JP5977652B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばトラクション方式等のエレベータのかごを制御する制御装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2004−231355号公報(特許文献1)がある。この公報には、「かごに結合されたロープが掛けられ電動機により駆動され上記かごを昇降させる綱車に制動力を付勢しまたその制動力を開放する制動装置6と、綱車速度を検出する綱車速度検出部7と、かご速度を検出するかご速度検出部8と、非常制動時に、検出された綱車速度とかご速度の差として求まるロープスリップ速度が所定値以下の場合は全制動力を与え、ロープスリップ速度が所定値を越えた場合に全制動力よりも弱い制動力を与えるように上記制動装置を制御する制動力制御ユニット13とを備えた。」と記載されている(要約参照)。
特開2004―231355号公報
前記特許文献1には、綱車速度とかごの速度との差からロープスリップ速度を求めており、このロープスリップ速度が所定値を超えた場合に、全制動力より弱い制動力を与えて制動力を変化させている。すなわち、本特許文献1の構成は、非常制動時の制動力を変化させているものに過ぎず、かごを昇降させている際に非常ブレーキをかけた場合に制動力を変化できるものの、ロープスリップを適切に抑えられない。
そこで、本発明は、異常を検出した場合に、ロープスリップを適切に抑えながら、かごを減速することができるエレベータの制御装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、駆動装置と、この駆動装置にて駆動される綱車と、この綱車に掛けられたロープと、このロープに吊るされたかごとを備えたエレベータの制御装置であって、前記綱車の速度を検出する綱車速度検出部と、前記かごの速度を検出するかご速度検出部と、異常を検出した場合に前記かごの速度を減速させる速度制御部と、前記異常の検出に基づく前記速度制御部による前記かごの速度の減速が開始されてから所定時間が経過したかを判定する減速開始時間判定部と、前記綱車速度検出部にて検出された前記綱車の速度と前記かご速度検出部にて検出された前記かごの速度との差分からロープスリップを検出するロープスリップ検出部と有し、前記速度制御部は、前記ロープスリップ検出部によるロープスリップの有無に応じて前記かごの減速度を調整し、前記減速開始時間判定部にて所定時間以内と判断され、かつ前記ロープスリップ検出部にてロープスリップが検出された場合に、前記かごの減速度を減少させる。
本発明によれば、異常を検出した場合に、ロープスリップを適切に抑えながら、かごを減速することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。 上記実施例1におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。 上記実施例2におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施例を図面を用いて説明する。
<構成>
本実施例1は、かごの速度の減速を開始してからの時間経過に関わらず、ロープスリップの状況に応じかごの減速度を調整する例である。図1は、本発明の実施例1におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。
図1に示すように、本実施例に係るエレベータは、ロープと綱車との摩擦を用いたトラクション方式のエレベータであって、このエレベータを昇降駆動させるための駆動装置1を備えている。この駆動装置1の回転軸には、この駆動装置1にて駆動される綱車2が取り付けられている。この綱車2の上側に主ロープ3が掛けられて取り付けられている。この主ロープ3の一端側には、昇降路4内に昇降可能に配置されたかご5が連結され、このかご5が主ロープ3にて吊り下げ支持されている。また、この主ロープ3の他端側には、釣合おもり6が連結されている。ここで、駆動装置1は、昇降路4の上側に取り付けられており、綱車2に巻回されている主ロープ3の両端側が昇降路4内に位置するように取り付けられている。また、綱車2には、この綱車2の回転数に応じたパルスを出力する回転数検出手段としてのエンコーダ7が取り付けられている。このエンコーダ7は、かご5の移動位置(変位量)の絶対値を検出するためのものである。
