JP6670437B2 - ニードルレスコネクター - Google Patents

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Description

本発明は、医療分野における輸液ルート等の液体流路に用いられて、かかる液体流路に対してシリンジ等に設けられた雄ルアーを接続可能とするニードルレスコネクターに関するものである。
従来から、医療分野において輸液や輸血等を行う液体流路では、シリンジや輸液バッグ等を接続および切り離し可能とするために、ニードルレスコネクターが用いられる場合がある。かかるニードルレスコネクターは、特表2005−511213号公報(特許文献1)に記載されているように、薬液流路に接続されるハウジングに弾性弁体が組み付けられている。ハウジングはカテーテルと接続可能になっており、血管に挿入されたカテーテルとハウジングとが接続されることにより、ニードルレスコネクターと血管とが連通されるようになっている。
そして、弾性弁体の軸方向に貫通形成されたスリットに対して、外部から雄ルアーを挿し入れることにより、弾性弁体が開いて薬液流路と雄ルアーとが連通されるようになっている。例えば、このように弾性弁体に雄ルアーを挿し入れた状態で、雄ルアーに接続されたシリンジ等からニードルレスコネクター内部に薬液を流入させることで、患者に薬液投与を行うことができる。薬液投与が完了すると、雄ルアーはスリットから抜き取られ、スリットは弾性弁体の復元に伴って閉鎖され得る。これにより、薬液流路の先端開口部が弾性弁体で遮断されて、血管等に接続された薬液流路から雄ルアーが切り離されるようになっている。
ところが、上記特許文献1に記載されたニードルレスコネクターは、弾性弁体における雄ルアーが挿入される側の軸方向端部がハウジング内に引っ張り込まれるようにして入り込んでおり、ハウジングの内周面への当接反力で径方向の圧縮変形が及ぼされた状態で弾性弁体がハウジングに支持されて、弾性弁体のスリットが閉状態で保持されるようになっていた。それ故、雄ルアーを弾性弁体に挿入する際には、挿入初期に弾性弁体が変形する部分が圧縮されていることから、弾性弁体の変形が困難であり、雄ルアーの挿入抵抗が大きかった。加えて、雄ルアーのスリットへの挿入に伴って、弾性弁体がハウジング内へ押し込まれつつ外周へ広がるように弾性変形することから、雄ルアーの挿入抵抗が一層大きくなってしまう傾向にあった。
従って、薬液流路と雄ルアーとを連通させる際には、大きな雄ルアーの押込力が必要であり、作業が難しかった。加えて、弾性弁体に対する雄ルアーの大きな挿入抵抗に対抗して、雄ルアーをハウジングの内方に大きな力をもって押し込むことにより、ハウジングから弾性弁体が軸方向へ抜け落ちるように脱落するおそれもあった。
特表2005−511213号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、雄ルアーが挿入されていない状態下ではスリットの密閉性が十分に確保されると共に、弾性弁体への雄ルアーの挿入を容易に行うことができる、新規な構造のニードルレスコネクターを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第1の態様は、薬液流路に接続されるハウジングに弾性弁体が組み込まれており、該弾性弁体の軸方向に貫通形成されたスリットに雄ルアーを挿し入れることで該薬液流路に該雄ルアーが連通されるニードルレスコネクターであって、前記弾性弁体の外周には少なくとも前記スリットに直交する両側で該弾性弁体の外方への変形を許容する変形許容空間が設けられている一方、前記ハウジングには小径部分と大径部分とが設けられて、該小径部分に該弾性弁体が配されていると共に、該弾性弁体における前記雄ルアーが挿入される側とは軸方向反対側の端部分では、少なくとも該スリットに直交する両側で該弾性弁体の外周面が該ハウジングの該小径部分の内周面に当接して圧縮状態で嵌合された嵌合部が設けられており、該嵌合部の軸方向長さが前記変形許容空間の軸方向長さよりも短くされて、雄ルアーの挿入によって該嵌合部が該大径部分によって広くされたハウジング内へ全体的に抜け出すように弾性変形することを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされたニードルレスコネクターでは、弾性弁体の嵌合部に及ぼされるハウジング内周面への当接反力により、雄ルアーの未挿入状態で弾性弁体の外方向への弾性変形に抗力が及ぼされてスリットの開きが抑制されることで優れたシール性を得ることができる。しかも、かかる嵌合部は、雄ルアーが挿入される側と軸方向反対側の端部分に設けられていることから、雄ルアーの挿入に際しては、弾性弁体の外周側への弾性変形が変形許容空間によって容易に許容されることに加えて、弾性弁体が挿入方向へ押されて弾性変形することで、嵌合部がハウジングへの当接部から軸方向へ抜け出しやすい。