JP6833482B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6833482B2
JP6833482B2 JP2016234193A JP2016234193A JP6833482B2 JP 6833482 B2 JP6833482 B2 JP 6833482B2 JP 2016234193 A JP2016234193 A JP 2016234193A JP 2016234193 A JP2016234193 A JP 2016234193A JP 6833482 B2 JP6833482 B2 JP 6833482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing roller
roller
developing
image forming
life
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016234193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018091961A (ja
Inventor
威裕 小島
威裕 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016234193A priority Critical patent/JP6833482B2/ja
Priority to PCT/JP2017/043895 priority patent/WO2018101486A1/ja
Publication of JP2018091961A publication Critical patent/JP2018091961A/ja
Priority to US16/424,781 priority patent/US10606200B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6833482B2 publication Critical patent/JP6833482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5004Power supply control, e.g. power-saving mode, automatic power turn-off
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/10Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
    • G03G15/104Preparing, mixing, transporting or dispensing developer
    • G03G15/105Detection or control means for the toner concentration
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5016User-machine interface; Display panels; Control console
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/06Developing structures, details
    • G03G2215/0634Developing device
    • G03G2215/0658Liquid developer devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、像担持体に形成された静電潜像をトナーとキャリア液を含む液体現像剤を用いて現像する現像装置を有する画像形成装置に関する。
感光体などの潜像担持体上に形成された静電潜像を荷電した粒子(トナー)によって現像し、画像を形成する電子写真法が普及している。この種の電子写真法としては、例えば、粉体のトナーを直接用いる乾式現像法と、トナーを液体中に分散させた液体現像剤を用いる湿式現像法(液体現像システム)と、がある。このうち液体現像システムは、トナーを媒体(キャリア)液中に分散させるため、サブミクロンオーダーの粒径の粒子を制御して画像形成を行うことが可能となり、高画質及び高精細化の点で有望な現像法である。
また、液体現像剤は、乾式現像剤に比べて、例えばトナーが飛散しないなど、ハンドリングが有利なため、より高速での画像形成が可能である。よって、液体現像システムは、軽印刷やグラフィックアーツなど、長期間に渡って高画質を要求されるプロフェッショナル向け画像形成装置にしばしば用いられる。そのため、画像形成に寄与する各機能性部品の状態を適切に保つとともに、要求性能から外れた場合には適宜性能を満たすものに置き換えることが求められる。
液体現像システムにおいて、潜像担持体(以下、感光ドラムという)上に描かれた静電潜像をトナーで可視化する現像プロセスは、トナー像を形成する最上流過程である。よって、トナーを感光ドラム上に搬送する役割を果たす現像剤担持体(以下、現像ローラという)の性能を適切に保つこと、即ち寿命の範囲内で使用することは、感光ドラム上のトナー像を高画質に保つために極めて重要である。
液体現像システムで用いられる現像ローラは、通常、金属性の軸を芯として、その周囲に導電率が調整されたポリマーやゴム材料製等の弾性体の表層が設けられて形成されている。現像ローラは、表面性等の機械特性と導電性等の電気特性との劣化により寿命を迎えるが、その長寿命化に対しては、その機械特性の劣化を低減する方が電気特性の劣化を低減するよりも比較的容易である。
機械特性の劣化の一例としては、以下のようなものがある。例えば、現像ローラの表面に現像剤を担持させるために表面に凹凸のある塗布ローラが用いられる場合があるが、塗布ローラが現像ローラに直接接触すると現像ローラの表面が傷んでしまう虞があり、機械特性の劣化を招いてしまう。このような機械特性の劣化を低減するために、例えば、塗布ローラの表面に塗布された液体現像剤を、中間ローラを介して現像ローラの表面に塗布する画像形成装置が開発されている(特許文献1、特許文献2参照)。この画像形成装置によれば、塗布ローラと現像ローラとの間に中間ローラを設けることで、現像ローラの表面における塗布ローラの凹凸による機械的な摩耗や損傷が低減され、現像ローラの長寿命化を図ることができる。
一方、現像ローラの電気特性としては、通常、表層を構成する弾性体ポリマーにイオン導電剤を分散混入することにより、その体積抵抗率を最適化してある。現像ローラの使用前には表層においてイオン導電剤は均一に分散されているが、画像形成動作時には現像ローラとその周辺に配置された感光ドラム等とには異なる電圧が印加されるため、イオン導電剤の分散は徐々に偏りを生じてしまう。よって、現像ローラの表層の体積抵抗率は、使用に伴って上昇していく。現像ローラの表層の体積抵抗率が上昇していくにつれ、現像ローラと感光ドラム等とのギャップにおいて現像ローラの表層にかかる分担電圧が増加するため、現像剤に印加される電圧が所望の値に比べて小さくなる。したがって、現像剤に印加される電圧が画像形成のために不足する程度まで現像ローラの表層の体積抵抗率が増加した場合に、現像ローラは寿命を迎えたものとする。イオン導電剤の偏りを抑制することは困難であるため、現像ローラの表層の電気特性、即ち導電性が寿命の律速となる。このため、液体現像システムを用いた画像形成装置において、現像ローラの交換タイミング、即ち寿命は、その使用頻度である画像形成枚数に応じて規定される場合がある。
特開2002−287513号公報 特開2003−156938号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2の画像形成装置では、現像ローラによる画像形成枚数に応じて、その現像ローラの交換タイミングを規定している。ここで、律速となる現像ローラの表層の導電性は、現像ローラの画像形成枚数以外にも画像比率等の使用法の影響を受ける他、現像ローラの個体差もあるので、単なる画像形成枚数だけでは現像ローラの実際の寿命を高精度には判断できない。このため、単に画像形成枚数に応じて現像ローラの寿命を規定するためには、現像ローラの寿命に影響する他の要因があることを考慮して、寿命となる画像形成枚数を少なめに設定する必要がある。これにより、現像ローラが実際には寿命を迎えていないにも関わらず交換する場合が発生し、交換頻度が必要以上に多くなってしまい、画像形成装置のランニングコストを引き上げたり、交換作業の増加により生産性の低下を招いてしまう虞がある。
