JP6834120B2 - 医療用コネクタ - Google Patents

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本開示は、医療用コネクタに関する。
輸液や採血等を行う流体流路にコネクタを設けることにより、薬液の混注等をすることが可能になる。このような用途に用いる医療用コネクタとして、例えば、スプリットセプタムと呼ばれるディスク状の弾性弁体をハウジングの開口部に装着した構造のニードルレスコネクタが知られている(例えば、特許文献1等を参照。)。
オスコネクタの先端部を弾性弁体のスリットに直接挿入してスリットを押し開けることにより、オスコネクタを流体流路に接続することができる。また、接続したオスコネクタの先端部を弁体から抜き取ると、弾性弁体の復元作用により開口部を閉塞状態に戻すことができる。
しかしながら、特許文献1のような医療用コネクタは、オスコネクタを弾性弁体に押し込む際に、弾性弁体がハウジングから脱落してしまうおそれがある。そこで、出願人は弁の係止部を改良といった点で、改善を試みている(例えば、特許文献2を参照。)。しかし、さらなる改善が求められている。
特開2009―011820号公報 特開2010−148757号公報
本開示の課題は、弾性弁体が脱落しにくい医療用コネクタを実現できるようにすることである。
医療用コネクタの第1の態様は、鍔状部と、鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部とを有するハウジング部と、挿入口を閉塞するようにハウジング部に固定された、弾性弁体とを備え、筒状部は、上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、弾性弁体は、挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、中央部と環状リブ部との間に設けられ、上側凸部と下側凸部との間に挟み込まれたと環状凹部とを有し、筒状部の外径は、環状リブ部の上端と下側凸部の上端との間において下側ほど大きく、環状リブ部の外径は、環状リブ部の上端と下側凸部の上端との間において下側ほど大きい。
このような構成とすることにより、筒状部の強度を落とすことなく、弁体の外径を大きくすることができる。すなわち、筒状部の肉厚を確保しつつ、下側凸部周辺の環状リブ部の体積を大きくすることができる。これにより、下側凸部と上側凸部の間を環状リブ部が通過してしまう事態を減少させることができ、オスコネクタの挿入時における弾性弁体の脱落を生じにくくすることができる。
医療用コネクタの第1の態様において、筒状部は、上側に向かって次第に外径が小さくなるように縮径した第1の部分と、第1の部分よりも上側に設けられ、第1の部分よりも縮径率が小さい第2の部分とを有し、第1の部分と第2の部分との境界は、下側凸部の上端よりも上側に位置していてもよい。
このようにすれば、オスコネクタを挿入する際に第2の部分がカプラのガイドとなるため、オスコネクタが斜め方向から挿入された場合にも、オスコネクタを正しい方向に導くことができる。
医療用コネクタの第1の態様において、第2の部分の縮径率はゼロであってもよい。つまり、第2の部分は、外径が一定とすることができる。第2の部分の外径を一定とすることにより、第2の部分のガイドとしての機能をより高くすることができる。
医療用コネクタの第1の態様において、筒状部はねじ山を有し、ねじ山は筒状部の外側面に設けられていてもよい。ねじ山を設けることにより、筒状部を補強することもできる。
医療用コネクタの第1の態様において、ねじ山が設けられた部分の長さは3.0mm以上とすることができる。
医療用コネクタの第1の態様は、ISO規格に準拠したカプラ付のルアーロックオスコネクタを挿入口に挿入した際に、カプラ付のルアーロックオスコネクタの挿入距離を4.2mm以下に制限する、挿入距離制限部を有していてもよい。挿入距離制限部を設けることにより、必要以上にオスコネクタが挿入されることを防ぐことができ、弾性弁体をより脱落しにくくすることができる。
医療用コネクタの第1の態様において、挿入距離制限部は、カプラ付きのルアーロックオスコネクタのカプラ端面と当接する鍔状部とすることができる。このような構成とすることにより、カプラ付のコネクタとカプラ無しのコネクタとで挿入距離を最適化できる。
医療用コネクタの第2の態様は、鍔状部と、鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部とを有するハウジング部と、挿入口を閉塞するようにハウジング部に固定された、弾性弁体とを備え、筒状部は、上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、弾性弁体は、挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、中央部と環状リブ部との間に設けられ、上側凸部と下側凸部との間に挟み込まれたと環状凹部とを有し、筒状部の外径は、環状リブ部の上端と、下側凸部の上端から所定距離下側の位置との間において下側ほど大きく、環状リブ部の外径は、環状リブ部の上端と下側凸部の上端から所定距離下側の位置との間において下側ほど大きく、所定距離は、上側凸部の下端から下側凸部の上端までの距離である。
