JP6834105B2 - 亜鉛フェライト触媒の製造方法及びこれによって製造された亜鉛フェライト触媒 - Google Patents

亜鉛フェライト触媒の製造方法及びこれによって製造された亜鉛フェライト触媒 Download PDF

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Description

本出願は、2017年12月26日付で韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2017−0179588号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては、本明細書に組み込まれる。
本明細書は、亜鉛フェライト触媒の製造方法及びこれによって製造された亜鉛フェライト触媒に関する。
1,3−ブタジエン(1,3−butadiene)は、石油化学製品の中間体として全世界的にその需要と価値が徐々に増加している。前記1,3−ブタジエンは、ナフサクラッキング、ブテンの直接脱水素化反応、ブテンの酸化的脱水素化反応などを用いて製造している。
しかし、前記ナフサクラッキング工程は、高い反応温度によりエネルギー消費量が多いだけでなく、1,3−ブタジエンの生産のみのための単独の工程ではないため、1,3−ブタジエンの以外に他の基礎留分が余剰で生産されるという問題がある。また、n−ブテンの直接脱水素化反応は、熱力学的に不利なだけでなく、吸熱反応であって、高い収率の1,3−ブタジエンの生産のために高温及び低圧の条件が求められ、1,3−ブタジエンを生産する商用化工程としては不適合である。
一方、ブテンの酸化的脱水素化反応は、金属酸化物触媒の存在下に、ブテンと酸素が反応して1,3−ブタジエンと水を生成する反応であり、安定した水が生成されるので、熱力学的にとても有利なメリットを持つ。また、ブテンの直接脱水素化反応と異なり、発熱反応であるので、直接脱水素化反応に比べて低い反応温度でも高い収率の1,3−ブタジエンが得られ、追加の熱供給を必要とせず、1,3−ブタジエンの需要を満たすことができる効果的な単独の生産工程になり得る。
前記金属酸化物触媒は、一般に沈澱法によって合成されるが、技術及び空間的制約で、1回生産量が小さく目標量を満たすためには、同一過程を数回繰り返して触媒を製造することになる。このように、数回にかけて製造される触媒等は、製造回目によって反応物との反応性が異なり得り、このような触媒の反応性の差異は、生成物(ブタジエン)の収率とも直接的な関係があり、触媒の反応性の差異を減らす研究が持続的に行われている。
本明細書は、亜鉛フェライト触媒の製造方法を提供する。
本明細書の一実施形態は、
亜鉛前駆体溶液を準備するステップ;
フェライト前駆体溶液を準備するステップ;
前記亜鉛前駆体溶液を塩基性水溶液と接触させて第1沈殿物を得るステップ;
前記フェライト前駆体溶液を第1沈殿物に添加して第2沈殿物を得るステップ;及び
前記第2沈殿物をろ過した後、乾燥して焼成するステップ
を含む亜鉛フェライト触媒の製造方法を提供する。
本明細書の一実施形態は、前述の亜鉛フェライト触媒の製造方法によって製造される亜鉛フェライト触媒を提供する。
また、本明細書の一実施形態は、フェライト及び亜鉛のモル比(フェライト/亜鉛(Fe/Zn))が1から2.5である亜鉛フェライト触媒を提供する。
また、本明細書の一実施形態は、
前述の亜鉛フェライト触媒を準備するステップ;及び
前記亜鉛フェライト触媒をブテンの酸化的脱水素化反応に使用してブタジエンを製造するステップ
を含むブタジエンの製造方法を提供する。
本明細書の一実施形態に係る亜鉛フェライト触媒の製造方法によって製造された亜鉛フェライト触媒は、α−Fe相(phase)が減少して触媒の活性が増加する。
これにより、ブテンの酸化的脱水素化に使用される従来の亜鉛フェライト触媒に対比して高い1,3−ブタジエンの収率が得られる。
本明細書の一実施形態に係る亜鉛フェライト触媒の製造方法を実施するための工程図である。 従来の共浸法による亜鉛フェライト触媒の製造方法を実施するための工程図である。 本明細書の実施例1、比較例1及び2によって製造された亜鉛フェライト触媒に対するintensityを測定した結果を示した図である。 本明細書の実施例2、比較例3から5によって製造された亜鉛フェライト触媒に対して、時間による温度変化を測定した結果を示した図である。 本明細書の実施例2、比較例3から5によって製造された亜鉛フェライト触媒に対するintensityを測定した結果を示した図である。