一方、昇降路4の上側には、駆動輪を有する調速機8が取り付けられている。この調速機8の駆動輪と、昇降路4の下側に取り付けられたプーリ9との間に調速機ロープ10が巻回されている。この調速機ロープ10は、両端部がかご5に連結され、このかご5の昇降に伴って循環し、この調速機ロープ10が掛けられた調速機8の駆動輪を回転させる。また、この調速機8には、この調速機8の駆動輪の回転数を検出する回転数検出手段としてのエンコーダ11が取り付けられている。このエンコーダ11は、かご5の昇降速度に応じたパルス信号を生成して出力する。
さらに、各エンコーダ7,11は、かご5の昇降駆動を制御する制御装置20に接続されている。この制御装置20は、エンコーダ7に接続された綱車速度検出部12を備えている。この綱車速度検出部12は、エンコーダ7から出力されるパルス信号が入力され、この入力されたパルス信号に基づいて綱車2の回転速度を算出して出力する。また、制御装置20は、エンコーダ11に接続されたかご速度検出部13を備えている。このかご速度検出部13は、エンコーダ11から出力されるパルス信号が入力され、この入力されたパルス信号に基づいてかご5の昇降速度を算出して出力する。
また、制御装置20は、主ロープ3のスリップを検出するロープスリップ検出部14を備えている。このロープスリップ検出部14は、綱車速度検出部12にて検出された綱車2の速度と、かご速度検出部13にて検出されたかご5の速度とのそれぞれが入力され、これら綱車2の速度とかご5の速度との差分を検出し、この差分を、予め定めた判定値である所定値と比較してロープスリップの有無を判定する。具体的に、ロープスリップ検出部14は、綱車2の速度とかご5の速度との差分が、所定値以上の場合にロープスリップありと判定し、この差分が所定値より小さい場合にロープスリップなしと判定する。
ここで、ロープスリップ検出部14により、綱車2の速度とかご5の速度との差分を比較する所定値は、例えば5m/分等の一定の値であり、試験的にかご5に速度異常を生じさせた場合の試験結果に基づいて定められる。具体的に、この所定値は、各エンコーダ7,11の誤差防止の観点から定められ、実際に主ロープ3を滑らせてロープスリップを生じさせた場合の差分を測定し、その差分の最悪値に、例えば何パーセントかのマージンを持たせて決定される。
さらに、制御装置20は、駆動装置1の駆動を制御する速度制御部15を備えている。この速度制御部15は、主ロープ3のスリップ状況に応じてかご5の減速度を変化させる制御を行う。具体的に、速度制御部15は、ロープスリップ検出部14でのロープスリップ有無の判定結果が入力され、この入力された判定結果に応じ、かご5の減速度を増加もしくは減少させる速度指令値を駆動装置1へ出力させて、この駆動装置1の駆動を制御する。
また、制御装置20は、かご5の減速度が、このかご5の最大許容減速度に至っているがどうかを判定する最大許容減速度判定部16を備えている。ここで、この最大許容減速度判定部16にて判定される最大許容減速度は、かご5の減速度を増加させた場合に、この減速度の増加がかご5の乗り心地を著しく悪化させず、かつエレベータの種々の電気部品の破壊に至らないほどの減速度として予め設定されている。
具体的に、最大許容減速度判定部16は、速度制御部15による駆動装置1の制御により、この駆動装置1を介したかご5の減速度の制御がなされた場合に、このかご5の減速度を検出し、この検出したかご5の減速度が、予め定めた最大許容減速度以上であるかを判定する。なお、この最大許容減速度判定部16としては、かご速度検出部13にて検出されるかご5の速度の単位時間あたりの変化量から、かご5の減速度を検出し、このかご5の減速度に基づいて、最大許容減速度以上かどうか判定する構成とすることもできる。
<動作>
次に、エレベータに異常が発生し、通常時より大きな減速度でかご5を減速させる場合の動作について、図2を参照して説明する。図2は、実施例1におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。
まず、エレベータのかご5を通常運転させて昇降動作させている走行中に、何らかの原因により、かご速度検出部13にて検出されるかご5の速度異常等の異常が発生した場合には(ステップS0)、予め定めた通常より大きな初期設定減速度となるよう速度制御部15にて駆動装置1を制御し、かご5の速度が素早く減速するよう、このかご5の速度の減速を開始させる(ステップS1)。
