JP2010029757A - 膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法 - Google Patents

膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原水の分散剤濃度を適正濃度に制御することにより、ろ過性能が低下するのを極力回避することのできる膜ろ過システムとその運転方法を実現する。
【解決手段】ステップS1で水温センサにより原水の温度を検出し、続くステップS2では水回収率テーブルを検索し、原水の水温に応じた水回収率ηを算出する。次に、ステップS3に進んで分散剤注入テーブルを検索し、水回収率ηに応じた分散剤2の注入量を算出する。次いで、ステップS4に進み、ステップS2で算出された水回収率ηに基づいて第1〜第3の排水弁を開閉制御し、さらに該水回収率ηに応じた分散剤濃度となるように注入ポンプで注入量を制御しながら原水中に分散剤を注入する。
【選択図】図2

Description

本発明は膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法に関し、より詳しくは、分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法に関する。
地下水や井戸水等の原水を処理して高純度の水を生産する水処理システムとして、膜ろ過分離技術を使用した膜ろ過システムが知られている。
この種の膜ろ過システムでは、原水に含まれるシリカ(SiO)等の溶存塩類が、溶解度以上に濃縮されると、ろ過膜の表面にスケールが析出したり、目詰まりや有機物の堆積等によってファウリングが生じ、膜ろ過性能の低下を招くおそれがある。
このため従来より、特許文献1に示すように、原水中に分散剤(スケール防止剤)を注入し、これにより膜面へのスケール析出を防止することが行なわれている。
一方、上述した溶存塩類の溶解度は、水温や水質に応じて変動することから、特許文献2に示すように、水温又は水質に応じて濃縮水の排水量を制御するようにした技術も知られている。
この特許文献2では、水温が高い場合は、溶存塩類の溶解度が上昇して膜へのスケール析出が生じにくくなることから、濃縮水の排水量を少なくし、これにより濃縮水の排水量が必要以上に多くなるのを防止している。同様に、電気伝導率等で水質を評価し、濃縮水の排水量が適正量となるように制御している。
特開2005−227461号公報 特開2006−305499号公報
ところで、上記分散剤は濃縮に起因するスケールのろ過膜への付着を抑制するものであるため、注入量が過少の場合は、スケール析出の防止効果を発揮することができなくなるが、一方で注入量が過剰になると、分散剤自体がろ過膜に付着して目詰まりが生じるおそれがある。したがって、ろ過性能の低下を防止するためには、濃縮水中の分散剤が適正濃度となるように管理するのが望ましい。
しかしながら、特許文献1に示すような従来の膜ろ過システムでは、水温変化等の外乱によって透過水(生産水)の流量が変動すると、水回収率も変動し、濃縮倍率も変動することから、濃縮水中の分散剤濃度も変動する。
すなわち、上記水回収率ηは、数式(1)で示すように、ろ過膜を透過した透過水量Qpとろ過膜に供給される供給水量Qfとの比で表される。
η=Qp/Qf×100 …(1)
また、供給水量Qfは、数式(2)に示すように、透過水量Qpと濃縮水の排水量Qcとの和で表される。
Qf=Qp+Qc …(2)
したがって、水温変化等の外乱によって透過水量Qpが変動すると、排水量Qcが一定のため水回収率ηが変動する。このため濃縮倍率も変動し、濃縮水中の分散剤濃度が変動することとなる。
そして、上述したように分散剤濃度が高い場合は、分散剤過剰の注入により該分散剤がろ過膜に付着して目詰まりが生じるおそれがある。一方、分散剤濃度が低い場合は、注入不足となって溶存塩類等がろ過膜にスケールとして析出し、目詰まりが生じるおそれがある。すなわち、いずれの場合も、ろ過膜に目詰まりが生じ、ろ過性能の低下を招くおそれがある。
また、特許文献2では、水温又は水質に応じて水回収率ηを切り替えているものの、常に一定量の分散剤を原水に注入しているため、特許文献1と同様、結果的に過剰注入となったり、注入不足となり、ろ過性能の低下を招くおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、濃縮水中の分散剤濃度を適正濃度に制御することにより、ろ過性能が低下するのを極力回避することのできる膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る膜ろ過システムは、原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、水温検出手段及び水質検出手段のうちの少なくとも一方を有すると共に、前記水温及び前記水質のいずれか一方の検出値に基づいて水回収率の切替制御を行なう切替制御手段を有し、かつ、前記切替制御された水回収率に基づいて前記分散剤の注入量を制御する注入量制御手段を有していることを