JP2004201724A - 混注管用弾性部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用ゴム部材を提供
【課題を解決する手段】図1において、斜線部は、本発明の混注管用弾性部材の一部断面を示すためのものであり、この混注管用弾性部材8は、本体部の上部に頭部8dを有し、また本体部の下端に下方突起8cを有し、中央部には閉塞孔8eを有している。更に本体部の壁の円周部には、縦溝8bが形成されており、これに対応した形で凸部8aを有する形状となっている。縦溝8bは、その一実施形態として、頭部8dの付近では一部円周部8fを残し、また下方端では、縦溝8bは開放端8gを有している。
【選択図】 図1
【課題を解決する手段】図1において、斜線部は、本発明の混注管用弾性部材の一部断面を示すためのものであり、この混注管用弾性部材8は、本体部の上部に頭部8dを有し、また本体部の下端に下方突起8cを有し、中央部には閉塞孔8eを有している。更に本体部の壁の円周部には、縦溝8bが形成されており、これに対応した形で凸部8aを有する形状となっている。縦溝8bは、その一実施形態として、頭部8dの付近では一部円周部8fを残し、また下方端では、縦溝8bは開放端8gを有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混注管用弾性部材に関し、更に詳しくは穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用弾性部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混注管は分岐管を有し、該分岐管の開口部にゴム部材(ゴムボタンとも称される)を密栓し、このゴム部材に穿刺針を突き刺してシリンジ等と接続し、薬液等を注入するごとく使用されている。このような混注管は、図6又は図7に示される如き態様で用いられている。図6又は図7において、混注管は、開口端3a,3bを有する本管2と側管4とがT字形を有する混注管1からなり、この側管4に蓋5を有し、この側管4内には、弾性部材7が充填されている。また特開2001−170186公報には、ニードル混注管に内蔵されているゴム製の本体胴部分と、本体胴部分の外周面に一体に形成され、嵌着部に圧入される鉢巻き状に隆起突設された環状シール部とを具備されたニードル混注管等のゴム栓が開示されており、このようなゴム栓を用いることにより液漏れ防止機能の信頼性を大幅に向上させることができることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のごとき図6及び図7で用いられる混注管1は、穿刺時に穿刺針91の口径によるゴム部材の拡張する応力(以下、拡張応力という。)がゴム弾性のみとなるため、穿刺針口径とゴム弾性が適合しないと、拡張応力が反撥力となって針の外筒を締めつける。その結果、この反撥力が穿刺抵抗の増強となるばかりでなく、穿刺した際にゴム部材が切り裂かれると毛細管現象により血液または液が上部まで浸透するので、ゴム部材から針を抜き去る時に、血液または液が飛び散る原因となる。また前述のごとき公報に開示されているニードル混注管等のゴム栓は、液漏れ防止機能の信頼性を大幅に向上するものの、鉢巻き状に隆起突設された環状シール部が嵌着部に圧入されているため、穿刺時に穿刺抵抗乃至膨張抵抗が増大し、作業性が今一つ十分でないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明者等は、この点について更に詳細に検討したところ、弾性部材(又はゴム部材)7の外周面に突部を形成するのではなく、縦溝8bを設けることによりゴム部材7に穿刺針91を穿刺すると、穿刺針が通過する各所が該針の口径の太さ(G:ゲージ)だけゴム部材は押し広げられるので、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用ゴム部材が得られることを見出し、ここに本発明をなすに至った。したがって、本発明が解決しようとする課題は、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用ゴム部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することを特徴とする混注管用弾性部材によって達成される。また上記弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることを特徴とする混注管用弾性部材によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の混注管用弾性部材は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得るという優れた効果を奏するものである。また上記弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にするという優れた効果を奏するものである。
【0007】