本発明は、像担持体に形成された静電潜像をトナーとキャリア液を含む液体現像剤を用いて現像する現像装置を有する画像形成装置において、現像ローラの寿命に関する情報を適切なタイミングで表示することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーとキャリア液を含む液体現像剤を担持搬送し、且つ、表層に弾性層が形成された導電性の現像ローラと、前記現像ローラに供給する液体現像剤を収容する現像容器と、前記現像ローラの回転方向に関して、前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも下流、且つ、前記現像位置よりも上流に配置された前記現像ローラと接触する導電性ローラと、前記現像ローラの回転方向に関して、前記供給位置よりも下流、且つ、前記現像ローラと前記導電性ローラが接触する接触位置よりも上流に配置され、且つ、前記現像ローラと所定のギャップを介して対向して配置された電極と、画像形成時に、前記現像ローラと前記電極が対向する対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記電極から前記現像ローラに向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記導電性ローラから前記現像ローラに向かう電界が形成されるよう、前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加部と、前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知する電流検知部と、表示部と、前記画像形成装置の電源がオフ状態からオン状態になった場合、前記対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記電極に向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において所定の電界が形成されるよう、前記バイアス印加部により前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加し、前記接触位置に前記キャリア液のみが在る状態、且つ、前記接触位置において前記所定の電界が形成された状態で、前記電流検知部により前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知し、前記電流検知部による検知結果に基づいて、前記現像ローラの寿命に関する情報を前記表示部に表示するモードを実行可能な制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他態様に係る画像形成装置は、画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーとキャリア液を含む液体現像剤を担持搬送し、且つ、表層に弾性層が形成された導電性の現像ローラと、前記現像ローラに供給する液体現像剤を収容する現像容器と、前記現像ローラの回転方向に関して、前記現像位置よりも下流、且つ、前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも上流に配置された前記現像ローラと接触する導電性ローラと、前記現像ローラの回転方向に関して、前記供給位置よりも下流、且つ、前記現像位置よりも上流に配置され、且つ、前記現像ローラと所定のギャップを介して対向して配置された電極と、画像形成時に、前記現像ローラと前記電極が対向する対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記電極から前記現像ローラに向かう電界が形成され、且つ、前記現像ローラと前記導電性ローラが接触する接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記導電性ローラに向かう電界が形成されるよう、前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加部と、前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知する電流検知部と、表示部と、前記画像形成装置の電源がオフ状態からオン状態になった場合、前記対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記電極に向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において所定の電界が形成されるよう、前記バイアス印加部により前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加し、前記接触位置に前記キャリア液のみが在る状態、且つ、前記接触位置において前記所定の電界が形成された状態で、前記電流検知部により前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知し、前記電流検知部による検知結果に基づいて、前記現像ローラの寿命に関する情報を前記表示部に表示するモードを実行可能な制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、像担持体に形成された静電潜像をトナーとキャリア液を含む液体現像剤を用いて現像する現像装置を有する画像形成装置において、現像ローラの寿命に関する情報を適切なタイミングで表示することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略の断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットを示す概略の断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図を示す概略の説明図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の現像ローラと絞りローラとのニップ部を示す概略の拡大図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置における画像形成枚数と現像ローラの表層の抵抗値との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像形成装置における寿命検知モードの処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置における液体現像剤のトナー濃度と抵抗値の逆数との関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る画像形成装置における寿命検知モードの処理手順を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の画像形成装置1は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて形成されるトナー画像を記録材に形成する電子写真方式のデジタルプリンタである。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置1に限られず、他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成部2と、制御部70の他、不図示のシート給送部と、シート搬送部と、シート排出部とを備えている。また、画像形成装置1の装置本体の前側上面には、例えば、液晶パネルからなる表示装置(出力手段)3が設けられている(図3参照)。画像形成装置1は、不図示の原稿読取装置、パーソナルコンピュータ等のホスト機器、あるいはデジタルカメラやスマートフォン等の外部機器からの画像信号に応じて、4色フルカラー画像を記録材に形成することができる。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
画像形成部2は、画像形成ユニット10y,10m,10c,10kと、レーザ露光装置11y,11m,11c,11kと、中間転写ユニット50と、二次転写ユニット60と、不図示の定着部とを備えている。尚、本実施形態の画像形成装置1は、フルカラーに対応するものであり、画像形成ユニット10y,10m,10c,10kは、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示すが、図2及び明細書中では色の識別子を付さずに符号のみで説明する場合もある。
画像形成ユニット10は、トナー像を担持して移動する感光ドラム(像担持体)20y,20m,20c,20kと、帯電器21y,21m,21c,21kと、現像装置30y,30m,30c,30kと、を有している。また、画像形成ユニット10は、現像剤ミキサ39y,39m,39c,39kと、ドラムクリーナ40y,40m,40c,40kと、を有している。これらは、画像形成ユニット10と同様に、いずれもイエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では、4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示す。画像形成ユニット10は、プロセスカートリッジとして一体にユニット化されて、画像形成装置1の装置本体に対して着脱可能に構成されている。
感光ドラム20は、円筒状の基材とその外周面に形成された有機感光体又はアモルファスシリコン感光体等で構成される感光層を有するドラム状の電子写真感光体であり、不図示のドラムモータによって中心軸を中心に図中のR1方向に回転される。本実施形態では、感光ドラム20の感光層としてアモルファスシリコンが用いられている。感光ドラム20の幅は、後述する現像ローラ31(図2参照)の幅より広くされている。感光ドラム20は、画像形成する際に画像情報に基づいて形成された静電像を担持して周回移動する。感光ドラム20は、液体現像剤を用いて形成されるトナー像を担持して移動可能である。