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムは、原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、前記透過水の流量を検出する透過水量検出手段と、前記系外に排出される排水量を検出する排水量検出手段と、前記透過水量検出手段及び前記排出量検出手段の検出結果に基づいて水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方を算出する算出手段と、該算出手段の算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御する注入制御手段とを有していることを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムは、原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、前記原水及び前記濃縮水の水質を検出する水質検出手段と、該水質検出手段に基づいて前記膜ろ過分離手段の水回収率及び濃縮倍率の少なくともいずれか一方を算出する算出手段と、該算出手段の算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御する注入制御手段とを有していることを特徴としている。
さらに、本発明の膜ろ過システムは、前記分散剤の注入前後の有機炭素量を測定する有機炭素量測定手段と、該有機炭素量測定手段の測定結果に基づいて分散剤濃度を検出する分散剤濃度検出手段とを有していることを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムは、前記有機炭素量が、全有機炭素量、化学的酸素要求量、及び生物化学的酸素要求量のうちの少なくともいずれかであることを特徴としている。
さらに、本発明の膜ろ過システムは、前記膜ろ過分離手段が、逆浸透膜及びナノろ過膜のうちの少なくともいずれか一方を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る膜ろ過システムの運転方法は、原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、水温及び水質のいずれか一方の検出値に基づいて水回収率の切替制御を行なうと共に、前記切替制御された水回収率に基づいて前記分散剤の注入量を制御することを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムの運転方法は、原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、前記膜ろ過分離された透過水量と前記系外に排出される排水量とを検出し、これら透過水量及び排水量に基づいて水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方を算出し、該算出された水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御することを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムの運転方法は、原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、前記原水及び前記濃縮水の水質を検出し、該検出結果に基づいて前記膜ろ過分離手段の水回収率及び濃縮倍率の少なくともいずれか一方を算出し、該算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御することを特徴としている。
さらに、本発明の膜ろ過システムの運転方法は、前記分散剤の注入前後の有機炭素量を測定し、次いで該測定された有機炭素量に基づいて前記分散剤の濃度を検出することを特徴としている。
また、本発明の膜ろ過システムの運転方法は、前記有機炭素量は、全有機炭素量(Total Organic Carbon ; 以下、「TOC」という。)、化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand ; 以下、「COD」という。)、及び生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand以下、「BOD」という。)のうちの少なくともいずれかであることを特徴としている。
本発明の膜ろ過システム、及び膜ろ過システムの運転方法によれば、水温及び水質のいずれか一方の検出値に基づいて水回収率の切替制御を行なうと共に、この切替制御された水回収率に基づいて分散剤の注入量を制御するので、水回収率が運転中に切り替えられても、濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するろ過膜(逆浸透膜、ナノろ過膜)の目詰まりや分散剤の注入不足による前記ろ過膜へのスケール析出を防止することが可能となる。