その結果、ハウジングへの当接反力で嵌合部に及ぼされていた、スリットの開きを抑える抵抗力が軽減または解除されて、雄ルアーをスリットへ容易に挿入することが可能になるのである。また、本態様に従う構造とされたニードルレスコネクターによれば、弾性弁体の嵌合部におけるハウジングへの当接反力が圧縮力をもって一層強く作用することで、雄ルアーが挿入されていない状態下で、スリットの液密性の更なる向上が図られ得る。また、弾性弁体において圧縮力が及ぼされる嵌合部は、雄ルアーが挿入される側と軸方向反対側に設けられており、且つ、雄ルアーの挿入力で軸方向に押されてハウジングの当接部から抜け出すように弾性変形することから、嵌合部へ圧縮力を設定しても雄ルアーの挿入操作性への悪影響は可及的に回避され得る。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係るニードルレスコネクターであって、前記弾性弁体の下部には、前記ハウジングの前記大径部分の内部を軸直角方向に広がる下フランジ部が設けられており、該下フランジ部の外周部分が該ハウジングによって固定的に保持されているものである。
本発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様に係るニードルレスコネクターにおいて、前記弾性弁体の前記雄ルアーが挿入される側には、外周側に突出するフランジ部が全周に亘って設けられており、前記ハウジングにおける該雄ルアーが挿入される側の端面が該フランジ部に対して軸直角方向に広がる面をもって軸方向で重ね合わされているものである。
本態様に従う構造とされたニードルレスコネクターによれば、ハウジングの端面が軸直角方向に広がる面をもってフランジ部に重ね合わされていることから、弾性弁体が大きな支持力をもってハウジングに載置され得て、雄ルアーの挿入時において弾性弁体に対して押込力が及ぼされた際にも、弾性弁体がハウジングから脱落するおそれが低減され得る。なお、特許文献1に記載の如き従来構造では、弾性弁体における雄ルアーが挿入される側がハウジングにより径方向で圧縮されることでフランジ部の外周縁部が持ち上がってしまい、フランジ部とハウジング端面が十分に重ね合わされず、安定した支持力が得られなかった。これに対して、本態様では、フランジ部とハウジング端面とが軸直角方向に広がる重ね合わせ面をもって軸方向に重ね合わされることから、先行技術文献に比べて、軸方向で支持力を効率的に得ることができて、雄ルアーの挿入時における弾性弁体の押込み方向への抜け落ちを効果的に防止することができると共に、雄ルアーの挿入側端部における弾性弁体への径方向の圧縮力が回避されて雄ルアーの挿入抵抗の軽減も図られ得る。
本発明の第4の態様は、前記第1〜第3の何れかの態様に係るニードルレスコネクターにおいて、前記変形許容空間の最大深さ部分が前記雄ルアーが挿入される側に軸方向で偏倚して設定されているものである。
本態様に従う構造とされたニードルレスコネクターによれば、変形許容空間の最も深い部分が、雄ルアーが挿入される側に偏倚して設定されていることから、弾性弁体における雄ルアーの挿入される側が外周側へ一層容易に弾性変形され得て、弾性弁体のスリットに対する雄ルアーの挿入抵抗の更なる軽減とそれに伴う操作性の向上が図られ得る。
本発明の第5の態様は、前記第1〜第4の何れかの態様に係るニードルレスコネクターにおいて、前記弾性弁体における前記雄ルアーが挿入される側の面とは軸方向反対側の外側端面に対して、弾性を有する第2弁体が重ね合わされて前記ハウジングに組み込まれていると共に、該第2弁体には第2のスリットが設けられており、該雄ルアーが該弾性弁体の前記スリットを通じて該第2弁体に押し付けられることで、前記薬液流路に該雄ルアーが連通されるようになっているものである。
本態様に従う構造とされたニードルレスコネクターによれば、弾性弁体における雄ルアーが挿入される側とは軸方向反対側の外側端面に第2弁体が重ね合わされて組み込まれていることから、薬液流路におけるシール性の更なる向上が図られると共に、弾性弁体のハウジングからの脱落防止効果も一層良好に発揮され得る。
本発明に従う構造とされたニードルレスコネクターによれば、弾性弁体における雄ルアーの挿入側と軸方向反対側の端部分に嵌合部を設けたことで、雄ルアーの未挿入状態では嵌合部のハウジング内周面への当接反力を利用してスリットの密閉性が良好に発揮され得ると共に、雄ルアーの挿入に際しては、弾性弁体の変形により嵌合部がハウジングへの当接部から軸方向へずれることでハウジングへの当接反力が軽減されて、雄ルアーをスリットへ容易に挿入することが可能になる。
