JP6834533B2 - 有機電界発光素子用液状組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、良好な輝度寿命を安定的に発現できる有機電界発光素子用液状組成物の製造方法を提供することを目的とする。
[1]
有機電界発光性化合物と、1気圧、25℃で液体であり、式(1)で表される化合物とを含有する有機電界発光素子用液状組成物を調製する調製工程、
紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値Aに対する、化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、前記液状組成物、化学発光試薬及び化学発光触媒を混合することにより調製した評価用液状組成物の化学発光クロマトグラム及び紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値Bの比(B/A)を相対量値として取得する相対量値取得工程、
前記相対量値取得工程で取得した前記相対量値を規格値と比較して前記液状組成物の良否を判定する判定工程、並びに、
前記調製工程で調製した前記液状組成物のうち、前記判定工程で良と判定されたものを選別する選別工程、を備え、
前記規格値が、前記紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値A’に対する、前記化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、前記化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と前記紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、参照用液状組成物、前記化学発光試薬及び前記化学発光触媒を混合することにより調製した参照評価用液状組成物の化学発光クロマトグラム及び紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記参照評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記参照評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値B’の比(B’/A’)を相対量値として取得した値である、
前記有機電界発光素子用液状組成物の製造方法。
R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R1、R2、R3及びR7は互いに連結して、それぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
R3、R4、R5、R6及びR7のうち隣接する基同士は互いに連結して、それぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。]
[2]
前記有機電界発光性化合物が、式(2)で表される構成単位と、式(X)で表される構成単位及び式(Y)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位とを含む高分子化合物を含有する、[1]に記載の製造方法。
aX1及びaX2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1及びArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、1種のアリーレン基と2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArX2及びArX4が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
RX1、RX2及びRX3は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RX2及びRX3が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。]
[3]
前記式(2)で表される構成単位が、式(2−1)又は式(2−2)で表される構成単位である、[2]に記載の製造方法。
R1は前記と同じ意味を表す。
X1は、−C(R2)2−、−C(R2)=C(R2)−又は−C(R2)2−C(R2)2−で表される基を表す。R2は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するR2は、同一でも異なっていてもよく、R2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[4]
前記式(X)で表される構成単位が、式(X−1)、式(X−2)、式(X−3)、式(X−4)、式(X−5)、式(X−6)又は式(X−7)で表される構成単位である、[2]又は[3]に記載の製造方法。
[5]
前記式(Y)で表される構成単位が、式(Y−1)又は式(Y−2)で表される構成単位である、[2]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
RY1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。
RY3は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[6]
前記有機電界発光性化合物が、式(Ir−1)、式(Ir−2)、式(Ir−3)、式(Ir−4)又は式(Ir−5)で表されるイリジウム錯体を含有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
nD1は、1、2又は3を表す。nD2は、1又は2を表す。
RD1、RD2、RD3、RD4、RD5、RD6、RD7、RD8、RD11、RD12、RD13、RD14、RD15、RD16、RD17、RD18、RD19、RD20、RD21、RD22、RD23、RD24、RD25、RD26、RD31、RD32、RD33、RD34、RD35、RD36及びRD37は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RD1、RD2、RD3、RD4、RD5、RD6、RD7、RD8、RD11、RD12、RD13、RD14、RD15、RD16、RD17、RD18、RD19、RD20、RD21、RD22、RD23、RD24、RD25、RD26、RD31、RD32、RD33、RD34、RD35、RD36及びRD37が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