また、膜ろ過分離された透過水量と系外に排出される排水量とを検出し、これら透過水量及び排水量に基づいて水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方を算出し、該算出された水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御するので、水回収率が運転中に変動しても、濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するろ過膜の目詰まりや分散剤の注入不足による前記ろ過膜へのスケール析出を防止することが可能となる。
さらに、原水及び濃縮水の水質を検出し、該検出結果に基づいて水回収率及び濃縮倍率の少なくともいずれか一方を算出し、該算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御するので、この場合も上述と同様、水回収率が運転中に変動しても、濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するろ過膜の目詰まりや分散剤の注入不足による前記ろ過膜へのスケール析出を防止することが可能となる。
このように本発明によれば、ろ過膜に供給される濃縮水中の分散剤濃度を常に適正濃度に管理することができ、ろ過性能が低下するのを極力回避することができる。
さらに、前記分散剤の注入前後の有機炭素量(TOC、COD、BOD)を測定し、次いで該測定された有機炭素量に基づいて前記分散剤の濃度を検出するので、分散剤濃度が適正濃度を維持しているか否かを常時把握することができる。したがって、分散剤濃度が異常値を検出したときは、迅速に対処することが可能となり、システム障害が発生するのを未然に防止することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
図1は本発明に係る膜ろ過システムの一実施の形態(第1の実施の形態)を示すシステム構成図である。
該膜ろ過システムは、原水が通過する原水ライン1と、分散剤2を貯留した分散剤注入装置(分散剤注入手段)3と、原水ライン1と分散剤注入装置3との間に介装されて原水への分散剤注入を制御する注入ポンプ4と、原水ライン1に接続されて原水を処理する逆浸透膜装置(以下、「RO装置」という。)5と、RO装置5からの生産水が通過する生産水ライン6と、システム全体の制御を司る制御部7とを備えている。
RO装置5は、例えばスパイラル形状に巻回されたRO膜エレメント(以下、「RO膜」という。)8a(膜ろ過分離手段)を内蔵したROモジュール8と、原水の水温を検出する水温センサ9と、加圧ポンプ10とを有している。また、ROモジュール8は、原水が供給される一次側とRO膜8aを透過した透過水を出力する二次側とに分離されている。
さらに、このRO装置5には、RO膜8aを透過しなかった濃縮水の一部を原水側に還流する循環水ライン(濃縮水還流手段)11と、前記濃縮水の残部を系外に排水する排水ライン(濃縮水排水手段)12とが接続されている。
循環水ライン11は、排水ライン12の途中から分岐されて前記加圧ポンプ10の上流側に接続されると共に、定流量制御弁13が介装されている。そして、濃縮水のうちの一部が原水と合流し、供給水としてROモジュール8に供給されるように構成されている。
また、排水ライン12は、循環水ライン11との分岐点よりも下流側で第1〜第3の排水ライン12a〜12cに分岐されている。第1〜第3の排水ライン12a〜12cには定流量弁機構(不図示)を備えた第1〜第3の排水弁14a〜14cが介装されている。
第1〜第3の排水弁14a〜14cは、前記定流量弁機構により、それぞれ異なる排水量となるように設定されている。例えば、第1の排水弁14aのみを開状態としたときは、水回収率ηが95%となるように排水量が設定され、第2の排水弁14bのみを開状態としたときは、水回収率ηが90%となるように排水量が設定され、第3の排水弁14bのみを開状態としたときは、水回収率ηが80%となるように排水量が設定される。
ここで、水回収率ηは、〔発明が解決しようとする課題〕の項でも述べたように、数式(1)、(2)で表される。
η=Qp/Qf×100 …(1)
Qf=Qp+Qc …(2)
尚、Qpは透過水量、Qfは供給水量、Qcは排水量である。
そして、系外に排水される濃縮水の排水率は、(100−η)であるから、水回収率ηは、第1〜第3の排水弁14a〜14cを全て開状態としたときは65%、第1の排水弁14aのみを閉じたときは70%、第2の排水弁14bのみを閉じたときは75%、第3の排水弁14cのみを閉じたときは85%となる。すなわち、水回収率ηは、65%から95%の広範囲に亙って5%毎に段階的に調節することが可能となる。
制御部7は、信号線15を介して注入ポンプ4に電気的に接続されると共に、信号線16を介してRO装置5に電気的に接続されている。また、該制御部7は、RO装置5及び注入ポンプ4との間でインターフェース動作を司る入出力部と、所定の演算プログラムやテーブル等が格納されたROMと、演算結果を記憶したりワークエリアとして使用されるRAMと、システム全体を制御するCPUとを備えている。