本発明の第1の実施形態としてのニードルレスコネクターの縦断面図であって、図2におけるI−I断面図。 図1におけるII−II断面図。 図1に示されたニードルレスコネクターを構成する弾性弁体の正面図。 図3に示された弾性弁体の側面図。 図1に示されたニードルレスコネクターに雄ルアーを挿入して雄ルアー内部と薬液流路とを連通させた状態を説明するための説明図。 図5におけるVI−VI断面図。 本発明の第2の実施形態としてのニードルレスコネクターの縦断面図であって、図8におけるVII−VII断面図。 図7におけるVIII−VIII断面図。 図7に示されたニードルレスコネクターを構成する第2弁体の正面図。 図9に示された第2弁体の側面図。 図7に示されたニードルレスコネクターに雄ルアーを挿入して雄ルアー内部と薬液流路とを連通させた状態を説明するための説明図。 図11におけるXII−XII断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1,2には、本発明の第1の実施形態としてのニードルレスコネクター10が示されている。このニードルレスコネクター10は、ハウジング12に対して、弾性弁体としての弁部材14が組み込まれた構造とされている。なお、以下の説明中、上下方向とは、雄ルアーの挿抜方向である図1,2中の上下方向を言う。
より詳細には、ハウジング12は分割構造とされており、図1,2中の下方に位置するベースハウジング16と、図1,2中の上方に位置するカバーハウジング18とを含んで構成されている。
ベースハウジング16は、上下方向に延びる筒状部20の外周側に離れて周壁部22が設けられており、これら筒状部20と周壁部22の上端部間が上底部24で一体的に連結されている。また、筒状部20は、周壁部22から下方に突出しており、筒状部20の内部に流体通路26が形成されている。なお、周壁部22の上端部分には、周方向の全周に亘って外周側に突出する段差部28が形成されている。一方、周壁部22の内周面にはロック溝30が形成されている。
そして、図示しない薬液流路としての血管内留置カテーテル等が、ベースハウジング16の筒状部20の基端開口部に対して接続されるようになっている。本実施形態では、筒状部20と周壁部22とによってロック型のルアー構造が構成されており、カテーテル等が確実に且つ容易に接続可能とされている。
また、ベースハウジング16において、筒状部20と周壁部22を連結する上底部24の上端面には、周方向の全周に亘って上方に突出する支持筒部32が形成されている。この支持筒部32の内径寸法は筒状部20の内径寸法より大きくされていると共に、支持筒部32の内面と筒状部20の内面とが滑らかに接続されている。これにより、流体通路26の先端開口部34が、支持筒部32の上方開口部により構成されている。
このようなベースハウジング16と協働してハウジング12を構成するカバーハウジング18は、図1,2に示されているように、全体として段付の円筒形状を有している。即ち、かかるカバーハウジング18は、大径の円筒形状を有するカバー本体36と、小径の円筒形状を有する接続口部38とが、円環板形状の上底部40により一体的に連結されている。なお、本実施形態では、接続口部38の軸方向における上端面39が軸直角方向に延びる平坦面とされている。また、接続口部38の軸方向下端面が、上底部40の軸方向下面によって構成されており、軸直角方向に広がる平坦面とされている。
そして、下方に向かって開口するカバー本体36が、ベースハウジング16の上方から組み付けられている。具体的には、カバー本体36の下端面がベースハウジング16の段差部28に軸方向(図1,2中の上下方向)で重ね合わされて、溶着や接着等の手段により固着されている。また、支持筒部32の上端面とカバーハウジング18における上底部40の下端面が軸方向で重ね合わされている。
このようにベースハウジング16に対してカバーハウジング18が組み付けられることにより、流体通路26が、カバーハウジング18の接続口部38を通じて、上方に開口されている。なお、接続口部38の外周面には、ロック溝42が形成されている。また、接続口部38の周壁には、内外に貫通する空気抜き孔44が周上で部分的に1つ、或いは複数(本実施形態では2つ)形成されている。
かかるベースハウジング16およびカバーハウジング18は、好適にはポリプロピレン、ポリカーボネート、またはポリエステル系の合成樹脂等の射出成形によって製造される。このポリエステル系の合成樹脂としては、例えばイーストマンケミカル社製「PETG」などが好適に採用される。
そして、上述の如きハウジング12において、流体通路26の先端開口部34である支持筒部32の上方開口部には、弁部材14が組み付けられている。なお、弁部材14は、弾性を有するゴムやエラストマにより形成される。
弁部材14は、図3,4に示されているように、全体として略円柱形状の弁本体部46を有しており、この弁本体部46の上下方向両端部からは外周側に突出する上下フランジ部48,50が一体形成されている。また、弁本体部46の中央部分には、軸直角方向の1方向(図2中の左右方向)に延びるスリット52が上下軸方向に貫通して形成されている。
