JP6835256B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの制御装置に関する。
特許文献1は、サーボ装置を開示する。当該サーボ装置によれば、電動機に対する誤結線が発生している状態においても回転子が回転することを利用して電動機に対する誤結線を検出することができる。
特許文献1に記載の誤結線の検出方法をエレベータの巻上機に適用すれば、当該巻上機に対する誤結線の検出を試みることができる。
日本特許第4526612号公報
しかしながら、エレベータの据付時においてかごが非常止めで下降方向への移動を抑制されていることもある。この場合、巻上機に対する誤結線が発生している状態では、非常止めを引き抜くための方向に対してトルクを発生させることができない。このため、特許文献1に記載の誤結線の検出方法では、巻上機に対する誤結線を検出することができない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、かごが非常止めで下降方向への移動を抑制されている場合でも、巻上機に対する誤結線を検出することができるエレベータの制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの制御装置は、エレベータのかごが巻上機の同期電動機の軸に取り付けられた綱車に巻き掛けられた吊りロープに支持された状態で前記かごが非常止めで下降方向への移動を抑制されている際に、電力変換装置がモータ線を介して前記同期電動機に電力を供給し、前記同期電動機が前記電力を用いて前記同期電動機の回転方向と回転速度とを検出するエンコーダからエンコーダ線を介して得られる速度帰還が速度指令に追従するようにベクトル制御により駆動される場合に、前記モータ線に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定するトルクリミット判定部と、前記エンコーダの検出結果に基づいて前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転しているか否かを判定するストール判定部と、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きいと判定された場合に、前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相を前記同期電動機が駆動し得る駆動位相に変更する磁極位置変更部と、前記同期電動機が停止した状態から前記同期電動機の制御が前記かごを上昇させるように開始された後、前記トルクリミット判定部の判定結果と前記ストール判定部の判定結果とに基づいて前記モータ線の誤結線または前記エンコーダ線の誤結線を検出する誤結線検出部と、を備えた。
この発明によれば、同期電動機が停止した状態から同期電動機の制御がかごを上昇させるように開始された後、トルクリミット判定部の判定結果とストール判定部の判定結果とに基づいてモータ線の誤結線またはエンコーダ線の誤結線が検出される。このため、かごが非常止めで下降方向への移動を抑制されている場合でも、巻上機に対する誤結線を検出することができる。
この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの構成図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置の動作の概要を説明するフローチャートである。 この発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置のハードウェア構成図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの構成図である。
図1のエレベータにおいて、巻上機1は、図示されない昇降路の上部に設けられる。巻上機1は、同期電動機2と綱車3と一対のブレーキ4とを備える。
同期電動機2は、外部からの交流電力により駆動され得るように設けられる。綱車3は、同期電動機2の軸に取り付けられる。一対のブレーキ4は、綱車3の回転駆動に対して制動力を加え得るように設けられる。
吊りロープ5は、綱車3に巻き掛けられる。
かご6は、吊りロープ5の一端に支持される。かご6は、一対の非常止め6aを備える。釣合い錘7は、吊りロープ5の他端に支持される。
エンコーダ8は、巻上機1に設けられる。エンコーダ8は、同期電動機2の回転方向と回転速度とを検出し得るように設けられる。
制御装置9は、電力変換装置10と制御ブロック11とを備える。
電力変換装置10は、図示されない直流母線を介して図示されないコンバータと接続される。電力変換装置10は、U相とV相とW相とのモータ線12を介して同期電動機2と接続される。当該直流母線は、図示されないコンデンサを含む。電力変換装置10は、コンバータから交流電力を整流した直流電力の供給を受けた際にコンデンサにより脈動電流等の影響を除去し得るように設けられる。電力変換装置10は、直流電力を適切な可変電圧可変周波数の交流電力に変換し得るように設けられる。電力変換装置10は、当該交流電力を同期電動機2に供給し得るように設けられる。
制御装置9は、A/D変換部13と電流検出部14と速度検出部15と磁極位置検出部16と速度パターン生成部17と速度制御部18と電流制御部19とを備える。