このように構成された膜ろ過システムでは、制御部7からの指令により注入ポンプ4が駆動すると、原水ライン1を通過する原水に分散剤2が注入され、斯かる原水がRO装置5に供給される。加圧ポンプ10が制御部7からの指令により駆動し、RO膜8aに一次側から浸透圧以上の高圧が負荷されると、溶存塩類が除去された高純度の透過水が二次側に出水し、生産水として生産水ライン6を通過し、例えば、不図示の給水タンクに貯留される。一方、RO膜8aを透過しなかった濃縮水の一部は循環水ライン11を介して原水ライン1に還流され、残部は第1〜第3の排水ライン12a〜12cから系外に排水される。
そして、本膜ろ過システムは、原水の水温に基づいて水回収率ηの切替制御を行なう切替制御手段を有し、かつ、前記切替制御された水回収率ηに基づいて分散剤2の注入量を制御する注入量制御手段を有している。
以下、その制御手順を詳述する。
図2は、上記膜ろ過システムの制御手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1では、水温センサ9により原水の温度を検出し、続くステップS2では水回収率テーブルを検索し、原水の水温に応じた水回収率ηを算出する。
すなわち、水温が下がるとシリカ等の溶存塩類の溶解度が低下するため、スケールが析出し易くなる。したがって、スケールの析出を抑制するためには、排水量を増加させて水回収率ηを低下させるのが望ましい。一方、水温が上昇すると前記溶存塩類の溶解度が上がるため、スケールが析出し難くなる。したがって、この場合は水回収率ηを上げて透過水(生産水)の生産能力を向上させるのが望ましい。
そこで、本実施の形態では、スケールの析出を抑制しつつ、高効率で透過水(生産水)が得られるように、水温に応じた水回収率ηを算出している。
図3は、水回収率テーブルの一例を示す図であり、横軸が水温T、縦軸が水回収率ηである。
水回収率テーブルは、この図3に示すように、階段状に形成されており、T1〜T2間(例えば、5〜10℃)は、水回収率ηがη1(例えば、65%)に設定され、T2〜T3間(例えば、10〜15℃)は、水回収率ηがη2(例えば、70%)に設定され、T3〜T4間(例えば、15〜35℃)は、水回収率ηがη3(例えば、75%)に設定されている。すなわち、水回収率テーブルは、水温Tが高くなると水回収率ηが高くなるように、また水温Tが低くなると水回収率ηが低くなるように階段状に設定されており、水温Tに応じた水回収率ηを算出して制御部7(RAM)に格納される。
次に、ステップS3に進んで分散剤注入テーブルを検索し、水回収率ηに応じた分散剤2の注入量を算出する。
図4は分散剤テーブルの一例を示す図である。横軸が水回収率η、縦軸は分散剤の注入量Dである。
水温の低下時に水回収率ηを低下させると(すなわち、排水量を増加させると)、濃縮倍率の低下により濃縮水中の分散剤濃度が低くなることから、分散剤2の注入量を増加させてスケールの析出を回避する。一方、水温の上昇時に水回収率ηを上昇させると(すなわち、排水量を減少させると)、濃縮倍率の上昇により濃縮水中の分散剤濃度が高くなることから、分散剤2の注入量を減少させて過剰注入による分散剤2のRO膜8aへの付着を防止する。
したがって、分散剤テーブルは、この図4に示すように、水回収率ηが上昇するに伴い、分散剤2の注入量が少なくなるように設定されている。そして、水回収率に応じた分散剤2の注入量が算出され、制御部7(RAM)に保存される。
尚、この分散剤テーブルは、スケール析出や分散剤の付着によりRO膜8aに目詰まりが生じないような分散剤濃度となるように、水回収率ηと分散剤注入量との関係を予め測定しておき、斯かる測定結果をテーブルにしてROMに格納される。
次いで、ステップS4に進み、第1〜第3の排水弁14a〜14c及び注入ポンプ4を制御する。すなわち、ステップS2で算出された水回収率ηに基づいて第1〜第3の排水弁14a〜14cを開閉制御し、さらに該水回収率ηに応じた分散剤濃度となるように注入ポンプ4で注入量を制御しながら原水中に分散剤2を注入する。
このように本第1の実施の形態では、水温センサ9で検出された水温に基づいて水回収率ηの切替制御を行なうと共に、この切替制御された水回収率ηに基づいて分散剤2の注入量を制御するので、水回収率ηが運転中に切り替えられても濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることなく、常に一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するRO膜8aの目詰まりや分散剤2の注入不足によるRO膜8aへのスケール析出を防止することが可能となる。
図5は、本発明者らの実験結果に基づき、水回収率ηと分散剤濃度及び濃縮倍率との関係をプロットした図である。図中、実線が濃縮倍率、破線が原水の分散剤濃度、一点鎖線が濃縮水の分散剤濃度を示している。尚、横軸が水回収率η(%)、左縦軸は分散剤濃度(mg/L)、右縦軸は濃縮倍率(倍)である。
この図5の実線に示すように、水回収率ηが上昇するに伴い濃縮倍率も上昇し、水回収率ηが低下するに連れて濃縮倍率も低下し、水回収率ηが80%のときは、濃縮倍率は5倍であるが、水回収率ηが50%のときは濃縮倍率が2倍となる。そして、破線で示すように、水回収率ηが50%のときに原水の分散剤濃度が2.5mg/L、水回収率ηが80%のときに原水の分散剤濃度が1mg/Lとなるように、分散剤2の注入量を略直線的に変化させることにより、一点鎖線に示すように濃縮水の分散剤濃度を略一定値(5mg/L)に制御することができる。