以下、本明細書について、さらに詳細に説明する。
本明細書において、「収率(%)」は、酸化的脱水素化反応の生成物である1,3−ブタジエンの重量を、原料であるブテンの重量で割った値で定義される。例えば、収率は、下記の式で表される。
収率(%)=[(生成された1,3−ブタジエンのモル数)/(供給されたブテンのモル数)]×100
本明細書において、「切替率(conversion、%)」は、反応物が生成物に切り替える割合を言い、例えば、ブテンの切替率は、下記の式で定義される。
切替率(%)=[(反応したブテンのモル数)/(供給されたブテンのモル数)]×100
本明細書において、「選択度(%)」は、ブタジエン(BD)の変化量をブテン(BE)の変化量で割った値で定義される。例えば、選択度は、下記の式で表される。
選択度(%)=[(生成された1,3−ブタジエンまたはCOxのモル数)/(反応したブテンのモル数)]×100
本明細書の一実施形態は、亜鉛前駆体溶液を準備するステップ;フェライト前駆体溶液を準備するステップ;前記亜鉛前駆体溶液を塩基性水溶液と接触させて第1沈殿物を得るステップ;前記フェライト前駆体溶液を第1沈殿物に添加して第2沈殿物を得るステップ;及び前記第2沈殿物をろ過した後、乾燥して焼成するステップを含む亜鉛フェライト触媒の製造方法を提供する。
ブテンの酸化的脱水素化反応を通じて1,3−ブタジエン(butadiene)を生産する工程の触媒としてスピンネル(spinel)構造(AFe)を有するフェライト系触媒の活性が良いと知られている。
一方、フェライト系触媒の場合、2−ブテン(2−butene)、特にトランス−2−ブテン(trans−2−butene)に対する反応性が、ビズマス−モリブデン触媒(Mo−Bi触媒)より優れた結果を奏すると知られている。したがって、2−ブテンの酸化的脱水素化反応にMo−Bi触媒を適用しても、本発明の同様な効果、すなわち、ブテンの切替率またはブタジエンの選択度などの結果が得られない。
この際、ブテンの酸化的脱水素化反応に使用されるZnFe触媒は、一般に共浸法によって製造される。共浸法は、沈澱、撹拌、熟成及び洗浄、乾燥、焼成の過程を経て製造されるが、均一に亜鉛(Zn)とフェライト(Fe)が沈澱されるステップが非常に重要である。
問題は、従来の共浸法を用いた亜鉛フェライト触媒の合成過程で、α−Fe相(phase)が形成される。α−Fe相(phase)は、ブテンの酸化的脱水素化反応において、低いブタジエンの選択度を示すのに対し、ZnFe相では、高いブタジエンの選択度を示す。
これによって、本発明者等は、ブタジエンの選択度の改善のためにα−Fe相の生成を制御できる合成法を研究し、既存の共浸法を用いた亜鉛フェライト触媒の合成過程において、亜鉛前駆体とフェライト前駆体とを同時に溶解させて沈殿する方式とは異なり、亜鉛前駆体をフェライト前駆体より先に沈澱させて合成する過程で亜鉛フェライト触媒を製造する場合、α−Fe相が減少して触媒の活性が増加し、究極的にはブテンの酸化的脱水素化反応において、ブタジエンの選択度を増加させて、高い収率の1,3−ブタジエンが得られることを明かにした。
本明細書の一実施形態によれば、前記亜鉛前駆体溶液を準備するステップは、亜鉛前駆体を純水(DI water)に、純水100重量部基準で、0.1重量部から99重量部溶解させるものであってもよい。具体的には、純水100重量部基準で、1重量部から99重量部であってもよい。さらに具体的には、純水100重量部基準で、1重量部から97重量部であることが好ましい。
前記亜鉛前駆体の含量が前記範囲を満たす場合、沈澱手順に従う亜鉛フェライト触媒の合成が容易である。
本明細書の一実施形態によれば、前記フェライト前駆体溶液を準備するステップは、フェライト前駆体を純水(DI water)に、純水100重量部基準で、1重量部から80重量部溶解させるものであってもよい。具体的には、純水100重量部基準で、3重量部から80重量部であってもよい。さらに具体的には、純水100重量部基準で、5重量部から70重量部であることが好ましい。