帯電器21は、感光ドラム20の中心軸に対して略平行に配置され、帯電バイアスにより感光ドラム20の表面を負帯電性のトナーと同極性の負の電位(暗部電位)に一様均一に帯電させる。また、帯電器21としては、コロナ帯電器を使用している。但し、帯電器21としては、コロナ帯電器には限られず、帯電ローラ等を適用してもよい。
レーザ露光装置11は、帯電器21よりもR1方向下流側で暗部電位に帯電された感光ドラム20の表面をレーザ光の照射により露光して、露光部において明部電位にまで電位降下を起こし、感光ドラム20の表面上に静電潜像を形成する。本実施形態では、レーザ露光装置11は原稿の画像信号に応じて変調されたレーザ光を照射し、不図示のポリゴンミラーやf−θレンズ等を介して感光ドラム20の表面上に投射する。
現像装置30は、感光ドラム20上に形成された潜像を、液体トナーを用いて現像するための装置である。現像装置30の詳細については、後述する。現像剤ミキサ39は、現像装置30に液体現像剤を供給するものであり、現像ローラ31に供給される液体現像剤のトナー濃度を検知可能な現像剤濃度センサ(トナー濃度検知手段)39a(図2参照)を有している。現像剤濃度センサ39aは、例えば光透過を利用したセンサであり、現像剤ミキサ39から供給する液体現像剤に対するトナーの重量パーセント濃度(T/D)[wt%]を算出するために使用される。
ドラムクリーナ40は、後述する一次転写部よりもR1方向下流側に配置され、クリーニングブレード41(図2参照)を有している。クリーニングブレード41は、不図示の加圧手段によって所定の角度及び圧力で感光ドラム20に当接しており、感光ドラム20上に残留した液体現像剤はクリーニングブレード41に掻き取られ、次のプロセスに備える。
中間転写ユニット50は、駆動ローラ51や従動ローラ52、一次転写ローラ53y,53m,53c,53k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられ、トナー像を担持するエンドレスベルトの中間転写ベルト54とを備えている。一次転写ローラ53y,53m,53c,53kは、感光ドラム20y,20m,20c,20kにそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト54に当接し、感光ドラム20のトナー像を別の像担持体である中間転写ベルト54に一次転写する。
中間転写ベルト54は、感光ドラム20に当接して感光ドラム20との間で一次転写部を形成し、一次転写バイアスが印加されることにより、感光ドラム20に形成されたトナー像を一次転写部で一次転写する。中間転写ベルト54に一次転写ローラ53によって正極性の一次転写バイアスを印加することにより、感光ドラム20上のそれぞれの負極性を持つトナー像が順次、中間転写ベルト54に多重転写される。
二次転写ユニット60は、二次転写内ローラ61と、二次転写外ローラ62と、外ローラブレード63、クリーニング液回収部64とを有している。二次転写外ローラ62に正極性の二次転写バイアスを印加することによって、中間転写ベルト54に形成されたフルカラーのトナー像をシートSに転写する。二次転写外ローラ62は、中間転写ベルト54に当接して中間転写ベルト54との間で二次転写部を形成し、二次転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト54に一次転写されたトナー像を二次転写ユニット60でシートSに二次転写する。
不図示の定着部は、定着ローラ及び加圧ローラを備え、定着ローラと加圧ローラとの間をシートSが挟持され搬送されることにより、シートSに転写されたトナー像は加熱及び加圧されてシートSに定着される。
次に、本実施形態における現像装置30の構成について、図2を用いて詳細に説明する。現像装置30は、液体現像剤を担持して感光ドラム20へと搬送する現像ローラ31と、現像液槽32と、製膜電極33と、絞りローラ(導電部材)34と、清掃ローラ35と、を有している。
現像ローラ31は、直径45mm円筒状の部材であり、中心軸31aを中心にして回転方向R2に回転する。現像ローラ31は、ステンレス等の金属製の内芯である中心軸31aの外周部に、厚さ5mmの導電性ポリマー等による弾性体の表層31bを備えたものである。現像ローラ31は、感光ドラム20との間でニップ部を形成するように対向して配置され、当該ニップ部では現像ニップ部が形成される。本実施形態では、現像ローラ31の表層31bは導電性ウレタンゴム製であり、初期状態では現像ローラ31の表層31bの内部にはイオン導電剤が均一に分散され、体積抵抗率が調整されている。尚、本実施形態で用いる現像ローラ31の体積抵抗率は、ばらつきも含めて5×10〜5×10Ω・cmである。即ち、現像ローラ31は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を担持して回転可能であり、導電剤を含む。尚、現像ローラ31には、電圧を印加可能な現像ローラ電源73(図3参照)が接続されている。
この現像ローラ31の表層31bの材質としては、例えば、以下のような材質が適用される。まず、EPDM、ウレタン、シリコン、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム等から、適宜な樹脂を選択する。そして、この選択した樹脂に、電気抵抗調整材料として導電性微粒子、例えばカーボン、酸化チタンのいずれか一つ、もしくは複数を用いて分散混合して得られた分散型抵抗調整樹脂をベースにしたものが適切である。あるいは、上述のように選択した樹脂に、イオン性導電材料、例えば過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム、塩化ナトリウム等の無機イオン性導電剤などのいずれか一つ、もしくは複数を用いて得られた電気的抵抗調整樹脂をベースにしたものが適切である。また、弾性を得るための発泡・混合工程として発泡剤を用いる場合には、シリコン系界面活性剤(例えば、ポリジアルシロキサン、ポリシロキサン・ポリアルキレノキシドブロック共重合体)が適切である。
現像液槽32は、現像ローラ31を中心にして感光ドラム20の略反対側に配置されており、感光ドラム20上に形成された潜像を現像するための液体現像剤を収容する。本実施形態で用いる液体現像剤は、ポリエステル系の樹脂中へ顔料等の着色料を分散させた平均粒径0.8μmの粒子を、イソパラフィン系の有機溶媒等の液体キャリア中に分散剤やトナー帯電制御剤、帯電指向剤とともに添加して生成されている。また、ここでの液体現像剤では、トナー粒子の濃度を約7wt%としている。尚、本実施形態では、トナー粒子の表面が負極性に一定量帯電している。
製膜電極33は、現像液槽32に貯留された液体現像剤に接触すると共に、現像ローラ31に隙間を空けて近接して対向して配置されている。製膜電極33と現像ローラ31との間には液体現像剤が入り込み、現像ローラ31上に液体現像剤を製膜すると共に、現像ローラ31との間で電位差が設定されることにより、現像ローラ31の表面上の液体現像剤のトナー濃度を調整可能である。本実施形態においては、製膜電極33の通過後のトナー濃度が12.5±2.5wt%となるように、製膜電極33及び現像ローラ31の間の電位差を調整する。
絞りローラ34は、製膜電極33の回転方向R2下流側に配置され、現像ローラ31に対して少なくともキャリア液を介して接触して配置されている。絞りローラ34は、現像ローラ31に製膜された液体現像剤に含まれるトナー粒子を電圧の印加により現像ローラ31側に寄せると共に、余分なキャリア液を絞って回収することで、現像ローラ31に担持された液体現像剤の濃度を調整可能である。絞りローラ34は、金属からなる直径40mmの円筒形の部材であり、本実施形態ではステンレス鋼で作製されたローラを用いる。絞りローラ34は、現像ローラ31と長手略300mmに亘って圧力が一定(本実施形態では略80kPa)となるように当接され、中心軸を中心に矢印方向に回転する。尚、絞りローラ34には、電圧を印加可能な絞りローラ電源74(図3参照)が接続されている。
現像液槽32で汲み上げられ製膜電極33を通過した液体現像剤は、現像剤濃度によらず一定量現像ローラ31に担持される。そのため、絞りローラ34と現像ローラ31との当接部に規定速度で搬送された液体現像剤は、ギャップ略6μm、幅略5mmのニップ部31nを安定的に形成する。液体現像剤は、絞りローラ34及び現像ローラ31のニップ部31nの開放側において、各ローラ34,31に付着して分離する。後述するように、トナーが現像ローラ31側に寄る動作をするように、規定の電位差が両ローラ34,31間に設定されている。このため、ローラ34,31間を通過後の現像ローラ31の表面の液体現像剤中のトナー濃度は、通過前に比べて2倍程度、即ち25.0±5.0wt%となる。
清掃ローラ35は、現像ローラ31と感光ドラム20との現像ニップ部の回転方向R2の下流側で、現像ローラ31に当接して配置されている。清掃ローラ35は、金属等からなるローラであり、現像ローラ31の表面に当接して現像ローラ31の表面上に残存する液体現像剤を除去する。
