JP2005007202A - ニードルレスポート - Google Patents

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Abstract

【課題】セプタムに対して挿入体を挿入し易く、かつ加圧時でもセプタム表面の貫通路が容易には開口しないニードルレスポートを提供する。
【解決手段】液体の流路の一部を形成し流路に対して開口する開口部を有する台座7と、開口部に対応する位置で台座と係合し、開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔6aを有するカバー6と、カバーの内腔に保持され、外部から台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な貫通路5を有する弾性材料により形成されたセプタム1とを備える。セプタムは、カバーの内腔における台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に貫通路が形成された本体部11を有し、セプタムがカバーの内腔に装着された状態において、本体部の表面とカバーの内壁面との間に空間が形成され、空間は、セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大する。
【選択図】図3

Description

本発明は、薬液の流路等に装着され、ルアーのような先端の鈍い針を挿入可能なニードルレスポートに関する。
近年、誤穿刺による医療感染事故防止の観点から、従来用いられてきた鋭利な金属針の代替品として、先端の鈍い針(以下「ルアー等」と称する。)が用いられるようになってきている。先端が鈍い針は、それを挿入可能なポート(以下「ニードルレスポート」と称する。)と組み合わせて構成され、相互に専用の組み合わせになっている。
しかしながら、特定のニードルレスポートに対して専用のルアー等しか使用することができないのでは、他のポートが使用されている容器やバッグ等には用いることができず、汎用性に欠ける。
また、ルアーシリンジでは挿入時に確実な保持が困難である場合に、ルアーロックシリンジを挿入することもある。そこで、標準的なISO規格に適合しているルアーシリンジやルアーロックシリンジを、いずれも挿入可能な構造を有するニードルレスポートが開発されるようになってきている。例えば、特許文献1に開示されたポートは、変形可能なセプタムが本体内を移動可能なように装着されており、当該セプタムの内部は開口部以外が空洞構造になっている。ルアー等の挿入体をセプタムの開口に挿入することにより、液体連通となる。またルアーロックシリンジも挿入できるように、本体の開口部付近には、ネジロック用の雄ネジが形成されている。
また、特許文献2に開示されたポートは、変形可能な縦長管状のセプタムが、本体内を摺動可能なように装着されており、ルアー等の挿入体をセプタムの開口に挿入することによって液体連通となる。縦長管状のセプタムにおいては、内部に流路が形成されており、自然な状態において、すなわちポート本体へ装着する前には流路が開いた状態である。そして、本体に装着した際に、入り口(出口)が圧縮されることによってセプタムとしての機能を発揮する。またルアーロックシリンジも挿入できるように、本体の開口部付近には、ネジロック用の雄ネジが形成されている。
さらに、特許文献3に開示されたポートは、変形可能なセプタムが、本体内において拡張可能なように装着されている。ルアー等の挿入体をセプタムの開口に挿入することにより、液体連通となるとともに、セプタム体自身の変形によってポート内が埋め尽くされ、液体漏れを防止することができる。またルアーロックシリンジも挿入できるように、本体の開口部付近には、ネジロック用の雄ネジが形成されている。
しかし、上述したような従来のニードルレスポートは、構造が複雑であるとともに、デッドスペースを無くすことが困難であり、気泡の滞留部分が生じるため、輸血や輸液の際の安全性に問題があった。
例えば、特許文献1における変形可能なセプタムの内部は、開口部以外において空洞構造になっているため、当該空洞部分がデッドスペースになる。このデッドスペースに滞留した気泡を排出することは困難である。
特許文献2における変形可能な縦長管状のセプタムは、形状が縦長管状であるために入り口と出口の間に中空部分が生じ、これがデッドスペースとなる。ここに滞留した気泡を排出することは困難である。
一方、特許文献3の構造においては、本体内におけるセプタムの変形時において中空部分が生じやすく、デッドスペースの発生を完全に回避することは困難である。また、ルアー等の挿入の容易性とのバランスを取ることが困難である。
そこで、かかる問題点のうち、特にデッドスペースの発生を回避するために、特許文献4には、スリットあるいは貫通孔を有するセプタムを用い、ルアー等の挿入時における中空部分の発生を構造的に解消し、デッドスペースの発生を完全に回避することを可能とした注入子が開示されている。