前記フェライト前駆体の含量が前記範囲を満たす場合、沈澱手順に従う亜鉛フェライト触媒の合成が容易である。
本明細書の一実施形態によれば、前記亜鉛前駆体及び前記フェライト前駆体は、それぞれ独立して硝酸塩(nitrate)、アンモニウム塩(ammonium salt)、硫酸塩(sulfate)、及び塩化物(chloride)からなる群から選択される1種以上またはこれらの水化物であってもよい。具体的には、硝酸塩(nitrate)または塩化物(chloride)またはこれらの水化物であることが好ましい。
本明細書の一実施形態によれば、前記亜鉛前駆体は、亜鉛クロライド(ZnCl)であってもよい。この場合、亜鉛フェライト触媒の形成に優れる。
本明細書の一実施形態によれば、前記フェライト前駆体は、フェリッククロライドハイドレート(FeCl・6HO)であってもよい。この場合、亜鉛フェライト触媒の形成に優れる。
本明細書の一実施形態によれば、前記純水(DI water)は、0℃超過40℃以下であってもい。好ましくは、0℃超過30℃以下であってもよい。さらに好ましくは、5℃以上25℃以下であってもよい。前記純水の温度が前記範囲を満たす場合、沈澱法による触媒の生産量を増やし、活性触媒の含量を調節して、究極的に酸化的脱水素化反応によるブタジエンの選択度及び収率の向上をもたらす。
本明細書の一実施形態によれば、前記塩基性水溶液のpHは7から10であってもよい。好ましくは、pHは7.5から9であってもよい。前記範囲を満たす場合、亜鉛フェライト触媒を安定して生成する効果がある。
本明細書の一実施形態によれば、前記塩基性水溶液は、水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、及びアンモニア水からなる群から選択された1種以上であってもよい。好ましくは、前記塩基性水溶液は、アンモニア水であってもよい。この場合、沈澱手順を異ならせて合成する亜鉛フェライト触媒の製造過程において、沈澱が容易であり、触媒粒子の形成に優れるようにするという効果がある。
本明細書の一実施形態によれば、前記塩基性水溶液の濃度は、5重量%から20重量%であってもよい。好ましくは、5重量%から10重量%であってもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記第2沈殿物をろ過するステップは、当該技術分野における通常使用されるろ過方法であれば、特に制限されない。例えば、減圧ろ過であってもよい。具体的に真空ポンプを使用して減圧をかけてろ過させる方法であってもよいし、この場合、洗浄及び水分を触媒と分離させる効果がある。
本明細書の一実施形態によれば、前記第2沈殿物を乾燥するステップは、当該技術分野における通常使用される乾燥方法であれば、特に制限されない。例えば、乾燥器を用いてもよいし、オーブンを用いてもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記第2沈殿物を乾燥するステップは、70℃から100℃のオーブンで乾燥することができる。好ましくは、80℃から100℃のオーブンで乾燥することができる。
本明細書の一実施形態によれば、前記第2沈殿物を焼成するステップは、80℃で1℃/minの速度で昇温し、600℃から800℃で5時間から10時間維持するものであってもよい。前記焼成するステップは、具体的に600℃から700℃、さらに具体的には、600℃から650℃で焼成できる。前記焼成するステップは、具体的に5時間から8時間、さらに具体的には、5時間から6時間焼成できる。
前記温度範囲に応じて触媒のZnFe構造の結晶大きさが制御され、温度が上昇することによって結晶大きさが大きくなる傾向を見せる。本出願の脱水素化反応で酸素の吸着及び脱着が非常に重要であり、結晶性の高いほど脱着が上手く行われず、反応性が減少することがある。例として、常用のZnFeの場合、非常に大きい結晶性を示すが、本反応では活性が非常に低い。このような理由で、適切な結晶性を有する触媒を製造することが非常に重要であり、これは焼成温度が核心であると言える。
前記時間範囲も、温度と同様の傾向性があると一般に知られているが、温度を上げるよりは効果が少ないことがあり、時間をあまりにも長く維持すると、後で商用化段階で数トンの触媒を生産する時に、生産時間があまりにも多く必要となる要素になるため、一般にラブでは焼成時間を6時間内外に調節している。