このとき、エンコーダ7から出力されたパルス信号に基づいて綱車速度検出部12にて検出された綱車2の回転速度と、エンコーダ11から出力されたパルス信号に基づいてかご速度検出部13にて検出されたかご5の昇降速度との差分が、所定値以下かどうか、すなわち主ロープ3にロープスリップが発生しているか否かがロープスリップ検出部14にて判定される(ステップS2)。
そして、このロープスリップ検出部14にて検出された差分が所定値以下の場合には、ロープスリップが生じていないとされ、予め定められた比例配分に従った所定の値ほど、かご5の減速度を増加させる(ステップS3)。これに対し、ロープスリップ検出部14にて検出された差分が所定値より大きい場合には、ロープスリップが生じているとされ、かご5の減速度を所定の値ほど減少させる(ステップS4)。
さらに、上記ステップS3にて、かご5の減速度を増加させた場合には、この増加させた後のかご5の減速度が、最大許容減速度以下かどうかが最大許容減速度判定部16にて判定される(ステップS5)。そして、この最大許容減速度判定部16により、かご5の減速度が最大許容減速度より大きいと判定された場合は、このかご5の減速度を、所定の値ほど減少させる(ステップS4)。
一方、上記ステップ5にて、かご5の減速度が最大許容減速度以下と判定された場合であって、かご5の速度の減速を開始してから、このかご5の走行が停止するまでの間は、上記ステップS2へ戻り、このステップS2からステップS5までの処理が繰り返されて、主ロープ3のロープスリップ状況が監視され、かご5の減速度の増減が制御される。このとき、上記ステップS2により、ロープスリップ検出部14にて検出された差分が所定値以下で、ロープスリップが生じていないと判断された場合には、このステップS2にてロープスリップが生じていないと判断されるたびに、上記ステップS3にて、所定の値ほどかご5の減速度が比例的に増加されていく。言い換えると、このかご5の減速度は、上記ステップS2にてロープスリップが生じていないと判断されるたびに、上記ステップS3にてかご5の減速度を予め定めた比例配分に従って比例的に増加させる。
そして、エンコーダ11を介してかご速度検出部13にて検出されるかご5の速度が予め定めた所定の速度となるまで、上記ステップS2からステップS5までのかご5の減速度の増減を繰り返しながら、かご5の速度を変化させる。この結果、このかご5の速度が予め定めた所定の速度となった場合には、速度制御部15にて駆動装置1を制御して、かご5の減速度を0とし、この所定の速度でかご5を運転方向である走行方向に走行させていく。
この後、このかご5が止まれる最も近い最寄階に設置された位置検出部としてのポジテクタ(図示せず)が制御装置20にて検出されると、速度制御部15にて駆動装置1を制御して、エンコーダ7を介してかご速度検出部13にて検出されるかご5の速度が0になるまで、かご5の速度を減速させていき、その最寄階にかご5を停止させて着床させる(ステップS6)。
<作用効果>
上記実施例1によれば、エレベータに速度異常等の異常が生じた場合に、エンコーダ7から出力されたパルス信号に基づいて綱車速度検出部12にて綱車2の速度を検出するとともに、エンコーダ11から出力されたパルス信号に基づいてかご速度検出部13にてかご5の速度を検出する。これら綱車2の速度とかご5の速度の差分が、許容可能な所定値以下かどうか判断し、ロープスリップが発生しているか否をロープスリップ検出部14にて判定する。
そして、ロープスリップ検出部14にて検出された差分が所定値以下の場合には、ロープスリップが生じていないとし、予め定められた比例配分に従った所定の値ほど、かご5の減速度を増加させる。すなわち、ロープスリップが生じていない場合には、かご5の減速度を増加させることができ、このかご5をより急速に減速させることができるから、異常時のかご5の減速をより短時間に行うことができる。
また、ロープスリップ検出部14によるロープスリップの判断を継続させ、このロープスリップ検出部14にてロープスリップが生じていないと判断されるたびに、かご5の減速度を所定の値ほど増加させる。この結果、ロープスリップが生じていないと判断されるたびに、かご5の減速度を予め定めた比例配分に従って比例的に増加させることができ、このかご5の速度をより短時間かつ適切に減速させることができる。