−AD1---AD2−は、アニオン性の2座配位子を表す。AD1及びAD2は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子又は窒素原子を表し、これらの原子は環を構成する原子であってもよい。−AD1---AD2−が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[7]
前記化学発光試薬が、ルミノール及びその誘導体、ルシゲニン及びその誘導体、並びに、シュウ酸ジフェニル及びその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である、[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]
前記化学発光触媒が、Co(II)イオンを含む塩、Fe(II)イオンを含む塩、Fe(III)イオンを含む塩、Cu(II)イオンを含む塩、及び、Mn(II)イオンを含む金属塩、並びにこれらの塩を含む複合タンパク質からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である、[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9]
有機電界発光性化合物と、1気圧、25℃で液体であり、前記式(1)で表される化合物とを含有する有機電界発光素子用液状組成物であって、
紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて測定した、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値Aに対する、化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて測定した、前記液状組成物、化学発光試薬及び化学発光触媒を混合することにより調製した評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記評価用液状組成物の紫外可視光液体クロマトグラムにおけるピークの面積値Bの比(B/A)に100を乗じた値が、0.008以下である、有機電界発光素子用液状組成物。
本明細書で共通して用いられる用語は、特記しない限り、以下の意味である。
アルキル基は、置換基を有していてもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、2-エチルブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、3-プロピルヘプチル基、デシル基、3,7-ジメチルオクチル基、2-エチルオクチル基、2-ヘキシルデシル基、ドデシル基、及び、これらの基における水素原子が、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等で置換された基(例えば、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、3-フェニルプロピル基、3-(4-メチルフェニル)プロピル基、3-(3,5-ジ-ヘキシルフェニル)プロピル基、6-エチルオキシヘキシル基)が挙げられる。
「シクロアルキル基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3〜50であり、好ましくは3〜30であり、より好ましくは4〜20である。
シクロアルキル基は、置換基を有していてもよく、例えば、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基が挙げられる。
アリール基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、1-アントラセニル基、2-アントラセニル基、9-アントラセニル基、1-ピレニル基、2-ピレニル基、4-ピレニル基、2-フルオレニル基、3-フルオレニル基、4-フルオレニル基、2-フェニルフェニル基、3-フェニルフェニル基、4-フェニルフェニル基、及び、これらの基における水素原子が、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等で置換された基が挙げられる。
アルコキシ基は、置換基を有していてもよく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7-ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基、及び、これらの基における水素原子が、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等で置換された基が挙げられる。
「シクロアルコキシ基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3〜40であり、好ましくは4〜10である。
シクロアルコキシ基は、置換基を有していてもよく、例えば、シクロヘキシルオキシ基が挙げられる。
アリールオキシ基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェノキシ基、1-ナフチルオキシ基、2-ナフチルオキシ基、1-アントラセニルオキシ基、9-アントラセニルオキシ基、1-ピレニルオキシ基、及び、これらの基における水素原子が、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、フッ素原子等で置換された基が挙げられる。
アリーレン基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェニレン基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、ナフタセンジイル基、フルオレンジイル基、ピレンジイル基、ペリレンジイル基、クリセンジイル基、及び、これらの基が置換基を有する基が挙げられる。アリーレン基は、これらの基が複数結合した基を含む。
[調製工程]
本発明の製造方法における調製工程は、式(1)で表される化合物と、有機化合物とを含有する有機電界発光素子用液状組成物を調製する工程である。
式(1)で表される化合物は、1気圧、25℃において液体である。このような化合物としては、例えば、芳香族炭化水素化合物、芳香族エーテル化合物、フェノール化合物、芳香族ケトン化合物、芳香族ニトリル化合物、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
前記式(1)で表される化合物は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
有機電界発光性化合物は、通常、25℃において固体である有機化合物であり、発光材料である。
前記式(2−1)及び前記式(2−2)中、R1は、好ましくは水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基であり、より好ましくは水素原子又は置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキル基であり、更に好ましくは水素原子又は置換基を有していてもよい炭素原子数4〜8のアルキル基である。
