JP2014161473A - バイアルシールド - Google Patents
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Abstract
【課題】バイアル瓶の栓体に対して穿刺針を穿刺したり引き抜いたりすることにともなってバイアル瓶内の薬剤や薬液が外界へ漏れ出すのを低減する。
【解決手段】バイアルシールド1は、ゴム状の弾性材料からなる一部品で構成され、天板10と、天板から下方に向かって延びた複数の脚20と、複数の脚の下端を連結する環状のロック環30とを備える。天板には、天板を上下方向に貫通する切り込み12が形成されている。バイアルシールド1は、天板をバイアル瓶80の口83を封止する栓体86の上面に重ね合わせ且つロック環をバイアル瓶の口に係止してバイアル瓶に装着することができるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】バイアルシールド1は、ゴム状の弾性材料からなる一部品で構成され、天板10と、天板から下方に向かって延びた複数の脚20と、複数の脚の下端を連結する環状のロック環30とを備える。天板には、天板を上下方向に貫通する切り込み12が形成されている。バイアルシールド1は、天板をバイアル瓶80の口83を封止する栓体86の上面に重ね合わせ且つロック環をバイアル瓶の口に係止してバイアル瓶に装着することができるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、バイアル瓶の栓体にかぶせられるバイアルシールドに関する。
粉末状の薬剤をバイアル瓶内に気密に封入して流通することが一般に行われている。このような薬剤を患者に投与する場合、バイアル瓶内に溶解液を注入して薬剤を溶解して薬液を得た後、当該薬液をバイアル瓶から薬液バッグに移送する。その後、薬液バッグ内の薬液を患者に投与する。バイアル瓶内への溶解液の注入やバイアル瓶からの薬液の取り出しは、バイアル瓶の口(開口)を封止する栓体(ゴム栓)に穿刺針(「瓶針」と呼ばれることもある)を穿刺して行われる。
バイアル瓶に収納された薬剤が、例えば抗がん剤のように劇薬に指定された薬剤である場合がある。このような危険な薬剤やその薬液が作業者の指などに付着したり、薬剤やその蒸気を作業者が吸引したりする事態は回避しなければならない。そこで、バイアル瓶及び薬液バッグに接続したままの状態で、薬液バッグ内の溶解液のバイアル瓶への移送からバイアル瓶内の薬液の薬液バッグへの移送までの一連の作業を行うことができるコネクタが知られている(例えば特許文献1,2参照)。このコネクタは、調製された薬液を薬液バッグ内に得るまでの過程で、バイアル瓶及び薬液バッグに対して接続及び分離を何度も繰り返して行う必要がないので、薬剤や薬液が外界に漏れ出る可能性は一般に低い。
上記の従来のコネクタは、バイアル瓶に接続するためにバイアル瓶の栓体に穿刺される穿刺針を備えている。
薬剤が揮発性を有していることなどによってバイアル瓶内が陽圧になっている場合、栓体に穿刺針を穿刺すると、栓体と穿刺針との隙間からバイアル瓶内の薬剤が外界に漏れ出ることがある。また、バイアル瓶から薬液を取り出した後に栓体から穿刺針を引き抜くと、引き抜かれた穿刺針の外表面や栓体の穿刺針が穿刺されていた穿刺孔の周囲に薬液が付着することがある。
従って、上記のコネクタを用いたとしても、薬剤や薬液の外界への漏れ出しを完全に防ぐことは困難である。
本発明の目的は、バイアル瓶の栓体に対して穿刺針を穿刺したり引き抜いたりすることにともなってバイアル瓶内の薬剤や薬液が外界へ漏れ出すのを低減することにある。
本発明のバイアルシールドは、バイアル瓶の口を封止する栓体の少なくとも一部を覆うようにバイアル瓶に装着される。前記バイアルシールドは、ゴム状の弾性材料からなる一部品で構成され、天板と、前記天板から下方に向かって延びた複数の脚と、前記複数の脚の下端を連結する環状のロック環とを備える。前記天板には、前記天板を上下方向に貫通する切り込みが形成されている。バイアルシールドは、前記天板を前記栓体の上面に重ね合わせ且つ前記ロック環を前記バイアル瓶の前記口に係止して前記バイアル瓶に装着することができるように構成されている。
本発明のバイアルシールドをバイアル瓶に装着することにより、バイアル瓶の栓体に対する穿刺針の穿刺及び引き抜きにともなうバイアル瓶内の薬剤や薬液の外界への漏れ出しを低減することができる。
上記の本発明のバイアルシールドにおいて、前記切り込みは、スリット形状を有していてもよい。これは、切り込みのシール性や、穿刺針の外表面に付着した薬液の切り込みの端縁による掻き取り除去能力を向上させることに有利である。
上記において、前記複数の脚は、前記切り込みの長手方向に互いに対向して配置されていてもよい。これは、切り込みのシール性や、切り込みの端縁による上記の掻き取り除去能力を向上させることに更に有利である。
前記複数の脚の数が2本であってもよい。これにより、切り込みのシール性や、切り込みの端縁による上記の掻き取り除去能力が向上したバイアルシールドを、簡単な構成で容易に実現することができる。