以下に、本発明の実施の形態を図面で説明するが、本発明は、これらの例によって限定されるものではない。図1は、本発明の混注管用弾性部材を示す斜視図である。図1において、斜線部は、本発明の混注管用弾性部材の一部断面を示すためのものであり、この混注管用弾性部材8は、本体部の上部に頭部8dを有し、また本体部の下端に下方突起8cを有し、中央部には閉塞孔8eを有している。更に本体部の壁の円周部には、縦溝8bが形成されており、これに対応した形で凸部8aを有する形状となっている。縦溝8bは、その一実施形態として、頭部8dの付近では一部円周部8fを残し、また下方端では、縦溝8bは開放端8gを有している。
【0008】
図2は、本発明の混注管用弾性部材を示す側面図である。また図3は、本発明の混注管用弾性部材を示す下面図である。図2及び図3において、本体部の壁の円周部には、縦溝8bが一定間隔で複数設けられている。この縦溝8bの数は、好ましくは5〜10個であり、更に好ましくは7〜8個である。このように構成することにより穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にすることができる。
【0009】
本発明に用いられる混注管用弾性部材8に設けられる閉塞孔(特に図示していない。)は、V字形、十字形、Y字形又は一文字形のいずれかであることが好ましく、更に好ましくはV字形、十字形、Y字形である。また該弾性部材8の材質としては、シリコーンゴム、天然ゴム(例えば純化天然ゴム)、ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体等が挙げられる。好ましくはシリコーンゴム、純化天然ゴム又はポリイソプレンである。
【0010】
ここで、図4は、本発明の混注管用弾性部材を内蔵した混注管の斜視図であり、図5は、本発明の混注管用弾性部材を内蔵した混注管の断面図であり、図5のAは、拡大されて図5のBの円内に示されている。図5は、蓋部を省略した混注管1の部分断面図であり、図4及び図5において、混注管1は、本管2と側管4とでT字型に形成されており、本管2には、開口部3a及び3bを有する。また側管4には、上部開口部に蓋5が設けられており、蓋爪部5aがつまみを構成し、後部には蓋5と側管4とを蝶番5bで開閉可能に接続されており、前記つまみを摘んで開閉するようになっている。この側管4と本管2は連通しており、更に側管4には弾性部材8が内蔵されている。この弾性部材8は、側管4の内径に一致して形成されており、基本的には側管4の内壁に密着されている。このように側管4に設置され内蔵されている弾性部材8の内壁の円周部には、図1乃至図3に示されている如き縦溝8bが一部8fを残して設けられている。即ち、縦溝8bを有することにより、ゴム部材7に穿刺針91を穿刺すると、穿刺針が通過する各所が該針の口径の太さ(G:ゲージ)だけゴム部材の縦溝部分において押し広げられる(矢印方向へ)ので、また一部8fを残すことにより前記の縦溝8bと相まって薬液等の漏洩がない。この混注管1は、使用に際しつまみ5aを摘んで蓋5を開け、穿刺針を弾性部材8の中央部に刺し込んで薬液等を注入する。この穿刺時に、針の太さに応じて弾性部材8は、円周方向に膨らむが、その膨らむときの押圧は縦溝8bに吸収されるので、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が軽減さればかりでなく、薬液や血液の圧力を均一にすることができる。
【0011】
本発明の混注管弾性部材8は、混注管に内蔵されて混注管と共に用いられるが、この混注管は、適宜の用途に使用され、一例を挙げれば、輸液・輸血セット、血液回路、バッグ類の蓋、薬液ビンの蓋、検査器具等に用いられる。
【0012】
【発明の効果】本発明の混注管弾性部材は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得るという優れた効果を奏するものである。また本発明の混注管弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にするという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混注管用弾性部材を示す斜視図である。
【図2】本発明の混注管用弾性部材を示す側面図である。
【図3】本発明の混注管用弾性部材を示す下面図である。
【図4】本発明の弾性部材が内蔵された混注管を示す斜視図である。
【図5】本発明の弾性部材が内蔵された通常の混注管を示す断面図である。
【図6】従来の弾性部材が内蔵された混注管を示す斜視図である。
【図7】従来の混注管を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 混注管 8 本発明の混注管弾性部材(弾性部材)
2 本管 8a 凸部(側壁凸部)
3 チューブ 8b 縦溝
3a、3b 本管開口部 8e 閉塞孔
4 側管 8f 残部(一部)
5 蓋 8g 開放端(フリー端)
5a 蓋爪部(つまみ) 9 注射器
5b 蓋蝶番 91 穿刺針
6 弾性部材の抑えキャップ
7 弾性部材
7a,8d 頭部(側壁凸部)
7b、8c 下方凸部