したがって、本出願の一実施形態の第2沈殿物を焼成するステップは、80℃で1℃/minの速度で昇温し、600℃から800℃で5時間から10時間維持することによって、亜鉛フェライト触媒の結晶大きさを制御することができる。前記温度及び時間範囲を逸脱する場合には、例え、温度があまりにも600℃未満の場合には、結晶の形成が弱くなり、構造的に安全性に劣ることがある。逆に温度が800℃を超過する場合には、結晶性が非常に高く、むしろ活性の低い触媒が製造される。結論として、feedの特性及び反応特性を考慮した適切な結晶性が重要であり、これは第2沈殿物の焼成するステップの温度及び時間で調節することができる。
前記焼成する方法は、当該技術分野における通常使用される熱処理方法であってもよい。
また、本明細書の一実施形態は、前述の亜鉛フェライト触媒の製造方法によって製造される亜鉛フェライト触媒を提供する。
本明細書の一実施形態によれば、前述の亜鉛フェライト触媒の製造方法によって製造された亜鉛フェライト触媒は、フェライト及び亜鉛のモル比(フェライト/亜鉛(Fe/Zn))が1から2.5であるものであってもよい。好ましくは、2から2.5であってもよい。さらに好ましくは、2から2.4であってもよい。フェライト及び亜鉛のモル比が前記範囲の場合、亜鉛フェライト触媒の結晶構造及び活性の増加に役立ち、α−Fe相を一定の範囲で調節することによって、亜鉛フェライト相が優勢に形成され、酸化的脱水素化反応によるブタジエンの選択度及び収率に優れるという効果がある。
本明細書において、フェライト及び亜鉛のモル比(フェライト/亜鉛(Fe/Zn))は、EDS(Energy Dispersive X−ray Spectrometer)特性分析を通じて測定した実際の触媒表面のFe/Znの割合がどの程度分散しているのかが測定された値である。
本明細書のもう一つの実施形態は、フェライト及び亜鉛のモル比(フェライト/亜鉛(Fe/Zn))が1から2.5である亜鉛フェライト触媒を提供する。
本明細書の一実施形態によれば、前記亜鉛フェライト触媒の亜鉛及びフェライトのモル比(Fe/Zn)は1から2.5であってもよいし、好ましくは、2から2.5であってもよい。さらに好ましくは、2から2.4であってもよい。フェライト及び亜鉛のモル比が前記範囲を満たす場合、α−Fe相を一定の範囲で調節することによって、亜鉛フェライト相が優勢に形成され、酸化的脱水素化反応によるブタジエンの選択度及び収率に優れるという効果がある。
また、本明細書の一実施形態は、前述の亜鉛フェライト触媒を準備するステップ;及び前記亜鉛フェライト触媒をブテンの酸化的脱水素化反応に使用してブタジエンを製造するステップを含むブタジエンの製造方法を提供する。
本明細書の一実施形態によれば、前記ブタジエンを製造するステップは、C4留分、スチーム(steam)、酸素(O)及び窒素(N)を含む原料を400℃から600℃の反応温度、0.1barから10barの圧力条件で、GHSV(Gas Hourly Space Velocity)200h−1から400h−1の条件で反応させるものであってもよい。
前記C4留分は、ナフサクラッキングで生産されたC4混合物から有用な化合物を分離し、残るC4ラフィネート−1,2,3を意味するものであってもよいし、エチレンダイマリゼーション(dimerization)を通じて得られるC4類を意味するものであってもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記C4留分は、n−ブタン(n−butane)、トランス−2−ブテン(trans−2−butene)、シス−2−ブテン(cis−2−butene)、及び1−ブテン(1−butene)からなる群から選択される1または2以上の混合物であってもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記スチーム(steam)または窒素(N)は、酸化的脱水素化反応において、反応物の爆発の危険を減らすと同時に、触媒のコーキング(coking)の防止及び反応熱の除去などの目的として投入される希釈気体である。