前記天板の前記栓体に対向する側の面には突起が形成されていてもよい。これにより、バイアル瓶の栓体やフランジの上下方向寸法の違いを、突起が、その圧縮変形量を変えることにより吸収する。従って、バイアルシールドを装着することができるバイアル瓶の寸法許容範囲が拡大する。
前記突起は、前記切り込みを取り囲むように環状に連続していてもよい。これにより、天板と栓体との間にシールされた空間が形成されるので、薬剤や薬液が外界に漏れ出る可能性を更に低減することができる。また、穿刺針を天板の切り込みに挿入する際に、切り込みが最深部に位置するように天板が凹状に変形するので、穿刺針を天板の切り込みに正しく案内することができる。
前記栓体が前記バイアル瓶の前記口から外れないように前記栓体及び前記口にキャップが装着されていてもよい。この場合、前記突起は前記キャップに当接するような位置に設けられていてもよい。これにより、天板と栓体との間の空間の容積が拡大する。これは、薬剤や薬液の漏れ出しを低減することと、穿刺針を切り込みへ案内するのに有利である。また、突起が相対的に硬いキャップに当接することにより、天板と栓体との間の空間のシール性が向上する。これは、天板と栓体との間の空間のシール性を向上させるので、薬剤や薬液の漏れ出しを低減するのに有利である。
前記天板の前記栓体とは反対側の面に凹部が形成されていてもよい。この場合、前記切り込みは前記凹部内に形成されていてもよい。これにより、穿刺針を天板の切り込みに挿入する際に、凹部が穿刺針を天板の切り込みに正しく案内する。従って、穿刺針が天板の切り込み以外の部分を穿刺する可能性が低減する。
前記ロック環の上面の一部に切り欠きが形成されていてもよい。この場合、前記バイアルシールドを前記バイアル瓶に装着したとき、前記切り欠きが形成された箇所において、前記ロック環の上面は前記バイアル瓶の前記口から離間してもよい。これにより、ロック環とバイアル瓶の口とが離間することで形成された空間内に、穿刺針を備えたコネクタに設けられた係合爪を挿入して、当該係合爪をバイアル瓶の口に係合させることができる。従って、バイアルシールドを装着したバイアル瓶に、係合爪を備えたコネクタを接続することができる。これにより、栓体を穿刺する穿刺針が意図せずに栓体から抜け出る可能性が低減する。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、以下の各図では、実際の部材の寸法および各部材の寸法比率等は忠実に表されていない。
[バイアルシールドの構成]
図1Aは、本発明の一実施形態にかかるバイアルシールド1の上方から見た斜視図、図1Bは、その下方から見た斜視図である。図2Aは、バイアルシールド1の平面図、図2Bは、その底面図である。図3は、図2Aの3−3線を含み且つバイアルシールド1の中心軸1aを含む面に沿ったバイアルシールド1の断面図である。図3の断面は、天板10に形成されたスリット状の切り込み12(詳細は後述する)に沿っている。以下の説明の便宜のために、バイアルシールド1の中心軸1aと平行な方向を「上下方向」といい、図3の紙面の上側をバイアルシールド1の「上側」、図3の紙面の下側をバイアルシールド1の「下側」という。中心軸1aに垂直な平面に平行な方向を「水平方向」という。中心軸1aの周りに回転する方向を「周方向」という。但し、上記の「上側」、「下側」、「水平方向」は、バイアルシールド1の実際の使用時の姿勢(向き)を意味するものではない。
図1Aは、本発明の一実施形態にかかるバイアルシールド1の上方から見た斜視図、図1Bは、その下方から見た斜視図である。図2Aは、バイアルシールド1の平面図、図2Bは、その底面図である。図3は、図2Aの3−3線を含み且つバイアルシールド1の中心軸1aを含む面に沿ったバイアルシールド1の断面図である。図3の断面は、天板10に形成されたスリット状の切り込み12(詳細は後述する)に沿っている。以下の説明の便宜のために、バイアルシールド1の中心軸1aと平行な方向を「上下方向」といい、図3の紙面の上側をバイアルシールド1の「上側」、図3の紙面の下側をバイアルシールド1の「下側」という。中心軸1aに垂直な平面に平行な方向を「水平方向」という。中心軸1aの周りに回転する方向を「周方向」という。但し、上記の「上側」、「下側」、「水平方向」は、バイアルシールド1の実際の使用時の姿勢(向き)を意味するものではない。
バイアルシールド1は、ゴム状の弾性材料(エラストマーとも呼ばれる)からなり、その全体が一部品で構成される。当該弾性材料は、ゴム状弾性を有し、外力を加えることにより変形することができ、且つ、当該外力を解除すると直ちに初期形状に復帰する柔軟性を有している。そのような弾性材料としては、特に制限はないが、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム等のゴムや、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。バイアルシールド1の材料の硬度は、JIS−Aにおいて20〜55であることが好ましい。バイアルシールド1は、例えば上記の材料を金型内に流入させて固化させることにより、一度に一体的に成形することができる。
