JP4479201B2 - 医療容器用キャップ - Google Patents
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Description
つまり、上記特許文献1の容器では、前記スリットにおいて完全に密封状態を保証するものではなく、ゴム栓のさらに外側を封止するように保護シール(タンパーシールなど)が装着されている。
本発明は、このような課題を解決しようとなされたものであって、シリンジに注射針を装着しなくても容器内部との間で薬剤などの出し入れが容易に実施可能であるとともに、容器保管時において、容器の密封性を良好に保持することが可能な医療容器用キャップおよび医療容器を提供することを目的とする。
つまり、使用前にはキャップ本体にスリットなどを形成しなくても、使用される際に、キャップ本体の封止が解除されるため、保管時における容器の密封性を良好に保持される。
また、前記穿孔部材は、前記移動方向前方側が鋭利な形状となっており、後方側に前記ルアー部からの押圧力が及ぶことにより、前記キャップ本体に裂け入り、前記容器本体内に落下するとしてもよい。
また、前記穿孔部材の前記背面側の面は、前記ルアー部先端形状に対応した形状となっているとしてもよい。
また、前記ルアー部が挿入され、前記穿孔部材の移動に伴ってその進路をガイドする貫通穴を有するガイド部材が前記外表面上又はその近傍に配設されているとすることもできる。
また、前記ガイド部材は、前記キャップ本体から分離可能であって、当該分離を実施した場合、前記キャップ本体の表面が露出することが好ましい。
注射針を用いて前記キャップ本体を穿孔する場合、これにより、前記ガイド部材を分離して前記キャップ本体の表面を露出させることにより、容易に当該注射針を前記キャップ本体に穿刺することができる。
これにより、形成される貫通穴の経路長が最短となり、迅速に前記貫通穴の形成が実施され、薬剤などの出し入れも迅速に実施される。
また、前記穿孔部材は、初期状態において、除外可能な保護部材により被覆されていることが好ましい。
また、前記穿孔部材は、前記液に浸されても、前記液に影響を与えない適合性材料からなることが好ましい。
これにより、前記医療容器の本来の目的である前記液の保存及び使用を問題なく実施することができる。
さらに、上記封止の解除がなされるまでは、上記弾性部材には、貫通穴やスリットのような通路が存在しないため、このような通路を介して弾性部材の外方に医療容器に収容されていた液が流出することがなく、容器に液を保管する際、容器の密封性を良好に保持することができる。
(実施の形態)
(構成)
先ず、本実施の形態に係るバイアル1の構成について説明する。
このバイアル1は、保管時における密封性能が高められた薬液や血液などを貯留する医薬用容器である。
図2は、このバイアル1の断面図である。
図2(A)に示すように、バイアル1は、バイアル本体10と、この開口部11に装着されたキャップ20とから構成されている。
キャップ20は、バイアル本体10における開口部11に嵌挿され、それを封止する封止体21と、当該封止体21の外表面を覆い上記フランジ部12に冠設している冠設体22と、中央部に貫通路23aを有し、冠設体22外表面上に配置されたガイド部23と、上記貫通路23aに圧入されている略円錐台形状の穿孔体24と、上記貫通路23aの開口部23bを被覆している保護シール25とからなる。
封止体21は、軟質の弾性材料(例えば、ゴム)からなり、バイアル本体10の開口部11を塞ぐ円盤状の天面部と開口部11と嵌合する脚部からなり、天面部の外径は、上記開口部11の内径よりも若干大きく形成されており、この脚部が上記開口部11に圧入されることにより、バイアル本体10を封止する。
ガイド部23と冠設体22との接合は、上記冠設体22の中央部に設けられた後述の貫通穴22aの縁部に嵌合する突起部23cが上記主面に相反する背面に凸設されており、この突起部23cが貫通穴22aに挿入された後に、加熱されながら外方(放射方向)に折り曲げられることによってなされる、即ち、熱カシメ加工が実施されることにより、ガイド部23と冠設体22とが接合されている。
保護シール25は、穿孔体24が圧入された上記貫通路23aの主面側開口部端面に融着されており、貫通路23aの一端を塞いでいる。
ところで、上述のように、ガイド部23の貫通路23aに穿孔体24を圧入し、保護シール25によって貫通路23aの一端をシールしたものを、便宜的にガイド組立品28と呼ぶこととする。
この冠設体22は、ガイド部23との接合が実施された状態で、バイアル本体10の開口部11に封止体21が圧入された後、この封止体21の外表面上に重ね、開口端部22bにカシメ加工を施して縮径されることによりバイアル本体10に固定される。
<バイアル1の使用方法>
<挿入時>
図2(B)に示すように、使用者は、まず、保護シール25を剥がし、穿孔体24を露出させる。
この操作に伴って、穿孔体24の先端が封止体21に当接した状態で、後端側がシリンジ15のルアー部16に押され、穿孔体24の凹部24aにルアー部16の先端が嵌り込んでルアー部16の先端に穿孔体24が連結された状態となる。この状態で更にルアー部16を押しこむと、穿孔体24は、封止体21を穿孔しつつ移動する。