【発明の属する技術分野】本発明は、混注管用弾性部材に関し、更に詳しくは穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用弾性部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混注管は分岐管を有し、該分岐管の開口部にゴム部材(ゴムボタンとも称される)を密栓し、このゴム部材に穿刺針を突き刺してシリンジ等と接続し、薬液等を注入するごとく使用されている。このような混注管は、図6又は図7に示される如き態様で用いられている。図6又は図7において、混注管は、開口端3a,3bを有する本管2と側管4とがT字形を有する混注管1からなり、この側管4に蓋5を有し、この側管4内には、弾性部材7が充填されている。また特開2001−170186公報には、ニードル混注管に内蔵されているゴム製の本体胴部分と、本体胴部分の外周面に一体に形成され、嵌着部に圧入される鉢巻き状に隆起突設された環状シール部とを具備されたニードル混注管等のゴム栓が開示されており、このようなゴム栓を用いることにより液漏れ防止機能の信頼性を大幅に向上させることができることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のごとき図6及び図7で用いられる混注管1は、穿刺時に穿刺針91の口径によるゴム部材の拡張する応力(以下、拡張応力という。)がゴム弾性のみとなるため、穿刺針口径とゴム弾性が適合しないと、拡張応力が反撥力となって針の外筒を締めつける。その結果、この反撥力が穿刺抵抗の増強となるばかりでなく、穿刺した際にゴム部材が切り裂かれると毛細管現象により血液または液が上部まで浸透するので、ゴム部材から針を抜き去る時に、血液または液が飛び散る原因となる。また前述のごとき公報に開示されているニードル混注管等のゴム栓は、液漏れ防止機能の信頼性を大幅に向上するものの、鉢巻き状に隆起突設された環状シール部が嵌着部に圧入されているため、穿刺時に穿刺抵抗乃至膨張抵抗が増大し、作業性が今一つ十分でないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明者等は、この点について更に詳細に検討したところ、弾性部材(又はゴム部材)7の外周面に突部を形成するのではなく、縦溝8bを設けることによりゴム部材7に穿刺針91を穿刺すると、穿刺針が通過する各所が該針の口径の太さ(G:ゲージ)だけゴム部材は押し広げられるので、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用ゴム部材が得られることを見出し、ここに本発明をなすに至った。したがって、本発明が解決しようとする課題は、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得る混注管用ゴム部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することを特徴とする混注管用弾性部材によって達成される。また上記弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることを特徴とする混注管用弾性部材によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の混注管用弾性部材は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得るという優れた効果を奏するものである。また上記弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にするという優れた効果を奏するものである。
【0007】
以下に、本発明の実施の形態を図面で説明するが、本発明は、これらの例によって限定されるものではない。図1は、本発明の混注管用弾性部材を示す斜視図である。図1において、斜線部は、本発明の混注管用弾性部材の一部断面を示すためのものであり、この混注管用弾性部材8は、本体部の上部に頭部8dを有し、また本体部の下端に下方突起8cを有し、中央部には閉塞孔8eを有している。更に本体部の壁の円周部には、縦溝8bが形成されており、これに対応した形で凸部8aを有する形状となっている。縦溝8bは、その一実施形態として、頭部8dの付近では一部円周部8fを残し、また下方端では、縦溝8bは開放端8gを有している。
【0008】
図2は、本発明の混注管用弾性部材を示す側面図である。また図3は、本発明の混注管用弾性部材を示す下面図である。図2及び図3において、本体部の壁の円周部には、縦溝8bが一定間隔で複数設けられている。この縦溝8bの数は、好ましくは5〜10個であり、更に好ましくは7〜8個である。このように構成することにより穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にすることができる。
【0009】
本発明に用いられる混注管用弾性部材8に設けられる閉塞孔(特に図示していない。)は、V字形、十字形、Y字形又は一文字形のいずれかであることが好ましく、更に好ましくはV字形、十字形、Y字形である。また該弾性部材8の材質としては、シリコーンゴム、天然ゴム(例えば純化天然ゴム)、ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体等が挙げられる。好ましくはシリコーンゴム、純化天然ゴム又はポリイソプレンである。
【0010】