バイアルシールド1は、天板10と、天板10の外側端縁に設けられた一対の脚20と、一対の脚20の下端に設けられたロック環30とを備える。
天板10は、略円形の平面視形状を有する薄肉の板状体である。但し、天板10の平面視形状は円形に限定されず、楕円形、菱形などの任意の形状を有していてもよい。
天板10の上面の中央には、天板10を薄肉化させる凹部11が形成されている。そして、凹部11内には、天板10を厚さ方向(上下方向)に貫通する切り込み12が形成されている。凹部11の形状は、特に制限はないが、円錐面、円錐台面(円錐面の頂部を含む部分を底面と平行な面に沿って切り取った形状)、球面など、切り込み12に近づくにしたがって低くなるような傾斜した面を有することが好ましい。
図3に最もよく示されているように、天板10の下面には、その上面の凹部11に対応する領域が下方に向かって突出した凸部14が形成されている。切り込み12は、凸部14内に形成されている。凸部14は、凹部11を形成したことによって天板10が薄くなるのを抑えている。これにより、切り込み12の周囲で、十分な天板10の厚みを確保している。但し、本発明では、凸部14を省略することができる。
図1B、図2B、及び図3に示されているように、天板10の下面には、凸部14よりも更に下方に向かって一定高さで突出したリブ(突起)15が形成されている。リブ15は、切り込み12及び凸部14を取り囲むように円環状に連続している。
切り込み12は、凹部11の中央の最深部に形成される。切り込み12は、上方から見た形状がマイナス字(「−」)形状を有するスリット形状を有することが好ましい。切り込み12に穿刺針が挿入されていない初期状態では、図1A、図1B、図2A、図2Bに示すように切り込み12は閉じられ、液密且つ気密なシールが形成されることが好ましい。切り込み12に穿刺針を挿入すると、切り込み12を形成する互いに対向する一対の端縁(リップ、以下、「切り込み12の端縁」という)が穿刺針の外表面に応じて変形してこれに密着し、天板10と穿刺針との境界に液密且つ気密なシールが形成されることが好ましい。その後、天板10から穿刺針を引き抜くと、天板10は初期状態の形状に直ちに復帰し、切り込み12がシールされることが好ましい。このように、切り込み12を含む天板10は、リシール性を有する弁として機能する。
一対の脚20は中心軸1aに対して対称位置に配置されている。各脚20は、天板10の外側端縁から水平方向に沿って延びた後、下方に向かって延びている。一対の脚20は、スリット状の切り込み12の長手方向(図3の紙面の左右方向)に対向して配置されている。
ロック環30は、中心軸1aを取り囲むように環状に連続している。ロック環30が、一対の脚20の下端を互いに連結している。図2A及び図2Bに示されているように、ロック環30の平面視形状は、正確な円形ではなく、一対の脚20が対向する方向(即ち、切り込み12の長手方向)を長軸方向とし、これと直交する方向を短軸方向とする略楕円形(あるいは、長円形)である。但し、ロック環30の平面視形状はこれに限定されず、例えば正確な円形であってもよい。
ロック環30の上面には、一対の切り欠き31が形成されている。一対の切り欠き31は、一対の脚20から離れた位置に形成されている。即ち、図2Aに示されているように、上方から見たとき、一対の切り欠き31を結ぶ方向は、一対の脚20を結ぶ方向と略直交する。ロック環30の上面のうち切り欠き31が形成された部分は、他の部分(係合面)32に比べて低い。
[バイアルシールドのバイアル瓶への装着]
バイアルシールド1をバイアル瓶に装着する方法を説明する。
バイアルシールド1をバイアル瓶に装着する方法を説明する。
図4は、バイアルシールド1が装着されるバイアル瓶80の一例の断面図である。バイアル瓶80は、瓶本体81の上端のフランジ82で囲まれた口(開口)83に、フランジ82と略同一外径を有する栓体(ゴム栓)86を嵌入して当該口83を気密に封止した密閉容器である。図示を省略しているが、バイアル瓶80内には、例えば粉末状の薬剤が収納されている。フランジ82の外周面は、そのすぐ下の部分(くびれ部分)84よりも大きな外径を有する略円筒面である。従って、フランジ82とくびれ部分84との間には、両者の外径差に基づく段差が形成されている。
栓体86が瓶本体81の口83から脱落するのを防止するために、栓体86及びフランジ82にキャップ88が装着されている。キャップ88は、金属、樹脂等のシートからなり、栓体86及びフランジ82に密着している。キャップ88の下端は、フランジ82の略円筒面である外周面よりも下側にまで及んでいる。キャップ88の上端は、栓体86の上面にまで及んでいる。栓体86の上面の中央の領域は、キャップ88に設けられた円形の開口88aを介して外界に露出している(後述する図5参照)。