前記式(2−2)中、X1は、好ましくは−C(R2)−で表される基であり、より好ましくは−C(R2)−で表される基において、R2がアルキル基を置換基として有するアリール基であるものであり、更に好ましくは−C(R2)−で表される基において、R2が炭素原子数4〜8のアルキル基を置換基として有するフェニル基であるものである。
前記式(Y−1)及び前記式(Y−2)中、RY1は、好ましくは水素原子である。
前記式(Y−1)及び前記式(Y−2)中、RY3は、好ましくはアルキル基を置換基として有するアリール基であり、より好ましくは炭素原子数10〜14のアルキル基を置換基として有するフェニル基である。
酸化防止剤は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
前記液状組成物において、有機電界発光性化合物は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
本発明の製造方法における相対量値取得工程は、紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値Aに対する、化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、前記液状組成物、化学発光試薬及び化学発光触媒を混合することにより調製した評価用液状組成物の化学発光クロマトグラム及び紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値Bの比(B/A)を相対量値として取得する工程である。この相対量値(R)は、便宜上B/Aに100を乗じた式(F1)から算出され、単位は%である。
ACLUVは、化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、前記液状組成物、化学発光試薬及び化学発光触媒を混合することにより調製した評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値を表す。
AARMは、紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値を表す。]
本発明の製造方法における判定工程は、前記相対量値取得工程で取得した前記相対量値を規格値と比較して、前記液状組成物の良否を判定する工程である。
本発明の製造方法における選別工程は、前記調製工程で調製した前記液状組成物のうち、前記判定工程で良と判定されたものを選別する工程である。
実施例において、規格値及び相対量値は、紫外可視光検出器と化学発光検出器を備えた高速液体クロマトグラフ装置を用いて、式(F1)から算出される値である。高速液体クロマトグラフィの分析条件は、次の通りである。
紫外可視光検出器:島津製作所製 フォトダイオードアレイ検出器(SPD-M20A型)
化学発光検出器:日本分光製 CL-2027型
移動相A:超純水
移動相B:アセトニトリル(HPLCグレード)
移動相C:テトラヒドロフラン(HPLCグレード)
流速:1.0mL/分
反応液:ルミノール(2mg/L)、チトクロムC(10mg/L)、水酸化ナトリウム(1g/L)、ホウ酸(3.08g/L)
反応液流量:0.1mL/min
UV検出波長:254nm
カラム温度:40℃
グラジエント条件:
燐光発光性化合物E1は、国際公開第2009/131255号に記載の方法に従って合成した。
化合物CM2は、国際公開第2012/86671号に記載の方法に従って合成した。
化合物CM5は、国際公開第2002/045184号に記載の方法に従って合成した。
化合物CM6は、特開2008−106241号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物CM7は、特開2003−226744号公報に記載の方法に従って合成した。
(参照用液状組成物の調製)
燐光発光性化合物E1を0.945質量部、高分子化合物P1を1.155質量部、キシレン(関東化学社製;以下、「キシレンB」と言う)を78.32質量部、キシレン(和光純薬工業社製;以下、「キシレンA」と言う)を19.58質量部として混合し、参照用液状組成物RL1を調製した。
ガラス基板にスパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けることにより陽極を形成した。陽極上に、正孔注入材料(商品名:ND−3202、日産化学工業製)をスピンコート法により60nmの厚さで成膜した。大気雰囲気下において、ホットプレート上で50℃、3分間加熱し、更に230℃、15分間加熱することにより正孔注入層を形成した。
参照用液状組成物RL1の規格値R’を算出すると、R’=(ACLUV/AARM)×100=(29157/381374850)×100=0.008%であった。
燐光発光性化合物E1を0.945質量部、高分子化合物P1を1.155質量部、キシレンBを97.9質量部として混合し液状組成物L1を調製した。
上記(発光素子RD1)と同様にして、陽極及び正孔注入層を形成した。
液状組成物L1の相対量値Rを算出すると、R=(ACLUV/AARM)×100=(1514/379271900)×100=0.0004%であった。この値は、規格値R’以下の値であるので、「良」と判定した。
(液状組成物の調製)
燐光発光性化合物E1を0.945質量部、高分子化合物P1を1.155質量部、キシレンBを88.11質量部、キシレンAを9.79質量部として混合し液状組成物L2を調製した。
実施例1と同様にして、陽極及び正孔注入層を形成した。
液状組成物L2の相対量値Rを算出すると、R=(ACLUV/AARM)×100=(14137/383612450)×100=0.004%であった。この値は、規格値R’以下の値であるので、「良」と判定した。
(液状組成物の調製)
燐光発光性化合物E1を0.945質量部、高分子化合物P1を1.155質量部、キシレンBを48.95質量部、キシレンAを48.95質量部として混合し液状組成物CL1を調製した。
実施例1と同様にして、陽極及び正孔注入層を形成した。
液状組成物CL1の相対量値Rを算出すると、R=(ACLUV/AARM)×100=(68750/382498650)×100=0.02%であった。この値は、規格値R’を超える値であるので、「不良」と判定した。
(液状組成物の調製)
燐光発光性化合物E1を0.945質量部、高分子化合物P1を1.155質量部、キシレンAを97.9質量部として混合し液状組成物CL2を調製した。
実施例1と同様にして、陽極及び正孔注入層を形成した。
液状組成物CL2の相対量値Rを算出すると、R=(ACLUV/AARM)×100=(135608/376918200)×100=0.04%であった。この値は、規格値R’を超える値であるので、「不良」と判定した。