A/D変換部13は、モータ線12に流れる電流の値の入力を図示されない電流センサから受け付ける。A/D変換部13は、電流センサからの入力をA/D変換する。
電流検出部14は、A/D変換部13からの情報に基づいてモータ線12に流れる電流の値を検出する。
速度検出部15は、エンコーダ線20を介してエンコーダ8と接続される。速度検出部15は、エンコーダ8からの同期電動機2の回転方向と回転速度との情報に基づいてかご6の移動方向と速度とを検出する。速度検出部15は、かご6の移動方向と速度とに対応した速度帰還の情報を出力する。
磁極位置検出部16は、エンコーダ線20を介してエンコーダ8と接続される。磁極位置検出部16は、エンコーダ8からの同期電動機2の回転方向と回転速度との情報に基づいて同期電動機2の回転子の磁極位置を検出する。
速度パターン生成部17は、現在のかご6の位置の情報とかご6が次に停止する位置の情報とに基づいてかご6の速度パターンを生成する。速度パターン生成部17は、かご6の速度パターンに基づいて速度指令の情報を出力する。
速度制御部18は、速度パターン生成部17からの速度指令の情報と速度検出部15からの速度帰還の情報とに基づいて電流指令を演算する。
モータ線12とエンコーダ線20とが正しく結線されている場合、電流制御部19は、正しくベクトル制御される。この際、電流制御部19は、速度制御部18からの電流指令の情報と磁極位置検出部16からの磁極位置の情報とに基づいて適切な電圧指令を演算する。電流制御部19は、当該電圧指令に基づいて電力変換装置10を制御する。
電力変換装置10は、当該電圧指令に基づいて動作する。その結果、同期電動機2は、最適な状態で回転する。綱車3は、同期電動機2の回転に追従して最適な状態で回転する。吊りロープ5は、綱車3の回転に追従して最適な状態で移動する。かご6と釣合い錘7とは、吊りロープ5の移動に追従して最適な状態で互いに反対方向に昇降する。
制御ブロック11は、エレベータの据え付け直後に巻上機1に対する誤結線を検出する機能を備える。例えば、制御ブロック11は、かご6の組立後に制御装置9に電力が供給された場合に、巻上機1に対する誤結線を検出する。例えば、制御ブロック11は、吊りロープ5が綱車3に巻き掛けられた状態でかご6と釣合い錘7とを支持した状態で初めて制御装置9に電力が供給された場合に、巻上機1に対する誤結線を検出する。例えば、制御ブロック11は、かご6が一対の非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている状態で初めて制御装置9に電力が供給された場合に、巻上機1に対する誤結線を検出する。
具体的には、制御装置9は、据付モード判定部21とトルクリミット判定部22とストール判定部23と磁極位置変更部24と誤結線検出部25と警報出力部26と速度パターン変更部27とを備える。
据付モード判定部21は、エレベータが起動された際にエレベータのモードがエレベータの据え付け直後の初回起動時の据付モードであるか否かを判定する。例えば、据付モード判定部21は、作業者の操作による設定に基づいてエレベータのモードが据付モードであると判定する。例えば、据付モード判定部21は、制御装置9の側のフラグに基づいてエレベータのモードが据付モードであると判定する。
トルクリミット判定部22は、トルクリミットが検出されたか否かを判定する。例えば、トルクリミット判定部22は、モータ線12に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定する。
ストール判定部23は、かご6のストールが検出されたか否かを判定する。例えば、ストール判定部23は、エンコーダ8の検出結果に基づいて同期電動機2が速度指令の方向とは逆方向に回転しているか否かを判定する。
磁極位置変更部24は、トルクリミット判定部22によりモータ線12に流れる電流の値が閾値よりも大きいと判定された場合に、同期電動機2の回転子の磁極位置の設定を変更する。例えば、磁極位置変更部24は、トルクリミット判定部22によりモータ線12に流れる電流の値が閾値よりも大きいと判定された場合に、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相を同期電動機2が駆動し得る駆動位相に変更する。例えば、磁極位置変更部24は、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相から90度ずらした位相を駆動位相とする。
誤結線検出部25は、トルクリミット判定部22の判定結果とストール判定部23の判定結果とに基づいて巻上機1に対する誤結線を検出する。
警報出力部26は、誤結線検出部25により巻上機1に対する誤結線が検出された場合に警報を出力する。
速度パターン変更部27は、ストール判定部により同期電動機2が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定された場合に、同期電動機2が速度指令の方向と同方向に回転するように同期電動機2の速度パターンを変更する。例えば、速度パターン生成部17がかご6の上昇方向の速度指令の情報を出力している場合、速度パターン変更部27は、速度制御部18に入力される最終的な速度指令がかご6の下降方向の速度指令となるように速度パターンを変更する。