ここにおいて、スリット52と直交する方向(図3中の左右方向)の両方向において、弁本体部46の軸方向中間部分から上端に至る領域の外周面には、外周側に開口して内方に凸となるように抉った一対の抉れ状部54,54が、外方に凹となる形状で設けられている。これらの抉れ状部54,54は互いに対称的なそれぞれ同一の断面形状とされて、スリット52と同方向に直線的に延びている。なお、抉れ状部54,54の深さ寸法(図3中の左右方向)は、最大となる最深部が高さ方向中央よりも上方に偏倚して設定されており、特に本実施形態では、最深部から軸方向下方に行くに従って深さ寸法が次第に小さくなるようにされて、軸方向の略上端部分に最深部が設定されている。そして、弁本体部46における抉れ状部54,54よりも所定距離だけ下方に離隔した下端部分は、全周に亘って外径寸法が略一定とされた大径部56とされており、かかる大径部56が軸方向で所定距離をもって形成されている。
さらに、図3の左右方向となるスリット52と直交する方向において、弁本体部46の外径寸法は、抉れ状部54の形成されていない部分すなわち最も大きい大径部56において、カバーハウジング18における接続口部38の内径寸法と略同じか、好適には僅かに大きくされている。本実施形態では、周方向の略全周に亘って、弁本体部46における大径部56の外径寸法が接続口部38の内径寸法と略等しくされている一方、スリット52と直交する方向において、大径部56の外周面には外周側に僅かに突出するリブが設けられており、これによりスリット52と直交する方向における大径部56の外径寸法が接続口部38の内径寸法より僅かに大きくされている。また、弁本体部46の軸方向寸法は、カバーハウジング18における接続口部38の軸方向上下の端面間の寸法と略同じか、好適には僅かに小さくされている。
また、上側フランジ部48の軸方向下端面と、下側フランジ部50の軸方向上端面は、何れも、軸直角方向に広がる平坦面とされている。本実施形態では、上下フランジ部48,50の軸方向上下両面が、何れも、略軸直角方向に広がる平坦面とされている。なお、上側フランジ部48の上面中央部分には凹部58が形成されており、後述する雄ルアー64の挿入時において、雄ルアー64が弁部材14の中央部分に形成されたスリット52へと導かれて案内されやすくなっている。
かかる形状の弁部材14がハウジング12に組み付けられることにより、本実施形態のニードルレスコネクター10が構成されている。即ち、弁部材14における下側フランジ部50がカバーハウジング18における上底部40の下面に重ね合わされて、下側フランジ部50の外周縁部が上底部40とベースハウジング16の支持筒部32との軸方向間で挟まれて保持されている。また、弁部材14の上側フランジ部48がカバーハウジング18の接続口部38よりも上方に位置しており、接続口部38の上端面39に軸方向で重ね合わされている。特に、本実施形態では、上側フランジ部48の下端面と接続口部38の上端面39が、それぞれ軸直角方向に延びる平坦面とされていることから、接続口部38の上端面39が全面に亘って上側フランジ部48の下端面に軸方向で重ね合わされており、必要に応じて接着等により固着されている。
また、弁部材14の弁本体部46における大径部56が接続口部38の下側開口部に周方向の全周に亘って嵌め入れられており、即ち、本実施形態では、接続口部38の内周面に重ね合わされる嵌合部が大径部56により構成されている。特に、本実施形態では、弁本体部46における大径部56の外径寸法が接続口部38の内径寸法と略等しくされていると共に、スリット52と直交する方向において、大径部56の外周面に僅かに突出するリブが設けられていることから、大径部56の外周面が接続口部38の内周面に周方向の全周に亘って重ね合わされていると共に、スリット52と直交する方向において、大径部56に対して径方向の圧縮力が及ぼされている。このように、弁本体部46の大径部56に対して、全周で略均一に径方向圧縮力を作用させる場合に比べて、スリット52と直交する方向の圧縮力をスリット52の延びる方向の圧縮力より大きくすることにより、接続口部38におけるシール性と雄ルアーの挿入性向上との両立が一層高度に達成され得る。なお、後述する雄ルアー64の挿入前において、スリット52と直交する方向において弁本体部46の大径部56に径方向の圧縮力が及ぼされていることによりスリット52は密着状態にあり、安定して液密的に閉鎖される。