医療用コネクタの第3の態様は、鍔状部と、鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部とを有するハウジング部と、挿入口を閉塞するようにハウジング部に固定された、弾性弁体とを備え、筒状部は、上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、弾性弁体は、挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、中央部と環状リブ部との間に設けられ、上側凸部と下側凸部との間に挟み込まれたと環状凹部とを有し、筒状部の外径は、環状リブ部の上端と、下側凸部の上端から所定距離下側の位置との間において下側ほど大きく、環状リブ部の外径は、環状リブ部の上端と、下側凸部の上端から所定距離下側の位置との間において下側ほど大きく、所定距離は、上側凸部の下端と環状リブ部の上端との間の距離である。
医療用コネクタの第4の態様は、医療用コネクタの第3の態様は、鍔状部と、鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部とを有するハウジング部と、挿入口を閉塞するようにハウジング部に固定された、弾性弁体とを備え、筒状部は、上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、弾性弁体は、挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、中央部と環状リブ部との間に設けられ、上側凸部と下側凸部との間に挟み込まれた環状凹部とを有し、環状リブ部の上端と下端との間において筒状部の外径は、下側ほど大きく、環状リブ部の外径は、下側ほど大きい。
本開示の医療用コネクタによれば、弾性弁体が脱落しにくい医療用コネクタを実現できる。
一実施形態に係る医療用コネクタを示す斜視図である。 一実施形態に係る医療用コネクタを示す断面図である。 一実施形態に係る医療用コネクタの筒状部の上部を拡大して示す断面図である。 一実施形態に係る医療用コネクタにオスコネクタを挿入した状態を示す断面図である。
本実施形態の医療用コネクタを使用する際の向きは限定されないが、以下においては、オスコネクタが挿入される挿入口を上にして配置された状態について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の医療用コネクタ100は、シリンジ等の標準的なオスルアーコネクタを挿入することができる混注プラグである。具体的に、オスコネクタが挿入される挿入口111を有するハウジング部101と、挿入口111を閉塞するようにハウジング部101に固定された弾性弁体102とを有している。
本実施形態において、ハウジング部101の上部101Aは、オスコネクタが挿入されるメスコネクタであり、鍔状部132と、鍔状部132から上方に突出し、上端面134に挿入口111が設けられた筒状部131とを有する。ハウジング部101の上部101Aは、外筒部材151と、外筒部材151の内側に設けられた内筒部材152とにより形成されている。ハウジング部101の下部101Bは、外筒部材151及び内筒部材152の下端部と接続された下側部材153により形成されている。下部101Bは、流体流路に接続できる構成であればよく、例えばオスコネクタとすることができる。
筒状部131の上端面134の裏面には、下側に突出する上側凸部141が設けられている。内筒部材152の上端部は、上側凸部141と相対する位置にあり、上側に突出した下側凸部142となっている。
弾性弁体102は、挿入口111から露出しスリット121aが設けられた中央部121と、中央部121よりも外側に設けられた環状リブ部123と、中央部121と環状リブ部123との間に設けられた環状凹部124とを有している。環状リブ部123は、外筒部材151と内筒部材152との間に形成された空洞部に挿入され、環状凹部124は、上側凸部141と下側凸部142との間に挟み込まれている。本実施形態において、弾性弁体102は、環状リブ部123の上端が中央部121の上面よりも低い位置にあり、下端が中央部121の下面よりも下側に大きく突出し、袴状部125となっている。但し、袴状部125が設けられていない構成とすることもできる。その場合のハウジング形状としては、例えば、特開2009―011820号公報に記載のようにすることができる。
本実施形態の医療用コネクタ100は、カプラ付のルアーロックオスコネクタを挿入できるように、筒状部131の外周には、オスコネクタのカプラと係合するねじ山137が設けられている。以下において、筒状部131の外径について説明するが、その場合の外径は、ねじ山137を除いた部分の外径である。