図6は本発明に係る膜ろ過システムの第2の実施の形態を示すシステム構成図である。
本第2の実施の形態では、水温センサ9(図1)に代えて、電気伝導率測定装置17(水質検出手段)が設けられており、これによりROモジュール8に供給される原水の水質を検出している。
図7は第2の実施の形態の制御手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS11では、電気伝導率測定装置17で原水の電気伝導率を測定し、ステップS12では、図3と略同様の水回収率テーブルを検索し、電気伝導率に応じた水回収率ηを算出する。
すなわち、原水中の溶存塩類が多い場合は電気伝導率が大きくなるが、この場合はスケールが析出し易くなることから水回収率ηを下げる必要がある。一方、原水中の溶存塩類が少ない場合は電気伝導率が小さくなるが、この場合はスケールが析出し難く、したがって水回収率ηを上げることができる。そして、制御部7に予め格納された上記水回収率テーブルを検索し、原水の電気伝導率に応じた水回収率ηを算出する。
その後は第1の実施の形態と同様の処理を行う。すなわち、ステップS13に進んで分散剤注入テーブルを検索し、水回収率ηに応じた分散剤2の注入量を算出し、ステップS14では、ステップS12で算出された水回収率ηに基づいて第1〜第3の排水弁14a〜14cを開閉制御し、さらに該水回収率ηに応じた分散剤濃度となるように注入ポンプ4で注入量を制御しながら原水中に分散剤2を注入する。
このように本第2の実施の形態では、電気伝導率測定装置17で検出された電気伝導率に基づいて水回収率ηの切替制御を行なうと共に、この切替制御された水回収率ηに基づいて分散剤2の注入量を制御するので、水回収率ηが運転中に切り替えられても濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に過不足なく一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するRO膜8aの目詰まりや分散剤2の注入不足によるRO膜8aへのスケール析出を防止することが可能となる。
図8は本発明に係る膜ろ過システムの第3の実施の形態を示すシステム構成図である。
すなわち、本第3の実施の形態では、水回収率η(排水量)の切替制御機構を設ける代わりに、排水ライン18に1個の排水弁19のみが設けられている。そして、生産水ライン6に第1の流量計20a(透過水量検出手段)が介装されると共に、前記排水ライン18に第2の流量計20b(排水量検出手段)が介装されている。
図9は第3の実施の形態の制御手順を示すフローチャートである。
すなわち、ステップS21では、第1の流量計17aでRO膜8aを透過した透過水量を検出し、第2の流量計17bで濃縮水の排水量を検出し、続くステップS22では、上記数式(1)、(2)に基づいて水回収率ηを算出する。
そして、ステップS23に進み、第1の実施の形態と同様、分散剤注入テーブルを検索し、水回収率ηに応じた分散剤2の注入量を算出する。
次に、ステップS24に進んで注入ポンプ4を制御して濃縮水中の分散剤濃度が適正濃度となるように原水に分散剤を注入する。
このように本第3の実施の形態では、透過水量と系外に排出される排水量を検出し、これら透過水量及び排水量に基づいて水回収率ηを算出し、該算出された水回収率ηに基づいて原水への分散剤の注入を制御するので、水回収率ηが運転中に変動しても濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に過不足なく一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するろ過膜の目詰まりや分散剤の注入不足による前記ろ過膜へのスケール析出を防止することが可能となる。
尚、図5に示したように水回収率ηと濃縮倍率とは相関関係があることから、上記ステップ22では、水回収率ηに代えて濃縮倍率を算出するようにしてもよい。
図10は本発明に係る膜ろ過システムの第4の実施の形態を示すシステム構成図である。
本第4の実施の形態では、第3の実施の形態における第1及び第2の流量計20a、20bに代えて、原水ライン1及び排水ライン18に電気伝導率測定装置(第1及び第2の電気伝導率測定装置21a、21b)(水質検出手段)が設けられている。
本第4の実施の形態では、第1の電気伝導率測定装置21aにより得られた原水の電気伝導率k1と第2の電気伝導率測定装置21bにより得られた濃縮水の電気伝導率k2との比k2/k1を濃縮倍率として近似し、この濃縮倍率から水回収率η{=(1−1/濃縮倍率)×100}を算出する。そして、その後は第3の実施の形態と同様の方法で分散剤の注入量を算出し、これにより濃縮水中の分散剤濃度を適正値に管理することができる。