一方、弁本体部46において抉れ状部54,54が形成されている領域では、弁本体部46と接続口部38との径方向間に隙間が形成されており、かかる隙間が弁部材14の弾性変形を許容する変形許容空間60,60とされている。要するに、本実施形態のニードルレスコネクター10では、弁本体部46の軸方向中間部分から上端に至る領域には、スリット52と直交する方向におけるスリット52を挟んだ両側において、弁本体部46の外周側には一対の変形許容空間60,60が形成されている。かかる変形許容空間60,60は、深さ寸法が最も大きくされている部分が弁本体部46の高さ方向中央よりも上方に偏倚して設定されており、特に本実施形態では、軸方向上方に向かって深さ寸法が次第に大きくされて、軸方向の略上端部分に最深部が設定されている。なお、変形許容空間60,60は、接続口部38の周壁に設けられた空気抜き孔44,44を通じて外部空間に連通されている。これにより、弁部材14の弾性変形時に、変形許容空間60内の空気ばねの作用により弁部材14の変形が阻害されるおそれが低減されている。
上述の如き構造とされたニードルレスコネクター10は、前述のように流体通路26の他端側の開口部に対して図示しない薬液流路としての血管内留置カテーテル等が接続されて使用される。そして、かかる使用状態下、図5,6に示されているように、上方から、シリンジ62等の雄ルアー64がハウジング12の接続口部38を通じて弁部材14のスリット52に挿し入れられることにより、スリット52が拡開されて、雄ルアー64を通じてシリンジ62の内部が薬液流路に連通状態とされる。
特に、かかる雄ルアー64の挿入時において、下側フランジ部50の中央部分の下方への押し込み変形に伴い、接続口部38により圧縮されて支持されている弁部材14の大径部56が接続口部38からハウジング12の内方に抜けるように弾性変形することから、挿入抵抗を小さくすることができて、雄ルアー64がスリット52に対して更に容易に挿入され得る。一方、雄ルアー64の抜取り時には、接続口部38の下方開口部に対して弁部材14の大径部56が入り込むことで、当該大径部56に対して接続口部38により径方向の圧縮力が及ぼされて、スリット52が安定して閉鎖状態に保持され得る。
なお、図5,6に示されたシリンジ62の雄ルアー64は、雄型のルアーロック構造とされており、ハウジング12の接続口部38に対する接続状態が確実に、且つ容易に維持されるようになっている。尤も、この雄ルアー64は、ネジで固定するルアーロック構造だけでなく、挿し込んで固定するルアースリップ構造であっても良い。
ここにおいて、本実施形態のニードルレスコネクター10では、弁部材14が、従来構造のように接続口部38の上方開口部において径方向で圧縮されるものではなく、接続口部38の下方開口部側において径方向の圧縮力が及ぼされている。これにより、雄ルアー64を挿入する際に弁部材14における挿入初期の弾性変形が生じ易く、雄ルアー64が弁部材14のスリット52に対して容易に挿入可能とされる。即ち、より小さい押込力で雄ルアー64を弁部材14のスリット52に挿入することが可能となることから、過大な押込力により弁部材がハウジングから脱落するというおそれも低減され得る。
特に、スリット52と直交する方向において、弁本体部46の外周側には、当該弁本体部46の変形を許容するための変形許容空間60,60が設けられている。それと共に、本実施形態では、当該変形許容空間60,60の深さ寸法が下方よりも上方の方が大きくされていることから、上方からの雄ルアー64の挿入の際に、弁本体部46が一層変形し易くされており、雄ルアー64が更に容易に挿入可能とされる。
また、従来構造のニードルレスコネクターでは、弁部材が接続口部の上方開口部において径方向で圧縮されることにより、スリットが液密的に閉鎖状態で保持されていた。このように、弁部材に対して中央方向に圧縮力が及ぼされることにより、弁部材の上方に設けられた上側フランジ部の中央部分が内方に引っ張られる一方、外周部分がハウジングから浮き上がるように変形させられていた(前述の特許文献1における図2参照)。これにより、接続口部と上側フランジ部との接触部分が小さくなってしまい、ハウジングによる弁部材の支持力を大きくすることが困難であった。
一方、本実施形態のニードルレスコネクター10では、弁部材14が接続口部38の上方開口部側ではなく、下方開口部側で圧縮されていることから、上側フランジ部48を軸直角方向に延びる平坦面とすることができる。それ故、接続口部38の上端面39を、全面に亘って弁部材14の上側フランジ部48と重ね合わせることができて、ハウジング12による弁部材14の支持力を大きくすることができる。これにより、弁部材14のハウジング12からの脱落が一層効果的に防止され得る。
次に、図7,8には、本発明の第2の実施形態としてのニードルレスコネクター66が示されている。このニードルレスコネクター66は、ハウジング68に対して、弾性弁体としての弁部材14と第2弁体としての下部弁70とが組み込まれた構造とされている。なお、以下の説明において、前記第1の実施形態と同一の部材または部位には、図中に、前記第1の実施形態と同一の符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