本明細書の一実施形態によれば、前記酸素(O)は、酸化剤(oxidant)としてC4留分と反応して脱水素化反応を起こす。
本明細書の一実施形態によれば、酸化的脱水素化反応は、下記反応式1または反応式2によって製造できる。
[反応式1]
+1/2O→C+H
[反応式2]
10+O→C+2H
前記酸化的脱水素化反応で、ブタンまたはブテンの水素が除去されることによってブタジエン(butadiene)が製造される。一方、前記酸化的脱水素化反応は、前記反応式1または2のような主反応の外に、一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO)などを含む副反応の生成物が生成されることがある。前記副反応の生成物は、工程内で持続的な蓄積が発生しないように分離され、系外部に排出される工程を含んでもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記ブタジエンの製造方法において、ブテンの切替率は72%以上であってもよいし、好ましくは、72.5%以上であってもよいし、さらに好ましくは、79%以上であってもよい。
本明細書の一実施形態によれば、前記ブタジエンの製造方法において、ブタジエンの選択度は85%以上であってもよいし、好ましくは、85.8%以上であってもよいし、さらに好ましくは、87%以上であってもよい。
図1は、本明細書の一実施形態に係る亜鉛フェライト触媒の製造方法を実施するための例示的な工程図である。
図1によれば、亜鉛フェライト触媒の共浸法で、亜鉛前駆体とフェライト前駆体の沈澱手順を調節して亜鉛フェライト触媒を合成することができる。特に、亜鉛前駆体をフェライト前駆体より先に沈殿して合成する場合において、既存の亜鉛前駆体とフェライト前駆体とを同時に溶解させて共浸する方法と異なり、α−Fe相が減少して触媒の活性が増加する。
前記のように、本明細書の一実施形態によれば、ブテンの酸化的脱水素化反応の触媒として有利な亜鉛フェライト触媒の製造工程の際に、亜鉛前駆体とフェライト前駆体の沈澱手順を異ならせて合成する場合、ブテンの切替率及びブタジエンの選択度を増加させ、究極的に高い収率のブタジエンを製造することができる。
以下、本明細書を具体的に説明するために実施例を挙げて詳細に説明することにする。しかし、本明細書に係る実施例等は様々な他の形態に変形することができ、本明細書の範囲が以下で詳述する実施例等に限定されるものと解釈されない。本明細書の実施例等は、当業界における平均的な知識を有した者に本明細書をより完全に説明するため提供されるものである。
<実施例1>
Fe前駆体として、FeCl・6HO 47.667gを純水(DI water)710.2gに溶かし、Fe前駆体溶液を準備した。Zn前駆体として、ZnCl 2.019gを純水(DI water)125.3gに溶かし、Zn前駆体溶液を準備した。
Zn前駆体溶液を9重量%のアンモニア水と共に循環機(circulator)を使用して、15℃の純水(DI water)8,500gに同時に落とし、pHを9に調節して沈澱させ、次いで、Fe前駆体溶液を9重量%のアンモニア水と共にZn前駆体溶液が沈澱された純水(DI water)に同時に落として沈澱させた。
形成された触媒合成物は、ろ過(filtering)過程を経た後、90℃のオーブンで乾燥し、air雰囲気(1L/min)で焼成(calcination)を進行して、亜鉛フェライト触媒を得た。焼成は、80℃で1℃/minで昇温し、650℃で6時間維持した。
<実施例2>
Fe前駆体として、FeCl・6HO 1132.219gを純水(DI water)1,700gに溶かし、Fe前駆体溶液を準備した。Zn前駆体として、ZnCl 288.456gを純水(DI water)300gに溶かし、Zn前駆体溶液を準備した。
Zn前駆体溶液を9重量%のアンモニア水と共に循環機(circulator)を使用して、15℃の純水(DI water)2,000gに同時に落とし、pHを7.5に調節して沈澱させ、次いで、Fe前駆体溶液をアンモニア水と共にZn前駆体溶液が沈澱された純水(DI water)に同時に落として沈澱させた。
形成された触媒合成物は、ろ過(filtering)過程を経た後、90℃のオーブンで乾燥し、air雰囲気(1L/min)で焼成(calcination)を進行して、亜鉛フェライト触媒を得た。焼成は、80℃で1℃/minで昇温し、650℃で6時間維持した。