ここで、図4は、本発明の混注管用弾性部材を内蔵した混注管の斜視図であり、図5は、本発明の混注管用弾性部材を内蔵した混注管の断面図であり、図5のAは、拡大されて図5のBの円内に示されている。図5は、蓋部を省略した混注管1の部分断面図であり、図4及び図5において、混注管1は、本管2と側管4とでT字型に形成されており、本管2には、開口部3a及び3bを有する。また側管4には、上部開口部に蓋5が設けられており、蓋爪部5aがつまみを構成し、後部には蓋5と側管4とを蝶番5bで開閉可能に接続されており、前記つまみを摘んで開閉するようになっている。この側管4と本管2は連通しており、更に側管4には弾性部材8が内蔵されている。この弾性部材8は、側管4の内径に一致して形成されており、基本的には側管4の内壁に密着されている。このように側管4に設置され内蔵されている弾性部材8の内壁の円周部には、図1乃至図3に示されている如き縦溝8bが一部8fを残して設けられている。即ち、縦溝8bを有することにより、ゴム部材7に穿刺針91を穿刺すると、穿刺針が通過する各所が該針の口径の太さ(G:ゲージ)だけゴム部材の縦溝部分において押し広げられる(矢印方向へ)ので、また一部8fを残すことにより前記の縦溝8bと相まって薬液等の漏洩がない。この混注管1は、使用に際しつまみ5aを摘んで蓋5を開け、穿刺針を弾性部材8の中央部に刺し込んで薬液等を注入する。この穿刺時に、針の太さに応じて弾性部材8は、円周方向に膨らむが、その膨らむときの押圧は縦溝8bに吸収されるので、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が軽減さればかりでなく、薬液や血液の圧力を均一にすることができる。
【0011】
本発明の混注管弾性部材8は、混注管に内蔵されて混注管と共に用いられるが、この混注管は、適宜の用途に使用され、一例を挙げれば、輸液・輸血セット、血液回路、バッグ類の蓋、薬液ビンの蓋、検査器具等に用いられる。
【0012】
【発明の効果】本発明の混注管弾性部材は、混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗を軽減し、コアリングの原因や針を抜去する際の薬液や血液の飛散を防止乃至軽減し得るという優れた効果を奏するものである。また本発明の混注管弾性部材の側壁の円周部は、複数の縦溝が平行にかつ均等に設けられていることにより、穿刺抵抗乃至膨張抵抗が均一に作用することで、薬液や血液の圧力を均一にするという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混注管用弾性部材を示す斜視図である。
【図2】本発明の混注管用弾性部材を示す側面図である。
【図3】本発明の混注管用弾性部材を示す下面図である。
【図4】本発明の弾性部材が内蔵された混注管を示す斜視図である。
【図5】本発明の弾性部材が内蔵された通常の混注管を示す断面図である。
【図6】従来の弾性部材が内蔵された混注管を示す斜視図である。
【図7】従来の混注管を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 混注管 8 本発明の混注管弾性部材(弾性部材)
2 本管 8a 凸部(側壁凸部)
3 チューブ 8b 縦溝
3a、3b 本管開口部 8e 閉塞孔
4 側管 8f 残部(一部)
5 蓋 8g 開放端(フリー端)
5a 蓋爪部(つまみ) 9 注射器
5b 蓋蝶番 91 穿刺針
6 弾性部材の抑えキャップ
7 弾性部材
7a,8d 頭部(側壁凸部)
7b、8c 下方凸部
Claims (2)
- 混注管内に固定され得る形状を有し、中央部には閉塞孔を有する弾性部材において、該弾性部材の側壁の円周部の少なくとも一部に複数の縦溝を有することを特徴とする混注管用弾性部材。
- 複数の縦溝は平行にかつ均等に設けられていることを特徴とする混注管用弾性部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371160A JP2004201724A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 混注管用弾性部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371160A JP2004201724A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 混注管用弾性部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004201724A true JP2004201724A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32810100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002371160A Pending JP2004201724A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 混注管用弾性部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004201724A (ja) |
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2002
- 2002-12-20 JP JP2002371160A patent/JP2004201724A/ja active Pending
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