米国特許第6089541号 米国特許第5699821号 米国特許第5474544号 米国特許第5354275号
しかしながら、この注入子については、以下のような問題点が指摘されている。
すなわち、特許文献4に開示された、セプタムに貫通孔が設けられている構造においては、内部が加圧されてセプタムが浮き上がったときに、通常の状態において孔部が開口状態であることから、セプタム表面の孔部が開き易い。それにより、落下菌等が開かれた孔部に付着して、内部が汚染されるおそれがあった。
また、特許文献3に開示されている構造では、セプタムにスリットが貫通しているものの、スリットの直交方向には何ら圧縮加重がかからない構造となっている。かかる構造においては、スリットが圧縮されることがないためスリット内に薬液等が残留するおそれがある。また、肉厚のセプタムに正確にスリット加工を施すことが困難である。
さらに、特許文献1や特許文献2に開示されている構造では、開口部以外が空洞構造になっている。かかる構造ではプライミング処理が困難であり、プライミングされずに滞留した空気が、混注操作によってライン中に押し込まれるおそれがある。また、混注した薬液が残留することから、患者に対する正確な投与量を把握することが困難である。さらに、メインラインが血液である場合には、空洞部における滞留によって血栓が生じてしまうという問題点もあった。
本発明は、セプタムの貫通路中に残液の原因となるデッドスペースが生じ難く、かつ加圧時でもセプタム表面のスリットが容易には開口しないニードルレスポートを提供することを目的とする。
本発明のニードルレスポートは、液体の流路の一部を形成し前記流路に対して開口する開口部を有する台座と、前記開口部に対応する位置で前記台座と係合し、前記開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔を有するカバーと、前記カバーの内腔に保持され、外部から前記台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な貫通路を有する弾性材料により形成されたセプタムとを備える。
上記課題を解決するために、第1の構成のニードルレスポートは、前記セプタムが、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記貫通路が形成された本体部を有し、前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成され、前記空間は、前記セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大することを特徴とする。
本発明の第2の構成のニードルレスポートは、前記セプタムが、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に実質的な貫通路が形成された本体部を有し、前記実質的な貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘る未通領域と、前記未通領域から前記本体部の内端面に亘って形成された貫通領域とを含み、前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成され、前記空間は、前記セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大することを特徴とする。
本発明の第3の構成のニードルレスポートは、前記セプタムが、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記貫通路が形成された本体部を有し、前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成されるとともに、前記カバーの内壁面から前記セプタムに作用する圧縮力により、前記貫通路が長さ方向全体に亘って閉じられていることを特徴とする。
本発明の第4の構成のニードルレスポートは、前記セプタムが、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記実質的な貫通路が形成された本体部を有し、前記実質的な貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘る未通領域と、前記未通領域から前記本体部の内端面に亘って形成され横断面が紡錘形の孔部とを含み、前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成されるとともに、前記カバーの内壁面から前記セプタムに作用する圧縮力により、前記貫通路が長さ方向全体に亘って閉じられていることを特徴とする。