図5に示すように、バイアル瓶80の栓体86にバイアルシールド1を対向させる。そして、バイアルシールド1のロック環30内にキャップ88を挿入させる。ロック環30の中心軸1aに対向する内周面33(図1Bを参照)の内径(特に最小内径)及び内周面33の周方向の長さは、キャップ88の外周面88cの外径及び外周面88cの周方向の長さより、それぞれ小さい。従って、ロック環30内にキャップ88を挿入するために、ロック環30を周方向に伸ばす必要がある。ロック環30の伸びに応じて、一対の脚20は、その下端側(ロック環30側)の間隔が拡大するように変形する。ロック環30内にキャップ88を挿入した後、ロック環30の内周面33を、キャップ88の外周面88c上を下方に向かって摺動させる。ロック環30が、キャップ88の外周面88cの下側端縁88dを越えると、ロック環30が弾性回復し、くびれ部分84内に嵌入する。
かくして、図6に示すように、バイアルシールド1がバイアル瓶80に装着される。図7Aはバイアル瓶80に装着されたバイアルシールド1の平面図、図7Bはその側面図である。図8は、図7Aの8−8線を含む上下方向面に沿ったバイアルシールド1及びバイアル瓶80の断面図である。図8の断面は、バイアルシールド1の中心軸1aを含み、切り込み12の長手方向に垂直である。
バイアルシールド1はゴム状の弾性材料で構成されている。従って、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着するためには、上記のようにロック環30を周方向に伸ばしてロック環30内にキャップ88を挿入した後は、キャップ88に対してロック環30を下方に向かって移動させるだけでよい。ロック環30がキャップ88の外周面88cの下側端縁88dを越えると、伸ばされていたロック環30は自ら弾性回復して、装着作業は完了する。従って、バイアルシールド1のバイアル瓶80に対する装着の作業性は良好である。
図6に示されているように、天板10が、栓体86の上面の一部を覆っている。ロック環30の上面のうち、切り欠き31が形成されていない部分(係合面)32が、キャップ88を介してフランジ82(図4参照)の下面に当接している。このようにバイアルシールド1をバイアル瓶80に装着したとき、脚20はその両端の天板10及びロック環30によって脚20の長手方向(即ち、上下方向)にわずかに弾性的に伸ばされる。これにより脚20に張力が発生する。脚20の張力によって、天板10及びロック環30はキャップ88を介して栓体86及びフランジ82を上下方向に圧縮するように挟持する。従って、バイアルシールド1は、バイアル瓶80に対して上下方向に位置決めされ且つしっかりと固定される。また、脚20の張力によって、脚20は、キャップ88の外周面88cに沿って変形し且つこれに密着する。これにより、一対の脚20は、キャップ88を介して栓体86及びフランジ82を直径方向(中心軸1aに直交する方向)に圧縮するように挟持する。従って、バイアルシールド1は、バイアル瓶80に対して水平方向に位置決めされ且つしっかりと固定される。これらの結果、バイアル瓶80に装着されたバイアルシールド1に外力や振動が加えられても、バイアルシールド1がバイアル瓶80から意図せずに脱落することはない。
一対の脚20に発生した張力は、天板10を一対の脚20が対向する方向に引っ張る。天板10に形成された切り込み12の長手方向が、一対の脚20が対向する方向と一致しているので、一対の脚20によって天板10が引っ張られると、切り込み12はその長手方向に伸ばされる。これは、切り込み12の一対の端縁(リップ)同士の密着性を向上させる。従って、一対の脚20を切り込み12の長手方向に対向させて配置することは、切り込み12のシール性を向上させるのに有利である。
図8に示されているように、天板10の下面から突出した環状のリブ15が、栓体86の上面に延びたキャップ88に当接している。上述した脚20に発生した張力によって、天板10のリブ15は、キャップ88に押し付けられて上下方向に弾性的に圧縮変形している。従って、栓体86と天板10との間に液密にシールされた空間40が形成されている。
リブ15は、キャップ88の開口88a内に露出した栓体86ではなく、栓体86上のキャップ88に当接する。これは、空間40の容積を大きくするのに有利である。また、キャップ88は栓体86より硬いので、空間40のシール性を向上するのに有利である。
天板10の下面から突出した凸部14は、キャップ88の開口88a内に露出した栓体86に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
[バイアル瓶と穿刺針との接続]
本発明では、上述したようにバイアル瓶80にバイアルシールド1を装着した後、天板10を介して栓体86に穿刺針を穿刺する。本発明において、穿刺針の構成は任意であり、例えば従来から公知の穿刺針を用いることができる。穿刺針の先端から薬液が外界に漏れ出るのを防止するために、穿刺針の少なくとも先端を覆うカバーが穿刺針に装着されていてもよい。図9は、そのようなカバー120付き穿刺針100の一例の断面図、図10はその斜視図である。