このように本第4の実施の形態は、原水及び濃縮水の水質を検出し、該検出結果に基づいて水回収率ηを算出し、該算出結果に基づいて原水への分散剤の注入を制御するので、第3の実施の形態と同様、水回収率ηが運転中に変動しても濃縮水中の分散剤濃度は過不足が生じることもなく、常に一定濃度に管理することが可能となり、分散剤の過剰注入に起因するろ過膜の目詰まりや分散剤の注入不足による前記ろ過膜へのスケール析出を防止することが可能となる。
尚、本第4の実施の形態では、濃縮倍率を算出した後、水回収率ηを算出しているが、濃縮倍率と水回収率ηとの間には相関関係があることから、水回収率ηを別途算出しなくとも、濃縮倍率と分散剤の注入量との関係を予め制御部7に記憶させておくことにより、濃縮倍率から直接分散剤の適正注入量を算出することもできる。
このように上記第1〜第4の実施の形態によれば、濃縮水中の分散剤濃度を常に適正濃度に管理することができ、ろ過性能が低下するのを極力防止することができる。
また、図11は本発明に係る膜ろ過システムの第5の実施の形態を示すシステム構成図である。
本5の実施の形態は、分散剤の注入箇所の前後で原水中のTOCを測定し、分散剤濃度を常時検出している。すなわち、本第5の実施の形態は、分散剤の注入箇所を挟んでバイパスライン21が設けられると共に、該バイパスライン21には三方切替弁23が介装され、さらに該三方切替弁23の1ポートにはTOC計24が接続されている。
バイパスライン21は、三方切替弁23のポート切替を行うことにより分散剤注入前の原水又は分散剤注入後の原水が流入し、これら原水はTOC計24に供給される。そして、TOC計24では、通過湿式紫外線酸化法等の方法によりTOC値が測定され、測定後の原水は不図示の排水孔より排水される。
一方、測定されたTOC値は信号線25を介して制御部7に送信される。制御部7では、分散剤注入後のTOC値と分散剤注入前のTOC値との差分ΔT、すなわちTOC増減量を算出し、TOC増減量に応じた目標分散剤濃度を算出し、適正注入が行なわれているか否かを常時監視する。
図12は、本発明者らの実験結果に基づき、目標分散剤濃度とTOC増減量との関係をプロットした図である。横軸は目標分散剤濃度(ppm)、縦軸はTOC増減量(ppm)である。
この図12から明らかなように、目標分散剤濃度とTOC増減量とは直線関係にあり、斯かる直線関係をテーブル化して制御部7に格納しておくことにより、分散剤の注入量が適正か否かを常時把握することが可能となり、分散剤の過剰注入や注入不足に対して迅速に対応することができる。すなわち、分散剤濃度が異常値を検出したときは、迅速に対処することが可能となり、システム障害が発生するのを未然に防止することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では、膜ろ過装置としてRO装置5を使用したが、必要に応じてRO装置5以外の膜ろ過装置を使用することもでき、RO膜8aよりも除去対象物質が若干大きいナノろ過膜を備えたナノろ過膜装置(以下、「NF装置」という。)を使用したり、或いはRO装置とNF装置を併用してもよい。
また、分散剤としてはろ過膜へのスケール析出を効果的に防止できるのであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸を主成分とした分散剤を使用することができる。
また、上記第5の実施の形態では、TOC計24で分散剤注入前後のTOC増加量を監視し、これにより分散剤注入量を把握しているが、TOC以外に化学的酸素要求量(COD)や生物化学的酸素要求量(BOD)を分散剤の注入前後で測定し、これにより分散剤注入量を常時把握するようにしてもよい。
本発明に係る膜ろ過システムの一実施の形態(第1の実施の形態)を示すシステム構成図である。 第1の実施の形態の制御手順を示すフローチャートである。 水温に対する水回収率の設定状態の一例を示す水回収率テーブルである。 水回収率と分散剤の注入量との関係の一例を示す分散剤注入テーブルである。 水回収率と分散剤濃度及び濃縮倍率との関係を示す図である。 本発明に係る膜ろ過システムの第2の実施の形態を示すシステム構成図である。 第2の実施の形態の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る膜ろ過システムの第3の実施の形態を示すシステム構成図である。 第3の実施の形態の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る膜ろ過システムの第4の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明に係る膜ろ過システムの第5の実施の形態を示すシステム構成図である。 目標分散剤濃度と分散剤注入前後のTOC増加量との関係を示す図である。
符号の説明
2 分散剤
3 分散剤注入手段(分散剤注入装置)
7 制御部(切替制御手段、注入量制御手段、算出手段)
8a RO膜(膜ろ過分離手段)
9 水温センサ(水温検出手段)
11 循環水ライン(濃縮水還流手段)
12a〜12c 第1〜第3の排水ライン(濃縮水排水手段)
14a〜14c 第1〜第3の排水弁
17 電気伝導率測定装置(水質検出手段)
18 排水ライン