図3に示すように、制御部70はコンピュータにより構成され、例えばCPU71と、メモリ72と、外部と信号を入出力する不図示の入出力回路とを備えている。メモリ72は、各部を制御するプログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMとを含んでいる。CPU71は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPU71は、入出力回路を介して、画像形成部2等、画像形成装置1の各部に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御する。メモリ72のROMには、シートSに画像を形成するための画像形成制御シーケンス等が記憶される。また、表示装置3は、例えば操作部と組み合わされた液晶パネルであり、CPU71に接続され、現像ローラ31の寿命に関する情報を表示により表示可能(出力可能)である。ここでの寿命に関する情報は、例えば、現像ローラ31の交換時期が近付いてきた旨の表示や、交換時期に達した旨の表示等、交換を促す旨の表示である。
また、現像ローラ31には現像ローラ電源(電位差発生手段)73が接続され、絞りローラ34には絞りローラ電源(電位差発生手段)74が接続されている。これらの電源73,74はCPU71に接続されており、CPU71により制御され、現像ローラ31と絞りローラ34との間に電位差を発生可能である。また、現像ローラ31と絞りローラ34との間には、これら現像ローラ31と絞りローラ34との間に通電する電流を検知する電流検知センサ(電流検知手段)75が設けられている。この電流検知センサ75で検知された信号は、A/Dコンバータ76を介してCPU71に入力される。また、現像剤ミキサ39の現像剤濃度センサ39aで検知された信号は、A/Dコンバータ77を介してCPU71に入力される。
制御部70は、各電源73,74を制御可能であり、各電源73,74により現像ローラ31と絞りローラ34との間に所定の電位差を発生させた際に、電流検知センサ75による検知結果に基づいて、表示装置3から寿命に関する情報を出力する。本実施形態では、制御部70は、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間にキャリア液を供給する。制御部70は、非画像形成時に、各電源73,74により現像ローラ31と絞りローラ34との間に所定の電位差を発生させた際に、電流検知センサ75による検知結果に基づいて、表示装置3から寿命に関する情報を出力する寿命検知モードを実行可能である。
ここで、本明細書中で、画像形成時とは、画像形成装置1に備えられたスキャナやパーソナルコンピュータなどの外部端末から入力された画像情報に基づいて、感光ドラム20にトナー像を形成しているときである。また、非画像形成時とは、画像形成時以外のときであり、例えば、電源投入後の画像形成ジョブの実行前や実行後、画像形成ジョブ中の前回転時、紙間、後回転時等である。尚、画像形成ジョブとは、プリント命令信号(画像形成指令信号)に基づいて行う次のような一連の動作のことである。即ち、画像形成を行うにあたり必要となる予備動作(前回転)を開始してから、画像形成工程を経て、画像形成を終了するにあたり必要となる予備動作(後回転)が完了するまでの一連の動作のことである。紙間とは、連続して画像形成が行われる場合に、シート1枚に対して形成されるトナー像と次のシート1枚に対して形成されるトナー像との間に相当する期間である。
次に、上述した現像装置30を用いた画像形成装置1の動作について、図2及び図3を用いて説明する。現像ローラ31には、現像ローラ電源73により−400Vの電圧が印加されている。現像液槽32中の液体現像剤のトナー濃度は、現像剤ミキサ39において5wt%前後に調整されており、トナー粒子は負の電荷を有している。現像ローラ31の表面には、現像液槽32から製膜電極33を通過する際に液体現像剤が担持される。このとき、製膜電極33には−550〜−600Vの電圧が印加されており、現像ローラ31との電位差によりトナー粒子の大半は現像ローラ31の表面に引き付けられる。液体現像剤は、現像ローラ31と製膜電極33との出口近傍において、現像ローラ31の表面に連れ回るものと製膜電極33の背面に流れ落ちるものとに分離される。このとき、現像ローラ31の表面の液体現像剤のトナー濃度は、10〜15wt%である。
現像ローラ31の表面に付着して連れ回る液体現像剤は、絞りローラ34に到達する。絞りローラ34には、絞りローラ電源74により、現像ローラ31の印加電圧より50〜120V高い電圧が印加される。つまり、例えば、現像ローラ31の印加電圧が−400Vであるなら、絞りローラ34の印加電圧は−450〜−520Vとなる。
ここで、現像ローラ31と絞りローラ34とのニップ部31nでのトナーTの動きについて、図4を用いて説明する。現像ローラ31上に担持された液体現像剤Dに含まれるトナーTは、絞りローラ34とのニップ部31nを通過する際、ローラ31,34間に生じた電位差により現像ローラ31側へと移動する。液体現像剤Dが絞りローラ34及び現像ローラ31の間を通過すると、液体現像剤Dは両ローラ34,31に付着して分離する。このとき、現像ローラ31上に担持された液体現像剤のトナー濃度は、20〜30wt%である。一方、絞りローラ34側にはトナーTは殆ど引き付けられず、トナーTの含有量が著しく少ないキャリア液Cが担持されていく。図2に示すように、絞りローラ34に担持されたキャリア液は、絞りローラ34の表面に当接するゴム等で構成される絞りローラブレード34aにより、絞りローラ34の表面から掻き落とされて除去される。現像ローラ31の表面に連れ回る液体現像剤は、感光ドラム20に到達する。
感光ドラム20は、現像ローラ31との現像ニップ部上流で帯電器21のワイヤに約−4.5kV〜−5.5kVを印加することにより、表面が略−800Vに帯電されている。帯電後、レーザ露光装置11により画像部の電位が略0Vとなるように、潜像が形成される。
現像ローラ31と感光ドラム20との間に形成される現像ニップ部では、トナー粒子が以下のように移動する。トナー粒子は、現像ローラ31に印加されているバイアス−400Vと感光ドラム20上の潜像(画像部−100V、非画像部−800V)で形成される電界にしたがい、選択的に感光ドラム20上の画像部へと移動する。これにより、感光ドラム20上にトナー画像が形成される。キャリア液は、電界の影響を受けないため、現像ローラ31と感光ドラム20との現像ニップ部の出口で分離し、現像ローラ31と感光ドラム20との両方に付着する。
感光ドラム20上で現像ニップ部を通過したトナー画像は、中間転写ベルト54とのニップ部に到達し、一次転写が行われる。一次転写ローラ53には、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約+200Vの電圧が印加されており、感光ドラム20上のトナーは、中間転写ベルト54に一次転写され、感光ドラム20にはキャリア液のみが残る。感光ドラム20上に残ったキャリア液は、一次転写部の下流のクリーニングブレード41により掻き取られ、ドラムクリーナ40により回収される。
一次転写部で中間転写ベルト54上に一次転写されたトナー画像は、図1に示すように、二次転写ユニット60へ向かう。二次転写ユニット60において、二次転写外ローラ62には+1000Vの電圧が印加され、二次転写内ローラ61は0Vに保たれており、中間転写ベルト54上のトナー粒子は、シートSに二次転写される。尚、二次転写後に中間転写ベルト54上に残る液体現像剤は、不図示の中間転写ベルト清掃部材により回収される。
本実施形態の画像形成装置1による画像形成処理では、それぞれのトナーの移動プロセスにおける移動効率は略95%以上と極めて高いことが求められる。そのため、画像形成時には、各現像装置30においては、感光ドラム20の手前における現像ローラ31上の液体現像剤中に含まれるトナー量を精度よく安定させることが、シートSに出力される画像の画質安定化のために重要となる。
そこで、本実施形態の画像形成装置1による画像形成処理では、それぞれの現像装置30において、現像ローラ31上のトナー量を安定させるべく表層31bの抵抗値Rgを得るために、以下の手順を実行する。ここでは、絞りローラ34と現像ローラ31との間に一定電圧を印加した際に生じる電流を計測し、その結果と両ローラ34,31間に存在する現像剤の抵抗値Rdとを用いて、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する。以下、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する原理について、詳細に説明する。
図4に示すように、現像ローラ31と絞りローラ34とのニップ部31nにおいて、絞りローラ34と現像ローラ31の中心軸31aとは、金属製で抵抗値は極めて小さい。これに対し、現像ローラ31の表層31bは、体積抵抗率を調整された導電性ポリマーからなり、抵抗成分(抵抗値Rg)を有する。また、現像ローラ31と絞りローラ34との間に存在する液体現像剤Dについては、キャリア液Cにおける抵抗成分(抵抗値Rc)と、トナーTにおける抵抗成分(抵抗値Rt)と、を有する。これに基づき、液体現像剤D及び現像ローラ31の表層31bは、それぞれの抵抗成分を有する等価回路として表すことができる。