本発明では、上述したようにバイアル瓶80にバイアルシールド1を装着した後、天板10を介して栓体86に穿刺針を穿刺する。本発明において、穿刺針の構成は任意であり、例えば従来から公知の穿刺針を用いることができる。穿刺針の先端から薬液が外界に漏れ出るのを防止するために、穿刺針の少なくとも先端を覆うカバーが穿刺針に装着されていてもよい。図9は、そのようなカバー120付き穿刺針100の一例の断面図、図10はその斜視図である。
図9に示されているように、穿刺針100は、基台109から突出した棒状部材であって、鋭利な先端100tを有している。穿刺針100内には、穿刺針100の長手方向に沿って2つの流路101,102が互いに独立して形成されている。流路101は、液体が流れる液体流路であり、流路102は、気体が流れる気体流路である。液体流路101は、先端100t側において、横孔101aと連通している。横孔101aは穿刺針100の長手方向に対して直交する方向に沿って延び、穿刺針100の外表面において開口している。気体流路102は、先端100t側において、穿刺針100の外表面を構成する略円錐面において開口している。
基台109は、例えばバイアル瓶80に接続されるコネクタ(図示せず)の一部であってもよい。図9では、液体流路101及び気体流路102は、基台109の下面において開口しているが、それぞれ延長されて所望する流路に連通していてもよい。穿刺針100が、例えば特許文献1,2に記載されたコネクタの穿刺針であってもよい。
穿刺針100及び基台109は、実質的に剛体と見なしうる硬質の材料からなることが好ましい。具体的には、ポリアセタール、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて、穿刺針100と基台109とを一体成形等の方法で作成することができる。
カバー120は、中空の略筒形状を有する外周壁121と、外周壁121の一端に設けられた頭部125と、外周壁121の他端に設けられた環状の基部129とを備える。カバー120に上下方向の圧縮力が印加されたときに、外周壁121が、その上下方向寸法が短縮するように弾性的に圧縮変形する。カバー120は、このような圧縮変形が可能なように、可撓性(柔軟性)を有する材料(例えばシリコンゴム、イソプレンゴム)で一体的に作成することができる。
頭部125には、穿刺針100の、先端100t、気体流路102の開口、横孔101aの開口を含む部分が挿入される内腔126が形成されている。内腔126の内面は、穿刺針100の外表面に沿った形状に設定されている。図9のように穿刺針100の先端100tを含む部分が内腔126に挿入された状態では、液体流路101に連通した横孔101aの開口は内腔126の内面により液密に封止される。
内腔126の最深部には頭部125を上下方向に貫通するスリット127が形成されている。図10に示されているように、スリット127は、その上方から見た形状が「−」(マイナス)字形状である直線状の切り込みである。穿刺針100がスリット127を貫通していない初期状態では、スリット127を形成する互いに対向する端縁(リップ)は互いに接触し、液密なシールを形成していることが好ましい。
図10に示されているように、頭部125の上面の中央には上方に向かって突出した凸部128が形成されている。凸部128の外面は、本実施形態では略円錐面であるが、これ以外の、略円錐台面、球面などのなめらかにドーム状に膨らんだ凸曲面などであってもよい。スリット127は凸部128の最頂部(中央)を通る。
基部129は、カバー120を基台109に固定するために設けられている。基部129を基台109に固定する方法は特に制限はなく、接着、融着、係合、嵌合などの任意の方法を用いることができる。
本発明のバイアルシールド1が装着されたバイアル瓶80と穿刺針100との接続について説明する。
図11は、接続する直前の、バイアルシールド1が装着されたバイアル瓶80と、カバー120付き穿刺針100との断面図である。図11の断面は、図8及び図9の断面と同じである。図11に示すように、バイアル瓶80に装着されたバイアルシールド1の天板10に、カバー120の頭部125を対向させる。このとき、天板10の凹部11に頭部125の凸部128を当接させることにより、作業者には見えない穿刺針100の先端100tを天板10の切り込み12に対して正確に位置合わせすることができる。そして、穿刺針100をバイアル瓶80に向かって押し付ける。穿刺針100の先端100tは、頭部125のスリット127を貫通し、凸部128から突出する。穿刺針100の先端100tは、天板10の凹部11の表面によって、凹部11の最深部に形成された切り込み12に案内される。そして、穿刺針100の先端100tは、天板10の切り込み12を貫通し、更に、栓体86を穿刺し、これを貫通する。この過程で、カバー120(特にその外周壁121)は中心軸1a方向に弾性的に圧縮変形される。
図12は、バイアルシールド1が装着されたバイアル瓶80と、カバー120付き穿刺針100とを接続した状態を示した断面図である。図12の断面は図11の断面と同じである。