本発明の第1の構成のニードルレスポートは、本体部の表面とカバーの内壁面との間に形成された空間が、セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大する構成により、挿入体の挿入し易さ、および加圧時における貫通路の開口し難さを兼ね備える。
本発明の第3の構成のニードルレスポートは、本体部の表面とカバーの内壁面との間に形成された空間を有する構成と、カバーの内壁面からセプタムに作用する圧縮力により、貫通路が長さ方向全体に亘って閉じられている構成が組み合わされていることにより、挿入体の挿入し易さ、およびセプタムの貫通路中のデッドスペースの解消を兼ね備える。
本発明の第2および第4の構成のニードルレスポートを構成するセプタムにおいて、未通領域は、貫通領域と実質的に同様な機能を持つ。すなわち、未通領域を挿入体により裂断するすることが可能であり、その裂断部が貫通領域と実質的に同様に機能する。
上記構成の本発明のニードルレスポートにおいて、前記貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘って形成されたスリット部と、前記スリット部から前記本体部の内端面に亘って形成され横断面が紡錘形の孔部とを含むことが好ましい。
なお、本発明のニードルレスポートにおいて、「スリット」とは、セプタムの素材に形成された切れ目からなる通路であって、セプタムに力が作用しない自由状態においても、通路壁が相互に密着して閉じている通路を意味する。これに対して孔部とは、セプタムに形成された通路であって、セプタムに力が作用しない自由状態においては、通路壁が相互に離間して開いている通路を意味する。また、孔部の断面の紡錘形とは、2つの円弧を両端が尖るように対称的に組み合わせた形状を意味する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1Aは、一実施の形態におけるニードルレスポートの平面図、図1Bは、図1AのA−Aに沿った断面図である。図2には、図1AのB−Bに沿った断面図を示す。
図1及び図2において、7は台座であり、液体の流路10の一部を形成し、流路10に対して開口する開口部7aを有する。台座7には、開口部7aに対応させてカバー6が取付けられている。カバー6は、開口部7aから流路10の横方向に伸びて外部に開口する内腔6aを有する。内腔6aには、弾性材料により形成されたセプタム1が保持されている。
セプタム1は、その外端に表面凹部2が形成され、その周辺部に肉厚の外端プレート3が形成されている。セプタム1の外端表面部にはスリット部4が形成され、その下方に孔部5が形成されている。スリット部4と孔部5により構成される貫通路を通して、ポートの外部から台座7の開口部7aまでルアー等の挿入体を貫通させることが可能である。
台座7の開口部7aの周縁部には、カバー6に向かって突出する環状リブ8が形成されている。セプタム1の内端部の周縁には肉厚の内端プレート9が形成され、カバー6と台座7の間に挟持されている。
セプタム1の形状を、図3から図7に示す。図3は、図1のニードルレスポートにおけるカバー6の内腔6a内に装着された状態におけるセプタム1の形状を示す斜視図である。図4Aは、カバー6に装着されていない自由な状態におけるセプタムの形状を示す平面図、図4BはそのC−C断面図、図4Cはその底面図である。図5は、図4AのD−D断面図である。図6Aは、図4BのE−E断面図である。図6Bは、図6Aに示した断面形状の変更例を示す断面図である。図7は、図6AのF−F断面図である。
図3に示すように、セプタム1は、本体部11が外端プレート3と内端プレート9の間に挟まれた形状を有する。外端プレート3と内端プレート9は、図4Aに示すように平面形状が楕円形である。本体部11は、図6Aに示すように、横断面が楕円形状であり、全体としては逆楕円錐台形状を有する。すなわち、図7に示されるように、外端プレート3から内端プレート9に向かうにつれて、孔部5に垂直な方向における本体部11の幅が小さくなっている。また、孔部5が閉じるように本体部11に対して圧縮力を作用させるために、本体部11の側部に圧縮用リブ12が形成されている。その詳細については後述する。
図4C、図5および図6Aに示されるように、孔部5は、その断面が本体部11の断面の長軸方向と同方向に長軸を有する紡錘形である。紡錘形とは、2つの円弧を両端が尖るように対称的に組み合わせた形状を意味する。セプタム1がカバー6に装着されていない自由な状態において、孔部5は閉じておらず、液体連通可能な形態である。スリット部4は、孔部5と同様に、本体部11の断面の長軸方向と同方向に延在している。従って、スリット部4と連続してその延長上に孔部5が形成された構造になっている。
圧縮用リブ12は、本体部11の短軸の方向における両側部に、孔部5の軸方向に沿って延在するように形成される。セプタム1がカバー6に装着された状態では、本体部11および圧縮用リブ12は、カバー6の内腔に収容される。