ここで、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に、一定の電圧ΔVを印加する場合を考える。図4に示した等価回路においては、両ローラ34,31間に流れる電流Iは、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rg、キャリア液Cによる抵抗値Rc、トナーTによる抵抗値Rtの合計値によって決まる。液体現像剤Dの抵抗値RdをRd=Rc+Rtとすると、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgは、次の数式1を用いて算出することができる。
Rg=(ΔV/I)−Rd (数式1)
数式1より、液体現像剤Dの抵抗値Rdが既知であれば、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に所定の電圧ΔVを印加して両ローラ34,31間に流れる電流Iを検知することで、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出することができる。本実施形態においては、現像ローラ31にトナー濃度0wt%の現像剤(即ち、キャリア液Cのみ)を製膜して、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを測定する。この場合、数式1の抵抗値Rdが抵抗値Rcになるので、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgの計算式は、次の数式2になる。
Rg=(ΔV/I)−Rc (数式2)
本実施形態では、キャリア液Cの抵抗値Rcは事前に計測等により取得しておく。そのため、抵抗値Rcは既知のパラメータとなり、それを用いて数式2から現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出することができる。尚、本実施形態で使用するキャリア液Cの体積抵抗率は、略1×1011Ω・cmであり、本実施形態の系で計測される抵抗値は略1×10Ωである。
次に、本実施形態における現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを測定し、抵抗値Rgに基づいて現像ローラ31の寿命を判断する手順について説明する。前述したように、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率は、イオン導電剤を分散混入することにより最適化してある。本実施形態では、絞りローラ34及び現像ローラ31の間にキャリア液Cのみが存在する場合に計測される抵抗値は、略5×10〜5×10Ωである。現像ローラ31が使用されるにつれて、当初は表層31b中に均一に分散されていたイオン導電剤に偏りが生じ、表層31bの体積抵抗率は上昇していく。
例えば、図5に示すように、一定条件下において測定された現像ローラ31の表層31bの抵抗値は、画像形成枚数の増加に伴って上昇していく。尚、図5中、Rg_iniは、使用前の現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgであり、Rg_lastは、現像ローラ31の寿命と判断される表層31bの抵抗値Rgである。ここでは、第1の現像ローラ311では、画像形成枚数がS01になった際に寿命に達したと判断され、第2の現像ローラ312では、画像形成枚数がS02になった際に寿命に達したと判断される。このように、各現像ローラの寿命を個別に判断することができる。
現像ローラ31の表層の体積抵抗率が増加するにつれて、現像ニップ部、即ち現像ローラ31及び感光ドラム20の間での現像ローラ31の表層31bの分担電圧が大きくなり、現像性の低下を引き起こす。本実施形態では、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率がキャリア液の体積抵抗率の15%に達すると、現像ローラ31は寿命を迎えたと判断し、ユーザに交換を促すようにしている。本実施形態の場合、現像ローラ31の寿命に相当する体積抵抗率は略1.5×1010Ω・cmであり、その際に本実施形態の系で計測される抵抗値は略1.5×10Ωである。
次に、本実施形態による現像ローラ31の寿命検知モード(検知モード)の処理手順を、図6に示すフローチャートに沿って説明する。制御部70は、例えば、画像形成枚数1の電源オン時に、寿命検知モードを開始する。ここで、本実施形態に示す寿命検知モードは、絞りローラ34及び現像ローラ31の間の電流測定の際にキャリア液のみを現像ローラ31上に製膜して行なうため、連続的な画像形成の中断を招かないように行なうことが望ましい。このため、例えば、朝等、1日の業務開始時に画像形成装置1の電源をオンした直後に実行することが好ましい。
寿命検知モードのスタート後、制御部70は、現像ローラ31の回転を開始する(ステップS1)。本実施形態では、現像ローラ31の周速を750mm/sとしている。このとき、絞りローラ34は現像ローラ31に液体現像剤を介して当接しており、現像ローラ31と等速で回転する。
制御部70は、現像ローラ31に−400Vの電圧を印可し(ステップS2)、製膜電極33に−350Vの電圧を印可する(ステップS3)。このとき、現像ローラ31に対して製膜電極33は+50Vの電圧差があるため、液体現像剤に分散されているトナーは負帯電のため製膜電極33側に寄り、現像ローラ31上に担持される液体現像剤のトナー濃度は略0wt%となる。即ち、寿命検知モードにおいて、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間にキャリア液が供給される。
制御部70は、絞りローラ34に−450Vの電圧を印加し(ステップS4)、電流検知センサ75によって、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に生じる電流Iを測定する(ステップS5)。測定した電流Iは、A/Dコンバータ76を介してCPU71にディジタル情報として送信される。CPU71は、メモリ72に記憶された既知のキャリア液の抵抗値Rcを参照し、数式2を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する(ステップS6)。
制御部70は、算出された現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgがキャリア液の抵抗値Rcの10%より小さいか否かを判断する(ステップS7)。制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの10%より小さいと判断した場合は、現像ローラ31は寿命になるまで余裕があるものとして寿命検知モードを終了する。
制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの10%より小さくないと判断した場合は、抵抗値Rgが抵抗値Rcの15%より小さいか否かを判断する(ステップS8)。制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの15%より小さいと判断した場合は、現像ローラ31の寿命、即ち交換時期が近付いていることを表示装置3に表示する(ステップS9)。また、制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの15%より小さくないと判断した場合は、現像ローラ31の交換時期に達したことを表示装置3に表示し(ステップS10)、ユーザに現像ローラ31の交換を促す。即ち、制御部70は、寿命検知モードにおいて、各電源73,74により現像ローラ31と絞りローラ34との間に所定の電位差を発生させた際に、電流検知センサ75による検知結果に基づいて、表示装置3から寿命に関する情報を出力する。ここでは、制御部70は、電流検知センサ75による検知結果から算出される抵抗値Rgが、既知の抵抗値Rcに対して10%未満であれば寿命に関する情報を出力せず、10%以上であれば出力する。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、電流検知センサ75によって現像ローラ31と絞りローラ34との間に通電する電流を検知した検知結果に基づいて、制御部70が表示装置3から寿命に関する情報を出力する。このため、現像ローラ31の電気特性が劣化して体積抵抗率が大きくなった場合に、単に画像形成枚数に応じて現像ローラ31の寿命を規定する場合に比べて、現像ローラ31の実際の劣化を検知することができる。これにより、現像ローラ31の寿命を個別に高精度に判断することができる。更に、現像ローラ31の寿命を高精度に判断することにより、ユーザが現像ローラ31を適切なタイミングで交換することが可能となり、ランニングコストを低減することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、制御部70は、寿命検知モードにおいて、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間にキャリア液を供給する。このため、トナーが混在する液体現像剤を供給する場合に比べて、表層31bの抵抗値Rgを算出する数式を簡素化することができる。