図3は、筒状部131の上部を拡大して示している。本実施形態において、弾性弁体102は、環状リブ部123が外筒部材151と内筒部材152との間の空洞部に挿入され、環状凹部124が上側凸部141と下側凸部142とに挟み込まれることにより、ハウジング部101に固定されている。オスコネクタが挿入口111に挿入されると、オスコネクタは弾性弁体102の中央部121を押し広げ且つ押し下げる。この際に、環状リブ部123に対しても下側凸部142を支点として下方に引っ張る力が働く。環状リブ部123を下方に引っ張る力が限界を超え、環状リブ部123の上端部が上側凸部141と下側凸部142との間の狭小部を通過してしまうと、弾性弁体102は脱落する。このため、オスコネクタを挿入する際における弾性弁体102の脱落を生じにくくするためには、環状リブ部123の体積をできるだけ大きくすることが好ましく、特に、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積をできるだけ大きくすることが好ましい。
下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積は、筒状部131の外径、挿入口111の直径、及び下側凸部142の上下方向の位置等のパラメータによって決まる。これらのパラメータの上限及び下限は挿入するオスコネクタの大きさにより大きく制限され、設計の自由度はほとんど存在しない。また、外筒部材151の肉厚を薄くした方が体積を大きくできるが、外筒部材151の肉厚は強度の点から制限を受け、例えば、外筒部材151の肉厚の下限は、材質にもよるが0.15mm程度である。
さらに、筒状部131の外径は、操作性の観点からも制限を受ける。環状リブ部123の体積を大きくするためには、筒状部131の外径は上限値に近い方が好ましいが、挿入されるオスコネクタのカプラと、筒状部131との係合を容易にするためには、筒状部131の少なくとも上端部の外径は下限にできるだけ近くすることが好ましい。一方、筒状部131の下端部の外径は、挿入されるオスコネクタのカプラを緩みにくくするという観点からも上限にできるだけ近くすることが好ましい。
ISO(594−2)に規定されるオスコネクタのカプラのねじ山の径の中心値は7.0mmであり、これに対応できるメスコネクタの外径の上限値は約6.9mmとなる。一方、メスコネクタの外径の下限値の規格は6.63mmである。従って、ISOに準拠したコネクタとする場合には、筒状部131の下端部の外径は6.9mm程度とし、上端部の外径は6.6mm程度とすることが好ましい。
このため、筒状部131の外径は下端部において大きくし、上端部において小さくすることが好ましい。環状リブ部123における下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積を大きくするという観点からは、筒状部131の外径が小さい部分はできるだけ上方にあることが好ましく、下側凸部142の上端よりも上側に位置していることが好ましい。
本実施形態において筒状部131は、鍔状部132から上方に向かって縮径し、外径が次第に小さくなる第1の部分161と、第1の部分161よりも上側に設けられ、外径が一定で且つ第1の部分161の上端と等しい第2の部分162とを有している。第1の部分161と第2の部分162との境界は、下側凸部142の上端よりも上側に位置している。筒状部131の外径が最小である部分の下端は第2の部分162の下端となる。このため、筒状部131の外径が最小である部分は、下側凸部142の上端よりも下側には位置しておらず、下側凸部142の上端よりも上側に位置している。また、筒状部131の外径及び環状リブ部123の外径は、環状リブ部123の上端と下側凸部142の上端との間において下側ほど大きくなっている。
このような構成とすると、外筒部材151の肉厚が同じである場合、第2の部分162の長さが長く、第1の部分161と第2の部分162との境界が下側凸部142の上端よりも下側に位置している場合と比べて、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積を大きくすることができる。ISO(594−2)に準拠した標準的なカプラ付のルアーロックオスコネクタが挿入できる構成であり、筒状部131の上端部の外径が6.9mm場合、第2の部分162をできるだけ短くして、第1の部分161と第2の部分162との境界が下側凸部142の上端よりも上側に位置するようにすることにより、下側凸部の上端よりも1mm下側に位置している場合よりも、下側凸部142周辺の環状リブ部の体積を最大で30%程度大きくすることができる。
本実施形態においては第2の部分162の外径を一定としたが、第2の部分162においても縮径し、上端に向かって外径が次第に小さくなる構成とすることもできる。この場合、第2の部分162における外径の縮径率は、第1の部分161における外径の縮径率よりも小さい方が好ましい。第2の部分162を縮径させた場合、筒状部131の外径が最小である部分は筒状部131の上端となる。