図8A、8Bに、本実施の形態において用いられるカバー6の断面図及び平面図を示す。図8Aは、図1におけるB−Bに沿ったカバー6の断面図であり、図8Bは平面図である。
カバー6の内腔6aの断面は真円形状をしている。また、内腔6aの軸方向に沿って、外端側(図の上端)から内端側に向かって径が大きくなるように、内腔6aの内壁面がテーパを有するテーパ空間13が形成されている。さらに、テーパ空間13の内端側に、段差部を形成して径が拡大したディスク状空間14が形成されている。テーパ空間13にはセプタム1における本体部11および圧縮用リブ12の部分が収容される。ディスク状空間14には、内端プレート6が収容される。
内腔6aの径は、セプタム1における一対の圧縮用リブ12の外面間隔および、平面形状が楕円である内端プレート6の長径よりも小さいので、セプタム1は圧縮されながら内腔6aへ押し込まれて装着される。その状態でカバー6を台座7へ装着すると、セプタム1には、カバー6により図2に矢印で示すような圧縮力が常時加わっている状態となる。また、孔部5に対しては、圧縮用リブ12により、特に大きな圧縮力が孔部5を閉じる方向に働く。このような圧縮力が常時セプタム1に作用することにより、孔部5は、ルアー等の挿入体が挿入されるまで確実に閉じた状態を維持し、液密性を保持する。
また、カバー6の上部には、ルアーロックシリンジと結合できるように雄ネジのネジ山15が形成されている。さらに、カバー6の下部には切り欠き部16が設けられ、台座7の凸部7b(図2参照)と嵌合することにより、カバー6が台座7に固定される。
上述のとおり、圧縮用リブ12および内端プレート9を介して、孔部5を閉じる方向に圧縮力が常時作用する。それにより、挿入体の非挿入時においては、セプタム1の液密性を確保することが可能である。また上述のとおり、本体部11が楕円形断面を有し、その短軸方向の両側面に圧縮用リブ12が配置されているので、本体部11の表面の一部とカバー6の内壁面との間に逃げ空間が形成される。それにより、スリット部4および孔部5を貫通してルアー等の挿入体が挿入された場合に、セプタム1の変形部分が逃げ空間に入り込むことで、挿入体の挿入が容易になる。十分な大きさの逃げ空間を確保するために、カバー6の内腔6aが、外端側から内端側に向かって径が大きくなるテーパ空間13を形成していることも寄与する。
また既述のとおり、図7に示すように、本体部11の縦断面(貫通路の軸に平行な断面)の形状は、逆円錐台形状である。この形状により、カバー6の内腔6aの内端側では、逃げ空間の大きさを十分に確保できる。しかも、外端側では本体部11の太さを十分に確保できるので、十分な逃げ空間を形成しながら、セプタム1の捩れに対する強さの低減を回避することができる。
図5あるいは図7に示され、上述の説明からも明らかなように、セプタム1は、スリット部4と孔部5の両方を有し、それにより、貫通孔の場合のルアー等の挿入体の差し込み易さ、及びスリットによる液密性をいずれも兼ね備えることができる。
これに対して、スリット部4を設けず、孔部5が貫通孔である場合には、加圧時にセプタム1の上面が上方に浮き上がり、カバー6による周縁からの押圧力が弱まることにより、外端面で孔が容易に開口し、落下菌等により汚染されるおそれがある。また、孔部5を設けず、スリット部4のみで構成される場合には、ルアー等の挿入体を差し込む際の抵抗が大きく、挿入が困難となる。また、挿入された挿入体を保持しておくことも困難であり、流路が開き難い。さらに、位置合わせ等も含めたスリット加工も困難である。
なお、スリット部4の形成は、セプタム1の素材に対してナイフ等により切れ目を入れる加工により行われる。これに対して孔部5は、セプタム1を成形するときに、孔部5に対応する部分を金型に設けることにより、成形により加工される。本実施の形態のように、スリット部4と孔部5が連続した構造は、例えば、次のように作製する。まず、セプタム1の成形に際して、スリット部4に相当する部分を残して、孔部5を同時に成形する。次に、スリット部4に相当する部分に、ナイフにより切れ目を入れることにより、スリット加工を施す。その際のスリット加工は、孔部5にナイフを差し込んで切れ目を入れることにより、スリット部4の加工位置を孔部5の案内により決めることができるので、容易、かつ精度の良い加工が可能である。
なお、スリット部4に相当する部分を未通領域として残したままで、実用に供することも可能である。すなわち、使用する際に、未通領域を挿入体により裂断するすることが可能であり、その裂断部をスリット部4と実質的に同様に機能させることが可能である。