その結果、巻上機1に対する誤結線が存在している場合でも、かご6は、暫定的に上昇方向に移動する。
次に、図2を用いて、巻上機1の結線の確認方法の例を説明する。
図2はこの発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。
図2において、エレベータの据え付け直後において、制御装置9と巻上機1は、昇降路Aの内部に設けられる。モータ線12とエンコーダ線20とは、巻上機1と制御装置9との間に敷設される。この際、かご6と制御装置9とは、ほぼ同じ高さに配置される。かご6が一対の非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている。
巻上機1に対する誤結線が検出された際、モータ線12とエンコーダ線20の結線とを確認する必要がある。
しかしながら、現状の昇降路Aのレイアウトでは、作業員は、制御装置9の入線口Bと巻上機1の入線口Cとを確認しにくい。
そこで、制御ブロック11は、かご6を上昇方向に暫定的に移動させる。その結果、かご6は、制御装置9よりも高い位置に配置される。
この状態において、作業員は、制御装置9の入線口Bの端子においてモータ線12とエンコーダ線20の結線とを確認する。作業員は、巻上機1の入線口Cの端子においてモータ線12とエンコーダ線20の結線とを確認する。
次に、図3から図5を用いて、巻上機1に対する誤結線されている際にかご6を上昇方向に暫定的に移動させる手順を説明する。
図3から図5はこの発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されるエレベータの据え付け直後における昇降路の内部の側面図である。
図3は、モータ線12に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きくなる場合を示す。この場合、モータ線12に流れる電流の値が閾値より大きくしても、電流制御部19は、正しくベクトル制御されない。このため、かご6を上昇方向に移動させるための適切なトルクが発生しない。この際、一対の非常止め6aは、解除されない。その結果、かご6は上昇方向に移動しない。この際、制御装置9は、トルクリミットが検出されたとして動作を停止する。
この場合、磁極位置変更部24は、ベクトル制御の回転座標を反転する。例えば、磁極位置変更部24は、磁極位置検出部16の出力に90度を加算する。その結果、電流制御部19は、速度制御部18からの電流指令に応じて正しく制御される。
図4は、モータ線12のU相とV相とW相とがW相とV相とU相との順番で結線されている場合を示す。この場合、速度制御部18は、正しく制御される。
しかしながら、電流制御部19は、正しく制御されない。この場合、同期電動機2は、速度指令の方向とは逆方向に回転する。この際、かご6は、非常止め6aにより下降方向の移動を抑制される。このため、同期電動機2のトルクは、綱車3と吊りロープ5とのトラクションを上回る。その結果、吊りロープ5は、綱車3に対して滑る。この際、制御装置9は、かご6のストールが検出されたとして動作を停止する。
図5は、モータ線12のU相とV相とW相とがW相とV相とU相との順番で結成されている際に速度指令の方向を逆方向にした場合を示す。
この場合、同期電動機2は、かご6を上昇させる方向のトルクを適切に発生させる。このため、一対の非常止め6aは、解除される。その結果、かご6は、上昇方向に暫定的に移動する。
次に、図6を用いて、制御装置9の動作の概要を説明する。
図6はこの発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置の動作の概要を説明するフローチャートである。
ステップS1では、制御装置9は、エレベータのモードが据付モードであるか否かを判定する。
ステップS1でエレベータのモードが据付モードである場合、制御装置9は、ステップS2の動作を行う。ステップS2では、制御装置9は、上昇方向への速度指令に基づいてかご6が上昇方向に移動したか否かを判定する。
ステップS2でかご6が上昇方向に移動した場合、かご6は、非常止め6aによる下降方向への移動の抑制から解放される。この場合、巻上機1に対する誤結線の問題はない。そのまま、エレベータの据え付けが継続される。このため、制御装置9は、動作を終了する。
ステップS2でかご6が上昇方向に移動しない場合、制御装置9は、ステップS3の動作を行う。
ステップS3では、制御装置9は、トルクリミットが検出されたか否かを判定する。
ステップS3でトルクリミットが検出された場合、制御装置9は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、制御装置9は、ベクトル制御に用いられる回転座標の位相を駆動位相に変更する。その後、制御装置9は、ステップS2の動作を行う。
ステップS3でトルクリミットが検出されない場合、制御装置9は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、制御装置9は、かご6のストールが検出されたか否かを判定する。
ステップS5でかご6のストールが検出されない場合、制御装置9は、動作を終了する。
ステップS5でかご6のストールが検出された場合、制御装置9は、ステップS6の動作を行う。ステップS6では、制御装置9は、巻上機1に対する誤結線が検出されたことを示す警報を出力する。