本実施形態のハウジング68は、ベースハウジング72に対してカバーハウジング74が組み付けられた構造とされている。
このベースハウジング72における上底部24の上端面には、中央部分から上方に向かって略山形に突出すると共に裾方向に傾斜して広がる突状支持面76が形成されている。この突状支持面76の上端には、軸直角方向の1方向(図8中の左右方向)に平坦に延びる頂部78が形成されている。これにより、本実施形態では、突状支持面76が全体として長山形状とされている。
さらに、筒状部20に形成された流体通路26には、上方端部において、断面積を縮小されたノズル状の先端開口部80が形成されている。そして、このノズル状の先端開口部80が、突状支持面76において頂部78の中央に開口している。
また、頂部78の延びる方向と直交する方向の突状支持面76には、頂部78を挟んだ両側に、一対の湾曲凹部84,84が形成されている。これらの湾曲凹部84,84は、突状支持面76の表面を抉ったように形成されており、外方に凹となる円弧状断面形状をもって頂部78と同方向に延びている。
なお、ベースハウジング72において、上底部24の上面には、突状支持面76の外周側を所定幅で周方向に広がる環状の平坦面88が形成されている。また、周壁部22の外周面において、長さ方向(図8中の上下方向)中間部分には、周上で部分的に複数の係合突部90が、外周側に突出して形成されている。
一方、カバーハウジング74におけるカバー本体36には、ベースハウジング72の係合突部90と対応する位置において、係合孔92が厚さ方向で貫通して形成されている。そして、かかるベースハウジング72がカバー本体36の下方から挿し入れられて、係合突部90が係合孔92内に嵌め入れられることで、ベースハウジング72に対してカバーハウジング74が組み付けられている。このように、ベースハウジング72とカバーハウジング74は非接着で組み付けられ得るが、必要に応じて、適当な箇所で、溶着や接着等が施されてもよい。
このようにベースハウジング72に対してカバーハウジング74が組み付けられることにより、ベースハウジング72の上方において、カバーハウジング74で周囲を覆われた内部領域が形成されている。かかる内部領域は、カバーハウジング74の接続口部38を通じて、上方に開口されている。また、カバー本体36の周壁には、内外に貫通する空気抜き孔94が周上で部分的に1つ、或いは複数(本実施形態では2つ)形成されている。
そして、上述の如きハウジング68内に形成された内部領域に対して、弁部材14と下部弁70とが組み込まれている。なお、弁部材14は前記第1の実施形態に記載のものと同様であることから詳細な説明を省略する。また、下部弁70は、弾性を有するゴムやエラストマにより形成されている。
下部弁70は、図9,10に示されているように、全体として略楕円断面を有する柱体形状の弁本体部96を有している。この弁本体部96には軸直角方向の1方向(図10中の左右方向)に延びる第2のスリットとしてのスリット98が上下軸方向に貫通して形成されている。
ここにおいて、スリット98と直交する方向(図9中の左右方向)の両方向における弁本体部96の外周面には、外周面に開口して内方に凸となるように抉った一対の抉れ状部100,100が形成されている。これらの抉れ状部100,100は互いに対称的なそれぞれ同一の断面形状とされて、スリット98と同方向に直線的に延びている。これにより、スリット98と直交する方向の両方向における弁本体部96の外周面は、全体として上下方向で折れ点をもたない滑らかな略湾曲面形状となっている。
なお、下部弁70の上下方向両端部には、弁本体部96の上端部および下端部から外周側に延び出す上下フランジ部104,106が一体形成されている。
また、下部弁70は上端面が平坦面とされている一方、下端面には、中央部分に開口する凹所108が形成されている。この凹所108は、前述のベースハウジング72の突状支持面76の外面形状に対応した内面形状とされている。
そして、弁部材14の下端面に下部弁70が重ね合わされた状態で、これら弁部材14および下部弁70が、ハウジング68内に組み込まれている。ここにおいて、下部弁70における凹所108の内面が、ベースハウジング72における突状支持面76の実質的に全面に亘って略密着状態で重ね合わされていると共に、下部弁70のスリット98が突状支持面76の上端に設けられた頂部78に沿って延びる状態で重ね合わされている。また、下部弁70の下側のフランジ部106は、突状支持面76の外周側でベースハウジング72の平坦面88に対して略密着状態で重ね合わされている。
また、下部弁70の上側のフランジ部104には、弁部材14の下側のフランジ部50が重ね合わされており、略同じ外径寸法とされた両フランジ部50,104が、カバーハウジング74の上底部40の下面に重ね合わされている。