本体部11の横断面形状は、通常は図6Aに示すように、孔部5の断面形状の長軸方向に長軸を有する楕円形状とする。但し、この形状に限定されず、図6Bに示すような形状にすることもできる。要するに、孔部5の断面形状の長軸方向における本体部11断面の寸法が、孔部5の短軸方向における寸法よりも大きい形状であれば良い。それにより、圧縮用リブ12を介して本体部11が圧縮されたときに、孔部5を閉止するために十分な圧縮力を作用させることができる。
そのような効果を確実に得るためには、カバー6の内周面の直径に対する、圧縮用リブ11の部分の外表面の間隔および内端プレート9の長径の各比率は、1.05以上1.4以下であることが好ましい。また、カバー6の内周面の直径に対する、本体部11の横経長さおよび内端プレート9の短径の各比率は、0.8以上1以下であることが好ましい。
図4B、図5及び図7に示すように、孔部5は、スリット部4との境界からセプタム1の底面に向かって楕円断面の短軸長さ及び長軸長さが次第に長くなる形状を有している。すなわち、セプタム1の内端プレート9に向かうにつれて、孔部5の開口面積が大きくなる形状を有している。
このような形状により、ルアー等の抜き取り時に生じる残液の漏れや滞留を防止することができる。すなわち、セプタム1には、上述のとおり、圧縮用リブ12を介して図2に矢印で示すように、カバー6による圧縮力が常時加わっている。孔部5には均一に圧縮力がかかっているので、断面積が狭い部分、すなわち孔部5の外端部側ほど閉じる力が強くなり、孔部5内部に残留しようとする残液は、順次セプタム1の内端部側へと押し出される。その結果、セプタム1の内端側の孔部5の先端から液が排出される。そのような残液を排出する作用には、カバー6の内腔6aが、外端側から内端側に向かって径が大きくなるテーパ空間13を形成していることも寄与する。すなわち、テーパを有する内壁面によりセプタム1の本体部11が受ける圧縮力は、内端側よりも外端側の方が大きくなるので、残液が内端側に押し出される力を受ける傾向が得られるからである。
セプタム1の外端プレート3の形状は、図4Aのように楕円形状であっても、あるいは円形状であっても良く、特に限定されるものではない。好ましい条件としては、カバー6の外端部における内腔よりも大きい面積を有すること、肉厚部を有すること、および表面凹部2が形成されてルアー等を挿入する際のガイドとして機能することが挙げられる。
まず、外端プレートの形状がカバー6の外端部における内腔よりも大きくなければ、ルアー等を挿入する際に外端プレート3がカバー6内に陥没する可能性がある。
また、肉厚部を設けることで、ルアー等をスリット4に差し込む際に、外端プレート3がカバー6の内部へ引き込まれることを阻止する効果が得られる。ここで、肉厚の意味について、図4Bを参照して説明する。図4Bに示すt1は肉薄部、t2は肉厚部を示す。肉厚部t2の厚さは、外端プレート3の厚さに相当する。これに対して肉薄部t1の厚さは、本体部11の外面と外端プレート3の外面の境界におけるエッジ部と、表面凹部2のエッジ部との間の、肉厚が最も小さい部分の厚さに相当する。肉厚部t2よりも薄い肉薄部t1を設けることにより、肉薄部t1において変形が容易になり、挿入体を差し込むときの抵抗を小さくし、挿入を容易にすることができる。
さらに、表面凹部2が形成されることによって、ルアー等をスリット部4へ誘導することができる。またルアー等を抜き取る際に内部の薬液等が漏れ出た場合に、削り取った部分に薬液等を滞留させることができ、拭き取る作業も容易となる。
セプタム1は、本体部11が伸長されてカバー6に装着されている。すなわち、カバー6に装着しない状態におけるセプタム1の本体部11の長さLs0(図4B参照)が、カバー6における本体部11を収納する部分の長さLc(図8B参照)よりも短い。これにより、流路内部からの加圧によりセプタム1の外端プレート3が外方に浮いた場合に、カバー6の上端面に向かって元の状態に復元させる力が作用する。また、外端プレート3が内部に引っ張られることにより、外端プレート3の表面のスリットが密着、閉止される方向の力が作用する。さらに、表面が滑らかに窪む状態が得られるので、挿入体をスリットに穿刺し易くなる。
好ましくは、セプタム1をカバー6に装着することにより伸長したセプタム1の伸長長さを、カバー6における本体部11を収納する部分の長さLcで除した伸長率が、5%以上40%以下になるように、セプタム1およびカバー6の寸法を設定する。
なお、上述のようにセプタム1の本体部11が伸長されてカバー6に装着される条件は、必須ではない。すなわち、カバー6の内腔6aは内壁面が内端側に向かって径が増大するテーパを有するので、流路内部からの加圧によりセプタム1が外方に押し出されるような力が作用する場合であっても、その力に抗する力が、内腔6aのテーパ面からセプタム1に作用するからである。
また、上述のとおり、セプタム1の外端部にスリット部4を、その延長上に孔部5を設けた構成により、挿入体の差し込み易さ、及び液密性をいずれも兼ね備えることができるが、好ましくは以下の条件を充足するように構成する。すなわち、図4Bに示すように、スリット部4の貫通路方向における深さをLs、セプタム1の厚さをLhとすると、比率Ls/Lhは、(式1)の範囲内であることが好ましい。