図3においては、第1の部分161の縮径率が一定であり、第1の部分161と第2の部分162との間に明確な境界が認められる例を示した。しかし、第1の部分161の縮径率が第2の部分162との境界付近において次第に小さくなり、第1の部分161から第2の部分162に滑らかに移行する構成とすることもできる。この場合においても、第2の部分162の外径が次第に小さくなる構成とすることができる。
また、第1の部分161と第2の部分162とが分離されておらず、筒状部131の下端から上端まで、次第に外径が小さくなる構成とすることもできる。この場合、筒状部131の外径が最小の部分は筒状部131の上端となる。筒状部131の縮径率は下端から上端まで一定とすることができる。また、縮径率が次第に小さくなるように変化する構成とすることもできる。但し、第1の部分161よりも縮径率が小さい第2の部分162を設けることにより、オスコネクタが垂直方向に挿入しやすくなるという利点が得られる。例えば、第2の部分162の縮径率を第1の部分161よりも小さくし、第2の部分162の側面の傾斜を第1の部分161よりも垂直に近くにすることにより、オスコネクタが斜め方向から挿入された場合にも、カプラの内面が第2の部分162の外面によりガイドされるため、垂直方向に挿入しやすくなる。カプラをガイドする効果を大きくする観点からは、第2の部分162の外径を一定とし、第2の部分162の側面の傾斜を垂直にすることが好ましい。
いずれの構成においても、筒状部131の外径が最小である部分は、下側凸部142の上端よりも下側には存在していない。筒状部131の外径が最小である部分の最下端が下側凸部142の上端よりも上側に位置していることにより、外筒部材151の肉厚を確保しつつ、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積を大きくすることができる。成形のし易さの観点からは、縮径率が一定の第1の部分161の上に、第1の部分161の上端と外径が等しく且つ外径が一定である第2の部分162が設けられており、第1の部分161と第2の部分162との境界が下側凸部142の上端よりも上側に位置している構成が好ましい。
本実施形態においては、筒状部131の外径が最小である部分が、下側凸部142の上端よりも上側に位置している例を示したが、筒状部131の外径及び環状リブ部123の外径は、環状リブ部123の上端と下側凸部142の上端との間において下側ほど大きくなっていれば、環状リブ部123の下側凸部142周辺の体積を上側凸部141周辺の体積よりも大きくできる。また、環状リブ部123の上端と下端との間において筒状部131の外径が下側ほど大きく、環状リブ部123の外径が下側ほど大きくなるようにすれば、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積を大きくする効果が得られる。
なお、下側ほど大きくなっているとは、上側から下側に均一な拡径率で大きくなっている場合だけでなく、拡径率が途中で変化する場合も含まれる。また、拡径率が0となった部分が存在しているような構成とすることもできる。さらに、段差ができているような構成とすることもできる。
さらに、筒状部131の外径が最小である部分が、下側凸部142の上端よりも若干下側の位置よりも上側に位置するようにできる。このようにすれば、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積を大きくできる。具体的には、筒状部131の外径が最小である部分が中央部121の下面よりも上側に位置しているようにすることができる。また、筒状部131の外径が最小である部分が下側凸部142の上端から所定距離だけ下側の位置よりも上側に位置しているようにすることもできる。この場合の所定距離は、上側凸部141の下端と環状リブ部123の上端との間の距離となる。また、所定距離を、上側凸部141の下端から下側凸部142の上端までの距離とすることもできる。但し、筒状部131の外径が最小である部分の最下端が下側凸部142の上端よりも上側に位置していることにより、下側凸部142周辺の環状リブ部123の体積をより大きくできる。なお、筒状部131の外径が最小である部分が下側凸部142の上端から所定距離だけ下側の位置よりも上側に位置している場合には、筒状部131の外径及び環状リブ部123の外径は、環状リブ部123の上端と下側凸部142の上端から所定距離だけ下側の位置との間において下側ほど大きくなる。
好適には、下側凸部142周辺における環状リブ部123の最大肉厚を、上側凸部141周辺における環状凸部123の最大肉厚よりも厚くし、環状リブ部123の下側凸部142周辺の体積を上側凸部141周辺の体積よりも大きくすればよい。なお、環状リブ部123の最大肉厚とは、弾性弁体102の径方向における環状リブ部123の肉厚の最大値である。