<比較例1>
実施例1において、Fe前駆体溶液をアンモニア水と共に純水(DI water)8,500gに同時に落とし、pHを9に調節して沈澱させ、次いで、Zn前駆体溶液をアンモニア水と共にFe前駆体溶液が沈澱された純水(DI water)に同時に落として沈澱させることを除いては、実施例1と同じ方法で亜鉛フェライト触媒を合成した。
<比較例2>
Fe前駆体として、FeCl・6HO 47.667gと、Zn前駆体として、ZnCl 2.019gを純水(DI water)835.5gに溶かした前駆体溶液と9重量%のアンモニア水とを循環機(circulator)を使用して、15℃の純水(DI water)8,500gに同時に落とし、pHを9に調節して触媒を合成した。
形成された触媒合成物は、ろ過(filtering)過程を経た後、90℃のオーブンで乾燥してair雰囲気(1L/min)で焼成(calcination)を進行して、亜鉛フェライト触媒を得た。焼成は、80℃で1℃/minで昇温し、650℃で6時間維持した。
<比較例3>
Fe前駆体として、FeCl・6H 1132.219gと、Zn前駆体として、ZnCl 288.456gを純水(DI water)2,000gに溶かした前駆体溶液と9重量%のアンモニア水とを循環機(circulator)を使用して、15℃の純水(DI water)2,000gに同時に落とし、pHを7.5に調節して触媒を合成した。
形成された触媒合成物は、ろ過(filtering)過程を経た後、90℃のオーブンで乾燥してair雰囲気(1L/min)で焼成(calcination)を進行して、亜鉛フェライト触媒を得た。焼成は、80℃で1℃/minで昇温し、650℃で6時間維持した。
<比較例4>
比較例3において、pHを8.0に調節することを除いては、比較例3と同じ方法で亜鉛フェライト触媒を合成した。
<比較例5>
比較例3において、pHを8.5に調節することを除いては、比較例3と同じ方法で亜鉛フェライト触媒を合成した。
前記実施例1、比較例1及び2によって製造された亜鉛フェライト触媒に対して、intensityを測定した結果を図3に示した。
前記実施例2、比較例3から5によって製造された亜鉛フェライト触媒に対して、時間による温度変化を測定した結果を図4に示した。
前記実施例2、比較例3から5によって製造された亜鉛フェライト触媒に対して、intensityを測定した結果を図5に示した。
図3によれば、Zn前駆体とFe前駆体とを同時に共浸して合成した比較例2の亜鉛フェライト触媒の場合、α−Fe相(phase)が観察されることが分かる。
また、Fe前駆体を先に投入して、次いで、Zn前駆体を沈澱させて合成した比較例1の亜鉛フェライト触媒の場合、α−Fe相(phase)が従来技術によって製造された比較例2の亜鉛フェライト触媒の場合よりさらに多く検出されることを確認することができる。
一方、図3によれば、Zn前駆体を先に投入して、次いで、Fe前駆体を沈澱させて合成した実施例1の亜鉛フェライト触媒の場合、α−Fe相(phase)が観察されていないことを確認することができる。
図4によれば、15℃で共浸槽の温度を調節すると、共浸液の温度は、初期17℃の温度を示し、共浸が始まると、中和熱によって共浸液の温度が24℃まで徐々に増加する傾向を確認することができる。
前記実施例2の場合、共浸が始まる瞬時に素早く24℃まで到逹した後、徐々に温度が減少して、反応熱の制御が容易である。
図5によれば、濃縮触媒の場合、Zn前駆体とFe前駆体とを同時に共浸して合成した比較例3から5の亜鉛フェライト触媒の場合、pH7.5である比較例3で最も低いα−Fe相(phase)を示し、EDS結果、2.47の水準が観察されることを確認することができる。
一方、図5によれば、Zn前駆体を先に投入して、次いで、Fe前駆体を沈澱させて合成した実施例2の亜鉛フェライト触媒の場合、比較例3より低いα−Fe相(phase)を示し、EDS結果、2.33の水準が観察されることを確認することができる。
結果として、実施例1及び2と、比較例1から5によれば、亜鉛フェライト触媒の濃縮を進行するにつれて、α−Fe相(phase)が上昇することが分かるが、この場合、実施例2のように、Zn前駆体を先に投入して沈澱させる方式が、触媒の結晶構造及びα−Fe相(phase)を調節して、触媒の活性の増加に役立つことを確認することができる。