即ち、電圧V及び電流I以外のパラメータをキャリア液の既知の抵抗値Rcだけにすることができるので、抵抗値Rgの算出精度を向上することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、寿命検知モードにおいて現像ローラ31に通電するための導電部材として、絞りローラ34を適用している。このため、絞りローラ34は、液体現像剤が現像ローラ31上に製膜された後の最上流に位置し、形成する画像の影響を受けず、また電極とみなしたときに分担電圧の考慮が不要な金属からなることから、現像ローラ31の寿命をより高精度に判断できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を、図7及び図8を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、制御部70は、寿命検知モードにおいて、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間に液体現像剤を供給する点で、第1の実施形態と構成を異にしている。即ち、本実施形態では、制御部70は、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間に液体現像剤を供給し、現像剤濃度センサ39aによる検知結果に基づいて、表示装置3から寿命に関する情報を出力する。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、第1の実施形態のようにキャリア液のみを現像ローラ31の表面に製膜するシーケンスを設けない。本実施形態では、現像液槽32内の液体現像剤を濃度不変のまま現像ローラ31に製膜し、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に一定の電圧を印加した際に両ローラ31,34間に流れる電流を計測し、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを求める。以下、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する原理について、詳細に説明する。
液体現像剤において、トナー粒子の電気伝導率(体積抵抗率の逆数)は、キャリア液のそれに対して10倍程度である。液体現像剤の電気伝導率は、全体に占めるトナーの重量パーセント濃度(T/D)[wt%]に略比例して増加するため、本実施形態の方法で測定される現像剤の抵抗値の逆数1/Rdは、図7に示すように現像剤のT/Dに対して線形に増加する。そのため、1/RdのT/Dに対する依存性の傾きがaの時、現像剤の抵抗値Rdは以下の数式で表される。
Rd=1/{(1/Rc)+a・(T/D)} (数式3)
本実施形態では、キャリア液の抵抗値Rcと、1/RdのT/Dに対する依存性の傾きaとを事前に把握しておく。また、現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを、現像剤濃度センサ39aを用いて検知する。これらにより、数式3を用いて液体現像剤の抵抗値Rdを算出することが可能であり、得られた液体現像剤の抵抗値Rdと、絞りローラ34及び現像ローラ31の間の電流Iとから、数式1を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgが算出される。
次に、本実施形態による現像ローラ31の表層31bの寿命検知モード(検知モード)の処理手順を、図8に示すフローチャートに沿って説明する。尚、本処理手順において第1の実施形態の処理手順(図6参照)と同様の部分は詳細な説明を省略し、ここでは異なる部分を中心に説明する。また、本実施形態では、絞りローラ34及び現像ローラ31の間の電流測定を現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを変えずに行なうため、例えば、画像形成ジョブの間に実行することができる。このため、例えば、1日の業務開始時に画像形成装置1の電源をオンした直後の他、画像形成の所定枚数ごとに実行することができる。
寿命検知モードのスタート後、制御部70は、現像ローラ31の回転を開始する(ステップS11)。制御部70は、現像液槽32内の現像剤のT/Dを現像剤濃度センサ39aを用いて検知し、得られたT/D、既知のキャリア液の抵抗値Rc、1/Rd対T/Dの傾きaを利用し、数式3から液体現像剤の抵抗値Rdを算出する(ステップS12)。制御部70は、現像ローラ31に−400Vの電圧を印可し(ステップS13)、製膜電極33に現像ローラ31と等電位となる−400Vの電圧を印可する(ステップS14)。このとき、現像ローラ31に対して製膜電極33は電位差がないため、これらの間を通過する現像剤中に含まれるトナーはどちらかに電気的に寄せられることなく、現像剤T/Dは均一のまま現像ローラ31及び製膜電極33間を通過して分離する。よって、その後に通過する絞りローラ34及び現像ローラ31のニップ部31nに到達する現像剤のT/Dは、現像液槽32内の現像剤T/Dと同等となる。即ち、寿命検知モードにおいて、各電源73,74により所定の電位差を発生させた際に、現像ローラ31と絞りローラ34との間に液体現像剤が供給される。
制御部70は、絞りローラ34に−450Vの電圧を印加し(ステップS15)、電流検知センサ75によって、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に生じる電流Iを測定する(ステップS16)。測定した電流Iは、A/Dコンバータ76を介してCPU71にディジタル情報として送信される。CPU71は、ステップS12において算出した抵抗値Rdを参照し、数式1を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する(ステップS17)。
その後は第1の実施形態と同様に、制御部70が、表層31bの抵抗値Rgはキャリア液の抵抗値Rcの10%より小さければ(ステップS18)、現像ローラ31は寿命になるまで余裕があるものとして寿命検知モードを終了する。また、制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの10%より大きく(ステップS18)、かつ15%より小さければ(ステップS19)、現像ローラ31の交換時期が近付いていることを表示装置3に表示する(ステップS20)。また、制御部70が、抵抗値Rgは抵抗値Rcの15%より小さくないと判断した場合は、現像ローラ31の交換時期に達したことを表示装置3に表示する(ステップS21)。
上述した本実施形態の画像形成装置1によっても、電流検知センサ75によって現像ローラ31と絞りローラ34との間に通電する電流を検知した検知結果に基づいて、制御部70が表示装置3から寿命に関する情報を出力する。このため、現像ローラ31の電気特性が劣化して体積抵抗率が大きくなった場合に、単に画像形成枚数に応じて現像ローラ31の寿命を規定する場合に比べて、現像ローラ31の実際の劣化を検知することができる。これにより、現像ローラ31の寿命を個別に高精度に判断することができる。更に、現像ローラ31の寿命を高精度に判断することにより、ユーザが現像ローラ31を適切なタイミングで交換することが可能となり、ランニングコストを低減することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、制御部70は、寿命検知モードにおいて、絞りローラ34及び現像ローラ31の間の電流測定を現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを変えずに行なっている。このため、寿命検知モードを、例えば画像形成ジョブの間に実行することができ、1日の業務開始時に実行する場合に比べて、例えば画像形成枚数10000枚ごとに実行する等、寿命検知モードを実行するタイミングの自由度を高めることができる。
上述した第1及び第2の実施形態の画像形成装置1では、出力手段として表示装置3を適用し、出力される寿命に関する情報として現像ローラ31の交換を促す旨の表示を適用したが、これには限られない。例えば、出力手段として警報音を発生可能な装置を適用し、出力される寿命に関する情報として現像ローラ31の交換を促す旨の警報音を適用してもよい。あるいは、出力手段として信号を発信可能な回路を適用し、寿命に関する情報として画像形成処理を停止させる信号としたり、コンピュータ等の外部装置への警報信号としてもよい。
また、第1及び第2の実施形態の画像形成装置1では、寿命検知モードにおいて現像ローラ31に通電するための導電部材として、絞りローラ34を適用しているが、これには限られない。導電部材としては、絞りローラ34以外にも、現像ローラ31に隣接する他の各部材を電極として利用してもよく、例えば、製膜電極33、感光ドラム20、清掃ローラ35を適用してもよい。
また、第1及び第2の実施形態の画像形成装置1では、現像ローラ31と絞りローラ34とのニップ部31nに供給する液体現像剤のトナー濃度は、0%又は現像液槽32内の液体現像剤と同じ濃度としたが、これには限られない。例えば、これらの間の任意のトナー濃度としても良い。この場合、設定したトナー濃度における体積抵抗率を予め用意しておき、その体積抵抗率を利用して数式1から表層31bの抵抗値Rgを算出する。
<実施例>