本実施形態において、外筒部材151と内筒部材152との間には、ハウジング部101の下部101Bに達する空洞が設けられており、環状リブ部123は、この空洞を埋めるように袴状に下方に拡がっている。環状リブ部123における下側凸部142よりも下方の部分についても、体積を大きくすることにより、オスコネクタの挿入及び引き抜きによる弾性弁体102の脱落を生じにくくする効果が得られる。但し、環状リブ部123における下側凸部142よりも下側の部分が袴状に拡がっていない構成とすることもできる。
本実施形態においては、筒状部131の上端部から下端部まで、連続してらせん状にねじ山137を設けている。外筒部材151のねじ山137が設けられている部分は、ねじ山137が設けられていない部分よりも肉厚が厚くなる。このため、ねじ山137により外筒部材151を補強することができ、ねじ山137が設けられていない場合よりも外筒部材151の肉厚を薄く設計することができる。ねじ山137を筒状部の上端部から下端部まで連続して設けた方が、補強効果を大きくすることができる。但し、ねじ山137は連続的に設けられていなくてもよい。
筒状部131におけるねじ山137が設けられている部分の長さは、ISOに準拠した標準的なカプラ付のルアーロックコネクタの場合、確実にロックされるようにする観点から3.0mm以上であることが好ましい。また、ねじ山137は、筒状部131のできるだけ上部から設けることが好ましく、上端から設けることがより好ましい。カプラとねじ山137とを同じ長さだけ係合させる場合、ねじ山137を筒状部のできるだけ上端に近い部分から設けた方が、オスコネクタが挿入される位置を浅くすることができる。これにより、弾性弁体102を押し下げる力を小さくし、弾性弁体102をより脱落しにくくすることができる。
本実施形態の医療用コネクタは、弾性弁体102をより脱落しにくくする観点から、オスコネクタの挿入距離を制限する挿入距離制限部を有している構成とすることもできる。挿入距離制限部を設けて、オスコネクタが必要以上に深くまで挿入されることを防ぐことにより、弾性弁体102にかかる負荷を小さくして脱落しにくくすることができる。オスコネクタがISOに準拠した標準的なカプラ付のオスルアーロックコネクタである場合、弾性弁体102の脱落を防止する観点から挿入距離は4.2mm以下に制限することが好ましい。また、オスコネクタの抜け落ちを防止する観点から挿入距離は3.0mm程度以上とすることが好ましく、3.5mm程度以上とすることがより好ましい。
挿入距離制限部171は、オスコネクタ201の挿入距離を制限できればどのような構成としてもよいが、例えば図4に示すように、鍔状部132とオスコネクタ201のカプラ202の端面とにより形成することができる。鍔状部132とカプラ202の端面とが当接することにより、オスコネクタ201の挿入が制限される。オスコネクタ201の先端が、ハウジング部101内の部材と当接する構成の挿入距離制限部の場合、カプラが無いコネクタの挿入距離もカプラ付のコネクタと同じに制限される。しかし、カプラが無いコネクタの場合、カプラ付のコネクタよりも抜けやすいため、カプラ付のコネクタよりも挿入距離を長くすることが好ましい。このため、挿入距離はカプラが無いコネクタに合わせて設定されることになる。
図4に示す構成の場合、カプラ202付のコネクタの挿入距離は、挿入距離制限部171により制限されるが、カプラ202が無いコネクタの場合には、コネクタの先端が下側部材153により形成された段差に当接するまで挿入できる。このため、オスコネクタの種類に応じて的確に挿入距離を制限することができる。挿入距離制限部は、カプラとの関係により挿入距離を制限できればよい。例えば、ねじ山137の位置及び形状等によりオスコネクタの挿入距離を制限する構成とすることもできる。
ハウジング部101は、弾性弁体102を確実に保持する観点から、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、又はポリアセタール等の熱可塑性樹脂を用いて形成することができる。ハウジング部101の外筒部材151、内筒部材152及び下側部材153の材質は、同じであっても異なっていてもよい。
ハウジング部101の下側部材153は、例えば、オスコネクタとすることができる。これに限らず流体流路に接続するどのような構成とすることもできる。例えば、下側部材153を活栓としたり、輸液管としたりすることもできる。
弾性弁体102は、弾性を有する材料により形成することができる。例えば、気密性や再封止性の観点から、イソプレンゴム若しくはシリコーンゴム等の合成ゴム、天然ゴム、又は熱可塑性エラストマー等の材料を用いることができる。成形には、プレス成形又はモールド成形等を用いることができる。スリット121aは、例えば直線形状、Y字形状又は十字形状とすることができる。スリット121aは、成形された弾性弁体102の厚さ方向に鋭利な刃を貫通させる等して形成することができる。本実施形態において、弾性弁体102の中央部121が平面となっている例を示したが、弾性弁体102の中央部121は曲面となっていてもよい。