<実験例1>
400℃、GHSV=250h−1、OBR=1、SBR=5、NBR=4の条件下で、実施例1で製造した亜鉛フェライト触媒を用いて酸化的脱水素化反応で1,3−ブタジエンを製造した。
<実験例2>
実験例1において、440℃であることを除いては、実験例1と同じ方法で1,3−ブタジエンを製造した。
<比較例6>
400℃、GHSV=250h−1、OBR=1、SBR=5、NBR=4の条件下で、比較例1で製造した亜鉛フェライト触媒を用いて酸化的脱水素化反応で1,3−ブタジエンを製造した。
<比較例7>
比較例6において、440℃であることを除いては、比較例6と同じ方法で1,3−ブタジエンを製造した。
<比較例8>
400℃、GHSV=250h−1、OBR=1、SBR=5、NBR=4の条件下で、比較例2で製造した亜鉛フェライト触媒を用いて酸化的脱水素化反応で1,3−ブタジエンを製造した。
<比較例9>
比較例8において、440℃であることを除いては、比較例8と同じ方法で1,3−ブタジエンを製造した。
(OBR=Oxygen/total 2−butene ratio
SBR=Steam/total 2−butene ratio
NBR=Nitrogen/total 2−butene ratio)
前記実験例1及び2、比較例6から9において、Fe/ZnをEDSで分析した結果、ブテンの切替率及びブタジエンの選択度をGC装備を用いて計算した結果を、下記表1に示した。
Figure 0006834105
(Fe/Zn:Estimated From EDS)
前記表1によれば、実験例1及び2のように、Zn前駆体をFe前駆体より先に投入して合成した実施例1の亜鉛フェライト触媒の場合、Fe/Znの割合が2.39の水準であり、従来技術で合成した比較例8及び9の亜鉛フェライト触媒のFe/Znの割合である2.66より低く合成されることを確認することができた。
実験例1及び2と比較例6及び7とを比較すると、Zn前駆体を先に投入して、次いで、Fe前駆体を沈澱させて合成した実験例1及び2の場合、Fe前駆体を先に投入して、次いで、Zn前駆体を沈澱させて合成した比較例6及び7の場合と対比して、400℃及び440℃の反応条件でいずれも、ブテンの切替率及びブタジエンの選択度に優れることを確認することができた。
また、実験例1及び2と比較例8及び9を比較すると、Zn前駆体を先に投入して、次いで、Fe前駆体を沈澱させて合成した実験例1及び2の場合、Zn前駆体とFe前駆体とを同時に共浸して合成した比較例8及び9の場合と対比して、400℃及び440℃の反応条件でいずれも、ブテンの切替率及びブタジエンの選択度に優れることを確認することができた。
これは、図3で確認したように、Zn前駆体を先に投入して、次いで、Fe前駆体を沈澱させて合成した実施例1の亜鉛フェライト触媒の場合、α−Fe相(phase)が観察されていないためであることを確認することができた。
α−Fe相(phase)は、ブテンの酸化的脱水素化反応において、低いブタジエンの選択度を示すが、Zn前駆体とFe前駆体とを同時に共浸して合成した比較例2の亜鉛フェライト触媒と、Fe前駆体を先に投入して、次いで、Zn前駆体を沈澱させて合成した比較例1の亜鉛フェライト触媒の場合、α−Fe相(phase)が観察されているので、これによって、ブテンの切替率及びブタジエンの選択度が、本発明に係る実施例1の亜鉛フェライト触媒と対比して低い数値を有し、これは触媒の活性が減少することを意味する。
結論として、共浸法を通じる亜鉛フェライト触媒の製造工程において、Fe前駆体よりZn前駆体を先に投入して沈澱させる方式が、触媒の結晶構造及び活性の増加に役立つことを確認することができた。
<実験例3>
実施例2で製造した亜鉛フェライト触媒に対して、XRD(X−Ray Diffraction)分析法を用いて、ZnFe及びα−Feの重量、Fe/Znの割合を測定した結果を、下記表2に示した。
<比較例10〜12>
比較例3から5で製造したそれぞれの亜鉛フェライト触媒に対して、XRD(X−Ray Diffraction)分析法を用いて、ZnFe及びα−Feの重量、Fe/Znの割合を測定した結果を、下記表2に示した。