その後、制御装置9は、ステップS7の動作を行う。ステップS7では、制御装置9は、巻上機1に対する誤結線を確認する等の確認修正作業ができるか否かを判定する。例えば、制御装置9は、かご6の現在の位置に基づいて確認修正作業ができるか否かを判定する。
ステップS7で確認修正作業ができない場合、制御装置9は、ステップS8の動作を行う。ステップS8では、制御装置9は、同期電動機2が速度指令の方向と同方向に回転するように同期電動機2の速度パターンを変更する。その後、制御装置9は、ステップS2の動作を行う。
ステップS7で確認修正作業ができる場合、制御装置9は、ステップS9の動作を行う。ステップS9では、制御装置9は、確認修正作業が終了するまで待機する。その後、制御装置9は、ステップS2の動作を行う。
以上で説明した実施の形態1によれば、エレベータのモードが据付モードである場合において、トルクリミット判定部22の判定結果とストール判定部23の判定結果とに基づいて巻上機1に対する誤結線が検出される。このため、かご6が一対の非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている場合でも、巻上機1に対する誤結線を検出することができる。その結果、エレベータの起動を繰り返すことを抑制できる。このため、電力変換装置10への過大電流による異常停止と阻止の劣化とを未然に防止できる。その結果、エレベータの走行性能の悪化を未然に防止できる。
また、モータ線12の誤結線が検出された場合、警報が出力される。このため、エレベータの据え付け時に、作業者に対して巻上機1に対する誤結線が発生していることを知らせることができる。
また、同期電動機2が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定された場合に、同期電動機2が速度指令の方向と同方向に回転するように同期電動機2の速度パターンが変更される。このため、制御装置9および巻上機1の少なくとも一方に対して作業者が作業を行いにくく容易に巻上機1に対する誤結線を修正ができない場合でも、かご6を暫定的に移動させることができる。その結果、巻上機1に対する誤結線の問題点の把握を短時間で容易に行うことができる。また、巻上機1に対する誤結線を短時間で修正することができる。
なお、モータ線12が誤結線され、エンコーダ線20が正しく結線されている場合、図6のステップS3において、トルクリミットが検出される。その後、ステップS4において、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が駆動位相に変更される。その後、ステップS5において、かご6のストールが検出される。その後、ステップS8において、同期電動機2が速度指令の方向と同方向に回転するように同期電動機2の速度パターンが変更される。その後、ステップS3において、トルクリミットが検出される。その後、ステップS4において、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が駆動位相に変更される。その後、ステップS3において、トルクリミットが検出されない。その後、ステップS5において、かご6のストールが検出されない。制御装置9は、これらの手順でモータ線12の誤結線を検出すればよい。このため、かご6が非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている場合でも、モータ線12の誤結線を検出することができる。
また、モータ線12が正しく結線され、エンコーダ線20が誤結線されている場合、図6のステップS3において、トルクリミットが検出される。その後、ステップS4において、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が駆動位相に変更される。その後、ステップS3において、トルクリミットが検出されない。その後、ステップS5において、かご6のストールが検出されない。制御装置9は、これらの手順でエンコーダ線20の誤結線を検出すればよい。このため、かご6が非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている場合でも、エンコーダ線20の誤結線を検出することができる。
また、モータ線12とエンコーダ線20とが誤結線されている場合、図6のステップS3において、トルクリミットが検出されない。その後、ステップS5において、かご6のストールが検出される。その後、ステップS8において、同期電動機2の速度パターンを変更される。その後、ステップS3において、トルクリミットが検出される。その後、ステップS4において、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が駆動位相に変更される。その後、ステップS3において、トルクリミットが検出されない。その後、ステップS5において、かご6のストールが検出されない。制御装置9は、これらの手順でモータ線12とエンコーダ線20との誤結線を検出すればよい。このため、かご6が非常止め6aで下降方向への移動を抑制されている場合でも、モータ線12とエンコーダ線20との誤結線を検出することができる。