さらに、ハウジング68には、略円筒形状の押さえスリーブ110が組み込まれており、下部弁70の弁本体部96に外挿状態で配されている。この押さえスリーブ110は、下部弁70における上下のフランジ部104,106間に組み付けられており、押さえスリーブ110の軸方向下端面により、下部弁70の下側フランジ部106の外周部分が、ベースハウジング72の平坦面88に押し付けられてシール固定されている。また、押さえスリーブ110の軸方向上端面により、互いに重ね合わされた下部弁70の上側フランジ部104と弁部材14の下側フランジ部50との各外周部分が、カバーハウジング74の上底部40に押し付けられてシール固定されている。
また、押さえスリーブ110の軸方向略中央部分には、周壁を厚さ方向に貫通する貫通孔112が周上で1つ、或いは複数(本実施形態では2つ)形成されている。
そして、弁本体部96の外周側には、当該弁本体部96の外周側への弾性変形を許容する変形許容空間114が、周方向の全周に亘って形成されている。特に、押さえスリーブ110が弁本体部96の外周面から外方に離隔されており、これら押さえスリーブ110と弁本体部96との間、即ち、下部弁70の上下一対のフランジ部104,106の対向面間に変形許容空間114が形成されている。なお、本実施形態では、弁本体部96の外周面に、内方に凸となる抉れ状部100,100が形成されており、変形許容空間114と連通されて一体的に形成されている。換言すれば、弁本体部96の外周側において全周に亘って形成される変形許容空間114が、一対の抉れ状部100,100を含んで構成されている。また、押さえスリーブ110とカバーハウジング74のカバー本体36との間には間隙116が形成されており、押さえスリーブ110の貫通孔112,112と間隙116、カバー本体36の空気抜き孔94,94によって、変形許容空間114を外部空間に連通する空間連通路が形成されている。これにより、下部弁70の弾性変形時に、変形許容空間114内の空気ばねの作用により下部弁70の変形が阻害されないようにされている。
そして、かかる弁部材14、下部弁70、押さえスリーブ110がハウジング68内に組み付けられることにより、本実施形態のニードルレスコネクター66が構成されている。かかるニードルレスコネクター66では、弁部材14と下部弁70とが、周方向で位置合わせされており、それぞれのスリット52,98が同一の方向に延びるようにされている。なお、これらのスリット52,98は、雄ルアー64の挿入前は密着状態にあり、開口していない。
上述の如き構造とされたニードルレスコネクター66は、図11,12に示されているように、上方から、シリンジ62等の雄ルアー64がハウジング68の接続口部38に設けられた弁部材14のスリット52を通じて、下部弁70の上面に押し付けられることにより、それぞれのスリット52,98が拡開されて、雄ルアー64を通じてシリンジ62の内部が薬液流路に連通状態とされる。
上記の如き構造とされた本実施形態のニードルレスコネクター66についても、前記第1の実施形態に記載のニードルレスコネクター10と同様の効果が発揮され得る。特に、弁部材14の下側に下部弁70が重ね合わされて設けられていることから、雄ルアー64の非挿入時における薬液流路のシール性が向上され得ると共に、ハウジング68からの弁部材14の内方への脱落が一層効果的に防止され得る。
また、本実施形態のニードルレスコネクター66では、雄ルアー64を挿入することにより、下部弁70が突状支持面76に沿ってスリット98の両側に押し広げられるように変形することとなる。これにより、拡開変形したスリット98と突状支持面76との間に隙間118が形成される。
この結果、雄ルアー64の抜き取りに際して薬液流路および薬液流路に連通された流体通路26に陽圧(正圧)が発生して、血液等の逆流防止効果が更に安定して発揮され得る。即ち、雄ルアー64を抜き取った際に、広がっていたスリット98が閉じる分に相当する容積減少に加えて、下部弁70と突状支持面76との間に発生していた隙間118が消失することに伴う容積減少が発生する。これにより、雄ルアー64の抜き取りに伴う陰圧の発生が完全に防止されて、血管から薬液流路に血液等が入り込むことがなく、陽圧の発生に伴い薬液流路中に残留する血液等が順方向に吐出されることから、血液等の逆流防止効果が安定して発揮されるのである。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良などを加えた態様で実施可能である。