図12に示されているように、穿刺針100は、カバー120の頭部125に形成されたスリット127を貫通し、バイアルシールド1の天板10に形成された切り込み12を貫通し、更に、栓体86をも貫通している。天板10及び栓体86は、穿刺針100に貫通されることにより、瓶本体81の側に大きく変形している。天板10と栓体86との間に形成されていた空間40(図8、図11参照)は、押し潰されてほとんど視認することができない。カバー120は、バイアルシールド1から圧縮力を受け、頭部125の凸部128(図11参照)は初期の形状が認められないほどに大きく変形して天板10に密着し、外周壁121は大きく圧縮変形している。
穿刺針100の先端100t側に開口した横孔101aと気体流路102とは、バイアル瓶80内に露出している。この状態で、液体流路101及び横孔101aを介して、バイアル瓶80内に液体(例えば溶解液)を流入させることができ、また、バイアル瓶80内の液体(例えば薬剤を溶解して得た薬液)をバイアル瓶80外に流出させることができる。バイアル瓶80に対して液体が出入りする際に、気体流路102を介して空気がバイアル瓶80に対して出入りする。これにより、バイアル瓶80内の気圧の変動を低減し、液体の出入りを容易にする。
穿刺針100を介してバイアル瓶80に対して液体の出し入れを行った後、穿刺針100を栓体86から引き抜く。
穿刺針100が栓体86及び天板10を抜けると、栓体86及び天板10はそれぞれ弾性回復して初期形状に戻り、穿刺針100が穿刺していた栓体86の孔は直ちに塞がり、また、天板10の切り込み12も直ちに閉じる。その後、穿刺針100がカバー120の頭部125のスリット127を抜けると、スリット127は直ちに弾性回復して閉じる。穿刺針100の先端100t及びその近傍部分は、頭部125の内腔126内に収納される。内腔126の内周面は、穿刺針100の外表面に密着し、横孔101a及び気体流路102の先端100t側の各開口を塞ぐ。その後、頭部125の凸部128が天板10から分離し、図11に示した初期状態に戻る。空になったバイアル瓶80は、バイアルシールド1を装着したままの状態で廃棄される。
以上のように、本実施形態のバイアルシールド1は、バイアル瓶80の栓体86の少なくとも一部を覆うようにバイアル瓶80に装着される(図6参照)。穿刺針100は、バイアルシールド1の天板10を貫通した後、栓体86を穿刺する(図11、図12参照)。穿刺針100を天板10の切り込み12に挿入すると、天板10の切り込み12の端縁が穿刺針100の外表面に隙間なく密着し、穿刺針100との間に気密なシールを形成する。従って、バイアル瓶80内が陽圧であるために穿刺針100が栓体86を穿刺したときにバイアル瓶80内の薬剤やその蒸気が穿刺針100と栓体86との間のわずかな隙間を通ってバイアル瓶80外に漏れ出たとしても、これらが外界に拡散するのを、天板10及び天板10と穿刺針100との間の気密なシールが防止する。
また、天板10の切り込み12はスリット形状を有しているので、穿刺針100が切り込み12から抜け出ると直ちに閉じるという高いリシール性を有している。従って、穿刺針100が栓体86を貫通した状態(図12参照)から穿刺針100を引き抜いた直後に栓体86の穿刺針100が穿刺していた孔が直ちに閉じないために当該孔を通ってバイアル瓶80内の薬液やその蒸気がバイアル瓶80外に漏れ出したとしても、これらが外界に漏れ出るのを、天板10の切り込み12が形成する液密なシールが防止する。
しかも、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着したことによって一対の脚20に発生する張力が、切り込み12の一対の端縁を互いに密着させるように作用する。これは、穿刺針100が切り込み12を貫通しているときには切り込み12の端縁と穿刺針100との間のシール性を向上させ、また、穿刺針100を切り込み12から引き抜いた後は切り込み12のシール性を向上させる。従って、バイアル瓶80内の薬剤やその蒸気の外界への漏れ出しが更に低減される。
更に、栓体86から抜き出された穿刺針100の外表面に薬液が付着していたとしても、そのような薬液は、穿刺針100が天板10から引き抜かれる過程で天板10の切り込み12の端縁によって掻き取られる。上述した一対の脚20に発生する張力は、切り込み12の端縁の掻き取り能力を更に高める。掻き取られた薬液は、天板10と栓体86との間の空間40内に保持される。従って、天板10の外表面(凹部11側の面)の切り込み12の近傍や、カバー120の凸部128のスリット127の近傍に薬液が付着することもない。
このように、本実施形態のバイアルシールド1は、バイアル瓶80の栓体86に対して穿刺針100を穿刺したり引き抜いたりする際に、バイアル瓶80内の薬剤、薬液、及びこれらの蒸気が外界に漏れ出る可能性を低減させることができる。従って、作業者が危険な薬剤に被曝する可能性を低減するのに有利である。
上記のバイアルシールド1の天板10は、そのバイアル瓶80側の面に、環状のリブ15(図1B、図3参照)を有している。このリブ15は、以下の作用効果を有している。