Figure 0006834105
前記表2によれば、実験例3のように、Zn前駆体をFe前駆体より先に投入して合成した実施例2の亜鉛フェライト触媒の場合、Fe/Znの割合が2.33の水準であり、比較例10の亜鉛フェライト触媒のFe/Znの割合である2.47より低く合成されることを確認することができた。
また、XRD分析法によって測定されたZnFe及びα−Feの重量の場合、実験例3の場合、α−Feの重量が4.28wt%で最も低く検出されることを確認することができた。
結論として、共浸法を通じる亜鉛フェライト触媒の製造工程において、Fe前駆体よりZn前駆体を先に投入して沈澱させる方式が、濃縮触媒を合成する時において、α−Fe相(phase)を制御するのに役立つということを確認することができた。
以上で、本発明の好ましい実施例について説明していたが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明の範囲の中で様々に変形して実施することが可能であり、これもまた発明の範疇に属する。

Claims (9)

  1. 亜鉛前駆体の溶液を準備するステップ;
    フェライト前駆体の溶液を準備するステップ;
    前記亜鉛前駆体の溶液を塩基性水溶液と接触させて第1沈殿物を得るステップ;
    前記フェライト前駆体の溶液を第1沈殿物に添加して第2沈殿物を得るステップ;及び
    前記第2沈殿物をろ過した後、乾燥して焼成するステップ
    を含み、
    前記第2沈殿物を焼成するステップは、
    80℃から1℃/minの速度で昇温し、
    600℃から800℃で5時間から10時間維持する
    亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  2. 前記亜鉛前駆体の溶液を準備するステップは、亜鉛前駆体を純水(DI water)に、純水100重量部基準で、0.1重量部から99重量部溶解させる
    請求項1に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  3. 前記フェライト前駆体の溶液を準備するステップは、フェライト前駆体を純水(DI water)に、純水100重量部基準で、1重量部から80重量部溶解させる
    請求項1または2に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  4. 前記亜鉛前駆体及び前記フェライト前駆体は、それぞれ独立して硝酸塩(nitrate)、アンモニウム塩(ammonium salt)、硫酸塩(sulfate)、及び塩化物(chloride)からなる群から選択される1種以上またはこれらの水化物である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  5. 前記亜鉛前駆体は、亜鉛クロライド(ZnCl)である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  6. 前記フェライト前駆体は、フェリッククロライドハイドレート(FeCl・6HO)である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  7. 前記塩基性水溶液のpHは、7から10である
    請求項1から6のいずれか1項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  8. 前記塩基性水溶液は、水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、及びアンモニア水からなる群から選択された1種以上である
    請求項1から7のいずれか1項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の亜鉛フェライト触媒の製造方法で亜鉛フェライト触媒を準備するステップ;及び
    前記亜鉛フェライト触媒をブテンの酸化的脱水素化反応に使用してブタジエンを製造するステップ
    を含む
    ブタジエンの製造方法。
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