変化率または積算値を算出するステップの少なくともいずれかのステップを有し、ORP差異、ORP差異の経時変化率またはORP差異の積算値の少なくともいずれかにより前記酸化ポテンシャルを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法。
- 請求項1〜3のいずれかの分離膜プラントにおける分離膜の酸化リスク評価方法により得られた結果を用いて、少なくとも下記のいずれかを実施しながら造水することを特徴とする造水方法。
A:分離膜の交換周期を予測する。
B:還元剤の供給量を決定し制御する。
C:酸化剤の供給量を決定し制御する。
D:異常時に警報を出力する。 - 分離膜モジュールと、被処理水に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、還元剤を供給する還元剤供給手段と、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定手段と、被処理水の水温、塩素濃度、pHおよび溶存酸素濃度の測定手段から被処理水の酸化還元電位の理論値(理論ORP)を算出する手段と、被処理水の酸化還元電位の測定値(測定ORP)の測定手段と、理論ORPと測定ORPから分離膜の酸化ポテンシャルを算出する手段と、酸化ポテンシャルから酸化リスクを評価する手段と、前記酸化リスクを評価する手段により得られた酸化リスク評価結果から、分離膜交換周期予測、還元剤供給量制御、酸化剤供給量制御または異常警報出力、の少なくともいずれかを行う手段を備えることを特徴とする造水装置。
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WO2024111627A1 (ja) * | 2022-11-25 | 2024-05-30 | 東レ株式会社 | 分離膜の酸化リスク評価方法、酸化リスク評価プログラム、記録媒体、および評価装置 |
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2019
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