0.04≦Ls/Lh≦0.60 (1)
Ls/Lhが0.04より小さいと、例えば工程のばらつき等によって孔部5が貫通するおそれがある。また内圧作用時にセプタム外端部で開口し易くなる。一方、Ls/Lhが0.60より大きいと、挿入体の挿入、支持、及びスリット部4の加工が困難になる。
さらに、スリット部4の深さLsについては、(式2)の範囲内であることが好ましい。
0.2≦Ls≦3.0(mm) (2)
スリット部4の深さLsが0.2mmより小さいと、加圧時にセプタム1の外端面が開口するおそれがあり、3.0mmよりも大きいと、スリット加工が困難となる。また開口が小さくなり流路の確保が困難となる。
さらに、図1Bに示すように、台座7における環状リブ8がセプタム1の底面に食い込んでいる。このような環状リブ8を設けることにより、台座7とセプタム1との間での薬液等のリークを防止することができる。
また、セプタム1の内端プレート9の表面はフラットな形状とする。それにより、ポート内部にデッドスペースが生じることが無く、気泡等が滞留する可能性を排除することができる。
セプタム1を構成する材料としては、一般的なゴム状弾性を示す材料であれば良く、硬度JIS−Aにおいて20〜60のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
セプタム1用の材料に要求される重要な物性としては、a)滑り性(挿入性、耐摩耗性に有効)、b)弾性(復元性に有効)、c)強度(耐摩耗性、耐久性に有効)、d)柔軟性(挿入性に有効)が考えられる。これらの性能をバランス良く満たす材料としては、JIS−A硬度30〜50の(高引き裂き)シリコンゴムが挙げられる。
カバー6の材質は、セプタム1や挿入体をしっかりと保持するために適当な硬さを有することが必要である。例えぱ、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンの他、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が望ましい。
図9は、本実施の形態におけるニードルレスポートに、ルアーロックシリンジ20が挿入された状態の断面図を示す。ルアーロックシリンジ20が挿入される際には、ルアーロックシリンジ20が挿入されていくにつれて、まず、ルアー21によりセプタム1が外端プレート3ごと下方へ押し込まれ、外端プレート3の肉厚部がカバー6の上部内側の縁端に引っかかる状態になる。さらにルアー21が押し込まれると、肉厚部よりも内側の肉薄部が引き延ばされ、セプタム1の底面において、カバー6によって圧縮されていた内端プレート9が下方へ押し出される。それにより、カバー6による圧縮力がセプタム1に作用しないようになり、孔部5が開く。
また、ルアーロックシリンジ20を挿入しながら回転させることで、カバー6に形成された雄ネジのネジ山15とルアーロックシリンジ20の雌ネジのネジ山22とが係合する。
ルアーロックシリンジ20を引き抜いたときには、内端プレート9の肉厚部及び環状リブ8の作用により、セプタム1が当初の形状に復帰する。このとき、セプタム1の底面において、カバー6による圧縮力がセプタム1の内端プレート9に再度作用するようになり、孔部5が閉じる。
なお、ルアーロックシリンジ20を挿入回転させることによって、セプタム1に捻れ力が過大に作用し、セプタム1の材質によっては捻れてしまう場合も想定される。その場合、流路が閉塞し、またルアーロックシリンジ20を抜き取った後にセプタム1が復元不能になる可能性もある。そのような問題を解消するために、図10A、10Bに示すように、図8Aに示すカバー6の内周縁17に、切り込み部17a、あるいは17bを設けることが有効である。切り込み部17a、17bを設けることにより、ルアー21を挿入した時点で、セプタム1の変形部分が切り込み部17a、17bに食い込む。それにより、ルアーロックシリンジ20を回転させた場合であっても、切り込み部17a、17bが保持力が作用させることにより、セプタム1が捻れることがなく、流路を確保することが可能となる。
なお、切り込み部の形状としては、図10Aに示すように回転方向に向かって突き出した形状、図10Bに示すようにギアのような無数の山型を設けた形状等、その他、どのような形状であっても良い。
図11は、カバー6およびセプタム1の構造を、上述の例から一部変更した例を示す。上述の実施の形態におけるカバー6には、図1、図8A等に示されるように、その外端部の内周縁に突起が形成されている。また、セプタム1にはこの突起に対応して、図4Bに示されるように、本体部11と外端プレート3の境界部の外周面に凹部が形成されている。この突起部と凹部の組み合わせは、セプタム1のカバー6内への保持を安定化させる作用を得るためのものであるが、必須の構成ではない。すなわち、図11に示すように、カバー6の内壁面およびセプタム1の本体部11の外壁面を平坦に形成することもできる。