また、トルクリミットが検出された場合、同期電動機2のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が90度ずらされる。このため、同期電動機2を確実に回転させることができる。
また、エレベータのモードが据付モードではない場合に、実施の形態1と同様の手法でモータ線12とエンコーダ線20とのうちの少なくとも一方の誤結線を検出してもよい。例えば、巻上機1の更新後に実施の形態1と同様の手法でモータ線12とエンコーダ線20とのうちの少なくとも一方の誤結線を検出してもよい。例えば、制御装置9の更新時に実施の形態1と同様の手法でモータ線12とエンコーダ線20とのうちの少なくとも一方の誤結線を検出してもよい。これらの場合も、同期電動機2が停止した状態から同期電動機2の制御がかご6を上昇させるように開始された後の判定結果に基づいて、モータ線12とエンコーダ線20との誤結線を検出することができる。
また、昇降路の下部に巻上機1を設けてもよい。ローピング方式は、1対1に限定されない。例えば、ローピング方式を2対1としてもよい。また、巻動式のエレベータでもよい。これらの場合でも、モータ線12とエンコーダ線20とのうちの少なくとも一方の誤結線を検出することができる。
次に、図7を用いて、制御装置9の例を説明する。
図7はこの発明の実態の形態1におけるエレベータの制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置9の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ28aと少なくとも1つのメモリ28bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア29を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ28aと少なくとも1つのメモリ28bとを備える場合、制御装置9の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ28bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ28aは、少なくとも1つのメモリ28bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置9の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ28aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ28bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア29を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置9の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置9の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置9の各機能について、一部を専用のハードウェア29で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、巻上機1に対する誤結線を検出する機能については専用のハードウェア29としての処理回路で実現し、巻上機1に対する誤結線を検出する機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ28aが少なくとも1つのメモリ28bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア29、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置9の各機能を実現する。
以上のように、この発明に係るエレベータの制御装置は、巻上機に対する誤結線を検出するシステムに利用できる。
1 巻上機、 2 同期電動機、 3 綱車、 4 ブレーキ、 5 吊りロープ、 6 かご、 6a 非常止め、 7 釣合い錘、 8 エンコーダ、 9 制御装置、 10 電力変換装置、 11 制御ブロック、 12 モータ線、 13 A/D変換部、 14 電流検出部、 15 速度検出部、16 磁極位置検出部、 17 速度パターン生成部、 18 速度制御部、 19 電流制御部、 20 エンコーダ線、 21 据付モード判定部、 22 トルクリミット判定部、 23 ストール判定部、 24 磁極位置変更部、 25 誤結線検出部、 26 警報出力部、 27 速度パターン変更部、 28a プロセッサ、 28b メモリ、 29 ハードウェア

Claims (7)

  1. エレベータのかごが巻上機の同期電動機の軸に取り付けられた綱車に巻き掛けられた吊りロープに支持された状態で前記かごが非常止めで下降方向への移動を抑制されている際に、電力変換装置がモータ線を介して前記同期電動機に電力を供給し、前記同期電動機が前記電力を用いて前記同期電動機の回転方向と回転速度とを検出するエンコーダからエンコーダ線を介して得られる速度帰還が速度指令に追従するようにベクトル制御により駆動される場合に、前記モータ線に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定するトルクリミット判定部と、