19 排水弁
20a 第1の流量弁(透過水量検出手段)
20b 第2の流量弁(排水量検出手段)
21a、21b 第1及び第2の電気伝導率測定装置(水質検出手段)
24 TOC計(有機炭素量測定手段)

Claims (11)

  1. 原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、
    水温検出手段及び水質検出手段のうちの少なくとも一方を有すると共に、前記水温及び前記水質のいずれか一方の検出値に基づいて水回収率の切替制御を行なう切替制御手段を有し、
    かつ、前記切替制御された水回収率に基づいて前記分散剤の注入量を制御する注入量制御手段を有していることを特徴とする膜ろ過システム。
  2. 原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、
    前記透過水の流量を検出する透過水量検出手段と、前記系外に排出される排水量を検出する排水量検出手段と、前記透過水量検出手段及び前記排出量検出手段の検出結果に基づいて水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方を算出する算出手段と、該算出手段の算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御する注入制御手段とを有していることを特徴とする膜ろ過システム。
  3. 原水に分散剤を注入する分散剤注入手段と、前記分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離する膜ろ過分離手段と、前記濃縮水の一部を原水側に還流する濃縮水還流手段と、前記濃縮水の残部を系外に排水する濃縮水排水手段とを備えた膜ろ過システムにおいて、
    前記原水及び前記濃縮水の水質を検出する水質検出手段と、該水質検出手段に基づいて水回収率及び濃縮倍率の少なくともいずれか一方を算出する算出手段と、該算出手段の算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御する注入制御手段とを有していることを特徴とする膜ろ過システム。
  4. 前記分散剤の注入前後の有機炭素量を測定する有機炭素量測定手段と、該有機炭素量測定手段の測定結果に基づいて分散剤濃度を検出する分散剤濃度検出手段とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の膜ろ過システム。
  5. 前記有機炭素量は、全有機炭素量、化学的酸素要求量、及び生物化学的酸素要求量のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項4記載の膜ろ過システム。
  6. 前記膜ろ過分離手段は、逆浸透膜及びナノろ過膜のうちの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の膜ろ過システム。
  7. 原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、
    水温及び水質のいずれか一方の検出値に基づいて水回収率の切替制御を行なうと共に、前記切替制御された水回収率に基づいて前記分散剤の注入量を制御することを特徴とする膜ろ過システムの運転方法。
  8. 原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、
    前記膜ろ過分離された透過水量と前記系外に排出される排水量とを検出し、これら透過水量及び排水量に基づいて水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方を算出し、該算出された水回収率及び濃縮倍率のうちの少なくともいずれか一方に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御することを特徴とする膜ろ過システムの運転方法。
  9. 原水に分散剤を注入した後、該分散剤の注入された原水を透過水と濃縮水とに膜ろ過分離し、前記濃縮水の一部を原水側に還流しながら、前記濃縮水の残部を系外に排水する膜ろ過システムの運転方法において、
    前記原水及び前記濃縮水の水質を検出し、該検出結果に基づいて水回収率及び濃縮倍率の少なくともいずれか一方を算出し、該算出結果に基づいて前記原水への前記分散剤の注入を制御することを特徴とする膜ろ過システムの運転方法。
  10. 前記分散剤の注入前後の有機炭素量を測定し、次いで該測定された有機炭素量に基づいて分散剤濃度を検出することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の膜ろ過システムの運転方法。
  11. 前記有機炭素量は、全有機炭素量、化学的酸素要求量、及び生物化学的酸素要求量のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項10記載の膜ろ過システムの運転方法。
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