この構造であっても、セプタム1に外端プレート3および内端プレート9が形成されていること、およびカバー6の内腔6aが、内方に向かって内径が増大するテーパが設けられていることにより、セプタム1のカバー6内への保持は、十分に安定している。また、本体部11の外面と外端プレート3の外面の境界におけるエッジ部と、表面凹部2のエッジ部との間の肉厚が最も小さい部分である肉薄部の厚さが、外端プレート3の厚みよりも小さくなるようにすることは、図1等に示した構造の場合と同様である。
次に、図12A、Bを参照して、本発明の実施の形態におけるニードルレスポートを製造する方法について説明する。同図は、セプタム1をカバー6の内腔6aに装着する工程を示す。
図12Aに示すように、セプタム1を成形する際に、その上端面に、細長い棒状つまみ18を形成しておく。棒状つまみ18の付け根は、スリット部4の位置からずらして配置する。セプタム1を内腔6aに装着する際には、図12Bに示すように、棒状つまみ18をカバー6の内腔6aを内端側から外端側へ向けて通した後、棒状つまみ18を引っ張りながら、セプタム1を内腔6aに押し込む。その後、棒状つまみ18を付け根から切断する。このように、棒状つまみ18を用いることにより、セプタム1の装着が容易になる。
図13A〜Cを参照して、ニードルレスポートを製造する他の方法について説明する。同図も、セプタム1をカバー6の内腔6aに装着する工程を示す。
図13Aに示すように、セプタム1を成形する際に、その上端面に、チューブ状つまみ19を形成しておく。チューブ状つまみ19の付け根は、スリット部4を包囲するように、表面凹部2の周囲の外端プレート3の肉厚部に配置される。セプタム1を内腔6aに装着する際には、図13Bに示すように、チューブ状つまみ19をカバー6の内腔6aを内端側から外端側へ向けて通した後、チューブ状つまみ19を引っ張りながら、セプタム1を内腔6aに押し込む。このように、チューブ状つまみ19を用いることにより、セプタム1の装着が容易になる。
次に、図13Cに示すように、チューブ状つまみ19の内面を外側に反転させて、カバー6の外壁面を覆う状態にする。それにより、図9に示したようにルアーロックシリンジ20を挿入し回転させた際に作用する捻れ力による、セプタム1の捻れが抑制される。なお、チューブ状つまみ19を反転させずに、付け根から切断してもよい。
本発明のニードルレスポートは、セプタムの貫通路中に残液の原因となるデッドスペースが生じ難く、かつ加圧時でもセプタム表面のスリットは開口し難く、また汎用的な構造を有するので、各種医療機器に適用可能である。
本発明の実施の形態におけるニードルレスポートの平面図 図1AのA−A断面図 図1AのB−B断面図 図1Aのニードルレスポートに組み込まれた状態におけるセプタムの形状を示す斜視図 図1Aのニードルレスポートを構成するセプタムの単独の状態における形状を示す平面図 図4AのC−C断面図 図4Aの底面図 は、図4AのD−D断面図である。 は、図4BのE−E断面図である。 図6Aに示した断面形状の変更例を示す断面図 図6AのF−F断面図 図1Aのニードルレスポートにおけるカバーの形状を示す断面図 図8Aの平面図 図1Aのニードルレスポートに挿入体を挿入した状態を示す断面図 図1Aのニードルレスポートにおけるカバーの変更例を示す平面図 図1Aのニードルレスポートにおけるカバーの他の変更例を示す平面図 本発明の実施の形態におけるニードルレスポートを構成するカバーの形状の変更例を示す断面図 本発明の実施の形態におけるニードルレスポートを製造する方法の工程の一部を示す断面図 同ニードルレスポートを製造する方法の次の工程を示す断面図 本発明の実施の形態におけるニードルレスポートを製造する他の方法の工程の一部を示す断面図 同ニードルレスポートを製造する方法の次の工程を示す断面図 同ニードルレスポートを製造する方法の次の工程を示す断面図
符号の説明
1 セプタム
2 表面凹部
3 外端プレート
4 スリット部
5 孔部
6 カバー
6a 内腔
7 台座
7a 開口部
7b 凸部
8 環状リブ
9 内端プレート
10 流路
11 本体部
12 圧縮用リブ
13 テーパ空間
14 ディスク状空間
15 ネジ山
16 切り欠き部
17 内周縁
17a、17b 切り込み部
18 棒状つまみ
19 チューブ状つまみ
20 ルアーロックシリンジ
21 ルアー
22 ネジ山

Claims (5)