これに対し、ロープスリップ検出部14にて検出された差分が所定値より大きい場合には、ロープスリップが生じているとし、かご5の減速度を所定の値ほど減少させる。すなわち、ロープスリップが生じている場合には、かご5の減速度を増加させると、主ロープ3のロープスリップ状態がより悪化してしまい、かご5の速度を適切に減速できない。このため、ロープスリップが生じている場合には、かご5の減速度を減少させて、主ロープ3のロープスリップ状態を解消させ、かご5の速度をより適切に減速させる。
以上の結果、綱車2の速度とかご5の速度の差分により、ロープスリップの有無を判定し、ロープスリップ状況、すなわちロープスリップの有無に応じてかご5の減速度を変化させることにより、このかご5の走行中に速度異常等の異常が発生し、通常停止時より大きな減速度でかご5を減速させる必要が生じた場合であっても、主ロープ3のロープスリップの状況に対応させて、ロープスリップの発生を適切に抑えながら、かご5の速度を適切に減速させることができる。したがって、例えば耐久性に優れるものの非常停止時にロープスリップしやすい材質の主ロープ3を用いた場合であっても、かご5に非常ブレーキを動作等させて非常停止させることなく、迅速かつ適切に目的とする最寄階にかご5を着床させることができる。
<構成>
上記実施例1においては、かご5の速度の減速を開始してからの時間経過に関わらず、ロープスリップの状況に応じかご5の減速度を調整したが、図3および図4に示す実施例2においては、かご5の速度の減速を開始してから一定時間の間はかご5の減速度の増加を行わない。図3は、本発明の実施例2におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。ここで、上記実施例1において説明した構成については、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施例2に係るエレベータの制御装置20は、エレベータに異常が発生し制御装置20にてかご5の速度の減速が開始されてから一定時間T1内であるかどうかを判定する減速開始時間判定部21を備えている。ここで、この減速開始時間判定部21にて判定される所定時間である一定時間T1は、かご5の速度の減速を開始させる際の初期設定減速度に基づく速度制御部15からの指令値に対して、エンコーダ7からのフィードバック値がオーバーシュート(初期スリップ)するため、このオーバーシュートを抑えるための時間である。具体的に、この一定時間T1は、例えば1秒に満たない程度の時間であり、試験的にかご5に速度異常等の異常を生じさせた場合に、かご5の減速を開始させた直後の速度制御部15からの指令値よりも、このかご5の減速度が大きくなる減速度のオーバーシュートによるロープスリップを防止するための時間である。
<動作>
次に、エレベータに異常が発生し、通常時より大きな減速度でかご5を減速させる場合の動作について、図4を参照して説明する。図4は、実施例2におけるエレベータの制御装置の動作を示すフローチャートである。ここで、上記実施例1において説明した動作については、その説明を省略する。
まず、何らかの原因により、かご速度検出部13にて検出されるかご5の速度異常等の異常が発生し(ステップS0)、初期設定減速度となるよう速度制御部15にて駆動装置1を制御し、かご5の昇降速度の減速を開始させた(ステップS1)後、このステップS1にてかご5の速度の減速を開始させてからの時間が、一定時間T1以内であるかどうかが減速開始時間判定部21にて判定される(ステップS7)。
そして、このステップS7にて、かご5の速度の減速を開始してからの時間が一定時間T1以内と判定された場合には、綱車速度検出部12にて検出された綱車2の速度と、かご速度検出部13にて検出されたかご5の速度との差分が、所定値以下かどうか、すなわちロープスリップが発生しているか否かがロープスリップ検出部14にて判定される(ステップS8)。
さらに、このステップS8にて、差分が所定値以下と判断された場合には、ロープスリップが生じていないと検出され、かご5の減速度を増減させず初期設定減速度のままとされる。これに対し、上記ステップS8にて、差分が所定値より大きいと判断された場合には、ロープスリップが生じていると検出され、上記ステップS4と同様に、かご5の減速度を所定の値ほど減少させる(ステップS9)。ここで、上記ステップS7にて、かご5の速度の減速を開始してからの時間が一定時間T1を経過したと判定されるまでの間は、上記ステップS7からステップS9までの処理が繰り返され、ロープスリップが生じ続けている間は、かご5の減速度の減少が継続される。