第1に、リブ15は、薬剤等が外界へ漏れ出る可能性を更に低減する。リブ15は上下方向の圧縮力を受けて容易に弾性圧縮変形するので、天板10と栓体86との間に密閉された空間40(図8、図11参照)を形成するのに有利である。仮に空間40内に薬剤等が漏れ出たとしても、リブ15が空間40をシールしているので、当該薬剤等が天板10とキャップ88(または栓体86)との間を通過して外界に漏れ出る可能性は低い。また、空間40は、穿刺針100が天板10の切り込み12を貫通する過程で天板10が栓体86の側に変形することによって小さくなる(図12参照)。リブ15が空間40を気密にシールしているので、空間40内は高圧になる。従って、穿刺針100が栓体86を貫通したとき、バイアル瓶80内の薬剤等が穿刺針100と栓体86との間の隙間を通って天板10側に漏れ出る可能性は低い。
第2に、リブ15は、穿刺針100を天板10の切り込み12に正しく挿入させるのに貢献する。上述したように、穿刺針100を天板10に挿入する際には、天板10は穿刺針100の押力を受ける。リブ15は、天板10の穿刺針100とは反対側の面に、切り込み12を取り囲むように形成されている。従って、穿刺針100の押力により、天板10のリブ15で囲まれた領域が凹む。切り込み12は、天板10のこの凹状に変形した領域の中央の最深部に位置している。従って、穿刺針100は凹状に変形した天板10によって切り込み12に確実に案内され、穿刺針100が天板10の切り込み12以外の部分を穿刺(誤穿刺)する可能性が低減する。
第3に、リブ15は、フランジ82や栓体86の上下方向寸法が異なるバイアル瓶80に対するバイアルシールド1の装着を容易にする。リブ15は圧縮性を有するので、フランジ82や栓体86の上下方向寸法の違いを、リブ15が、その圧縮変形量を変えることにより吸収する。従って、バイアルシールド1を装着することができるバイアル瓶80の寸法許容範囲が拡大する。
上記の実施形態では、リブ15が、栓体86ではなく、その上のキャップ88に当接していた。これは、空間40の容積を拡大させるので、上記の第1及び第2の作用効果を奏するのに有利である。但し、本発明はこれに限定されず、リブ15が、キャップ88の開口88a内に露出した栓体86の上面に当接していてもよい。
上記の実施形態では、リブ15は、環状に連続していた。これは、空間40のシール性を向上させるので、上記の第1の作用効果を奏するのに有利である。但し、本発明はこれに限定されず、例えば、複数のリブ(または突起)が、切り込み12の周囲に、離散的に設けられていてもよい。
バイアルシールド1全体がゴム状の弾性材料で構成されているので、キャップ88(または栓体86及びフランジ82)の外径や上下方向寸法の違いを、バイアルシールド1がその弾性的な伸び変形量を変えることにより吸収する。従って、バイアルシールド1を装着することができるバイアル瓶80の寸法(特に、キャップ88の外寸法)の範囲は広い。
また、バイアルシールド1が単一材料を用いて一体的に形成された一部品から構成されるので、バイアルシールド1の機械的強度が向上する。これは、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着する際や、天板10に穿刺針100を穿刺及び引き抜く際に、バイアルシールド1が破損する可能性を低減させる。例えば、作業者は、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着する過程で安心してバイアルシールド1に力を加えて伸び変形させることができるので、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着する作業を迅速に行うことができる。
バイアルシールド1が一部品で構成されていることは、バイアルシールド1の低コスト化に有利である。このことは、使用後はバイアル瓶80に装着したままで廃棄される、使い捨て型のバイアルシールド1にとって有効である。
バイアルシールド1に設けられる脚20の形状は、上記の実施形態に限定されず、任意に設定することができる。例えば、上記の実施形態では、脚20は、天板10の外側端縁から水平方向に延びた水平部と、水平部の外側端縁から下方に向かって延びた垂直部とを備えていたが、例えば天板10が栓体86の外径とほぼ同じ外寸法を有している場合には、水平部を省略することができる。脚20に、上下方向に延びたスロット状の貫通孔を形成することにより、脚20が複数に分割されていてもよい。脚20の数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。但し、バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着したときに脚に発生する張力が天板10に形成された切り込み12の端縁のシール性を向上させるような位置に、複数の脚が配置されていることが好ましい。