Claims (8)
- 有機電界発光性化合物と、1気圧、25℃で液体であり、式(1)で表される化合物とを含有する有機電界発光素子用液状組成物を調製する調製工程、
紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値Aに対する、化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、前記液状組成物、化学発光試薬及び化学発光触媒を混合することにより調製した評価用液状組成物の化学発光クロマトグラム及び紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値Bの比(B/A)を相対量値として取得する相対量値取得工程、
前記相対量値取得工程で取得した前記相対量値を規格値と比較して前記液状組成物の良否を判定する判定工程、並びに、
前記調製工程で調製した前記液状組成物のうち、前記判定工程で良と判定されたものを選別する選別工程、を備え、
前記規格値が、前記紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置を用いて、前記液状組成物の紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記紫外可視光クロマトグラムにおける前記式(1)で表される化合物に由来するピークの面積値A’に対する、前記化学発光検出器と紫外可視光検出器とを備えた液体クロマトグラフ装置、又は、前記化学発光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置と前記紫外可視光検出器を備えた液体クロマトグラフ装置とを用いて、参照用液状組成物、前記化学発光試薬及び前記化学発光触媒を混合することにより調製した参照評価用液状組成物の化学発光クロマトグラム及び紫外可視光クロマトグラムを測定し、前記参照評価用液状組成物の化学発光クロマトグラムにおけるピークに対応する保持時間を有する前記参照評価用液状組成物の紫外可視光クロマトグラムにおけるピークの面積値B’の比(B’/A’)を相対量値として取得した値である、
前記有機電界発光素子用液状組成物の製造方法。
R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R1、R2、R3及びR7は互いに連結して、それぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
R3、R4、R5、R6及びR7のうち隣接する基同士は互いに連結して、それぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。] - 前記有機電界発光性化合物が、式(2)で表される構成単位と、式(X)で表される構成単位及び式(Y)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位とを含む高分子化合物を含有する、請求項1に記載の製造方法。
aX1及びaX2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1及びArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、1種のアリーレン基と2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArX2及びArX4が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
RX1、RX2及びRX3は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RX2及びRX3が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。]
- 前記式(2)で表される構成単位が、式(2−1)又は式(2−2)で表される構成単位である、請求項2に記載の製造方法。
R1は前記と同じ意味を表す。
X1は、−C(R2)2−、−C(R2)=C(R2)−又は−C(R2)2−C(R2)2−で表される基を表す。R2は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するR2は、同一でも異なっていてもよく、R2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。] - 前記有機電界発光性化合物が、式(Ir−1)、式(Ir−2)、式(Ir−3)、式(Ir−4)又は式(Ir−5)で表されるイリジウム錯体を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
nD1は、1、2又は3を表す。nD2は、1又は2を表す。
RD1、RD2、RD3、RD4、RD5、RD6、RD7、RD8、RD11、RD12、RD13、RD14、RD15、RD16、RD17、RD18、RD19、RD20、RD21、RD22、RD23、RD24、RD25、RD26、RD31、RD32、RD33、RD34、RD35、RD36及びRD37は、それぞれ独立に、水素原子
、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RD1、RD2、RD3、RD4、RD5、RD6、RD7、RD8、RD11、RD12、RD13、RD14、RD15、RD16、RD17、RD18、RD19、RD20、RD21、RD22、RD23、RD24、
RD25、RD26、RD31、RD32、RD33、RD34、RD35、RD36及びRD37が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
−AD1---AD2−は、アニオン性の2座配位子を表す。AD1及びAD2は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子又は窒素原子を表し、これらの原子は環を構成する原子であってもよい。−AD1---AD2−が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。] - 前記化学発光試薬が、ルミノール及びその誘導体、ルシゲニン及びその誘導体、並びに、シュウ酸ジフェニル及びその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記化学発光触媒が、Co(II)イオンを含む塩、Fe(II)イオンを含む塩、Fe(III)イオンを含む塩、Cu(II)イオンを含む塩、及び、Mn(II)イオンを含む塩、並びにこれらの塩を含む複合タンパク質からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
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