    前記エンコーダの検出結果に基づいて前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転しているか否かを判定するストール判定部と、
    前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が予め設定された閾値よりも大きいと判定された場合に、前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相を前記同期電動機が駆動し得る駆動位相に変更する磁極位置変更部と、
    前記同期電動機が停止した状態から前記同期電動機の制御が前記かごを上昇させるように開始された後、前記トルクリミット判定部の判定結果と前記ストール判定部の判定結果とに基づいて前記モータ線の誤結線または前記エンコーダ線の誤結線を検出する誤結線検出部と、
    を備えたエレベータの制御装置。
  2. 前記誤結線検出部により誤結線が検出された場合に警報を出力する警報出力部、
    を備えた請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定された場合に、前記同期電動機が速度指令の方向と同方向に回転するように前記同期電動機の速度パターンを変更する速度パターン変更部、
    を備えた請求項1または請求項2に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記誤結線検出部は、前記同期電動機が停止した状態から前記同期電動機の制御が前記かごを上昇させるように開始された後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定され、その後、前記磁極位置変更部により前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が前記駆動位相に変更され、その後、前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定され、その後、前記速度パターン変更部により前記同期電動機が速度指令の方向と同方向に回転するように前記同期電動機の速度パターンが変更され、その後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定され、その後、前記磁極位置変更部により前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が前記駆動位相に変更され、その後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定されずに、前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定されない場合に、前記モータ線の誤結線を検出する誤結線検出部と、
    を備えた請求項3に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記誤結線検出部は、前記同期電動機が停止した状態から前記同期電動機の制御が前記かごを上昇させるように開始された後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定され、その後、前記磁極位置変更部により前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が前記駆動位相に変更され、その後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定されずに、前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定されない場合に、前記エンコーダ線の誤結線を検出する請求項3に記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記誤結線検出部は、前記同期電動機が停止した状態から前記同期電動機の制御が前記かごを上昇させるように開始された後、前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定され、その後、前記速度パターン変更部により前記同期電動機の速度パターンを変更され、その後、前記磁極位置変更部により前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相が前記駆動位相に変更され、その後、前記トルクリミット判定部により前記モータ線に流れる電流の値が前記閾値よりも大きいと判定されずに、前記ストール判定部により前記同期電動機が速度指令の方向とは逆方向に回転していると判定されない場合に、前記モータ線と前記エンコーダの誤結線とを検出する請求項3に記載のエレベータの制御装置。
  7. 前記磁極位置変更部は、前記同期電動機のベクトル制御に用いられる回転座標の位相から90度ずらした位相を前記駆動位相とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のエレベータの制御装置。
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