上述した画像形成装置1を利用して、現像ローラ31が寿命に到達するまでの画像形成枚数を測定した。ここでは、画像形成枚数3500k枚により寿命に到達すると規定されている3台の画像形成装置を利用して、それぞれ実施例1〜3として、上述した第1の実施形態による制御部70を適用して現像ローラ31の寿命を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0006833482
表1に示すように、第1の実施形態により現像ローラ31の実際の寿命を測定することで、画像形成枚数で現像ローラ31の寿命を規定する場合に比べて、より適切な期間に渡り現像ローラ31を使用できることが確認された。尚、第2の実施形態の画像形成装置1によっても、同様の結果を得ることができた。従って、これらの実施形態の画像形成装置1を用いることにより、作像枚数で寿命を規定した場合に生じるような現像ローラがまだ使用可能にもかかわらず交換してしまう事態を防止できることが確認された。また、適切にランニングコストが低減された画像形成装置をユーザに提供できることが確認された。
1…画像形成装置、3…表示装置(出力手段)、31…現像ローラ、33…製膜電極、34…絞りローラ(導電部材)、39a…現像剤濃度センサ(トナー濃度検知手段)、70…制御部、73…現像ローラ電源(電位差発生手段)、74…絞りローラ電源(電位差発生手段)、75…電流検知センサ(電流検知手段)、C…キャリア液、D…液体現像剤、T…トナー。

Claims (10)

  1. 画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーとキャリア液を含む液体現像剤を担持搬送し、且つ、表層に弾性層が形成された導電性の現像ローラと、
    前記現像ローラに供給する液体現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像ローラの回転方向に関して、前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも下流、且つ、前記現像位置よりも上流に配置された前記現像ローラと接触する導電性ローラと、
    前記現像ローラの回転方向に関して、前記供給位置よりも下流、且つ、前記現像ローラと前記導電性ローラが接触する接触位置よりも上流に配置され、且つ、前記現像ローラと所定のギャップを介して対向して配置された電極と、
    画像形成時に、前記現像ローラと前記電極が対向する対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記電極から前記現像ローラに向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記導電性ローラから前記現像ローラに向かう電界が形成されるよう、前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加部と、
    前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知する電流検知部と、
    表示部と、
    前記画像形成装置の電源がオフ状態からオン状態になった場合、
    前記対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記電極に向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において所定の電界が形成されるよう、前記バイアス印加部により前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加し、
    前記接触位置に前記キャリア液のみが在る状態、且つ、前記接触位置において前記所定の電界が形成された状態で、前記電流検知部により前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知し、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて、前記現像ローラの寿命に関する情報を前記表示部に表示するモードを実行可能な制御部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記モードにおいて、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に到達したことを示す情報を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記モードにおいて、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が第1の所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に到達したことを示す情報を前記表示部に表示し、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が前記第1の所定値以下であって、且つ、前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に近づいていることを示す情報を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の電界は、前記接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記導電性ローラから前記現像ローラに向かう電界である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記導電性ローラは、前記現像ローラに担持された液体現像剤の量を規制するための絞りローラである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置にトナーとキャリア液を含む液体現像剤を担持搬送し、且つ、表層に弾性層が形成された導電性の現像ローラと、
    前記現像ローラに供給する液体現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像ローラの回転方向に関して、前記現像位置よりも下流、且つ、前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも上流に配置された前記現像ローラと接触する導電性ローラと、
    前記現像ローラの回転方向に関して、前記供給位置よりも下流、且つ、前記現像位置よりも上流に配置され、且つ、前記現像ローラと所定のギャップを介して対向して配置された電極と、
    画像形成時に、前記現像ローラと前記電極が対向する対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記電極から前記現像ローラに向かう電界が形成され、且つ、前記現像ローラと前記導電性ローラが接触する接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記導電性ローラに向かう電界が形成されるよう、前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加するバイアス印加部と、
    前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知する電流検知部と、
    表示部と、
    前記画像形成装置の電源がオフ状態からオン状態になった場合、
    前記対向位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記電極に向かう電界が形成され、且つ、前記接触位置において所定の電界が形成されるよう、前記バイアス印加部により前記現像ローラ、前記電極、及び前記導電性ローラのそれぞれにバイアスを印加し、
    前記接触位置に前記キャリア液のみが在る状態、且つ、前記接触位置において前記所定の電界が形成された状態で、前記電流検知部により前記現像ローラと前記導電性ローラとの間に流れる電流を検知し、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて、前記現像ローラの寿命に関する情報を前記表示部に表示するモードを実行可能な制御部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記モードにおいて、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に到達したことを示す情報を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記モードにおいて、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が第1の所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に到達したことを示す情報を前記表示部に表示し、
    前記電流検知部による検知結果に基づいて算出された前記現像ローラの表層の抵抗値が前記第1の所定値以下であって、且つ、前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値よりも大きい場合、前記現像ローラの寿命に関する情報として前記現像ローラが寿命に近づいていることを示す情報を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定の電界は、前記接触位置において前記液体現像剤中の正規帯電トナーが前記現像ローラから前記導電性ローラに向かう電界である、