本実施形態において、挿入されるオスコネクタが、標準的なオスルアーコネクタである例を示したが、他のコネクタを挿入する構成とすることもできる。この場合、各部材のサイズ等は、挿入されるオスコネクタに応じて変更することができる。
本開示の医療用コネクタは、弾性弁体が脱落しにくく、医療用コネクタ等として有用である。
100 医療用コネクタ
101 ハウジング部
101A 上部
101B 下部
102 弾性弁体
111 挿入口
121 中央部
121a スリット
123 環状リブ部
124 環状凹部
125 袴状部
131 筒状部
132 鍔状部
134 上端面
137 ねじ山
141 上側凸部
142 下側凸部
151 外筒部材
152 内筒部材
153 下側部材
161 第1の部分
162 第2の部分
171 挿入距離制限部
201 オスコネクタ
202 カプラ

Claims (6)

  1. 医療用のメスコネクタであって、
    鍔状部と、前記鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部と、前記筒状部の外周面に設けられ、前記オスコネクタのカプラと係合するねじ山とを有するハウジング部と、
    前記挿入口を閉塞するように前記ハウジング部の端部に固定された、弾性弁体とを備え、
    前記筒状部は、前記上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、前記上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、
    前記弾性弁体は、前記挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、前記中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、前記中央部と前記環状リブ部との間に設けられ、前記上側凸部と前記下側凸部との間に挟み込まれた環状凹部とを有し、
    前記筒状部の外径は、前記環状リブ部の上端と、前記下側凸部の上端との間において下側ほど大きく、
    前記環状リブ部の外径は、前記環状リブ部の上端と、前記下側凸部の上端との間において下側ほど大きく、
    前記環状リブ部の肉厚は、前記下側凸部の上端の位置において、前記環状リブ部の上端よりも厚く、
    前記環状リブ部の前記下側凸部の上端の位置における前記環状リブ部の径方向厚さの中央位置は、前記環状リブ部の前記上側凸部の下端の位置における前記環状リブ部の径方向厚さの中央位置よりも径方向外側に存在している、医療用コネクタ。
  2. 前記筒状部は、上側に向かって次第に外径が小さくなるように縮径した第1の部分と、前記第1の部分よりも上側に設けられ、前記第1の部分よりも縮径率が小さい第2の部分とを有し、
    前記第1の部分と前記第2の部分との境界は、前記下側凸部の上端よりも上側に位置している、請求項1に記載の医療用コネクタ。
  3. 前記第2の部分は、外径が一定である、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  4. 前記ねじ山が設けられた部分の長さは3.0mm以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用コネクタ。
  5. カプラ付きのルアーロックコネクタを前記挿入口に挿入した際に、挿入距離を制限する挿入距離制限部をさらに備え、
    前記挿入距離制限部は、前記カプラ付のルアーロックオスコネクタのカプラ端面と当接する前記鍔状部である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用コネクタ。
  6. 医療用のメスコネクタであって、
    鍔状部と、前記鍔状部から突出し、上端面にオスコネクタが挿入される挿入口が設けられた筒状部と、前記筒状部の外周面に設けられ、前記オスコネクタのカプラと係合するねじ山とを有するハウジング部と、
    前記挿入口を閉塞するように前記ハウジング部の端部に固定された、弾性弁体とを備え、
    前記筒状部は、前記上端面の裏面に設けられ下方に突出した上側凸部と、前記上側凸部と相対する位置に設けられ、上方に突出した下側凸部とを有し、
    前記弾性弁体は、前記挿入口から露出しスリットが設けられた中央部と、前記中央部よりも外側に設けられた環状リブ部と、前記中央部と前記環状リブ部との間に設けられ、前記上側凸部と前記下側凸部との間に挟み込まれた環状凹部とを有し、
    前記環状リブ部の上端と下端との間において前記筒状部の外径は、下側ほど大きく、
    前記環状リブ部の外径は、下側ほど大きく、
    前記環状リブ部は、前記環状リブ部の前記上端と下端との間において、前記環状リブ部の上端よりも肉厚の部分を有し、
    前記環状リブ部における前記上側凸部の下端と前記下側凸部の上端との間において、前記環状リブ部の径方向厚さの中央位置は、下側ほど径方向外側に存在している、医療用コネクタ。
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