例えば、前記実施形態では、スリット52と直交する方向において、弁部材14の大径部56に対して接続口部38により径方向での圧縮力が及ぼされていたが、かかる態様に限定されない。即ち、大径部56と接続口部38は、少なくともスリット52と直交する方向の両側において、圧縮力が及ぼされていない当接状態で重ね合わされていればよい。なお、スリット52の延びる方向と同じ方向においては、大径部56と接続口部38との間に隙間が設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、組付け前の状態において、大径部56の外径寸法が接続口部38の内径寸法より僅かに大きくされて、組付け時に大径部56に対して圧縮力が及ぼされるようになっていたが、かかる態様に限定されない。即ち、組付け前の状態において、スリット52と直交する方向において、大径部56の外径寸法は接続口部38の内径寸法より小さくされてもよい。要するに、弁部材14をハウジング12に組み付けることにより、例えばスリット52の延びる方向と同じ方向において大径部56が圧縮される一方、スリット52と直交する方向に大径部56が膨出変形することで、スリット52と直交する方向において、大径部56と接続口部38が当接するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、弁部材14の上側フランジ部48は、弁本体部46の上端から軸直角方向に広がっていたが、全体に亘って傾斜または湾曲していてもよいし、径方向中間部分で屈曲していてもよい。尤も、弁部材14の上下フランジ部48,50および前記第2の実施形態における下部弁70の上下フランジ部104,106は、必須なものではない。これらフランジ部を設けないことにより、ニードルレスコネクターをより小径化することも可能となる。
更にまた、前記第2の実施形態のように、第2弁体が採用される場合であっても、第2弁体の形状は何等限定されるものではない。即ち、前記第2の実施形態において、下部弁70に設けられる抉れ状部100,100、ベースハウジング72の突状支持面76、押さえスリーブ110、変形許容空間114等は必須なものではない。
なお、前記実施形態では、弁本体部46の外周面に設けられる抉れ状部54,54の最深部が、軸方向の上端部分に設定されていたが、例えば軸方向中間部分等に設定されてもよい。また、弁部材14の外周に設けられる変形許容空間60,60はスリット52と直交する方向の両側に設けられていたが、例えば周方向の全周に亘って形成されてもよい。
10,66:ニードルレスコネクター、12,68:ハウジング、14:弁部材(弾性弁体)、39:上端面、48:上側フランジ部、52:スリット、56:大径部(嵌合部)、60:変形許容空間、64:雄ルアー、70:下部弁(第2弁体)、98:スリット(第2のスリット)

Claims (5)

  1. 薬液流路に接続されるハウジングに弾性弁体が組み込まれており、該弾性弁体の軸方向に貫通形成されたスリットに雄ルアーを挿し入れることで該薬液流路に該雄ルアーが連通されるニードルレスコネクターであって、
    前記弾性弁体の外周には少なくとも前記スリットに直交する両側で該弾性弁体の外方への変形を許容する変形許容空間が設けられている一方、
    前記ハウジングには小径部分と大径部分とが設けられて、該小径部分に該弾性弁体が配されていると共に、
    該弾性弁体における前記雄ルアーが挿入される側とは軸方向反対側の端部分では、少なくとも該スリットに直交する両側で該弾性弁体の外周面が該ハウジングの該小径部分の内周面に当接して圧縮状態で嵌合された嵌合部が設けられており、
    該嵌合部の軸方向長さが前記変形許容空間の軸方向長さよりも短くされて、
    雄ルアーの挿入によって該嵌合部が該大径部分によって広くされたハウジング内へ全体的に抜け出すように弾性変形することを特徴とするニードルレスコネクター。
  2. 前記弾性弁体の下部には、前記ハウジングの前記大径部分の内部を軸直角方向に広がる下フランジ部が設けられており、該下フランジ部の外周部分が該ハウジングによって固定的に保持されている請求項1に記載のニードルレスコネクター。
  3. 前記弾性弁体の前記雄ルアーが挿入される側には、外周側に突出するフランジ部が全周に亘って設けられており、前記ハウジングにおける該雄ルアーが挿入される側の端面が該フランジ部に対して軸直角方向に広がる面をもって軸方向で重ね合わされている請求項1又は2に記載のニードルレスコネクター。
  4. 前記変形許容空間の最大深さ部分が前記雄ルアーが挿入される側に軸方向で偏倚して設定されている請求項1〜3の何れか1項に記載のニードルレスコネクター。
  5. 前記弾性弁体における前記雄ルアーが挿入される側の面とは軸方向反対側の外側端面に対して、弾性を有する第2弁体が重ね合わされて前記ハウジングに組み込まれていると共に、該第2弁体には第2のスリットが設けられており、該雄ルアーが該弾性弁体の前記スリットを通じて該第2弁体に押し付けられることで、前記薬液流路に該雄ルアーが連通されるようになっている請求項1〜4の何れか1項に記載のニードルレスコネクター。
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