ルアー部16の挿入は、ガイド部23の貫通路23aの端面とシリンジ15の本体部とが接触するなどしてストップするが、それまでに、穿孔体24及びルアー部16は、図2(E)に示すように、封止体21を貫通する。
穿孔体24が液30に落下したとき、穿孔体24を押圧したルアー部16は、貫通穴26に位置しており、直ちに、液30を吸引することができる状態にある。
このとき、形成された貫通穴26の周囲にある封止体21の一部が、ルアー部16を隙間なく押さえているため、液洩れが抑止されているとともに、ルアー部16が保持される。
<脱抜時>
図3(A)に示すように、ルアー部16がバイアル1に挿入された状態からルアー部16を脱抜する場合には、図3(B)〜(C)に示すように、ルアー部16を引き上げると、貫通穴26が弾性力により閉じられて封止される。
これによって、ルアー部16の挿入口、即ち、封止体21の外表面上における貫通穴26の近傍が平坦な状態で露出することとなり、酒精綿などで消毒する際の作業性が良好となる。
つまり、バイアルを使用する際、シリンジのルアー部がガイド部の貫通路に挿入されることにより、穿孔体が封止体を貫通して始めて、バイアル内部の気密が解除されるため、容器保管時において、容器の密封性を良好に保持することができる。
<注射針を用いてのバイアルの使用方法>
図4は、注射針を用いてバイアル1内に液を注入もしくは抽出する場合の状況を説明する図である。
(その他の事項)
上記実施の形態では、医療容器の一例としてバイアルを用いたが、本発明は、医療容器の種類をこれに限定されるものではない。また、バイアルの場合には、通常、一つの開口部を有するが、2つ以上の開口部を有するような容器に対しても、少なくともシリンジ等を用いて操作する開口部に本発明のキャップを装着すれば、上記効果が得られる。例えば、バイアル以外に本発明が適用可能な医療容器としては、バッグやボトルなどがあり、さらには、医療容器以外に本発明に係るキャップが適用できるものとしては、輸液療法で用いられる輸液ラインにおける混注ポート等が挙げられる。
また、本実施の形態では、穿孔体24は、略円錐形状であるとしたが、これに限らず、例えば、楔のように封止体21を穿孔することができる一方の側に鋭利な部分を有するものであれば同様の効果が奏される。
これにより、穿孔体24による封止体21の穿孔が速やかに完了するため、作業性が向上する。
10 バイアル本体
11 開口部
12 フランジ部
15 シリンジ
16 ルアー部
20 キャップ
21 封止体
22 冠設体
22a 貫通穴
22b 開口端部
23 ガイド部
23a 貫通路
23b 開口部
23c 突起部
24 穿孔体
24a 凹部
25 保護シール
26 貫通穴
28 ガイド組立品
30 液
Claims (7)
- 医療容器本体の開口部を封止し、ルアー部が挿入可能な医療容器用キャップであって、
弾性体からなるキャップ本体と、
初期姿勢において、前記キャップ本体の外表面に対面し、かつ、前記ルアー部の挿入経路上であって前記キャップ本体への突入方向に移動可能に配置された穿孔部材とを備えると共に、
前記ルアー部が挿入され、前記穿孔部材の移動に伴ってその進路をガイドする貫通穴を有するガイド部材が前記外表面上又はその近傍に配設されており、
前記キャップ本体は、前記穿孔部材の突入により貫通孔が形成され、その後当該貫通孔から前記穿孔部材が脱した場合、前記弾性体の復元力により前記貫通孔を閉塞し、
前記ガイド部材は、前記キャップ本体から分離可能であって、当該分離を実施した場合、前記キャップ本体の表面が露出することを特徴とする医療容器用キャップ。 - 前記キャップ本体の少なくとも前記穿孔部材の突入方向の延長上に位置する部位は、前記閉塞時において、前記貫通孔を封止するに足る厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の医療容器用キャップ。
- 前記穿孔部材は、前記移動方向前方側が鋭利な形状となっており、後方側に前記ルアー部からの押圧力が及ぶことにより、前記キャップ本体に裂け入り、前記容器本体内に落下することを特徴とする請求項1または2に記載の医療用キャップ。
- 前記穿孔部材の前記背面側の面は、前記ルアー部先端形状に対応した形状となっていることを特徴とする請求項3記載の医療容器用キャップ。
- 前記貫通穴は、前記外表面と略垂直をなす方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の医療容器用キャップ。
- 前記穿孔部材は、初期状態において、除外可能な保護部材により被覆されていることを特徴とする請求項2または3に記載の医療容器用キャップ。
- 前記穿孔部材は、前記液に浸されても、前記液に影響を与えない適合性材料からなることを特徴とする請求項2または3に記載の医療容器用キャップ。
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