  1. 液体の流路の一部を形成し前記流路に対して開口する開口部を有する台座と、前記開口部に対応する位置で前記台座と係合し、前記開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔を有するカバーと、前記カバーの内腔に保持され、外部から前記台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な貫通路を有する弾性材料により形成されたセプタムとを備えたニードルレスポートにおいて、
    前記セプタムは、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記貫通路が形成された本体部を有し、
    前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成され、前記空間は、前記セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大することを特徴とするニードルレスポート。
  2. 液体の流路の一部を形成し前記流路に対して開口する開口部を有する台座と、前記開口部に対応する位置で前記台座と係合し、前記開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔を有するカバーと、前記カバーの内腔に保持され、外部から前記台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な実質的な貫通路を有する弾性材料により形成されたセプタムとを備えたニードルレスポートにおいて、
    前記セプタムは、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記実質的な貫通路が形成された本体部を有し、
    前記実質的な貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘る未通領域と、前記未通領域から前記本体部の内端面に亘って形成された貫通領域とを含み、
    前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成され、前記空間は、前記セプタムの外端面から内端面に向かうにつれて断面積が拡大することを特徴とするニードルレスポート。
  3. 液体の流路の一部を形成し前記流路に対して開口する開口部を有する台座と、前記開口部に対応する位置で前記台座と係合し、前記開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔を有するカバーと、前記カバーの内腔に保持され、外部から前記台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な貫通路を有する弾性材料により形成されたセプタムとを備えたニードルレスポートにおいて、
    前記セプタムは、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記貫通路が形成された本体部を有し、
    前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成されるとともに、前記カバーの内壁面から前記セプタムに作用する圧縮力により、前記貫通路が長さ方向全体に亘って閉じられていることを特徴とするニードルレスポート。
  4. 液体の流路の一部を形成し前記流路に対して開口する開口部を有する台座と、前記開口部に対応する位置で前記台座と係合し、前記開口部から所定の間隔を持って外部に開口する内腔を有するカバーと、前記カバーの内腔に保持され、外部から前記台座の開口部まで挿入体を貫通させることが可能な実質的な貫通路を有する弾性材料により形成されたセプタムとを備えたニードルレスポートにおいて、
    前記セプタムは、前記カバーの内腔における前記台座側の内端から外部側の外端に亘って延在し、外端面と内端面の間に前記実質的な貫通路が形成された本体部を有し、
    前記実質的な貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘る未通領域と、前記未通領域から前記本体部の内端面に亘って形成され横断面が紡錘形の孔部とを含み、
    前記セプタムが前記カバーの内腔に装着された状態において、前記本体部の表面と前記カバーの内壁面との間に空間が形成されるとともに、前記カバーの内壁面から前記セプタムに作用する圧縮力により、前記貫通路が長さ方向全体に亘って閉じられていることを特徴とするニードルレスポート。
  5. 前記貫通路は、前記本体部の外端面から所定の深さに亘って形成されたスリット部と、前記スリット部から前記本体部の内端面に亘って形成され横断面が紡錘形の孔部とを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のニードルレスポート。
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