穿刺針100がバイアル瓶80の栓体86を貫通した状態(図12参照)において、穿刺針100が外力や振動等によって意図せずに栓体86から抜けることがないように、バイアル瓶80のフランジ82に係合する係合爪を有するロック機構が穿刺針100を備えたコネクタに一体的に設けられることがある。本実施形態のバイアルシールド1のロック環30の上面には切り欠き31(図1A参照)が形成されている。バイアルシールド1をバイアル瓶80に装着したとき、ロック環30の上面のうち切り欠き31が形成されていない部分(係合面32)はバイアル瓶80のフランジ82の下面に密着するが、切り欠き31が形成された部分では、ロック環30とフランジ82との間に隙間35が形成される(図6参照)。上記の係合爪をこの隙間35に嵌入させてフランジに係合させることができる。従って、バイアルシールド1を装着したバイアル瓶80に、係合爪を有するロック機構付きの穿刺針100を接続することができる。
ロック環30の形状は、バイアル瓶80のフランジ82に係合させることができれば、任意に変更することができる。切り欠き31を省略してもよい。
バイアルシールド1の天板10を貫通する穿刺針の構成は上記の実施形態に限定されない。本発明のバイアルシールドは、バイアル瓶80の栓体86に穿刺することができる任意の穿刺針に適用できる。穿刺針がカバー120を有していなくてもよい。
本発明の利用分野は特に制限はないが、抗がん剤などの危険な薬剤を収納したバイアル瓶に装着されるバイアルシールドとして好ましく利用することができる。もちろん、危険度が相対的に低い薬剤を収納したバイアル瓶に対しても利用することもできる。
1 バイアルシールド
1a バイアルシールドの中心軸
10 天板
11 凹部
12 切り込み
15 突起(リブ)
20 脚
30 ロック環
31 切り欠き
80 バイアル瓶
81 瓶本体
82 フランジ
83 口
86 栓体
88 キャップ
1a バイアルシールドの中心軸
10 天板
11 凹部
12 切り込み
15 突起(リブ)
20 脚
30 ロック環
31 切り欠き
80 バイアル瓶
81 瓶本体
82 フランジ
83 口
86 栓体
88 キャップ
Claims (9)
- バイアル瓶の口を封止する栓体の少なくとも一部を覆うようにバイアル瓶に装着されるバイアルシールドであって、
前記バイアルシールドは、ゴム状の弾性材料からなる一部品で構成され、
天板と、前記天板から下方に向かって延びた複数の脚と、前記複数の脚の下端を連結する環状のロック環とを備え、
前記天板には、前記天板を上下方向に貫通する切り込みが形成されており、
前記天板を前記栓体の上面に重ね合わせ且つ前記ロック環を前記バイアル瓶の前記口に係止して前記バイアル瓶に装着することができるように構成されたことを特徴とするバイアルシールド。 - 前記切り込みは、スリット形状を有する請求項1に記載のバイアルシールド。
- 前記複数の脚は、前記切り込みの長手方向に互いに対向して配置されている請求項1又は2に記載のバイアルシールド。
- 前記複数の脚の数が2本である請求項1〜3のいずれかに記載のバイアルシールド。
- 前記天板の前記栓体に対向する側の面には突起が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のバイアルシールド。
- 前記突起は、前記切り込みを取り囲むように環状に連続している請求項5に記載のバイアルシールド。
- 前記栓体が前記バイアル瓶の前記口から外れないように前記栓体及び前記口にキャップが装着されており、
前記突起は前記キャップに当接するような位置に設けられている請求項5又は6に記載のバイアルシールド。 - 前記天板の前記栓体とは反対側の面に凹部が形成されており、
前記切り込みは前記凹部内に形成されている請求項1〜7のいずれかに記載のバイアルシールド。 - 前記ロック環の上面の一部に切り欠きが形成されており、
前記バイアルシールドを前記バイアル瓶に装着したとき、前記切り欠きが形成された箇所において、前記ロック環の上面は前記バイアル瓶の前記口から離間する請求項1〜8のいずれかに記載のバイアルシールド。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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WO2016174925A1 (ja) * | 2015-04-30 | 2016-11-03 | 大塚テクノ株式会社 | 薬剤容器の蓋カバー |
JP2018510715A (ja) * | 2015-03-23 | 2018-04-19 | ウェスト ファーマシューティカル サービシス,インコーポレイテッド | 薬剤バイアルストッパー |
-
2013
- 2013-02-25 JP JP2013034236A patent/JP2014161473A/ja active Pending
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AU2016253796B2 (en) * | 2015-04-30 | 2018-05-17 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | Lid cover for drug container |
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