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記導電性ローラは、前記現像ローラに担持された液体現像剤中のトナーを除去するための清掃ローラである、
    ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2016234193A 2016-12-01 2016-12-01 画像形成装置 Active JP6833482B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016234193A JP6833482B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 画像形成装置
PCT/JP2017/043895 WO2018101486A1 (ja) 2016-12-01 2017-11-30 画像形成装置
US16/424,781 US10606200B2 (en) 2016-12-01 2019-05-29 Image forming apparatus having toner concentration detection

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016234193A JP6833482B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091961A JP2018091961A (ja) 2018-06-14
JP6833482B2 true JP6833482B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=62242600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016234193A Active JP6833482B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10606200B2 (ja)
JP (1) JP6833482B2 (ja)
WO (1) WO2018101486A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3531209B1 (en) * 2018-02-02 2021-12-29 Canon Kabushiki Kaisha Method for fixing regulating blade and developing device
US11474465B2 (en) 2019-10-11 2022-10-18 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including a developing device that develops an electrostatic latent image

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267427A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Ricoh Co Ltd 現像ローラのリサイクル判定方法
JP4801843B2 (ja) 2001-03-27 2011-10-26 株式会社リコー 液体現像剤の塗布装置、現像装置、及び、画像形成装置
JP3919509B2 (ja) 2001-11-20 2007-05-30 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
US7024126B2 (en) * 2002-03-28 2006-04-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Developing unit and density control method in electrophotography
KR100461301B1 (ko) * 2003-03-21 2004-12-18 삼성전자주식회사 습식 전자사진방식 화상형성기 및 그 현상카트리지의수명감지방법
JP2006317641A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Canon Inc 画像形成装置
JP2008107787A (ja) * 2006-09-27 2008-05-08 Seiko Epson Corp 現像装置及びそれを用いた画像形成装置、並びに、現像方法及びそれを用いた画像形成方法
JP2008083349A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Seiko Epson Corp 液体トナーを用いる画像形成装置及び画像形成方法
JP2008170601A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Seiko Epson Corp 液体現像剤を用いる画像形成方法および画像形成装置
JP5321935B2 (ja) * 2007-04-26 2013-10-23 株式会社リコー 現像装置、これを用いた画像形成装置、現像異常判定方法
US8290404B2 (en) * 2007-10-12 2012-10-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Electrophotographic printing and cleaning of the developer ink bearing surface
JP5550267B2 (ja) 2009-06-19 2014-07-16 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2012198358A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Kyocera Document Solutions Inc トナー搬送装置、トナー収納容器及び画像形成装置
US9304465B2 (en) * 2013-05-24 2016-04-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Determining the conductivity of a liquid

Also Published As

Publication number Publication date
US10606200B2 (en) 2020-03-31
JP2018091961A (ja) 2018-06-14
US20190278208A1 (en) 2019-09-12
WO2018101486A1 (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11029626B2 (en) Image forming apparatus
JP2012198425A (ja) 画像形成装置
US20180239286A1 (en) Image forming apparatus
US9042753B2 (en) Image forming apparatus
JP6833482B2 (ja) 画像形成装置
US10908538B2 (en) Image forming apparatus
US10915038B2 (en) Image forming apparatus
JP2020003684A (ja) 画像形成装置
US10698338B2 (en) Image forming apparatus
US10578995B2 (en) Image forming apparatus
US11644767B2 (en) Image forming apparatus
JP2022063845A (ja) 画像形成装置
JP2006011221A (ja) 画像形成装置
JP2015230367A (ja) 現像装置、画像形成装置および制御電圧補正方法
JP6550938B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび滑剤調整制御方法
JP2019095658A (ja) 画像形成装置
JP2016177168A (ja) 画像形成装置
JP2013186172A (ja) 画像形成装置
JP2017083634A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2015194783A (ja) 画像形成装置
JP2017021167A (ja) 画像形成装置
JP2012163885A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6833482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151