一方、上記ステップS7にて、かご5の速度の減速を開始してからの時間が一定時間T1を経過していると判定された場合には、ステップS2へ進む。この後、このステップS2からステップS5までのかご5の減速度の増減が繰り返され、このかご5の速度が予め定めた所定の速度となった場合に、ステップS6へ進み、かご5の減速度を0とし、このかご5が止まれる最も近い最寄階にかご5が停止される。
<作用効果>
上記実施例2によれば、エレベータの異常が検出され、速度制御部15にてかご5の速度の減速が開始されてから一定時間T1を経過するまでの間は、このかご5の減速度の増加を行わないようにする。そして、この一定時間T1を、かご5の速度を減速させたときの速度制御部15からの指令値に対するエンコーダ7からのフィードバック値のオーバーシュートを抑制できる時間とすることにより、かご5の減速を開始させた直後の速度制御部15からの指令値よりも、このかご5の減速度が大きくなる減速度のオーバーシュートによるロープスリップを防止することができる。
さらに、一定時間T1を経過するまでの間に、ロープスリップ検出部14によるロープスリップの検出を繰り返し、ロープスリップが生じている場合に、かご5の減速度を減少させるようにしたことにより、かご5の速度の減速を開始させた直後に生じ得るロープスリップを抑制でき、この一定時間T1以内でのロープスリップを適切に抑えることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施例は、本発明を分りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 駆動装置
2 綱車
3 主ロープ(ロープ)
5 かご
12 綱車速度検出部
13 かご速度検出部
14 ロープスリップ検出部
15 速度制御部
20 制御装置
21 減速開始時間判定部

Claims (4)

  1. 駆動装置と、この駆動装置にて駆動される綱車と、この綱車に掛けられたロープと、このロープに吊るされたかごとを備えたエレベータの制御装置であって、
    前記綱車の速度を検出する綱車速度検出部と、
    前記かごの速度を検出するかご速度検出部と、
    異常を検出した場合に前記かごの速度を減速させる速度制御部と、
    前記異常の検出に基づく前記速度制御部による前記かごの速度の減速が開始されてから所定時間が経過したかを判定する減速開始時間判定部と、
    前記綱車速度検出部にて検出された前記綱車の速度と前記かご速度検出部にて検出された前記かごの速度との差分からロープスリップを検出するロープスリップ検出部と有し、
    前記速度制御部は、前記ロープスリップ検出部によるロープスリップの有無に応じて前記かごの減速度を調整し、前記減速開始時間判定部にて所定時間以内と判断され、かつ前記ロープスリップ検出部にてロープスリップが検出された場合に、前記かごの減速度を減少させる
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 請求項1のエレベータの制御装置において、
    前記速度制御部は、前記ロープスリップ検出部にてロープスリップが検出されない場合に、前記かごの減速度を増加させる
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項2のエレベータの制御装置において、
    前記速度制御部は、前記ロープスリップ検出部にてロープスリップが検出されないたびに、前記かごの減速度を増加させる
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載のエレベータの制御装置において、
    前記速度制御部は、前記ロープスリップ検出部にてロープスリップが検出された場合に、前記かごの減速度を減少させる
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
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